JP3412967B2 - 制御弁 - Google Patents

制御弁

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JP3412967B2
JP3412967B2 JP14823895A JP14823895A JP3412967B2 JP 3412967 B2 JP3412967 B2 JP 3412967B2 JP 14823895 A JP14823895 A JP 14823895A JP 14823895 A JP14823895 A JP 14823895A JP 3412967 B2 JP3412967 B2 JP 3412967B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、例えば各種油,空圧機
器等の制御に用いられる制御弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の制御弁としては、例えば
図4に示すようなものがある。即ち、この制御弁はソレ
ノイドバルブ100であり、軸方向に貫通する中空部1
01を有するソレノイド102と、このソレノイド10
2の中空部101内に往復移動自在に挿入される弁体と
しての磁性体製のプランジャ103と、プランジャ10
3と対向して中空部101内に挿入固定される固定鉄心
104と、プランジャ103及び固定鉄心104の外周
に設けられるコイル105と、プランジャ103と対向
する位置に設けられる弁座106と、弁座106に開口
する制御流体が流れる制御流路107とを備えている。 【0003】そして、このソレノイドバルブ100は、
ソレノイド102のコイル105への非通電時、プラン
ジャ103と固定鉄心104間に設けられている付勢手
段としてのスプリング108のスプリング力によって、
プランジャ103が弁座106側に付勢され、プランジ
ャ103が弁座106に当接し、制御流路107が閉ざ
される。 【0004】また、ソレノイド102のコイル105へ
の通電時は、スプリング108のスプリング力に抗して
プランジャ103が固定鉄心104に磁気吸引され、プ
ランジャ103は弁座106から離間する。これによ
り、制御流路107が開口し、制御流路107とソレノ
イド102に取付けられている入力流路108とが連通
し、入力流路108からの流体が制御流路107側に流
れることになる。 【0005】即ち、プランジャ103を弁座106に接
離して制御流路107を開閉制御して、流量の制御を行
っている。そこで、その流量制御をソレノイド102に
印加する電圧のデューティー比を変えることにより行っ
た場合、図5に示すようなデューティー比−流量特性
(A線)となる。つまり、デューティー比(%)が高く
なるほど流量が大きくなっている。プランジャ3が全開
となるデューティー比100%が最大流量を表してい
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低デュ
ーティー比領域、特に立ち上がり直後のデューティー比
においては、制御流量がばらつくために、その制御時に
おける制御流量のばらつきの許容範囲(以下、制御流量
の公差という)が非常に小さくなった場合、装置での対
応が困難であった。 【0007】このため、各構成部品の寸法公差を小さく
管理したり、ソレノイド102の構成部品(スプリング
108,コイル105等)を規格に合う様に変更した
り、あるいは低デューティー比領域用のソレノイドバル
ブと高デューティー比領域用のソレノイドバルブとの2
個を使用したりする必要があった。 【0008】また、上記したように低デューティー比領
域(立ち上がりデューティー比付近)の制御流量の公差
を小さく、しかも流量を小さくする必要が生じた場合、
小径のオリフィスを制御流路107の途中に設けること
が考えられるが、デューティー比100%であっても、
図5に示すA線における最大流量までの確保が難しくな
る(図5中B線参照)。そのため、最大流量を確保し得
る大流量用のソレノイドバルブが必要となり、上記した
ようにソレノイドバルブが2個となり、大型化となる。 【0009】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、制
御流量のばらつきの大きい流量制御の初期時におけるば
らつきを小さくできると共に、大流量の制御も可能と
し、小型化をも図り得る制御弁を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、弁体を、流路の中途部に有する
