JPH06214368A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH06214368A
JPH06214368A JP1944493A JP1944493A JPH06214368A JP H06214368 A JPH06214368 A JP H06214368A JP 1944493 A JP1944493 A JP 1944493A JP 1944493 A JP1944493 A JP 1944493A JP H06214368 A JPH06214368 A JP H06214368A
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JP
Japan
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processing
developing
photosensitive material
replenishing
tank
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Application number
JP1944493A
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Inventor
Akira Abe
章 安倍
Hiroshi Fujimoto
央 藤本
Hideaki Nomura
秀昭 野村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 標準処理に加えて低補充処理、迅速処理、補
正処理が可能であり、かつ感光材料に適応した現像液で
確実に処理できる写真感光材料処理装置を提供。 【構成】 処理装置は複数のカラー現像液をそれぞれ収
容した複数の現像槽と、感光材料自身又はその包装体が
担持した処理情報36を読み取る読取手段38と、読み
取った情報に基づいていずれかの現像槽に感光材料A、
Bを選択搬送する処理モード設定手段41と、読み取っ
た情報に基づいて前記いずれかの現像液に補充液を補充
する補充モード設定手段42と、前記現像液に対して独
立に補充作動を制御される補充液補充手段44とを備え
ている。 【効果】 信頼性の高い現像処理を行うことができ、長
期間にわたって感光材料を良好に処理することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料の現像処理装置に関し、特に写真特性の異な
る複数の撮影用感光材料を1台の処理装置で良好に処理
できる構成の感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料の処理におい
ては、例えば現像処理ではハロゲン化銀写真感光材料を
現像することで、現像液中の現像主薬が消費され、ある
いは経時によって酸化されることにより消耗しかつハロ
ゲンイオンが蓄積し、処理能力が低下する。そこで、一
般に補充液を供給して、それらの処理能力が低下しない
ように維持されることが行われている。しかし、各液に
その処理能力が低下しない程度に補充液を供給すると、
ほぼその供給量に近い量のオーバーフロー液が排出さ
れ、この液が廃液となり、廃液の低減が要望されてい
る。
【0003】また、写真処理は技術の進歩により大ラボ
以外に、ミニラボやマイクロラボでも処理され、写真処
理の分散化が進んできた。これらのミニラボやマイクロ
ラボではコストやスペースの点から活性汚泥などによる
廃液処理装置の導入が困難であること、更には交通渋滞
などで廃液回収コストが高く実質上廃液回収ができ難く
なっていることなど、廃液処理がし難い状況になりつつ
ある。したがって、廃液の処理方法に代わって廃液の少
量化技術が要望されている。一方、特定の利用分野では
撮影後の感光材料を迅速に現像処理することが要求され
ている。例えば、報道用写真、工事現場での写真、スポ
ーツ競技等の結果の写真、観光地のその場での写真は、
撮影直後に迅速処理して撮影結果を迅速に視認できるこ
とが望まれている。
【0004】また、撮影条件や撮影者の要望等により、
撮影後の感光材料を現像処理する際に、所定の補正を必
要とする場合がある。例えば、直射日光の下などコント
ラストの高い条件で撮影された感光材料と、曇天下など
コントラストの低い条件で撮影された感光材料とでは、
光量が異なる。そこで、同じ仕上がり状態の画像を得る
