JPH06214415A - 電子写真感光体とそのためのフタロシアニン顔料および顔料分散液 - Google Patents

電子写真感光体とそのためのフタロシアニン顔料および顔料分散液

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JPH06214415A
JPH06214415A JP5020812A JP2081293A JPH06214415A JP H06214415 A JPH06214415 A JP H06214415A JP 5020812 A JP5020812 A JP 5020812A JP 2081293 A JP2081293 A JP 2081293A JP H06214415 A JPH06214415 A JP H06214415A
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克己 額田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒドロキシメタルフタロシアニンの分散性、
塗布性、保存性を改善し、感度特性、電荷保持性、画質
特性に優れた電子写真感光体を提供する。 【構成】 電子写真感光体は、加水分解性の官能基を有
する有機金属化合物またはその加水分解生成物で処理さ
れた下記一般式(I)で表されるヒドロキシメタルフタ
ロシアニン顔料が感光層に含有されている。有機金属化
合物またはその加水分解生成物としては、有機チタン化
合物、有機アルミニウム化合物、有機ジルコニウム化合
物、シランカップリング剤等が挙げられ、これらの化合
物でフタロシアニン顔料は被覆処理されていることが好
ましい。 【化1】 (式中、MeはAl、Ga、In、Si、GeまたはS
nを示し、XはH、Cl、BrまたはIを示す。mは1
〜4の整数であり、nは、MeがAl、GaまたはIn
の場合は1であり、MeがSi、GeまたはSnの場合
は2である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導電材料として有用
なヒドロキシメタルフタロシアニン顔料を用いた電子写
真感光体に関し、さらに、上記フタロシアニン顔料を加
水分解性の官能基を有する有機金属化合物またはその加
水分解生成物で被覆処理した電子写真感光体用フタロシ
アニン顔料およびこの被覆処理した顔料を含有する電子
写真感光体用顔料分散液に関する。
【0002】
【従来の技術】フタロシアニン化合物は、塗料、印刷イ
ンキ、触媒あるいは電子材料として有用な材料であり、
特に近年は、電子写真感光体用材料、光記録用材料およ
び光電変換材料として、広範に検討がなされている。一
般に、フタロシアニン化合物は、製造方法、処理方法の
違いにより多数の結晶型を示し、この結晶型の違いはフ
タロシアニン化合物の光電変換特性に大きな影響を及ぼ
すことが知られている。フタロシアニン化合物の結晶型
については、例えば、銅フタロシアニンについてみる
と、安定系のβ型以外に、α、π、x、ρ、γ、δ等の
結晶型が知られており、これらの結晶型は、機械的歪
力、硫酸処理、有機溶剤処理および熱処理等により、相
互に転移が可能であることが知られている(例えば、米
国特許第2,770,629号、同第3,160,63
5号、同第3,357,989号および同第3,70
8,292号明細書)。また、特開昭50−38543
号公報等には、銅フタロシアニンの結晶型の違いと電子
写真感度との関係について記載されている。銅フタロシ
アニン以外にも、メタルフリーフタロシアニン、ヒドロ
キシガリウムフタロシアニン、クロロアルミニウムフタ
ロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン等につい
て、種々の結晶型のものを電子写真感光体に用いること
が提案されている。
【0003】さらに、ヒドロキシメタルフタロシアニン
については、ジヒドロキシゲルマニウムフタロシアニ
ン、ジヒドロキシスズフタロシアニン、ジヒドロキシシ
リコンフタロシアニンを用いた電子写真感光体が、米国
特許第4,557,989号明細書に記載されている。
一方、フタロシアニン化合物を用いた電子写真感光体へ
の加水分解性の官能基を有する有機金属化合物またはそ
の加水分解生成物の応用に関しては、特開昭55−12
7565号公報、特開昭59−19946号公報、特開
昭60−130745号公報等に記載されている。ま
た、オキシチタニルフタロシアニンへのチタンカップリ
ング剤の応用に関しては、JAPAN HARD CO
PY '92,157(1992)に記載があるものの、
電子写真物性に効果はないと記述されている。しかしな
がら、これらの報告にヒドロキシメタルフタロシアニン
への応用についての記載は全くない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒドロキシ
メタルフタロシアニンに限らず、従来提案されているフ
タロシアニン化合物を用いて電子写真感光体を実用化す
るためには、感度、受容電位、電位保持性、電位安定
性、残留電位、分光特性等の電子写真特性、耐摩耗性等
の機械的耐久性、熱、光、放電生成物等に対する化学的
安定性など、全ての点において満足されるものを選択し
なければならない。さらに、電子写真感光体の製造に関
しても、結着樹脂に分散して使用する場合、分散性や分
散液の塗布性、保存性についても十分満足されるもので
なくてはならない。我々は先に特願平3−116631
号、特願平3−116633号、特願平4−27450
号において、感度、安定性に優れたヒドロキシガリウム
フタロシアニン、ヒドロキシアルミニウムフタロシアニ
ン、ヒドロキシインジウムフタロシアニンの新規結晶型
を提案した。しかしながら、これらのヒドロキシメタル
フタロシアニンは、従来公知の方法により電子写真感光
体を製造する場合、分散性や分散液の塗布性、保存性に
問題があり、平滑な塗膜を形成しにくく、そのために電
気特性の再現性が得られにくかった。また、画質上もカ
ブリや黒点等の欠陥を生じやすいといった問題があっ
た。本発明は、従来の技術における上述のような問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的は、ヒドロキ
シメタルフタロシアニンの分散性、塗布性、保存性が改
善されたヒドロキシメタルフタロシアニンよりなる光導
電材料、この光導電材料を分散させた感光層形成用塗布
液、および感度特性、電荷保持性、画質特性に優れたヒ
ドロキシメタルフタロシアニンを感光層に含有する電子
写真感光体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ヒドロキ
シメタルフタロシアニン顔料は親水性の水酸基を有する
ため有機溶剤に対する分散安定性が悪く、上記の目的を
達成するためには、ヒドロキシメタルフタロシアニンに
疎水化処理を施して有機溶剤と親和性を持たせることが
非常に重要であるとの認識にたって、鋭意研究を重ねて
きた。その結果、ヒドロキシメタルフタロシアニン顔料
の表面処理剤、分散安定剤として加水分解性の官能基を
