JPH06202888A - マイクロプロセッサー - Google Patents

マイクロプロセッサー

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JPH06202888A
JPH06202888A JP101593A JP101593A JPH06202888A JP H06202888 A JPH06202888 A JP H06202888A JP 101593 A JP101593 A JP 101593A JP 101593 A JP101593 A JP 101593A JP H06202888 A JPH06202888 A JP H06202888A
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JP101593A
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Ichiro Yamane
一郎 山根
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のプログラムの実行を入替え時間零で実
行し、また複数のプログラムに並行して即座に割込みの
プログラムを実行する低消費電力マイクロプロセッサー
を提供する。 【構成】 命令のアドレスを格納する記憶装置であり、
アドレスを入れられた順に出力する記憶装置(FIF
O)100、アドレス格納領域101〜103、タイマ
ー104、クロック制御装置105、制御信号106、
制御装置107、演算器108、クロック出力109、
内部回路制御信号110、記憶装置111、命令を格納
する領域112、記憶装置113、命令のアドレスを格
納する領域114、外部割り込み115と各々の制御線
で構成し、制御装置をFIFOとすることにより、即座
に並行してプログラムを高速に開始することができ、動
作の不要な区間ではクロックを停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実行する命令のアドレ
スを順番に記憶し記憶した順番に出力する装置にするこ
とにより、複数のプログラムを時分割で並列に効率よく
処理することができるマイクロプロセッサーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロプロセッサーにおいて
は、複数のプログラムを実行することが主流になってい
る。プログラムの管理はOSと呼ばれる管理専用のプロ
グラムによって行われており、ハードウエア自体は単独
のプログラムを実行できるものにすぎなかった。
【0003】以下に、従来のマイクロプロセッサーにつ
いて図面を参照しながら説明する。図4は、従来のマイ
クロプロセッサーを示す構成図である。図4に示す従来
のマイクロプロセッサーは、命令のアドレスを管理する
装置400、選択器401、アドレス格納領域402、
制御線403、記憶装置404、制御装置405、演算
器406、記憶装置407、加算器408、タイマー4
09とで構成されている。
【0004】このマイクロプロセッサーは、電源または
リセットの制御信号が入れられると、最初の命令Aのア
ドレスを選択器401を介して命令のアドレス格納領域
402に格納する。格納された命令Aのアドレスは制御
線403を介して記憶装置404に送られる。前記記憶
装置404は、示された命令Aのアドレスの命令Aを読
み出し、それを制御装置405に命令を送る。制御装置
405は、演算器406を動作させ、アドレスバスとデ
ータバスを介して記憶装置407よりデータを読み出
し、演算した後、再び、記憶装置407にデータを書き
込む動作を行う。命令Aが終了すると、命令のアドレス
格納領域402より命令のアドレスが読み出され、加算
器408によって“1”が加算される。“1”が加算さ
れたアドレスは、選択器401を介して再び命令のアド
レス格納領域402に格納され、記憶装置404に送ら
れる。記憶装置404は、“1”が加算されたアドレス
で示される命令Bを読み出し、制御装置405に命令を
送る。制御装置405は、演算器406を動作させ、ア
ドレスバスとデータバスを介して記憶装置407よりデ
ータを読み出し、演算した後、再び、記憶装置407に
