JPH061961Y2 - 屋根の雨水排出装置 - Google Patents

屋根の雨水排出装置

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JPH061961Y2
JPH061961Y2 JP1987163632U JP16363287U JPH061961Y2 JP H061961 Y2 JPH061961 Y2 JP H061961Y2 JP 1987163632 U JP1987163632 U JP 1987163632U JP 16363287 U JP16363287 U JP 16363287U JP H061961 Y2 JPH061961 Y2 JP H061961Y2
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JP
Japan
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roof
gutter
girder
rainwater
pillar
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Application number
JP1987163632U
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JPH0168438U (ja
Inventor
茂宏 北山
Original Assignee
三協アルミニウム工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】
(産業上の利用分野) この考案は、例えば、自転車置場、バス停留所あるいは
通路などの様々な場所に設置され、屋根本体を載置した
腕木の略中央部に連結する柱で支持した屋根の雨水排出
装置に関するものである。 (従来の技術) 一般に、自転車置場などに設置される屋根としては、例
えば、柱の上端に、全体としてT形を成すように腕木を
固定すると共に、前記腕木の両端に、屋根本体の両側部
を支持する桁を連結することにより、屋根本体をその中
央部分に位置する柱で支持したものがある。なお、屋根
本体の長さに応じて柱の数を増加することができる。ま
た、屋根本体は、前記桁間に設けた垂木や屋根パネル等
で構成してある。 従来における屋根の雨水排出装置は、桁に、屋根本体か
らの雨水を受ける雨樋を設けると共に、この雨樋に、桁
の下側へ雨水を導くエルボを取付ける。また、前記エル
ボには、柱側へ向けて横樋を接続し、柱に添って取付け
た竪樋と前記横樋とを連結している。屋根本体上で受け
た雨水は、桁の雨樋からエルボ、横樋および竪樋を経
て、地面や下水溝に排出される。 (考案が解決しようとする問題点) ところが、上記したような従来の屋根の雨水排出装置
は、屋根本体の諸寸法に合わせて各樋を切断したり、エ
ルボおよび各樋を互いに接続したりするのに手間がかか
るほか、万一組立て誤差が生じると、屋根本体の下面に
露出しているエルボおよび横樋で構成される部分で雨も
り等の不具合が生じ易いという問題点があった。 (考案の目的) この考案は、このような従来の問題点に着目して成され
たもので、施工時の手間を大幅に省くことができると共
に、雨もり等の不具合が生じるのを防ぐことができる屋
根の雨水排出装置を提供することを目的としている。
【考案の構成】
(問題点を解決するための手段) この考案による屋根の雨水排出装置は、屋根本体の側部
を支持する桁を腕木に載置状態で連結して、前記腕木の
略中央部分を柱の上端に連結し、前記腕木の内部に長手
方向に沿って雨水排出用の流路を設けると共に、前記流
路と、屋根本体からの雨水を受ける桁の雨樋部とを腕木
と桁との連結部分で連通状態にし、且つ前記流路と、柱
に設けた竪樋部とを連通状態にしたことを特徴としてい
る。 (実施例) 以下、この考案を図面に基づいて説明する。 第1図〜第6図は、この考案の一実施例を説明する図で
ある。 すなわち、屋根は、第5図および第6図に示すように、
地上に立設した一対の柱2,2の各上端に、平行を成す
ように腕木3,3の中央部を連結し両腕木3,3の両端
部間に、屋根本体1の両側部を支持する桁4,4を載置
状態で連結することにより、前記屋根本体1をその中央
部分に位置する柱2,2で支持している。前記屋根本体
1は、上方に湾曲し且つ前記桁4,4間に等間隔で架設
される複数の垂木5とこれらの上面に取付けたパネル押