ためには、コントラストの高い撮影条件に対しては軟調
の感光材料を用い、コントラストの低い撮影条件に対し
ては硬調の感光材料を選択して用いることが好ましい。
また、同じ感光材料を上記両条件で用いた場合であって
も、現像時に軟調処理又は硬調処理を行うことにより、
同じ仕上がり状態の画像を得る等の補正が要望される場
合がある。また、特に補正処理や迅速処理を必要としな
い標準処理を行うことも多いので、上記ミニラボの写真
店等においても標準処理をできるようにしておく必要が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各処理
機能を有する処理装置を個別に設置することは、経費が
かさむばかりか、設置スペースを広く必要とするので得
策ではない。また、1台の処理装置に異なる機能を併せ
持たせるために、単純に処理槽を増やしただけでは、装
置が大型になり、また各処理時の制御も煩雑になる。特
に、種類の全く異なる感光材料用の現像液を収容した場
合、誤って感光材料を不適な現像液で処理してしまうと
その後で再現像することができないので、撮影情報が台
無しになってしまう。したがって、処理する感光材料に
対して使用する現像液を誤って選択することなく、確実
に適正な現像液を選択して処理する必要がある。本発明
の目的は、上記問題を解消することにあり、標準処理に
加えて低補充処理、迅速処理、補正処理が可能であり、
かつ感光材料に適応した現像液で確実に感光材料を処理
できる写真感光材料処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、下記(1)〜(2)により達成される。 (1) 露光後のカラー感光材料を処理液に浸漬して処
理する感光材料処理装置において、写真特性の異なる複
数のカラー現像液をそれぞれ収容した複数の現像槽と、
感光材料自身又はその包装体が担持した処理情報を読み
取る読取手段と、読み取った情報に基づいて前記いずれ
かの現像槽に感光材料を選択搬送する処理モード設定手
段とを備えた感光材料処理装置。
【0007】(2) 露光後のカラー感光材料を処理液
に浸漬して処理する感光材料処理装置において、写真特
性の異なる複数の異なるカラー現像液をそれぞれ収容し
た複数の現像槽と、感光材料自身又はその包装体が担持
した処理情報を読み取る読取手段と、読み取った情報に
基づいて前記いずれかの現像槽に感光材料を選択搬送す
る処理モード設定手段と、読み取った情報に基づいて前
記いずれかの現像液に補充液を補充する補充モード設定
手段と、前記現像液に対して独立に補充作動を制御され
る補充液補充手段とを備えた感光材料処理装置。
【0008】
【作用】例えば、同じ感光材料でも高画質を要求するの
であれば標準現像液により処理し、高画質を要求しない
が迅速性を要求するのであれば迅速現像液で処理する。
また、迅速処理に適合した感光材料を選択して迅速現像
液で処理すれば画質も向上する。また、環境汚染基準の
高い地域で使用するときは、廃液の少ない低補充現像液
を頻繁に用いれば、廃液が大量に生じないので廃液処理
等も容易になる。
【0009】このような感光材料に特有の処理を誤る
と、露光済の感光材料が台無しになってしまい取り返し
が付かないが、感光材料に処理情報を担持させておき、
この処理情報を読み取って該当する現像処理を自動的に
行うので、作業者の誤認等による誤処理を防止できる。
したがって、感光材料を収容した包装体の外観だけでは
一見して感光材料の種類を識別することが容易でなくて
も、特に専門的知識を必要とせずに適正な現像処理を行
うことができる。
【0010】一方、感光材料の処理及び空気酸化により
現像液の性能が低下するので、低下した性能を適正に回
復させるために補充液を補充することが必要になる。現
像処理液は使用する感光材料の種類に応じたものが槽内
に収容されているが、現像液の種類によって補充方法も
異なる。例えば、低補充現像液は標準現像液よりも極め
て補充量が少なくても性能を維持できるようになってお
り、その結果、廃液量も少ない。低補充現像液に対する
補充量又は補充頻度は、標準現像液に対するそれよりも
少ないので、両現像液に対して同じ補充制御を行わず
に、それぞれ独立した補充制御モードが設定されること
が好ましい。そこで、感光材料に補充情報も担持させて
おき、この情報を読み取って感光材料に応じて補充モー
ドを設定することにより、正確な補充が行われ、処理液
の性能を適正に維持することができる。
