JPH06213817A - 圧着端子画像処理検査における照明方法 - Google Patents

圧着端子画像処理検査における照明方法

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JPH06213817A
JPH06213817A JP2372293A JP2372293A JPH06213817A JP H06213817 A JPH06213817 A JP H06213817A JP 2372293 A JP2372293 A JP 2372293A JP 2372293 A JP2372293 A JP 2372293A JP H06213817 A JPH06213817 A JP H06213817A
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JP
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crimp terminal
terminal
image
resin
barrel
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JP2372293A
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Yoshihide Ichikawa
佳秀 市川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、圧着端子画像のコントラストの
向上を図り、安定した圧着端子の画像が得られるように
することを目的とする。 【構成】 圧着端子2の上方全方向から、リングライト
11及び散乱用ドーム12からなる照明手段13によ
り、可視散乱光を照射し、撮像手段3により圧着端子2
を上方から撮像するものである。 【効果】 従って、圧着端子2及び芯線1b等の金属面
に一様に光が照射されてこれら金属面による極めて輝度
の高い反射光を得ることができ、一方樹脂1aは裏面が
粗く、乱反射となり、反射光の輝度は金属面に比べて低
くなるため、コントラストの高い画像を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線の皮剥ぎ端にお
ける圧着端子の圧着状態を画像処理によって検査する際
の照明方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図22に示すように、円筒成形に
より電線1の皮剥ぎ端の樹脂1aを把持した樹脂バレル
2aと、円筒成形により電線1の皮剥ぎ端の露出した芯
線1bを把持すると共に電気的導通を保持した芯線バレ
ル2bと、対となる受側の圧着端子に嵌合して導通する
先端部2cとを備えた圧着端子2の圧着状態を、画像処
理によって検査する場合、図23に示すような構成の検
査装置により行われる。尚、図22において、Bは芯線
バレル2bの端部に圧着時の応力解放のために形成され
るベルマウスである。
【0003】即ち、テレビジョンカメラ,2次元CCD
カメラなどの撮像手段3により圧着端子2が撮像され、
撮像手段3による画像がモニタ用テレビジョン受像機
(以下モニタという)4に表示され、画像処理手段5に
より画像が処理され、各画素の輝度データから圧着端子
2の樹脂バレル2aと芯線バレル2bとの間の樹脂1
a,芯線1bの有無,芯線バレル2bと先端部2cとの
間の芯線1bの有無や出具合などの判断が行われ、圧着
端子2の圧着状態の良,不良が判断されてその結果等が
プリンタ6やディスプレイ7に表示される。
【0004】また、8はオペレーション用キーボードで
あり、画像処理に必要なプログラムデータ等の入力が行
われる。
【0005】ところで、このような画像処理による圧着
状態の検査では照明の仕方が極めて重要であり、従来種
々の照明方法が提案されている。
【0006】例えば特開昭57−60249号公報に記
載のように、樹脂の補色を利用してコントラストをとる
方法があり、これはファイバを用いたスポット収束光を
圧着端子部分に照射し、樹脂の補色フィルタを通して反
射光を撮像手段により受けるものである。
【0007】また、特開昭57−175942号公報に
は偏光を利用して樹脂部分と金属部とのコントラストを
とる方法が開示されており、更に特開昭60−1984
73号公報に記載のように、樹脂材料が高い吸収率を示
す特定波長の光を照射して樹脂部分と金属部分とのコン
