JPH06202048A - チタン材の眼鏡枠部材 - Google Patents
チタン材の眼鏡枠部材Info
- Publication number
- JPH06202048A JPH06202048A JP22014392A JP22014392A JPH06202048A JP H06202048 A JPH06202048 A JP H06202048A JP 22014392 A JP22014392 A JP 22014392A JP 22014392 A JP22014392 A JP 22014392A JP H06202048 A JPH06202048 A JP H06202048A
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- JP
- Japan
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- nickel
- titanium
- alloy
- frame member
- plating layer
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- Pending
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ニッケル系メッキを施した後に、外装処理をし
ても良好な品質を維持できるチタン材の眼鏡枠部材を提
供する。 【構成】チタン又はチタン合金でなる眼鏡枠部材におい
て、眼鏡枠部材のほぼ全体に、熱処理された薄厚のニッ
ケル系メッキを有する。
ても良好な品質を維持できるチタン材の眼鏡枠部材を提
供する。 【構成】チタン又はチタン合金でなる眼鏡枠部材におい
て、眼鏡枠部材のほぼ全体に、熱処理された薄厚のニッ
ケル系メッキを有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、チタンを使用した眼鏡
枠部材に関するものである。
枠部材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】眼鏡枠部材としては機能、構造に応じて
金属部材を使用するものが多くある。金属部材には耐蝕
性の向上又は美観を得るために、金、金合金、ロジュウ
ム、パラジュウム、などの貴金属の電気メッキを行うも
のが多い。勿論、電気メッキの条件としては母材が導電
性でなければならないことは言うまでもない。チタン、
チタン合金（以下、両者を併せて単にチタンと言う）は
軽量であり強度も大で表面の強固な酸化膜によって保護
され耐食性がよいので眼鏡枠金属部材としては極めて優
れた材料である。一般に眼鏡枠部材は、例えば、テンプ
ルと丁番、ヨロイ智とブロー智等をろう付けで一体にす
る加工が施される。しかしながらチタンは上記で若干ふ
れたが、酸化膜が出来やすく、そのために素材そのまま
では、チタン部材同士、洋白モネルなどの銅合金やニッ
ケル合金などの部材と直接にろう付けができながった。
従って、ろう付けを可能とするためにチタン部材にニッ
ケル系メッキを施して対応していた。そしてそのメッキ
層の厚みは、その後のバレル研磨、バフ研磨等の仕上げ
加工に対してチタン部材の素地があらわれる等の不都合
が生じないように、５０乃至１００ミクロンの厚いメッ
キが施されていた。
金属部材を使用するものが多くある。金属部材には耐蝕
性の向上又は美観を得るために、金、金合金、ロジュウ
ム、パラジュウム、などの貴金属の電気メッキを行うも
のが多い。勿論、電気メッキの条件としては母材が導電
性でなければならないことは言うまでもない。チタン、
チタン合金（以下、両者を併せて単にチタンと言う）は
軽量であり強度も大で表面の強固な酸化膜によって保護
され耐食性がよいので眼鏡枠金属部材としては極めて優
れた材料である。一般に眼鏡枠部材は、例えば、テンプ
ルと丁番、ヨロイ智とブロー智等をろう付けで一体にす
る加工が施される。しかしながらチタンは上記で若干ふ
れたが、酸化膜が出来やすく、そのために素材そのまま