【0011】本発明によれば、感光材料に処理情報を担
持させてあり、これを読取手段により読み取り、読み取
った情報に応じた感光材料の処理を選択して自動的に行
うので、感光材料の現像処理及び処理液の補充処理を誤
ることがない。したがって、露光済感光材料の処理を誤
って台無しにすることがなく、信頼性の高い現像処理及
び補充処理が保証される。
【0012】上記処理装置により感光材料を処理する場
合、同種の複数の感光材料をそれぞれ写真特性の異なっ
た複数の現像液で処理してもよく、異種の複数の感光材
料をそれぞれ写真特性が異なった複数の現像液で処理し
てもよい。異種の感光材料とは、適正条件下で露光され
た感光材料を同一条件下で現像処理したときでの写真特
性が異なる感光材料をいう。ここで、写真特性としては
感度(ISO)、最高濃度(Dmax )、階調(G)など
を挙げることができる。例えば、感度については、実質
的に異なるもので感度比として1.5以上異なるものを
挙げることができる。
【0013】写真特性が異なった複数の現像液とは、現
像液中の現像主薬、保恒剤、ハロゲン、pH緩衝剤、有
機カブリ防止剤などの種類、含有量が異なったり、現像
液自体のpHなどの特性などが異なることにより、同一
感光材料を現像処理しても得られる写真特性、例えば感
度、Dmax 、階調などが異なるものを言う。典型的なも
のとしては、現像主薬濃度やpH緩衝剤濃度を上げて現
像活性を高めた迅速処理用現像液、臭化物イオンを2×
10-2モル/リットル以上含有する一方、現像主薬濃度
やpHを高めた高活性高抑制の低補充液、活性の低い現
像主薬やカブリ防止剤濃度を高めた低活性の微粒子現像
液がある。複数の現像槽としては、好ましくは2〜3
槽、より好ましくは2槽である。
【0014】本発明によれば、特性の異なる複数の感光
材料を特性の異なる複数の発色現像液で処理することが
可能になる。特開平4−156450号公報には、撮影
用感光材料自体又はその収納容器に担持された撮影時の
情報を読み取る手段と、その情報に基づいて処理条件を
設定して処理する感光材料処理装置が開示されている。
また、特開平4−156456号公報には、同じく撮影
用感光材料自体又はその収納容器に担持された撮影時の
露光条件に関する情報を読み取る手段と、その情報に基
づいて処理液中での搬送経路長を設定する制御手段を有
する感光材料処理装置が提案されている。
【0015】前者は、感光材料の露光量によって「その
感光材料が現像されたときの現像銀量が異なる」ことに
起因する現像液の消耗度の変動を防ぐために、具体的に
は、露光量に関する情報に基づいて補充量を変更し、現
像液の性能を一定に維持することを目的にしている。ま
た後者は、感光材料の露光量に基づいて、「その感光材
料を増減感するか否か」を判断し、増減感を実施する具
体的な手段として、現像液中の搬送経路長を変更して現
像時間を調節するものである。
【0016】上記はいずれも1種類の現像液で、安定し
た性能や増減感などの異なった性能を得ようとするもの
であり、感光材料の持つ情報によって特性の異なる複数
の現像液を使い分ける発想はない。1種類の現像液で
は、得られる性能は限定され、また処理できる感光材料
も限定される。本発明は、このような制約のない、広範
なニーズに対応できる感光材料処理装置を提供するもの
である。現像処理の組み合わせてとしては、標準時間現
像処理と迅速現像処理、標準補充現像処理と低補充現像
処理、長時間低温高画質処理と迅速高温処理、標準現像
処理と硬調現像処理、標準現像処理と軟調現像処理、等
があり、本発明によりこれらの処理を実施することがで
きる。
【0017】標準処理時間に対し、処理時間を2/3以
下に短縮した迅速処理においては、発色現像液のpHや
発色現像主薬濃度の増加、処理温度の上昇、臭化物イオ
ンなどのカブリ防止剤濃度の調整、異なる種類の発色現
像主薬の使用などが必要になる。感光材料も、このよう
な条件で優れた写真性能が得られるように設計されたも
のでなければならない場合が多い。例えば、乳剤膜中の
下層の現像進行性を速めるために、標準処理用感光材料
に対して、塗布層の薄層化、2等量カプラーの導入、更
にはハロゲン組成の異なる乳剤の使用などの設計が必要
である。また、標準補充処理に対し、感光材料から溶出
した臭化物イオンや種々のカブリ防止剤の濃度増加によ
り、標準補充量の2/3以下に低補充化すると、標準処
理用の感光材料では最適の写真性能を得ることが困難に