トラストを得る方法なども提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した補色
フィルタや特定波長の光を用いる場合、樹脂の色が異な
るごとに各々に適合した補色フィルタ,適当な波長の光
源を準備しなければならず、非常に手間がかかり、いず
れの照明方法も安定したコントラストが得られず圧着端
子の圧着状態の良否判定を確実に行うには不十分であ
る。
【0009】そこでこの発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、圧着端子画像のコント
ラストの向上を図り、安定した圧着端子の画像が得られ
るようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る圧着端子
画像処理検査における照明方法は、樹脂バレルにより電
線の皮剥ぎ端の樹脂を把持し、芯線バレルにより露出し
た芯線を把持すると共に電気的導通を保持する圧着端子
であって、前記両バレルの円筒成形された面にほぼ直角
方向から前記圧着端子を撮像手段により撮像し、画像処
理手段により前記撮像手段による圧着端子の画像を処理
して前記圧着端子の圧着状態を検査する際に、可視散乱
光を前記圧着端子に上方全方向から照射する照明手段に
より前記圧着端子を照明することを特徴としている。
【0011】また、樹脂バレルにより電線の皮剥ぎ端の
樹脂を把持し、芯線バレルにより露出した芯線を把持す
ると共に電気的導通を保持する圧着端子であって、前記
両バレルの円筒成形された面にほぼ直角方向から前記圧
着端子を撮像手段により撮像し、画像処理手段により前
記撮像手段による圧着端子の画像を処理して前記圧着端
子の圧着状態を検査する際に、近赤外又は可視領域のほ
ぼ平行な光を前記圧着端子に斜め上方から照射すると共
に、散乱光を前記圧着端子の下方から照射し、前記圧着
端子を照明することも効果的である。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明においては、圧着端子の上
方から可視散乱光を照射すると、圧着端子及び芯線等の
金属面に一様に光が照射されてこれら金属面による極め
て輝度の高い反射光が得られ、一方樹脂は表面が粗く乱
反射となり、反射光の輝度は金属面に比べて低く、コン
トラストの高い画像が得られる。
【0013】また、請求項2記載の発明においては、近
赤外又は可視領域の平行光を圧着端子に照射し、散乱光
を圧着端子の下方から照射すると、特に下方からの照明
によって圧着端子の輪郭が明確になり、コントラストの
高い画像が得られる。
【0014】
【実施例】図1ないし図18はこの発明の圧着端子画像
処理検査における照明方法の第1の実施例を示し、図1
9及び図20は第2の実施例を示し、図21は第3の実
施例を示す。
【0015】なお、この発明に適用される圧着端子の基
本的な構造は図22に示すものと同じであり、検査装置
の構成も図23と同じであるため、以下の説明ではこれ
らの図22,図23を参照する。
【0016】(第1の実施例)まず、第1の実施例につ
いて説明する。
【0017】図1に示すように、圧着端子2の上方にサ
ークル蛍光灯などからなるリングライト11が配設さ
れ、このリングライト11は図外の20kHz程度の高
周波電源により駆動されるようになっている。
【0018】さらに、リングライト11は、酸化マグネ
シウムの白色塗装を施した球殻状のディフューザと呼ば
れる散乱用ドーム12により包被されており、このドー
ム12の上端部及び下端部に円形の開口14,15がそ
れぞれ形成され、リングライト11及びドーム12によ
り照明手段13が構成され、下部の開口15の直下に圧
着端子2が配置され、ドーム12の内面で散乱されたリ
ングライト11の光が可視散乱光として圧着端子1に上
方全方向から照射され、上部の開口14から撮像手段3
により圧着端子2が撮像される。
【0019】ところで、図2に示すように、皮剥ぎ端と
芯線バレル2bとの間に露出した芯線1bへの入射光と
反射光とのなす角θは、皮剥ぎ端に近いほど小さな値θ
1 (=20〜30°)となり、芯線バレル2bに近いほ
ど大きな値θ2 (=30〜80°)となる。
【0020】このとき、反射光が真上の撮像手段3の方
向になるように角θを変えると、図3に示すように角θ
がθ1 〜θ2 の範囲では芯線1bの芯線バレル2bに近
い一部分でしか撮像手段3方向への反射光が得られず、