弁座に接離して、前記流路を開閉制御する制御弁におい
て、前記弁座の下流側流路を形成する流路形成部と、該
流路形成部内周に摺動自在に挿入され、往復移動可能な
可動部材と、該可動部材に軸方向に貫通形成されるオリ
フィスと、前記流路形成部に設けられ、前記可動部材の
移動によって可動部材の上流側と下流側とが連通する第
2流路とを備えたことを特徴とする。 【0011】 【作用】上記構成の制御弁にあっては、弁座の下流側流
路を形成する流路形成部内周に摺動自在に挿入され、往
復移動可能なオリフィスを有する可動部材は、可動部材
の上流側と下流側との差圧によって移動することにな
り、この移動により流路形成部に設けられた第2流路が
連通することになる。 【0012】そのため、制御弁を、例えば、弁体の駆動
手段をソレノイドとし、このソレノイドに印加する電圧
のデューティー比を変えることにより、バルブの開閉を
制御し、流量制御するものとした場合には次の通りとな
る。 【0013】初期時、即ち低デューティー比領域では、
弁座下流側流路を流れる流量が小さいため、可動部材の
上流側と下流側との差圧が小さくなる。そのため、可動
部材は移動しなくなり、第2流路は遮断され、流路は可
動部材のオリフィスのみとなる。 【0014】従って、低デューティー比領域での流量
は、可動部材に有するオリフィスの径のみによって決定
される。そのため、制御流量のばらつきの範囲としての
制御流量公差は、オリフィスの径の寸法公差のみに影響
されるだけなので、そのときの制御流量のばらつきを小
さくすることができる。 【0015】そして、デューティー比が増加し(中,高
デューティー比領域)、弁座下流側流路を流れる流量が
大きくなっていくと、可動部材の上流側と下流側との差
圧が大きくなっていく。これにより、可動部材は移動
し、第2流路が開いていき、第2流路にて可動部材の上
流側と下流側とが連通することになる。 【0016】従って、弁座下流側流路は、オリフィスの
径と第2流路の2つとなるため、制御流量は増大するこ
とになり、高デューティー比領域での大流量の制御が可
能となる。 【0017】このように、大流量用の制御弁を別に用意
することなく、大流量の制御が可能となるので、大型に
なることもない。 【0018】 【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。本発明の一実施例に係る制御弁を示す図1及び図
2において、1は制御弁としてのソレノイドバルブ全体
を示すもので、アクチュエータとしてのソレノイド本体
2と弁本体20とを備えている。 【0019】ソレノイドバルブ1は、概略、ソレノイド
本体2と、ソレノイド本体2により往復駆動される弁体
としての磁性体製のプランジャ3と、プランジャ3が接
離する流路4の中途部に設けられた弁座5とを備えてお
り、プランジャ3が弁座5に接離することによって流路
4を開閉し、流量を制御するもので、かつ弁座5の下流
側流路である制御流路6内に弁機構7を設けたものであ
る。 【0020】ソレノイド本体2は、ケース8と、ケース
8内にモールド化して収納される軸方向に貫通した中空
部9を有するボビン10に巻付けられたコイル11と、
中空部9内に挿入固定される固定鉄心12と、固定鉄心
12と対向して設けられ、往復移動自在に軸受13を介
して挿入されるプランジャ3と、固定鉄心12を位置決
めすると共に固定鉄心12からの磁路をケース8に案内
するための環状のアッパープレート14と、ボビン10
を介してコイル11を保持すると共にケース8からの磁
路をプランジャ3に案内するための環状のロアプレート
15と、プランジャ3と固定鉄心12との間に設けられ
るプランジャ3を固定鉄心12から離間する方向に付勢
する付勢手段としてのスプリングA16とを備えてい
る。 【0021】プランジャ3は、有底の筒状部材で、底の
ほぼ中央部には孔31を有するもので、その孔31を介
して底の両側端面にゴム状弾性体17が固定されてい
る。このゴム状弾性体17の弁座5側端面は、弁座5に
接離可能に幅広くなっており、その弁座51に接する部
分は、弁座5側に若干突出している。このように、ゴム
状弾性体17を設けていることから、プランジャ3が弁
座5に衝突した際の衝撃音が低減される。 【0022】一方、プランジャ3の弁座5側の開口端部
周縁にはゴム状弾性体製のシム18が設けられている。
これにより、磁気吸引時にプランジャ3が固定鉄心12
に衝突した際の衝撃音の低減を図っている。 【0023】そして、プランジャ3内にスプリングA1
