JP2002039429A - 二段パイロット式電磁弁 - Google Patents

二段パイロット式電磁弁

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JP2002039429A JP2000218697A JP2000218697A JP2002039429A JP 2002039429 A JP2002039429 A JP 2002039429A JP 2000218697 A JP2000218697 A JP 2000218697A JP 2000218697 A JP2000218697 A JP 2000218697A JP 2002039429 A JP2002039429 A JP 2002039429A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化した二段パイロット式電磁弁を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 主弁体5の中に、これと一体に形成した
第1パイロット弁座13に接離するよう第1パイロット
弁体14を配置し、その上にプランジャ20に固定され
た第2パイロット弁体19を配置する。主弁体5は外側
スリーブ10によってガイドされる内側スリーブ18と
一体化し、その内側スリーブ18の中にプランジャ20
を配置し、上端には可動コア21を固定し、ばね22が
プランジャ20を付勢して、非通電状態では、第2パイ
ロット弁体19を閉弁状態になるようにした。主弁背圧
室7および第1パイロット弁の背圧室から低圧側の出口
孔3に抜けるパイロット通路がそれぞれ主弁体5および
第1パイロット弁体14に同一軸線上に形成されている
ため、パイロット通路が短くなり、全体的に小型化で
き、構造の簡素化により部品コストを削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二段パイロット式電
磁弁に関し、特に流体通路を開け閉めして流体の流れを
断続制御するものであって、電磁ソレノイドに可動コア
を採用した二段パイロット式電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁弁は、流体通路の中に設けた弁体を
電磁力で開閉駆動することによって流体を流したり流体
の流れを遮断したりする。弁体は、流体通路の大きさに
応じた大きさを有し、流体通路の径が大きくなると弁体
も大きくなる。弁体が大きくなると、弁体を駆動するの
に大きな電磁力が必要になり、ソレノイドが大型化して
しまう。
【0003】このため、流体の圧力を利用してピストン
を動かし、そのピストンが弁体を駆動するようにし、ピ
ストンに導入する流体流量を電磁力で制御するパイロッ
ト弁を備えたパイロット式の電磁弁にして、ソレノイド
を小型化することが行われている。しかし、主弁の径が
大きくなると、その主弁を駆動するピストンも大きくな
り、パイロット通路も大きくなってくる。
【0004】したがって、さらに、流体通路の径が大き
くなったり、流体の圧力が高くなると、大きなパイロッ
ト通路を制御するパイロット弁も大きくなり、やはり、
大きな電磁力が必要になる。これに対して、パイロット
弁を二段構成にしてパイロット弁を駆動する電磁力を小
さくして小型化を図った二段パイロット式電磁弁が知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、二段パ
イロット式電磁弁では、2つのパイロット弁を備えてい
るため、概観が大きくなり、また、パイロット通路が複
雑になるため、大型化してしまうという問題点があっ
た。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、小型化した二段パイロット式電磁弁を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、入口孔および出口孔が直角方向に向きを
変えて連通された流体通路を有するボディと、前記流体
通路内に前記ボディと一体に形成された主弁座と、前記
主弁座に上流側から対向して前記出口孔の軸線位置に進
退自在に配置された主弁体と、前記主弁体の背圧室と前
記出口孔とを連通する通路を開閉する第1パイロット弁
と、前記第1パイロット弁の背圧室と前記出口孔とを連
通する通路を開閉する第2パイロット弁と、前記第2パ
イロット弁の開閉制御を行うプランジャと、電磁力によ
って前記プランジャを前記第2パイロット弁の開閉方向
に吸引する可動コアと、前記電磁力を生成する電磁コイ
ルと、前記電磁コイルの非通電時に前記第2パイロット
弁が開または閉状態になるよう前記プランジャを付勢す
る第1ばねとを備える、前記可動コアを採用した二段パ
イロット式電磁弁において、前記主弁座によって形成さ
れる主弁の弁孔と、前記第1パイロット弁の弁孔と、前
記第2パイロット弁の弁孔とが同一軸線上に配置されて
いることを特徴とする二段パイロット式電磁弁が提供さ
れる。
【0008】このような可動コアを採用した二段パイロ
ット式電磁弁によれば、主弁の弁孔と、第1パイロット
弁の弁孔と、第2パイロット弁の弁孔とを同一軸線上に
配置し、主弁、第1パイロット弁および第2パイロット
弁を隣接させるようにした。これにより、主弁体の背圧
室および第1パイロット弁の背圧室から低圧側の出口孔
に抜けるパイロット通路がそれぞれ主弁体および第1パ
イロット弁体に形成されるため短く簡単になり、小型化
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電
磁弁の非通電時の状態を示す断面図、図2は本発明の第
1の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロ
ット式電磁弁の通電時の第1動作状態を示す断面図、図
