JP3957956B2 - 二段パイロット式電磁弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は二段パイロット式電磁弁に関し、特に流体通路を開け閉めして流体の流れを断続制御するものであって、電磁ソレノイドに可動コアを採用した二段パイロット式電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁弁は、流体通路の中に設けた弁体を電磁力で開閉駆動することによって流体を流したり流体の流れを遮断したりする。弁体は、流体通路の大きさに応じた大きさを有し、流体通路の径が大きくなると弁体も大きくなる。弁体が大きくなると、弁体を駆動するのに大きな電磁力が必要になり、ソレノイドが大型化してしまう。
【0003】
このため、流体の圧力を利用してピストンを動かし、そのピストンが弁体を駆動するようにし、ピストンに導入する流体流量を電磁力で制御するパイロット弁を備えたパイロット式の電磁弁にして、ソレノイドを小型化することが行われている。しかし、主弁の径が大きくなると、その主弁を駆動するピストンも大きくなり、パイロット通路も大きくなってくる。
【0004】
したがって、さらに、流体通路の径が大きくなったり、流体の圧力が高くなると、大きなパイロット通路を制御するパイロット弁も大きくなり、やはり、大きな電磁力が必要になる。これに対して、パイロット弁を二段構成にしてパイロット弁を駆動する電磁力を小さくして小型化を図った二段パイロット式電磁弁が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、二段パイロット式電磁弁では、2つのパイロット弁を備えているため、概観が大きくなり、また、パイロット通路が複雑になるため、大型化してしまうという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、小型化した二段パイロット式電磁弁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、入口孔および出口孔が直角方向に向きを変えて連通された流体通路を有するボディと、前記流体通路内に前記ボディと一体に形成された主弁座と、前記主弁座に上流側から対向して前記出口孔の軸線位置に進退自在に配置された主弁体と、前記主弁体の第1背圧室と前記出口孔とを連通する通路を開閉する第1パイロット弁と、前記第1パイロット弁の第2背圧室と前記出口孔とを連通する通路を開閉する第2パイロット弁と、前記第2パイロット弁の開閉制御を行うプランジャと、電磁力によって前記プランジャを前記第2パイロット弁の開閉方向に吸引する可動コアと、前記電磁力を生成する電磁コイルと、前記電磁コイルの非通電時に前記第2パイロット弁が開または閉状態になるよう前記プランジャを付勢する第1ばねとを備えた二段パイロット式電磁弁において、前記主弁座によって形成される主弁の第1弁孔と、前記第1パイロット弁の第2弁孔と、前記第2パイロット弁の第3弁孔と、前記プランジャと、前記可動コアとが同一軸線上に配置され、前記第1パイロット弁は、前記第1背圧室と前記出口孔とを連通するよう前記主弁体に形成されたパイロット通路内に前記主弁体と一体に形成された第1パイロット弁座と、前記主弁体内にて前記第1パイロット弁座に対して接離するよう前記出口孔の軸線位置に進退自在に配置された第1パイロット弁体とを有し、前記第2パイロット弁は、前記第2背圧室と前記出口孔とを連通するよう前記第1パイロット弁体に形成された前記第3弁孔の前記第2背圧室側端面に位置する第2パイロット弁座と、前記プランジャの前記可動コアとの吸引状態に応じて前記第2パイロット弁座に対して接離するよう前記出口孔の軸線位置に進退自在に配置された第2パイロット弁体とを有し、前記可動コアは、前記主弁体とともにその軸線方向に進退可能に設けられていることを特徴とする二段パイロット式電磁弁が提供される。
【0008】
このような可動コアを採用した二段パイロット式電磁弁によれば、主弁の弁孔と、第1パイロット弁の弁孔と、第2パイロット弁の弁孔とを同一軸線上に配置し、主弁、第1パイロット弁および第2パイロット弁を隣接させるようにした。これにより、主弁体の背圧室および第1パイロット弁の背圧室から低圧側の出口孔に抜けるパイロット通路がそれぞれ主弁体および第1パイロット弁体に形成されるため短く簡単になり、小型化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示す断面図、図2は本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状態を示す断面図、図3は本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面図、図4は本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状態を示す断面図である。
【0010】