有する有機金属化合物またはその加水分解生成物を用い
ることにより、分散性、塗布性、保存性に優れたヒドロ
キシメタルフタロシアニン顔料およびその分散液を得る
ことが可能となり、かつ感度特性、電荷保持性、画質特
性に優れたヒドロキシメタルフタロシアニンよりなる光
導電材料を感光層に含有する電子写真感光体を実現化で
きることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、導電性支持体上に感
光層を形成してなる電子写真感光体において、電荷発生
材料として下記一般式(I)で表されるヒドロキシメタ
ルフタロシアニン顔料が感光層に含有され、かつ、該フ
タロシアニン顔料が加水分解性の官能基を有する有機金
属化合物またはその加水分解生成物で処理されている電
子写真感光体にある。
【化2】 (式中、MeはAl、Ga、In、Si、GeまたはS
nを示し、XはH、Cl、BrまたはIを示す。mは1
〜4の整数であり、nは、MeがAl、GaまたはIn
の場合は1であり、MeがSi、GeまたはSnの場合
は2である。)
【0007】本発明は、また、ヒドロキシメタルフタロ
シアニン顔料を加水分解性の官能基を有する有機金属化
合物またはその加水分解生成物で被覆処理した電子写真
感光体用フタロシアニン顔料にある。本発明は、さら
に、少なくとも、加水分解性の官能基を有する有機金属
化合物またはその加水分解生成物で被覆処理されたヒド
ロキシメタルフタロシアニン顔料、結着樹脂および溶剤
からなる電子写真感光体用顔料分散液にある。
【0008】以下、本発明について詳述する。本発明の
電子写真感光体は、感光層が単層構造のものでもあるい
は電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離された積層構造
のものでもよい。感光層が積層構造の場合は、電荷発生
層に表面処理剤、分散安定剤として加水分解性の官能基
を有する有機金属化合物またはその加水分解生成物で処
理されたヒドロキシメタルフタロシアニン顔料および結
着樹脂を含有する。また、感光層が単層構造の場合は、
上記電荷発生層に含まれる成分と共に電荷輸送材料を感
光層に含有する。図1ないし図6は、本発明の電子写真
感光体を模式的に示す断面図であり、感光層が積層構造
の感光体を図1〜4に示しており、単層構造の感光体を
図5、6に示している。図1において、導電性支持体1
上に電荷発生層2と電荷輸送層3を順次積層した感光層
が形成されている。図2においては、導電性支持体1と
電荷発生層2の間に下引層4が介在しており、図3にお
いては、電荷輸送層3の表面に保護層5が積層されてお
り、また、図4においては、下引層4と保護層5の両者
が積層されている。さらに、図5においては、光導電層
(感光層)6が導電性支持体1上に形成されており、図
6においては、光導電層6と導電性支持体1の間に下引
層4が介在している。以下、主として積層構造からなる
電子写真感光体に関して説明しながら、上記各層1〜6
について詳細に説明する。
【0009】導電性支持体としては、電子写真感光体と
して使用することが可能なものならば、いかなるものも
使用することができる。具体的には、アルミニウム、ニ
ッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、アルミニウ
ム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、
金、バナジウム、酸化スズ、酸化インジウム、ITO等
の薄膜を被覆したプラスチックフィルムなどあるいは導
電性付与剤を塗布または含浸させた紙、プラスチックフ
ィルムなどが挙げられる。これらの導電性支持体は、ド
ラム状、シート状、プレート状等、適宜の形状のものと
して使用されるが、これらに限定されるものではない。
さらに必要に応じて、導電性支持体の表面は、画質に影
響のない範囲で各種の処理を行うことができる。例え
ば、表面の酸化処理や薬品処理および着色処理または砂
目立て等の乱反射処理などを施してもよい。
【0010】本発明においては、導電性支持体と感光層
の間にさらに下引層が介在してもよい。この下引層は感
光層の帯電時において導電性支持体から感光層への電荷
の注入を阻止すると共に、感光層を導電性支持体に対し
て一体的に接着保持させる接着層としての作用、あるい
は場合によっては、導電性支持体の光の反射光防止作用
等を示す。この下引層を形成する材料としては、ポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタ
クリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエ
ステル樹脂、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチン、
ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ
澱粉、ポリアクリル酸樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、
ジルコニウムキレート化合物、ジルコニウムアルコキシ
ド化合物等の有機ジルコニウム化合物、チタニルキレー
ト化合物、チタニルアルコキシド化合物等の有機チタン
化合物、加水分解性の官能基を有する有機金属化合物ま
たはその加水分解生成物などの公知の材料を用いること
ができる。下引層を形成する際に採用する塗布方法とし
ては、ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティ
ング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング
法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング
法、カーテンコーティング法等の通常の方法が挙げられ
る。下引層の膜厚は、0.01〜10μm、好ましくは
0.05〜2μmが適当である。
【0011】本発明の電子写真感光体における電荷発生
層は、溶剤中の結着樹脂に電荷発生材料を分散させて塗
布液を調製し、この塗布液を導電性支持体または下引層
上に塗布することによって形成される。電荷発生材料と
しては、下記一般式(I)で表されるヒドロキシメタル
フタロシアニン顔料が用いられる。
【化3】 (式中、Me、X、mおよびnは前記と同一である)
【0012】このヒドロキシメタルフタロシアニン顔料
は、公知の方法で合成されたヒドロキシメタルフタロシ
アニン結晶あるいはこれを直接溶剤処理を行うことによ
り得られる。溶剤処理には、ヒドロキシメタルフタロシ
アニンを溶剤と共に機械攪拌を行う方法、ボールミル、
乳鉢、サンドミル、ニーダー等で湿式粉砕処理を行う方
法等がある。また、溶剤を用いずにヒドロキシメタルフ
タロシアニンを乾式粉砕処理した後に溶剤処理すること
もできる。
【0013】上記の処理において使用される溶剤として
は、アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、N−メチルピロリドン等)、エステル類(酢酸
エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等)、ケトン
類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等)、アルコール類(メタノール、エタノール、ベンジ
ルアルコール等)、さらにはこれらの数種の混合系、水
と上記有機溶剤との混合系などが挙げられる。また、粉
砕処理の際には、必要に応じて食塩、ぼう硝等の磨砕助
剤を用いることもできる。
【0014】結着樹脂は広範な樹脂から選択することが
できる。好ましい結着樹脂としては、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリアリレート樹脂(ビスフェノールAとフ
タル酸の重縮合体等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリ
ルアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース系
樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポ
リビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等
の絶縁性樹脂を挙げることができる。また、ポリ−N−
ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビ
ニルピレン、ポリシラン等の有機光導電性ポリマーから
選択することもできる。しかし、これらの絶縁性樹脂あ
るいは有機光導電性ポリマーに限定されるものではな
い。また、これらの結着樹脂は単独または2種以上混合
して用いることができる。
【0015】ヒドロキシメタルフタロシアニン顔料を結
着樹脂中に分散させる溶剤としては、メタノール、エタ
ノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ベンジル
アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、メチレンクロライド、クロロホルム、トルエン、
キシレン、モノクロロベンゼン等の有機溶剤を単独また
は2種以上混合して用いることができる。
【0016】本発明で使用される加水分解性の官能基を
有する有機金属化合物は、下記の一般式で示される。 Rp Me′Yq (式中、Rは有機基、Me′は金属元素または珪素元
素、Yは加水分解性の官能基である。p、qは1〜4の
整数であり、その総和はMe′の原子価に相当する。)
【0017】有機基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、オクチル基等のアルキル基、ビニ
ル基、アリル基等のアルケニル基、シクロヘキシル基等
のシクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基等のアリ
ール基、トリル基等のアルカリール基、ベンジル基、フ
ェニルエチル基等のアリールアルキル基、スチリル基等
のアリールアルケニル基、フリル基、チエニル基、ピロ
リジニル基、ピリジル基、イミダゾリル基等の複素環残
基など、有機化合物残基であれば特に制限されるもので
はない。これらの基は1または2種以上の各種の置換基
を有していてもよい。また、加水分解性の官能基として
は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、シクロヘキシルオキシ基、フェノキシ基、ベンジロ
キシ基等のエーテル基、アセトキシ基、プロピオニルオ
キシ基、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、ベンゾイ
ルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスル
ホニルオキシ基、ベンジロキシカルボニル基等のエステ
ル基、塩素原子等のハロゲン原子などが挙げられる。M
e′はアルカリ金属以外であれば特に制限されるもので
はなく、有機金属化合物の例としては、上記の有機基や
加水分解性の官能基を置換した有機チタン化合物、有機
アルミニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、シラン
カップリング剤等が挙げられる。
【0018】また、上記有機金属化合物の加水分解生成
物も使用することができる。この加水分解生成物として
は、前記一般式で示される有機金属化合物の金属元素
(Me′)に結合する加水分解性の官能基(Y)や有機
基(R)に置換する加水分解性の官能基が加水分解した
ものが挙げられる。有機金属化合物中に加水分解性の官
能基を複数含有する場合は、必ずしも全ての官能基を加
水分解する必要はなく部分的に加水分解された生成物で
あってもよい。これらの有機金属化合物またはその加水
分解生成物は、単独または2種以上混合して用いること
ができる。
【0019】本発明において使用される加水分解性の官
能基を有する前記有機金属化合物またはその加水分解生
成物(以下、両者を有機金属化合物で代表する)は、ヒ
ドロキシメタルフタロシアニン顔料を表面処理して顔料
を疎水化するものである。具体的な有機金属化合物の処
理方法としては、ヒドロキシメタルフタロシアニン顔料
を結着樹脂に分散する前に予め該フタロシアニン顔料を
被覆処理する方法、分散時に混合処理する方法、分散後
に分散処理する方法等がある。このうち、フタロシアニ
ン顔料を予め被覆処理しておくことが好ましい。分散前
に被覆処理する方法としては、有機金属化合物および水
または有機溶剤の混合液とヒドロキシメタルフタロシア
ニン顔料とを混合した後加熱する方法、有機金属化合物
をヒドロキシメタルフタロシアニン顔料に直接噴霧する
方法、有機金属化合物をヒドロキシメタルフタロシアニ
ン顔料と混合しミリングする方法等がある。分散時に混
合処理する方法としては、分散溶剤に有機金属化合物、
ヒドロキシメタルフタロシアニン顔料、結着樹脂を順次
添加しながら混合する方法、これらの電荷発生層形成成
分を同時に添加し混合する方法等がある。分散後に分散
処理する方法としては、溶剤で希釈した有機金属化合物
を分散液に添加し攪拌しながら分散する方法等がある。
また、これらの処理の際、より強固にフタロシアニン顔
料に付着させるために、触媒として硫酸、塩酸、トリフ
ルオロ酢酸等の酸を添加してもよい。
【0020】有機金属化合物はヒドロキシメタルフタロ
シアニン顔料1重量部に対して0.001〜0.3重量
部用いられる。0.001重量部未満では、顔料の分散
安定性や塗布液の塗布性を十分に改善することができな
い。一方、0.3重量部より多く用いると、製造される
電子写真感光体の電気特性や画質に悪影響を及ぼすこと
がある。そのため、顔料の配合比が0.01〜0.2重
量部の範囲にあることが好ましい。また、ヒドロキシメ
タルフタロシアニン顔料と結着樹脂との配合比は重量比
で10:1〜1:10の範囲が好ましい。
【0021】有機金属化合物で処理されたまたは場合に
よっては未処理のヒドロキシメタルフタロシアニン顔料
