JP3296371B2 - ポリウレタンエラストマー及びその製造法 - Google Patents
ポリウレタンエラストマー及びその製造法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度に優れたポ
リウレタンエラストマー及びその製造法に関する。
リウレタンエラストマー及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリウ
レタンエラストマーは、その優れた機械的、熱的及び化
学的性質から、各種工業用ロール,ベルト,事務機器部
品等に幅広く使用されている。このようなポリウレタン
エラストマーを製造する方法としては、過剰のポリイソ
シアネートとポリオールを反応させて得られる末端にイ
ソシアネート基を有するプレポリマーと、硬化剤とを反
応させる方法があるが、従来このような方法において
は、その硬化剤として4,4′−メチレンビス−2−ク
ロロアニリン(以下、MOCAと称する。)が広く用い
られている。このようなMOCAを硬化剤として用いて
製造されたポリウレタンエラストマーは、優れた機械的
及び熱的性質を示すが、近年、MOCAの持つ発ガン性
が懸念され、労働安全衛生上の問題からその使用が制限
されるようになってきた。このような事情から、MOC
Aに替わる硬化剤が種々検討されており、例えばビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン(以下、BHEB
と称する。),p−キシリレングリコール(以下、P−
XGと称する。),ビス(β−ヒドロキシエチル)テレ
フタレート(以下、BHETと称する。)等の化合物を
用いることが提案されている。ところが、これらの化合
物は、その融点がMOCAの融点(約98℃)に比べて
高く、これをプレポリマーと混合する際に硬化剤の結晶
が析出して混合不良となることがあり、これを防ぐため
に上記各成分を高温に保たねばならず、作業性に問題が
生じる。また、これらの硬化剤を用いて得られるエラス
トマーはその硬度が高く、適当な弾性を有するゴム弾性
体は得られにくい。また、上記硬化剤の作業性の問題を
解決するために、例えばBHEBに1,4−ブタンジオ
ール(以下、1,4−BGと称する。)を混合したもの
を硬化剤として用いることが提案されているが(特開昭
53−30695号)、このような製造方法では、ポリ
ウレタンエラストマーの機械的性質が低下してしまうな
ど、依然、問題は改善されていない。さらに、例えばB
HEB等にトリメチロールプロパン(以下、TMPと称
する。)等の低分子量のトリオールを混合して硬化剤と
して用いることも考えられるが、本発明者らが検討した
結果、TMPの添加により、得られるポリウレタンエラ
ストマーの引裂強度が低下すること、及び動的粘弾性の
温度分散測定におけるゴム状領域での正接損失(tan
δ)の値が大きくなることからロール走行耐久性等の動
的性能が低下することが明らかとなった。本発明者ら
は、上記の知見に基づき、鋭意検討した結果、ポリイソ
シアネート及びポリオールまたはそれらを反応させて得
られるプレポリマーと、BHEB等のジオール及び水酸
基当量60〜500のトリオールとを反応させることに
より、機械的性質に優れたポリウレタンエラストマー
が、安全衛生上の問題なく、かつ作業性よく製造できる
ことを見いだし、更に検討を重ねた結果、本発明を完成
するに至った。
レタンエラストマーは、その優れた機械的、熱的及び化
学的性質から、各種工業用ロール,ベルト,事務機器部
品等に幅広く使用されている。このようなポリウレタン
エラストマーを製造する方法としては、過剰のポリイソ
シアネートとポリオールを反応させて得られる末端にイ
ソシアネート基を有するプレポリマーと、硬化剤とを反
応させる方法があるが、従来このような方法において
は、その硬化剤として4,4′−メチレンビス−2−ク
ロロアニリン(以下、MOCAと称する。)が広く用い
られている。このようなMOCAを硬化剤として用いて
製造されたポリウレタンエラストマーは、優れた機械的
及び熱的性質を示すが、近年、MOCAの持つ発ガン性
が懸念され、労働安全衛生上の問題からその使用が制限
されるようになってきた。このような事情から、MOC
Aに替わる硬化剤が種々検討されており、例えばビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン(以下、BHEB
と称する。),p−キシリレングリコール(以下、P−
XGと称する。),ビス(β−ヒドロキシエチル)テレ
フタレート(以下、BHETと称する。)等の化合物を
用いることが提案されている。ところが、これらの化合
物は、その融点がMOCAの融点(約98℃)に比べて
高く、これをプレポリマーと混合する際に硬化剤の結晶
が析出して混合不良となることがあり、これを防ぐため
に上記各成分を高温に保たねばならず、作業性に問題が
生じる。また、これらの硬化剤を用いて得られるエラス
トマーはその硬度が高く、適当な弾性を有するゴム弾性
体は得られにくい。また、上記硬化剤の作業性の問題を
解決するために、例えばBHEBに1,4−ブタンジオ
ール(以下、1,4−BGと称する。)を混合したもの
を硬化剤として用いることが提案されているが(特開昭
53−30695号)、このような製造方法では、ポリ
ウレタンエラストマーの機械的性質が低下してしまうな
ど、依然、問題は改善されていない。さらに、例えばB
HEB等にトリメチロールプロパン(以下、TMPと称
する。)等の低分子量のトリオールを混合して硬化剤と
して用いることも考えられるが、本発明者らが検討した
結果、TMPの添加により、得られるポリウレタンエラ
ストマーの引裂強度が低下すること、及び動的粘弾性の
温度分散測定におけるゴム状領域での正接損失(tan
δ)の値が大きくなることからロール走行耐久性等の動
的性能が低下することが明らかとなった。本発明者ら
は、上記の知見に基づき、鋭意検討した結果、ポリイソ
シアネート及びポリオールまたはそれらを反応させて得
られるプレポリマーと、BHEB等のジオール及び水酸
基当量60〜500のトリオールとを反応させることに
より、機械的性質に優れたポリウレタンエラストマー
が、安全衛生上の問題なく、かつ作業性よく製造できる