この二段パイロット式電磁弁は、ボディ1の側部および下部にそれぞれ直角方向に向きを変えて入口孔2および出口孔3が設けられている。入口孔2および出口孔3を連通する流体通路内には、主弁座4がボディ1と一体に形成されている。この主弁座4には、上流側から対向して主弁体5が出口孔3の軸線位置にて進退自在に配置され、主弁座4とともに主弁を構成している。主弁体5の主弁座4との当接部には、たとえばポリテトラフルオロエチレン製のシール材6が嵌合されている。
【0011】
主弁体5の主弁座4とは反対側に主弁背圧室7が形成され、この主弁背圧室7は、主弁体5にスリット状に設けられたパイロット通路8を介して入口孔2に連通されており、かつ上部がキャップ9によって閉止されている。
【0012】
キャップ9の中央部には、外側スリーブ10がろう付けなどによって固定されており、その上端部は、キャップ11をろう付けするなどして閉止されている。この外側スリーブ10の外側には、電磁コイル12が周設されている。
【0013】
主弁体5は、その中央部に第1パイロット弁座13が一体に形成されており、その上に、第1パイロット弁体14が配置されて第1パイロット弁を構成している。この第1パイロット弁体14の第1パイロット弁座13との当接部には、たとえばポリテトラフルオロエチレン製のシール材15が嵌合されている。このシール材15は、第1パイロット弁座13とは反対側の端面にまで伸びていて、その端面部分は第2パイロット弁座を兼用する形にしている。これにより、主弁の弁孔と、主弁体5に形成された第1パイロット弁の弁孔と、第1パイロット弁体14に嵌合されているシール材15によって形成された第2パイロット弁の弁孔とが同一軸線上に配置されている。また、第1パイロット弁体14の外周部には軸線方向に設けられたスリット状のパイロット通路16があり、主弁体5に形成されたパイロット通路17を介して主弁背圧室7と第1パイロット弁体14の上側の空間とを連通するようにしている。
【0014】
主弁体5の上部には、外側スリーブ10内に進退自在に嵌挿配置された内側スリーブ18が圧入されており、主弁体5が外側スリーブ10をガイドとして内側スリーブ18と一体になって軸線方向に進退自在に動くようになっている。
【0015】
内側スリーブ18内には、下端部にボール状の第2パイロット弁体19をかしめ加工により保持したプランジャ20がその軸線方向に進退自在に配置されている。また、内側スリーブ18の上端部には、可動コア21が圧入されている。そして、プランジャ20の上部軸線位置に形成されたばね室にばね22が配置され、そのばね22の上端部は可動コア21に当接されている。これにより、プランジャ20は、第2パイロット弁体19をその第2パイロット弁座に着座させる方向に付勢されている。
【0016】
また、このプランジャ20は、その外周部に軸線方向に延びる通路23が設けられている。この通路23は、プランジャ20に設けられたばね室と連通されている。さらに、可動コア21の軸線位置に通路24が貫通形成されており、プランジャ20のばね室と可動コア21の上側の外側スリーブ10の空間とを連通している。
【0017】
このように、第1パイロット弁および第2パイロット弁が主弁と同軸上に配置され、かつ、第1パイロット弁体14の摺動部を主弁体5の中に持たせる構成にしたことにより、この二段パイロット式電磁弁の大きさをかなり小さくすることができる。
【0018】
次に、このようにして構成された二段パイロット式電磁弁の動作について説明する。
まず、電磁コイル12が非通電のときには、図1に示したように、プランジャ20がばね22によって下方へ付勢されているため、第2パイロット弁が閉じており、さらにプランジャ20内のばね22によるばね力が第1パイロット弁体14を第1パイロット弁座13へ着座させ、第1パイロット弁が閉じている。この状態で、入口孔2に導入された流体の圧力がパイロット通路8を介して主弁背圧室7に導入されている。主弁背圧室7に導入された流体の圧力は、主弁体5のパイロット通路17、第1パイロット弁体14のパイロット通路16を介して第2パイロット弁体19が位置している第1パイロット弁背圧室に導入され、さらに、プランジャ20に設けられた通路23およびばね室、可動コア21に設けられた通路24を介して外側スリーブ10にも導入される。第2パイロット弁はプランジャ20内のばね22により、第1パイロット弁はその背圧室の圧力により、パイロット通路側の入口孔2と出口孔3との間のシールは確保されるため、主弁背圧室7に通じる空間は、すべて入口孔2に導入された流体の圧力によって満たされ、結果として、主弁体5は下方へ移動する力が働き、主弁は閉じることになる。
【0019】
ここで、電磁コイル12を通電すると、プランジャ20がばね22のばね力に抗して可動コア21に吸着される。これにより、第2パイロット弁体19が、第1パイロット弁体14に形成された第2パイロット弁座から離れ、図2に示したように、第2パイロット弁が開いた状態になる。
【0020】
第2パイロット弁が開くことにより、第1パイロット弁の背圧室が出口孔3に連通されてその背圧室の圧力が出口孔3へと抜けるため、第1パイロット弁の背圧室は低圧になる。このとき、主弁背圧室7の圧力は高いので、図3に示したように、第1パイロット弁体14は、主弁体5に形成された第1パイロット弁座13から離れ、第1パイロット弁が開いた状態になる。
【0021】
