JPH06220155A - ポリウレタン成形用組成物及びそれを用いた成形物の 製造法 - Google Patents

ポリウレタン成形用組成物及びそれを用いた成形物の 製造法

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JPH06220155A
JPH06220155A JP5029924A JP2992493A JPH06220155A JP H06220155 A JPH06220155 A JP H06220155A JP 5029924 A JP5029924 A JP 5029924A JP 2992493 A JP2992493 A JP 2992493A JP H06220155 A JPH06220155 A JP H06220155A
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佐々木和起
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    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の組成物は速硬性を有しており、成形
物は、耐候性、耐変色性に優れ、更に耐熱性を有するポ
リウレタン成形用組成物である。 【構成】 本発明の成形用組成物は、有機ポリイソシア
ネート成分として、ヘキサメチレンジイソシアネートの
三量体とNCO基末端プレポリマーとを用いることを特
徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン成形用組
成物に関する。更に詳しくは、有機ポリイソシアネート
として、イソシアヌレート環を有するヘキサメチレンジ
イソシアネート重合体とNCO基末端プレポリマーとを
用い、ポリオール、鎖延長剤、発泡剤、及び触媒からな
る高密度の表皮層を有する成形物用のポリウレタン成形
用組成物及び成形物の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度の表皮層を有するポリウレ
タン成形物は、例えば自動車部材としてのハンドル、計
器盤、アームレスト、ヘッドレスト、バンパー、スポイ
ラー等に、或いは靴底、各種機器のハウジングにと使わ
れている。しかし、これらの成形物はポリイソシアネー
トとして、通常、芳香族系ポリイソシアネートが使用さ
れているため日光などで黄変するという欠点がある。こ
のため、着色品を製造する場合は黒とか茶の如く変色が
目立ちにくいものに限定されており、淡色系が必要な場
合は、前塗装(インモルドコート)か後塗装による塗膜
保護法か或いは、多量の酸化防止剤、紫外線吸収剤の添
加法が採用されている。
【0003】しかしながら、塗膜保護法は変色には有効
であるが、工程面、作業面に難点があり、添加剤法は変
色防止に限界がある。変色防止のためヘキサメチレンジ
イソシアネート(以下HDIという)を使用したポリウ
レタン樹脂は耐候性に優れていることが知られており、
通常、HDIのポリオール付加体やビューレット変性体
として提供され、主に塗料、接着剤の分野で使用されて
いる。
【0004】脂肪族系や脂環式ポリイソシアネートを成
形物に利用する方法が特公昭54−15599、特開昭
56−28212などに記載されているが、ここに記載
されている方法はポリイソシアネートを単量体そのまま
で使うか、単量体を多量に含むプレポリマーを使用して
いる。通常、ポリウレタン成形物は、原料や型を加温し
た条件下で製造されるため、蒸気圧の高い単量体を使用
することは、安全衛生上問題がある。また、更にHDI
をここに記載された方法で使用すると、分子構造上、硬
さが出にくいことと、耐熱性が悪いことなどの欠点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはHDIの
優れた耐変色性に着目し、前記HDI単量体の欠点を改
善すべく研究を重ねた結果、HDI重合体とNCO基末
端プレポリマーとを併用することにより成形物に適度の
硬さと、優れた耐熱性を付与すると同時に、耐変色性も
改善され更に、硬化性も改善されることを見い出して本
願発明に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、有機ポリ
イソシアネート、ポリオール1、鎖延長剤、発泡剤及び
触媒からなる成形用組成物において、該有機ポリイソシ
アネートがイソシアヌレート環を形成するHDI三量体
を10重量%以上含有するHDI重合体10〜90重量
%とNCO基末端プレポリマー90〜10重量%である
ことを特徴とする高密度の表皮層を有する成形物用のポ
リウレタン成形用組成物及び該組成物を用いた成形物の