ことを見いだし、更に検討を重ねた結果、本発明を完成
するに至った。
【0003】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は
(1)ポリイソシアネート及びポリオール、またはそれ
らを反応させて得られる末端イソシアネート基を有する
プレポリマー(以下、成分(1)という)と(2)一般
式
(1)ポリイソシアネート及びポリオール、またはそれ
らを反応させて得られる末端イソシアネート基を有する
プレポリマー(以下、成分(1)という)と(2)一般
式
【化4】 (式中、A1及びA2は同一または異なって結合手、−
O−または−COO−を、R1及びR2は同一または異
なって炭素数1〜6のアルキレンを、X1及びX2は同
一または異なってHまたはヒドロキシアルキルを示
す。)で表されるジオール(以下、ジオール(2)とい
う)及び(3)水酸基当量60〜500の、トリメチロ
ールプロパンとアルキレノキサイドとをランダム的にも
しくはブロック的に付加せしめて得られるポリエーテル
トリオールまたはトリメチロールプロパンにε−カプロ
ラクトンおよびγ−バレロラクトンの1種または2種を
付加せしめて得られるポリエステルトリオール(以下、
トリオール(3)という)とを反応させることを特徴と
するポリウレタンエラストマーの製造法、該ポリウレタ
ンエラストマー及び上記ジオール(2)及び上記トリオ
ール(3)を含有するポリウレタンエラストマー用硬化
剤組成物である。本発明では、ポリイソシアネート、ポ
リオール及び硬化剤を同時に混合して反応させる、いわ
ゆるワンショット法と、予めポリイソシアネートとポリ
オールとを反応させて得られる末端にイソシアネート基
を有するプレポリマーと硬化剤とを反応させる、いわゆ
るプレポリマー法とが用いられるが、特にプレポリマー
法が好ましく用いられる。
O−または−COO−を、R1及びR2は同一または異
なって炭素数1〜6のアルキレンを、X1及びX2は同
一または異なってHまたはヒドロキシアルキルを示
す。)で表されるジオール(以下、ジオール(2)とい
う)及び(3)水酸基当量60〜500の、トリメチロ
ールプロパンとアルキレノキサイドとをランダム的にも
しくはブロック的に付加せしめて得られるポリエーテル
トリオールまたはトリメチロールプロパンにε−カプロ
ラクトンおよびγ−バレロラクトンの1種または2種を
付加せしめて得られるポリエステルトリオール(以下、
トリオール(3)という)とを反応させることを特徴と
するポリウレタンエラストマーの製造法、該ポリウレタ
ンエラストマー及び上記ジオール(2)及び上記トリオ
ール(3)を含有するポリウレタンエラストマー用硬化
剤組成物である。本発明では、ポリイソシアネート、ポ
リオール及び硬化剤を同時に混合して反応させる、いわ
ゆるワンショット法と、予めポリイソシアネートとポリ
オールとを反応させて得られる末端にイソシアネート基
を有するプレポリマーと硬化剤とを反応させる、いわゆ
るプレポリマー法とが用いられるが、特にプレポリマー
法が好ましく用いられる。
【0004】本発明で用いられるポリイソシアネート
は、特に限定されるものではなく、例えば、2,4−ト
リレンジイソシアネート,2,6−トリレンジイソシア
ネート及びそれらの混合物(例えば重量比80/20、
65/35のもの等),4,4'−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート,m−フェニレンジイソシアネート,p−
フェニレンジイソシアネート,キシリレンジイソシアネ
ート,テトラメチレンジイソシアネート,ヘキサメチレ
ンジイソシアネート,リジンジイソシアネートエステ
ル,1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート,3,
3´−ジメチル−4,4´−ビフェニレンジイソシアネ
ート,3,3´−ジメトキシ−4,4´−ビフェニレンジ
イソシアネート,テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート,3,3´−ジクロロ−4,4´−ビフェニレンジイ
ソシアネート,1,5−ナフタレンジイソシアネート,
1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート,イ
ソホロンジイソシアネート,水添キシリレンジイソシア
ネート,水添4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート等の芳香族、芳香脂環族、脂肪族及び脂環族のポリ
イソシアネート、これらポリイソシアネートのカルボジ
イミド変成体、ビウレット変成体、二量体、三量体な
ど、通常ポリウレタン樹脂の製造に使用されているポリ
イソシアネートを挙げることができ、これらは単独また
は二種以上の混合物として用いられる。これらのうち、
好ましくは、脂肪族ポリイソシアネートまたは芳香族ポ
リイソシアネートが用いられるが、特に、得られるポリ
ウレタンエラストマーの機械的強度の点から、芳香族ポ
リイソシアネートが好ましく、そのなかでも4,4'−ジ
フェニルメタンジイソシアネートが特に好ましく用いら
れる。
は、特に限定されるものではなく、例えば、2,4−ト
リレンジイソシアネート,2,6−トリレンジイソシア
ネート及びそれらの混合物(例えば重量比80/20、
65/35のもの等),4,4'−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート,m−フェニレンジイソシアネート,p−
フェニレンジイソシアネート,キシリレンジイソシアネ
ート,テトラメチレンジイソシアネート,ヘキサメチレ
ンジイソシアネート,リジンジイソシアネートエステ
ル,1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート,3,
3´−ジメチル−4,4´−ビフェニレンジイソシアネ
ート,3,3´−ジメトキシ−4,4´−ビフェニレンジ
イソシアネート,テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート,3,3´−ジクロロ−4,4´−ビフェニレンジイ