撮像手段3による画像のコントラストは悪くなり、角θ
が0°〜θ1 の範囲では反射光はほとんど撮像手段3方
向への光になるため、コントラストが比較的良く、従っ
てドーム12を有効に利用することによりθ1 に近い角
度で圧着端子2に光を照射でき、コントラストの良好な
画像を得ることが可能になる。
【0021】そして、上記した照明の下に得られる圧着
端子2の画像は例えば図4に示すようになり、図4中の
ハッチングを施した部分が鏡面反射部分であり、樹脂バ
レル2aと芯線バレル2bとの間の芯線部分においても
鏡面反射が得られ、これら鏡面反射部分のみを抽出する
と図5に示すようになる。
【0022】このとき、すでに述べたように圧着端子2
の圧着時の応力解放のために通常芯線バレル2bの両端
部にベルマウスBが形成されるが、このベルマウスBに
よって芯線バレル2bにおける鏡面反射部分の端部と芯
線1bとの境界が鮮明となる。
【0023】つぎに、画像処理手段5による画像処理の
基準点の導出について説明すると、本願出願人の既出願
に係る特願平3−268771号の出願明細書及び添付
図面において詳述するいわゆるランレングス符号化法に
よる処理を行っており、1本の走査線に沿った白,黒情
報の変化から対象物たる圧着端子2の形状等を導出する
ことを基本としている。
【0024】即ち、画像処理上必要な基準点の検出を行
うために、図6に示すような芯線バレル2bの鏡面反射
部分の画像中央部に重畳して直線からなるウィンド
1 ,W2 がそれぞれ設定され、両ウィンドW1 ,W2
と鏡面反射部分の境界線との交点a,b,c,dが導出
され、点a,bを結ぶ線分abの傾きから鏡面反射部分
の傾きが求められ、その後図7に示すように、線分ac
の中点又は線分acの任意の中間点より延びかつ線分a
bで与えられる傾きでウィンドW3 が設定され、ウィン
ドW3 上の輝度の変化点Aが導出され、この点Aが画像
処理に必要な基準点のひとつとなり、以下同様にして図
4に示す他の基準点B,C,D,E,F,G,Hが導出
される。
【0025】ところで実際には、バレル2a,2bの円
筒成形が完全でなく、又鏡面も完全でないことに起因し
て鏡面反射部分の形状が幾何学的に不安定であるため、
図6,図7に示すような1回の処理で基準点を求めるの
は不可能であることから、2〜3回の処理によって基準
点が求められる。
【0026】つまり、図7に示す線分abに基づく傾き
の誤差によって、図8に示すようにウィンドW3 が設定
された場合に基準点A′は鏡面反射部分の端部に位置し
ないため、図9に示すように、導出された点A′から数
画素移動した位置にウィンドW1 ,W2 が再設定されて
同様の動作が繰り返され、ウィンドW3 上の輝度の変化
点が導出される。
【0027】このように、ウィンドW3 の設定及び輝度
の変化点の導出を2〜3回繰り返すことによって、精度
よく基準点A(図7参照)が導出される。
【0028】そして、上記した手順により画像処理に必
要な基準点A〜Hが導出されると、これらの基準点A〜
Hを基準にして圧着端子2の形状,寸法,傾きなどが求
められ、樹脂バレル2aと芯線バレル2bとの間におけ
る樹脂1aの端部位置,芯線バレル2bと先端部2cと
の間における芯線1bの突出長さなどから、圧着端子2
の圧着状態良否の判定が行われる。
【0029】ところで、上記した照明手段13による照
明下において、電線1に圧着された圧着端子2の画像の
受光強度の面積ヒストグラムは例えば図10(a)に示
すようになり、ここで横軸は256階調で表した輝度レ
ベル,縦軸は面積(画素数)を示し、輝度レベルの高い
領域Pは圧着端子2の両バレル2a,2bによる鏡面反
射領域に相当し、中間の領域Qは電線1の樹脂領域に相
当し、輝度レベルの低い領域Rは圧着端子2の非鏡面反
射領域に相当し、このように面積ヒストグラムにおいて
鏡面反射領域Pと樹脂領域Qとの間及び樹脂領域Qと非
鏡面反射領域Rとの間に谷が存在する。
【0030】また、圧着端子2のないいわゆる背景画像
の受光強度の面積ヒストグラムは図10(b)に示すよ
うになり、上記した樹脂領域Qに相当する背景領域Q′
にピークが存在する。このとき、背景領域Q′が図10
(a)における鏡面反射領域Pと非鏡面反射領域Rとの
中間に位置するように、適当な散乱特性を有する散乱用
ドーム12を選択する。
【0031】そして、図10(a)と図10(b)の面
積ヒストグラムを合成すると図10(c)に示すように
なり、図10(a)の説明と同様、鏡面反射領域P,背