製造法に関するものである。
【0007】本発明に用いられる有機ポリイソシアネー
トは、イソシアヌレート環を形成するHDI三量体を1
0重量%以上含有するHDI重合体(以下単にHDI重
合体という)10〜90重量%とNCO基末端プレポリ
マー90〜10重量%から成るものである。HDI重合
体は、1分子中にイソシアヌレート環を1個以上とNC
O基を2個以上同時に有するものである。イソシアヌレ
ート重合体の製造は、触媒として、第3級アミン類、ア
ルキル置換エチレンイミン類、第3級アルキルホスフィ
ン類、アセチルアセトン金属塩類、一般式CnH2n+1
OOHで示される有機酸のカリウム又はナトリウム塩を
単独使用又は併用し、必要に応じて助触媒をも併用し、
100℃以下で反応を行うことができる。使用できる触
媒としては、トリブチルホスフィン、アセチルアセトン
リチウム及びプロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン
酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン
酸、ウンデシル酸及びこれらの分岐脂肪酸のカリウム又
はナトリウム塩が挙げられる。これらの触媒と同時に、
フェノール性ヒドロキシ化合物、アルコール性ヒドロキ
シ化合物、又は、第3級アミン類を助触媒として用いる
と反応は、さらに容易に進行する。触媒は、停止剤とし
て公知の強酸例えばリン酸、硫酸等を使用することによ
り不活性にすることができる。反応物は蒸留により未反
応のジイソシアネートを除去することによりHDI重合
体を得ることができる。このような方法で得られるHD
I重合体のNCO含量は、17.0〜23.5重量%で
ある。HDI重合体は、分子中にイソシアヌレート環を
一つ有するものが10重量%以上、分子中にイソシアヌ
レート環を二つ以上有するものが90重量%以下からな
るものである。
【0008】本発明のNCO基末端プレポリマーを得る
ためのポリイソシアネートとしては、芳香族、脂肪族、
脂環族ポリイソシアネート等が用いられる。芳香族ポリ
イソシアネートとしては、例えば2,4−又は2,6−
トルイレンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジ
イソシアネート、4,4′,4″−トリイソシアナトト
リフェニルメタン、2,4,6−トリイソシアナトトル
エン、又はアニリン−ホルムアルデヒド縮合及びその後
のホスゲン化によりつくられるようなポリフェニルポリ
メチレンポリイソシアネート(以下ポリメリックMDI
という)、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下M
DIという)等があり、脂肪族又は脂環族ポリイソシア
ネートとしては、例えばテトラメチレンジイソシアネー
ト、デカメチレンジイソシアネート、シクロブタン−
1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3−
及び−1,4−ジイソシアネート、1−イソシアナト−
3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシク
ロヘキサン(以下IPDIという)、ペルヒドロ−2,
4−及び/又は−2,6−ジイソシアナトトルエン又は
ペルヒドロ2,4′−及び/又は−4,4′−ジイソシ
アナトジフェニルメタン、HDI等がある。
【0009】好ましいNCO基末端プレポリマーは、芳
香族ポリイソシアネートを使用したプレポリマーであ
り、特に好ましくは、2,2′−MDI、2,4′−M
DI、4,4′−MDI、ポリメリックMDI等の単独
又は任意の混合物、あるいはこれらイソシアネートの一
部をビウレット、アロファネート、カルボジイミド、オ
キサゾリドン、アミド、イミド等に変性したものと活性
水素基含有化合物とをイソシアネート基過剰で反応させ
ることにより得られるものである。このようなプレポリ
マーのNCO含量は、16.0〜30.0重量%であ
る。
【0010】NCO基末端プレポリマーを得るための活
性水素基を有する化合物としては、低分子ポリオール、
ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオー
ル、ひまし油系ポリオール、ポリカーボネートポリオー
ル等が挙げられる。これらは単独、又は2種以上の混合
物として使用することができる。低分子ポリオールとし
ては、2価のもの例えば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、水添ビスフェノールA等、3価以上のもの
(3〜8価のもの)としては、例えばグリセリン、トリ
メチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリ
スリトール、ソルビトール、シュークローズ等が挙げら
れる。低分子ポリオールの分子量は、62〜500、他
のポリオールの分子量は300〜5000である。
【0011】ポリエーテルポリオールとしては分子量3
00〜5000のもので例えば、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール等のグリコール類、グリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等のポリオール類にエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを附加
重合せしめた水酸基含有ポリエーテルポリオール類が挙
げられる。ポリエステルポリオールとしては、分子量3
00〜5000のもので例えば、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,
2−プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
1,3−又は1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、デカメチレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール等のヒドロキシル基を2個以上有する単分子化合
物の1種又は2種以上とアジピン酸、コハク酸、マロン
酸、マレイン酸、酒石酸、セバシン酸、フタル酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸等のカルボキ
シル基を2個有する単分子化合物、あるいはひまし油脂
肪酸等の1種又は2種以上との縮合反応により得られる
ものやε−カプロラクトン、メチル−δ−バレロラクト
ン等の開環重合によるラクトンエステル等が用いられ
る。
【0012】ヒマシ油系ポリオールとしては、分子量は
300〜5000のもので例えば、ヒマシ油及びヒマシ
油又はヒマシ油脂肪酸と前記低分子ポリオール、ポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオールとのエステ
ル交換あるいは、エステル化ポリオールが挙げられる。
ポリカーボネートポリオールとしては、分子量300〜
5000のもので例えば、グリコール類とジメチル、ジ
エチル等のジアルキルカーボネートの脱アルコール縮合
反応、あるいはグリコール類とジフェニルカーボネート
の脱フェノール縮合反応、あるいはグリコール類とエチ
レンカーボネートの脱エチレングリコール縮合反応など
で得られるものが挙げられる。このグリコール類として
は、例えば、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール等の脂肪族ジオール、あるいは、1,
4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール等の脂環族ジオールが挙げられる。
【0013】本発明において、ポリウレタン成形用組成
物を得るため前記有機ポリイソシアネートと共に用いら
れるポリオール1としては、1分子中に2個以上の水酸
基を有するもので従来からポリウレタン成形物を製造す
るため使用されているものが全て使用できる。例示する
ならポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、ポリブタジエンポリオール等である。これらポリオ
ールを2種以上の組合せにより使用することもできる。
また、これらの分子量は、500〜10,000であ
る。
【0014】ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン、ソルビトール、蔗糖、ビスフェノールA、水、エ
チレンジアミン、トリレンジアミン、ジフェニルメタン
ジアミン等のような活性水素原子を少なくとも2個有す
る化合物の1種又はそれ以上を開始剤としてエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、エピクロルヒドリン等の
モノマーの1種又はそれ以上を公知の方法により付加重
合することによって製造される。
【0015】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、テ
トラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ソルビトール等の如く少なくとも2個以上のヒ
ドロキシル基を有する化合物の1種又は2種以上と、マ
