JPH06214369A - 写真感光材料処理装置 - Google Patents

写真感光材料処理装置

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JPH06214369A
JPH06214369A JP5019443A JP1944393A JPH06214369A JP H06214369 A JPH06214369 A JP H06214369A JP 5019443 A JP5019443 A JP 5019443A JP 1944393 A JP1944393 A JP 1944393A JP H06214369 A JPH06214369 A JP H06214369A
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JP
Japan
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processing
replenishment
developing
amount
tank
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JP5019443A
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Hiroshi Fujimoto
央 藤本
Hideaki Nomura
秀昭 野村
Akira Abe
章 安倍
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 標準処理に加えて低補充処理、迅速処理、補
正処理が可能であり、かつ補充を適正に行える写真感光
材料処理装置を提供。 【構成】 処理装置は複数のカラー現像液をそれぞれ収
容した複数の現像槽を備えており、制御装置40は搬送
路切換手段30、32を制御していずれかの現像槽に感
光材料を選択搬送する。また、制御装置40は搬送量検
出センサ31、濃度検出センサ31、メモリ46、演算
手段48によりフィルム処理量に応じた適正な補充量を
算出し、補充ポンプ44、45の作動を制御する。 【効果】 複数種のフィルムの処理に対応でき、連続処
理時の変動がなく良好な処理を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料の現像処理装置に関し、特に写真特性の異な
る複数のカラー写真感光材料を1台の処理装置で良好に
処理できる構成の感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料の処理におい
ては、例えば現像処理ではハロゲン化銀写真感光材料を
現像することで、現像液中の現像主薬が消費され、ある
いは経時によって酸化されることにより消耗しかつハロ
ゲンイオンが蓄積し、処理能力が低下する。そこで、一
般に補充液を供給して、それらの処理能力が低下しない
ように維持されることが行われている。しかし、各液に
その処理能力が低下しない程度に補充液を供給すると、
ほぼその供給量に近い量のオーバーフロー液が排出さ
れ、この液が廃液となり、廃液の低減が要望されてい
る。
【0003】また、写真処理は技術の進歩により大ラボ
以外に、ミニラボやマイクロラボでも処理され、写真処
理の分散化が進んできた。これらのミニラボやマイクロ
ラボではコストやスペースの点から活性汚泥などによる
廃液処理装置の導入が困難であること、更には交通渋滞
などで廃液回収コストが高く実質上廃液回収ができ難く
なっていることなど、廃液処理がし難い状況になりつつ
ある。したがって、廃液の処理方法に代わって廃液の少
量化技術が要望されている。一方、特定の利用分野では
撮影後の感光材料を迅速に現像処理することが要求され
ている。例えば、報道用写真、工事現場での写真、スポ
ーツ競技等の結果の写真、観光地のその場での写真は、
撮影直後に迅速処理して撮影結果を迅速に視認できるこ
とが望まれている。
【0004】また、撮影条件や撮影者の要望等により、
撮影後の感光材料を現像処理する際に、所定の補正を必
要とする場合がある。例えば、直射日光の下などコント
ラストの高い条件で撮影された感光材料と、曇天下など
コントラストの低い条件で撮影された感光材料とでは、
光量が異なる。そこで、同じ仕上がり状態の画像を得る
ためには、コントラストの高い撮影条件に対しては軟調
の感光材料を用い、コントラストの低い撮影条件に対し
ては硬調の感光材料を選択して用いることが好ましい。
また、同じ感光材料を上記両条件で用いた場合であって
も、現像時に軟調処理又は硬調処理を行うことにより、
同じ仕上がり状態の画像を得る等の補正が要望される場
合がある。また、特に補正処理や迅速処理を必要としな
い標準処理を行うことも多いので、上記ミニラボの写真
店等においても標準処理をできるようにしておく必要が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各処理
機能を有する処理装置を個別に設置することは、経費が
かさむばかりか、設置スペースを広く必要とするので得
策ではない。また、1台の処理装置に異なる機能を併せ
持たせるために、単純に処理槽を増やしただけでは装置
が大型になる。感度の異なる2種の感光材料に対応した
処理装置として、米国特許第3,699,869号明細
書に開示されている装置があるが、標準処理と迅速処
理、標準処理と低補充処理というような機能の異なる処
理を行う場合には、該明細書に記載の装置では不充分で
ある。すなわち、上記のような機能の異なる2種の処理
を1台の処理装置で行う場合には、一方の処理の補充シ
ステムを他方の処理の補充システムにそのまま適用する