を溶剤中の結着樹脂に分散させる方法としては、ボール
ミル分散法、アトライター分散法、サンドミル分散法等
の通常の方法を採用することができる。この際、分散に
よってヒドロキシメタルフタロシアニンの結晶型が変化
しない条件が必要とされる。因みに、本発明で実施した
上記の分散法のいずれについても分散前と結晶型が変化
してないことが確認されている。さらに、この分散の際
または前記の粉砕処理時に、ヒドロキシメタルフタロシ
アニン顔料の粒子を0.5μm以下、好ましくは0.3
μm以下、さらに好ましくは0.15μm以下の粒子サ
イズに微細化することが有効である。
【0022】電荷発生層を形成する際に採用される塗布
液の塗布方法としては、ブレードコーティング法、ワイ
ヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸
漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の
方法が挙げられる。電荷発生層の膜厚は、一般的には
0.05〜5μm、好ましくは0.1〜2.0μmが適
当である。
【0023】本発明の電子写真感光体における電荷輸送
層は、電荷輸送材料、結着樹脂および溶剤を用いて塗布
液を調製した後、この塗布液を電荷発生層上に塗布する
ことによって形成される。電荷輸送材料としては、2,
5−ビス−(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,
4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、
1,3,5−トリフェニルピラゾリン、1−[ピリジル
−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5
−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラ
ゾリン誘導体、トリフェニルアミン、ジベンジルアニリ
ン等の芳香族第三級モノアミノ化合物、N,N′−ジフ
ェニル−N,N′−ビス−(m−トリル)ベンジジン等
の芳香族第三級ジアミノ化合物、3−(p−ジエチルア
ミノフェニル)−5,6−ジ−(p−メトキシフェニ
ル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリア
ジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド 2,2
−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フ
ェニル−4−スチリルキナゾリン等のキナゾリン誘導
体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ−(p−メトキシフェ
ニル)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−
(2,2−ジフェニルビニル)−N,N−ジフェニルア
ニリン等のα−スチルベン誘導体、Journal o
f ImagingScience,29,7〜10
(1985)に記載されているエナミン誘導体、N−エ
チルカルバゾール、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リ−γ−カルバゾールエチルグルタメート等のカルバゾ
ール誘導体、さらには、ピレン、ポリビニルピレン、ポ
リビニルアントラセン、ポリビニルアクリジン、ポリ−
9−ビニルフェニルアントラセン、ピレン−ホルムアル
デヒド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹
脂等の公知の電荷輸送材料を用いることができるが、こ
れらに限定されるものではない。また、これらの電荷輸
送材料は単独または2種以上混合して用いることができ
る。
【0024】結着樹脂としては、ポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹
脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルム
アルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N
−ビニルカルバゾール樹脂等の公知の樹脂を用いること
ができるが、これらに限定されるものではない。また、
これらの結着樹脂は単独または2種以上混合して用いら
れ、上記電荷輸送材料がポリマーの場合はそれ自体で層
を形成してもよい。
【0025】電荷輸送層を形成する際に用いる溶剤とし
ては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、モノクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水
素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、メ
チレンクロライド、クロロホルム、塩化エチレン等のハ
ロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフラン、エチ
ルエーテル等の環状または直鎖状のエーテル類などの通
常の有機溶剤を単独または2種以上混合して用いること
ができる。
【0026】電荷輸送層を形成する塗布液の調製の際に
配合される電荷輸送材料と結着樹脂とは、重量比で1
0:1〜1:5が好ましい。塗布液の塗布方法として
は、ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティン
グ法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、
ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、
カーテンコーティング法等の通常の方法が採用される。
電荷輸送層の膜厚は、一般的には5〜50μm、好まし
くは10〜30μmが適当である。
【0027】本発明の電子写真感光体において、感光層
が単層構造の場合、感光層は有機金属化合物を被覆、混
合あるいは分散処理したヒドロキシメタルフタロシアニ
ン顔料および電荷輸送材料が結着樹脂に分散された光導
電層よりなる。電荷輸送材料、結着樹脂および溶剤は前
記と同様のものが使用され、前記と同様の塗布方法に従
って光導電層が形成される。この場合、ヒドロキシメタ
ルフタロシアニン顔料と電荷輸送材料との配合比は、重
量比で1:10〜10:1の範囲が適当である。また、
ヒドロキシメタルフタロシアニン顔料および電荷輸送材
料と結着樹脂との各配合比は前記した範囲にあればよ
い。
【0028】本発明においては、複写機中で発生するオ
ゾンや酸化性ガスあるいは光、熱による感光体の劣化を
防止する目的で、感光層中に酸化防止剤、光安定剤、熱
安定剤等の添加剤を添加することができる。例えば、酸
化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダード
アミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、
ハイドロキノン、スピロクマロン、スピロインダノンお
よびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物等
が挙げられる。光安定剤の例としては、ベンゾフェノ
ン、ベンゾトリアゾール、ジチオカルバメート、テトラ
メチルピペリジン等の誘導体が挙げられる。また、感度
の向上、残留電位の低減、繰り返し使用時の疲労低減等
を目的として、少なくとも1種の電子受容性物質を含有
させることができる。具体的には、無水コハク酸、無水
マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸、無水フタル酸、
テトラブロモ無水フタル酸、テトラシアノエチレン、テ
トラシアノキノジメタン、o−ジニトロベンゼン、m−
ジニトロベンゼン、クロラニル、ジニトロアントラキノ
ン、トリニトロフルオレノン、ピクリン酸、o−ニトロ
安息香酸、p−ニトロ安息香酸、フタル酸等を挙げるこ
とができる。これらのうち、フルオレノン系、キノン系
や塩素原子、シアノ基、ニトロ基等の電子吸引基を置換
したベンゼン誘導体が特に好ましい。
【0029】本発明の電子写真感光体は、さらに必要に
応じて、電荷輸送層の表面に保護層を形成してもよい。
この保護層は、積層構造からなる感光層の帯電時におけ
る電荷輸送層の化学的変質を防止すると共に、感光層の
機械的強度を改善するために被覆される。保護層は適当
な結着樹脂中に導電性材料を含有させて形成されてい
る。導電性材料としては、ジメチルフェロセン等のメタ
ロセン化合物、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス
−(m−トリル)ベンジジン等の芳香族アミノ化合物、
酸化アンチモン、酸化スズ、酸化チタン、酸化インジウ
ム、酸化スズ−酸化アンチモン等の金属酸化物などを用
いることができるが、これらに限定されるものではな
い。また、この保護層に用いる結着樹脂としては、ポリ
アミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリ
ルアミド樹脂等の公知の樹脂を用いることができる。こ
の保護層はその電気抵抗が109 〜1014Ω・cmとな
るように構成することが好ましい。電気抵抗が1014Ω
・cmより高くなると残留電位が上昇しカブリの多い複
写物となってしまい、一方、109 Ω・cmより低くな
ると画像のボケ、解像力の低下が生じてしまう。また、
保護層は像露光時に照射される光の透過を実質上妨げな
いように構成されなければならない。保護層を形成する
際に採用する塗布方法としては、ブレードコーティング
法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーティン
グ法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エ
アーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等
の通常の方法が挙げられる。保護層の膜厚は、0.5〜
20μm、好ましくは1〜10μmが適当である。
【0030】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明する。なお、以下の「部」は重量部を意味する。 合成例1(ヒドロキシアルミニウムフタロシアニンの合
成) 1,3−ジイミノイソインドリン30部および塩化アル
ミニウム7部をキノリン185部中に添加し、200℃
において3時間反応させた後、生成物を濾別した。次い
で、アセトン、メタノールで洗浄し、乾燥してクロロア
ルミニウムフタロシアニン結晶24部を得た。得られた
クロロアルミニウムフタロシアニン結晶3部を濃硫酸6
0部に0℃にて溶解した後、5℃の蒸留水450部中に
徐々に滴下して結晶を析出させた。その後、蒸留水、希
アンモニア水で洗浄し、乾燥してヒドロキシアルミニウ
ムフタロシアニン結晶2.5部を得た。この結晶を自動
乳鉢で5時間粉砕し、非晶質のヒドロキシアルミニウム
フタロシアニンを得た。得られた非晶質のヒドロキシア
ルミニウムフタロシアニン2部を1mmφのガラスビー
ズ100部と共にエチレングリコール60部中で24時
間ボールミリングした後、濾別した。次いで、メタノー
ルで洗浄し、乾燥してヒドロキシアルミニウムフタロシ
アニン結晶1.8部を得た。その粉末X線回折図を図7
に示す。
【0031】合成例2(ヒドロキシインジウムフタロシ
アニンの合成) 1,3−ジイミノイソインドリン30部および三塩化イ
ンジウム11.4部をキノリン230部中に添加し、2
00℃において3時間反応させた後、生成物を濾別し
た。次いで、アセトン、メタノールで洗浄し、乾燥して
クロロインジウムフタロシアニン結晶29部を得た。得
られたクロロインジウムフタロシアニン結晶6部を水酸
化ナトリウム3部、ピリジン36部および蒸留水140
部の混合液中に添加し、30時間加熱還流した後、結晶
を濾別した。その後、蒸留水で洗浄し、乾燥してヒドロ
キシインジウムフタロシアニン結晶3.6部を得た。こ
の結晶を自動乳鉢で6時間粉砕し、非晶質のヒドロキシ
インジウムフタロシアニンを得た。得られた非晶質のヒ
ドロキシインジウムフタロシアニン2部を1mmφのガ
ラスビーズ120部と共にメチレンクロライド60部中
で24時間ボールミリングした後、濾別した。次いで、
メチレンクロライドで洗浄し、乾燥してヒドロキシイン
ジウムフタロシアニン結晶1.5部を得た。その粉末X
線回折図を図8に示す。
【0032】合成例3(ヒドロキシガリウムフタロシア
ニンの合成) フタロニトリル291部および三塩化ガリウム100部
をα−クロロナフタレン1500容量部中に添加し、窒
素雰囲気下に200℃において4時間反応させた後、生
成物を濾別した。この湿ケーキをDMF1000容量部
に分散させ、150℃において30分間加熱攪拌した
後、濾別した。次いで、メタノールで十分洗浄し、乾燥
してクロロガリウムフタロシアニン結晶156部を得
た。得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶6部を
濃硫酸180部に0℃にて溶解した後、5℃の蒸留水9
00部に滴下して結晶を析出させ、析出した結晶を蒸留
水で十分に洗浄した。次いで、この結晶を2%アンモニ
ア水200容量部に懸濁し、室温で1時間撹拌した。そ
の後、さらに蒸留水で十分に洗浄し、乾燥してヒドロキ
シガリウムフタロシアニン結晶5.1部を得た。その粉
末X線回折図を図9に示す。
【0033】合成例4〜8 合成例3で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶2部を1mmφのガラスビーズ120部と共に表1
に示す各溶剤60部中で24時間ボールミリングした
後、結晶を分離した。次いで、メタノールで洗浄し、乾
燥してヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を得た。