なる。発色現像液のpH、発色現像主薬の濃度増加、処
理温度の上昇、異なる発色現像主薬の導入など必要にな
る。感光材料も、このような発色現像条件下で最適の感
度、階調を発揮するような設計が必要である。
【0018】上記組み合わせの処理において、感光材料
に対応して処理工程も自ずと決まり、感光材料が両方の
現像処理槽内の両カラー現像液により処理されることは
ない。しかし、本発明において、場合によっては、一方
の現像槽から他方の現像槽に現像液がオーバーフローす
るように構成してもよい。また、現像処理後の他の処理
工程はどのような種類又は組み合わせであってもよい。
【0019】本発明に用いられる感光材料には、種々の
方式によって処理情報や補充情報を加えておくことがで
きる。例えば、感光材料自体、フィルムパトローネ、フ
ィルムカートリッジなどの包装体、リーダーなどに磁気
記録手段(透明磁性層、ストライプ状磁性層など)、光
学記録手段(バーコードなど)によって情報を担持させ
ることができる。また、包装体にはこれらの他に、CA
Sコード(導電部分や凹凸部分などを用いた)、電気的
記録手段(半導体素子など)、物理的手段(パトローネ
やカートリッジの一部を特定形状とするなど)などによ
って情報を担持させることができる。これらの詳細につ
いては、実開平3−69145号明細書、同3−691
46号明細書、国際公開WO90/04205号明細書
(特表平4−502518号公報)に記載されており、
これらの技術を本発明に採用することができる。
【0020】また、これらの情報は、現像処理装置自体
もしくはそれに接続された装置に設けられた、記録方式
に応じた情報読取手段によって読み取られ、処理条件の
決定に用いられる。この情報読取手段は公知の技術を用
いることができる。ここで、担持させる情報とは、感光
材料の処理条件を選択指示するための情報であり、例え
ば、その感光材料のための処理工程、使用処理槽(現像
槽など)、搬送経路などを指示する情報である。これら
の情報は、感光材料の種類によってあらかじめ決定され
ている情報であり、感光材料の使用時(撮影時)の情報
は含まない。
【0021】本発明に用いられる感光材料としては、代
表的なものとして撮影用感光材料(カラーネガフィル
ム、カラー反転フィルムなど)があるが、これに限るこ
となく、他のハロゲン化銀写真感光材料も用いることが
できる。
【0022】
【実施態様】添付図面を参照して本発明の実施態様を説
明する。図1は本発明の一実施態様である感光材料処理
装置の概略断面図であり、この装置はタイプの異なる2
種のカラーネガフィルムA、Bをそれぞれに対して適正
な2種の現像液で処理するものである。本実施態様にお
いては、一般に撮影に用いられる標準処理用カラーネガ
フィルムAと、標準の現像処理よりも現像液の補充量が
少なくかつ迅速に現像ができる低補充迅速処理用のカラ
ーネガフィルムBとをそれぞれ処理できるようになって
いる。処理装置は第1発色現像槽2、第2発色現像槽
4、漂白槽6、漂白定着槽7、定着槽8、第1水洗槽1
0、第2水洗槽12、安定化槽14、乾燥部16をこの
順に設置されている。
【0023】第1発色現像槽2には標準処理用の標準現
像液が収容されており、第2発色現像槽4には標準現像
液よりも補充量が少なく処理時間の短い低補充迅速現像
液が収容されている。漂白槽6には漂白液が、漂白定着
槽7には漂白定着液が、定着槽8には定着液が、第1及
び第2水洗槽10、12には水洗水が、安定化槽14に
は安定液が収容されている。水洗槽10、12は2槽で
あるが、下流側の第2水洗槽12に水洗水が補充され、
第2水洗槽12のオーバーフロー水が第1水洗槽10に
供給され、2つの水洗槽10、12は向流カスケード状
態になっている。乾燥部16はフィルムA、Bに温風を
吹きつけることにより、膨潤したフィルムA、Bを乾燥
するようになっている。
【0024】処理部の入口には2つの導入路20、22
が独立にあり、各導入路から導入されたフィルムA、B
は、搬送ローラ24により各処理槽を搬送され、各処理
液に所定時間浸漬されることにより処理される。撮影済
のフィルムA、Bはパトローネ26に収納された状態で
フィルム装填部28に装填されており、パトローネ26
から繰り出されて処理部に搬送される。フィルム装填部
28はフィルムA、Bの種類に関係なく共通であり、処
理部入口に設けた可動ガイド部材21によりフィルム
A、Bの搬送路を切り換えて、フィルムA、Bの搬送路