え6とで屋根パネル7を挟着保持した構成になってい
る。前記屋根パネル7は、一例として、各垂木間に個別
に取付ける。 なお、この実施例では、柱2,腕木3、桁4および垂木
5等が押出し形材から成り、屋根パネル7には、ガラス
板やアクリル板などを用いる。 前記柱2は竪樋部を有し、第1図〜第3図に示すよう
に、その水平断面形状が全体として矩形を成すものであ
って、中空状の主材8と、当該柱2の一方の短辺側(第
3図の右側)を形成するカバー材9とを備えている。前
記主材8は、カバー材9を取付ける側に、中空部内へ段
階的に凹んだ段状壁部8aと、各長辺側の面に連なる突
片8b,8bとを有し、両者によって竪樋部を成す別体
の竪樋10の収容溝8cを形成している。前記段状壁部
8aは、中央の小溝部の内側に、一対の内向き係止爪8
d,8dを有すると共に、前記両突片8b,8bよりも
やや内側に、一対の係止用片8e,8eを有している。
また、前記カバー材9は、裏面の両端部分に、前記係止
用片8e,8eに係合する取付け片9a,9aを有し、
前記両突片8b,8b間を閉塞して竪樋10を完全に隠
蔽する。 前記竪樋10は、一対の外向き係止爪11a,11aを
有するブラケット11が外嵌され、前記内向き係止爪8
d,8dに外向き係止爪11a,11aを係合すること
によって主材8に取付けてある。 前記腕木3は、その垂直断面形状が長辺を竪にした略矩
形を成すものであって、この実施例では、下側から全体
の約三分の一の高さに隔壁3aを形成し、中空部分が上
下二段に分割してある。前記腕木3は、下段の中空部分
を雨水排出用の流路3bとしており、底壁部に、前記竪
樋10への排水口3cが形成してある。 前記柱2と腕木3とを連結するにあたっては、主材8の
短辺、段状壁部8aおよびカバー材9の各上端を腕木3
の外形に合わせて予め切欠いておき、柱2の長辺部分と
の間にスペーサー12,12を介装して、前記切欠き部
分に腕木3を嵌入する。そして、柱2の長辺間を貫通す
る複数(図示では3本)のボルト13と、これに螺着す
るナット14とにより、柱2と腕木3とを強固に連結す
る。前記ボルト13は、腕木3の上段中空部分を貫通し
ており、この頭部およびナット14にキャップ15が取
付けてある。 また、上記作業に伴って、柱2の竪樋10と腕木3の流
路3bとを連通状態にするには、第4図にも示すよう
に、水抜き16を用いる。この水抜き16は、竪樋10
や腕木3への密着性を高めて水漏をより確実に阻止する
ために、例えば合成樹脂で成形してあって、前記排水口
3cに対応した内法を有する枠部16aと、その両側に
突出したねじ取付け部16b,16bと、枠部16aに
合わせて筒状を成す嵌合部16cとを一体的に有してい
る。前記水抜き16は、嵌合部16cを竪樋10の上端
部内側に嵌合すると共に、枠部16aを排水口3cの下
縁全周にわたって圧接し、ねじ取付け部16に通したね
じ17を腕木3の底壁に螺着することにより、竪樋10
と流路3bとを連通状態にする。 なお、この実施例では、腕木3の側部に、柱2の脇に開
口するオーバーフロー用孔3dが形成してあり、万一、
竪樋10内が詰った場合でも排水機能を確保することが
できる。さらに、前記腕木3の端部は、桁4の連結後、
キャップ18で密閉する。 前記桁4は、中空材から成るものであって、上部には、
屋根本体1上からの雨水を受けるための溝状の雨樋部4
aが形成してある。前記雨樋部4aの屋根本体内側に
は、垂木5の端面および端部下面を受けるための垂木保
持部4b,4cが形成してある。また、前記雨樋部4a
の底壁には、屋根パネル7の縁部を抑えるためのパネル
保持部4dが突設してあり、なお且つ腕木3との連結位
置に、排水口4eが形成してある。さらに、前記桁4
は、屋根本体内側となる側部の下端寄りに、断面略C形
の溝部4fが形成してある。 前記腕木3と桁4とを連結するにあたっては、断面L形
の連結具19を用いる。前記連結具19は、腕木3の上
面に対向する一方の片19aと、桁4の屋根本体内側の
面に対向する他方の片19bとを備えると共に、他方の
片19bには、前記溝部4fに係合する鉤部19cが突
設してある。前記連結具19は、他方の片19bに通し
たねじ20を桁4に螺着したのち、腕木3の上壁部下面
に裏板21を設けて、一方の片19aから前記裏板21
にボルト22を通し、このボルト22にナット23を締
着することにより、腕木3とこれに載置状態となった桁
4とを連結する。 また、上記作業に伴って、腕木3の流路3bと桁4の雨
