JPH0621254Y2 - ロウ付け治具 - Google Patents

ロウ付け治具

Info

Publication number
JPH0621254Y2
JPH0621254Y2 JP1987126157U JP12615787U JPH0621254Y2 JP H0621254 Y2 JPH0621254 Y2 JP H0621254Y2 JP 1987126157 U JP1987126157 U JP 1987126157U JP 12615787 U JP12615787 U JP 12615787U JP H0621254 Y2 JPH0621254 Y2 JP H0621254Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brazing
positioning pin
metal
jig
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987126157U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6430841U (ja
Inventor
健 和智
Original Assignee
関西日本電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 関西日本電気株式会社 filed Critical 関西日本電気株式会社
Priority to JP1987126157U priority Critical patent/JPH0621254Y2/ja
Publication of JPS6430841U publication Critical patent/JPS6430841U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0621254Y2 publication Critical patent/JPH0621254Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はロウ付け治具に関し、特に半導体整流器等の製
造に使用され、上記半導体整流器等の容器を構成する二
部材をロウ付けする治具に関するものである。
従来の技術 例えば、半導体整流器の具体的構造例を第3図を参照し
ながら説明する。
同図において、(1)は鉄或いはコバール製の金属外
環、(2)は鉄ニッケル或いはコバール製の金属内環
で、上記金属外環(1)とガラス(3)で溶着一体化さ
れる。(4)は上記金属内環(2)上に同軸的に起立さ
せてAgロウ(5)で固着したCu製のパイプである。尚、
これら金属内外環(2)(1)とパイプ(4)は後述す
るロウ付け治具にて一体的に組付けられる。(6)は上
記金属外環(1)が気密的に固着されるスタッドで、こ
のスタッド(6)の上面略中央部位に半導体ペレット
(7)を固着マウントし、更に半導体ペレット(7)上
に撚り線リード(8)を起立させてロウ付けする。そし
て上記パイプ(4)を外方からつぶし加工することによ
り半導体ペレット(7)のリード(8)とパイプ(4)
とを電気的に接続すると共に封止している。
上記半導体整流器の製造において金属内外環(2)
(1)にパイプ(4)を組付けるに際しては、上記金属
内環(2)にパイプ(4)を位置決めした状態でロウ付
けするため、位置決めピンを有するロウ付け治具を使用
する。このロウ付け治具の従来例を第4図を参照しなが
ら説明する。
同図に示すロウ付け治具(9)は、金属外環(1)が位
置決め収納される凹部(10)を有し、この凹部(10)内の中
央部位に隆起部(11)を形成したカーボン製の治具本体(1
2)と、この治具本体(12)の隆起部(11)の貫通孔(13)に挿
通させて治具本体(12)上に植立させたステンレス或いは
セラミック製の位置決めピン(14)とで構成される。
このロウ付け治具(9)を使用した組付けは、まず、金
属内環(2)と金属外環(1)とをガラス(3)で一体
的に溶着したものを、上記金属内環(2)を位置決めピ
ン(14)に外挿させて治具本体(12)の凹部(10)内に位置決
め収納する。その後、パイプ(4)を、位置決めピン(1
4)に外挿させてAgロウ(5)を介して金属内環(2)上
に積載する。この時、上記位置決めピン(14)により金属
内環(2)に対してパイプ(4)が同軸的に位置決め配
置される。そしてこの状態で治具本体(12)ごと、800〜8
50℃程度に加熱することによりAgロウ(5)を溶融さ
せ、パイプ(4)を金属内環(2)上でロウ付けする。
考案が解決しようとする問題点 ところで、前述した従来のロウ付け治具(9)の位置決
めピン(14)には、ステンレス製か或いはセラミック製の
ものを使用していた。
まず、ステンレス製の位置決めピン(14)は、寸法精度の
良いものが製作でき、パイプ(4)を金属内環(2)に
対して精度良く位置決めできる利点を有する。しかしな
がら、金属製であるため、Agロウ(5)の溶融時にその
Agロウ(5)が位置決めピン(14)に付着し、治具本体(1
2)からの離脱が困難となる。また仮に離脱できたとして
も位置決めピン(14)の表面にAgロウ(5)が付着してい
ると、次のパイプ(4)の位置決めが精度良く行えない
という欠点があった。
一方、セラミック製の位置決めピン(14)は、非金属製で
あるため、Agロウ(5)の溶融時にそのAgロウ(5)が
付着することを未然に防止できる利点を有する。しかし
ながら、寸法精度の良いものを製作することが困難で、
パイプ(4)の金属内環(2)に対する位置決め精度が
低下するという欠点があった。
そこで本考案の目的は、ステンレス及びセラミック製の
位置決めピンにおける両欠点を改善したロウ付け治具を
提供することにある。