を選択している。搬送ローラ対30の近傍にはフィルム
搬送量を検出するセンサ31が必要に応じて設けられ
る。このセンサ31は例えば搬送ローラ対の回転量やフ
ィルムA、Bの移動量を検出する方式であり、例えば補
充量算出のためにフィルム処理量を検出するものであ
る。各導入路20、22はいずれかの現像槽2、4にフ
ィルムA、Bを案内するようになっており、導入路2
0、22を選択してフィルムA、Bを導入することによ
り、現像槽2、4のいずれかが選択されることになり、
フィルムA、Bはいずれかの現像液により処理される。
【0025】また、図2に示すように、可動ガイド部材
21により処理部入口でいずれかの導入路20、21を
選択するとともに、第2発色現像槽4の上方にある可動
ガイド部材32を適正に作動させて、フィルムA、Bの
搬送路を選択している。上方にある第1導入路20が選
択されると、可動ガイド部材32は図2(A)に示すよ
うにフィルムBを概ね上下方向に案内する位置に回動
し、第1導入路20からのフィルムBを第2発色現像槽
4へ案内するようになっている。また、下方にある第2
導入路22が選択されると、可動ガイド部材32は図2
(B)に示すようにフィルムAを概ね水平方向に案内す
る位置に回動し、第1発色現像槽2内で処理されたフィ
ルムAを、第2発色現像槽4をとばして漂白槽6へ案内
するようになっている。
【0026】漂白槽6以降の処理はどのようなフィルム
A、Bでも共通であり、第1発色現像槽2、第2発色現
像槽4のいずれかの現像液により発色現像処理されたフ
ィルムA、Bは、次いで漂白処理、漂白定着処理、定着
処理、水洗処理、安定化処理されて乾燥される。第1発
色現像槽2、第2発色現像槽4、漂白槽6、漂白定着槽
7、定着槽8、水洗槽10、12、安定化槽14には、
補充液を補充するためのポンプ等からなる補充装置(図
示せず)が設けられている。乾燥部16には乾燥後のフ
ィルムA、Bの濃度やコマ数を検出するセンサ25が必
要に応じて設けられる。
【0027】図1に示すように、第1現像槽2は第2現
像槽4より深く、第1現像液は第2現像液よりも多量に
収容される。搬送ローラ24の回転速度は両処理につい
てそれぞれ変えてもよいが、同じ速度に設定することが
機構上簡単であるので、現像液中の搬送時間が少ない第
2現像槽4には、短時間でも現像処理を行える迅速現像
液を収容することもできる。収容量に関してこのような
関係で用いられる現像液は、第1現像液として標準現像
液、第2現像液として迅速現像液又は低補充現像液があ
る。したがって、例えば第1現像槽2に標準現像液を収
容し、第2現像槽4に迅速現像液を収容した場合には、
標準現像処理と迅速現像処理とを選択して処理すること
ができる。
【0028】次に、フィルム装填部28について説明す
る。図3はフィルム装填部28の断面図である。フィル
ム装填部28にパトローネ26を装填し、パトローネ2
6から出ているフィルムA、Bの先端部を搬送ローラ対
30に挟持させて該ローラ対30を回転させることによ
り、フィルムA、Bを繰り出せるようになっている。最
後まで繰り出されたフィルムA、Bはカッター34によ
り切断されてパトローネ26から離脱する。図4に示す
ように、パトローネ26の外面には情報担持手段として
のバーコード36が付されており、パトローネ26は例
えばフィルムA、Bの種別、感度、現像処理方式、枚数
等のフィルムA、Bに関する情報を担持している。装填
部28内部でパトローネ26を装填した際にバーコード
36と対向する部分には、光反射式のバーコード読取セ
ンサ38が設けられており、装填したパトローネ26に
付されているバーコード36を読み取るようになってい
る。
【0029】装填部28内はもちろん遮光されているの
で暗室であるが、バーコード36の読み取り時に読取セ
ンサ38は発光する必要がある。このとき、フィルム
A、Bの撮影済部分が露光しないように、読取センサ3
8はフィルムA、Bがパトローネ26から繰り出される
前に発光してバーコード36を読み取るように作動を制
御される。そして、バーコード36を読み取った後でな
いと、フィルム搬送が行われないようになっており、フ
ィルム駆動系が作動してフィルムA、Bが繰り出されて
いるときは、読取センサ38は作動しないようになって
いる。なお、読取センサ38が安全光を用いる方式であ
ればフィルム露光の恐れはないが、上記と同様に制御す
ることが好ましい。
【0030】なお、バーコード36の代わりに、パトロ