それらの粉末X線回折図を図10〜14に示す。
【0034】
【表1】
【0035】合成例9 合成例3で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶
6部を濃硫酸180部に0℃にて溶解した後、5℃の蒸
留水900部に滴下して結晶を析出させた。次いで、析
出した結晶を蒸留水で洗浄し、乾燥して酸が残留してい
る状態のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶5.2
部を得た。得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶2部を1mmφのガラスビーズ120部と共にDM
F60部中で24時間ボールミリングした後、結晶を分
離した。次いで、酢酸ブチルで洗浄し、乾燥してヒドロ
キシガリウムフタロシアニン結晶を得た。その粉末X線
回折図を図15に示す。
【0036】合成例10(ジヒドロキシシリコンフタロ
シアニンの合成) 1,3−ジイミノイソインドリン30部および四塩化珪
素20部をキノリン150部中に添加し、窒素雰囲気下
に200℃において3時間反応させた後、生成物を濾別
し、アセトン、メタノールで洗浄した。次いで、アセト
ン80部中で加熱還流した後、結晶を濾別し、乾燥して
ジクロロシリコンフタロシアニン結晶20部を得た。得
られたジクロロシリコンフタロシアニン結晶3部を濃硫
酸80部に5℃にて溶解した後、0℃の蒸留水450部
中に徐々に滴下して結晶を析出させた。その後、蒸留
水、希アンモニア水、蒸留水で順次洗浄し、乾燥してジ
ヒドロキシシリコンフタロシアニン2.5部を得た。こ
のジヒドロキシシリコンフタロシアニン2部を1mmφ
のガラスビーズ100部と共にメチレンクロライド60
部中で24時間ボールミリングした後、濾別した。次い
で、メチレンクロライドで洗浄し、乾燥してジヒドロキ
シシリコンフタロシアニン結晶1.8部を得た。その粉
末X線回折図を図16に示す。
【0037】合成例11(ジヒドロキシゲルマニウムフ
タロシアニンの合成) 1,3−ジイミノイソインドリン30部および四塩化ゲ
ルマニウム11部をキノリン200部中に添加し、窒素
雰囲気下に200℃において3時間反応させた後、生成
物を濾別し、アセトン、キノリンで洗浄した。次いで、
アセトン100部中で加熱還流した後、結晶を濾別し、
乾燥してジクロロゲルマニウムフタロシアニン結晶29
部を得た。得られたジクロロゲルマニウムフタロシアニ
ン結晶3部を濃硫酸80部に5℃にて溶解した後、0℃
の蒸留水450部中に徐々に滴下して結晶を析出させ
た。その後、蒸留水、希アンモニア水、蒸留水で順次洗
浄し、乾燥してジヒドロキシゲルマニウムフタロシアニ
ン3.3部を得た。このジヒドロキシゲルマニウムフタ
ロシアニン2部を1mmφのガラスビーズ100部と共
にメチレンクロライド60部中で24時間ボールミリン
グした後、濾別した。次いで、メチレンクロライドで洗
浄し、乾燥してジヒドロキシゲルマニウムフタロシアニ
ン結晶1.8部を得た。その粉末X線回折図を図17に
示す。
【0038】合成例12(ジヒドロキシスズフタロシア
ニンの合成) 1,3−ジイミノイソインドリン30部および二塩化ス
ズ10部をキノリン150部中に添加し、窒素雰囲気下
に200℃において3時間反応させた後、生成物を濾別
し、キノリンで洗浄した。次いで、アセトン120部中
で加熱還流した後、結晶を濾別し、乾燥してジクロロス
ズフタロシアニン結晶31部を得た。得られたジクロロ
スズフタロシアニン結晶5部を水酸化ナトリウム1.2
5部、ピリジン30部および蒸留水110部の混合液中
に添加し、攪拌しながら7時間還流した。その後、結晶
を濾別し、蒸留水で洗浄し、乾燥してジヒドロキシスズ
フタロシアニン3部を得た。このジヒドロキシスズフタ
ロシアニン2部を1mmφのガラスビーズ100部と共
にエチレングリコール60部中で24時間ボールミリン
グした後、濾別した。次いで、メタノールで洗浄し、乾
燥してジヒドロキシスズフタロシアニン結晶1.8部を
得た。その粉末X線回折図を図18に示す。
【0039】実施例1 ジルコニウム化合物(商品名:オルガチックスZC54
0、マツモト製薬社製)10部およびシラン化合物(商
品名:A1110、日本ユニカー社製)1部とi−プロ
パノール40部およびn−ブタノール20部からなる溶
液を、浸漬コーティング法でアルミニウム基板上に塗布
し、120℃において10分間加熱乾燥して膜厚0.5
μmの下引層を形成した。次いで、合成例1で得られた
ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶1部をγ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(商品名:
KBM503、信越化学社製)0.1部、メタノール
0.9部およびガラスビーズと共にペイントシェーカー
で1時間処理し、その後100℃で1時間加熱した。さ
らに、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレック
BM−S、積水化学社製)1部および酢酸n−ブチル1
00部と混合し、ガラスビーズと共にペイントシェーカ
ーで1時間処理して上記結晶を樹脂溶液中に分散させ
た。得られた塗布液を浸漬コーティング法で上記下引層
上に塗布し、100℃において10分間加熱乾燥して膜
厚0.15μmの電荷発生層を形成した。なお、分散後
のヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶の結晶型
はX線回折によって分散前の結晶型と比較して変化して
いないことを確認した。
【0040】次に、下記化学式(II)
【化4】 で示されるN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス−
(m−トリル)ベンジジン2部と
【0041】下記構造式(III )
【化5】 で示されるポリ(シクロヘキシリデン−4,4′−ジフ
ェニレン)カーボネート(粘度平均分子量Mv:39,00
0)3部とをモノクロロベンゼン20部に溶解し、得ら
れた塗布液を浸漬コーティング法で上記電荷発生層上に
塗布し、120℃において1時間加熱乾燥して膜厚20
μmの電荷輸送層を形成した。以上のようにして電子写
真感光体を製造した。
【0042】実施例2 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランに代え
てチタン系カップリング剤[ジプロポキシ−ビス(アセ
チルアセトナート)チタン(商品名:オルガチックスT
C−100)]を用いた以外は、実施例1と同様にして
電子写真感光体を製造した。 実施例3 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランに代え
てジルコニウム化合物(商品名:オルガチックスZC5
40)を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真
