JP6173871B2 - 油圧作動装置 - Google Patents

油圧作動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6173871B2
JP6173871B2 JP2013216687A JP2013216687A JP6173871B2 JP 6173871 B2 JP6173871 B2 JP 6173871B2 JP 2013216687 A JP2013216687 A JP 2013216687A JP 2013216687 A JP2013216687 A JP 2013216687A JP 6173871 B2 JP6173871 B2 JP 6173871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
valve
oil
hydraulic
oil passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013216687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015078750A (ja
Inventor
村 清 木
村 清 木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogura KK
Original Assignee
Ogura KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ogura KK filed Critical Ogura KK
Priority to JP2013216687A priority Critical patent/JP6173871B2/ja
Publication of JP2015078750A publication Critical patent/JP2015078750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6173871B2 publication Critical patent/JP6173871B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Safety Valves (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

本発明は、油圧作動装置において戻り動作速度を制御する技術に関する。
近年、鉄筋ベンダー、鉄筋カッター等の可搬式の電動油圧工具の技術を利用したレスキューツールの利用が拡大してきている。このようなレスキューツールの一例として、スプレッダーと呼ばれるものがある。
スプレッダーは、油圧により開閉する一対のブレードを有する。閉じたブレードの先端部を小さな隙間に挿入し、この状態でブレードを開くことにより、当該隙間を大きくすることができる。スプレッダーは、例えば、要救助者が閉じこめられた空間を塞いでいて、通常の手段ではもはや開くことができなくなってしまった扉をこじ開けるために用いられる。
スプレッダーは狭い隙間を油圧で強制的に広げることができるので、重量物を持ち上げる用途にも使用することが可能である。例えば、一方のブレードを堅固な土台の上に置き、他方のブレードを持ち上げようとする物の下面に当てた状態でブレードを開くことにより、当該物を持ち上げることができる。
持ち上げた物を降ろす場合には、持ち上げの際に加圧された作動油を供給した側のシリンダのチャンバから作動油が排出される。このとき、当該物が重い場合には、作動油が急速に排出されてブレードが急激に閉じ、作業者が怪我をする可能性もある。従って、通常は、作業者の安全のためこのような使用は禁止されているのではあるが、このような使用を安全に行うことができれば、非常に便利である。
また、スプレッダーに限らず、戻り動作を促進する方向の荷重を外部から受けながら戻り動作をすることが想定される任意の形式の油圧作動装置において、戻り動作速度を安全速度に制御するニーズが存在する。
特開2012−225397号(複動式スプレッダーの構成について開示)
本発明は、油圧作動装置において、戻り動作を促進する方向の外的負荷を受けながら戻り動作をさせる場合に、急激な戻り動作が生じることを簡単な付加的構成により回避しうる技術を提供するものである。
本発明によれば、ピストンと、前記ピストンに連結されたロッドとを有し、前記ピストンの一側に第1チャンバが形成されたシリンダと、前記ロッドに連結され、前記ロッドと連動して変位して作業対象物を変位させる作業部材と、前記第1チャンバに接続され、前記ロッドを往動させる際に前記第1チャンバへの作動油の供給路となり、前記ロッドを復動させる際に前記第1チャンバからの作動油の戻し路となる第1油路と、前記第1油路に設けられた弁装置と、を備え、前記弁装置は、バルブシートを有する弁箱要素と、前記バルブシートに着座するバルブフェイスを有する弁体と、前記弁体を開方向に付勢するスプリングと、を有しており、前記弁装置は、前記第1油路が前記第1チャンバからの作動油の戻り路として機能する際に、前記弁装置の一次側である前記第1チャンバ側の圧力が所定の閾値よりも高くなったときに、前記弁体が前記スプリングの付勢力に打ち勝って閉方向に移動して前記バルブシートに前記バルブフェイスが着座するように構成されており、かつ、前記バルブシートに前記バルブフェイスが着座したときに、前記弁装置の一次側から二次側への作動油の流れを許容する通路が存在することを特徴とする、油圧作動装置を提供する。