ーネ26に導電部分や凹凸部分をCASコードとして付
してもよく、更には磁気記録部分を設けてもよく、これ
らの場合には光反射式の読取センサ38に代えて、情報
担持方式に対応した読取センサが採用される。また、バ
ーコード36等の情報付与部は図示の部分に限らず、パ
トローネ26の外面であればどこでもよく、更にはパト
ローネ26から出ているフィルムA、Bの先端部分、フ
ィルムA、Bに接続したリーダー部分であってもよい。
読取センサ38により読み取られたフィルムA、Bに関
する情報は、後述する制御装置40に供給され、駆動系
の制御、補充液の補充制御等に用いられる。
【0031】図5は制御装置40による制御を行う構成
のブロック図である。制御装置40は入力側にバーコー
ド読取センサ38が接続され、この読取センサ38によ
り読み取ったフィルムA、Bの情報が制御装置40に供
給される。制御装置40は出力側に処理モード設定手段
41、補充モード設定手段42が接続され、処理モード
設定手段41には搬送路切換手段21、33及び搬送ロ
ーラ30、24が、補充モード設定手段42には補充手
段44がそれぞれ接続されている。また、制御装置40
はメモリ46及び演算手段48が接続されており、読取
センサ38からの情報とメモリ46に記憶してある情報
とを演算手段48により比較照合して、フィルムA、B
の種類、処理処方、補充モード等を判別する。制御装置
40により作動を制御される搬送路切換手段21、32
は、読取センサ38からの情報に基づいて、フィルム
A、Bを第1現像槽2又は第2現像槽4のいずれかに選
択搬送するために搬送路を切り換えるようになってい
る。
【0032】また、処理液の補充に関しても、制御装置
40は読取センサ38からの情報に基づいて補充モード
設定手段42により補充モードを設定してポンプ等の補
充手段44の作動を制御して処理液の補充を行うように
なっている。このように、フィルムA、Bの種類に基づ
いて搬送路、補充モードが確実に設定されるので、フィ
ルムA、Bが不適な現像液によって誤って処理されるこ
とがなく、処理の信頼性が高まる。また、誤って処理液
が補充されることがないので、処理液の機能を適正に維
持することができる。
【0033】次に、図6を参照してフィルム処理制御に
ついて説明する。フィルムA、Bが装填部に装填される
と、まず読取センサ38によりパトローネ26に付され
ている情報を読み取る(S2)。読み取られた情報は制
御装置40に供給され、制御装置40によりフィルム
A、Bに関する情報を判別する(S4)。この情報に基
づいて制御装置40は搬送路切換手段21、32を作動
させてフィルムA、Bの搬送路を確定した後、搬送ロー
ラ30、24を作動させてフィルムA、Bを搬送する。
パトローネ26には、フィルムA、Bを処理するための
処方情報が担持されており、担持された処方の現像液が
収容されている、いずれかの現像槽2、4に向けてフィ
ルムA、Bを搬送するようになっている。更に、制御装
置40は補充モード設定手段42を作動させ、選択され
た現像液に対応した補充モードを設定する(S6,S
8)。補充手段44は設定された補充モードで作動し、
補充量、補充時期等を適正に設定される。
【0034】また、2槽ある現像槽2、4に収容されて
いる処方の現像液以外の処方がパトローネ26に担持さ
れていた場合には、搬送路切換手段21、32及び搬送
ローラ30、24を作動させず、フィルムA、Bの搬送
を行わないようになっている。更に、フィルムA、Bの
処理処方と、装置内の現像液の処理処方とが一致してい
ないことを操作パネル等に表示したり、警告音を発する
ようになっている。フィルムA、Bに対応して補充モー
ドが適正に設定された後、搬送ローラ30、24を駆動
して各フィルムA、Bに応じた現像処理が行われる(S
10,S12)。現像処理の進行に従いフィルムA、B
の処理量を算出し、処理量が所定値になると(S14,
S16)、各フィルムA、Bの処理量に応じた補充量を
メモリ46から読み出す。ここでいう処理量とは、例え
ばフィルム搬送量、処理画像面積、処理画像濃度等であ
り、現像処理により消費された現像主薬等を算出する基
準となる因子を意味する。
【0035】いずれのフィルムであっても、基本的には
フィルム処理量に基づいて補充液が補充される(S1
8,S20)。処理量は搬送量検出センサ31又は濃度
検出センサ25の少なくとも一方を用いて検出される。
例えば搬送量検出センサ31を用いた場合には、該セン
