JP3000196B2 - アプローチ等組立建物における排水装置 - Google Patents

アプローチ等組立建物における排水装置

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JP3000196B2
JP3000196B2 JP15468995A JP15468995A JP3000196B2 JP 3000196 B2 JP3000196 B2 JP 3000196B2 JP 15468995 A JP15468995 A JP 15468995A JP 15468995 A JP15468995 A JP 15468995A JP 3000196 B2 JP3000196 B2 JP 3000196B2
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秀和 花田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アプローチ等組立建
物における排水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばアプローチの排水装置は、
プラスチック製の樋部材を、梁や支柱などの構造材に、
いわゆる外付けにより取り付けるか、または梁や支柱な
どの構造材に孔をあけたり、あるいは構造材の内部に通
水路を設けたりして、いわゆる内装方式により樋部を設
けたものが知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプラスチック製の樋部材を、アプローチの構造材に
外付けにより取り付けた場合には、樋部材が割れやす
く、かつ外観が悪く、見栄えがしないという問題があっ
た。また上記従来の内装方式により構造材の内部に樋部
を設けた場合には、構造材の内部に水を直接通すと、構
造材自体が腐食して、耐久性が劣るとともに、構造材に
孔をあけることにより、構造材の強度が弱くなるという
問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、排水装置をアプローチ本体と一体化すること
ができて、しかも構造材の強度の低下を防止し得るとと
もに、構造材自体の腐食を防止することができて、耐久
性にすぐれているうえに、外観上の見劣りをなくすこと
ができる、アプローチ等組立建物における排水装置を提
供しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、屋根の左右両側縁部に設けられかつ
軒樋部を有する左右一対の桁材と、屋根の下側において
前後に所要間隔おきに配置された複数本の支柱と、各支
柱の上端部に取り付けられて屋根を支持する屋根支持用
梁材とを備えているアプローチ等組立建物において、
根の下側において屋根支持用梁材の上に、中空状の連絡
樋部を有する中空押出形材製の連絡樋部材が長手方向に
載置され、屋根支持用梁材および連絡樋部材の左右両端
部と、上記左右両桁材の所要箇所とが、それぞれ結合部
材を介して連結され、左右両桁材)の軒樋部の底壁に通
水孔があけられるとともに、連絡樋部材の頂壁部の対応
箇所に通水孔があけられることにより、左右両桁材の軒
樋部と、連絡樋部材の連絡樋部とが通水孔を介して互い
に連通せしめられ、屋根支持用梁材および連絡樋部材の
左右両端部にキャップが被せ止められ、上記各支柱は水
平断面略方形で、各支柱の上端部の左右両側壁に、屋根
支持用梁材およびこれの上面に載置された連絡樋部材の
それぞれ端部を嵌め入れる切欠きが設けられ、屋根支持
用梁材の上に載置された連絡樋部材の側壁部に、支柱に
対応するように、出水孔があけられていて、この出水孔
を囲むように側面よりみて略倒L形の雨水流出用筒形部
材が連絡樋部材の側壁部に取り付けられ、支柱の上端部
の対向壁に、上記雨水流出用筒形部材の水平部を逃がす
切欠きが設けられ、これには筒形部材の水平部が嵌め入