第1パイロット弁が開くことにより、主弁背圧室7は、出口孔3に連通されるため、低圧になる。したがって、主弁体5は、主弁背圧室7と入口孔2との圧力差により、主弁座4から離れていき、図4に示したように、主弁が全開状態になる。
【0022】
逆に、図4に示した開弁状態から、電磁コイル12を非通電にすると、プランジャ20と可動コア21との電磁吸引力がなくなるため、プランジャ20はばね22によって可動コア21から離される。これにより、第2パイロット弁体19が第1パイロット弁体14に形成された第2パイロット弁座に着座され、第2パイロット弁が閉じる。これにより、第1パイロット弁の背圧室が密閉されることにより、主弁背圧室7からパイロット通路17および第1パイロット弁の弁孔を介して出口孔3に流れる流体が第1パイロット弁体14に形成されたパイロット通路16を介して第1パイロット弁の背圧室に導入されるようになる。これにより、第1パイロット弁の背圧室の圧力が高くなり、第1パイロット弁体14を押し下げて主弁体5に形成された第1パイロット弁座13に着座させる。このとき、第2パイロット弁体19は、ばね22の付勢力により、第1パイロット弁体14に設けられた第2パイロット弁座に着座されたままの状態で、第1パイロット弁体14とともに押し下げられる。第1および第2パイロット弁が閉じたことにより、主弁背圧室7の圧力が高くなり、この圧力が主弁体5を押し下げて主弁座4に着座させ、主弁は全閉状態となる。
【0023】
図5は本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示す断面図、図6は本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状態を示す断面図、図7は本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面図、図8は本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状態を示す断面図である。図5ないし図8において、図1ないし図4に示した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0024】
このノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁では、キャップ9にスリーブ25がろう付けされており、そのスリーブ25の中にプランジャ20および可動コア21が軸線方向に進退自在に嵌挿配置されている。プランジャ20の下端は、主弁体5の上部中央部に形成された筒状部26内に延びており、その中では第1パイロット弁体14の可動範囲上限位置に形成された段差部まで摺動可能になっている。
【0025】
プランジャ20の軸線位置には、シャフト27が軸線方向に進退自在に貫通配置され、そのシャフト27の下端には、第2パイロット弁体19がかしめ加工により保持されている。また、プランジャ20の下方の軸線位置には、ばね室が形成されており、プランジャ20の下端部に嵌合されたリング28とシャフトの段差部に係止されたワッシャ29との間にばね30が配置されている。これにより、ばね30は、プランジャ20に関してシャフト27を常に持ち上げるように付勢している。
【0026】
可動コア21は、たとえば六角形の断面形状を有しており、スリーブ25との間に図示されない通路が形成されており、プランジャ20の通路23および主弁背圧室7とスリーブ25内の可動コア21の上部空間とが連通されるようになっている。また、可動コア21の上部とキャップ11との間にて可動コア21を下方へ付勢するはばね31が配置されている。このばね31は、プランジャ20内のばね30よりもばね力が弱く設定してある。
【0027】
次に、このようにして構成されたノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の動作について説明する。
まず、電磁コイル12が非通電のときには、図5に示したように、プランジャ20内のばね30の付勢力により、シャフト27がプランジャ20に関して持ち上げられているため、そのシャフト27の下端部に保持されている第2パイロット弁体19は、プランジャ20の下端面よりもプランジャ20内へ引っ込んだ状態にある。このプランジャ20内のばね30のばね力は、可動コア21の上のばね31のばね力よりも強いので、可動コア21も一緒に持ち上げるられている。シャフト27が持ち上げられているため、第2パイロット弁は、開いており、第1パイロット弁体は、その上部の背圧室と主弁背圧室7との差圧で第1パイロット弁座13から離れることで、第1パイロット弁も開いている。したがって、主弁も、入口孔2の圧力と主弁背圧室7の圧力との差圧で開弁された状態に保持されている。
【0028】