ことができず、処理液の補充が容易ではなく、異なる処
理で同質の画像を得ることが困難である。本発明の目的
は、上記問題を解消することにあり、迅速処理、低補充
処理、補正処理(軟調処理、硬調処理等)が可能であ
り、かつ補充液を適正に補充して良好な画像を形成でき
る写真感光材料処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、下記(1)〜(4)により達成される。 (1) 複数の異なるカラー現像液を収容した複数の現
像槽と、これらの現像槽にカラー写真感光材料を選択搬
送する手段と、各現像液に対する適正な補充量を算出す
る手段と、前記現像槽に対して独立に算出した前記補充
量に基づいて作動を制御される補充液補充手段と、該補
充手段の作動を独立に制御する制御手段とを備えた写真
感光材料処理装置。
【0007】(2) 前記補充量算出手段は、露光画像
数に基づいて補充量を算出することを特徴とする前記
(1)に記載の感光材料処理装置。 (3) 前記補充量算出手段は、処理後の感光材料の画
像濃度の積算値に基づいて補充量を算出することを特徴
とする前記(1)に記載の感光材料処理装置。 (4) 前記補充手段は、一定量の感光材料の処理毎に
作動し、必要補充量を一括して補充することを特徴とす
る前記(1)に記載の感光材料処理装置。
【0008】
【作用】上記処理装置により感光材料を処理する場合、
同種の複数の感光材料をそれぞれ写真特性の異なった複
数の現像液で処理してもよく、異種の複数の感光材料を
それぞれ写真特性が異なった複数の現像液で処理しても
よい。異種の感光材料とは、適正条件下で露光された感
光材料を同一条件下で現像処理したときでの写真特性が
異なる感光材料をいう。ここで、写真特性としては感度
(ISO)、最高濃度(Dmax )、階調(G)などを挙
げることができる。例えば、感度については、実質的に
異なるもので感度比として1.5以上異なるものを挙げ
ることができる。
【0009】写真特性が異なった複数の現像液とは、現
像液中の現像主薬、保恒剤、ハロゲン、pH緩衝剤、有
機カブリ防止剤などの種類、含有量が異なったり、現像
液自体のpHなどの特性などが異なることにより、同一
感光材料を現像処理しても得られる写真特性、例えば感
度、Dmax 、階調などが異なるものを言う。典型的なも
のとしては、現像主薬濃度やpH緩衝剤濃度を上げて現
像活性を高めた迅速処理用現像液、臭化物イオンを2×
10-2モル/リットル以上含有する一方、現像主薬濃度
やpHを高めた高活性高抑制の低補充液、活性の低い現
像主薬やカブリ防止剤濃度を高めた低活性の微粒子現像
液がある。複数の現像槽としては、好ましくは2〜3
槽、より好ましくは2槽である。
【0010】本発明によれば、特性の異なる複数の感光
材料を特性の異なる複数の発色現像液で処理することが
可能になる。現像処理の組み合わせてとしては、標準時
間現像処理と迅速現像処理、標準補充現像処理と低補充
現像処理、長時間低温高画質処理と迅速高温処理、標準
現像処理と硬調現像処理、標準現像処理と軟調現像処
理、等があり、本発明によりこれらの処理を実施するこ
とができる。
【0011】標準処理時間に対し、処理時間を2/3以
下に短縮した迅速処理においては、発色現像液のpHや
発色現像主薬濃度の増加、処理温度の上昇、臭化物イオ
ンなどのカブリ防止剤濃度の調整、異なる種類の発色現
像主薬の使用などが必要になる。感光材料も、このよう
な条件で優れた写真性能が得られるように設計されたも
のでなければならない場合が多い。例えば、乳剤膜中の
下層の現像進行性を速めるために、標準処理用感光材料
に対して、塗布層の薄層化、2等量カプラーの導入、更
にはハロゲン組成の異なる乳剤の使用などの設計が必要
である。また、標準補充処理に対し、感光材料から溶出
した臭化物イオンや種々のカブリ防止剤の濃度増加によ
り、標準補充量の2/3以下に低補充化すると、標準処
理用の感光材料では最適の写真性能を得ることが困難に
なる。発色現像液のpH、発色現像主薬の濃度増加、処
理温度の上昇、異なる発色現像主薬の導入など必要にな
る。感光材料も、このような発色現像条件下で最適の感
度、階調を発揮するような設計が必要である。
【0012】上記組み合わせの処理において、感光材料
に対応して処理工程も自ずと決まり、感光材料が両方の
現像処理槽内の両カラー現像液により処理されることは
ない。しかし、本発明において、場合によっては、一方
の現像槽から他方の現像槽に現像液がオーバーフローす
るように構成してもよい。また、現像処理後の他の処理
工程はどのような種類又は組み合わせであってもよい。
本発明において、補充量は感光材料の処理量に基づいて
あらかじめ設定した定数又は関数に基づいて算出する。
このようにあらかじめ設定した定数又は関数に基づく補
充量は各現像槽内の現像液に対して独立に算出される。
この場合、感光材料の処理量を検出するためのセンサと
しては、複数の感光材料に対して共通であり、1つのセ
ンサにより複数の感光材料の処理量を検出する。
【0013】本発明における露光画像数は、所定間隔で
露光されている画像数(画面数)であり、撮影用感光材
料の場合は撮影コマ数である。露光画像数を検出するに
は、画像の枠を検出したり、単位画像ごとに付した識別
情報(例えば、ノッチ、磁気情報)を検出して計数する
などの他、公知の方法を用いることができる。画像濃度
を検出するには、現像処理後に濃度センサにより測定す
る。このとき、単位画像ごとに画像全体の平均光学濃度
を測定してもよいし、単位画像の代表領域の光学濃度を
測定してもよいし、また搬送方向にわたって一部を連続
的に測定してもよい。このための方法としては公知の方
