JPH06213358A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH06213358A
JPH06213358A JP853093A JP853093A JPH06213358A JP H06213358 A JPH06213358 A JP H06213358A JP 853093 A JP853093 A JP 853093A JP 853093 A JP853093 A JP 853093A JP H06213358 A JPH06213358 A JP H06213358A
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JP
Japan
Prior art keywords
valve
seat member
valve element
valve body
plunger
Prior art date
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Pending
Application number
JP853093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuaki Kurokawa
川 泰 明 黒
Morihito Oshita
下 守 人 大
Kunihiro Kawahara
原 邦 裕 川
Kazuo Ogawa
川 一 男 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 弁体と弁座部材間の打撃音を低減し、弁体が
流体圧力により付勢される力を低減する。 【構成】 中空のコイルボビン7と、電磁コイル6と、
コイルボビンに摺動可能に遊嵌されたプランジャ11
と、コイルボビンに嵌合されたコア12と、一端をプラ
ンジャの一端に結合されたシャフト17と、シャフトに
固定された弁体19と、環状の弁座部材22と、弁体の
付勢部材21と、弁体の流体圧力受圧面積と同じ大きさ
で向きが反対である流体圧力受圧面積をプランジャに付
与する作動気室14とを備えた電磁弁であって、弁座部
材の弁体が当接する部分を内周側突出部22cと外周側
突出部22bとを有する弾性材料で形成し、弾性材料部
分が内周側空間と外周側空間との差圧により変形するこ
とによって弁体の受圧面積の径の変化を補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体制御用の電磁弁に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば実開平1−65472号公報に記
載されているように、弁体が高剛性の弁座部材に当接し
た状態でのシール性を向上させ、また弁体が弁座部材に
当接する際の打撃音を低減させるために、弁体の弁座部
材への当接部分を弾性材料で形成することが知られてい
る。そして、弁体が弁座部材に当接した状態において弁
体が流体圧力により開閉動作方向に付勢されることを防
止するため、弁体が弁座部材に当接した状態における弁
体の流体圧力受圧面積と同じ大きさであるが向きが反対
である流体圧力受圧面積をプランジャに付与する作動気
室を設けることも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電磁弁の用途は様々で
あり、電磁弁の作動が低騒音の環境で行われる場合は、
弁体の弁座部材への当接部分を弾性材料で形成しただけ
では、弁体が弁座部材に当接する際の打撃音の低減が不
十分となる。
【0004】弁体が弁座部材に当接する際の打撃音をよ
り低減させるために、弁座部材の弁体が当接する部分を
弾性材料で形成することが考えられる。しかし、弁座の
内周側空間と外周側空間との差圧により弾性材料部分が
変形し、弁体の流体圧力受圧面積の径が増減して流体圧
力受圧面積が増減し、弁体の流体圧力受圧面積とプラン
ジャの流体圧力受圧面積との間に大きな差が生じて、弁
体が弁座に当接した状態において弁体が流体圧力により
一開閉動作方向に付勢されることの防止が不十分となる
問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記問題を解消するこ
とをその技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため本発明は、両端に開口を有する中空のコイル
ボビンと、該コイルボビンに巻回された電磁コイルと、
前記コイルボビンの一端の開口に摺動可能に遊嵌された
プランジャと、前記コイルボビンの他端に嵌合されたコ
アと、該コアを摺動可能に貫通し且つ一端を前記プラン
ジャの一端に結合されたシャフトと、前記シャフトの他
端に固定された弁体と、該弁体が当接および離脱する環
状の弁座部材と、前記弁体を前記弁座から離脱させるよ
う付勢する付勢部材と、前記弁体が前記弁座部材に当接
した状態における前記弁体の流体圧力受圧面積と同じ大
きさであるが向きが反対である流体圧力受圧面積を前記
プランジャに付与する作動気室とを備えた電磁弁であっ
て、前記弁座部材の前記弁体が当接する部分を内周側突
出部と外周側突出部とを有する弾性材料で形成し、該弾
性材料部分が内周側空間と外周側空間との差圧により変
形することによって前記弁体が当接する突出部が変わり
前記弁体の前記受圧面積の径の変化を補償するようにし
た。
【0007】
【作用】上記の如く構成した本発明では、弁座部材の弁
体が当接する部分が弾性材料で形成されていることによ
り、弁体が弁座部材に当接する際の打撃音がより低減す
る。そして、この弾性材料部分が内周側突出部と外周側
突出部とを有し、該弾性材料部分が内周側空間と外周側
空間との差圧により変形することによって前記弁体が当
接する突出部が変わり前記弁体の流体圧力受圧面積の径
の変化を補償することにより、弁体が弁座に当接した状
態において弁体が流体圧力により開閉動作方向に付勢さ
れることの防止は十分となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付した図面に基