3は本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクローズ
型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を
示す断面図、図4は本発明の第1の実施の形態に係るノ
ーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の
動作完了状態を示す断面図である。
【0010】この二段パイロット式電磁弁は、ボディ1
の側部および下部にそれぞれ直角方向に向きを変えて入
口孔2および出口孔3が設けられている。入口孔2およ
び出口孔3を連通する流体通路内には、主弁座4がボデ
ィ1と一体に形成されている。この主弁座4には、上流
側から対向して主弁体5が出口孔3の軸線位置にて進退
自在に配置され、主弁座4とともに主弁を構成してい
る。主弁体5の主弁座4との当接部には、たとえばポリ
テトラフルオロエチレン製のシール材6が嵌合されてい
る。
【0011】主弁体5の主弁座4とは反対側に主弁背圧
室7が形成され、この主弁背圧室7は、主弁体5にスリ
ット状に設けられたパイロット通路8を介して入口孔2
に連通されており、かつ上部がキャップ9によって閉止
されている。
【0012】キャップ9の中央部には、外側スリーブ1
0がろう付けなどによって固定されており、その上端部
は、キャップ11をろう付けするなどして閉止されてい
る。この外側スリーブ10の外側には、電磁コイル12
が周設されている。
【0013】主弁体5は、その中央部に第1パイロット
弁座13が一体に形成されており、その上に、第1パイ
ロット弁体14が配置されて第1パイロット弁を構成し
ている。この第1パイロット弁体14の第1パイロット
弁座13との当接部には、たとえばポリテトラフルオロ
エチレン製のシール材15が嵌合されている。このシー
ル材15は、第1パイロット弁座13とは反対側の端面
にまで伸びていて、その端面部分は第2パイロット弁座
を兼用する形にしている。これにより、主弁の弁孔と、
主弁体5に形成された第1パイロット弁の弁孔と、第1
パイロット弁体14に嵌合されているシール材15によ
って形成された第2パイロット弁の弁孔とが同一軸線上
に配置されている。また、第1パイロット弁体14の外
周部には軸線方向に設けられたスリット状のパイロット
通路16があり、主弁体5に形成されたパイロット通路
17を介して主弁背圧室7と第1パイロット弁体14の
上側の空間とを連通するようにしている。
【0014】主弁体5の上部には、外側スリーブ10内
に進退自在に嵌挿配置された内側スリーブ18が圧入さ
れており、主弁体5が外側スリーブ10をガイドとして
内側スリーブ18と一体になって軸線方向に進退自在に
動くようになっている。
【0015】内側スリーブ18内には、下端部にボール
状の第2パイロット弁体19をかしめ加工により保持し
たプランジャ20がその軸線方向に進退自在に配置され
ている。また、内側スリーブ18の上端部には、可動コ
ア21が圧入されている。そして、プランジャ20の上
部軸線位置に形成されたばね室にばね22が配置され、
そのばね22の上端部は可動コア21に当接されてい
る。これにより、プランジャ20は、第2パイロット弁
体19をその第2パイロット弁座に着座させる方向に付
勢されている。
【0016】また、このプランジャ20は、その外周部
に軸線方向に延びる通路23が設けられている。この通
路23は、プランジャ20に設けられたばね室と連通さ
れている。さらに、可動コア21の軸線位置に通路24
が貫通形成されており、プランジャ20のばね室と可動
コア21の上側の外側スリーブ10の空間とを連通して
いる。
【0017】このように、第1パイロット弁および第2
パイロット弁が主弁と同軸上に配置され、かつ、第1パ
イロット弁体14の摺動部を主弁体5の中に持たせる構
成にしたことにより、この二段パイロット式電磁弁の大
きさをかなり小さくすることができる。
【0018】次に、このようにして構成された二段パイ
ロット式電磁弁の動作について説明する。まず、電磁コ
イル12が非通電のときには、図1に示したように、プ
ランジャ20がばね22によって下方へ付勢されている
ため、第2パイロット弁が閉じており、さらにプランジ
ャ20内のばね22によるばね力が第1パイロット弁体
14を第1パイロット弁座13へ着座させ、第1パイロ
ット弁が閉じている。この状態で、入口孔2に導入され
た流体の圧力がパイロット通路8を介して主弁背圧室7
に導入されている。主弁背圧室7に導入された流体の圧
力は、主弁体5のパイロット通路17、第1パイロット
弁体14のパイロット通路16を介して第2パイロット
弁体19が位置している第1パイロット弁背圧室に導入
され、さらに、プランジャ20に設けられた通路23お
よびばね室、可動コア21に設けられた通路24を介し
て外側スリーブ10にも導入される。第2パイロット弁
はプランジャ20内のばね22により、第1パイロット
弁はその背圧室の圧力により、パイロット通路側の入口
孔2と出口孔3との間のシールは確保されるため、主弁
背圧室7に通じる空間は、すべて入口孔2に導入された
流体の圧力によって満たされ、結果として、主弁体5は
下方へ移動する力が働き、主弁は閉じることになる。
【0019】ここで、電磁コイル12を通電すると、プ
ランジャ20がばね22のばね力に抗して可動コア21
に吸着される。これにより、第2パイロット弁体19
が、第1パイロット弁体14に形成された第2パイロッ
ト弁座から離れ、図2に示したように、第2パイロット
弁が開いた状態になる。
【0020】第2パイロット弁が開くことにより、第1
パイロット弁の背圧室が出口孔3に連通されてその背圧
室の圧力が出口孔3へと抜けるため、第1パイロット弁
の背圧室は低圧になる。このとき、主弁背圧室7の圧力