データを書き込む動作を行う。この一連の動作を繰り返
すことによって、記憶装置404に配される命令をアド
レスの順番に実行して行く。
【0005】以下に、前記従来のマイクロプロセッサー
において、プログラムA,プログラムB,プログラムC
を実行する場合について説明する。図5は従来のマイク
ロプロセッサーにおけるタイミングチャートであり、時
間の経過と実行中のプログラムを示す。図5において、
500は初期設定、501〜504は入れ替え動作であ
る。図6は前記プログラム群のアドレスマップを示す図
であり、すべて記憶装置404に記憶されている。
【0006】マイクロプロセッサーは電源投入またはリ
セット後、初期プログラムの先頭アドレスを命令のアド
レス格納領域402に取り込み、記憶装置404に記述
されている初期プログラムの命令群を実行して、記憶装
置407にプログラムAの先頭の命令のアドレスa、プ
ログラムBの先頭の命令のアドレスb、プログラムCの
先頭の命令のアドレスcを記憶する。そして、タイマー
409を起動する。また、記憶装置407よりプログラ
ムAの先頭の命令のアドレスaを読み出して命令のアド
レス格納領域402に設定する(初期設定500)。
【0007】マイクロプロセッサーは、命令のアドレス
格納領域402に格納されているプログラムAの先頭の
命令のアドレスaに従って記憶装置404より命令を読
み出し、プログラムAを配される順に実行する。一定時
間が経過すると、タイマー409がアドレスを管理する
装置400にプログラムの中断を指令する(プログラム
A)。
【0008】マイクロプロセッサーは、中断の指令を受
けて、命令のアドレス格納領域401に格納されている
プログラムAの途中のアドレスdを記憶装置407のア
ドレスaが記憶されていた領域に上書きし、更新する。
そして、記憶装置407よりプログラムBの先頭の命令
のアドレスbを読み出して、命令のアドレス格納領域4
01に設定する(入れ替え動作501)。
【0009】マイクロプロセッサーは、命令のアドレス
格納領域401に格納されているプログラムBの先頭の
命令のアドレスbに従って記憶装置404より命令を読
み出し、プログラムBを配される順に実行する。一定時
間が経過すると、タイマー409がアドレスを管理する
装置400にプログラムの中断を指令する(プログラム
B)。
【0010】マイクロプロセッサーは、中断の指令を受
け、命令のアドレス格納領域401に格納されているプ
ログラムBの途中のアドレスeを記憶装置407のアド
レスbが記憶されていた領域に上書きし、更新する。そ
して、記憶装置407よりプログラムCの先頭の命令の
アドレスcを読み出して、命令のアドレス格納領域40
1に設定する(入れ替え動作502)。
【0011】マイクロプロセッサーは、命令のアドレス
格納領域401に格納されているプログラムCの先頭の
命令のアドレスcに従って、記憶装置404より命令を
読み出し、プログラムCを配される順に実行する。一定
時間が経過すると、タイマー409がアドレスを管理す
る装置400にプログラムの中断を指令する(プログラ
ムC)。
【0012】マイクロプロセッサーは、中断の指令を受
け、命令のアドレス格納領域401に格納されているプ
ログラムCの途中のアドレスfを記憶装置407のアド
レスcが記憶されていた領域に上書きし、更新する。そ
して、記憶装置407よりプログラムAの途中の命令の
アドレスdを読み出して、命令のアドレス格納領域40
1に設定する(入れ替え動作503)。
【0013】以下同様にして、プログラムAの続きが実
行され、入れ替え動作504の実行後プログラムBの続
き、更にはプログラムCと順に実行されて行く。
【0014】すなわち、タイマー410と入れ替え動作
のプログラムによって、三つのプログラムが時分割で並
行に実行処理されていく。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな構成では、マイクロプロセッサーが本来行うべきプ
ログラムの外に、プログラム自体を管理するプログラム
が必要であり、本来のプログラムの入れ替え動作に無駄
な処理の時間を割かなければならず、複数のプログラム
を処理させると、一つのプログラムを処理させるより多
くの処理時間がかかる。