づいて詳細に説明する。
【0009】本実施例では電磁弁として、エアサスペン
ションの密閉室間の連通を制御する電磁弁を一例として
説明を進めるが、この用途に限られるものではなく通常
用いられる流体制御用の電磁弁(ソレノイドバルブ)に
も適用できることはいうまでもない。
【0010】図1は本発明の一実施例であるエアサスペ
ンションのバネ定数制御用電磁弁の断面図であり、電磁
弁10は第1密閉室1および第2密閉室2を画成するハ
ウジング3内に収容され且つ固定されるケース26内に
配設されている。
【0011】電磁弁10はケース26に対して弾性材料
からなるブッシュ5によってフローティング支持されて
おり、ブッシュ5は電磁弁10の長手方向に弾性力が弱
く設定されている。電磁弁10のブッシュ5によるフロ
ーティング支持により、電磁弁10が駆動されたとき駆
動方向(図1で上下方向)に振動が発生したとしても、
ブッシュ5の弾性変形によってケース26、ハウジング
3への振動伝達が防止される。
【0012】電磁弁10は磁性材料で形成されたケース
4を有している。このケース4内には非磁性材料で形成
されたコイルボビン7が不動に配設され、このコイルボ
ビン7には電磁コイル6が巻回されている。コイルボビ
ン7の軸心の中空部7aの上端側部分内には磁性材料で
形成されたプランジャ11が摺動可能に遊嵌され、また
中空部7aの下端側部分内には磁性材料で形成されたコ
ア12が不動に配設されている。プランジャ11の下端
とコア12の上端との間には空隙が設定されており、こ
の空隙はプランジャ11が電磁作用で下方に吸引された
時の必要ストロークよりも大きく選定されている。
【0013】コイルボビン7の上端側には磁性材料で形
成されたヨーク8が不動に配設されており、このヨーク
8の上端側にはカバー部材13が気密に結合され、プラ
ンジャ11の上端が位置する作動気室14が形成されて
いる。この作動気室14内にはダイヤフラム15が配設
されている。ダイヤフラム15の外周縁部はヨーク8と
カバー部材13とで気密に挟持され、ダイヤフラム15
の内周縁部はプランジャ11とプランジャ11に結合さ
れた保持部材16とで気密に挟持されており、作動気室
14が下側の第1作動気室14aと上側の第2作動気室
14bとに区画されている。非磁性材料で形成されたシ
ャフト17はコア12の軸心を摺動可能に貫通してお
り、その上端でプランジャ11の下端に結合されてい
る。シャフト17の内部には連通孔17aが形成されて
おり、プランジャ11の上端に結合された保持部材16
にも連通孔16aが形成されている。従って、第2作動
気室14bは、連通孔16aと、連通孔17aと、ケー
ス4の下端に結合されたベースプレート18に形成され
たポート18aとを介して第2密閉室2と常時連通する
ものであり、第2作動気室14bの圧力は第2密閉室2
の圧力に等しいものである。
【0014】シャフト17の下端部にはポペット20が
ナット23によって固定されている。ポペット20の外
周端部には円板状に成形された弾性材からなる弁体19
が加硫成形等により一体に成形されている。ポペット2
0は、弁体19のシャフト17への固定部材として機能
すると同時に、半径方向外方向に突出するフランジ部2
0aは弁体の芯材としての機能も有する。
【0015】ベースプレート18には弾性材料で形成さ
れた環状の弁座部材22がポート18aを取り巻くよう
に固定されている。ベースプレート18とポペット20
との間には弁体19を弁座部材22から離脱させるよう
付勢するスプリング21が縮設されている。弁体19と
対向するコア12の下端面には弾性材料で形成された環
状のストッパ24が固定されている。図示されていない
が、このストッパ24にはその内周側空間と外周側空間
とを連通する複数の切欠溝が形成されている。
【0016】シャフト17の外周とコア12との間には
所定の隙間が設定されている。従って、第1作動気室1
4aは、プランジャ11の外周とコイルボビン7との間
の隙間と、シャフト17の外周とコア12との間の隙間
と、ストッパ24の切欠溝と、ケース4に形成されたポ
ート4aとを介して常時連通し、第1作動気室14aの
圧力は第1密閉室1の圧力と等しいものである。
【0017】作動気室14a、14bは、弁体19が弁
座部材22に当接した状態において、弁体の流体圧力受
圧面積と同じ大きさであるが向きが反対である流体圧力
受圧面積をプランジャ11に付与するものである。
【0018】図2は、弁座部材22の構成とベースプレ
ート18への固定構造の詳細を示す図である。立設部1
8bには弁体19の方向に突出する突状部18cが形成
されている。弁座部材22はこの突状部18cに嵌め込
まれることによって立設部18cに固定されている。更
に、図2(a)のように、弁座部材22の上面に切欠溝
22aが形成されることにより、弁座部材22の外周側
突出部22bと内周側突出部22cが形成されている。
弁体19が弁座部材22に当接している状態にて、弁座
部材22の外周側空間の圧力が内周側空間の圧力よりも
高い場合には弁座部材22が図2(b)に示すように変
形し、弁座部材22の外周側突出部22bが突状部18
cの上側に移動して弁体19と当接し、また弁座部材2
2の内周側空間の圧力が外周側空間の圧力よりも高い場
合には弁座部材22が図2(c)に示すように変形し、
弁座部材22の内周側突出部22bが突状部18cの上
側に移動して弁体19と当接する。これにより、弁体1
9が弁座部材22に当接している状態における弁体19
の流体圧力受圧径(流体圧力受圧面積が比例する)の変
化が低減される。
【0019】次に電磁弁10の作動について説明する。
【0020】電磁コイル6が通電状態になると、プラン
ジャ11がコア12との間の吸引作用によってスプリン
グ21の付勢力に抗してベースプレート18の方向に移
動する。この動作に伴って、シャフト17、弁体19も
ベースプレート18の方向に移動し、弁体19が弁座部
材22に当接し、閉弁状態となる。