法を用いることができる。
【0014】撮影用カラーフィルムのように、感光材料
の支持体が光透過性であり若干着色されている場合、現
像処理後の感光材料を測定した結果に得られる光学濃度
には、染料等による濃度(マスク濃度)が含まれてい
る。本発明においては、現像処理後の感光材料の光学濃
度の積算値に基づいて補充量を算出するのであるが、感
光材料のマスク濃度は感光材料の種類により異なるの
で、現像処理によって消費された現像主薬等の量を算出
するにあたって、光学濃度からマスク濃度を差し引く補
正をすることが好ましい。感光材料のマスク濃度は感光
材料の種類により異なるので、感光材料の種類に応じた
マスク濃度、及び該マスク濃度に基づく光学濃度の補正
関数を記憶手段にそれぞれ記憶しておき、感光材料の処
理毎に該当するマスク濃度及び関数を読み出して補充量
の算出に用いる。このように、感光材料のマスク濃度を
適正に考慮して、現像処理後に濃度計等により読み取っ
た感光材料の光学濃度から現像主薬等の消費量を算出す
ることにより、性能回復に必要な正確な補充量を算出す
ることができ、現像液性能を一定に維持することができ
る。
【0015】以下、撮影用感光材料を例に説明する。感
光材料の処理及び空気酸化により現像液の性能が低下す
るので、低下した性能を適正に回復させるために補充液
を補充する。補充液を補充するには、感光材料の処理量
に基づいて補充するが、処理量の検出は、本発明におい
ては、例えば特開平4−140744号公報に記載のよ
うに撮影コマ数(本発明における露光画像数)を検出す
ることが好ましく用いられる。通常行われているような
感光材料の送り量だけから処理量を検出すると、適正な
補充が困難な場合がある。例えば、感光材料に多量の未
露光部があると、この感光材料を処理しても現像液の疲
労は少ないが、送り量通りに補充されると主薬成分等が
過多になってしまい、設定通りの性能が得にくくなって
しまう。特に、低補充現像液の補充に際しては、補充液
がタンク液に与える影響が大きいので、正確な補充が必
要になる。そこで、補充精度を高めるためには、露光部
分の現像処理量を検出することが好ましく、このために
現像後のすべてのコマの数や濃度の積算値を算出して、
この値に基づいて補充量を算出する。
【0016】更に、撮影コマに関しても、例えばスキー
場や海岸での撮影と室内での撮影とでは、1コマの平均
露光量は異なる。具体的には、前者の撮影では一般に露
光量が多いので現像主薬の消費量も多くなり、後者の撮
影では逆に露光量が少ないので現像主薬の消費量は少な
い。これらを考慮せず一定量の補充液を補充していると
現像液性能が変化してしまい設定された性能が得にくく
なる。したがって、処理後にコマ数を計測したり濃度セ
ンサで画像濃度を測定し、コマ数や濃度の積算値が所定
値に達するごとに補充を行うことが好ましい。補充液を
補充する時期としては、現像処理中でも現像処理後でも
よく、場合によっては温調時等の実際の現像処理前であ
ってもよい。
【0017】更に、一般に写真処理装置に使用されてい
る補充ポンプでは、補充量が多いほうが誤差が少なくな
る。したがって、低補充現像液に対する補充の間欠時間
を延ばして、より多くの感光材料が処理された後に一括
補充することにより補充精度を向上させることができ
る。ただし、一括補充の補充量がタンク内の処理液の体
積に比べて充分に少ないことが必要である。なぜなら、
補充の前後でカラー現像液の組成変動があらわになり、
写真性能に影響を与えることになるからである。本発明
においては、一回の補充量がタンク液量の7%以内、好
ましくは5%以内であることが好ましい。補充としては
疲労劣化した成分を補うための上記のような処理量に応
じた補充ばかりか、処理液から蒸発した水分を補う補充
もある。この蒸発減少した水分の補充もそれぞれ独立に
行うことが好ましい。水分の蒸発量は処理液温度、気
温、湿度等の影響を受けるので、これらの値に基づいて
水分の補充量を算出する。このような水分の補充によ
り、現像液の組成の安定性が向上し、良好な写真性能が
得られる。
【0018】本発明に用いられる感光材料には、種々の
方式によって処理情報や補充情報を加えておくことがで
きる。例えば、感光材料自体、フィルムパトローネ、フ
ィルムカートリッジなどの包装体、リーダーなどに磁気
記録手段(透明磁性層、ストライプ状磁性層など)、光
学記録手段(バーコードなど)によって情報を担持させ
ることができる。また、包装体にはこれらの他に、CA
Sコード(導電部分や凹凸部分などを用いた)、電気的
記録手段(半導体素子など)、物理的手段(パトローネ
やカートリッジの一部を特定形状とするなど)などによ
って情報を担持させることができる。これらの詳細につ
いては、実開平3−69145号明細書、同3−691
46号明細書、国際公開WO90/04205号明細書
(特表平4−502518号公報)に記載されており、
これらの技術を本発明に採用することができる。
【0019】また、これらの情報は、現像処理装置自体
もしくはそれに接続された装置に設けられた、記録方式
に応じた情報読取手段によって読み取られ、処理条件の
決定に用いられる。この情報読取手段は公知の技術を用
いることができる。ここで、担持させる情報とは、感光
材料の処理条件を選択指示するための情報であり、例え
ば、その感光材料のための処理工程、使用処理槽(現像
槽など)、搬送経路などを指示する情報である。これら
の情報は、感光材料の種類によってあらかじめ決定され
ている情報であり、感光材料の使用時(撮影時)の情報
は含まない。
【0020】本発明に用いられる感光材料としては、代
表的なものとして撮影用感光材料(カラーネガフィル