樋部4aとを連通状態にするには、上端に水抜き(同一
符号16を用いる)を装着した流路形成用のパイプ24
を用いている。前記水抜き16は、排水口4eの下縁全
周に圧接され、雨樋部4a内から設けたねじ25で固定
してある。前記パイプ24は、桁4の中空部から、その
底壁、腕木3の上壁および隔壁3aを貫通し、流路3b
内に下端部が開口している。 上記の屋根における雨水排出装置は、第1図中の矢印で
示すように、屋根本体1が成す湾曲面に沿って流れ落ち
る雨水を桁4の雨樋部4aで受けたのち、排水口4eか
らパイプ24を経て腕木3の流路3bに流し込み、次い
で、排水口3cから竪樋10を通して地面あるいは下水
溝などに排出する。 つまり、上記雨水排出装置は、腕木3の内部に流路3b
を設け、この流路3Bと雨樋部4aおよび竪樋10とを
各部材の連結部分で互いに連通状態としたため、従来用
いていたエルボや横樋を必要とせず、なお且つ腕木3と
従来の上記部材とが一体化されて屋根とともに組立が成
されるので、組立て誤差によって雨もり等の不具合が生
じる心配は無い。また、柱2の外側に沿って竪樋部を設
けた構成としても良いが、上記実施例の如く柱2内に竪
樋10を収容する構成とすれば、全体的な外観をより一
層向上させることができる。 なお、この考案による屋根の雨水排出装置は、上記実施
例だけの構造に限らず、例えば柱、腕木および桁等の形
態や、これらの詳細な連結構造などを適宜変更すること
ができ、このほか、パイプ24を用いずに腕木の流路と
桁の雨樋部とを直接連通状態としたりすることも良い。
また、当該装置を適用する屋根の構成も上記実施例に限
らず、腕木に取付ける柱を複数本にしたものや、柱が腕
木の中央から少々偏在しているものなどでも良い。
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案の屋根の雨水排出装
置によれば、屋根本体の側部を支持する桁を腕木に載置
状態で連結して、前記腕木の略中央部分を柱の上端に連
結し、前記腕木の内部に長手方向に沿って雨水排出用の
流路を設けると共に、前記流路と、屋根本体からの雨水
を受ける桁の雨樋部とを腕木と桁との連結部分で連通状
態にし、且つ前記流路と、柱に設けた竪樋部とを連通状
態にした構成としたため、外部に露出する従来のエルボ
や横樋が不要になり、これらの切断、寸法調整および接
続といった作業が無くなるので、施工時の手間を大幅に
省くことができると共に、組立て誤差による雨もり等の
不具合が生じるのを確実に防ぐことができ、このほか外
観を向上させることができるなどの優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に基づく柱、腕木および桁
の連結部分の断面図、第2図は1図中のA−A線に基づ
く断面説明図、第3図は柱上端部の水平断面説明図、第
4図は水抜きを説明する斜視図、第5図および第6図は
屋根の側面図および正面図である。 1…屋根本体、 2…柱、 3…腕木、 3b…流路、 4…桁、 4a…雨樋部、 10…竪樋(竪樋部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根本体の側部を支持する桁を腕木に載置
    状態で連結して、前記腕木の略中央部分を柱の上端に連
    結し、前記腕木の内部に長手方向に沿って雨水排出用の
    流路を設けると共に、前記流路と、屋根本体からの雨水
    を受ける桁の雨樋部とを腕木と桁との連結部分で連通状
    態にし、且つ前記流路と、柱に設けた竪樋部とを連通状
    態にしたことを特徴とする屋根の雨水排出装置。
JP1987163632U 1987-10-28 1987-10-28 屋根の雨水排出装置 Expired - Lifetime JPH061961Y2 (ja)

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JPH0168438U JPH0168438U (ja) 1989-05-02
JPH061961Y2 true JPH061961Y2 (ja) 1994-01-19

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JPH0168438U (ja) 1989-05-02

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