では、チタン部材同士、洋白モネルなどの銅合金やニッ
ケル合金などの部材と直接にろう付けができながった。
従って、ろう付けを可能とするためにチタン部材にニッ
ケル系メッキを施して対応していた。そしてそのメッキ
層の厚みは、その後のバレル研磨、バフ研磨等の仕上げ
加工に対してチタン部材の素地があらわれる等の不都合
が生じないように、５０乃至１００ミクロンの厚いメッ
キが施されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の眼鏡
枠部材においては、仕上げ加工後（バレル研磨、バフ研
磨等）に金メッキや電着塗装（その下地として必ずメッ
キ層を有する）等の表面処理をすると、眼鏡枠部材に施
されたニッケル系メッキ層が厚いために生じる残留内部
応力によって、上層の金メッキや電着塗装の下地メッキ
との間にクラックガ発生し、時には素材のチタン材にま
でクラックが伝播して材料破壊を引き起こすという問題
点があった。
枠部材においては、仕上げ加工後（バレル研磨、バフ研
磨等）に金メッキや電着塗装（その下地として必ずメッ
キ層を有する）等の表面処理をすると、眼鏡枠部材に施
されたニッケル系メッキ層が厚いために生じる残留内部
応力によって、上層の金メッキや電着塗装の下地メッキ
との間にクラックガ発生し、時には素材のチタン材にま
でクラックが伝播して材料破壊を引き起こすという問題
点があった。
【０００４】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、ニッケ
ル系メッキを施した後に外装処理をしても良好な品質を
維持できるチタン材の眼鏡枠部材の提供にある。
なされたものであり、その目的とするところは、ニッケ
ル系メッキを施した後に外装処理をしても良好な品質を
維持できるチタン材の眼鏡枠部材の提供にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的のために本発明
では、チタン又はチタン合金でなる眼鏡枠部材におい
て、前記眼鏡枠部材のほぼ全体に、熱処理された薄厚の
ニッケル系メッキを有することを課題解決の手段とする
ものであり、前記ニッケル系メッキは、前記チタン材に
直接施す無電解の第１メッキ層と該第１メッキ層に重ね
て施す電気メッキの第２メッキ層を有する。
では、チタン又はチタン合金でなる眼鏡枠部材におい
て、前記眼鏡枠部材のほぼ全体に、熱処理された薄厚の
ニッケル系メッキを有することを課題解決の手段とする
ものであり、前記ニッケル系メッキは、前記チタン材に
直接施す無電解の第１メッキ層と該第１メッキ層に重ね
て施す電気メッキの第２メッキ層を有する。
【０００６】
【作用】本発明においてはチタン材の眼鏡枠部材に無電
解のニッケル系メッキとニッケル系の電気メッキを重層
させて約５〜１５ミクロンの厚さに施した後、熱処理を
したので、その密着性、硬度が増し、ろう付け、組み立
て後の研磨工程でニッケル系メッキ層が磨耗することが
なく、その外装処理における内部応力によってクラック
が発生するごとき従来の不都合は解消する。
解のニッケル系メッキとニッケル系の電気メッキを重層
させて約５〜１５ミクロンの厚さに施した後、熱処理を
したので、その密着性、硬度が増し、ろう付け、組み立
て後の研磨工程でニッケル系メッキ層が磨耗することが
なく、その外装処理における内部応力によってクラック
が発生するごとき従来の不都合は解消する。
【０００７】
【実施例】図１は、本発明の眼鏡枠部材を眼鏡枠として
組み立てた状態を示す上面図であり、図２は、本発明の
眼鏡枠部材の外装状態を示す一部省略の縦断面図であ
る。以下、図１、図２を用いて本発明の実施例を具体的
に説明する。本発明に使用されるチタン材としては、純
チタンのほかにＴｉ−６ＡＬ−４Ｖ合金、Ｔｉ−３ＡＬ
−２．５Ｖ合金を主成分とした合金、およびＮｉ−Ｔｉ
合金が含まれる。そしてこれらのチタン材を加工するこ
とにより、一時部品例えばリム１、ブロー智２、ブリッ
ジ３、ヨロイ４、蝶足５、丁番６、テンプル７、等を作
製する。
組み立てた状態を示す上面図であり、図２は、本発明の