は高いので、図3に示したように、第1パイロット弁体
14は、主弁体5に形成された第1パイロット弁座13
から離れ、第1パイロット弁が開いた状態になる。
【0021】第1パイロット弁が開くことにより、主弁
背圧室7は、出口孔3に連通されるため、低圧になる。
したがって、主弁体5は、主弁背圧室7と入口孔2との
圧力差により、主弁座4から離れていき、図4に示した
ように、主弁が全開状態になる。
【0022】逆に、図4に示した開弁状態から、電磁コ
イル12を非通電にすると、プランジャ20と可動コア
21との電磁吸引力がなくなるため、プランジャ20は
ばね22によって可動コア21から離される。これによ
り、第2パイロット弁体19が第1パイロット弁体14
に形成された第2パイロット弁座に着座され、第2パイ
ロット弁が閉じる。これにより、第1パイロット弁の背
圧室が密閉されることにより、主弁背圧室7からパイロ
ット通路17および第1パイロット弁の弁孔を介して出
口孔3に流れる流体が第1パイロット弁体14に形成さ
れたパイロット通路16を介して第1パイロット弁の背
圧室に導入されるようになる。これにより、第1パイロ
ット弁の背圧室の圧力が高くなり、第1パイロット弁体
14を押し下げて主弁体5に形成された第1パイロット
弁座13に着座させる。このとき、第2パイロット弁体
19は、ばね22の付勢力により、第1パイロット弁体
14に設けられた第2パイロット弁座に着座されたまま
の状態で、第1パイロット弁体14とともに押し下げら
れる。第1および第2パイロット弁が閉じたことによ
り、主弁背圧室7の圧力が高くなり、この圧力が主弁体
5を押し下げて主弁座4に着座させ、主弁は全閉状態と
なる。
【0023】図5は本発明の第2の実施の形態に係るノ
ーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の非通電時
の状態を示す断面図、図6は本発明の第2の実施の形態
に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の
通電時の第1動作状態を示す断面図、図7は本発明の第
2の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロ
ット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面図、図
8は本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオープン
型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状態を
示す断面図である。図5ないし図8において、図1ない
し図4に示した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を
付して、その詳細な説明は省略する。
【0024】このノーマルオープン型の二段パイロット
式電磁弁では、キャップ9にスリーブ25がろう付けさ
れており、そのスリーブ25の中にプランジャ20およ
び可動コア21が軸線方向に進退自在に嵌挿配置されて
いる。プランジャ20の下端は、主弁体5の上部中央部
に形成された筒状部26内に延びており、その中では第
1パイロット弁体14の可動範囲上限位置に形成された
段差部まで摺動可能になっている。
【0025】プランジャ20の軸線位置には、シャフト
27が軸線方向に進退自在に貫通配置され、そのシャフ
ト27の下端には、第2パイロット弁体19がかしめ加
工により保持されている。また、プランジャ20の下方
の軸線位置には、ばね室が形成されており、プランジャ
20の下端部に嵌合されたリング28とシャフトの段差
部に係止されたワッシャ29との間にばね30が配置さ
れている。これにより、ばね30は、プランジャ20に
関してシャフト27を常に持ち上げるように付勢してい
る。
【0026】可動コア21は、たとえば六角形の断面形
状を有しており、スリーブ25との間に図示されない通
路が形成されており、プランジャ20の通路23および
主弁背圧室7とスリーブ25内の可動コア21の上部空
間とが連通されるようになっている。また、可動コア2
1の上部とキャップ11との間にて可動コア21を下方
へ付勢するはばね31が配置されている。このばね31
は、プランジャ20内のばね30よりもばね力が弱く設
定してある。
【0027】次に、このようにして構成されたノーマル
オープン型の二段パイロット式電磁弁の動作について説
明する。まず、電磁コイル12が非通電のときには、図
5に示したように、プランジャ20内のばね30の付勢
力により、シャフト27がプランジャ20に関して持ち
上げられているため、そのシャフト27の下端部に保持
されている第2パイロット弁体19は、プランジャ20
の下端面よりもプランジャ20内へ引っ込んだ状態にあ
る。このプランジャ20内のばね30のばね力は、可動
コア21の上のばね31のばね力よりも強いので、可動
コア21も一緒に持ち上げるられている。シャフト27
が持ち上げられているため、第2パイロット弁は、開い
ており、第1パイロット弁体は、その上部の背圧室と主
弁背圧室7との差圧で第1パイロット弁座13から離れ
ることで、第1パイロット弁も開いている。したがっ
て、主弁も、入口孔2の圧力と主弁背圧室7の圧力との
差圧で開弁された状態に保持されている。
【0028】ここで、電磁コイル12を通電すると、プ
ランジャ20がばね30のばね力に抗して可動コア21
に吸着される。これにより、シャフト27の上端面は可
動コア21によってプランジャ20内に押し込められる
ので、シャフト27の下端部に保持された第2パイロッ
ト弁体19がプランジャ20の下端面より突出されるよ
うになる。これにより、第2パイロット弁体19が第1
パイロット弁体14に形成された第2パイロット弁座に