景領域Q′,非鏡面反射領域Rにおいてピークが存在
し、領域P,Q′間及び領域Q′,R間において谷が存
在する。
【0032】従って、ある色の電線1に圧着した代表的
な圧着端子2の面積ヒストグラムを予め求めておき、そ
の面積ヒストグラムの谷部分となる鏡面反射領域Pと背
景領域Q′との間、及び背景領域Q′と非鏡面反射領域
Rとの間にそれぞれ2値化レベルを設定することができ
る。
【0033】つぎに、画像処理手段5(図23参照)に
より上記した2値化レベルで圧着端子2の画像が2値化
されると、得られた2値化画像の特定領域に、図11に
示すように圧着端子2の圧着状態の良否判定のための種
々のウィンドが設定される。
【0034】即ち、芯線バレル2bの両側に矩形の芯線
はみ出し検出用ウィンドWa ,Wbが設定されると共
に、樹脂バレル2aの両側に同様に矩形の芯線はみ出し
検出用ウィンドWc ,Wd が設定され、これら各ウィン
ドWa 〜Wd における受光感度の面積ヒストグラムは、
芯線Lのはみ出しがないとすると図10(b)と同じよ
うになり、背景領域Q′にのみピークが存在して他の領
域P,Rには何も表れないものとなる。
【0035】ところが、芯線の圧着端子2の側方へのは
み出しがあると、いずれかのウィンドWa 〜Wd の面積
ヒストグラムにおいて、背景領域Q′のピーク以外に領
域Pまたは領域Rにもピークが発生するため、領域P,
Q′間、領域Q′,R間にそれぞれ設定した2値化レベ
ルに基づき各ウィンドWa 〜Wd の各画素の輝度を2値
化処理し、領域P,Q′間の高い方の2値化レベルより
高い輝度の画素、或いは領域Q′,R間の低い方の2値
化レベルより低い輝度の画素が存在するか否かを検出す
ることによって、はみ出し芯線の向きがいずれであって
も、芯線の圧着端子2の側方へのはみ出しを検出するこ
とができる。
【0036】また、図11に示すウィンドWc ,Wd は
樹脂バレル2aの反転検出用でもあり、樹脂バレル2a
が裏返った状態で圧着されていると、これらのウィンド
Wc,Wd における面積ヒストグラムが上記した芯線の
はみ出し検出時と同様に正常時と異なり、樹脂バレル2
aの反転を検出できる。
【0037】さらに、図11に示すように、樹脂1a及
び樹脂バレル2aの変形検出用ウィンドWe ,樹脂1a
の検出用ウィンドWf ,樹脂バレル2aの検出用ウィン
ドWg ,Wh ,芯線1bの検出用ウィンドWi ,芯線1
bの先端出しろ検出用ウィンドWj が設定されると共
に、視野の関係上余裕があるときに、端子変形の検出用
ウィンドWk が複数設定され、これらの各ウィンドWe
〜Wk における面積ヒストグラムが、上記した芯線のは
み出し検出時と同様に正常時と異なれば、各々の異常の
発生を検出できる。
【0038】つぎに、圧着状態の検査手順について図1
2のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0039】まず、図12に示すように、検査対象であ
る圧着端子2の位置決めが行われ(ステップS1)、撮
像手段3により得られた圧着端子2の静止画像が画像処
理手段5に取り込まれる(ステップS2)。
【0040】そして、上記した各ウィンドWa 〜Wk の
検査処理,即ち各ウィンドWa 〜Wk の面積ヒストグラ
ムが導出されて正常時における面積ヒストグラムと比較
され(ステップS3)、比較の結果から良否判定が行わ
れ(ステップS4)、不良と判定されれば、画像処理手
段5によりモニタ4やプリンタ6,ディスプレイ7等に
不良メッセージ信号が出力されて不良メッセージが表示
され(ステップS5)、その後動作は終了する。
【0041】一方、ステップS4の判定の結果、良と判
定されれば、最終のウィンドかどうかの判定がなされ
(ステップS6)、判定結果がNOであればステップS
3に戻り、判定結果がYESであれば、画像処理手段5
によりモニタ4やプリンタ6,ディスプレイ7に合格信
号が出力されて合格品である旨が表示され(ステップS
7)、その後動作は終了する。
【0042】このようにして、画像処理の結果、図13
に示すように、圧着端子2の樹脂バレル2aと芯線バレ
ル2bとの間に電線1の樹脂1aが突出しておらず樹脂
バレル2aにより皮剥ぎ端における樹脂1aの端部が把
持されている場合には、いわゆる樹脂部圧着不良と判定
される。
【0043】また、画像処理の結果、図14に示すよう
に、圧着端子2の芯線バレル2bにより皮剥ぎ端におけ
る樹脂1aの端部が把持され、樹脂バレル2aと芯線バ