ム、カラー反転フィルムなど)があるが、これに限るこ
となく、他のハロゲン化銀写真感光材料も用いることが
できる。
【0021】
【実施態様】添付図面を参照して本発明の実施態様を説
明する。図1は本発明の一実施態様である感光材料処理
装置の概略断面図であり、この装置はタイプの異なる2
種のカラーネガフィルムA、Bをそれぞれに対して適正
な2種の現像液で処理するものである。本実施態様にお
いては、一般に撮影に用いられる標準処理用カラーネガ
フィルムAと、標準の現像処理よりも現像液の補充量が
少なくかつ迅速に現像ができる低補充迅速処理用のカラ
ーネガフィルムBとをそれぞれ処理できるようになって
いる。処理装置は第1発色現像槽2、第2発色現像槽
4、漂白槽6、漂白定着槽7、定着槽8、第1水洗槽1
0、第2水洗槽12、安定化槽14、乾燥部16をこの
順に設置されている。
【0022】第1発色現像槽2には標準処理用の標準現
像液が収容されており、第2発色現像槽4には標準現像
液よりも補充量が少なく処理時間の短い低補充迅速現像
液が収容されている。漂白槽6には漂白液が、漂白定着
槽7には漂白定着液が、定着槽8には定着液が、第1及
び第2水洗槽10、12には水洗水が、安定化槽14に
は安定液が収容されている。水洗槽10、12は2槽で
あるが、下流側の第2水洗槽12に水洗水が補充され、
第2水洗槽12のオーバーフロー水が第1水洗槽10に
供給され、2つの水洗槽10、12は向流カスケード状
態になっている。乾燥部16はフィルムA、Bに温風を
吹きつけることにより、膨潤したフィルムA、Bを乾燥
するようになっている。
【0023】処理部の入口には2つの導入路20、22
が独立にあり、各導入路から導入されたフィルムA、B
は、搬送ローラ24により各処理槽を搬送され、各処理
液に所定時間浸漬されることにより処理される。撮影済
のフィルムA、Bはパトローネ26に収納された状態で
フィルム装填部28に装填されており、パトローネ26
から繰り出されて処理部に搬送される。フィルム装填部
28はフィルムA、Bの種類に関係なく共通であり、処
理部入口に設けた可動ガイド部材21によりフィルム
A、Bの搬送路を切り換えて、フィルムA、Bの搬送路
を選択している。搬送ローラ対30の近傍にはフィルム
搬送量を検出するセンサ31が必要に応じて設けられ
る。このセンサ31は例えば搬送ローラ対の回転量やフ
ィルムA、Bの移動量を検出する方式であり、後述する
補充量算出のためにフィルム処理量を検出するものであ
る。各導入路20、22はいずれかの現像槽2、4にフ
ィルムA、Bを案内するようになっており、導入路2
0、22を選択してフィルムA、Bを導入することによ
り、現像槽2、4のいずれかが選択されることになり、
フィルムA、Bはいずれかの現像液により処理される。
また、センサ31の代わりに露光画像数あるいは光学濃
度を検出する後述する濃度検出センサ25を使用して、
フィルム処理量を検出することも好ましい。
【0024】また、図2に示すように、可動ガイド部材
21により処理部入口でいずれかの導入路20、21を
選択するとともに、第2発色現像槽4の上方にある可動
ガイド部材33を適正に作動させて、フィルムA、Bの
搬送路を選択している。上方にある第1導入路20が選
択されると、可動ガイド部材33は図2(A)に示すよ
うにフィルムBを概ね上下方向に案内する位置に回動
し、第1導入路20からのフィルムBを第2発色現像槽
4へ案内するようになっている。また、下方にある第2
導入路22が選択されると、可動ガイド部材33は図2
(B)に示すようにフィルムAを概ね水平方向に案内す
る位置に回動し、第1発色現像槽2内で処理されたフィ
ルムAを、第2発色現像槽4をとばして漂白槽6へ案内
するようになっている。漂白槽6以降の処理はどのよう
なフィルムA、Bでも共通であり、第1発色現像槽2、
第2発色現像槽4のいずれかの現像液により発色現像処
理されたフィルムA、Bは、次いで漂白処理、漂白定着
処理、定着処理、水洗処理、安定化処理されて乾燥され
る。第1発色現像槽2、第2発色現像槽4、漂白槽6、
漂白定着槽7、定着槽8、水洗槽10、12、安定化槽
14には、補充液を補充するためのポンプ等からなる補
充装置(図示せず)が設けられている。乾燥部16には
乾燥後のフィルムA、Bの濃度やコマ数を検出するセン
サ25が必要に応じて設けられる。
【0025】図1に示すように、第1現像槽2は第2現
像槽4より深く、第1現像液は第2現像液よりも多量に
収容される。搬送ローラ24の回転速度は両処理につい
てそれぞれ変えてもよいが、同じ速度に設定することが
機構上簡単であるので、現像液中の搬送時間が少ない第
2現像槽4には、短時間でも現像処理を行える迅速現像
液を収容することができる。収容量に関してこのような
関係で用いられる現像液は、第1現像液として標準現像
液、第2現像液として迅速現像液又は低補充現像液があ
る。したがって、例えば第1現像槽2に標準現像液を収
容し、第2現像槽4に迅速現像液を収容した場合には、
標準現像処理と迅速現像処理とを選択して処理すること
ができる。
【0026】次に、フィルム装填部28について説明す
る。図3はフィルム装填部28の断面図である。フィル
ム装填部28にパトローネ26を装填し、パトローネ2
6から出ているフィルムA、Bの先端部を搬送ローラ対
30に挟持させて該ローラ対30を回転させることによ
り、フィルムA、Bを繰り出せるようになっている。最
後まで繰り出されたフィルムA、Bはカッター34によ
り切断されてパトローネ26から離脱する。図4に示す
ように、パトローネ26の外面には情報担持手段として
のバーコード36が付されており、パトローネ26は例