本発明によれば、通路の流路断面積を適正に設定することにより、前記第1油路が第1チャンバからの作動油の排出を制限し、前記第1チャンバに適切な背圧を与えることができる。このため、加圧された作動油を第2チャンバに供給して作業部材を所定方向に動かそうとしたときに作業部材に動作を促進するような過大な外的負荷が与えられたとしても、作業部材に急速な動きが生じることを防止することができる。しかもこの機能は、上記の外的負荷が大きな場合にのみ発動するので、通常時に作業部材を比較的速い速度で動かそうとしても、それが妨げられることはない。
油圧作動装置の一実施形態としての複動式スプレッダーの全体構成を示す断面図。 図1の領域IIを拡大して示す断面図。 図2の領域IIIを拡大して示す断面図であって、ショックプレッシャーバルブ(弁装置)の構成を示す断面図。 ショックプレッシャーバルブの別の構成を示す断面図。 単動式の油圧作動装置にショックプレッシャーバルブを適用した場合を示す油圧回路図。
以下に添付図面を参照して油圧作動装置の一実施形態としての複動式スプレッダーについて説明する。
図1に示すように、複動式スプレッダーは、油圧発生ユニット100と、油圧発生ユニット100が発生する油圧により駆動される先端工具ユニットとしての複動式のスプレッダーユニット200とから構成されている。なお、油圧発生ユニット100とスプレッダーユニット200とを直結することに代えて、図示しないホースユニットを介して油圧発生ユニット100とスプレッダーユニット200とを連結することもできる。
油圧発生ユニット100は、本件出願人による先行特許出願である特願2011−092284号に係る特許公開公報である特開2012−225397号(特許文献1)に記載したものと実質的に同一である。また、複動式のスプレッダーユニット200も、後述するショックプレッシャーバルブの部分を除いて特許文献1に記載したものと実質的に同一である。油圧発生ユニット100とスプレッダーユニット200とを着脱可能に連結する油圧継手構造も特許文献1に記載したものと実質的に同一である。従って、ショックプレッシャーバルブに関連する部分以外の構成の説明は簡単なものにとどめるが、特許文献1を参照することにより、当業者であれば、複動式スプレッダーの全体構成(図示しないホースユニットが使用される場合も含む)を容易に把握することができるであろう。
図1に示すように、油圧発生ユニット100は、バッテリー駆動式の電動油圧ポンプユニットからなる。油圧発生ユニット100は、トリガスイッチ104が設けられたグリップ102を有しており、トリガスイッチ104を引くと、油圧発生ユニット100に内蔵された電動モータ106(図1では見えない)が作動し、これによりポンプ108が回転し、油槽109から吐出油路110に加圧された作動油が送り出されるように構成されている。また、作動油は、戻り油路112を通って油槽109に戻される。グリップ102の下端には、電動モータ106を駆動するための電源としてバッテリー103が装着されている。
スプレッダーユニット200は、複動式油圧シリンダ202を有し、スプレッダーユニット200の開動作および閉動作の両方が油圧により行われる。油圧シリンダ202の第1チャンバ202aに加圧された作動油が送り込まれると、ピストン204および当該ピストン204に連結されたロッド(ピストンロッド)206が図中右方に移動して、このロッド206にリンク機構を介して連結された作業部材である一対のブレード208が開かれるとともに、第2チャンバ202b内にある作動油が第2チャンバ202bから追い出される。
また、第2チャンバ202bに加圧された作動油が送り込まれると、ピストン204およびロッド206が図中左方に移動して、スプレッダーユニット200の一対のブレード208が閉じられるとともに、第1チャンバ202a内にある作動油が第1チャンバ202aから追い出される。
スプレッダーユニット200内には、第1チャンバ202aと連通する油路(第1油路)250aが形成されている。また、油圧発生ユニット100内には、油圧発生ユニット100とスプレッダーユニット200を連結したときに油路250aと連通する油路150aが形成されている。スプレッダーユニット200内には、第2チャンバ202bと連通する油路(第2油路)250bが形成されている。また、油圧発生ユニット100内には、油圧発生ユニット100とスプレッダーユニット200を連結したときに油路250bと連通する油路150bが形成されている。
