JPS5831865Y2 - セラミツク体における金属パイプ取付構造 - Google Patents
セラミツク体における金属パイプ取付構造Info
- Publication number
- JPS5831865Y2 JPS5831865Y2 JP9013379U JP9013379U JPS5831865Y2 JP S5831865 Y2 JPS5831865 Y2 JP S5831865Y2 JP 9013379 U JP9013379 U JP 9013379U JP 9013379 U JP9013379 U JP 9013379U JP S5831865 Y2 JPS5831865 Y2 JP S5831865Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal pipe
- ceramic body
- ceramic
- mounting hole
- mounting structure
- Prior art date
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- Ceramic Products (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はセラミック体に金属パイプを挿着する取付構造
に関する。
に関する。
半導体素子例えば5CR(シリコン制御整流素子)の外
囲器には、優れた電気的特性および耐熱特性を利用して
セラミック外囲器が多く用いられている。
囲器には、優れた電気的特性および耐熱特性を利用して
セラミック外囲器が多く用いられている。
このセラミック外囲器は環状または筒状をなすセラミッ
ク体の内部にSCRを収納するとともに、両端部に各々
電極を設けたもので、さらにセラミック体周壁にはSC
Rのゲート端子を挿通するとともに、SCR収納時にセ
ラミック体の空気抜きおよび保護ガス封入用の空気パイ
プとして利用される金属パイプが挿着しである。
ク体の内部にSCRを収納するとともに、両端部に各々
電極を設けたもので、さらにセラミック体周壁にはSC
Rのゲート端子を挿通するとともに、SCR収納時にセ
ラミック体の空気抜きおよび保護ガス封入用の空気パイ
プとして利用される金属パイプが挿着しである。
しかして、このセラミック外囲器において、セラミック
体に金属パイプを挿着するためには、セラミック体周壁
の内外に貫通して形成した取付孔に金属パイプを挿通し
、セラミック体周壁面とパイプ外周面との間にろう付け
を施して金属パイプを固定する構造となっている。
体に金属パイプを挿着するためには、セラミック体周壁
の内外に貫通して形成した取付孔に金属パイプを挿通し
、セラミック体周壁面とパイプ外周面との間にろう付け
を施して金属パイプを固定する構造となっている。
しかるに、セラミック体と金属パイプとは互に熱膨張率
が異なっており、金属パイプの熱膨張率が大である。
が異なっており、金属パイプの熱膨張率が大である。
このため、ろう付けにより金属パイプとセラミック体が
加熱され、その後の冷却過程で金属パイプに発生した熱
応力(引張応力)がセラミック体に加わり、セラミック
体の金属パイプ取付部分に亀裂や割れが生じる。
加熱され、その後の冷却過程で金属パイプに発生した熱
応力(引張応力)がセラミック体に加わり、セラミック
体の金属パイプ取付部分に亀裂や割れが生じる。
またSCRを電気回路に組込んで使用する際には、SC
Rの熱により金属パイプとセラミック体が加熱されるが
、このヒートサイクルの場合にも同様にして金属パイプ
に発生した熱応力によりセラミック体に亀裂や割れが生
じている。
Rの熱により金属パイプとセラミック体が加熱されるが
、このヒートサイクルの場合にも同様にして金属パイプ
に発生した熱応力によりセラミック体に亀裂や割れが生
じている。
従って、従来はセラミック体における金属パイプ取付け
の信頼性が乏しかった。
の信頼性が乏しかった。
本考案は前記事情に鑑みてなされたもので、金属パイプ
のセラミック体に挿通する部分の内径を他の部分に比し
て大きくすることにより、金属パイプに発生する熱応力
を減少させ、セラミック体の破損を防止して信頼性に優
れたセラミック体におかる金属パイプ取付構造を提供す
るものである。
のセラミック体に挿通する部分の内径を他の部分に比し
て大きくすることにより、金属パイプに発生する熱応力
を減少させ、セラミック体の破損を防止して信頼性に優
れたセラミック体におかる金属パイプ取付構造を提供す
るものである。
以下本考案を図面で示す実施例について説明する。
第1図および第2図は本考案を適用したSCR用のセラ
ミック外囲器の一実施例を示している。
ミック外囲器の一実施例を示している。
図中1は例えばアルミナ(A1203)で形成された円
筒状をなすセラミック体である。
筒状をなすセラミック体である。
このセラミック体1の上端面1aと下端面1bには電極
支持環2.3が各々メタライズ層を介してろう付けによ
り固定してあり、これら電極支持環2と電極支持環3に
は導電性金属からなる円板状の上部電極4と下部電極5
が各々ろう付げにより固定しである。
支持環2.3が各々メタライズ層を介してろう付けによ
り固定してあり、これら電極支持環2と電極支持環3に