【0016】また、本来行うべきプログラムが存在しな
い間も、本来行うべきプログラムが開始されたかどうか
をチェックするプログラムを実行させなければならず、
無駄な動作により消費電力を浪費していた。
【0017】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、入れ替え動作を時間零で実現し高速に複数のプログ
ラムの実行が可能なマイクロプロセッサーを提供するこ
とを目的としている。また、本来行うべきプログラムが
存在しない間は、制御装置と演算器の同期をとるクロッ
クを停止することで、無駄なマイクロプロセッサーの動
作を省き、低消費電力のマイクロプロセッサーを提供す
ることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明にかかるマイクロプロセッサーは以下のよ
うな構成を有している。すなわち、開始する命令のアド
レスが格納され、外部入力、または、内部回路の出力信
号によって出力される一つまたは複数の第1の記憶装置
と、第1の記憶装置より出力される命令のアドレスを順
番に記憶する第2の記憶装置を持ち、第1の記憶装置よ
り、外部入力、または、内部回路の出力信号が与えられ
た順に命令のアドレスを記憶する第2の記憶装置に命令
のアドレスが書き込まれ、また、命令の実行を行う制御
装置と演算器を持ち、命令のアドレスを順番に記憶する
第2の記憶装置の出力する命令のアドレスに従って、命
令を格納している第3の記憶装置より命令を読み出し、
命令の実行を行う制御装置と演算器により演算を実行す
る構成を有している。
【0019】また、時間を計測するタイマーを持ち、一
定の時間間隔で一定の命令のアドレスを命令のアドレス
を順番に記憶する第2の記憶装置に書き込み、命令を開
始する構成を有している。
【0020】また、命令を格納している第3の記憶装置
の命令記憶領域内に次に実行する命令のアドレスを格納
する領域を持ち、現在実行されている命令の演算が終了
すると、命令のアドレスを順番に記憶する第2の記憶装
置に、次に実行する命令のアドレスを書き込み、命令を
継続して実行する構成を有している。
【0021】また、命令のアドレスを順番に記憶する第
2の記憶装置に、命令のアドレスが格納されていない間
は、マイクロプロセッサーの同期をとるクロックが停止
され、消費電力を低くする。また、命令のアドレスが格
納されると、マイクロプロセッサーの同期をとるクロッ
クが出力され、命令のアドレスに対応する命令が実行さ
れている間、命令の実行を行う制御装置と演算器が動作
する構成を有している。
【0022】
【作用】上述した構成によって、複数のどのプログラム
もそのアドレスを命令のアドレスを順番に記憶する第2
の記憶装置に書き込むだけで、複数のプログラムは開始
され、お互いのプログラムは記憶装置に入れられた順に
時分割で並行に処理される。プログラムの継続はその中
に書かれる命令の完了時に命令の領域内に記憶されてい
る次の命令のアドレスを再び記憶装置に入れることで継
続され、互いのプログラムの実行を妨げずに時分割で並
行に処理することができる。すなわち、入れ替え時間を
全く必要とせずに、高速に複数のプログラムを並行に実
行処理することができる。
【0023】また、記憶装置にアドレスが入れられてい
ない間には、マイクロプロセッサーの同期をとるクロッ
クを停止することにより、消費電力を低くすることがで
きる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施例におけるマイク
ロプロセッサーの構成図である。図1に示すマイクロプ
ロセッサーは、命令のアドレスを格納する記憶装置であ
り、アドレスを入れられた順に出力する記憶装置100
(以下FIFOと称する)、アドレス格納領域101〜
103、タイマー104、クロック制御装置105、制
御信号106、制御装置107、演算器108、クロッ
ク出力109、内部回路制御信号110、記憶装置11
1、命令を格納する領域112、記憶装置113、命令
のアドレスを格納する領域114、外部割り込み115
と各々の制御線で構成されている。
【0026】図2は、三つのプログラムのアドレスマッ
プを示す図であり、外部割り込みで行われる処理を記述