着座し、図6に示したように、第2パイロット弁が閉じ
た状態になる。このとき、第2パイロット弁体19がプ
ランジャ20の下端面より突出されてくることにより、
プランジャ20が上に移動し、プランジャ20の下端面
と第1パイロット弁体14の上端面との間にクリアラン
スが生じ、第1パイロット弁体14の上部に背圧室が形
成される。
【0029】第2パイロット弁が閉じることにより、入
口孔2の流体圧力がパイロット通路8を介して主弁背圧
室7に導入され、さらに主弁体5内のパイロット通路1
7に導入された圧力が、第1パイロット弁体14のパイ
ロット通路16を介してその背圧室に導入されるように
なる。第1パイロット弁の背圧室が高くなると、第1パ
イロット弁体14が下方に移動され、図7に示したよう
に、第1パイロット弁座13に着座される。この第1パ
イロット弁体14が下方へ移動するとき、可動コア21
の上部にあるばね31により、プランジャ20、シャフ
ト27および可動コア21も一緒に下方移動される。
【0030】第2パイロット弁および第1パイロット弁
が閉じたことにより、主弁背圧室7の圧力と入口孔2の
圧力との圧力差により主弁体5が下方へ移動し、主弁座
4に着座されるようになる。このとき、主弁体5の上に
ある第1パイロット弁、第2パイロット弁、プランジャ
20および可動コア21も、可動コア21の上部圧力室
に導入された圧力およびばね31により、主弁体5の動
きに合わせて下方へ移動し、図8に示したように、主弁
が全閉状態になる。
【0031】逆に、図8に示した閉弁状態から、電磁コ
イル12を非通電にすると、プランジャ20と可動コア
21との電磁吸引力がなくなるため、プランジャ20内
のばね30がプランジャ20に関してシャフト27を上
方へ移動させる。これにより、第2パイロット弁が開
き、第1パイロット弁体14の背圧室の流体がその第2
パイロット弁を介して低圧の出口孔3の側へ流出するた
め、第1パイロット弁体14の背圧室の圧力が小さくな
る。これにより、第1パイロット弁体14の背圧室の圧
力と主弁背圧室7の圧力との圧力差により、第1パイロ
ット弁体14が上方へ移動し、第1パイロット弁が開
く。これにより、主弁背圧室7の圧力がその第1パイロ
ット弁を介して低圧側へ抜けるので、主弁体5は、主弁
背圧室7の圧力と入口孔2の圧力との差により、主弁座
4から離れていき、図5に示したように、主弁が全開状
態になる。
【0032】図9は本発明の第3の実施の形態に係るノ
ーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の非通電時
の状態を示す断面図、図10は本発明の第3の実施の形
態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁
の通電時の第1動作状態を示す断面図、図11は本発明
の第3の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パ
イロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面
図、図12は本発明の第3の実施の形態に係るノーマル
クローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完
了状態を示す断面図である。図9ないし図12におい
て、図1ないし図8に示した構成要素と同じ構成要素に
は同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0033】このノーマルクローズ型の二段パイロット
式電磁弁では、外側スリーブ10がキャップ9にろう付
けなどにより固定されている。この外側スリーブ10の
中に内側スリーブ18が嵌挿配置されている。
【0034】内側スリーブ18は、その下端部に第1パ
イロット弁体14を保持する弁体保持部材32が嵌合さ
れている。第1パイロット弁体14は、主弁体5の上部
にかしめ加工により保持された、たとえばポリテトラフ
ルオロエチレン製の第1パイロット弁座13とともに第
1パイロット弁を構成している。第1パイロット弁体1
4の上部には、たとえばポリテトラフルオロエチレン製
の第2パイロット弁座33が設けられている。
【0035】内側スリーブ18の中には、下端部にボー
ル状の第2パイロット弁体19をかしめ加工により保持
したプランジャ20がその軸線方向に進退自在に配置さ
れている。また、内側スリーブ18の上端部には、可動
コア21が圧入されている。プランジャ20の上部軸線
位置にはばね室が形成され、そのばね室にばね22が配
置されて、可動コア21に関してプランジャ20を下方
へ付勢するようにしている。さらに、可動コア21上部
の外側スリーブ10内の部屋にばね31が設けられてい
て、可動コア21を介して内側スリーブ18を下方へ常
時付勢するようにしている。
【0036】弁体保持部材32には、主弁背圧室7と第
2パイロット弁体19が配置される第1パイロット弁の
背圧室とを連通させるパイロット通路34が穿設されて
いる。これにより、パイロット通路8を介して入口孔2
から導入された主弁背圧室7の圧力は、弁体保持部材3
2のパイロット通路34、第1パイロット弁の背圧室、
プランジャ20に形成された通路23、可動コア21の
プランジャ側端面に形成された溝35および可動コア2
1の通路24を介して可動コア21上部の外側スリーブ
10内の部屋に導入されるようになる。
【0037】次に、このようにして構成された二段パイ
ロット式電磁弁の動作について説明する。まず、電磁コ
イル12が非通電のときには、図9に示したように、プ
ランジャ20がばね22によって下方へ付勢されている
ため、第2パイロット弁が閉じており、さらに可動コア
21上部の外側スリーブ10内のばね31によるばね力
が第1パイロット弁体14を第1パイロット弁座13へ