えばフィルムA、Bの種別、感度、現像処理方式、枚数
等のフィルムA、Bに関する情報を担持している。装填
部28内部でパトローネ26を装填した際にバーコード
36と対向する部分には、光反射式のバーコード読取セ
ンサ38が設けられており、装填したパトローネ26に
付されているバーコード36を読み取るようになってい
る。
【0027】装填部28内はもちろん遮光されているの
で暗室であるが、バーコード36の読み取り時に読取セ
ンサ38は発光する必要がある。このとき、フィルム
A、Bの撮影済部分が露光しないように、読取センサ3
8はフィルムA、Bがパトローネ26から繰り出される
前に発光してバーコード36を読み取るように作動を制
御される。そして、バーコード36を読み取った後でな
いと、フィルム搬送が行われないようになっており、フ
ィルム駆動系が作動してフィルムA、Bが繰り出されて
いるときは、読取センサ38は作動しないようになって
いる。なお、読取センサ38が安全光を用いる方式であ
ればフィルム露光の恐れはないが、上記と同様に発光を
制御することが好ましい。
【0028】なお、バーコード36の代わりに、パトロ
ーネ26に導電部分や凹凸部分をCASコードとして付
してもよく、更には磁気記録部分を設けてもよく、これ
らの場合には光反射式の読取センサ38に代えて、情報
担持方式に対応した読取センサが採用される。また、バ
ーコード36等の情報付与部は図示の部分に限らず、パ
トローネ26の外面であればどこでもよく、更にはパト
ローネ26から出ているフィルムA、Bの先端部分、フ
ィルムA、Bに接続したリーダー部分であってもよい。
読取センサ38により読み取られたフィルムA、Bに関
する情報は、後述する制御装置40に供給され、駆動系
の制御、補充液の補充制御等に用いられる。
【0029】図5は制御装置40による搬送路切換制御
及び補充制御を行う構成のブロック図である。制御装置
40は入力側にバーコード読取センサ38、搬送量検出
センサ31、露光画像数検出センサ又は濃度検出センサ
25が接続され、これらのセンサ38、31、25によ
り検出したフィルムA、Bの情報が制御装置40に供給
される。また、入力側には第1現像液及び第2現像液の
温度をそれぞれ検出する2つの液温センサ60、62、
処理装置の雰囲気温度及び湿度をそれぞれ検出する気温
センサ64、湿度センサ66が接続されている。読取セ
ンサ38、搬送量検出センサ31、濃度検出センサ25
は、フィルムA、Bの処理により低下した機能を補充液
の補充により回復させるときに用いられる。また、液温
センサ60、62、気温センサ64、湿度センサ66
は、処理液から蒸発した水分の補充(蒸発補充)を行う
ときに用いられる。この蒸発補充については後述する。
【0030】制御装置40は出力側に搬送路切換手段2
1、32、搬送ローラ30、24、第1補充補充ポンプ
44、第2補充ポンプ45が接続されている。各補充ポ
ンプ44、45はそれぞれ第1現像槽2、第2現像槽4
に各補充液を補充するように配管されている。また、制
御装置40はメモリ46及び演算手段48が接続されて
おり、読取センサ38からの情報とメモリ46に記憶し
てある情報とを演算手段48により比較照合して、フィ
ルムA、Bの種類、処理処方、補充モード等を判別す
る。制御装置40により作動を制御される搬送路切換手
段21、32は、読取センサ38からの情報に基づい
て、フィルムA、Bを第1現像槽2又は第2現像槽4の
いずれかに選択搬送するために搬送路を切り換えるよう
になっている。
【0031】また、処理液の補充に関しても、制御装置
40は読取センサ38からの情報に基づいて補充モード
を設定して補充ポンプ44、45の作動を制御して処理
液の補充を行うようになっている。このように、フィル
ムA、Bの種類に基づいて搬送路、補充モードが確実に
設定されるので、フィルムA、Bが不適な現像液によっ
て誤って処理されることがなく、処理の信頼性が高ま
る。また、誤って処理液が補充されることがないので、
処理液の機能を適正に維持することができる。
【0032】処理液の補充量は現像液の種類によって異
なるばかりか、処理量や撮影条件等によっても変わって
くる。そこで、搬送量検出センサ31により検出した供
給量や、濃度検出センサ25により検出した各コマの濃
度に基づいて補充量を決定して補充することが好まし
い。メモリ46にはこのような補充量を決定するのに必
要なすべての情報が記憶されており、制御装置40は各
センサ38、31、25により読み取った情報とメモリ
46から読み出した情報とから、演算手段48を用いて
補充量を算出するようになっている。
【0033】また、メモリ46には補充する時期に関す
る情報も記憶されており、制御装置40はメモリ46内
の情報を参照して補充時期を設定することが好ましい。
例えば、低補充現像液では一回の補充量が少ないだけに
ポンプ等による誤差の影響も大きいので、補充を何度も
行うと誤差量も累積して行く。そこで、処理量が所定量
になったところで、所定量の補充液をまとめて補充する
ことにより、誤差が少なく高精度で補充することができ
る。処理量は搬送量検出センサ31により検出した搬送
量とフィルムA、Bの幅とから処理面積として算出する
ことができ、処理面積が所定値になったら補充を行うよ
うにする。例えば、フィルムA、Bを1本処理するごと
に補充液を20ml補充するように設計されている場合
には、フィルムA、Bを3本処理したところで、60m
lの補充液をまとめて補充するようにする。しかし、一
回の補充量が多すぎると処理液の組成変動のハンチング
が大きくなり性能を一定の範囲に維持できなくなるの
で、一回の補充量は処理槽内のタンク液量の5%以下が