感光体を製造した。 実施例4 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例2で得られたヒドロキシインジウムフタロシアニン
結晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感
光体を製造した。
【0043】実施例5 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例3で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結
晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光
体を製造した。 実施例6 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例4で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結
晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光
体を製造した。 実施例7 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例5で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結
晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光
体を製造した。
【0044】実施例8 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例6で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結
晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光
体を製造した。 実施例9 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例7で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結
晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光
体を製造した。 実施例10 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例8で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結
晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光
体を製造した。 実施例11 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例9で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結
晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光
体を製造した。
【0045】実施例12 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例10で得られたジヒドロキシシリコンフタロシアニ
ン結晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真
感光体を製造した。 実施例13 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例11で得られたジヒドロキシゲルマニウムフタロシ
アニン結晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子
写真感光体を製造した。 実施例14 ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン結晶に代えて合
成例12で得られたジヒドロキシスズフタロシアニン結
晶を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光
体を製造した。
【0046】比較例1 合成例1で得られたヒドロキシアルミニウムフタロシア
ニン結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電
荷発生材料として用いた以外は、実施例1と同様にして
電子写真感光体を製造した。 比較例2 合成例2で得られたヒドロキシインジウムフタロシアニ
ン結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電荷
発生材料として用いた以外は、実施例4と同様にして電
子写真感光体を製造した。
【0047】比較例3 合成例3で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電荷発
生材料として用いた以外は、実施例5と同様にして電子
写真感光体を製造した。 比較例4 合成例4で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電荷発
生材料として用いた以外は、実施例6と同様にして電子
写真感光体を製造した。 比較例5 合成例5で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電荷発
生材料として用いた以外は、実施例7と同様にして電子
写真感光体を製造した。 比較例6 合成例6で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電荷発
生材料として用いた以外は、実施例8と同様にして電子
写真感光体を製造した。
【0048】比較例7 合成例7で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電荷発
生材料として用いた以外は、実施例9と同様にして電子
写真感光体を製造した。 比較例8 合成例8で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電荷発
生材料として用いた以外は、実施例10と同様にして電
子写真感光体を製造した。 比較例9 合成例9で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電荷発
生材料として用いた以外は、実施例11と同様にして電
子写真感光体を製造した。
【0049】比較例10 合成例10で得られたジヒドロキシシリコンフタロシア
ニン結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電
荷発生材料として用いた以外は、実施例12と同様にし
て電子写真感光体を製造した。 比較例11 合成例11で得られたジヒドロキシゲルマニウムフタロ
シアニン結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのま
ま電荷発生材料として用いた以外は、実施例13と同様