ここで、電磁コイル12を通電すると、プランジャ20がばね30のばね力に抗して可動コア21に吸着される。これにより、シャフト27の上端面は可動コア21によってプランジャ20内に押し込められるので、シャフト27の下端部に保持された第2パイロット弁体19がプランジャ20の下端面より突出されるようになる。これにより、第2パイロット弁体19が第1パイロット弁体14に形成された第2パイロット弁座に着座し、図6に示したように、第2パイロット弁が閉じた状態になる。このとき、第2パイロット弁体19がプランジャ20の下端面より突出されてくることにより、プランジャ20が上に移動し、プランジャ20の下端面と第1パイロット弁体14の上端面との間にクリアランスが生じ、第1パイロット弁体14の上部に背圧室が形成される。
【0029】
第2パイロット弁が閉じることにより、入口孔2の流体圧力がパイロット通路8を介して主弁背圧室7に導入され、さらに主弁体5内のパイロット通路17に導入された圧力が、第1パイロット弁体14のパイロット通路16を介してその背圧室に導入されるようになる。第1パイロット弁の背圧室が高くなると、第1パイロット弁体14が下方に移動され、図7に示したように、第1パイロット弁座13に着座される。この第1パイロット弁体14が下方へ移動するとき、可動コア21の上部にあるばね31により、プランジャ20、シャフト27および可動コア21も一緒に下方移動される。
【0030】
第2パイロット弁および第1パイロット弁が閉じたことにより、主弁背圧室7の圧力と入口孔2の圧力との圧力差により主弁体5が下方へ移動し、主弁座4に着座されるようになる。このとき、主弁体5の上にある第1パイロット弁、第2パイロット弁、プランジャ20および可動コア21も、可動コア21の上部圧力室に導入された圧力およびばね31により、主弁体5の動きに合わせて下方へ移動し、図8に示したように、主弁が全閉状態になる。
【0031】
逆に、図8に示した閉弁状態から、電磁コイル12を非通電にすると、プランジャ20と可動コア21との電磁吸引力がなくなるため、プランジャ20内のばね30がプランジャ20に関してシャフト27を上方へ移動させる。これにより、第2パイロット弁が開き、第1パイロット弁体14の背圧室の流体がその第2パイロット弁を介して低圧の出口孔3の側へ流出するため、第1パイロット弁体14の背圧室の圧力が小さくなる。これにより、第1パイロット弁体14の背圧室の圧力と主弁背圧室7の圧力との圧力差により、第1パイロット弁体14が上方へ移動し、第1パイロット弁が開く。これにより、主弁背圧室7の圧力がその第1パイロット弁を介して低圧側へ抜けるので、主弁体5は、主弁背圧室7の圧力と入口孔2の圧力との差により、主弁座4から離れていき、図5に示したように、主弁が全開状態になる。
【0032】
図9は本発明の第3の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示す断面図、図10は本発明の第3の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状態を示す断面図、図11は本発明の第3の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面図、図12は本発明の第3の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状態を示す断面図である。図9ないし図12において、図1ないし図8に示した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0033】
このノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁では、外側スリーブ10がキャップ9にろう付けなどにより固定されている。この外側スリーブ10の中に内側スリーブ18が嵌挿配置されている。
【0034】
内側スリーブ18は、その下端部に第1パイロット弁体14を保持する弁体保持部材32が嵌合されている。第1パイロット弁体14は、主弁体5の上部にかしめ加工により保持された、たとえばポリテトラフルオロエチレン製の第1パイロット弁座13とともに第1パイロット弁を構成している。第1パイロット弁体14の上部には、たとえばポリテトラフルオロエチレン製の第2パイロット弁座33が設けられている。
【0035】
内側スリーブ18の中には、下端部にボール状の第2パイロット弁体19をかしめ加工により保持したプランジャ20がその軸線方向に進退自在に配置されている。また、内側スリーブ18の上端部には、可動コア21が圧入されている。プランジャ20の上部軸線位置にはばね室が形成され、そのばね室にばね22が配置されて、可動コア21に関してプランジャ20を下方へ付勢するようにしている。さらに、可動コア21上部の外側スリーブ10内の部屋にばね31が設けられていて、可動コア21を介して内側スリーブ18を下方へ常時付勢するようにしている。
【0036】
弁体保持部材32には、主弁背圧室7と第2パイロット弁体19が配置される第1パイロット弁の背圧室とを連通させるパイロット通路34が穿設されている。これにより、パイロット通路8を介して入口孔2から導入された主弁背圧室7の圧力は、弁体保持部材32のパイロット通路34、第1パイロット弁の背圧室、プランジャ20に形成された通路23、可動コア21のプランジャ側端面に形成された溝35および可動コア21の通路24を介して可動コア21上部の外側スリーブ10内の部屋に導入されるようになる。
【0037】