【0021】逆に、電磁コイル6への通電が消勢される
と、弁体19、シャフト17およびプランジャ11がス
プリング21の付勢力によってコア12の方向に移動さ
れ、弁体19が弁座部材22から離間されて開弁状態と
なる。
【0022】プランジャ11とコア12との間の空隙は
プランジャ11が電磁作用により吸引された時の必要ス
トロークよりも大きいので、プランジャ11がコア12
に当接することはない。
【0023】電磁コイル6への通電状態の繰り返しに伴
って弁体19と弁座部材22との当接が繰り返される
が、弁座部材22が弾性材料で形成されていることによ
り、弁体19が弁座部材へ当接する際の打撃音は低いも
のである。
【0024】弁体19が弁座部材22に当接している状
態において弁座部材19の外周側空間のと内周側空間と
の差圧が発生した場合は弁座部材22が図(b)、
(c)のように変形して弁体19が当接する突出部22
b、22cが変わることにより、弁体19が弁座部材2
2に当接している状態における弁体19の流体圧力受圧
径(流体圧力受圧面積が比例する)の変化が低減される
ので、流体の圧力により弁体19を上下方向に付勢する
力は極めて小さいものである。
【0025】
【発明の効果】本発明では、弁座の弁体が当接する部分
が弾性材料で形成されていることにより、弁体が弁座に
当接する際の打撃音がより低減する。そして、この弾性
材料部分が内周側突出部と外周側突出部とを有し、該弾
性材料部分が内周側空間と外周側空間との差圧により変
形することによって前記弁体が当接する突出部が変わり
前記弁体の流体圧力受圧面積の径の変化を補償すること
により、弁体が弁座に当接した状態において弁体が流体
圧力により開閉動作方向に付勢されることの防止は十分
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる電磁弁の断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例に係わる弁座部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・第1密閉室 2・・・第2密閉室 3・・・ハウジング 4・・・ケース 4a・・・ポート 6・・・電磁コイル 7・・コイルボビン 8・・・ヨーク 10・・・電磁弁 11・・・プランジャ 12・・・コア 13・・・カバー部材 14・・・作動気室 14a・・・第1作動気室 14b・・・第2作動気室 17・・・シャフト 17a・・・連通孔 18・・・ベースプレート 18a・・・ポート 18b・・・立設部 18c・・・突状部 19・・・弁体 20・・・ポペット 21・・・スプリング(付勢部材) 22・・・弁座部材 22b・・・外周側突出部 22c・・・内周側突出部
フロントページの続き (72)発明者 小 川 一 男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に開口を有する中空のコイルボビン
    と、該コイルボビンに巻回された電磁コイルと、前記コ
    イルボビンの一端の開口に摺動可能に遊嵌されたプラン
    ジャと、前記コイルボビンの他端に嵌合されたコアと、
    該コアを摺動可能に貫通し且つ一端を前記プランジャの
    一端に結合されたシャフトと、前記シャフトの他端に固
    定された弁体と、該弁体が当接および離脱する環状の弁
    座部材と、前記弁体を前記弁座から離脱させるよう付勢
    する付勢部材と、前記弁体が前記弁座部材に当接した状
    態における前記弁体の流体圧力受圧面積と同じ大きさで
    あるが向きが反対である流体圧力受圧面積を前記プラン
    ジャに付与する作動気室とを備えた電磁弁であって、前
    記弁座部材の前記弁体が当接する部分を内周側突出部と
    外周側突出部とを有する弾性材料で形成し、該弾性材料
    部分が内周側空間と外周側空間との差圧により変形する
    ことによって前記弁体が当接する突出部が変わり前記弁
    体の前記受圧面積の径の変化を補償するようにしたこと
    を特徴とする電磁弁。
JP853093A 1993-01-21 1993-01-21 電磁弁 Pending JPH06213358A (ja)

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JP853093A JPH06213358A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 電磁弁

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JP853093A JPH06213358A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 電磁弁

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JP (1) JPH06213358A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005069366A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Miura Co Ltd バルブ
CN102330834A (zh) * 2011-09-07 2012-01-25 浙江中宝自控元件有限公司 一种电磁阀

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005069366A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Miura Co Ltd バルブ
CN102330834A (zh) * 2011-09-07 2012-01-25 浙江中宝自控元件有限公司 一种电磁阀

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