ソシアネート,1,5−ナフタレンジイソシアネート,
1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート,イ
ソホロンジイソシアネート,水添キシリレンジイソシア
ネート,水添4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート等の芳香族、芳香脂環族、脂肪族及び脂環族のポリ
イソシアネート、これらポリイソシアネートのカルボジ
イミド変成体、ビウレット変成体、二量体、三量体な
ど、通常ポリウレタン樹脂の製造に使用されているポリ
イソシアネートを挙げることができ、これらは単独また
は二種以上の混合物として用いられる。これらのうち、
好ましくは、脂肪族ポリイソシアネートまたは芳香族ポ
リイソシアネートが用いられるが、特に、得られるポリ
ウレタンエラストマーの機械的強度の点から、芳香族ポ
リイソシアネートが好ましく、そのなかでも4,4'−ジ
フェニルメタンジイソシアネートが特に好ましく用いら
れる。
【0005】本発明で用いられるポリオールとしては、
例えば、エチレングリコール,ジエチレングリコール,
トリエチレングリコール,1,2−プロピレングリコー
ル,1,3−ブチレングリコール,1,4−ブチレングリ
コール,1,6−ヘキサンジオール,ジエチレングリコ
ール,ジプロピレングリコール等の低分子量ジオール、
前記低分子量ジオールの1種または2種以上に、エチレ
ンオキサイド,プロピレンオキサイド,ブチレンオキサ
イド等のアルキレンオキサイドやテトラヒドロフラン等
の環状エーテルなどの1種または2種以上を付加せしめ
て得られるポリエーテルポリオール、前記低分子量ジオ
ールの1種または2種以上と、マロン酸,マレイン酸,
コハク酸,アジピン酸,酒石酸,ピメリン酸,セバシン
酸,シュウ酸,フタール酸,テレフタール酸,イソフタ
ール酸等の2塩基酸の1種または2種以上とを縮合せし
めて得られるポリエステルポリオール,ε−カプロラク
トン,γ−バレロラクトン等の環状エステルを開環して
得られるポリエステルポリオール,末端に水酸基を有す
るポリブタジエンジオールなど、通常ポリウレタン樹脂
の製造に使用されているポリオールを挙げることがで
き、これらは単独または2種以上の混合物として用いら
れる。これらのうち、好ましくはポリプロピレングリコ
ール,ポリテトラメチレンエーテルグリコール,ポリエ
チレンアジペート及びポリプロピレンアジペート等のポ
リエステルジオール、ε−カプロラクトンを開環して得
られるポリエステルポリオール及びこれらと前記低分子
量ジオールとの混合物が用いられる。これらポリオール
の分子量は、通常、300〜10,000程度、好まし
くは350〜5,000程度である。
例えば、エチレングリコール,ジエチレングリコール,
トリエチレングリコール,1,2−プロピレングリコー
ル,1,3−ブチレングリコール,1,4−ブチレングリ
コール,1,6−ヘキサンジオール,ジエチレングリコ
ール,ジプロピレングリコール等の低分子量ジオール、
前記低分子量ジオールの1種または2種以上に、エチレ
ンオキサイド,プロピレンオキサイド,ブチレンオキサ
イド等のアルキレンオキサイドやテトラヒドロフラン等
の環状エーテルなどの1種または2種以上を付加せしめ
て得られるポリエーテルポリオール、前記低分子量ジオ
ールの1種または2種以上と、マロン酸,マレイン酸,
コハク酸,アジピン酸,酒石酸,ピメリン酸,セバシン
酸,シュウ酸,フタール酸,テレフタール酸,イソフタ
ール酸等の2塩基酸の1種または2種以上とを縮合せし
めて得られるポリエステルポリオール,ε−カプロラク
トン,γ−バレロラクトン等の環状エステルを開環して
得られるポリエステルポリオール,末端に水酸基を有す
るポリブタジエンジオールなど、通常ポリウレタン樹脂
の製造に使用されているポリオールを挙げることがで
き、これらは単独または2種以上の混合物として用いら
れる。これらのうち、好ましくはポリプロピレングリコ
ール,ポリテトラメチレンエーテルグリコール,ポリエ
チレンアジペート及びポリプロピレンアジペート等のポ
リエステルジオール、ε−カプロラクトンを開環して得
られるポリエステルポリオール及びこれらと前記低分子
量ジオールとの混合物が用いられる。これらポリオール
の分子量は、通常、300〜10,000程度、好まし
くは350〜5,000程度である。
【0006】本発明で用いられる末端にイソシアネート
基を有するプレポリマーは、上記のポリオールと、過剰
量の上記ポリイソシアネートとを反応させることによっ
て製造される。例えば、窒素気流下においてポリイソシ
アネートを撹拌し、これにポリオールを反応温度が85
℃を越えない程度に保ちながら徐々に添加し、その後約
80℃で1〜数時間程度反応を行うことで末端にイソシ
アネート基を有するプレポリマーが得られる。必要に応
じて、未反応のポリイソシアネートモノマーを、たとえ
ば蒸留や抽出などの手段を用いて反応液から除去しても
よい。通常、成分(1)として用いられるポリイソシア
ネートとポリオールの使用比率、及びプレポリマーを製
造するために用いられるポリイソシアネートとポリオー
ルの使用比率は、いずれも、NCO/OHの当量比で
1.3〜3.0程度、好ましくは1.8〜2.2程度であ
る。本発明の製造法では、成分(1)と反応させる硬化
剤として、ジオール(2)及びトリオール(3)を含有
するポリウレタンエラストマー用硬化剤組成物が用いら
れる。本発明で用いられるジオール(2)は、下記の一
般式で表される。
基を有するプレポリマーは、上記のポリオールと、過剰
量の上記ポリイソシアネートとを反応させることによっ
て製造される。例えば、窒素気流下においてポリイソシ
アネートを撹拌し、これにポリオールを反応温度が85
℃を越えない程度に保ちながら徐々に添加し、その後約
80℃で1〜数時間程度反応を行うことで末端にイソシ
アネート基を有するプレポリマーが得られる。必要に応
じて、未反応のポリイソシアネートモノマーを、たとえ
ば蒸留や抽出などの手段を用いて反応液から除去しても
よい。通常、成分(1)として用いられるポリイソシア
ネートとポリオールの使用比率、及びプレポリマーを製
造するために用いられるポリイソシアネートとポリオー
ルの使用比率は、いずれも、NCO/OHの当量比で