次に、このようにして構成された二段パイロット式電磁弁の動作について説明する。
まず、電磁コイル12が非通電のときには、図9に示したように、プランジャ20がばね22によって下方へ付勢されているため、第2パイロット弁が閉じており、さらに可動コア21上部の外側スリーブ10内のばね31によるばね力が第1パイロット弁体14を第1パイロット弁座13へ着座させ、第1パイロット弁が閉じている。このとき、入口孔2に導入された流体の圧力がパイロット通路8を介して主弁背圧室7に導入されている。主弁背圧室7に導入された流体の圧力は、弁体保持部材32のパイロット通路34を介して第2パイロット弁体19が位置している第1パイロット弁背圧室に導入され、さらに、プランジャ20に設けられた通路23および可動コア21に設けられた溝35および通路24を介して外側スリーブ10にも導入される。第2パイロット弁はプランジャ20内のばね22により、第1パイロット弁はその背圧室の圧力により、それぞれ閉弁状態に保持されるため、主弁体5は、主弁背圧室7の圧力と入口孔2の圧力との差によって下方へ移動して閉じている。
【0038】
ここで、電磁コイル12を通電すると、プランジャ20がばね22のばね力に抗して可動コア21に吸着される。これにより、第2パイロット弁体19が、第1パイロット弁体14に形成された第2パイロット弁座33から離れ、図10に示したように、第2パイロット弁が開いた状態になる。
【0039】
第2パイロット弁が開くことにより、第1パイロット弁の背圧室が出口孔3に連通されてその背圧室の圧力が出口孔3へと抜けるため、第1パイロット弁の背圧室は低圧になる。このとき、主弁背圧室7の圧力は高いので、第1パイロット弁の背圧室の圧力と主弁背圧室7の圧力との圧力差により、図11に示したように、第1パイロット弁体14は、主弁体5に形成された第1パイロット弁座13から離れ、第1パイロット弁が開いた状態になる。
【0040】
第1パイロット弁が開くことにより、主弁背圧室7は、出口孔3に連通されるため、低圧になり、主弁体5は、主弁背圧室7と入口孔2との圧力差により、主弁座4から離れていき、図12に示したように、主弁が全開状態となる。
【0041】
逆に、図12に示した開弁状態から、電磁コイル12を非通電にすると、プランジャ20と可動コア21との電磁吸引力がなくなるため、プランジャ20はばね22によって可動コア21から離される。これにより、第2パイロット弁体19が第1パイロット弁体14に形成された第2パイロット弁座33に着座され、第2パイロット弁が閉じる。これにより、第1パイロット弁の背圧室が密閉されることにより、主弁背圧室7から弁体保持部材32のパイロット通路34、第1パイロット弁の背圧室、プランジャ20の通路23および可動コア21に設けられた溝35および通路24を介して外側スリーブ10に圧力が導入される。第1パイロット弁の背圧室の圧力が高くなることと、ばね31により可動コア21を介して内側スリーブ18が下方へ付勢されていることにより、第1パイロット弁体14は主弁体5に形成された第1パイロット弁座13に着座される。このようにして、第1および第2パイロット弁が閉じたことにより、主弁背圧室7の圧力が高くなり、この圧力が主弁体5を押し下げて主弁座4に着座させ、主弁は全閉状態となる。
【0042】
図13は本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示す断面図、図14は本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状態を示す断面図、図15は本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面図、図16は本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状態を示す断面図である。図13ないし図16において、図1ないし図12に示した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0043】
このノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁では、外側スリーブ10がキャップ9にろう付けなどにより固定され、その外側スリーブ10の中に内側スリーブ18が嵌挿配置されている。
【0044】
この内側スリーブ18は、その下端部にプランジャ20が嵌合され、内部には、ばね22によって付勢されている可動コア21が軸線方向に進退自在に配置されている。ただし、可動コア21が内側スリーブ18から抜け出ないよう、内側スリーブ18の上端部は内方へ折り曲げられている。プランジャ20の下端部には、第2パイロット弁座33および第1パイロット弁体14が保持されており、その上部には第1パイロット弁の背圧室を構成する空間が設けられ、その第1パイロット弁の背圧室は、パイロット通路36によって主弁背圧室7に連通されている。
【0045】
