JPH0835575A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH0835575A
JPH0835575A JP17456694A JP17456694A JPH0835575A JP H0835575 A JPH0835575 A JP H0835575A JP 17456694 A JP17456694 A JP 17456694A JP 17456694 A JP17456694 A JP 17456694A JP H0835575 A JPH0835575 A JP H0835575A
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JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve seat
permanent magnet
electromagnet
casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP17456694A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichiro Nakamu
桂一郎 中務
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Ranco Japan Ltd
Original Assignee
Ranco Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は電磁弁に関し、弁を駆動する電磁石
の作動力特性が実際に弁を作動させる作動力特性に適合
し、且つ作動時の衝撃音が小さく、さらに製造歩留りの
良い電磁弁を実現することを目的とする。 【構成】 流体通路14と、該流体通路中に流体流入側
に向けて設けられた弁座15とを有するケーシング11
と、上記弁座15の中心部に設けられたガイド部16に
挿通した弁軸18の一端に前記弁座15を開閉する弁体
19を結合すると共に他端に永久磁石20を結合してな
る弁12と、上記永久磁石20を反発して弁体19を開
弁させることができる電磁石13とを具備して成るよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス、空気等の流体を
使用するガス器具、空気圧機器等の流体制御に用いる電
磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁弁の構成は、図4に示すよう
に、電磁コイル1を巻装した中空縦孔を有するコイルボ
ビン2の一端に磁性金属から成るヨーク3を中空縦孔に
挿通して形成した磁気回路に、磁性金属から成るプラン
ジャ4を挿通し、該プランジャ4の下端部に弁体5を結
合し、該弁体5に対向する弁座6はケーシング7と一体
的に形成され、シート面に機械加工を施して気密を保持
し得るようになっている。なお8はスリーブ、9はOリ
ング、10はスプリングである。
【0003】そして、弁閉鎖時は弁体5はスプリング1
0と、流体の圧力とによって弁座6に押しつけられてい
る。また、弁を開放するときは、コイル1に通電し、プ
ランジャ4をヨーク3の方向へ吸引することによって行
なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電磁弁で
は、次のような問題があり改善が望まれている。即ち、
図5の特性図に示すように、弁ストローク(弁開度)と
作動力(プランジャの牽引力)の関係は、閉弁位置では
作動力は小さく、プランジャ4がヨーク3に接近する
(弁の開度が増す)に従い作動力は大きくなる。しかし
実際に作動力が必要な位置としては弁が閉じている位置
である。その理由は、この位置では一次側の圧力が弁に
閉止方向に作用しているためである。
【0005】例えば、弁座径をφ25と仮定すると、弁
スプリング10の荷重(閉止荷重)が200g程度に対
し、一次側の圧力を330mmH2O とすると、弁に作用す
る力は160gにも達する。しかし弁が開き始めると一
次側の圧力が降下するため作動力は小さくてすむように
なる。このように弁を作動させるプランジャの牽引力特
性と実際に弁を作動させる作動力特性とは適合していな
いという問題がある。
【0006】また、プランジャ4がヨーク3に接近する
に従い牽引力が増加するため、プランジャ4がヨーク3
に接する時に衝撃音が発生するという問題がある。
【0007】また、弁座部6は気密を得るために面精度
が要求され、例えばアルミダイカストの場合は機械加工
で精度良く仕上げる必要がある。しかし、ダイカスト鋳
造法では表面近くに巣の発生が多く、機械加工後に巣が