ロン酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、酒石酸、
セバシン酸、テレフタル酸等の如く少なくとも2個のカ
ルボキシル基を有する化合物の1種又は2種以上を使用
し、公知の方法によって製造することができる。また、
カプロラクトンの開環重合によって得られるようなポリ
エステルポリオールも包含される。本発明に用いられる
鎖延長剤としては、例えばエチレングリコール、ブタン
ジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリプロピレグリコール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、トリレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
メチレンビス−o−クロルアニリン等のような少なくと
も2個の活性水素基を有する低分子の化合物である。
【0016】本発明において使用される発泡剤として
は、ポリウレタン発泡剤の製造に使用されているもの全
てが使用できる。これらの発泡剤は反応性発泡剤と非反
応性発泡剤に分けられ反応性発泡剤としては水が挙げら
れる。非反応性発泡剤の例としては、トリクロロフロロ
メタン(例えばCFC−11)、ジクロロトリフロロエ
タン(例えばHCFC−123)、ジクロロモノフロロ
エタン(例えばHCFC1416)、テトラフロロエタ
ン(例えばHFC−134a)、モノクロロジフロロメ
タン(例えばHCFC−22)、1,1,1,4,4,
4−ヘキサフロロブタン、ジクロルメタン等のハロゲン
化炭化水素、イソペンタン、ギ酸メチル等の低沸点化合
物が挙げられる。これらは使用目的に応じて2種類以上
混合して使用しても良い。本発明において使用される触
媒はポリウレタン製造に使用されるものは全て使用でき
る。例えば、米国特許第3799898号や特公昭54
−15599号に記載されている3級アミン、ジアザビ
シクロアルケン類やその塩類、有機金属化合物である。
【0017】本発明の組成物を用いて成形物を得るに際
し、必要に応じて各種の界面活性剤、染料、顔料等の着
色剤、マイカやガラス繊維等の補強材や充填剤、難燃
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、その他の助剤、添加剤
が使用できる。本発明の高密度の表皮層を有するポリウ
レタン成形物はキャスティングやインジェクション(R
IM技術)等の手段によりNCOインデックス70〜1
40の範囲、好ましくは90〜120の範囲で製造され
る。この場合、必要に応じて原料や型を加温することに
よって反応を促進させることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の組成物により得られる成形物
は、耐候性、耐変色性が優れているため、塗膜による保
護等の追加処理をすることなく要望されるいかなる色調
にでも着色でき、またイソシアヌレート化ポリイソシア
ネートを使用するため、耐熱性が改善され、ハンドル、
インストルメントパネル、靴底など広範囲の用途に供す
ることができる。
【0019】
【実施例】本発明を更に実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれに制限されるものではない。実施例に
おいて、全ての部及び%は特にことわりのない限り重量
部及び重量%である。
【0020】HDI重合体の製造(A) A−1 温度計、攪拌機、窒素シール管を備えた500ml容摺合
せ蓋付ガラス製四つ口フラスコにHDI 300部、触
媒としてカプリン酸カリウム0.3部の割合で入れ、フ
ラスコ中の空気を窒素で置換し、攪拌しながら反応温度
45℃に加温した。同温度で5時間反応しNCO含量を
測定したところ42.0%で、反応液は淡黄色透明の液
体であった。この反応液に停止剤としてリン酸0.2部
を加え、反応温度で1時間攪拌後、分子蒸留装置により
未反応HDIを除去した。得られた液は、淡黄色透明液
体でNCO含量23.0%、三量体含量53.0%、遊
離HDI 0.3%であった。このHDI重合体をA−
1とする。
【0021】A−2 A−1と同様の装置を用いてHDI300部、触媒とし
てトリブチルホスフィン0.3部、助触媒としてフェノ
ール0.2部の割合で入れ、フラスコ中の空気を窒素で
置換し、攪拌しながら反応温度80℃に加温した。同温
度で5時間反応しNCO含量を測定したところ34.5
%で、反応液は淡黄色透明の液体であった。この反応液
に停止剤としてリン酸0.21部を加え、反応温度で1
時間攪拌後、分子蒸留装置により未反応HDIを除去し
た。得られた液は、淡黄色透明液体でNCO含量22.