したプログラムA,内部回路制御信号(記憶装置への書
き込み信号や、シリアル通信の終了信号等)で行われる
処理を記述したプログラムB、タイマーで周期的に行う
処理を記述したプログラムCが書かれている。
【0027】それぞれの命令は、アドレスに対して命令
を格納する領域と次に実行する命令のアドレスを格納す
る領域を持ち、たとえば、アドレスA1には命令A1と
次命令のアドレスA2とが格納されている。これらはす
べて記憶装置2に配置されている。
【0028】以上のように構成されたマイクロプロセッ
サーについて、以下その動作をタイミングチャートであ
る図3を参照しながら説明する。
【0029】電源投入後、FIFO100には、アドレ
スは格納されていない。そのため、命令は何も実行され
ず待機状態になる。アドレス格納領域101には、プロ
グラムAの先頭アドレスA1が、アドレス格納領域10
2には、プログラムBの先頭アドレスB1が、アドレス
格納領域103には、プログラムCの先頭アドレスC1
がそれぞれ設定されている。また、タイマー104はク
ロック入力を受け、カウントを開始、実行する。クロッ
ク制御装置105は制御信号106を介して、FIFO
100が未格納であることを知り、制御装置107と演
算器108にはクロック出力109は出さない(ステー
ト1〜3)。
【0030】ここで、内部回路制御信号110がイネー
ブルになる。また、タイマー104のカウントが終了す
る。優先度がタイマー104の方が高く設定されていた
とすると、FIFO100aにタイマー104のプログ
ラムCの先頭アドレスC1が入り、FIFO100bに
内部回路制御信号110のプログラムBの先頭アドレス
B1が入る。また、クロック制御装置105は制御信号
106を介して、FIFO100に格納アドレスがある
ことを知る(ステート4)。
【0031】すると、記憶装置111はFIFO100
aよりアドレスを受け、命令を格納する領域112より
命令C1を読み出し、制御装置107に送る。同時にク
ロック制御装置105はクロック出力109を出し、制
御装置107は演算器108を動作させ、アドレスバス
とデータバスを介して、記憶装置113よりデータを読
み出し、演算した後、再び記憶装置113にデータを書
き込む動作、命令C1を行う。また、記憶装置111は
次の命令のアドレスを格納する領域114よりFIFO
100にアドレスC2を書き込む。したがって、FIF
O100aにはアドレスB1が、FIFO100bには
アドレスC2が入る(ステート5)。
【0032】すると、記憶装置111はFIFO100
aよりアドレスを受け、命令を格納する領域112より
命令B1を読み出し、制御装置107は演算器108を
動作させ、アドレスバスとデータバスを介して記憶装置
113よりデータを読み出し、演算した後、再び、記憶
装置113にデータを書き込む動作、命令B1を行う。
ここで、外部割り込み115がイネーブルになるため、
FIFO100aに外部割り込み115のプログラムA
の先頭アドレスA1が入る。また、記憶装置111は次
の命令のアドレスを格納する領域114よりFIFO1
00にアドレスB2を書き込む。したがって、FIFO
100aにはアドレスC2が、FIFO100bにはア
ドレスA1が、FIFO100cにはアドレスB2がそ
れぞれ入る(ステート6)。
【0033】すると、記憶装置111は同様にして命令
C2を読み出し、制御装置107に送る。同時にクロッ
ク制御装置105はクロック出力109を出し、同様に
して制御装置107は演算器108を動作させ、命令C
1を行う。また、記憶装置111は次の命令のアドレス
を格納する領域114よりFIFO100にアドレスC
3を書き込む。したがって、FIFO100aにはアド
レスA1が、FIFO100bにはアドレスB2が、F
IFO100cにはアドレスC3が入る(ステート
7)。
【0034】すると、記憶装置111は同様にして命令
A1を読み出し、制御装置107に送る。同時にクロッ
ク制御装置105はクロック出力109を出し、同様に
して制御装置107は演算器108を動作させ、命令A
1を行う。また、記憶装置111は次の命令のアドレス
を格納する領域114よりFIFO100にアドレスA
2を書き込む。したがって、FIFO100aにはアド