好ましい。上記のように1回の補充で60mlの補充液
を補充する場合の処理槽内のタンク液量は1.2リット
ル以上が望ましい。
【0034】上述の補充は搬送量から処理量を算出して
補充量及び補充時期を算出して補充するものであるが、
濃度検出センサ25によりコマ数を検出し、検出したコ
マ数から処理量を算出して、上記と同様に補充してもよ
い。また、濃度検出センサ25により各コマ濃度を検出
し、1コマの検出濃度の積算値が所定値になったところ
で、補充するようにしてもよい。この場合の所定値と
は、所定処理量(本数)のフィルムの全コマの濃度の積
算値である。上記のように3本のフィルムA、Bを処理
したところで60mlの補充液を補充するように設計さ
れている場合は、3本のフィルムA、Bを全コマ撮影し
た場合の平均的な積算濃度値がメモリ46にあらかじめ
記憶されている。
【0035】次に、図6を参照してフィルム処理制御及
び補充制御について説明する。フィルムA、Bが装填部
に装填されると、まず読取センサ38によりパトローネ
26に付されている情報を読み取る(S2)。読み取ら
れた情報は制御装置40に供給され、制御装置40によ
りフィルムA、Bに関する情報を判別する(S4)。こ
の情報に基づいて制御装置40は搬送路切換手段21、
32を作動させてフィルムA、Bの搬送路を確定した
後、搬送ローラ30、24を作動させてフィルムA、B
を搬送する。パトローネ26には、フィルムA、Bを処
理するための処方情報が担持されており、担持された処
方の現像液が収容されている、いずれかの現像槽2、4
に向けてフィルムA、Bを搬送するようになっている。
また、2槽ある現像槽2、4に収容されている処方の現
像液以外の処方がパトローネ26に担持されていた場合
には、搬送路切換手段21、32及び搬送ローラ30、
24を作動させず、フィルムA、Bの搬送を行わないよ
うになっている。更に、フィルムA、Bの処理処方と、
装置内の現像液の処理処方とが一致していないことを操
作パネル等に表示したり、警告音を発するようになって
いる。
【0036】更に、制御装置40は選択された現像液に
対応した補充モードを設定し(S6,S8)、補充ポン
プ44、45は設定された補充モードで作動し、補充
量、補充時期等を適正に制御される。フィルムA、Bに
対応して補充モードが適正に設定された後、各フィルム
A、Bに応じた現像処理が行われる(S10,S1
2)。現像処理の進行に従いフィルムA、Bの処理量を
算出し、処理量が所定値になると(S14,S16)、
各フィルムA、Bの処理量に応じた補充量をメモリ46
から読み出す。ここでいう処理量とは、例えばフィルム
搬送量、処理画像面積、処理画像濃度等であり、現像処
理により消費された現像主薬等を算出する基準となる因
子を意味する。
【0037】いずれのフィルムであっても、基本的には
フィルム処理量に基づいて補充液が補充される(S1
8,S20)。処理量は搬送量検出センサ31又は濃度
検出センサ25の少なくとも一方を用いて検出される。
例えば搬送量検出センサ31を用いた場合には、該セン
サ31がフィルム搬送速度やフィルム搬送時間等を基に
検出した搬送量と、フィルム幅とから、演算手段48に
より処理面積を算出する。算出した処理面積は累積され
てメモリ46に記憶され、処理面積の累積値が所定値に
達したときに補充が行われる。また、濃度検出センサ2
5を用いた場合には、該センサ25が検出したコマ毎の
濃度がメモリ46に累積して記憶され、濃度の累積値が
所定値に達したときに補充が行われる。
【0038】なお、濃度検出センサ25はフィルムA、
Bのマスク濃度をも含んだフィルムA、Bの光学濃度を
検出するが、フィルムA、Bのマスク濃度を含んだ光学
濃度を積算すると、現像処理によって消費された現像主
薬等の量を正確に算出することができない。そのため、
メモリ46内にはフィルムA、Bの種類に応じたマスク
濃度、検出濃度からマスク濃度を差し引く補正関数等が
記憶されており、補充量算出時には検出濃度からマスク
濃度を差し引いたものを積算するようになっている。し
たがって、現像主薬の消費により生じた濃度を正確に積
算することができ、現像液の性能回復に必要な補充量を
正確に算出することができる。
【0039】更に、濃度検出センサ25によりコマ数を
計測することも可能であり、計測したコマ数は累積して
メモリ46に記憶され、コマ数の累積値で処理量を判断
し、コマ数の累積値が所定値に達したときに補充が行わ
れる。なお、コマ数を計測するにあたっては、他の接触
式のセンサであってもよい。
【0040】ここで、補充動作の実行基準となる処理面
積の累積値、光学濃度の累積値、コマ数の累積値のそれ
ぞれの基準値は、フィルムA、Bの種類ごとに設定され
ていたり、実験的にあらかじめ求められており、この基
準値はメモリ46にルックアップテーブル(LUT)と
して記憶されている。標準処理を行うフィルムAについ
ては、処理槽内のタンク液量も多く、補充ポンプ44の
一回の吐出量の誤差による悪影響は少ないが、処理槽内
のタンク液量が少ない低補充処理液や迅速処理液では、
補充ポンプ45の一回の吐出量の誤差が処理液性能に大
きく影響する。そのため、タンク液量の少ない処理液に
ついては、一回の補充量をできるだけ多くし、かつタン
ク液の性能変動に悪影響を及ぼさない限りできるだけ補
充間隔をあけるように補充することが好ましい。そこ
で、前述のように、例えばフィルム1本処理するごとに
20mlの補充液を補充するように設定されていた場合
には、フィルム3本処理するごとに60ml補充するよ
うにする。上記制御は、読取センサ38が読み取ったバ
ーコード36の情報に基づいて制御装置40が行うもの
であるが、フィルムA、Bの識別、補充モードの設定、