着座させ、第1パイロット弁が閉じている。このとき、
入口孔2に導入された流体の圧力がパイロット通路8を
介して主弁背圧室7に導入されている。主弁背圧室7に
導入された流体の圧力は、弁体保持部材32のパイロッ
ト通路34を介して第2パイロット弁体19が位置して
いる第1パイロット弁背圧室に導入され、さらに、プラ
ンジャ20に設けられた通路23および可動コア21に
設けられた溝35および通路24を介して外側スリーブ
10にも導入される。第2パイロット弁はプランジャ2
0内のばね22により、第1パイロット弁はその背圧室
の圧力により、それぞれ閉弁状態に保持されるため、主
弁体5は、主弁背圧室7の圧力と入口孔2の圧力との差
によって下方へ移動して閉じている。
【0038】ここで、電磁コイル12を通電すると、プ
ランジャ20がばね22のばね力に抗して可動コア21
に吸着される。これにより、第2パイロット弁体19
が、第1パイロット弁体14に形成された第2パイロッ
ト弁座33から離れ、図10に示したように、第2パイ
ロット弁が開いた状態になる。
【0039】第2パイロット弁が開くことにより、第1
パイロット弁の背圧室が出口孔3に連通されてその背圧
室の圧力が出口孔3へと抜けるため、第1パイロット弁
の背圧室は低圧になる。このとき、主弁背圧室7の圧力
は高いので、第1パイロット弁の背圧室の圧力と主弁背
圧室7の圧力との圧力差により、図11に示したよう
に、第1パイロット弁体14は、主弁体5に形成された
第1パイロット弁座13から離れ、第1パイロット弁が
開いた状態になる。
【0040】第1パイロット弁が開くことにより、主弁
背圧室7は、出口孔3に連通されるため、低圧になり、
主弁体5は、主弁背圧室7と入口孔2との圧力差によ
り、主弁座4から離れていき、図12に示したように、
主弁が全開状態となる。
【0041】逆に、図12に示した開弁状態から、電磁
コイル12を非通電にすると、プランジャ20と可動コ
ア21との電磁吸引力がなくなるため、プランジャ20
はばね22によって可動コア21から離される。これに
より、第2パイロット弁体19が第1パイロット弁体1
4に形成された第2パイロット弁座33に着座され、第
2パイロット弁が閉じる。これにより、第1パイロット
弁の背圧室が密閉されることにより、主弁背圧室7から
弁体保持部材32のパイロット通路34、第1パイロッ
ト弁の背圧室、プランジャ20の通路23および可動コ
ア21に設けられた溝35および通路24を介して外側
スリーブ10に圧力が導入される。第1パイロット弁の
背圧室の圧力が高くなることと、ばね31により可動コ
ア21を介して内側スリーブ18が下方へ付勢されてい
ることにより、第1パイロット弁体14は主弁体5に形
成された第1パイロット弁座13に着座される。このよ
うにして、第1および第2パイロット弁が閉じたことに
より、主弁背圧室7の圧力が高くなり、この圧力が主弁
体5を押し下げて主弁座4に着座させ、主弁は全閉状態
となる。
【0042】図13は本発明の第4の実施の形態に係る
ノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の非通電
時の状態を示す断面図、図14は本発明の第4の実施の
形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁
弁の通電時の第1動作状態を示す断面図、図15は本発
明の第4の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段
パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面
図、図16は本発明の第4の実施の形態に係るノーマル
オープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完
了状態を示す断面図である。図13ないし図16におい
て、図1ないし図12に示した構成要素と同じ構成要素
には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0043】このノーマルオープン型の二段パイロット
式電磁弁では、外側スリーブ10がキャップ9にろう付
けなどにより固定され、その外側スリーブ10の中に内
側スリーブ18が嵌挿配置されている。
【0044】この内側スリーブ18は、その下端部にプ
ランジャ20が嵌合され、内部には、ばね22によって
付勢されている可動コア21が軸線方向に進退自在に配
置されている。ただし、可動コア21が内側スリーブ1
8から抜け出ないよう、内側スリーブ18の上端部は内
方へ折り曲げられている。プランジャ20の下端部に
は、第2パイロット弁座33および第1パイロット弁体
14が保持されており、その上部には第1パイロット弁
の背圧室を構成する空間が設けられ、その第1パイロッ
ト弁の背圧室は、パイロット通路36によって主弁背圧
室7に連通されている。
【0045】さらに、内側スリーブ18に固定配置され
たプランジャ20および進退自在に配置された可動コア
21を貫通して、パイプ37が軸線方向に進退自在に配
置されている。このパイプ37の下端部には、第2パイ
ロット弁体19を保持する弁体保持部材38が嵌合され
ており、この弁体保持部材38の嵌合部よりも上側に
は、第1パイロット弁の背圧室とパイプ37内の通路3
9とを連通させる通路40が穿設されている。また、こ
のパイプ37の上端部には、ばね受け部材41が嵌合さ
れている。このばね受け部材41は、その上部に配置さ
れたばね31によって下方へ付勢されている。このばね
31は、可動コア21を付勢しているばね22よりもば
ね力を小さく設定してある。したがって、可動コア21
がばね22によって内側スリーブ18の上端まで付勢さ
れているときには、可動コア21の上端面に当接されて