6が挿入されており、このスプリングA16は、一端が
プランジャ3の底のゴム状弾性体17に当接し、他端が
固定鉄心12の端面に当接してプランジャ3を弁座5側
に付勢している。 【0024】このように構成されたソレノイド本体2の
図中下側に弁本体20が、その制御流路6とプランジャ
3とが同軸上となるようにケース8にて一体的に取付け
られている。 【0025】弁本体20は、制御流路6を形成する流路
形成部としてのプランジャ3と同軸上に伸びる管A21
と、管A21内に設けられる弁機構7と、管A21に対
してほぼ直角の位置に設けられ、流体を入力するための
入力流路22を形成するための管B23と、管A21と
管B23とが接続される略凹形状のボディ部24とを備
えており、管B24と管A21とでボディ部24内部を
介して流体が入力流路22から制御流路6に流れる流路
4を形成している。 【0026】管A21は、ボディ部24の内部まで伸び
ており、その先端部が弁座5を成している。そして、ボ
ディ部24より外部の管A21内に弁機構7が設けられ
ている。 【0027】弁機構7は、スリーブ71と、スリーブ7
1の内周に摺動自在に挿入され、往復移動可能な可動部
材72と、可動部材72のほぼ中心軸線上に貫通形成さ
れたオリフィス73と、スリーブ71に設けられ、可動
部材72が移動することにより、可動部材72の上流側
と下流側とを連通する第2流路としてのスリーブ流路7
4とを備えている。 【0028】一方、管A21のボディ部24の外部側
は、ボディ部24の内部側の内径より段を有して大きく
なっており、その大径部21Aの内周面に密接状態でス
リーブ71が段差面に当接して取付けられている。即
ち、スリーブ71も制御流路6の流路形成部を成してい
る。 【0029】スリーブ71の内径は、弁座5側から段々
大きくなっており、順に小径部71A、中径部71B、
大径部71Cを有している。中径部71Bは、小径部7
1Aと大径部71Cに比べて長くなっており、この中径
部71Bにスリーブ流路74が形成されている。 【0030】スリーブ流路74は、図1及び図2に示す
ように断面で見て両側に設けられており、断面コ字状を
成している。詳述すると、スリーブ流路74は、軸方向
所定間隔を有して可動部材72の上流側と下流側に設け
られる中径部71Bを径方向に貫通する孔74A,74
Bと、その孔74Aと孔74Bとの間の外径が他の小径
部71Aと大径部71Cより小径となっていることから
による、その外周面と管A21の大径部21Aの内周面
との空隙74Cとから成っている。 【0031】そして、スリーブ71の中径部71Bの内
周に摺動自在にオリフィス73を有した可動部材72が
挿入される。この可動部材72は、断面凸形状で、大径
部が弁座5側となっており、その端面が後述するスプリ
ングB75のスプリング力にてスリーブ71の小径部7
1Aとの段差面に当接するようになっている。 【0032】スリーブ71の大径部71の内周面にはス
プリング座76が取付けられている。このスプリング座
76は、座を成す径方向内方に伸びるフランジ部76A
を有する筒状部材で、その筒状部76Bの内径は、スリ
ーブ71の中径部71Bとほぼ同径となっている。 【0033】このスプリング座76のフランジ部76A
の座面と可動部材72の大径部と小径部の段差面間にス
プリングB75が介装されており、可動部材72の端面
がスリーブ71の小径部71Aと中径部71Bとの段差
面に当接するようにしている。 【0034】この当接時、可動部材72にてスリーブ流
路74の可動部材72の上流側の孔74Aを塞ぐように
なっている。 【0035】ここで、上記構成のソレノイドバルブ1の
作用について説明する。 【0036】ソレノイド本体2のコイル11への非通電
時には、プランジャ3と固定鉄心12間に設けられてい
るスプリングA16のスプリング力によって、プランジ
ャ3が弁座5側に付勢され、プランジャ3が弁座5に当
接し、制御流路6が閉ざされる。従って、入力流路22
からの流体は制御流路6側に流れない。 【0037】また、ソレノイド本体2のコイル11への
通電時には、スプリングA16のスプリング力に抗して
プランジャ3が固定鉄心12に磁気吸引され、プランジ
ャ3は弁座5から離間する。これにより、制御流路6が
開口し、制御流路6と入力流路22とが連通し、入力流
路22からの流体が制御流路6側に流れることになる。 【0038】即ち、プランジャ3を弁座5に接離して制