現像処理モードの設定等は作業者がマニュアル入力し
て、制御装置40に情報を供給してもよい。
【0041】以上は、処理量に応じた補充制御の説明で
あるが、次に蒸発補充について説明する。図5におい
て、第1液温センサ60は第1現像槽2内の現像液温度
T1を検出し、第2液温センサ62は第2現像槽4内の
現像液温度T2を検出し、気温センサ64は処理装置の
雰囲気の気温T3を検出し、湿度センサ66は雰囲気の
湿度Hを検出する。制御装置40は第1現像液温度T1
と第2現像液温度T2のそれぞれと、装置の実稼働時
間、温調時間、停止時間等とから所定時間内に蒸発減少
した水分を算出し、算出した水分を補充するように補充
ポンプ44、45を制御する。このとき補充液として
は、一般には主薬成分等を除いた水のみが補充される。
【0042】蒸発補充量を算出する要素としては、上記
各温度T1、T2、T3と湿度Hが挙げられるが、制御
装置40はこれらの温度そのものの値に基づいて補充量
を算出したり、また液間の温度差や、液温と気温との温
度差に基づいて補充量を算出したりする。更に、測定温
度T1、T2、T3の累積値に基づいて補充量を算出し
たり、算出した補充量に対して湿度Hを考慮した補正等
も行う。更に、実際の測定値T1、T2、T3、Hによ
り補充量を算出するほかに、設計時の設定温度に基づい
て、必要により処理装置の形状(例えば、気液界面に面
積、槽上の密閉度)、排気条件などを考慮して補充量を
算出してもよい。
【0043】装置の構成の上では、現像槽2、4に異な
る種類の現像液を収容しておき、種類の異なるフィルム
A、Bを交互に処理することも可能であるが、補充制御
の上では、同じ処理を所定期間連続して行うほうが好ま
しい。その理由は、補充制御ではフィルムA、Bの処理
量に応じて補充するのが主であるが、この他にも、低頻
度でフィルム処理が行われる閑散処理の場合における空
気酸化分の補充や蒸発分の補充があるからであり、種類
の異なるフィルムA、Bを短連続時間で処理していたの
ではこれらの補充因子の補正が複雑になるからである。
そこで、フィルムA、Bには、所定時間以上の処理を連
続して行うことを前提とした補充モードを担持させてお
くことが好ましい。
【0044】図7は搬送路切換構成の変形例の断面図で
ある。この構成は、フィルム搬入口が一つであり、第1
現像槽2及び第2現像槽4の上にそれぞれ一対の搬送路
切換ガイド50、52が設けられている。第1現像槽2
にフィルムAを搬送する際には、(A)に示すように、
第1現像槽2の上の第1切換ガイド対50は第1現像槽
2へフィルムAを案内し、かつ漂白槽6に向けてフィル
ムAを案内する位置にあり、第2現像槽4の上の切換ガ
イド対52は第1現像槽2から出たフィルムAの搬送路
から後退した位置にある。また、第2現像槽4にフィル
ムBを搬送する際には、(B)に示すように、第1現像
槽2の上の切換ガイド対50は第2現像槽4へのフィル
ム搬送路から後退した位置にあり、第2現像槽4の上の
切換ガイド対52は第2現像槽4へフィルムBを案内
し、かつ漂白槽6に向けてフィルムBを案内する位置に
ある。
【0045】これらの切換ガイド対50、52の切換動
作は、もちろん前述のバーコード36として記憶された
情報に基づいて、制御装置40により切り換えられる。
また、フィルム装填部28における搬送ローラ対30を
上下動可能に構成し、搬送ローラ対30の高さに応じて
2つの導入路20、21を画成し、搬送ローラ対30を
いずれかの導入路の高さに位置させることにより導入路
を選択してもよい。以上に本発明の実施態様を説明した
が、本発明により処理される感光材料に特に限定はな
く、したがって、この感光材料を処理する現像液の種類
も上記に限定されない。
【0046】
【実施例】
(感光材料) A:富士写真フイルム製SHG400カラーネガフィル
ム B:富士写真フイルム製SHG1600カラーネガフィ
ルム (カラー現像液) A:発色現像液−1 タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 2.0 1−ヒドロキシエチリデン− 1,1−ジホスホン酸 3.3 3.3 亜硫酸ナトリウム 3.9 5.1 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 1.4 0.4 よう化カリウム 1.3mg −− ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 3.3 2−メチル−4−〔N−エチル− N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 4.5 6.0 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 10.05 10.15
【0047】 B:発色現像液−2 タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 4.0 1−ヒドロキシエチリデン− 1,1−ジホスホン酸 3.3 3.3 亜硫酸ナトリウム 3.9 6.5 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 7.0 −− よう化カリウム 1.3mg −− ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4.5 2−メチル−4−〔N−エチル− N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 15.0 24.0 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 10.05 10.25