表面に現われて流体の洩れを生ずる場合がある。その場
合はケーシング7全体が不良となってしまうという問題
がある。
【0008】本発明は上記従来の問題点に鑑み、弁を駆
動する電磁石の弁駆動力特性が実際に弁を作動させる作
動力特性に適合し、且つ作動時の衝撃音が小さく、さら
に製造歩留りの良い電磁弁を実現しようとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁弁に於いて
は、流体通路14と、該流体通路中に流体流入側に向け
て設けられた弁座15とを有するケーシング11と、上
記弁座15の中心部に設けられたガイド部16に挿通し
た弁軸18の一端に前記弁座15を開閉する弁体19を
結合すると共に他端に永久磁石20を結合してなる弁1
2と、上記永久磁石20を反発して弁体19を開弁させ
ることができる電磁石13とを具備して構成されたこと
を特徴とする。
【0010】また、本発明の電磁弁に於いては、流体通
路14を有するケーシング11の中に挿入され、且つ流
体流入側に向けて設けられた弁座15を有する弁座本体
17と、前記弁座15の中心に設けられたガイド部16
に挿通した弁軸18の一端に前記弁座15を開閉する弁
体19を結合すると共に他端に永久磁石20を結合して
なる弁12とにより弁座ユニット29を構成し、該弁座
ユニット29に前記永久磁石20を反発して開弁させる
ことができる電磁石13を結合してユニット化したこと
を特徴とする。
【0011】この構成を採ることにより、弁を駆動する
電磁石の弁駆動力特性が実際に弁を作動させる作動力特
性に適合し、且つ作動時の衝撃音が小さく、さらに製造
歩留りの良い電磁弁が得られる。
【0012】
【作用】本発明では、弁軸に設けた永久磁石を電磁石に
より反発して開弁させるようにしたことにより、永久磁
石と電磁石とが最も接近した位置、即ち弁体が弁座に着
座しているときに最大の反発力を生じ、開弁初期に最も
力を要することに適応している。また開弁し最大ストロ
ークのところでは反発力は小さくなっているので発生す
る衝撃音は小さい。
【0013】さらに本発明では、弁座を有する弁座本体
をケーシングとは別体に形成したことにより、弁座に巣
があってもケーシング全体を不良にする必要はなく、製
造歩留りは向上する。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す断面図である。
本実施例は、ケーシング11と、弁12と、電磁石13
とを具備して構成されている。そしてケーシング11は
矢印方向に流体を通す流体通路14と、該流体通路14
の途中に流体が入って来る方向に向いた弁座15が設け
られ、該弁座15の中央にガイド部16が設けられてい
る。なお弁座15とガイド部16は図の如く弁座本体1
7としてケーシング11とは別体に形成し、該ケーシン
グ11に挿入されて流体通路の一部を構成することもで
きる。
【0015】また、弁12は、ガイド部16に摺動自在
に支持される弁軸18の一端に弁体19が取り付けら
れ、他端に永久磁石20が取り付けられている。そして
弁体19は弁軸18、永久磁石20、スプリング受21
を介して円錐コイル状のスプリング22により弁座15
に密着するように付勢されている。
【0016】また、電磁石13は、コイル23を巻回し
たコイルボビン24の中空縦孔に鉄芯25が挿入されて
いる。そして該電磁石13は磁性金属からなる外装ケー
ス26に接合され、且つ鉄芯25の先端が弁12に設け
られた永久磁石20に対向し且つ近接してプレート27
を介してケーシング11に取付けられている。なお鉄芯
25とコイルボビン24とプレート27との間、プレー
ト27とケーシング11との間、及びケーシング11と
弁座本体17との間はそれぞれOリング28により気密
を保持されている。
【0017】このように構成された本実施例は、電磁石
13に通電しないときは弁12に設けられた永久磁石2
0が鉄芯25に吸引される力と、スプリング22の付勢
力とにより弁体19を弁座15に密着させ、弁12を閉
止している。また、図2の如く、電磁石13に通電し、
その鉄芯25が弁12に設けられた永久磁石20を反発
する極性となるように磁化することにより、スプリング
22の付勢力に打ち勝って弁12を開くことができる。
【0018】また、図2の状態から通電を止めれば、永
久磁石20はその磁力により鉄芯25に引き寄せられ、
弁12を閉弁する。なおストロークが大きい場合は、閉
弁速度を早くするため、一時的に開弁時とは逆方向の通
電を行ない永久磁石20を吸引させても良い。
【0019】図3は本実施例の特性図である。本実施例
は同図に示すように作動力(反発力)は弁体の閉弁位置
で最も大きく、永久磁石20が鉄芯25より離れるに従