油圧発生ユニット100内には、操作レバー121により軸線方向に移動するスプール弁体120(切替機構)が設けられている。スプール弁体120の外周面には、3つの周溝123、124、125が形成されており、周溝123、125は、スプール弁体120内の戻り油路112に連通している。スプール弁体120を移動させることにより、第1チャンバ202aと吐出油路110とが油路150a,250aを介して連通するとともに第2チャンバ202bと戻り油路112とが油路150b,250bを介して連通する第1状態(図2に示す状態)と、第2チャンバ202bと吐出油路110とが油路150b,250bを介して連通するとともに第1チャンバ202aと戻り油路112とが油路150a,250aを介して連通する第2状態(図2に示す位置からスプール弁体120が図中右方に移動した状態)とを切り替えることができる。
油路250aには、ショックプレッシャーバルブ500が介設されている。なお、本明細書では、「ショックプレッシャーバルブ」なる用語は、一次側に生じた衝撃圧に反応して弁体が動作して一次側に所定の背圧を与えるように作用するバルブ(弁装置)という意味で用いられる。
ショックプレッシャーバルブ500は、図3に示すように、スプレッダーユニット200の筐体ないしケーシングの一部からなる弁箱要素520と、弁箱要素520内を軸線方向に移動する弁体540とを有する。
弁箱要素520内には、円柱形の穴521が形成されている。弁体540は、穴521の直径よりも僅かに小さい直径を有する頭部541を有しており、頭部541の外周面が穴521の内周面に案内されることにより弁体540が軸線方向に円滑に移動することができる。
弁箱要素520内には、スプリング522が設けられている。このスプリング522は、一端が弁箱要素520に形成された座523、他端が頭部541に形成された座542に着座している。スプリング522は、弁体540に何ら力(例えば油圧)が印加されていないときに、頭部541がストッパ524に押し付けられるように、弁体540をストッパ524に向けて付勢する。
ストッパ524は、その中心部に油路となる貫通孔525を有する円筒体である。ストッパ524は、例えば、ストッパ524の外周面に雄ねじを形成し、これを穴521の入口側に形成した雌ねじと螺合させることにより、弁箱要素520に固定することができる。
頭部541がストッパ524に押し付けられているときにも作動油が頭部541を通過することができるように、頭部541には適当な溝若しくは凹所等の切除部が形成されている。図示した実施形態においては、切除部は、頭部541の端部において頭部541の直径方向に延びる径方向溝543と、頭部541の側周面において軸線方向に延びて径方向溝543の両端に接続される一対の軸方向溝544とを有する。
弁体540の頭部541と反対側の端部には、円錐形のバルブフェイス545が設けられている。弁箱要素520には、バルブフェイス545の表面の円錐面と相補的な円錐面からなる表面を有するバルブシート526が設けられている。バルブフェイス545の円錐面の一部に切除部546が設けられており、バルブフェイス545がバルブシート526に着座したときに、バルブフェイス545とバルブシート526が周方向全域にわたって密着するのではなく、切除部546の位置においてバルブフェイス545とバルブシート526との間に隙間547が形成されるようになっている。
図示した実施形態においては、切除部546は、バルブフェイス545の錐面の母線と平行な平面であって、かつ、前記母線に垂直で円錐の底面の中心を通過する直線と直交する平面に沿ってバルブフェイス545の表面である円錐面を研削加工することにより形成することができる。このような加工を行うことにより切除部546を非常に低コストで形成することができる。
次に、スプレッダーの動作について説明する。ここでは、背景技術の項で説明したスプレッダーの通常の使い方と異なる使い方、すなわち、重量物を持ち上げる用途に使用する場合について説明する。
まず、一方のブレード280を地面Gに当て、他方のブレード280を重量物である持上対象物Wに当てた状態とする(図1参照)。
この状態で、スプール弁体120を前記第1状態としてポンプ108を駆動することにより、第1チャンバ202aに加圧された作動油が供給され、これによりブレード280が開いてゆき、持上対象物Wを持ち上げることができる。第1チャンバ202aに加圧された作動油を供給することによりピストン204が移動すると、反対側の第2チャンバ202bから作動油が追い出され、ポンプ108側の油槽に戻される。
第1チャンバ202aには、油路150a,250aを介して作動油が供給される。油路250aには、前述したショックプレッシャーバルブ500が設けられているが、このときには弁体540はストッパ524に接触しており、バルブフェイス545はバルブシート526から離れているので、作動油は、頭部541の軸方向溝544及び径方向溝543、並びにストッパ524の貫通孔525を通って第1チャンバ202aに流入する。