レスB2が、FIFO100bにはアドレスC3が、F
IFO100cにはアドレスA2がそれぞれ入る(ステ
ート8)。
【0035】すると、記憶装置111は同様にして命令
B2を読み出し、制御装置107に送る。同時にクロッ
ク制御装置105はクロック出力109を出し、同様に
して制御装置107は演算器108を動作させ、命令B
2を行う。また、記憶装置111は次の命令のアドレス
を格納する領域114にはアドレスが格納されていない
ため、FIFO100にはアドレスは書き込まない。し
たがって、FIFO100aにはアドレスC3が、FI
FO100bにはアドレスA2がそれぞれ入る(ステー
ト9)。
【0036】すると、記憶装置111は同様にして命令
C3を読み出し、制御装置107に送る。同時にクロッ
ク制御装置105はクロック出力109を出し、同様に
して制御装置107は演算器108を動作させ、命令C
3を行う。また、記憶装置111は次の命令のアドレス
を格納する領域114にはアドレスが格納されていない
ため、FIFO100にはアドレスは書き込まない。し
たがって、FIFO100aにはアドレスA2が入る
(ステート10)。
【0037】すると、記憶装置111は同様にして命令
A2を読み出し、制御装置107に送る。同時にクロッ
ク制御装置105はクロック出力109を出し、同様に
して制御装置107は演算器108を動作させ、命令A
2を行う。また、記憶装置111は次の命令のアドレス
を格納する領域114よりFIFO100にアドレスA
3を書き込む。したがって、FIFO100aにはアド
レスA3が入る(ステート11)。
【0038】すると、記憶装置111は同様にして命令
A3を読み出し、制御装置107に送る。同時にクロッ
ク制御装置105はクロック出力109を出し、同様に
して制御装置107は演算器108を動作させ、命令A
3を行う。また、記憶装置111は次の命令のアドレス
を格納する領域114にはアドレスが格納されていない
ため、FIFO100にはアドレスは未格納になる(ス
テート12)。
【0039】すると、FIFO100には、アドレスは
格納されていない。そのため、命令は何も実行されず待
機状態になる。クロック制御装置105は、制御信号1
06を介して、FIFO100が未格納であることを知
り、制御装置107と演算器108にはクロック出力1
09は出さない。(ステート13)。
【0040】ここで、タイマー104のカウントが終了
する。FIFO100aにタイマー104のプログラム
Cの先頭アドレスC1が入る。また、クロック制御装置
105は、制御信号106を介してFIFO100が未
格納であることを知る(ステート14)。
【0041】すると、記憶装置111は同様にして命令
C1を読み出し、制御装置107に送る。同時にクロッ
ク制御装置105はクロック出力109を出し、同様に
して制御装置107は演算器108を動作させ、命令C
1を行う。また、記憶装置111は次の命令のアドレス
を格納する領域114よりFIFO100にアドレスC
2を書き込む。したがって、FIFO100aにはアド
レスC2が入る(ステート15)。
【0042】すると、記憶装置111は同様にして命令
C2を読み出し、制御装置107に送る。同時にクロッ
ク制御装置105はクロック出力109を出し、同様に
して制御装置107は演算器108を動作させ、命令C
2を行う。また、記憶装置111は次の命令のアドレス
を格納する領域114よりFIFO100にアドレスC
3を書き込む。したがって、FIFO100aにはアド
レスC3が入る(ステート16)。
【0043】すると、記憶装置111は同様にして命令
C3を読み出し、制御装置107に送る。同時にクロッ
ク制御装置105はクロック出力109を出し、同様に
して制御装置107は演算器108を動作させ、命令C
3を行う。また、記憶装置111は次の命令のアドレス
を格納する領域114にはアドレスが格納されていない
ため、FIFO100にはアドレスは未格納になる(ス
テート17)。
【0044】そして、再び待機状態になり、プログラム
の開始を待つことになる。以上のように、命令のアドレ
スを管理する制御装置をFIFOにすることにより、複
数のプログラムをプログラムの入れ替え時間が零で高速