れられ、支柱の一側面に沿って中空押出形材製の縦樋部
材が取り付けられ、縦樋部材の左右両側壁には、支柱側
に張り出した張出壁部が設けられていて、これら両張出
壁部が支柱の左右両側壁外面に沿って取り付けられ、縦
樋部材の内外両対向壁の幅方向の中間部に一対の隔壁が
所定間隔をおいて設けられ、両隔壁の中間に縦樋部が形
成され、縦樋部材の内側対向壁上端部の連絡樋部対応部
分に、雨水流出用筒形部材の水平部を逃がす切欠きが設
けられ、これには上記支柱上端部の切欠きに続いて、筒
形部材の水平部が嵌め入れられて、該筒形部材の垂下部
の先端が、縦樋部材の縦樋部の上端に上からのぞませら
ていることを特徴としている。
【0006】なお上記において、支柱は、アプローチ等
組立建物における排水装置の長さにもよるが、通常、前
後に所要間隔おきに2〜4本配置される。
【0007】
【作用】上記において、屋根支持用梁材の上に、連絡樋
部を有する連絡樋部材が載置され、屋根の左右両桁材の
軒樋部が連絡樋部材の連絡樋部を介して互いに連通せし
められている。また支柱の一側面に沿って縦樋部を有す
る縦樋部材が取り付けられている。
【0008】そして、屋根の上に降った雨水は、左右両
桁材の軒樋部内にそれぞれ流入し、ついで雨水は、これ
ら両軒樋部から連絡樋部材の連絡樋部へと移行する。さ
らに雨水は、一方の連絡樋部材の側壁部の所要箇所にあ
けられた出水孔より、同側の支柱に沿う縦樋部材の縦樋
部内を流下して、縦樋部材の下端より外部に排出せられ
るものである。
【0009】従って、この発明によれば、アプローチ等
組立建物における排水装置を、屋根支持用梁材および支
柱よりなる組立建物の本体と一体化することができ、こ
れによって外観上の見劣りをなくすことができ、外観が
非常にすっきりとしていて、体裁が良く、デザイン上す
ぐれている。
【0010】また、屋根上から左右両桁材の軒樋部に流
れ込んだ雨水は、連絡樋部材の連絡樋部、並びに同側の
支柱に沿う縦樋部材の縦樋部を通じて外部に排出される
ので、支柱や屋根支持用梁材といった構造材の内部に、
水を直接通すことなく、従って構造材の腐食を未然に防
止することができて、耐久性にすぐれている。また樋部
には経時的に割れが生じるようなことがない。
【0011】また例え、連絡樋部材や縦樋部材に腐食が
生じたような場合でも、最悪、これらの部材を取り替え
ることにより、排水装置の補修を容易かつ安価に実施し
得るものである。
【0012】さらに、支柱や屋根支持用梁材等の構造材
自体には、通水孔をあけないので、構造材の強度の低下
を防止することができて、耐久性にすぐれている。
【0013】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0014】なお図面は、この発明をアプローチに適用
した場合を示すものである。
【0015】この明細書において、前後、左右は図2を
基準とし、前とは図2の左側、後とは同右側をいゝ、ま
た左とは同図図面紙葉の表側、右とは同裏側をいうもの
とする。
【0016】まず図1〜図3において、アプローチは、
正面よりみてアーチ形の屋根(2) と、屋根(2) の下側
おいて前後に所要間隔おきに敷地(G) に立てられた2本
のアルミニウム(アルミニウム合金を含む)中空押出形
材製の支柱(1)(1)と、各支柱(1) の上端部に取り付けら
れて屋根(2) を支持する横断面略方形のアルミニウム中
空押出形材製の屋根支持用梁材(3) とを備えており、
図示のものは、各支柱(1) の上端部と屋根支持用梁材
(3) とが、後述する連結具(50)を介して正面よりみて略
倒L形に連結されている。
【0017】ここで、アプローチのアーチ形屋根(2)
は、軒樋部(10)をそれぞれ一体に具備しかつ前後方向に
のびる左右両側縁部のアルミニウム押出形材製の桁材
(4)(5)と、前後両端部のアルミニウム押出形材製の梁材
(6)(7)と、アクリル樹脂またはポリカーボネート樹脂な
どよりなる屋根板(8) と、左右の桁材(4)(5)に渡され