は導電性金属からなる円板状の上部電極4と下部電極5
が各々ろう付げにより固定しである。
セラミック体1の内部には半導体素子としてSCR6が
収納してあり、このSCR6はその上部と下部を上部電
極4と下部電極5に接続して支持しである。
収納してあり、このSCR6はその上部と下部を上部電
極4と下部電極5に接続して支持しである。
また、セラミック体1の周壁には半径方向に沿って内外
に貫通するように取付孔7が形成してあり、周壁の外面
1Cには取付孔7の開口部分周囲にメタライズ層8が形
成しである。
に貫通するように取付孔7が形成してあり、周壁の外面
1Cには取付孔7の開口部分周囲にメタライズ層8が形
成しである。
この取付孔7にはセラミック材料に近似した熱膨張率を
有する金11.材料例エバコバール(鉄−ニッケルーコ
バルト系合金)からなる金属パイプ9が挿通してあり、
この金属パイプ9は取付孔7からセラミック体1の内部
には突出せずに外部へ突出するように所定長さを有する
とともに取付孔7に挿通されている。
有する金11.材料例エバコバール(鉄−ニッケルーコ
バルト系合金)からなる金属パイプ9が挿通してあり、
この金属パイプ9は取付孔7からセラミック体1の内部
には突出せずに外部へ突出するように所定長さを有する
とともに取付孔7に挿通されている。
金属パイプ9の内部はセラミック体1の取付孔7に挿通
した部分が相対的に大なる内径d1を有する大径部9a
となり、取付孔7に挿通しない突出した部分が相対的に
小なる内径d2を有する小径部9bとなっていて、これ
ら大径部9aと小径部9bとが段付き状に連続した構成
となっている。
した部分が相対的に大なる内径d1を有する大径部9a
となり、取付孔7に挿通しない突出した部分が相対的に
小なる内径d2を有する小径部9bとなっていて、これ
ら大径部9aと小径部9bとが段付き状に連続した構成
となっている。
そして、セラミック体1周壁の外周面に取付孔7開口の
周囲に形成したメタライズ層8と、取付−7L7からセ
ラミック体1外部へ突出した金属パイプ9部分の外周面
との間に銀ろうなどのろう材10を用いてろう付けを施
し、金属パイプ9をセラミック体1に固定する。
周囲に形成したメタライズ層8と、取付−7L7からセ
ラミック体1外部へ突出した金属パイプ9部分の外周面
との間に銀ろうなどのろう材10を用いてろう付けを施
し、金属パイプ9をセラミック体1に固定する。
なお、この金属パイプ9はSCR6のゲート端子(図示
せず)を挿通して外部へ導出するために使用し、またS
CR6を収納して両端部を電極4,5を封着してなるセ
ラミック体1内部の空気を外部へ排出した後にセラミッ
ク体1内部に窒素ガスなどのガスを充填封入するパイプ
として使用する。
せず)を挿通して外部へ導出するために使用し、またS
CR6を収納して両端部を電極4,5を封着してなるセ
ラミック体1内部の空気を外部へ排出した後にセラミッ
ク体1内部に窒素ガスなどのガスを充填封入するパイプ
として使用する。
しかして、このようにセラミック体1の取付孔7に挿通
してろう付けにより固定した金属パイプ9は、取付孔7
に挿通した部分の内径d1は他の部分の内径d2に比し
て大であるから、この大径部9aの周壁は小径部9bの
周壁に比して薄肉となっている。
してろう付けにより固定した金属パイプ9は、取付孔7
に挿通した部分の内径d1は他の部分の内径d2に比し
て大であるから、この大径部9aの周壁は小径部9bの
周壁に比して薄肉となっている。
すなわち、金属パイプ9の取付孔7に挿通する大径部9
aは加熱された時に発生する引張応力は抑制されて大幅
に減少され、取付孔7に挿通しない小径部9bに比して
大変小さなものである。
aは加熱された時に発生する引張応力は抑制されて大幅
に減少され、取付孔7に挿通しない小径部9bに比して
大変小さなものである。
このため、金属パイプ9はセラミック体1へろう付けを
施した時に、加熱された後に冷却する過程でセラミック
体1の取付孔7部分へ引張応力を加えることを最小限に
止めてセラミック体1の取付孔7部分(特に開口部分)
における亀裂や割れの発生を防止できる。
施した時に、加熱された後に冷却する過程でセラミック
体1の取付孔7部分へ引張応力を加えることを最小限に
止めてセラミック体1の取付孔7部分(特に開口部分)
における亀裂や割れの発生を防止できる。
また、5CR6の電気回路に組込んで使用する時にSC
R6の発熱に伴うし−トサイクルにより、金属パイプ7
に発生する圧縮応力を減少させ、取付孔7部分に亀裂や
割れが生ずることを防止できる。
R6の発熱に伴うし−トサイクルにより、金属パイプ7
に発生する圧縮応力を減少させ、取付孔7部分に亀裂や
割れが生ずることを防止できる。
従って、金属パイプ9は外部から熱を加えられた時に発
生する応力でセラミック体1の取付孔7部分を破損させ
ず、確実にセラミック体1に取付けることができる。
生する応力でセラミック体1の取付孔7部分を破損させ
ず、確実にセラミック体1に取付けることができる。
次にSCR用セクセラミック外囲器いて、本考案と従来
の金属パイプ取付構造を実施して比較した場合について
述べる。
の金属パイプ取付構造を実施して比較した場合について
述べる。
セラミック体はアルミナ製で外径99mm、内径65.