にして電子写真感光体を製造した。 比較例12 合成例12で得られたジヒドロキシスズフタロシアニン
結晶を有機シラン化合物で処理しないでそのまま電荷発
生材料として用いた以外は、実施例14と同様にして電
子写真感光体を製造した。
【0050】実施例1〜14および比較例1〜12で製
造された各電子写真感光体の電子写真特性を下記のよう
にして測定した。自社内で作製したフラットプレートス
キャナーを用いて、−2.5μAのコロナ放電により感
光体を初期表面電位VO (V)に帯電させ、1秒間放置
して表面電位VDDP (V)を測定し、暗減衰率DDR
(%)(DDR=100(VO −VDDP )/VO )を算
出した。その後、モノクロメーターを用いて780nm
の単色光に分光し、感光体表面上で0.25μW/cm
2 になるように調整したタングステンランプの光を照射
して初期感度dV/dE(V・cm2 /erg)を測定
した。さらに、各感光体をレーザープリンター(商品
名:XP−11、富士ゼロックス社製)に装着し、高温
高湿(28℃、85%RH)下で1万枚の耐久試験を行
い、画質評価を行った。これらの結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、電荷発生材
料として加水分解性の官能基を有する有機金属化合物ま
たはその加水分解生成物で処理されたヒドロキシメタル
フタロシアニン顔料を用いるものである。これにより、
分散性、塗布性、保存性に優れたヒドロキシメタルフタ
ロシアニン顔料およびその分散液を得ることが可能とな
り、しかも、電子写真感光体は、表2からも明らかなよ
うに対応する比較例と比べて、感度特性、電荷保持性、
画質特性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる感光層が積層構造の電子写真
感光体の模式的断面図を示す。
【図2】 本発明にかかる感光層が積層構造の電子写真
感光体の別の模式的断面図を示す。
【図3】 本発明にかかる感光層が積層構造の電子写真
感光体の他の模式的断面図を示す。
【図4】 本発明にかかる感光層が積層構造の電子写真
感光体のさらに他の模式的断面図を示す。
【図5】 本発明にかかる感光層が単層構造の電子写真
感光体の模式的断面図を示す。
【図6】 本発明にかかる感光層が単層構造の電子写真
感光体の別の模式的断面図を示す。
【図7】 合成例1で得られたヒドロキシアルミニウム
フタロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図8】 合成例2で得られたヒドロキシインジウムフ
タロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図9】 合成例3で得られたヒドロキシガリウムフタ
ロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図10】 合成例4で得られたヒドロキシガリウムフ
タロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図11】 合成例5で得られたヒドロキシガリウムフ
タロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図12】 合成例6で得られたヒドロキシガリウムフ
タロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図13】 合成例7で得られたヒドロキシガリウムフ
タロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図14】 合成例8で得られたヒドロキシガリウムフ
タロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図15】 合成例9で得られたヒドロキシガリウムフ
タロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図16】 合成例10で得られたジヒドロキシシリコ
ンフタロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図17】 合成例11で得られたジヒドロキシゲルマ
ニウムフタロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【図18】 合成例12で得られたジヒドロキシスズフ
タロシアニン結晶の粉末X線回折図を示す。
【符号の説明】
1…導電性支持体、2…電荷発生層、3…電荷輸送層、
4…下引層、5…保護層、6…光導電層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大門 克己 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 坂口 康生 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を形成してなる
    電子写真感光体において、電荷発生材料として下記一般
    式(I)で表されるヒドロキシメタルフタロシアニン顔
    料が感光層に含有され、かつ、該フタロシアニン顔料が
    加水分解性の官能基を有する有機金属化合物またはその
    加水分解生成物で処理されていることを特徴とする電子
    写真感光体。 【化1】 (式中、MeはAl、Ga、In、Si、GeまたはS
    nを示し、XはH、Cl、BrまたはIを示す。mは1
    〜4の整数であり、nは、MeがAl、GaまたはIn
    の場合は1であり、MeがSi、GeまたはSnの場合
    は2である。)
  2. 【請求項2】 ヒドロキシメタルフタロシアニン顔料が
    加水分解性の官能基を有する有機金属化合物またはその
    加水分解生成物で被覆処理されている請求項1記載の電
    子写真感光体。
  3. 【請求項3】 加水分解性の官能基を有する有機金属化
    合物またはその加水分解生成物が、有機チタン化合物、
    有機アルミニウム化合物、有機ジルコニウム化合物およ
    びシランカップリング剤から選ばれる少なくとも1種の
    化合物である請求項1または2に記載の電子写真感光
    体。
  4. 【請求項4】 感光層が電荷発生層および電荷輸送層か
    らなる積層構造である請求項1〜3のいずれかに記載の
    電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 ヒドロキシメタルフタロシアニン顔料を
    加水分解性の官能基を有する有機金属化合物またはその
    加水分解生成物で被覆処理したことを特徴とする電子写
    真感光体用フタロシアニン顔料。
  6. 【請求項6】 少なくとも、加水分解性の官能基を有す
    る有機金属化合物またはその加水分解生成物で被覆処理
    されたヒドロキシメタルフタロシアニン顔料、結着樹脂
    および溶剤からなる電子写真感光体用顔料分散液。
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