さらに、内側スリーブ18に固定配置されたプランジャ20および進退自在に配置された可動コア21を貫通して、パイプ37が軸線方向に進退自在に配置されている。このパイプ37の下端部には、第2パイロット弁体19を保持する弁体保持部材38が嵌合されており、この弁体保持部材38の嵌合部よりも上側には、第1パイロット弁の背圧室とパイプ37内の通路39とを連通させる通路40が穿設されている。また、このパイプ37の上端部には、ばね受け部材41が嵌合されている。このばね受け部材41は、その上部に配置されたばね31によって下方へ付勢されている。このばね31は、可動コア21を付勢しているばね22よりもばね力を小さく設定してある。したがって、可動コア21がばね22によって内側スリーブ18の上端まで付勢されているときには、可動コア21の上端面に当接されているばね受け部材41は、ばね31の付勢力に抗して内側スリーブ18の上端面より持ち上げられた状態になる。
【0046】
次に、このようにして構成されたノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の動作について説明する。
まず、電磁コイル12が非通電のときには、図13に示したように、プランジャ20内のばね22の付勢力により可動コア21が内側スリーブ18の上端部まで移動されている。このとき、ばね受け部材41の下端部が可動コア21の上端面に当接されており、可動コア21がばね受け部材41を押し上げている。これにより、パイプ37が内側スリーブ18に関して持ち上げられている。したがって、パイプ37の下端部の弁体保持部材38に保持されている第2パイロット弁体19がその第2パイロット弁座33から離れている。第2パイロット弁が開いていることにより、第1パイロット弁の背圧室およびこれに連通する外側スリーブ10の上部の圧力室の圧力は、第1パイロット弁体14、第1パイロット弁座13および主弁体5の中央の弁孔を介して低圧の出口孔3に抜け出る。このため、パイロット通路8を介して導入された主弁背圧室7の圧力と第1パイロット弁の背圧室の圧力との圧力差により、第1パイロット弁体14が上方へ移動し、第1パイロット弁が開くことになる。第1および第2パイロット弁が開くことにより、主弁体5は、入口孔2の圧力と主弁背圧室7の圧力との圧力差により、上方に移動され、主弁は全開状態になっている。
【0047】
ここで、電磁コイル12を通電すると、プランジャ20がばね22のばね力に抗して可動コア21を吸引する。これにより、可動コア21は内側スリーブ18の上端部より下側へ移動され、これに伴って下端部が可動コア21の上端面に当接されているばね受け部材41は、その下端部がばね31によって内側スリーブ18内に押し込まれるようになる。この結果、ばね受け部材41に固定されているパイプ37が下がり、その下端部に固定されている第2パイロット弁体19が、図14に示したように、その第2パイロット弁座33に着座される。
【0048】
第2パイロット弁が閉じることにより、主弁背圧室7の圧力が、パイロット通路36、第1パイロット弁の背圧室、パイプ37に設けられた通路40、パイプ37内の通路39を介して外側スリーブ10の上部圧力室に導入される。これにより、外側スリーブ10の上部圧力室の圧力と主弁背圧室7の圧力との差圧により、内側スリーブ18が押し下げられ、図15に示したように、第1パイロット弁体14が主弁体5に設けられた第1パイロット弁座13に着座される。
【0049】
第1パイロット弁が閉じることにより、主弁背圧室7が密閉され、主弁背圧室7の圧力と入口孔2の圧力との差圧により主弁体5が押し下げられ、主弁座4に着座される。このとき、主弁体5の上にある第1パイロット弁、内側スリーブ18、プランジャ20および可動コア21も、外側スリーブ10の上部圧力室に導入された圧力およびばね31により、主弁体5の動きに合わせて下方へ移動し、図16に示したように、主弁が全閉状態になる。
【0050】
逆に、図16に示した閉弁状態から、電磁コイル12を非通電にすると、プランジャ20と可動コア21との電磁吸引力がなくなるため、プランジャ20内のばね22がプランジャ20に関して可動コア21を内側スリーブ18の上端部まで移動させる。これにより、可動コア21がばね受け部材41を内側スリーブ18より上方に押し出すことで、パイプ37が持ち上げられ、この結果、そのパイプ37に取り付けられた第2パイロット弁体19がその第2パイロット弁座33より離れる。これにより、第2パイロット弁が開き、第1パイロット弁の背圧室の流体がその第2パイロット弁を介して低圧の出口孔3の側へ流出するため、第1パイロット弁の背圧室の圧力が小さくなる。これにより、第1パイロット弁の背圧室の圧力と主弁背圧室7の圧力との圧力差により、第1パイロット弁体14が上方へ移動し、第1パイロット弁が開く。これにより、主弁背圧室7の圧力がその第1パイロット弁を介して低圧側へ抜けるので、主弁体5は、主弁背圧室7の圧力と入口孔2の圧力との差により、主弁座4から離れていき、図13に示したように、主弁が全開状態になる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、主弁の弁孔と、第1パイロット弁の弁孔と、第2パイロット弁の弁孔とを同一軸線上に配置する構成にした。これにより、主弁背圧室および第1パイロット弁の背圧室から低圧の出口孔に抜ける通路を最短距離に形成することができるため、二段パイロット式電磁弁を小型化することができ、しかも、構造の簡略化による部品コストの削減が可能になる。