に実行することができる。また、そのプログラム開始の
初期設定、入れ替えプログラムは不要であり、即座に並
行してプログラムを開始することができる。また、命令
アドレスが格納されていないとき、すなわち、動作の不
要な区間はマイクロプロセッサーのクロックを停止する
ことで、消費電力の低減ができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明に係るマイクロプロ
セッサーは、開始する命令のアドレスが格納され、外部
入力、または、内部回路の出力信号によって出力される
1つまたは複数の第1の記憶装置と、第1の記憶装置よ
り出力される命令のアドレスを順番に記憶する第2の記
憶装置を持ち、第1の記憶装置より、外部入力、また
は、内部回路の出力信号が与えられた順に命令のアドレ
スを記憶する第2の記憶装置に命令のアドレスが書き込
まれ、また、命令の実行を行う制御装置と演算器を持
ち、命令のアドレスを順番に記憶する第2の記憶装置の
出力する命令のアドレスに従って、命令を格納している
第3の記憶装置より命令を読み出し、命令の実行を行う
制御装置と演算器により演算を実行することにより、高
速に複数のプログラムを並行に実行することができるマ
イクロプロセッサーである。
【0046】また、時間を計測するタイマーを持ち、一
定の時間間隔で一定の命令のアドレスを命令のアドレス
を順番に記憶する第2の記憶装置に書き込み、命令を開
始することができ、たとえば、制御用のモーターの制御
が簡単に実現できる優れたマイクロプロセッサーであ
る。
【0047】また、命令を格納している第3の記憶装置
の命令記憶領域内に次に実行する命令のアドレスを格納
する領域を持ち、現在実行されている命令の演算が終了
すると、請求項1に記載の開始するアドレスを順番に記
憶する第2の記憶装置に、次に実行する命令のアドレス
を書き込むことで、命令を継続して実行できる優れたマ
イクロプロセッサーである。
【0048】また、命令のアドレスを順番に記憶する第
2の記憶装置に、命令のアドレスが格納されていない間
には、マイクロプロセッサーの同期をとるクロックが停
止され、消費電力を最小限に抑える優れたマイクロプロ
セッサーである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるマイクロプロセッサ
ーを示す構成図
【図2】本発明の一実施例におけるマイクロプロセッサ
ーのタイミングチャート
【図3】本発明の一実施例におけるマイクロプロセッサ
ーのアドレスマップを示す図
【図4】従来のマイクロプロセッサーを示す構成図
【図5】従来のマイクロプロセッサーのタイミングチャ
ート
【図6】従来のマイクロプロセッサーのアドレスマップ
を示す図
【符号の説明】
100 アドレスを入れられた順に出力する記憶装置 101〜103 アドレス格納領域 104 タイマー 105 クロック制御装置 106 制御信号 107 制御装置 108 演算器 109 クロック出力 110 内部回路制御信号 111 記憶装置 112 命令を格納する領域 113 記憶装置 114 命令のアドレスを格納する領域 115 外部割り込み 400 命令のアドレスを管理する装置 401 選択器 402 アドレス格納領域 403 制御線 404 記憶装置 405 制御装置 406 演算器 407 記憶装置 408 加算器 409 タイマー 500 初期設定 501〜504 入れ替え動作

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開始する命令のアドレスが格納され、外部
    入力または内部回路の出力信号によって出力される一つ
    または複数の第1の記憶装置と、前記第1の記憶装置よ
    り出力される命令のアドレスを順番に記憶する第2の記
    憶装置と、命令を格納している第3の記憶装置と、前記
    第1の記憶装置より前記外部入力または内部回路の出力
    信号が与えられた順に前記命令のアドレスを記憶する第
    2の記憶装置に命令のアドレスが書き込まれ、また命令
    の実行を行う制御装置と、演算を行う演算器とを有し、
    前記命令のアドレスを順番に記憶する第2の記憶装置の
    出力する命令のアドレスに従って、前記命令を格納して