5mm、長さ13mmであり、その周壁には直径1.6
5mmの取付孔を形成した。
5mm、長さ13mmであり、その周壁には直径1.6
5mmの取付孔を形成した。
金属パイプはコバール製で、外径1.5mm、長さ16
mmで゛あり、本考案用として用いるものは内径1.Q
mmと0.74mmの2つの部分があり、従来用のもの
は内径0.74mmの部分が連続している。
mmで゛あり、本考案用として用いるものは内径1.Q
mmと0.74mmの2つの部分があり、従来用のもの
は内径0.74mmの部分が連続している。
そして、本考案用の金属パイプは内径1.Qmmの部分
を取付孔に挿通し、従来用の金属パイプはそのま・取付
孔に挿通し、銀ろうにより各々ろう付けを施して各金属
パイプを固定した。
を取付孔に挿通し、従来用の金属パイプはそのま・取付
孔に挿通し、銀ろうにより各々ろう付けを施して各金属
パイプを固定した。
その結果、本考案用の金属パイプを挿通した場合にはセ
ラミック体に何ら破損がなく、金属パイプの取付けに支
障がなかったが、従来用の金属パイプを挿通した場合に
は、セラミック体の取付孔開口に亀裂、割れが生じ金属
パイプの取付けが困難となった。
ラミック体に何ら破損がなく、金属パイプの取付けに支
障がなかったが、従来用の金属パイプを挿通した場合に
は、セラミック体の取付孔開口に亀裂、割れが生じ金属
パイプの取付けが困難となった。
なお、SCR用セクセラミック外囲器いて、セラミック
体端部に設けた金属キャップにセラミックリングを取付
け、このセラミックリングに金属パイプを挿着するよう
にしても良い。
体端部に設けた金属キャップにセラミックリングを取付
け、このセラミックリングに金属パイプを挿着するよう
にしても良い。
この金属パイプ取付構造は他のセラミック外囲器は勿論
、セラミック体に金属パイプを取付ける場合に広く適用
できる。
、セラミック体に金属パイプを取付ける場合に広く適用
できる。
本考案のセラミック体における金属パイプ取付構造は以
上説明したように、金属パイプのセラミック体に挿通す
る部分の内径を大きくして周壁を薄肉としたので、金属
パイプのろう付は時など外部から熱を加えられた場合に
、金属パイプの応力によりセラミック体が破損すること
を防止して、金属パイプを確実且つ高い信頼性をもって
セラミック体に取けることができる。
上説明したように、金属パイプのセラミック体に挿通す
る部分の内径を大きくして周壁を薄肉としたので、金属
パイプのろう付は時など外部から熱を加えられた場合に
、金属パイプの応力によりセラミック体が破損すること
を防止して、金属パイプを確実且つ高い信頼性をもって
セラミック体に取けることができる。
第1図は本考案を適用したセラミック外囲器の一実施例
を示す縦断面図、第2図は金属パイプ取付部を拡大して
示す断面図である。 1・・・・・・セラミック体、4,5・・・・・・電極
、6・・・・・・5CR17・・・・・・取付孔、8・
・・・・・メタライズ層、9・・・・・・金属パイプ、
10・・・・・・ろう材。
を示す縦断面図、第2図は金属パイプ取付部を拡大して
示す断面図である。 1・・・・・・セラミック体、4,5・・・・・・電極
、6・・・・・・5CR17・・・・・・取付孔、8・
・・・・・メタライズ層、9・・・・・・金属パイプ、
10・・・・・・ろう材。
Claims (1)
- セラミック体に金属パイプを挿通してろう付により固定
する構造であって、前記金属パイプは前記セラミック体
に挿通する部分の内径が他の部分の内径に比して大きく
してなるセラミック体における金属パイプ取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013379U JPS5831865Y2 (ja) | 1979-06-30 | 1979-06-30 | セラミツク体における金属パイプ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013379U JPS5831865Y2 (ja) | 1979-06-30 | 1979-06-30 | セラミツク体における金属パイプ取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS567733U JPS567733U (ja) | 1981-01-23 |
JPS5831865Y2 true JPS5831865Y2 (ja) | 1983-07-14 |
Family
ID=29323249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9013379U Expired JPS5831865Y2 (ja) | 1979-06-30 | 1979-06-30 | セラミツク体における金属パイプ取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5831865Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-06-30 JP JP9013379U patent/JPS5831865Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS567733U (ja) | 1981-01-23 |
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