【0048】 (漂白液) タンク液(g) 補充液(g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸 第二鉄アンモニウム一水塩 130 195 臭化アンモニウム 70 105 硝酸アルミニウム 14 21 ヒドロキシ酢酸 50 75 酢酸 40 60 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH(アンモニア水で調整) 4.4 4.4
【0049】(漂白定着タンク液)上記漂白タンク液と
下記定着タンク液の15対85(容量比)混合液 (定着液) タンク液(g) 補充液(g) 亜硫酸アンモニウム 19 57 チオ硫酸アンモニウム水溶液 (700g/リットル) 280ml 840ml イミダゾール 15 45 エチレンジアミン四酢酸 15 45 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 7.4 7.45
【0050】 (安定液) タンク液/補充液共通(g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 p−ノニルフェニル−ポリグリシドール(平均重合度7) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール− 1−イルメチル)ピペラジン 0.75 水を加えて 1.0リットル pH 8.5
【0051】 (処理工程) 処理時間 処理温度 補充量 (ml/m2 ) タンク容量 カラー現像A 3分 5秒 38℃ 600 15リットル カラー現像B 1分 48℃ 90 5リットル 漂 白 50秒 38℃ 140 5リットル 漂白定着 50秒 38℃ −− 5リットル 定 着 50秒 38℃ 210 5リットル 安 定 20秒 38℃ −− 3リットル 安 定 20秒 38℃ −− 3リットル 安 定 20秒 38℃ 420 3リットル 乾 燥 1分30秒 60℃ 安定工程はからへの向流カスケード。水洗工程はな
し。更に、安定のオーバーフロー液はすべて定着槽へ
導入した。
【0052】135サイズ24枚撮りの感光材料A,B
を、低温(標準)処理、高温低補充(迅速)処理それぞ
れ100本ずつ行い、図1に示す処理装置で処理した。 (処理量の検出及び補充)露光画像数を濃度センサ25
を用いて検出した。カラー現像1では、120コマの処
理で105mlの補充を1回行い、カラー現像2では4
00コマの処理で50mlの補充を1回行った。上記補
充の結果、いずれのカラー現像処理でも一定の高性能を
維持できた。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、複数の現像槽に複数の
異なる感光材料を選択搬送して処理するので、装置を大
型化せずに複数の機能の異なる感光材料の現像処理を1
台の装置で行うことができ、しかも各現像液に対して適
正な補充量が算出されて補充され、現像処理や感光材料
の種類を問わず連続処理時の変動が少なく、良好な画像
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様である感光材料処理装置の構
成図である。
【図2】図1における感光材料搬入部近傍の拡大図であ
る。
【図3】感光材料装填部の断面図である。
【図4】バーコードが付されたパトローネの斜視図であ
る。
【図5】制御装置による搬送制御及び補充制御の構成図
である。
【図6】補充制御のフローチャートである。
【図7】感光材料搬送の切換構成の変形例の拡大図であ
る。
【符号の説明】
2 第1現像槽 4 第2現像槽 6 漂白槽 7 漂白定着槽 8 定着槽 10 第1水洗槽 12 第2水洗槽 14 安定化槽 16 乾燥部 20 第1導入路 21 可動ガイド部材 22 第2導入路 24 搬送ローラ 26 パトローネ 28 フィルム装填部 30 搬送ローラ 32 可動ガイド部材 34 カッタ 36 バーコード 38 読取センサ 40 制御装置 44 第1補充ポンプ 45 第2補充ポンプ 46 メモリ 48 演算手段 50、52 搬送路切換ガイド 60 第1液温センサ 62 第2液温センサ 64 気温センサ 66 湿度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なるカラー現像液を収容した複
    数の現像槽と、 これらの現像槽にカラー写真感光材料を選択搬送する手
    段と、 各現像液に対する適正な補充量を算出する手段と、 前記現像槽に対して独立に算出した前記補充量に基づい
    て作動を制御される補充液補充手段と、 該補充手段の作動を独立に制御する制御手段とを備えた
    写真感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補充量算出手段は、露光画像数に基
    づいて補充量を算出することを特徴とする請求項1に記
    載の感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補充量算出手段は、処理後の感光材
    料の画像濃度の積算値に基づいて補充量を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記補充手段は、一定量の感光材料の処
    理毎に作動し、必要補充量を一括して補充することを特
    徴とする請求項1に記載の感光材料処理装置。
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