問題点を解決するための手段 本考案は前記問題点に鑑みて提案されたもので、治具本
体上に位置決めピンを植設し、この位置決めピンに環状
の二部材を外挿し位置決めして該二部材の端部同士をロ
ウ付けするものにおいて、上記位置決めピンは、金属製
棒材の外周面に酸化クロム被膜を介してセラミツクを溶
着させてセラミツク被膜を形成したものであることによ
り前記目的を達成したロウ付け治具である。
作用 本考案に係るロウ付け治具の位置決めピンは、金属製棒
材にセラミックを溶着させたから、上記金属製棒材で主
たる寸法精度が得られ、且つ、セラミック被膜によりロ
ウ材の付着を抑止する。
また、金属製棒材とセラミツク被膜間に、酸化クロム被
膜が介在するため、セラミツク被膜の酸化クロム被膜に
対する密着強度が大きいので、セラミツクとステンレス
との膨張計数の違いにより、ロウ付け時の高温雰囲気で
経時的にセラミツク被膜が棒状から剥離することもな
い。
実施例 本考案に係るロウ付け治具の一実施例を第1図及び第2
図を参照しながら説明する。尚、第3図及び第4図と同
一部分には同一参照符号を付してその説明は省略する。
本考案の特徴は、第1図に示すように二部材、例えば半
導体整流器の製造における金属内環(2)とパイプ
(4)とをロウ付けするための治具本体(12)上に植設さ
れ、上記金属内環(2)とパイプ(4)を外挿して金属
内環(2)に対してパイプ(4)を位置決めする位置決
めピン(15)にある。
本考案の位置決めピン(15)は、第2図に示すようにステ
ンレス等の金属製の棒材(16)を、950〜1100℃程度の湿
潤水素雰囲気中で熱処理して、上記ステンレス組成中の
クロムを選択酸化し、上記棒材(16)の表面に酸化クロム
被膜(17)を形成し、更に上記酸化クロム被膜(17)上にセ
ラミックを溶着してセラミック被膜(18)を形成したもの
である。
上記位置決めピン(15)では、棒材(16)がステンレス等の
金属製であり、而も棒材(16)の径と比較して、前記両被
膜(17)(18)の膜厚は極めて小さいため、上記棒材(16)に
より主たる寸法精度が決定されて良好なものが得られ
る。
また、この位置決めピン(15)の使用例は、従来と同様で
あるのでその説明は省略するが、第1図に示すような状
態での、金属内環(2)に対するパイプ(4)のロウ付
け時、位置決めピン(15)の外周面にはセラミック被膜(1
8)が形成してあるため、金属内環(2)とパイプ(4)
間に介在して溶融するAgロウ(5)が上記位置決めピン
(15)に付着することはない。
更に、棒材(16)とセラミック被膜(18)間に、酸化クロム
被膜(17)が介在するため、セラミック被膜(18)の酸化ク
ロム被膜(17)に対する密着強度が大きいので、上記セラ
ミックとステンレスとの膨張係数の違いによりロウ付け
時の高温雰囲気で経時的にセラミック被膜(18)が棒材(1
6)から剥離することもない。また上記酸化クロム被膜(1
7)の形成は、ロウ付け温度よりも高い950〜1100℃程度
の温度で行うため、上記ロウ付け時での800〜850℃程度
の温度では酸化クロム被膜(17)が劣化する虞もなく、セ
ラミック被膜(18)の密着強度は十分保持できる。
尚、上記実施例では、半導体整流器の製造における金属
内環(2)とパイプ(4)とのロウ付けについて説明し
たが、本考案はこれに限定されることなく、二部材を位
置決めピンに外挿して位置決めした状態でロウ付けする
他のロウ付け治具に適用可能であるのは勿論である。
考案の効果 本考案によれば、金属製棒材の外周面にセラミックを溶
着させた位置決めピンでは、寸法精度が良好で、かつ、
ロウ材の付着を抑止できるものが実現でき、二部材を精
度良く位置決めすることができると共に、治具本体から
の離脱も速やかに行えて高品質の製品を提供できて作業
性も大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るロウ付け治具の一実施例を示す断
面図、第2図は第1図のロウ付け治具で使用する位置決
めピンを示す拡大断面図である。 第3図は半導体整流器の構造例を示すパイプ圧漬封止前
の断面図、第4図は従来のロウ付け治具を示す断面図で
ある。 (2)(4)……二部材、(12)……治具本体、 (15)……位置決めピン、(16)……棒材、 (17)……酸化クロム被膜、(18)……セラミツク被膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】治具本体上に位置決めピンを植設し、この
    位置決めピンに環状の二部材を外挿し位置決めして該二
    部材の端部同士をロウ付けするものにおいて、 上記位置決めピンは、金属製棒材の外周面に酸化クロム
    被膜を介してセラミツクを溶着させてセラミツク被膜を
    形成したものであることを特徴とするロウ付け治具。
JP1987126157U 1987-08-18 1987-08-18 ロウ付け治具 Expired - Lifetime JPH0621254Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987126157U JPH0621254Y2 (ja) 1987-08-18 1987-08-18 ロウ付け治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987126157U JPH0621254Y2 (ja) 1987-08-18 1987-08-18 ロウ付け治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6430841U JPS6430841U (ja) 1989-02-27
JPH0621254Y2 true JPH0621254Y2 (ja) 1994-06-01