御流路6を開閉制御して、流量の制御を行っている。 【0039】次に、その流量制御をソレノイド本体2に
印加する電圧のデューティー比を変えることによりプラ
ンジャ3の開閉制御を行った場合について説明する。 【0040】初期時、即ちセット時及び低デューティー
比領域(以下、デューティー域と略称する)において、
流路4に負圧(例えば、−66.7kPa[−500mmH
g])が印加された場合、制御流路6を流れる流量が0
あるいは小さいため、可動部材72の上流側と下流側と
の差圧が小さい。 【0041】そのため、可動部材72はスプリングB7
5のスプリング力によりスリーブ71の小径部71Aと
中径部71Bとの段差面に当接して移動しなくなり、孔
74Aが塞がれてスリーブ流路74は遮断され、流路は
オリフィス73のみとなる(図2(a)参照)。 【0042】従って、低デューティー域での流量は、可
動部材72に有するオリフィス73の径のみによって決
定される。そのため、制御流量のばらつきの範囲として
の制御流量公差は、オリフィス73の径の寸法公差のみ
に影響されるだけなので、制御流量のばらつきを小さく
することができる。 【0043】そして、デューティー比が増加し(中デュ
ーティー域)、制御流路6を流れる流量が大きくなる
と、可動部材72の上流側と下流側との差圧が大きくな
るため、可動部材72はスプリングB75のスプリング
力に抗して図2中左側に移動することになる。これによ
り、孔74Aが開き、スリーブ流路74にて可動部材7
2の上流側と下流側とが連通することになる(図2
(b)参照)。 【0044】従って、制御流路6は、オリフィス73の
径とスリーブ流路74の2つとなるため、制御流量が増
大する。 【0045】さらに、デューティー比が増加すると(高
デューティー域)、可動部材72はスプリングB75の
スプリング力に抗してさらに図2中左側に移動し、孔7
4Aが全開となり(図2(c)参照)、弁機構7を有し
ていない従来のソレノイドバルブと同様な最大流量の確
保が可能となる。 【0046】尚、本実施例では可動部材72の先端部に
縮径となるテーパ面を有しているため、スリーブ流路7
4の孔74Bからの流体の流れがスムーズである。 【0047】以上のことから、本実施例に係るデューテ
ィー比−流量特性は、図3に示すような破線となると予
想される。尚、図3中A線は従来のソレノイドバルブの
特性であり、B線は単にオリフィスを設けた場合の特性
を示している(従来技術で示した内容)。 【0048】即ち、ばらつきの大きい流量制御の初期時
における制御流量のばらつきを小さくできると共に、大
流量の制御も可能となる。 【0049】このことから、各構成部品の寸法公差を小
さく管理することなく、可動部材72のオリフィス73
の径の寸法公差のみを管理すれば良いので、製作の容易
化を図ることができる。 【0050】加えて、小制御流量用のソレノイドバルブ
と大制御流量用のソレノイドバルブとの2つを用いるこ
となく、制御流路6内に弁機構7を設けるだけで良いた
め、大型になることはない。言い換えれば小型化を図る
ことができる。 【0051】尚、上記実施例では、制御方法としてデュ
ーティー制御を用いたものを例にとって説明したが、こ
れに限るものではなく、その他比例制御等に用いても同
様に適用することができる。 【0052】また、弁体の駆動手段として、弁体をプラ
ンジャ3としソレノイド本体2を用いたものを例にとっ
て説明したが、弁体の駆動手段としてはソレノイドに限
るものではなく、その他油圧等の流体圧を利用するもの
についても同様に適用することができる。 【0053】さらに、弁座下流側流路である制御流路6
を形成する形成部としての管A21内にスリーブ71を
設け、そのスリーブ71に第2流路としてスリーブ流路
74を設けたものを例にとって説明したが、弁座下流側
流路を形成する形成部に直接第2流路を設けたものであ
っても良い。この場合、構成部品が少なくて済む。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弁座の下流側流路を形成する流路形成部内周に摺動自在
に挿入され、往復移動可能なオリフィスを有する可動部
材を設けたので、可動部材の上流側と下流側との差圧に
よって移動することになり、この移動により流路形成部
に設けられた第2流路を連通するようにしている。 【0055】このため、制御弁を、例えば、弁体の駆動
手段をソレノイドとし、このソレノイドに印加する電圧
のデューティー比を変えることにより、バルブの開閉を
制御し、流量制御するものとした場合に、次に示す効果