眼鏡枠部材の外装状態を示す一部省略の縦断面図であ
る。以下、図１、図２を用いて本発明の実施例を具体的
に説明する。本発明に使用されるチタン材としては、純
チタンのほかにＴｉ−６ＡＬ−４Ｖ合金、Ｔｉ−３ＡＬ
−２．５Ｖ合金を主成分とした合金、およびＮｉ−Ｔｉ
合金が含まれる。そしてこれらのチタン材を加工するこ
とにより、一時部品例えばリム１、ブロー智２、ブリッ
ジ３、ヨロイ４、蝶足５、丁番６、テンプル７、等を作
製する。
【０００８】その後、無電解のメッキを施す。無電解の
メッキは、これらの一次部品を予め表面を完全に清浄に
して、温度９８°Ｃに保持した渡金槽の中につり下げて
漬けると、その表面にニッケルを主成分とした合金が渡
着され、その厚さは浸漬時間で管理することができる
が、本実施例では、２０分間浸漬させて約８ミクロンの
所定厚を得た。。所定の厚さに渡着した一時部品を、さ
らにその硬度を持たせるために４００°Ｃ以上で３０分
間熱処理をした。尚、渡金液はニッケル陽イオンの原料
として硫酸ニッケル、還元剤として次亜燐酸ソーダ、そ
れに錯化剤として有機のある種のアルキルヒドロオキシ
カルボン酸、および特殊の安定剤を主成分とし、その他
ｐＨを適当に調整するために苛性ソーダまたは硫酸を添
加し、その他少量の湿潤剤を適当割合に含ませたものを
使用している。
メッキは、これらの一次部品を予め表面を完全に清浄に
して、温度９８°Ｃに保持した渡金槽の中につり下げて
漬けると、その表面にニッケルを主成分とした合金が渡
着され、その厚さは浸漬時間で管理することができる
が、本実施例では、２０分間浸漬させて約８ミクロンの
所定厚を得た。。所定の厚さに渡着した一時部品を、さ
らにその硬度を持たせるために４００°Ｃ以上で３０分
間熱処理をした。尚、渡金液はニッケル陽イオンの原料
として硫酸ニッケル、還元剤として次亜燐酸ソーダ、そ
れに錯化剤として有機のある種のアルキルヒドロオキシ
カルボン酸、および特殊の安定剤を主成分とし、その他
ｐＨを適当に調整するために苛性ソーダまたは硫酸を添
加し、その他少量の湿潤剤を適当割合に含ませたものを
使用している。
【０００９】無電解のメッキを施した部品に、電気メッ
キをほぼ全体にわたってほどこした。電気メッキに使用
されるニッケル又はニッケル合金としては、純ニッケル
の他にＮｉー（２〜５）Ｐ合金、Ｐｄー（３０〜５０）
Ｎｉ合金などが使用されるが、本実施例ではＮｉー（２
〜５）Ｐ合金、を使用し、３〜５ミクロンの膜厚のメッ
キを施した。
キをほぼ全体にわたってほどこした。電気メッキに使用
されるニッケル又はニッケル合金としては、純ニッケル
の他にＮｉー（２〜５）Ｐ合金、Ｐｄー（３０〜５０）
Ｎｉ合金などが使用されるが、本実施例ではＮｉー（２
〜５）Ｐ合金、を使用し、３〜５ミクロンの膜厚のメッ
キを施した。
【００１０】その後、そのろう接部に銀ろう用フラック
スを塗布し、ろう接部を高周波誘導加熱法によって加熱
し、銀ろうを用いてろう接し、最終部品を作製した。得
られた最終部品は、その後、バフ研磨およびバレル研磨
によって全面を鏡面に仕上げた。次に、鏡面仕上げされ
た最終部品に既に知られている電気メッキ法にてパラジ
ュウム、ニッケル合金を厚さ３ミクロン形成させ、さら
に、金メッキを厚さ１ミクロン施した。このようにして
得られた眼鏡枠のテンプルの断面を図２に示している。
チタン母材１０上にはニッケル合金を主成分とする無電
解メッキ層１１が、無電解メッキ層１１上にはパラジュ
ウム、ニッケル合金メッキ層１２が、パラジュウム、ニ
ッケル合金メッキ層１２上には金メッキ層１３がある。
スを塗布し、ろう接部を高周波誘導加熱法によって加熱
し、銀ろうを用いてろう接し、最終部品を作製した。得
られた最終部品は、その後、バフ研磨およびバレル研磨
によって全面を鏡面に仕上げた。次に、鏡面仕上げされ
た最終部品に既に知られている電気メッキ法にてパラジ
ュウム、ニッケル合金を厚さ３ミクロン形成させ、さら
に、金メッキを厚さ１ミクロン施した。このようにして
得られた眼鏡枠のテンプルの断面を図２に示している。
チタン母材１０上にはニッケル合金を主成分とする無電