【0052】
また、本発明では、第1パイロット弁を主弁体の中に配置し、第2パイロット弁も主弁体の中で第1パイロット弁に隣接して配置する構成にしたことにより、主弁体の背圧室および第1パイロット弁の背圧室から低圧側の出口孔に抜けるパイロット通路がそれぞれ主弁体および第1パイロット弁体に形成されるため短く簡単になって小型化することができ、しかも、第1パイロット弁のガイドを主弁体に持たせることで、弁部の同心を出やすくすることができる。
【0053】
さらに、本発明では、第1パイロット弁および第2パイロット弁を主弁体とは別体にしてプランジャと一体化したものを主弁体の直上に配置する構成にしている。これにより、出口孔に抜けるパイロット通路が短くなり、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係るノーマルクローズ型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状態を示す断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の非通電時の状態を示す断面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第1動作状態を示す断面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の第2動作状態を示す断面図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係るノーマルオープン型の二段パイロット式電磁弁の通電時の動作完了状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ
2 入口孔
3 出口孔
4 主弁座
5 主弁体
6 シール材
7 主弁背圧室
8 パイロット通路
9 キャップ
10 外側スリーブ
11 キャップ
12 電磁コイル
13 第1パイロット弁座
14 第1パイロット弁体
15 シール材
16,17 パイロット通路
18 内側スリーブ
19 第2パイロット弁体
20 プランジャ
21 可動コア
22 ばね
23,24 通路
25 スリーブ
26 筒状部
27 シャフト
28 リング
29 ワッシャ
30,31 ばね
32 弁体保持部材
33 第2パイロット弁座
34 パイロット通路
35 溝
36 パイロット通路
37 パイプ
38 弁体保持部材
39 通路
40 通路
41 ばね受け部材

Claims (6)

  1. 入口孔および出口孔が直角方向に向きを変えて連通された流体通路を有するボディと、前記流体通路内に前記ボディと一体に形成された主弁座と、前記主弁座に上流側から対向して前記出口孔の軸線位置に進退自在に配置された主弁体と、前記主弁体の第1背圧室と前記出口孔とを連通する通路を開閉する第1パイロット弁と、前記第1パイロット弁の第2背圧室と前記出口孔とを連通する通路を開閉する第2パイロット弁と、前記第2パイロット弁の開閉制御を行うプランジャと、電磁力によって前記プランジャを前記第2パイロット弁の開閉方向に吸引する可動コアと、前記電磁力を生成する電磁コイルと、前記電磁コイルの非通電時に前記第2パイロット弁が開または閉状態になるよう前記プランジャを付勢する第1ばねとを備えた二段パイロット式電磁弁において、
    前記主弁座によって形成される主弁の第1弁孔と、前記第1パイロット弁の第2弁孔と、前記第2パイロット弁の第3弁孔と、前記プランジャと、前記可動コアとが同一軸線上に配置され
    前記第1パイロット弁は、前記第1背圧室と前記出口孔とを連通するよう前記主弁体に形成されたパイロット通路内に前記主弁体と一体に形成された第1パイロット弁座と、前記主弁体内にて前記第1パイロット弁座に対して接離するよう前記出口孔の軸線位置に進退自在に配置された第1パイロット弁体とを有し、
    前記第2パイロット弁は、前記第2背圧室と前記出口孔とを連通するよう前記第1パイロット弁体に形成された前記第3弁孔の前記第2背圧室側端面に位置する第2パイロット弁座と、前記プランジャの前記可動コアとの吸引状態に応じて前記第2パイロット弁座に対して接離するよう前記出口孔の軸線位置に進退自在に配置された第2パイロット弁体とを有し、
    前記可動コアは、前記主弁体とともにその軸線方向に進退可能に設けられていることを特徴とする二段パイロット式電磁弁。
  2. 前記電磁コイルによって囲まれ、前記出口孔の軸線位置に固定配置されて前記出口孔とは反対の側の開口端が閉止された中空の外側スリーブと、
    一端が前記主弁体に固定され、他端が前記可動コアによって閉止され、中には前記第2パイロット弁体を保持し前記電磁コイルの非通電時に前記第1ばねによって前記第2パイロット弁が閉弁するよう付勢された前記プランジャが配置されていて前記主弁体と一体となって進退移動するように前記外側スリーブ内に嵌挿配置された内側スリーブと、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の二段パイロット式電磁弁。