を奏する。 【0056】初期時、即ち低デューティー比領域では、
弁座下流側流路を流れる流量が小さいので、可動部材の
上流側と下流側との差圧が小さい。そのため、可動部材
は移動しなくなり、第2流路は遮断され、流路は可動部
材のオリフィスのみとなる。 【0057】従って、低デューティー比領域での流量
は、可動部材に有するオリフィスの径のみによって決定
される。そのため、制御流量のばらつきの範囲としての
制御流量公差は、オリフィスの径の寸法公差のみに影響
されるだけなので、そのときの制御流量のばらつきを小
さくすることができる。 【0058】そして、デューティー比が増加し(中,高
デューティー比領域)、弁座下流側流路を流れる流量が
大きくなっていくと、可動部材の上流側と下流側との差
圧が大きくなっていく。これにより、可動部材は移動
し、第2流路が開いていき、第2流路にて可動部材の上
流側と下流側とが連通することになる。 【0059】従って、弁座下流側流路は、オリフィスの
径と第2流路の2つとなるため、制御流量は増大するこ
とになり、高デューティー比領域での大流量の制御が可
能となる。 【0060】このように、ばらつきの大きい流量制御の
初期時において制御流量のばらつきを小さくできると共
に、大流量の制御も可能となり、品質の向上を図ること
ができる。 【0061】このことから、各構成部品の寸法公差を小
さく管理することなく、可動部材のオリフィスの径の寸
法公差のみを管理すれば良いので、製作の容易化を図る
ことができる。 【0062】加えて、小制御流量用の制御弁と大制御流
量用の制御弁との2つを用いることなく、流路形成部内
に上記した弁機構を設けるだけで良いため、大型になる
ことがない。言い換えれば小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は本発明の一実施例に係る制御弁としての
ソレノイドバルブの断面図である。 【図2】図2は図1のソレノイドバルブの弁機構の作用
を示す要部拡大図であり、同図(a)はセット時及び低
デューティー域の状態を示し、同図(b)は中デューテ
ィー域の状態を示し、同図(c)は高デューティー域の
状態を示している。 【図3】図3は図1のソレノイドバルブのデューティー
比−流量特性を示す線図である。 【図4】図4は従来の制御弁としてのソレノイドバルブ
の断面図である。 【図5】図5は従来のソレノイドバルブのデューティー
比−流量特性を示す線図である。 【符号の説明】 1 ソレノイドバルブ(制御弁) 2 ソレノイド本体 3 プランジャ(弁体) 31 孔 4 流路 5 弁座 6 制御流路(弁座下流側流路) 7 弁機構 71 スリーブ(流路形成部) 71A 小径部 71B 中径部 71C 大径部 72 可動部材 73 オリフィス 74 スリーブ流路(第2流路) 74A,74B 孔 74C 空隙 75 スプリングB 76 スプリング座 76A フランジ部 76B 筒状部 8 ケース 9 中空部 10 ボビン 11 コイル 12 固定鉄心 13 軸受 14 アッパープレート 15 ロアプレート 16 スプリングA 17 ゴム状弾性体 18 シム 20 弁本体 21 管A(流路形成部) 22 入力流路 23 管B 24 ボディ部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−156569(JP,A) 特開 平6−83457(JP,A) 特開 平6−174138(JP,A) 特開 平6−300150(JP,A) 特開 平7−310849(JP,A) 実開 平1−69979(JP,U) 実開 平3−62279(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/00 F16K 31/06 G05D 7/00 G05D 16/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 弁体を、流路の中途部に有する弁座に接
    離して、前記流路を開閉制御する制御弁において、 前記弁座の下流側流路を形成する流路形成部と、 該流路形成部内周に摺動自在に挿入され、往復移動可能
    な可動部材と、 該可動部材に軸方向に貫通形成されるオリフィスと、 前記流路形成部に設けられ、前記可動部材の移動によっ
    て可動部材の上流側と下流側とが連通する第2流路とを
    備えたことを特徴とする制御弁。
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