いるばね受け部材41は、ばね31の付勢力に抗して内
側スリーブ18の上端面より持ち上げられた状態にな
る。
【0046】次に、このようにして構成されたノーマル
オープン型の二段パイロット式電磁弁の動作について説
明する。まず、電磁コイル12が非通電のときには、図
13に示したように、プランジャ20内のばね22の付
勢力により可動コア21が内側スリーブ18の上端部ま
で移動されている。このとき、ばね受け部材41の下端
部が可動コア21の上端面に当接されており、可動コア
21がばね受け部材41を押し上げている。これによ
り、パイプ37が内側スリーブ18に関して持ち上げら
れている。したがって、パイプ37の下端部の弁体保持
部材38に保持されている第2パイロット弁体19がそ
の第2パイロット弁座33から離れている。第2パイロ
ット弁が開いていることにより、第1パイロット弁の背
圧室およびこれに連通する外側スリーブ10の上部の圧
力室の圧力は、第1パイロット弁体14、第1パイロッ
ト弁座13および主弁体5の中央の弁孔を介して低圧の
出口孔3に抜け出る。このため、パイロット通路8を介
して導入された主弁背圧室7の圧力と第1パイロット弁
の背圧室の圧力との圧力差により、第1パイロット弁体
14が上方へ移動し、第1パイロット弁が開くことにな
る。第1および第2パイロット弁が開くことにより、主
弁体5は、入口孔2の圧力と主弁背圧室7の圧力との圧
力差により、上方に移動され、主弁は全開状態になって
いる。
【0047】ここで、電磁コイル12を通電すると、プ
ランジャ20がばね22のばね力に抗して可動コア21
を吸引する。これにより、可動コア21は内側スリーブ
18の上端部より下側へ移動され、これに伴って下端部
が可動コア21の上端面に当接されているばね受け部材
41は、その下端部がばね31によって内側スリーブ1
8内に押し込まれるようになる。この結果、ばね受け部
材41に固定されているパイプ37が下がり、その下端
部に固定されている第2パイロット弁体19が、図14
に示したように、その第2パイロット弁座33に着座さ
れる。
【0048】第2パイロット弁が閉じることにより、主
弁背圧室7の圧力が、パイロット通路36、第1パイロ
ット弁の背圧室、パイプ37に設けられた通路40、パ
イプ37内の通路39を介して外側スリーブ10の上部
圧力室に導入される。これにより、外側スリーブ10の
上部圧力室の圧力と主弁背圧室7の圧力との差圧によ
り、内側スリーブ18が押し下げられ、図15に示した
ように、第1パイロット弁体14が主弁体5に設けられ
た第1パイロット弁座13に着座される。
【0049】第1パイロット弁が閉じることにより、主
弁背圧室7が密閉され、主弁背圧室7の圧力と入口孔2
の圧力との差圧により主弁体5が押し下げられ、主弁座
4に着座される。このとき、主弁体5の上にある第1パ
イロット弁、内側スリーブ18、プランジャ20および
可動コア21も、外側スリーブ10の上部圧力室に導入
された圧力およびばね31により、主弁体5の動きに合
わせて下方へ移動し、図16に示したように、主弁が全
閉状態になる。
【0050】逆に、図16に示した閉弁状態から、電磁
コイル12を非通電にすると、プランジャ20と可動コ
ア21との電磁吸引力がなくなるため、プランジャ20
内のばね22がプランジャ20に関して可動コア21を
内側スリーブ18の上端部まで移動させる。これによ
り、可動コア21がばね受け部材41を内側スリーブ1
8より上方に押し出すことで、パイプ37が持ち上げら
れ、この結果、そのパイプ37に取り付けられた第2パ
イロット弁体19がその第2パイロット弁座33より離
れる。これにより、第2パイロット弁が開き、第1パイ
ロット弁の背圧室の流体がその第2パイロット弁を介し
て低圧の出口孔3の側へ流出するため、第1パイロット
弁の背圧室の圧力が小さくなる。これにより、第1パイ
ロット弁の背圧室の圧力と主弁背圧室7の圧力との圧力
差により、第1パイロット弁体14が上方へ移動し、第
1パイロット弁が開く。これにより、主弁背圧室7の圧
力がその第1パイロット弁を介して低圧側へ抜けるの
で、主弁体5は、主弁背圧室7の圧力と入口孔2の圧力
との差により、主弁座4から離れていき、図13に示し
たように、主弁が全開状態になる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、主弁
の弁孔と、第1パイロット弁の弁孔と、第2パイロット
弁の弁孔とを同一軸線上に配置する構成にした。これに
より、主弁背圧室および第1パイロット弁の背圧室から
低圧の出口孔に抜ける通路を最短距離に形成することが
できるため、二段パイロット式電磁弁を小型化すること
ができ、しかも、構造の簡略化による部品コストの削減
が可能になる。
【0052】また、本発明では、第1パイロット弁を主
弁体の中に配置し、第2パイロット弁も主弁体の中で第
1パイロット弁に隣接して配置する構成にしたことによ
り、主弁体の背圧室および第1パイロット弁の背圧室か
ら低圧側の出口孔に抜けるパイロット通路がそれぞれ主
弁体および第1パイロット弁体に形成されるため短く簡
単になって小型化することができ、しかも、第1パイロ
ット弁のガイドを主弁体に持たせることで、弁部の同心
を出やすくすることができる。
【0053】さらに、本発明では、第1パイロット弁お
よび第2パイロット弁を主弁体とは別体にしてプランジ
ャと一体化したものを主弁体の直上に配置する構成にし
ている。これにより、出口孔に抜けるパイロット通路が
短くなり、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクロ
ーズ型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示
す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクロ
ーズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状
態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクロ
ーズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状
態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクロ
ーズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状
態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオー
プン型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示
す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオー
プン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状
態を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオー
プン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状
態を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオー
プン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状
態を示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るノーマルクロ
ーズ型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示
す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るノーマルク
ローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作
状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るノーマルク
ローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作
状態を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係るノーマルク
ローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了
状態を示す断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオ
ープン型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を
示す断面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオ
ープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作
状態を示す断面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオ
ープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作
状態を示す断面図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオ
ープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 入口孔 3 出口孔 4 主弁座 5 主弁体 6 シール材 7 主弁背圧室 8 パイロット通路 9 キャップ 10 外側スリーブ 11 キャップ 12 電磁コイル 13 第1パイロット弁座 14 第1パイロット弁体 15 シール材 16,17 パイロット通路 18 内側スリーブ 19 第2パイロット弁体 20 プランジャ 21 可動コア 22 ばね 23,24 通路 25 スリーブ 26 筒状部 27 シャフト 28 リング 29 ワッシャ 30,31 ばね 32 弁体保持部材 33 第2パイロット弁座 34 パイロット通路 35 溝 36 パイロット通路 37 パイプ 38 弁体保持部材 39 通路 40 通路 41 ばね受け部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津川 徳巳 東京都八王子市椚田町1211番地4 株式会 社テージーケー内 Fターム(参考) 3H056 AA03 BB32 CC02 CC12 CD06 DD02 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB22 DB32 DC04 DC17 DD03 EE34 GA13 GA15 GA25 GB06 GB09 GB16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口孔および出口孔が直角方向に向きを
    変えて連通された流体通路を有するボディと、前記流体
    通路内に前記ボディと一体に形成された主弁座と、前記
    主弁座に上流側から対向して前記出口孔の軸線位置に進
    退自在に配置された主弁体と、前記主弁体の背圧室と前
    記出口孔とを連通する通路を開閉する第1パイロット弁
    と、前記第1パイロット弁の背圧室と前記出口孔とを連
    通する通路を開閉する第2パイロット弁と、前記第2パ
    イロット弁の開閉制御を行うプランジャと、電磁力によ