レル2bとの間に芯線1bが見えない場合には、いわゆ
る樹脂かみ不良と判定される。
【0044】さらに、画像処理の結果、図15に示すよ
うな端子なし不良,図16に示すような芯線はみ出し不
良,図17(a),(b)に示すようなバレル変形不
良,図18に示すような樹脂バレル食い違い不良が検出
されるほか、その他皮剥ぎなし圧着不良や芯線の先端が
芯線バレル2bから突出していない芯線切れ不良なども
検出され、検出された各不良に対する適切な措置がとら
れる。
【0045】従って、圧着端子2に上方全方向から照明
手段13による可視散乱光を照射すると、圧着端子2及
び芯線1b等の金属面に一様に光が照射されてこれら金
属面による極めて輝度の高い反射光が得られ、一方樹脂
1aは裏面が粗く乱反射となり、反射光の輝度は金属面
に比べて低くなるため、コントラストの高い画像を得る
ことができ、樹脂かみ不良等各種の不良を精度よく検出
することが可能になる。
【0046】また、リングライト11として、管球の断
面における水平方向に幅広に光を照射し得るものを用い
ることにより、例えば通常のリングライト11の直下に
幅広の薄いドーナツ状の散乱板を設置することによって
検査対象となる圧着端子2の垂直方向への設置位置の許
容範囲を大きくとることができる。
【0047】なお、散乱用ドーム12の形状は上記した
球殻状に限られるものではなく、またリングライト11
に代わる他の照明灯を用いてもよく、可視散乱光を圧着
端子2に照射し得る照明手段を構成できればよい。
【0048】(第2の実施例)つぎに、第2の実施例に
ついて説明する。
【0049】図19に示すように、700nm以上の近
赤外領域の平行光を発する照明手段21が圧着端子2に
斜め上方に配設され、この照明手段21により圧着端子
2が照明されると共に、圧着端子2の下方に散乱板22
が配設され、この散乱板22を介して光源23により照
明されて圧着端子2の下方から散乱光が照射され、上方
から撮像手段3により圧着端子2が撮像される。
【0050】このとき、照明手段21により斜め上方か
ら平行光を照射すると、図20に示すように、圧着端子
2のバレル2a,2b部分では鏡面反射され、芯線1b
部分ではやはり鏡面反射されるが、芯線1bの曲がりに
応じた角度で反射され、樹脂1a部分では非鏡面反射と
なって乱反射される。
【0051】従って、圧着端子2を撮像手段3により上
方から撮像すると、鏡面反射による反射光は撮像手段3
には入射せず、乱反射による反射光の一部が撮像手段3
に入射するため、樹脂1aの部分のみがいわゆる“白”
の領域として画像処理でき、両バレル2a,2b,芯線
1bの部分はいわゆる“黒”の領域として画像処理で
き、しかも圧着端子2の下方からの散乱光による照明に
よって圧着端子2の輪郭が明確になり、コントラストの
良好な画像が得られ、画像処理により芯線1bのはみ出
し不良や端子変形不良等を精度よく検出することが可能
になる。
【0052】また、上記したように近赤外光を用いる
と、樹脂1aの色が何色であっても樹脂1aの部分の反
射光の輝度差はほどんどなくなり、電線1の樹脂色に関
係なく樹脂1aの部分とそれ以外とを精度よく画像処理
によって検出できる。
【0053】なお、上記した近赤外領域の平行光に代わ
り可視領域の平行光を照射してもよく、下方からの散乱
光との組み合わせによってコントラストの良好な画像を
得ることができる。
【0054】(第3の実施例)さらに、第3の実施例に
ついて説明する。
【0055】図21に示すように、第2の実施例におけ
る照明手段21に代えて、光源31及びこの光源31か
らの光を反射する放物面鏡等からなる反射鏡32からな
る照明手段33を圧着端子2の斜め上方に配設し、照明
手段33により圧着端子2の斜め上方からほぼ平行な光
を照射し、光源31から圧着端子2への直接光を遮断す
る遮幣板34を設けたことである。
【0056】従って、第3の実施例によっても、第2の
実施例と同等の効果を得ることができる。
【0057】なお、樹脂バレル,芯線バレルからなり自
動車用その他のワイヤーハーネスに適用されるすべての
圧着端子の検査に対して、この発明を実施することがで
きる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、圧着端子に上方全方向から可視散乱光を照射する
ことにより、圧着端子及び芯線等の金属面に一様に光が
照射されてこれら金属面による極めて輝度の高い反射光
を得ることができ、一方樹脂では乱反射となって反射光