0%、三量体含量46.0%、遊離HDI0.3%であ
った。このHDI重合体をA−2とする。
【0022】A−3 A−1と同様の装置を用いてHDI300部、触媒とし
てアセチルアセトンリチウム0.5部の割合で入れ、フ
ラスコ中の空気を窒素で置換し、攪拌しながら反応温度
80℃に加温した。同温度で6時間反応しNCO含量を
測定したところ34.0%で、反応液は淡黄色透明の液
体であった。この反応液に停止剤としてリン酸0.5部
を加え、反応温度で1時間攪拌後、分子蒸留装置により
遊離HDIを除去した。得られた液は、淡黄色透明液体
でNCO含量19.0%、三量体含量29.0%、遊離
HDI 0.3%であった。このHDI重合体をA−3
とする。
【0023】NCO基末端プレポリマーの製造(B) B−1 A−1と同様の装置を用いてMDI(日本ポリウレタン
工業製、商品名ミリオネートMT)318部とジエチレ
ングリコール15部とを80℃で4時間反応させてNC
O含量28.5%、粘度80cps/25℃のプレポリ
マーを得た。このプレポリマーをB−1とする。
【0024】B−2 B−1と同様の装置を用いてカルボジイミド変性MDI
(日本ポリウレタン工業製、商品名ミリオネートMT
L)233部とPPG−2000(旭電化製ポリエーテ
ル)67部とを80℃で4時間反応させてNCO含量2
2.1%、粘度300cps/25℃のプレポリマーを
得た。このプレポリマーをB−2とする。
【0025】B−3 B−1と同様の装置を用いて2,4′−MDI 20部
と4,4′−MDI80部からなるMDI 300部と
1,3−ブタンジオール10部とを80℃で4時間反応
させてNCO含量29.1%、粘度70cps/25℃
のプレポリマーを得た。このプレポリマーをB−3とす
る。
【0026】有機ポリイソシアネートの調整 HDI重合体の製造(A)で得たHDI重合体とNCO
基末端プレポリマーの製造(B)で得たNCO基末端プ
レポリマーとから有機ポリイソシアネートを調整した。
結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】実施例1〜3、比較例1〜2 ポリエーテルポリオール(エクセノール845 旭硝子
製)100重量部エチレングリコール10重量部、HC
FC−123 5重量部、TEDA−L331.0重量
部、ジブチルチンジラウレート1重量部、イルガノック
ス1010(チバガイギー製)0.8重量部からなるプ
レミックスと、表2に示したイソシアネートを30℃に
加温し、各々NCOインデックス105の比率で混合し
た物をオープンモールドに注いで自由発泡させると共
に、50℃に調節した10×300×300mmのモール
ドに注入し成形物を得た。自由発泡時の発泡速度と成形
物の物性値を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】実施例4〜6 ポリエーテルポリオール(エクセノール845 旭硝子
製)100重量部エチレングリコール10重量部、HF
C−134a 3重量部、TEDA−L331.0重量
部、ジブチルチンジラウレート 1重量部、イルガノッ
クス1010(チバガイギー製)0.8重量部からなる
プレミックスと、表3に示したイソシアネートを25℃
に調整し、各々NCOインデックス105の比率で混合
した物をオープンモールドに注いで自由発泡させると共
に、50℃に調節した10×300×300mmのモール
ドに注入し成形物を得た。自由発泡時の発泡速度と成形
物の物性値を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】実施例7〜12、比較例3〜4 ポリエーテルポリオール(エクセノール845 旭硝子
製)100重量部エチレングリコール 5.5重量部、
水 0.6重量部、TEDA−L33 1.0重量部、
ジブチルチンジラウレート 1重量部、イルガノックス
1010(チバガイギー製)0.8重量部からなるプレ
ミックスと、表3に示したイソシアネートを30℃に調
整し、各々NCOインデックス105の比率で混合した
物をオープンモールドに注いで自由発泡させると共に、
50℃に調節した10×300×300mmのモールドに
注入し成形物を得た。自由発泡時の発泡速度と成形物の
物性値を表4に示す。
【0032】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 101:00) C08L 75:04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリイソシアネート、ポリオール
    1、鎖延長剤、発泡剤及び触媒からなる成形用組成物に
    おいて、 該有機ポリイソシアネートが、イソシアヌレート環を形
    成するヘキサメチレンジイソシアネート三量体を10重
    量%以上含有するヘキサメチレンジイソシアネート重合
    体10〜90重量%とNCO基末端プレポリマー90〜
    10重量%であることを特徴とする高密度の表皮層を有
    する成形物用のポリウレタン成形用組成物。
  2. 【請求項2】 有機ポリイソシアネート、ポリオール
    1、鎖延長剤、発泡剤及び触媒からなる成形物の製造法
    において、 該有機ポリイソシアネートが、イソシアヌレート環を形
    成するヘキサメチレンジイソシアネート三量体を10重
    量%以上含有するヘキサメチレンジイソシアネート重合
    体10〜90重量%とNCO基末端プレポリマー90〜
    10重量%であることを特徴とする高密度の表皮層を有
    する成形物の製造法。
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