持上対象物Wを持ち上げた状態で所望の作業が終了すると、スプール弁体120を前記第2状態としてポンプ108を駆動することにより、第2チャンバ202bに加圧された作動油が供給され、また、これに伴い反対側の第1チャンバ202aから作動油が追い出され、これによりブレード208が閉じてゆき、持上対象物Wを降下させることができる。
このとき、持上対象物Wが非常に重ければ、第1チャンバ202aから作動油が急激に追い出され、ブレード280が急速に閉じ、その結果として持上対象物Wが落下するに等しい速度で降下するおそれがある(ショックプレッシャーバルブ500が無い場合)。
しかし、本実施形態では、ショックプレッシャーバルブ500が設けられているのでそのようなことはない。すなわち、ブレード280が急速に閉じようとすると、ショックプレッシャーバルブ500の一次側(この場合、第1チャンバ202a側)に急激な圧力上昇が生じ(すなわち衝撃圧が発生し)、その圧力がスプリング522の付勢力に打ち勝つほどに大きければ、この圧力をパイロット圧として、ショックプレッシャーバルブ500が動作し、弁体540が閉方向に移動する。これにより、バルブフェイス545がバルブシート526に着座し、隙間547を介してのみ作動油がショックプレッシャーバルブ500の二次側に流れることが許容されるようになる。隙間547の流路面積は非常に小さいため、作動油は大流量でショックプレッシャーバルブ500を通過することができず、ブレード280はゆっくりと閉じる。言い換えれば、一次側に急激な圧力上昇が生じたときに、ショックプレッシャーバルブ500は一次側(第1チャンバ202a)に所定の背圧を与える。これにより、作業者の安全が確保される。ショックプレッシャーバルブ500の一次側の圧力が解消されれば、弁体540は自動的に元の位置に復帰する。
本実施形態によれば、ショックプレッシャーバルブ500の一次側圧力の急激な上昇に対して、ショックプレッシャーバルブ500を完全に閉じてしまうのではなく、小さな隙間547を残しているので、作業者の安全を確保しつつ、面倒な解除動作が不要であるという利点がある。すなわち、例えば、ショックプレッシャーバルブ500が衝撃圧に反応して完全に閉じられてしまうように構成されているのであれば、スプレッダーを初期状態へ復帰させるのが不可能若しくは困難であるか、あるいはコストのかかる解除機構を別途設ける必要があるといった問題があるが、本実施形態によればそのような問題はない。
なお、本願のショックプレッシャーバルブ500に類似する機能を有するものとして「カウンタバランス弁」と呼ばれるものがあるが、カウンタバランス弁は、一次側に常時所定の背圧を与える点においてショックプレッシャーバルブと異なる。また、ショックプレッシャーバルブでは、カウンタバランス弁と異なり、バルブフェイス545がバルブシート526に着座しているときの隙間547の流路面積は一定であり、流路面積の制御はなされない。従って、ショックプレッシャーバルブは、カウンタバランス弁と比較して、構造が簡潔であり、低コストである。また、ショックプレッシャーバルブ500は、一次側に衝撃圧が発生しないかぎり、作動油は自由にショックプレッシャーバルブ500を通過することができるため、ブレード208に外的負荷が加わっていないときには、ブレード208を迅速に閉位置に戻すことができるという利点もある。
例示的かつ非限定的な好適な一実施形態においては、ショックプレッシャーバルブ500は、一次側圧力が所定の閾値例えば約13kg/cm以上となると動作するように設計し、かつ、隙間547の流路断面積は、油路250aの流路断面積の約10%となるようにした。ショックプレッシャーバルブ500の動作圧力である一次側圧力の閾値はスプリング522のばね定数、頭部541の軸方向で見た面積(図3(c))を参照等の設計バラメータを適宜組み合わせることにより調整することができる。
なお、上述した一次側圧力の閾値は、例えば、ブレード208間に完全剛体を挟み込みポンプ108を最高出力で動作させて油圧力によりブレード208を閉じようとしたときにショックプレッシャーバルブ500の一次側に発生しうる圧力の最大値よりも高く設定することが望ましい。言い換えれば、上述した一次側圧力の閾値は、ポンプ108が発生する油圧により生じるピストン204の移動を(妨げようとするのではなく)促進するような外的負荷をブレード208に与えないという条件下においてポンプ108を作動させたときに、ショックプレッシャーバルブ500の一次側に生じうる圧力の最大値より高く設定することが望ましい。これにより、通常使用時に、ショックプレッシャーバルブ500が望ましくない動作をすることを防止することができる。
上記実施形態では、ショックプレッシャーバルブ500が閉じたときに少量の作動油がショックプレッシャーバルブ500を通過できるようにするために、バルブフェイス545の円錐面を平面に沿って切除することにより切除部546を設けたが、これに限定されるものではない。バルブフェイス545の円錐面上にU字形またはV字形の断面の溝を形成してもよい。また、バルブフェイス545の円錐面上に切除部546を設けることに代えて、バルブシート526に切除部を設けてもよい。