い、すなわち弁開度が増すに従い減少する。この特性
は、弁体19が弁座15に密着しているときに最も力を
要する電磁弁に適応し、非常に有利である。
【0020】また、開弁時は、スプリング受21がガイ
ド部16に接触しても作動力は小さくなっているため、
衝撃音の発生は極めて僅かである。さらに弁体19をゴ
ム等の弾性体で形成することにより衝撃音は弁体19に
吸収され、極く僅かな音しか発生しない。また、開・閉
弁時は電磁石13への供給電流値を制御することにより
弁開度、すなわち流量のコントロールや緩動作動にして
衝撃音も皆無にすることも可能である。
【0021】弁座本体17をケーシング11と別体とし
たときは、弁座に巣が発生しても、弁座本体のみを不良
とし、ケーシング全体を不良とすることはない。また、
弁座本体17をケーシングと別体とした場合は弁座本体
17を樹脂で形成しても良く、この場合、樹脂成形品は
特に弁座シート面の加工仕上げを行なわなくとも良い程
度の面精度を得ることは可能であるため、ケーシングは
鋳放しでも良い。更に弁座本体17と弁12とにより弁
座ユニット29を構成し、該弁座ユニット29と電磁石
13とを例えば圧入して結合する構成とすれば、組み付
けが容易となり、電磁弁部として一体のユニット部品と
なるため、ケーシング11への組み付けも非常に簡単と
なる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、弁軸に設けた永久磁石
を電磁石で反発して弁を駆動するようにしたことによ
り、実際の弁が、その開弁初期の最大の力を要するのに
適合することができる。これにより効率が良くなり、電
磁石の小型化又は低消費電力化が可能となる。また弁ス
トロークの最大のところでは駆動力が小さくなるため発
生する衝撃音も小さくなる。また弁座本体をケーシング
とは別体で形成することにより、弁座に巣が発生しても
ケーシング全体を不良とすることはなく、材料不良によ
る損失を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の閉弁時を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例の開弁時を示す断面図である。
【図3】本発明による電磁弁の特性図である。
【図4】従来の電磁弁を示す断面図である。
【図5】従来の電磁弁の特性図である。
【符号の説明】
11…ケーシング 12…弁 13…電磁石 14…流体通路 15…弁座 16…ガイド部 17…弁座本体 18…弁軸 19…弁体 20…永久磁石 21…スプリング受 22…スプリング 23…コイル 24…コイルボビン 25…鉄芯 26…外装ケース 27…プレート 28…Oリング 29…弁座ユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路(14)と、該流体通路中に流
    体流入側に向けて設けられた弁座(15)とを有するケ
    ーシング(11)と、 上記弁座(15)の中心部に設けられたガイド部(1
    6)に挿通した弁軸(18)の一端に前記弁座(15)
    を開閉する弁体(19)を結合すると共に他端に永久磁
    石(20)を結合してなる弁(12)と、 上記永久磁石(20)を反発して弁体(19)を開弁さ
    せることができる電磁石(13)とを具備して構成され
    たことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 流体通路(14)を有するケーシング
    (11)の中に挿入され、且つ流体流入側に向けて設け
    られた弁座(15)を有する弁座本体(17)と、前記
    弁座(15)の中心に設けられたガイド部(16)に挿
    通した弁軸(18)の一端に前記弁座(15)を開閉す
    る弁体(19)を結合すると共に他端に永久磁石(2
    0)を結合してなる弁(12)とにより弁座ユニット
    (29)を構成し、該弁座ユニット(29)に前記永久
    磁石(20)を反発して開弁させることができる電磁石
    (13)を結合してユニット化したことを特徴とする電
    磁弁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105986404A (zh) * 2015-02-10 2016-10-05 安徽聚隆传动科技股份有限公司 一种自动封闭式节水洗衣机
CN111455633A (zh) * 2015-11-30 2020-07-28 安徽聚隆传动科技股份有限公司 一种环保型节水洗衣机及其工作方法

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