Family

ID=31377416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987126157U Expired - Lifetime JPH0621254Y2 (ja) 1987-08-18 1987-08-18 ロウ付け治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0621254Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH084209Y2 (ja) * 1990-12-28 1996-02-07 東海ゴム工業株式会社 ろう付炉用セラミツクスパレツト
JP5349848B2 (ja) * 2008-06-12 2013-11-20 キヤノン株式会社 絞り羽根を有する光量調節装置および絞り羽根の製造方法
JP5787526B2 (ja) * 2011-01-17 2015-09-30 イビデン株式会社 電子部品位置決め用治具
JP5933048B2 (ja) * 2015-01-13 2016-06-08 イビデン株式会社 電子部品位置決め用治具
JP6454311B2 (ja) * 2016-09-05 2019-01-16 株式会社ホシモト 接地用端子台及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225062U (ja) * 1985-07-26 1987-02-16
JPS6261380U (ja) * 1985-09-30 1987-04-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6430841U (ja) 1989-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0621254Y2 (ja) ロウ付け治具
JPH03151B2 (ja)
JP2548923Y2 (ja) 電子管用陰極構造体
JPH0749152B2 (ja) 整流素子の外囲器の製造方法
JPH0812764B2 (ja) マグネトロンの陰極構体
JPH0216505Y2 (ja)
JP2002254166A (ja) ロウ付け構造
JPS63262858A (ja) 半導体装置
JPS5933176Y2 (ja) 気密端子
JP2875301B2 (ja) 圧力伝送器の製造方法
JPS601487Y2 (ja) マグネトロン用陰極構体
JPS5841671A (ja) ニツケル又はニツケル合金の銅ろう接方法
JPS6317256Y2 (ja)
JPS5842764A (ja) メツキ方法
JPH0752626B2 (ja) 電子レンジ用マグネトロン
JPS6031263Y2 (ja) 金属キヤツプ封止形半導体装置
JPH0146978B2 (ja)
JPS5841654Y2 (ja) 気密端子
JPS6330131Y2 (ja)
JPS6140045A (ja) 冷間圧接型ステムの製造方法
JPS6240436Y2 (ja)
JPS6032775Y2 (ja) 気密端子
JPH0475618B2 (ja)
JPS6038289Y2 (ja) 気密端子
JPH0227498Y2 (ja)