ショックプレッシャーバルブ500が閉じたときに少量の作動油がショックプレッシャーバルブ500を通過できるようにするために、図4に示すように、弁体540の中心部を軸線方向に貫く貫通孔548を設けても同様の機能を実現することができる。さらには、図4に示すように、細いバイパス路528をスプレッダーユニット200(弁箱要素520)に形成しても同様の効果を得ることができる。
上記実施形態においては、油圧作動装置はスプレッダーであったが、これに限定されるものではなく、荷重を受けながら戻り動作をする場合に急激な戻り動作が生じることを防止するニーズのある任意の形式の油圧作動装置、例えば油圧ジャッキ等であってもよい。
上記実施形態においては、油圧作動装置は複動式の油圧シリンダ202を有する複動式の油圧作動装置であったが、油圧作動装置は単動式でもよい。
単動式油圧作動装置の構成を示す油圧回路を図5に示す。図5において、図1〜図4で説明した複動式スプレッダーの構成要素と類似の構成要素を示すために、複動式スプレッダーの構成要素の参照符号に「’」 (ダッシュ)を加えた参照符号を用いている。
電動モータ106’に駆動されるポンプ108’から加圧された作動油が油路に送り出され、作動油は、逆止弁600、方向切替弁120’及びショックプレッシャーバルブ500’を介して油圧シリンダの第1チャンバ202a’に流入し、ピストン204’及びピストンロッド206’を図中左方向に移動させる。ピストン204’は図示しないリターンスプリングにより図中右方向付勢されている。
方向切替弁120’を切り替えると、図示しないリターンスプリングによりピストンロッド206’が右側に移動し、第1チャンバ202a’から作動油が追い出されて、ショックプレッシャーバルブ500’を介して油槽109’に戻される。この場合も、ピストンロッド206’に連結された図示しない作業装置にピストンロッド206’の復動(戻り動作)を促進するような過大な外的負荷が加わり、ショックプレッシャーバルブ500’の一次側(第1チャンバ202a’側)に過大な衝撃圧が発生すると、ショックプレッシャーバルブ500’が動作して、作動油は限定された小流量でしかショックプレッシャーバルブ500’を通過することができなくなる。
上記より明らかなように、単動式の場合でも、作業装置に戻り動作を促進するような過大な外的負荷が加わっても、戻り動作速度を制限して、安全性を確保することができるという同様の効果が得られる。
202 シリンダ
202a 第1チャンバ
202b 第2チャンバ
204 ピストン
208 作業部材(ブレード)
250a 第1油路
250b 第2油路
500 弁装置(ショックプレッシャーバルブ)
520 弁箱要素
522 スプリング
526 バルブシート
540 弁体
545 バルブフェイス
547 通路(隙間)
548 通路(貫通孔)
528 通路(バイパス路)

Claims (8)

  1. ピストンと、前記ピストンに連結されたロッドとを有し、前記ピストンの一側に第1チャンバが形成されたシリンダと、
    前記ロッドに連結され、前記ロッドと連動して変位して作業対象物を変位させる作業部材と、
    前記第1チャンバに接続され、前記ロッドを往動させる際に前記第1チャンバへの作動油の供給路となり、前記ロッドを復動させる際に前記第1チャンバからの作動油の戻し路となる第1油路と、
    前記第1油路に設けられた弁装置と、を備え、
    前記弁装置は、
    バルブシートを有する弁箱要素と、
    前記バルブシートに着座するバルブフェイスを有する弁体と、
    前記弁体を開方向に付勢するスプリングと、
    を有しており、
    前記弁装置は、前記第1油路が前記第1チャンバからの作動油の戻り路として機能する際に、前記弁装置の一次側である前記第1チャンバ側の圧力が所定の閾値よりも高くなったときに、前記弁体が前記スプリングの付勢力に打ち勝って閉方向に移動して前記バルブシートに前記バルブフェイスが着座するように構成されており、かつ、前記バルブシートに前記バルブフェイスが着座したときに、前記弁装置の一次側から二次側への作動油の流れを許容する通路が存在し、
    前記通路は、前記バルブシートに前記バルブフェイスが着座したときに前記バルブシートと前記バルブフェイスの間に形成される隙間により提供され、
    前記隙間は、前記バルブフェイスの表面に形成された切除部により提供され、
    前記バルブフェイスの表面は円錐面であり、前記バルブシートの表面の表面は円錐面であり、前記切除部は、前記バルブフェイスの表面の円錐面を平面に沿って切除することにより形成されていることを特徴とする、油圧作動装置。
  2. 前記平面は、前記バルブフェイスの錐面の母線と平行であって、かつ、前記母線に垂直で円錐の底面の中心を通過する直線と直交する平面である、請求項記載の油圧作動装置。