の輝度が金属面に比べて低くなり、コントラストの高い
画像を得ることができ、圧着状態を精度よく検出するこ
とが可能になる。
【0059】また、請求項2記載の発明によれば、近赤
外又は可視領域の平行光を圧着端子に照射し、散乱光を
圧着端子の下方から照射することにより、圧着端子の輪
郭が明確になり、コントラストの高い画像を得ることが
でき、圧着状態を精度よく検出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の圧着端子画像処理検査における照明
方法の第1の実施例の概略図である。
【図2】第1の実施例の動作説明図である。
【図3】第1の実施例の動作説明図である。
【図4】第1の実施例における画像の説明図である。
【図5】第1の実施例の画像処理の説明図である。
【図6】第1の実施例の画像処理の説明図である。
【図7】第1の実施例の画像処理の説明図である。
【図8】第1の実施例の画像処理の説明図である。
【図9】第1の実施例の画像処理の説明図である。
【図10】第1の実施例の動作説明図である。
【図11】第1の実施例の動作説明図である。
【図12】第1の実施例の動作説明用フローチャートで
ある。
【図13】第1の実施例の動作説明図である。
【図14】第1の実施例の動作説明図である。
【図15】第1の実施例の動作説明図である。
【図16】第1の実施例の動作説明図である。
【図17】第1の実施例の動作説明図である。
【図18】第1の実施例の動作説明図である。
【図19】この発明の第2の実施例の概略図である。
【図20】第2の実施例の動作説明図である。
【図21】この発明の第3の実施例の概略図である。
【図22】一般の圧着端子の外観図である。
【図23】圧着端子の検査に用いられる一般の画像処理
検査装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 電線 1a 樹脂 1b 芯線 2 圧着端子 2a 樹脂バレル 2b 芯線バレル 3 撮像手段 5 画像処理手段 13,21,33 照明手段 22 散乱板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂バレルにより電線の皮剥ぎ端の樹脂
    を把持し、芯線バレルにより露出した芯線を把持すると
    共に電気的導通を保持する圧着端子であって、前記両バ
    レルの円筒成形された面にほぼ直角方向から前記圧着端
    子を撮像手段により撮像し、画像処理手段により前記撮
    像手段による圧着端子の画像を処理して前記圧着端子の
    圧着状態を検査する際に、可視散乱光を前記圧着端子の
    上方全方向から照射する照明手段により前記圧着端子を
    照明することを特徴とする圧着端子画像処理検査におけ
    る照明方法。
  2. 【請求項2】 樹脂バレルにより電線の皮剥ぎ端の樹脂
    を把持し、芯線バレルにより露出した芯線を把持すると
    共に電気的導通を保持する圧着端子であって、前記両バ
    レルの円筒成形された面にほぼ直角方向から前記圧着端
    子を撮像手段により撮像し、画像処理手段により前記撮
    像手段による圧着端子の画像を処理して前記圧着端子の
    圧着状態を検査する際に、近赤外又は可視領域のほぼ平
    行な光を前記圧着端子に斜め上方から照射すると共に、
    散乱光を前記圧着端子の下方から照射し、前記圧着端子
    を照明することを特徴とする圧着端子画像処理検査にお
    ける照明方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017009469A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 トルーソルテック株式会社 端子圧着不良検出装置
WO2017150268A1 (ja) * 2016-03-01 2017-09-08 住友電装株式会社 検査方法及び検査装置
JP2021050925A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 矢崎総業株式会社 圧着端子の外観検査装置
CN113466227A (zh) * 2020-03-30 2021-10-01 矢崎总业株式会社 压接端子的外观检查装置以及外观检查方法

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