1.3〜3.0程度、好ましくは1.8〜2.2程度であ
る。本発明の製造法では、成分(1)と反応させる硬化
剤として、ジオール(2)及びトリオール(3)を含有
するポリウレタンエラストマー用硬化剤組成物が用いら
れる。本発明で用いられるジオール(2)は、下記の一
般式で表される。
【化5】 (式中、A1及びA2は同一または異なって結合手、−O
−または−COO−を、R1及びR2は同一または異なっ
て炭素数1〜6のアルキレンを、X1及びX2は同一また
は異なってHまたはヒドロキシアルキルを示す。) 前記式中、R1及びR2で示される炭素数1〜6のアルキ
レンとは、直鎖状または分枝鎖状のもので、その具体例
としてはメチレン,エチレン,トリメチレン,テトラメ
チレン,ペンタメチレン,ヘキサメチレン,エチルエチ
レン,プロピレンなどが挙げられ、これらのうち炭素数
1〜4のものが好ましい。X1及びX2で示されるヒドロ
キシアルキルとは、アルキレンにヒドロキシル基が結合
したものであり、そのアルキレン部分は炭素数1〜6の
直鎖状または分枝鎖状のものである。該アルキレンの具
体例としては、前述のR1及びR2で示されるアルキレン
が挙げられる。
−または−COO−を、R1及びR2は同一または異なっ
て炭素数1〜6のアルキレンを、X1及びX2は同一また
は異なってHまたはヒドロキシアルキルを示す。) 前記式中、R1及びR2で示される炭素数1〜6のアルキ
レンとは、直鎖状または分枝鎖状のもので、その具体例
としてはメチレン,エチレン,トリメチレン,テトラメ
チレン,ペンタメチレン,ヘキサメチレン,エチルエチ
レン,プロピレンなどが挙げられ、これらのうち炭素数
1〜4のものが好ましい。X1及びX2で示されるヒドロ
キシアルキルとは、アルキレンにヒドロキシル基が結合
したものであり、そのアルキレン部分は炭素数1〜6の
直鎖状または分枝鎖状のものである。該アルキレンの具
体例としては、前述のR1及びR2で示されるアルキレン
が挙げられる。
【0007】前記ジオールの具体例としては、例えば、
1,2−,1,3−,1,4−ビス(β−ヒドロキシエチ
ル)ベンゼン及びこれらの混合物、、1,2−,1,3
−,1, 4−ビス(β−ヒドロキシプロピル)ベンゼ
ン及びこれらの混合物、1−(β− ヒドロキシプロピ
ル)−2−(β−ヒドロキシエチル)ベンゼン,1−
(β− ヒドロキシプロピル)−3−(β−ヒドロキシ
エチル)ベンゼン,1−(β−ヒドロキシプロピル)−
4−(β−ヒドロキシエチル)ベンゼン及びこれらの混
合物、ο−,m−,p−キシリレングリコール及びこれ
らの混合物、レゾルシン,ハイドロキノン等の2官能フ
ェノール類の1種または2種以上に、エチレンオキサイ
ド,プロピレンオキサイド,ブチレンオキサイド等のア
ルキレンオキサイドの1種または2種以上を付加せしめ
て得られる付加重合物、テレフタール酸、イソフタール
酸、フタール酸、4,4´−,2,4−及び2,2´−ビ
フェ ニルカルボン酸等の芳香族2塩基酸の1種または
2種以上と、成分(1)として用いられるような低分子
量ジオールのうち炭素数1〜10のものとを脱水縮合し
て得られる化合物などが挙げられる。これらジオール
は、単独または2種以上の混合物として用いられる。こ
れらのうち、好ましくは、ビス(β−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン,ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタ
レート,キシリレングリコール,ビス(β−ヒドロキシ
エチル)ベンゼン等のうちパラ位に末端ヒドロキシ置換
体を有するものが用いられる。
1,2−,1,3−,1,4−ビス(β−ヒドロキシエチ
ル)ベンゼン及びこれらの混合物、、1,2−,1,3
−,1, 4−ビス(β−ヒドロキシプロピル)ベンゼ
ン及びこれらの混合物、1−(β− ヒドロキシプロピ
ル)−2−(β−ヒドロキシエチル)ベンゼン,1−
(β− ヒドロキシプロピル)−3−(β−ヒドロキシ
エチル)ベンゼン,1−(β−ヒドロキシプロピル)−
4−(β−ヒドロキシエチル)ベンゼン及びこれらの混
合物、ο−,m−,p−キシリレングリコール及びこれ
らの混合物、レゾルシン,ハイドロキノン等の2官能フ
ェノール類の1種または2種以上に、エチレンオキサイ
ド,プロピレンオキサイド,ブチレンオキサイド等のア
ルキレンオキサイドの1種または2種以上を付加せしめ
て得られる付加重合物、テレフタール酸、イソフタール
酸、フタール酸、4,4´−,2,4−及び2,2´−ビ
フェ ニルカルボン酸等の芳香族2塩基酸の1種または
2種以上と、成分(1)として用いられるような低分子
量ジオールのうち炭素数1〜10のものとを脱水縮合し
て得られる化合物などが挙げられる。これらジオール
は、単独または2種以上の混合物として用いられる。こ
れらのうち、好ましくは、ビス(β−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン,ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタ
レート,キシリレングリコール,ビス(β−ヒドロキシ
エチル)ベンゼン等のうちパラ位に末端ヒドロキシ置換
体を有するものが用いられる。
【0008】本発明に用いられるトリオール(3)は水
酸基当量60〜500、好ましくは60〜300、より
好ましくは60〜200の範囲のトリオールである。水
酸基当量が60未満の場合は得られるポリウレタンエラ
ストマーの引裂強度の低下を招いたり、動的性能が低下
したりすることがあり、また500を越える場合は、ポ
リウレタンエラストマーの機械的強度(特に引張強度
等)が低下することがある。トリオール(3)の具体例
としては、例えば、トリメチロールプロパン に、エチ
レンオキサイド,プロピレンオキサイド,ブチレンオキ
サイド等のアルキレンオキサイドの1種または2種以上
をランダム的にまたはブロック的に付加せしめて得られ
る3官能ポリエーテルトリオール、トリメチロールプロ
パンに、ε−カプロラクトンおよびγ−バレロラクトン
の環状エステルの1種または2種以上を付加せしめて
得られる3官能ポリエステルトリオール が挙げられ、