  3. 作動油を加圧して送り出すポンプと、
    前記ポンプから加圧された作動油を送り出す吐出油路と、
    前記ポンプ側に作動油を戻す戻り油路と、
    前記吐出油路から前記第1油路を介して前記第1チャンバに加圧された作動油が供給される第1状態と、前記第1チャンバから前記第1油路を介して前記戻り油路に作動油が戻される第2状態とを切り替える切替機構と、
    をさらに備えた、請求項1または2記載の油圧作動装置。
  4. 前記シリンダは複動式シリンダであり、前記ピストンの他側に第2チャンバが設けられ、前記第2チャンバに、前記ロッドを復動させる際に前記第2チャンバに作動油を供給するとともに前記ロッドを往動させる際に前記第2チャンバからの作動油の戻し路となる第2油路が接続されている、請求項1からのうちのいずれか一項に記載の油圧作動装置。
  5. 作動油を加圧して送り出すポンプと、
    前記ポンプから加圧された作動油を送り出す吐出油路と、
    前記ポンプ側に作動油を戻す戻り油路と、
    前記吐出油路から前記第1油路を介して前記第1チャンバに加圧された作動油が供給されるとともに前記第2チャンバから前記第2油路を介して前記戻り油路に作動油が戻される第1状態と、前記第1チャンバから前記第1油路を介して前記戻り油路に作動油が戻されるとともに前記吐出油路から前記第2油路を介して前記第2チャンバに加圧された作動油が供給される第2状態とを切り替える切替機構と、
    をさらに備えた、請求項記載の油圧作動装置。
  6. 前記弁装置の一次側の圧力の前記閾値は、前記切替機構を前記第2状態として前記ポンプを運転したときに、前記ポンプが発生する油圧により生じる前記ピストンの移動を促進するような外的負荷を前記作業部材に与えないという条件下において前記弁装置の一次側に生じうる圧力の最大値よりも高い、請求項記載の油圧作動装置。
  7. 前記作業部材は、前記ロッドを往動させる際に開き、前記ロッドを復動させる際に閉じる一対のブレードを有する、請求項1からのうちのいずれか一項に記載の油圧作動装置。
  8. ピストンと、前記ピストンに連結されたロッドとを有し、前記ピストンの一側に第1チャンバが形成されるとともに前記ピストンの他側に第2チャンバが形成された複動式のシリンダと、
    前記ロッドに連結され、前記ロッドと連動して変位して作業対象物を変位させる作業部材と、
    前記第1チャンバに接続され、前記ロッドを往動させる際に前記第1チャンバへの作動油の供給路となり、前記ロッドを復動させる際に前記第1チャンバからの作動油の戻し路となる第1油路と、
    前記第2チャンバに接続され、前記ロッドを復動させる際に前記第2チャンバへの作動油の供給路となり、前記ロッドを往動させる際に前記第2チャンバからの作動油の戻し路となる第2油路と、
    前記第1油路に設けられた弁装置と、を備えた油圧作動装置であって、
    前記弁装置は、
    バルブシートを有する弁箱要素と、
    前記バルブシートに着座するバルブフェイスを有する弁体と、
    前記弁体を開方向に付勢するスプリングと、
    を有しており、
    前記弁装置は、前記第1油路が前記第1チャンバからの作動油の戻り路として機能する際に、前記弁装置の一次側である前記第1チャンバ側の圧力が所定の閾値よりも高くなったときに、前記弁体が前記スプリングの付勢力に打ち勝って閉方向に移動して前記バルブシートに前記バルブフェイスが着座するように構成されており、かつ、前記バルブシートに前記バルブフェイスが着座したときに、前記弁装置の一次側から二次側への作動油の流れを許容する通路が存在し、
    前記油圧作動装置は、
    作動油を加圧して送り出すポンプと、
    前記ポンプから加圧された作動油を送り出す吐出油路と、
    前記ポンプ側に作動油を戻す戻り油路と、
    前記吐出油路から前記第1油路を介して前記第1チャンバに加圧された作動油が供給されるとともに前記第2チャンバから前記第2油路を介して前記戻り油路に作動油が戻される第1状態と、前記第1チャンバから前記第1油路を介して前記戻り油路に作動油が戻されるとともに前記吐出油路から前記第2油路を介して前記第2チャンバに加圧された作動油が供給される第2状態とを切り替える切替機構と、
    をさらに備え、
    前記弁装置の一次側の圧力の前記閾値は、前記切替機構を前記第2状態として前記ポンプを運転したときに、前記ポンプが発生する油圧により生じる前記ピストンの移動を促進するような外的負荷を前記作業部材に与えないという条件下において前記弁装置の一次側に生じうる圧力の最大値よりも高いことを特徴とする、油圧作動装置。