解メッキ層１１が、無電解メッキ層１１上にはパラジュ
ウム、ニッケル合金メッキ層１２が、パラジュウム、ニ
ッケル合金メッキ層１２上には金メッキ層１３がある。
【００１１】このようにして得られた眼鏡わくのテンプ
ルを９０度の曲げ試験を行ったが、メッキ層は剥離する
ことがなく、１６時間で２サイクルのキヤス試験を行っ
ても変色、剥離などが生じず、密着性がよく、美観な金
色の光沢を保っていた。なお更に強い腐食環境に置いて
も緑青や錆の発生はなく、美観を重要視される眼鏡枠と
して好適であった。
ルを９０度の曲げ試験を行ったが、メッキ層は剥離する
ことがなく、１６時間で２サイクルのキヤス試験を行っ
ても変色、剥離などが生じず、密着性がよく、美観な金
色の光沢を保っていた。なお更に強い腐食環境に置いて
も緑青や錆の発生はなく、美観を重要視される眼鏡枠と
して好適であった。
【００１２】
【発明の効果】以上のように、本発明によればチタン及
びチタン合金の眼鏡枠部材へのニッケルメッキにおい
て、無電解のメッキを使用することにより、その膜厚を
薄く形成できるので、その内部応力を極力抑えることが
できるので、後工程の表面処理で成膜された層に発生す
るクラックを防止することができる効果がある。
びチタン合金の眼鏡枠部材へのニッケルメッキにおい
て、無電解のメッキを使用することにより、その膜厚を
薄く形成できるので、その内部応力を極力抑えることが
できるので、後工程の表面処理で成膜された層に発生す
るクラックを防止することができる効果がある。
【図１】本発明の眼鏡枠部材を眼鏡枠として組み立てた
状態を示す上面図である。
状態を示す上面図である。
【図２】本発明の眼鏡枠部材の外装状態を示す一部省略
の縦断面図である。
の縦断面図である。
１０ チタン母材 １１ 無電解メッキ層 １２ パラジュウム、ニッケル合金メッキ層 １３ 金メッキ層
Claims (2)
- 【請求項１】チタン又はチタン合金でなる眼鏡枠部材に
おいて、 前記眼鏡枠部材のほぼ全体に、熱処理された薄厚のニッ
ケル系メッキを有することを特徴とするチタン材の眼鏡
枠部材。 - 【請求項２】前記ニッケル系メッキは、前記チタン材に
直接施す無電解の第１メッキ層と該第１メッキ層に重層
して施す電気メッキの第２メッキ層を有することを特徴
とする請求項１記載のチタン材の眼鏡枠部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22014392A JPH06202048A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | チタン材の眼鏡枠部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22014392A JPH06202048A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | チタン材の眼鏡枠部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06202048A true JPH06202048A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=16746574
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22014392A Pending JPH06202048A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | チタン材の眼鏡枠部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06202048A (ja) |
-
1992
- 1992-08-19 JP JP22014392A patent/JPH06202048A/ja active Pending
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