  3. 前記電磁コイルによって囲まれ、前記出口孔の軸線位置に固定配置されて前記出口孔とは反対の側の開口端が閉止された中空のスリーブと、
    一端に前記第2パイロット弁体を保持し、前記主弁体および前記スリーブ内を進退可能に嵌挿配置された前記プランジャを貫通してその軸線方向に進退自在に配置されたシャフトと、
    前記中空のスリーブ内に進退可能に嵌挿配置された前記可動コアを前記プランジャの側へ付勢して前記プランジャを前記シャフトの他端に常に当接させる第2ばねと、
    を備え、前記シャフトは、前記電磁コイルの非通電時には、前記第1ばねにより前記プランジャに関して前記可動コアの側へ付勢されることで前記第2パイロット弁体が前記プランジャの前記第1パイロット弁側の端面より内側に位置して前記第2パイロット弁座から離れるとともに他端が前記プランジャの端面より突出して位置することで前記プランジャを前記可動コアから離間させ、前記電磁コイルの通電時には、前記プランジャと前記可動コアとが吸着されることで前記第2パイロット弁体が前記プランジャの前記第1パイロット弁側の端面より外側に位置して前記第2パイロット弁座に着座することを特徴とする請求項1記載の二段パイロット式電磁弁。
  4. 入口孔および出口孔が直角方向に向きを変えて連通された流体通路を有するボディと、前記流体通路内に前記ボディと一体に形成された主弁座と、前記主弁座に上流側から対向して前記出口孔の軸線位置に進退自在に配置された主弁体と、前記主弁体の第1背圧室と前記出口孔とを連通する通路を開閉する第1パイロット弁と、前記第1 パイロット弁の第2背圧室と前記出口孔とを連通する通路を開閉する第2パイロット弁と、前記第2パイロット弁の開閉制御を行うプランジャと、電磁力によって前記プランジャを前記第2パイロット弁の開閉方向に吸引する可動コアと、前記電磁力を生成する電磁コイルと、前記電磁コイルの非通電時に前記第2パイロット弁が開または閉状態になるよう前記プランジャを付勢する第1ばねとを備えた二段パイロット式電磁弁において、
    前記主弁座によって形成される主弁の第1弁孔と、前記第1パイロット弁の第2弁孔と、前記第2パイロット弁の第3弁孔と、前記プランジャと、前記可動コアとが同一軸線上に配置され、
    前記第1パイロット弁は、前記第1背圧室と前記出口孔とを連通するよう前記主弁体に形成された前記第2弁孔に設けられている第1パイロット弁座と、前記主弁体内にて前記第1パイロット弁座に対して接離するよう前記出口孔の軸線位置に進退自在に配置された第1パイロット弁体とを有し、
    前記第2パイロット弁は、前記第2背圧室と前記出口孔とを連通するよう前記第1パイロット弁体に形成された前記第3弁孔に設けられている第2パイロット弁座と、前記プランジャの前記可動コアとの吸引状態に応じて前記第2パイロット弁座に対して接離するよう前記出口孔の軸線位置に進退自在に配置された第2パイロット弁体とを有し、
    前記可動コアは、前記第2パイロット弁座を有する前記第1パイロット弁体とともにそれらの軸線方向に進退可能に設けられていていることを特徴とする二段パイロット式電磁弁。
  5. 前記電磁コイルによって囲まれ、前記出口孔の軸線位置に固定配置されて前記出口孔とは反対の側の開口端が閉止された中空の外側スリーブと、
    前記外側スリーブ内に進退自在に配置され、一端が前記可動コアによって閉止され、中には前記第2パイロット弁の第2パイロット弁体を保持し前記電磁コイルの非通電時に前記第1ばねによって前記第2パイロット弁が閉弁するよう付勢される前記プランジャが配置されている内側スリーブと、
    前記内側スリーブの他端に固定され、先端部には前記第1パイロット弁体と前記第2パイロット弁座とを保持する弁体保持部材と、
    前記外側スリーブ内に配置され、前記内側スリーブに固定された前記可動コアを前記主弁体の側へ付勢する第2ばねと、
    を備えていることを特徴とする請求項4記載の二段パイロット式電磁弁。
  6. 前記電磁コイルによって囲まれ、前記出口孔の軸線位置に固定配置されて前記出口孔とは反対の側の開口端が閉止された中空の外側スリーブと、
    前記外側スリーブ内に進退自在に配置され、一端に前記可動コアの抜け止め部を有し、前記電磁コイルの非通電時に前記第1ばねによって前記抜け止め部に当接するように付勢されている前記可動コアが中に配置され、他端には前記第1パイロット弁体と前記第2パイロット弁座とを先端に保持した前記プランジャが固定されている内側スリーブと、
    前記プランジャおよび前記可動コアを貫通してそれらの軸線方向に進退自在に配置され、一端に前記第2パイロット弁体を保持した筒状体と、
    前記筒状体の他端に固定され、前記電磁コイルの非通電時に前記第1ばねによって付勢される前記可動コアに押されて前記第2パイロット弁が開弁する方向に前記筒状体を移動させる係止部と、
    前記外側スリーブ内に配置され、前記係止部を前記主弁体の方向へ付勢する第2ばねと、
    を備えていることを特徴とする請求項4記載の二段パイロット式電磁弁。
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