JP2013216687A 2013-10-17 2013-10-17 油圧作動装置 Active JP6173871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013216687A JP6173871B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 油圧作動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013216687A JP6173871B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 油圧作動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015078750A JP2015078750A (ja) 2015-04-23
JP6173871B2 true JP6173871B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=53010311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013216687A Active JP6173871B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 油圧作動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6173871B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581379Y2 (ja) * 1977-05-25 1983-01-11 株式会社豊田自動織機製作所 ダンプトラック等における荷台昇降速度制御装置
JPH0741603U (ja) * 1993-12-28 1995-07-21 株式会社大和バルブ 定流量器
JP3412967B2 (ja) * 1995-05-22 2003-06-03 エヌオーケー株式会社 制御弁
JP2004044355A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Aruma Tools:Kk 戸枠撤去用スプレッダー
JP5738661B2 (ja) * 2011-04-18 2015-06-24 株式会社オグラ 油圧継手構造、油圧継手構造を備えた油圧作動装置、油圧継手構造を構成する継手部分、並びに継手部分を備えた油圧発生ユニット、先端工具ユニット、油圧ホースユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015078750A (ja) 2015-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5210111B2 (ja) 破岩装置、防止弁および破岩装置の作動方法
JP4487856B2 (ja) エア工具
JP4685384B2 (ja) 内部プッシュロッドを有するシリンダ
US20220055196A1 (en) Hydraulic Hammering Device
JP2015511541A (ja)
EP2655753B1 (en) Pressure protection valve for hydraulic tool and method of diabling a hydraulic tool
JP6713853B2 (ja) 液圧式打撃装置
EP4025389B1 (en) Tool with hydraulic system for regenerative extension and two-speed operation
KR102166521B1 (ko) 암반파쇄기용 유압승압장치
JPS59175960A (ja) 空気−油圧工具
JP6173871B2 (ja) 油圧作動装置
EP3328591B1 (en) Remote control of stroke and frequency of percussion apparatus and methods thereof
JP2019521865A (ja) 単発および接触トリガを有する空気釘打機
US3326304A (en) Hydraulic tools
JP2016211652A (ja) 流路ユニット及び切換弁
JP6731288B2 (ja) 切換弁および薪割装置
EP1865114A1 (en) Axle locking cylinder structure for heavy construction equipment
JP2020075318A (ja) 電動工具
JP7232141B2 (ja) 電動式油圧工具
JP2009063142A (ja) エアーカプラ
JP2805276B2 (ja) 携帯用棒鋼カッター
JP6090062B2 (ja) 打込機
KR20230056345A (ko) 승압기를 구비한 유압 실린더
ZA200504770B (en) A hand tool

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6173871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250