これらは単独または2種以上の混合物として用いられ
る。本発明におけるジオール(2)及びトリオール
(3)は、重量比で1:0.05〜1.5の範囲の割合
で併用されるのが好ましく、更に好ましくは1:0.1
〜1.0の範囲の割合で併用される。この範囲よりもジ
オールの割合が多くなると、硬化剤組成物の融点の低下
が不十分で、作業性において問題が生じることがある。
一方、この範囲よりもトリオールの割合が多くなると、
得られるポリウレタンエラストマーの機械的性質(例え
ば引張強度,引裂強度等)が低下することがある。プレ
ポリマーの予備加熱温度および作業性の面から硬化剤組
成物の融点は好ましくは105℃以下であり、より好ま
しくは100℃以下である。
酸基当量60〜500、好ましくは60〜300、より
好ましくは60〜200の範囲のトリオールである。水
酸基当量が60未満の場合は得られるポリウレタンエラ
ストマーの引裂強度の低下を招いたり、動的性能が低下
したりすることがあり、また500を越える場合は、ポ
リウレタンエラストマーの機械的強度(特に引張強度
等)が低下することがある。トリオール(3)の具体例
としては、例えば、トリメチロールプロパン に、エチ
レンオキサイド,プロピレンオキサイド,ブチレンオキ
サイド等のアルキレンオキサイドの1種または2種以上
をランダム的にまたはブロック的に付加せしめて得られ
る3官能ポリエーテルトリオール、トリメチロールプロ
パンに、ε−カプロラクトンおよびγ−バレロラクトン
の環状エステルの1種または2種以上を付加せしめて
得られる3官能ポリエステルトリオール が挙げられ、
これらは単独または2種以上の混合物として用いられ
る。本発明におけるジオール(2)及びトリオール
(3)は、重量比で1:0.05〜1.5の範囲の割合
で併用されるのが好ましく、更に好ましくは1:0.1
〜1.0の範囲の割合で併用される。この範囲よりもジ
オールの割合が多くなると、硬化剤組成物の融点の低下
が不十分で、作業性において問題が生じることがある。
一方、この範囲よりもトリオールの割合が多くなると、
得られるポリウレタンエラストマーの機械的性質(例え
ば引張強度,引裂強度等)が低下することがある。プレ
ポリマーの予備加熱温度および作業性の面から硬化剤組
成物の融点は好ましくは105℃以下であり、より好ま
しくは100℃以下である。
【0009】本発明の硬化剤組成物には、ジオール
(2)及びトリオール(3)以外に、本発明の特性が低
下しない範囲で、他の2価以上のポリオール及び2価以
上のポリアミンの1種または2種以上を配合することが
できる。このようなポリオールとしては、例えば成分
(1)として用いられる低分子量ジオールのうち炭素数
1〜10のジオール、トリメチロールプロパン,グリセ
リン,トリイソプロパノールアミン等の低分子量トリオ
ールなどが挙げられる。また、ポリアミンとしては、例
えば1,2−エタン−ビス−(ο−クロルアニリン),
1,3−プロパン−ビス−(ο−クロルアニリン),ト
リメチレングリコール−ジ−p−アミノベンゾエート,
4−メチル−3,5−ジアミノ安息香酸のメチルエステ
ル,4,4´−メチレンジアンスラニル酸のエステル(例
えばジメチル体,ジエチル体,ジイソプロピル体等),
ビス(2−メチル−4−アミノフェニル)メタン,ビス
(3−メチル−4−アミノフェニル)メタン,ビス(2
−エチル−4−アミノフェニル)メタン,ビス(3−エ
チル−4−アミノフェニル)メタン,4,4´−ジアミ
ノジフェニルメタンなど、従来公知のMOCA代替アミ
ンまたは発ガン性の疑いのないポリアミンが挙げられ
る。本発明のポリウレタンエラストマー用硬化剤組成物
に含有されるジオール(2)及びトリオール(3)の総
量は、硬化剤組成物全体の60重量%以上程度、好まし
くは80重量%以上程度であり、最も好ましくは100
重量%である。本発明で用いられる成分(1)、ジオー
ル(2)及びトリオール(3)の反応比としては、全成
分中の水酸基とイソシアネート基が、OH/NCO(当
量比)=0.8〜1.20、好ましくは0.9〜1.10と
なるような割合が好ましい。この比が上記範囲からはず
れると、得られるポリウレタンエラストマーの機械的強
度が低下することがある。
(2)及びトリオール(3)以外に、本発明の特性が低
下しない範囲で、他の2価以上のポリオール及び2価以
上のポリアミンの1種または2種以上を配合することが
できる。このようなポリオールとしては、例えば成分
(1)として用いられる低分子量ジオールのうち炭素数
1〜10のジオール、トリメチロールプロパン,グリセ
リン,トリイソプロパノールアミン等の低分子量トリオ
ールなどが挙げられる。また、ポリアミンとしては、例
えば1,2−エタン−ビス−(ο−クロルアニリン),
1,3−プロパン−ビス−(ο−クロルアニリン),ト
リメチレングリコール−ジ−p−アミノベンゾエート,
4−メチル−3,5−ジアミノ安息香酸のメチルエステ
ル,4,4´−メチレンジアンスラニル酸のエステル(例
えばジメチル体,ジエチル体,ジイソプロピル体等),
ビス(2−メチル−4−アミノフェニル)メタン,ビス
(3−メチル−4−アミノフェニル)メタン,ビス(2
−エチル−4−アミノフェニル)メタン,ビス(3−エ
チル−4−アミノフェニル)メタン,4,4´−ジアミ
ノジフェニルメタンなど、従来公知のMOCA代替アミ
ンまたは発ガン性の疑いのないポリアミンが挙げられ
る。本発明のポリウレタンエラストマー用硬化剤組成物
に含有されるジオール(2)及びトリオール(3)の総
量は、硬化剤組成物全体の60重量%以上程度、好まし
くは80重量%以上程度であり、最も好ましくは100
重量%である。本発明で用いられる成分(1)、ジオー
ル(2)及びトリオール(3)の反応比としては、全成
分中の水酸基とイソシアネート基が、OH/NCO(当
量比)=0.8〜1.20、好ましくは0.9〜1.10と
なるような割合が好ましい。この比が上記範囲からはず
れると、得られるポリウレタンエラストマーの機械的強
度が低下することがある。
【0010】本発明のポリウレタンエラストマーの製造
においては、必要に応じて硬化触媒や種々の添加剤、例
えば酸化防止剤,紫外線吸収剤,着色防止剤,加水分解
防止剤,防カビ剤,難燃剤,増量剤,充填剤(例えば炭