サ31がフィルム搬送速度やフィルム搬送時間等を基に
検出した搬送量と、フィルム幅とから、演算手段48に
より処理面積を算出する。算出した処理面積は累積され
てメモリ46に記憶され、処理面積の累積値が所定値に
達したときに補充が行われる。また、濃度検出センサ2
5を用いた場合には、該センサ25が検出したコマ毎の
濃度がメモリ46に累積して記憶され、濃度の累積値が
所定値に達したときに補充が行われる。
【0036】なお、濃度検出センサ25はフィルムA、
Bの染料等による濃度(マスク濃度)をも含んだフィル
ムA、Bの光学濃度を検出するが、フィルムA、Bのマ
スク濃度を含んだ光学濃度を積算すると、現像処理によ
って消費された現像主薬等の量を正確に算出することが
できない。そのため、メモリ46内にはフィルムA、B
の種類に応じたマスク濃度、検出濃度からマスク濃度を
差し引く補正関数等が記憶されており、補充量算出時に
は検出濃度からマスク濃度を差し引いたものを積算する
ようになっている。したがって、現像主薬の消費により
生じた濃度を正確に積算することができ、現像液の性能
回復に必要な補充量を正確に算出することができる。更
に、濃度検出センサ25によりコマ数を計測することも
可能であり、計測したコマ数は累積してメモリ46に記
憶され、コマ数の累積値で処理量を判断し、コマ数の累
積値が所定値に達したときに補充が行われる。なお、コ
マ数を計測するにあたっては、他の接触式のセンサであ
ってもよい。
【0037】ここで、補充動作の実行基準となる処理面
積の累積値、光学濃度の累積値、コマ数の累積値のそれ
ぞれの基準値は、フィルムA、Bの種類ごとに設定され
ていたり、実験的にあらかじめ求められており、この基
準値はメモリ46にルックアップテーブル(LUT)と
して記憶されている。標準処理を行うフィルムAについ
ては、処理槽内のタンク液量も多く、補充ポンプの一回
の吐出量の誤差による悪影響は少ないが、処理槽内のタ
ンク液量が少ない低補充処理液や迅速処理液では、補充
ポンプの一回の吐出量の誤差が処理液性能に大きく影響
する。そのため、タンク液量の少ない処理液について
は、一回の補充量をできるだけ多くし、かつタンク液の
性能変動に悪影響を及ぼさない限りできるだけ補充間隔
をあけるように補充することが好ましい。
【0038】装置の構成の上では、現像槽2、4に異な
る種類の現像液を収容しておき、種類の異なるフィルム
A、Bを交互に処理することも可能であるが、補充制御
の上では、同じ処理を所定期間連続して行うほうが好ま
しい。その理由は、補充制御ではフィルムA、Bの処理
量に応じて補充するのが主であるが、この他にも、低頻
度でフィルム処理が行われる閑散処理の場合における空
気酸化分の補充や蒸発分の補充があるからであり、種類
の異なるフィルムA、Bを短連続時間で処理していたの
ではこれらの補充因子の補正が複雑になるからである。
そこで、フィルムA、Bには、所定時間以上の処理を連
続して行うことを前提とした補充モードを担持させてお
くことが好ましい。
【0039】図7は搬送路切換構成の変形例の断面図で
ある。この構成は、フィルム搬入口が一つであり、第1
現像槽2及び第2現像槽4の上にそれぞれ一対の搬送路
切換ガイド50、52が設けられている。第1現像槽2
にフィルムAを搬送する際には、(A)に示すように、
第1現像槽2の上の第1切換ガイド対50は第1現像槽
2へフィルムAを案内し、かつ漂白槽6に向けてフィル
ムAを案内する位置にあり、第2現像槽4の上の切換ガ
イド対52は第1現像槽2から出たフィルムAの搬送路
から後退した位置にある。
【0040】また、第2現像槽4にフィルムBを搬送す
る際には、(B)に示すように、第1現像槽2の上の切
換ガイド対50は第2現像槽4へのフィルム搬送路から
後退した位置にあり、第2現像槽4の上の切換ガイド対
52は第2現像槽4へフィルムBを案内し、かつ漂白槽
6に向けてフィルムBを案内する位置にある。これらの
切換ガイド対50、52の切換動作は、もちろん前述の
バーコード36として記憶された情報に基づいて、制御
装置40により切り換えられる。
【0041】また、フィルム装填部28における搬送ロ
ーラ対30を上下動可能に構成し、搬送ローラ対30の
高さに応じて2つの導入路20、21を画成し、搬送ロ
ーラ対30をいずれかの導入路の高さに位置させること
により導入路を選択してもよい。以上に本発明の実施態
様を説明したが、本発明により処理される感光材料に特