    いる第3の記憶装置より命令を読み出し、前記命令の実
    行を行う前記制御装置と、前記演算を行う演算器とによ
    り演算を実行することを特徴とするマイクロプロセッサ
    ー。
  2. 【請求項2】開始する命令のアドレスが格納され、外部
    入力または内部回路の出力信号によって出力される一つ
    または複数の第1の記憶装置と、前記第1の記憶装置よ
    り出力される命令のアドレスを順番に記憶する第2の記
    憶装置と、命令を格納している第3の記憶装置と、前記
    第1の記憶装置より前記外部入力または内部回路の出力
    信号が与えられた順に前記命令のアドレスを記憶する第
    2の記憶装置に命令のアドレスが書き込まれ、また命令
    の実行を行う制御装置と、演算を行う演算器と、時間を
    計測するタイマーとを有し、一定の時間間隔で一定の命
    令のアドレスを前記命令のアドレスを順番に記憶する第
    2の記憶装置に書き込み、前記命令のアドレスを順番に
    記憶する第2の記憶装置の出力する命令のアドレスに従
    って、前記命令を格納している第3の記憶装置より命令
    を読み出し、前記命令の実行を行う前記制御装置と、前
    記演算を行う演算器とにより演算を実行することを特徴
    とする請求項1記載のマイクロプロセッサー。
  3. 【請求項3】開始する命令のアドレスが格納され、外部
    入力または内部回路の出力信号によって出力される一つ
    または複数の第1の記憶装置と、前記第1の記憶装置よ
    り出力される命令のアドレスを順番に記憶する第2の記
    憶装置と、命令を格納している第3の記憶装置と、前記
    第1の記憶装置より前記外部入力または内部回路の出力
    信号が与えられた順に前記命令のアドレスを記憶する第
    2の記憶装置に命令のアドレスが書き込まれ、また命令
    の実行を行う制御装置と、演算を行う演算器とを有し、
    前記第3の記憶装置が命令記憶領域内に次に実行する命
    令のアドレスを格納する領域を持ち、現在実行されてい
    る命令の演算が終了すると、開始するアドレスを順番に
    記憶する第2の記憶装置に前記次に実行する命令のアド
    レスを書き込み、前記命令のアドレスを順番に記憶する
    第2の記憶装置の出力する命令のアドレスに従って、前
    記命令を格納している第3の記憶装置より命令を読み出
    し、前記命令の実行を行う前記制御装置と、前記演算を
    行う演算器とにより演算を実行することを特徴とする請
    求項1記載のマイクロプロセッサー。
  4. 【請求項4】開始する命令のアドレスが格納され、外部
    入力または内部回路の出力信号によって出力される一つ
    または複数の第1の記憶装置と、前記第1の記憶装置よ
    り出力される命令のアドレスを順番に記憶する第2の記
    憶装置と、命令を格納している第3の記憶装置と、前記
    第1の記憶装置より前記外部入力または内部回路の出力
    信号が与えられた順に前記命令のアドレスを記憶する第
    2の記憶装置に命令のアドレスが書き込まれ、また命令
    の実行を行う制御装置と、演算を行う演算器とを有し、
    前記アドレスを順番に記憶する第2の記憶装置に命令の
    アドレスが格納されていない間は、マイクロプロセッサ
    ーの同期をとるクロックが停止され、開始するアドレス
    を順番に記憶する第2の記憶装置に命令のアドレスが格
    納されると、前記マイクロプロセッサーの同期をとるク
    ロックが出力され、前記命令のアドレスに対応する命令
    が実行されている間、命令の実行を行う制御装置と演算
    器が動作し、前記命令のアドレスを順番に記憶する第2
    の記憶装置の出力する命令のアドレスに従って、前記命
    令を格納している第3の記憶装置より命令を読み出し、
    前記命令の実行を行う前記制御装置と、前記演算を行う
    演算器とにより演算を実行することを特徴とする請求項
    1記載のマイクロプロセッサー。
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