酸カルシウム,シリカ,タルク等),可塑剤(例えばジ
オクチルフタレート等),有機溶剤及び着色剤なども適
宜用いられる。硬化触媒としては、例えば、ジブチルチ
ンジラウリレート,スタナスオクトエート等の有機金属
塩;トリエチルベンジルアンモニウムクロライド,テト
ラメチルアンモニウムクロライドなどの4級アンモニウ
ム塩;トリエチルアミン,トリプロピルアミン,トリブ
チルアミン,ベンジルジメチルアミン,N−エチルモル
ホリン,2−メチルイミダゾール,2−メチル−4−エ
チルイミダゾール等の第3級アミン;塩化アルミニウ
ム,塩化第二鉄,三フッ化ホウ素,塩化亜鉛等のハロゲ
ン化金属;アジピン酸,サリチル酸,安息香酸等の有機
酸など、通常ポリウレタン樹脂の製造の際に用いられる
硬化触媒が挙げられる。硬化触媒の使用量は適宜選択さ
れるが、通常5重量%以下程度、好ましくは0.01〜
1重量%程度である。本発明では、過剰のポリイソシア
ネートとポリオール、またはそれらを反応させて得られ
た末端にイソシアネートを有するプレポリマー、すなわ
ち成分(1)を予め加熱しておき、これに別途加熱溶融
しておいた硬化剤組成物を添加、撹拌混合して溶融混合
物を得、必要に応じて減圧下脱泡した後、これを金型へ
注入し、100〜140℃程度に加熱、硬化し、脱型す
ることによりポリウレタンエラストマーが得られる。前
記硬化触媒及び添加剤は、硬化前の適宜の段階、例え
ば、プレポリマーの製造工程、硬化剤組成物の加熱溶融
工程及び成分(1)と硬化剤組成物の混合工程等で加え
ることができる。
においては、必要に応じて硬化触媒や種々の添加剤、例
えば酸化防止剤,紫外線吸収剤,着色防止剤,加水分解
防止剤,防カビ剤,難燃剤,増量剤,充填剤(例えば炭
酸カルシウム,シリカ,タルク等),可塑剤(例えばジ
オクチルフタレート等),有機溶剤及び着色剤なども適
宜用いられる。硬化触媒としては、例えば、ジブチルチ
ンジラウリレート,スタナスオクトエート等の有機金属
塩;トリエチルベンジルアンモニウムクロライド,テト
ラメチルアンモニウムクロライドなどの4級アンモニウ
ム塩;トリエチルアミン,トリプロピルアミン,トリブ
チルアミン,ベンジルジメチルアミン,N−エチルモル
ホリン,2−メチルイミダゾール,2−メチル−4−エ
チルイミダゾール等の第3級アミン;塩化アルミニウ
ム,塩化第二鉄,三フッ化ホウ素,塩化亜鉛等のハロゲ
ン化金属;アジピン酸,サリチル酸,安息香酸等の有機
酸など、通常ポリウレタン樹脂の製造の際に用いられる
硬化触媒が挙げられる。硬化触媒の使用量は適宜選択さ
れるが、通常5重量%以下程度、好ましくは0.01〜
1重量%程度である。本発明では、過剰のポリイソシア
ネートとポリオール、またはそれらを反応させて得られ
た末端にイソシアネートを有するプレポリマー、すなわ
ち成分(1)を予め加熱しておき、これに別途加熱溶融
しておいた硬化剤組成物を添加、撹拌混合して溶融混合
物を得、必要に応じて減圧下脱泡した後、これを金型へ
注入し、100〜140℃程度に加熱、硬化し、脱型す
ることによりポリウレタンエラストマーが得られる。前
記硬化触媒及び添加剤は、硬化前の適宜の段階、例え
ば、プレポリマーの製造工程、硬化剤組成物の加熱溶融
工程及び成分(1)と硬化剤組成物の混合工程等で加え
ることができる。
【0011】本発明においては、ジオール(2)とトリ
オール(3)を硬化剤として併用することで、ジオール
(2)を単独で用いる場合に比べて硬化剤の融点が下が
る。このため、製造工程において、成分(1)の予熱及
び硬化剤の溶融は比較的低い温度で行うことができる。
具体的には成分(1)の予熱温度および硬化剤の溶融温
度は、成分(1)および硬化剤の融点、軟化点等に応じ
て適宜設定されるが、例えば、成分(1)の予熱温度は
80〜120℃程度、好ましくは80〜100℃程度、
硬化剤の溶融温度は90〜130℃程度、好ましくは9
0〜120℃程度であり、ジオール(2)を単独で用い
る場合に比べて5〜30℃程度低い温度で予備加熱及び
溶融することができる。また、上記工程に先立って、ポ
リウレタンエラストマーの均一性を高めるために、成分
金型を例えば100〜140℃程度に予備加熱しておく
のが好ましい。ポリウレタンエラストマーは、通常、1
時間〜数時間加熱硬化された後に脱型可能となり、その
後、更に上記硬化温度にて4〜24時間程度硬化反応を
行ない、また必要に応じて、室温にて3〜7日間程度熟
成させることができる。本発明によって得られるポリウ
レタンエラストマーは、優れた機械的、熱的および化学
的性質を持ち、現在MOCA硬化タイプのポリウレタン
エラストマーが使用されている市場の分野で幅広く有利
に用いられる。さらに、本発明によって得られるポリウ
レタンエラストマーは tan δ値が小さいことはもちろ
ん、損失コンプライアンス(J'')値が極めて小さく、
優れた動的性能を有するため、各種工業用ロールおよび
ベルト等の動的性能が要求される分野に特に有利に用い
られる。
オール(3)を硬化剤として併用することで、ジオール
(2)を単独で用いる場合に比べて硬化剤の融点が下が
る。このため、製造工程において、成分(1)の予熱及
び硬化剤の溶融は比較的低い温度で行うことができる。
具体的には成分(1)の予熱温度および硬化剤の溶融温
度は、成分(1)および硬化剤の融点、軟化点等に応じ
て適宜設定されるが、例えば、成分(1)の予熱温度は
80〜120℃程度、好ましくは80〜100℃程度、
硬化剤の溶融温度は90〜130℃程度、好ましくは9
0〜120℃程度であり、ジオール(2)を単独で用い
る場合に比べて5〜30℃程度低い温度で予備加熱及び
溶融することができる。また、上記工程に先立って、ポ
リウレタンエラストマーの均一性を高めるために、成分
金型を例えば100〜140℃程度に予備加熱しておく
のが好ましい。ポリウレタンエラストマーは、通常、1
時間〜数時間加熱硬化された後に脱型可能となり、その
後、更に上記硬化温度にて4〜24時間程度硬化反応を
行ない、また必要に応じて、室温にて3〜7日間程度熟
成させることができる。本発明によって得られるポリウ
レタンエラストマーは、優れた機械的、熱的および化学
的性質を持ち、現在MOCA硬化タイプのポリウレタン
エラストマーが使用されている市場の分野で幅広く有利