に限定はなく、したがって、この感光材料を処理する現
像液の種類も上記に限定されない。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、それぞれ種類の異なる
現像液を収容した2つの現像槽を有する感光材料処理装
置の感光材料装填部にセンサを設け、感光材料に付した
処理情報を読み取り、読み取った処理情報に基づいて適
正な現像槽を自動選択して現像処理するので、作業者の
誤認による誤処理を防止でき、信頼性の高い現像処理を
行うことができる。また、現像槽の選択に加えて、補充
液の補充モードも自動設定することにより、現像液等の
性能を適正に維持することができ、長期間にわたって感
光材料を良好に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様である感光材料処理装置の構
成図である。
【図2】図1における感光材料搬入部近傍の拡大図であ
る。
【図3】感光材料装填部の断面図である。
【図4】バーコードが付されたパトローネの斜視図であ
る。
【図5】制御装置による自動判別制御の構成図である。
【図6】処理制御のフローチャートである。
【図7】感光材料搬送の切換構成の変形例の拡大図であ
る。
【符号の説明】
2 第1現像槽 4 第2現像槽 6 漂白槽 7 漂白定着槽 8 定着槽 10 第1水洗槽 12 第2水洗槽 14 安定化槽 16 乾燥部 20 第1導入路 21 可動ガイド部材 22 第2導入路 24 搬送ローラ 26 パトローネ 28 フィルム装填部 30 搬送ローラ 32 可動ガイド部材 34 カッタ 36 バーコード 38 読取センサ 40 制御装置 41 処理モード設定手段 42 補充モード設定手段 44 補充手段 46 メモリ 48 演算手段 50、52 搬送路切換ガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光後のカラー感光材料を処理液に浸漬
    して処理する感光材料処理装置において、 写真特性の異なる複数のカラー現像液をそれぞれ収容し
    た複数の現像槽と、 感光材料自身又はその包装体が担持した処理情報を読み
    取る読取手段と、 読み取った情報に基づいて前記いずれかの現像槽に感光
    材料を選択搬送する処理モード設定手段とを備えた感光
    材料処理装置。
  2. 【請求項2】 露光後のカラー感光材料を処理液に浸漬
    して処理する感光材料処理装置において、 写真特性の異なる複数の異なるカラー現像液をそれぞれ
    収容した複数の現像槽と、 感光材料自身又はその包装体が担持した処理情報を読み
    取る読取手段と、 読み取った情報に基づいて前記いずれかの現像槽に感光
    材料を選択搬送する処理モード設定手段と、 読み取った情報に基づいて前記いずれかの現像液に補充
    液を補充する補充モード設定手段と、 前記現像液に対して独立に補充作動を制御される補充液
    補充手段とを備えた感光材料処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5765070A (en) * 1995-12-14 1998-06-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method and apparatus for processing light-sensitive materials
US6974267B2 (en) 2003-03-31 2005-12-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Recording material processing apparatus for processing recording material

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5765070A (en) * 1995-12-14 1998-06-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method and apparatus for processing light-sensitive materials
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