    って前記プランジャを前記第2パイロット弁の開閉方向
    に吸引する可動コアと、前記電磁力を生成する電磁コイ
    ルと、前記電磁コイルの非通電時に前記第2パイロット
    弁が開または閉状態になるよう前記プランジャを付勢す
    る第1ばねとを備える、前記可動コアを採用した二段パ
    イロット式電磁弁において、 前記主弁座によって形成される主弁の弁孔と、前記第1
    パイロット弁の弁孔と、前記第2パイロット弁の弁孔と
    が同一軸線上に配置されていることを特徴とする二段パ
    イロット式電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記第1パイロット弁は、前記主弁体の
    背圧室と前記出口孔とを連通するよう前記主弁体に形成
    された第1パイロット通路内に前記主弁体と一体に形成
    された第1パイロット弁座と、前記主弁体内にて前記第
    1パイロット弁座に対して接離するよう前記出口孔の軸
    線位置に進退自在に配置された第1パイロット弁体とか
    らなり、 前記第2パイロット弁は、前記第1パイロット弁の背圧
    室と前記出口孔とを連通するよう前記第1パイロット弁
    体に形成された第2パイロット通路の前記第1パイロッ
    ト弁の背圧室側端面に位置する第2パイロット弁座と、
    前記プランジャの前記可動コアとの吸引状態に応じて前
    記第2パイロット弁座に対して接離するよう前記出口孔
    の軸線位置に進退自在に配置された第2パイロット弁体
    とからなる、 ことを特徴とする請求項1記載の二段パイロット式電磁
    弁。
  3. 【請求項3】 前記電磁コイルによって囲まれ、前記出
    口孔の軸線位置に固定配置された中空の外側スリーブ
    と、 一端が前記主弁体に固定され、他端が前記可動コアによ
    って閉止され、中には前記第2パイロット弁体を保持し
    前記電磁コイルの非通電時に前記第1ばねによって前記
    第2パイロット弁が閉弁するよう付勢された前記プラン
    ジャが配置されていて前記主弁体と一体となって進退移
    動するように前記外側スリーブ内に嵌挿配置された内側
    スリーブと、 を備えていることを特徴とする請求項2記載の二段パイ
    ロット式電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記電磁コイルによって囲まれ、前記出
    口孔の軸線位置に固定配置された中空のスリーブと、 前記主弁体および前記スリーブ内を進退可能に嵌挿配置
    された前記プランジャの軸線位置に進退自在に貫通配置
    され、前記電磁コイルの非通電時に前記第1ばねによっ
    て一端に保持された前記第2パイロット弁が開弁するよ
    う付勢されるとともに他端が前記前記プランジャの端面
    より突出して前記中空のスリーブ内に進退可能に嵌挿配
    置された前記可動コアと離間させる長さを有するシャフ
    トと、 前記可動コアを前記プランジャの側へ付勢する第2ばね
    と、 を備えていることを特徴とする請求項2記載の二段パイ
    ロット式電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記電磁コイルによって囲まれ、前記出
    口孔の軸線位置に固定配置された中空の外側スリーブ
    と、 前記外側スリーブ内に進退自在に配置され、一端が前記
    可動コアによって閉止され、中には前記第2パイロット
    弁の第2パイロット弁体を保持し前記電磁コイルの非通
    電時に前記第1ばねによって前記第2パイロット弁が閉
    弁するよう付勢 される前記プランジャが配置されている内側スリーブ
    と、前記内側スリーブの他端に固定され、先端部には前
    記主弁体の軸線位置に設けられたパイロット通路の前記
    主弁体の背圧室側端面に形成された第1パイロット弁座
    とともに前記第1パイロット弁を構成する第1パイロッ
    ト弁体と前記第2パイロット弁体が着座する第2パイロ
    ット弁座とを保持する弁体保持部材と、 前記可動コアを前記主弁体の側へ付勢する第2ばねと、 を備えていることを特徴とする請求項1記載の二段パイ
    ロット式電磁弁。
  6. 【請求項6】 前記電磁コイルによって囲まれ、前記出
    口孔の軸線位置に固定配置された中空の外側スリーブ
    と、 前記外側スリーブ内に進退自在に配置され、一端に前記
    可動コアの抜け止め部を有し、前記電磁コイルの非通電
    時に前記第1ばねによって前記抜け止め部に当接するよ
    うに付勢されている前記可動コアが中に配置され、他端
    には前記主弁体の軸線位置に設けられたパイロット通路
    の前記主弁体の背圧室側端面に形成された第1パイロッ
    ト弁座とともに前記第1パイロット弁を構成する第1パ
    イロット弁体と前記第2パイロット弁の第2パイロット
    弁体が着座する第2パイロット弁座とを先端に保持した
    前記プランジャが固定されている内側スリーブと、 前記プランジャおよび前記可動コアの軸線位置に進退自
    在に貫通配置され、一端に前記第2パイロット弁体を保
    持した筒状体と、 前記筒状体の他端に固定され、前記電磁コイルの非通電
    時に前記第1ばねによって付勢される前記可動コアに押
    されて前記第2パイロット弁が開弁する方向に前記筒状
    体を移動させる係止部と、 前記係止部を前記主弁体の側へ付勢する第2ばねと、 を備えていることを特徴とする請求項1記載の二段パイ
    ロット式電磁弁。
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