に用いられる。さらに、本発明によって得られるポリウ
レタンエラストマーは tan δ値が小さいことはもちろ
ん、損失コンプライアンス(J'')値が極めて小さく、
優れた動的性能を有するため、各種工業用ロールおよび
ベルト等の動的性能が要求される分野に特に有利に用い
られる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例及び比較例を挙げて本
発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によ
り何ら限定されるものではない。なお、実施例中、
「部」及び「%」は重量基準である。 実施例1 〔プレポリマーの製造〕平均分子量1000のポリテト
ラメチレンエーテルグリコール(三菱化成社製,PTM
EG1000)100部に、4,4'−ジフェニルメタン
ジイソシアネート50部を加え、窒素気流下、80℃で
4時間撹拌しながら反応を行い、イソシアネート基含量
5.6%、粘度1700cps(80℃)のプレポリマー
(A)を得た。 〔ポリウレタンエラストマーの製造〕上記の方法で得ら
れたプレポリマー(A)100部を100℃に予備加熱
し、これを、ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン
(BHEB)70部と水酸基当量130のトリメチロー
ルプロパン系3官能ポリエーテルポリオール(アクトコ
ールIR−96,武田薬品工業(株)製)30部とを予め
120℃で溶融混合しておいた硬化剤の13.5部と混
合し、1分間撹拌した。これを1分間減圧脱泡した後1
10℃に予備加熱しておいたステンレス製の金型に注
ぎ、同温度にて20時間硬化を行なってポリウレタンエ
ラストマーを得た。得られたポリウレタンエラストマー
は、室温で良好なゴム弾性を示した。
発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によ
り何ら限定されるものではない。なお、実施例中、
「部」及び「%」は重量基準である。 実施例1 〔プレポリマーの製造〕平均分子量1000のポリテト
ラメチレンエーテルグリコール(三菱化成社製,PTM
EG1000)100部に、4,4'−ジフェニルメタン
ジイソシアネート50部を加え、窒素気流下、80℃で
4時間撹拌しながら反応を行い、イソシアネート基含量
5.6%、粘度1700cps(80℃)のプレポリマー
(A)を得た。 〔ポリウレタンエラストマーの製造〕上記の方法で得ら
れたプレポリマー(A)100部を100℃に予備加熱
し、これを、ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン
(BHEB)70部と水酸基当量130のトリメチロー
ルプロパン系3官能ポリエーテルポリオール(アクトコ
ールIR−96,武田薬品工業(株)製)30部とを予め
120℃で溶融混合しておいた硬化剤の13.5部と混
合し、1分間撹拌した。これを1分間減圧脱泡した後1
10℃に予備加熱しておいたステンレス製の金型に注
ぎ、同温度にて20時間硬化を行なってポリウレタンエ
ラストマーを得た。得られたポリウレタンエラストマー
は、室温で良好なゴム弾性を示した。
【0013】実施例2〜7 実施例1で得られたプレポリマー(A)及び〔表1〕に示
される組成の硬化剤を用い、実施例1と同様の方法でポ
リウレタンエラストマーを得た。 比較例1 実施例1で得られたプレポリマー(A)及び〔表2〕に示
される組成の硬化剤を用い、プレポリマーの予備加熱を
120℃とする以外は実施例1と同様の方法でポリウレ
タンエラストマーを得た。また、実施例と同様にプレポ
リマー(A)の予備加熱を100℃とした場合は、硬化剤
との混合中にBHEBの結晶が析出し、混合不良とな
り、実用に供せられるポリウレタンエラストマーは得ら
れなかった。 比較例2 実施例1で得られたプレポリマー(A)及び〔表2〕に示
される組成の硬化剤を用い、プレポリマーの予備加熱温
度を120℃とした以外は、実施例1と同様の方法でポ
リウレタンエラストマーを得た。また、実施例と同様に
プレポリマーの予備加熱温度を100℃とした場合は、
混合中にp−キシリレングリコール(P−XG)の結晶
が析出し、混合不良となり、実用に供せられるポリウレ
タンエラストマーは得られなかった。 比較例3及び4 実施例1で得られたプレポリマー(A)及び〔表2〕に示
された組成の硬化剤を用い、実施例1と同様の方法でポ
リウレタンエラストマーを得た。
される組成の硬化剤を用い、実施例1と同様の方法でポ
リウレタンエラストマーを得た。 比較例1 実施例1で得られたプレポリマー(A)及び〔表2〕に示
される組成の硬化剤を用い、プレポリマーの予備加熱を
120℃とする以外は実施例1と同様の方法でポリウレ
タンエラストマーを得た。また、実施例と同様にプレポ
リマー(A)の予備加熱を100℃とした場合は、硬化剤
との混合中にBHEBの結晶が析出し、混合不良とな
り、実用に供せられるポリウレタンエラストマーは得ら
れなかった。 比較例2 実施例1で得られたプレポリマー(A)及び〔表2〕に示
される組成の硬化剤を用い、プレポリマーの予備加熱温
度を120℃とした以外は、実施例1と同様の方法でポ
リウレタンエラストマーを得た。また、実施例と同様に
プレポリマーの予備加熱温度を100℃とした場合は、
混合中にp−キシリレングリコール(P−XG)の結晶
が析出し、混合不良となり、実用に供せられるポリウレ
タンエラストマーは得られなかった。 比較例3及び4 実施例1で得られたプレポリマー(A)及び〔表2〕に示
された組成の硬化剤を用い、実施例1と同様の方法でポ
リウレタンエラストマーを得た。
【0014】参考例1 末端にイソシアネート基を含有する市販のプレポリマー
(タケネートL−2710,イソシアネート基含量4.
2%,武田薬品工業(株)製)100部と、硬化剤として
4,4´−メチレンビス−2−クロロアニリン(MOC
A)12部を用い、実施例1と同様の方法でポリウレタ
ンエラストマーを得た。実施例1〜8、比較例1〜4の
うち最初の反応、及び参考例1において得られたポリウ
レタンエラストマーの各種物性を測定した結果を〔表
1〕及び〔表2〕に併せて示す。
(タケネートL−2710,イソシアネート基含量4.
2%,武田薬品工業(株)製)100部と、硬化剤として
4,4´−メチレンビス−2−クロロアニリン(MOC
A)12部を用い、実施例1と同様の方法でポリウレタ
ンエラストマーを得た。実施例1〜8、比較例1〜4の
うち最初の反応、及び参考例1において得られたポリウ
レタンエラストマーの各種物性を測定した結果を〔表
1〕及び〔表2〕に併せて示す。
【表1】
【表2】 注記) 1) ポリカプロラクトン系3官能ポリエステルポリオー
ル、水酸基当量130、ダイセル社製 2) ポリカプロラクトン系3官能ポリエステルポリオー
ル、水酸基当量184、ダイセル社製 3) JISK6301に準じ、A型スプリング式硬度計
にて測定 4) JISK6301に準じ、3号ダンベルにて測定 5) JISK6301に準じ、B型ダンベルにて測定 6) 粘弾性スペクトロメーターにて周波数10Hz、昇
温速度5℃/minで測定した100℃ tan δ を示す。 7) ロール走行試験機にて周速300m/min で回転させ、 線
圧を60kg/cmから1時間ごとに20kg/cmずつ上昇させて
バーストしたときの線圧を示す。 8) 粘弾性スペクトロメーターにて測定した。ガラス転
移温度(Tg)に100℃ を加えた温度におけるJ''値を示
す。 〔表1〕および〔表2〕より、ジオール及びトリオール
を含有する本発明の硬化剤組成物(例えば、BHEB+
アクトコールIR−96,P−XG+アクトコールIR
−96,BHEB+プラクセル305,BHEB+プラ
クセル308)は、それぞれのジオール(例えば、BH
EB,P−XG)を単独で含有する硬化剤に比べて融点
が低く、このためプレポリマーの予備加熱温度を低くし
ても結晶が析出しないので、作業性において優れている
ことは明らかである。更に本発明の硬化剤組成物を用い
て得られたポリウレタンエラストマーは、BHEB及び
1,4−BGの混合物,BHEB及びTMPの混合物を
用いた場合に比べ、 引張強度及び引裂強度等の機械的
性質に優れ、しかも100℃におけるtan δの 値が小
さく、ロール走行テストにおける耐久性にも優れている
ことは明らかである。
ル、水酸基当量130、ダイセル社製 2) ポリカプロラクトン系3官能ポリエステルポリオー
ル、水酸基当量184、ダイセル社製 3) JISK6301に準じ、A型スプリング式硬度計
にて測定 4) JISK6301に準じ、3号ダンベルにて測定 5) JISK6301に準じ、B型ダンベルにて測定 6) 粘弾性スペクトロメーターにて周波数10Hz、昇
温速度5℃/minで測定した100℃ tan δ を示す。 7) ロール走行試験機にて周速300m/min で回転させ、 線
圧を60kg/cmから1時間ごとに20kg/cmずつ上昇させて
バーストしたときの線圧を示す。 8) 粘弾性スペクトロメーターにて測定した。ガラス転
移温度(Tg)に100℃ を加えた温度におけるJ''値を示
す。 〔表1〕および〔表2〕より、ジオール及びトリオール
を含有する本発明の硬化剤組成物(例えば、BHEB+
アクトコールIR−96,P−XG+アクトコールIR
−96,BHEB+プラクセル305,BHEB+プラ
クセル308)は、それぞれのジオール(例えば、BH
EB,P−XG)を単独で含有する硬化剤に比べて融点
が低く、このためプレポリマーの予備加熱温度を低くし
ても結晶が析出しないので、作業性において優れている
ことは明らかである。更に本発明の硬化剤組成物を用い
て得られたポリウレタンエラストマーは、BHEB及び
1,4−BGの混合物,BHEB及びTMPの混合物を
用いた場合に比べ、 引張強度及び引裂強度等の機械的
性質に優れ、しかも100℃におけるtan δの 値が小
さく、ロール走行テストにおける耐久性にも優れている
ことは明らかである。
【0015】
【発明の効果】本発明の、特定のジオール(2)及び水
酸基当量60〜500のトリオール(3)を含有するポ
リウレタンエラストマー用硬化剤組成物は、該ジオール
(2)のみを含有する硬化剤に比べて融点が低いため、
ポリウレタンエラストマーを製造する際の各成分の予備
加熱温度を高くする必要がなく、作業性において優れ、
またこれを用いた本発明のポリウレタンエラストマーの
製造法によれば、引張強度及び引裂強度等の機械的性質
に優れたポリウレタンエラストマーが得られるため、例
えば、各種工業用ロール、ベルト,事務機器部品等の優
れた機械的、熱的及び化学的性質が要求される分野の弾
性体の製造等に、幅広く有利に用いられる。
酸基当量60〜500のトリオール(3)を含有するポ
リウレタンエラストマー用硬化剤組成物は、該ジオール
(2)のみを含有する硬化剤に比べて融点が低いため、
ポリウレタンエラストマーを製造する際の各成分の予備
加熱温度を高くする必要がなく、作業性において優れ、
またこれを用いた本発明のポリウレタンエラストマーの
製造法によれば、引張強度及び引裂強度等の機械的性質
に優れたポリウレタンエラストマーが得られるため、例
えば、各種工業用ロール、ベルト,事務機器部品等の優
れた機械的、熱的及び化学的性質が要求される分野の弾
性体の製造等に、幅広く有利に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−126318(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87
Claims (5)
- 【請求項1】(1)ポリイソシアネート及びポリオー
ル、またはそれらを反応させて得られる末端にイソシア
ネート基を有するプレポリマーと、 (2)一般式 【化1】 (式中、A1及びA2は同一または異なって結合手、−
O−または−COO−を、R1及びR2は同一または異
なって炭素数1〜6のアルキレンを、X1及びX2は同
一または異なってHまたはヒドロキシアルキルを示
す。)で表されるジオール及び (3)水酸基当量60〜500の、トリメチロールプロ
パンとアルキレノキサイドとをランダム的にもしくはブ
ロック的に付加せしめて得られるポリエーテルトリオー
ルまたはトリメチロールプロパンにε−カプロラクトン
およびγ−バレロラクトンの1種または2種を付加せし
めて得られるポリエステルトリオールとを反応させるこ
とを特徴とするポリウレタンエラストマーの製造法。 - 【請求項2】ジオールとトリオールとの割合が重量比で
1:0.05〜1.5である請求項1記載のポリウレタ
ンエラストマーの製造法。 - 【請求項3】(1)ポリイソシアネート及びポリオー
ル、またはそれらを反応させて得られる末端にイソシア
ネート基を有するプレポリマーと、 (2)一般式 【化2】 (式中、A1及びA2は同一または異なって結合手、−
O−または−COO−を、R1及びR2は同一または異
なって炭素数1〜6のアルキレンを、X1及びX2は同
一または異なってHまたはヒドロキシアルキルを示
す。)で表されるジオール及び (3)水酸基当量60〜500の、トリメチロールプロ
パンとアルキレノキサイドとをランダム的にもしくはブ
ロック的に付加せしめて得られるポリエーテルトリオー
ルまたはトリメチロールプロパンにε−カプロラクトン
およびγ−バレロラクトンの1種または2種を付加せし
めて得られるポリエステルトリオールとを反応させるこ
とを特徴とするポリウレタンエラストマー。 - 【請求項4】一般式 【化3】 (式中、A1及びA2は同一または異なって結合手、−
O−または−COO−を、R1及びR2は同一または異
なって炭素数1〜6のアルキレンを、X1及びX2は同
一または異なってHまたはヒドロキシアルキルを示
す。)で表されるジオール及び水酸基当量60〜500
の、トリメチロールプロパンとアルキレノキサイドとを
ランダム的にもしくはブロック的に付加せしめて得られ
るポリエーテルトリオールまたはトリメチロールプロパ
ンにε−カプロラクトンおよびγ−バレロラクトンの1
種または2種を付加せしめて得られるポリエステルトリ
オールを含有するポリウレタンエラストマー硬化剤組成
物。 - 【請求項5】ジオールとトリオールを重量比で1:0.
05〜1.5で含有する請求項4記載の硬化剤組成物。
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