て、屋根板(8) を支持する多数のアルミニウム押出形材
製の垂木部材(9) と、垂木部材(9)(9)同の間に渡され
て屋根板(8) を下側から支持する母屋材(図示略)とを
備えている。
【0018】図4〜図6に示すように、前後一対の屋根
支持用梁材(3)(3)の上面には、アルミニウム中空押出形
材製の連絡樋部材(14)(14)がそれぞれ長手方向に載置さ
れ、屋根支持用梁材(3) および連絡樋部材(14)の左右両
端部と、上記左右両桁材(4)(5)の所要箇所とが、後述す
る側面よりみて略U形の結合部材(31)(31)およびボルト
(30)を介してそれぞれ結合されている。
【0019】一方、支柱(1) は、水平断面略方形で、各
支柱(1) の上端部の左右両側壁(11)(11)に、屋根支持用
梁材(3) およびこれの上面に載置された連絡樋部材(14)
のそれぞれ端部を嵌め入れる切欠き(13)(13)が設けら
れ、かつ各支柱(1) の前後対向壁(12)(12)は断面凸弧形
となされている。なお、前側支柱(1) の前側面に沿って
縦樋部(41)を有する縦樋部材(40)が略全長にわたって取
り付けられている。
【0020】そして、屋根(2) の左右両側縁部の桁材
(4)(5)に設けられた左右両軒樋部(10)(10)は、2つの連
絡樋部材(14)(14)を介して互いに連通せしめられてお
り、さらに一方の前側連絡樋部材(14)の連絡樋部(15)の
所定箇所より雨水が、同側の支柱(1) に設けられた縦樋
部材(40)の縦樋部(41)に流下して、縦樋部材(40)の下端
に接続された排水出口部材(47)より外部に排出せられる
ようになされている。
【0021】すなわち、図4と図5に詳しく示すよう
に、各屋根支持用梁材(3) の上面に長手方向に載置され
たアルミニウム中空押出形材製の連絡樋部材(14)は、頂
壁部(16)と、これの前後両側縁よりそれぞれ下方にのび
る前後両側壁部(17)(17)と、前後両側壁部(17)(17)の下
端寄り部分同の間に水平状に渡された底壁部(18)とよ
りなり、その底壁部(18)より上側の中空状の連絡樋部(1
5)および同底壁部(18)より下側でかつ下方に開口したボ
ルト頭部逃がし用凹部(38)が形成されている。
【0022】一方、側面よりみて略U形の結合部材(31)
は、底壁部(32)と、これの前後両側縁部に連なる立上が
り壁部(33)(33)と、両立上がり壁部(33)(33)の上端より
それぞれ前後にのびる鍔部(34)(34)とよりなるものであ
る。
【0023】そして、この略U形の結合部材(31)の底壁
部(32)が、複数のボルト(30)および板ナット(35)、並び
に後述する連結具(50)とによって屋根支持用梁材(3) の
頂壁部(3b)左右両端部の上面に固定される。
【0024】これに対し、連絡樋部材(14)の左右両端部
において、前後両側壁部(17)(17)の下端部に、結合部材
底壁部逃がし用切欠き(19)が設けられていて、上記略U
形の結合部材(31)を左右両端部に具備した屋根支持用梁
材(3) の上面に、連絡樋部材(14)が載置されると、各結
合部材(31)の底壁部(32)が連絡樋部材(14)の同側の端部
の切欠き(19)に逃がされて、結合部材(31)の前後両立上
がり壁部(33)(33)が、連絡樋部材(14)の前後両側壁部(1
7)(17)の外側に張り出し、結合部材(31)上端の鍔部(34)
(34)が左右の桁材(4)(5)下壁に当接せしめられて、これ
らの鍔部(34)(34)を貫通するボルト(30)(30)の先端部
が、左右桁材(4)(5)の内部拡大溝(22)に嵌め入れられた
板ナット(23)(23)にねじ込まれることにより、屋根支持
用梁材(3)および連絡樋部材(14)の左右両端部が、略U
形の結合部材(31)(31)を介して左右桁材(4)(5)に結合さ
れている。
【0025】また、左右桁材(4)(5)と連絡樋部材(14)の
左右両端部との交差部分に、補強L形金具(27)(27)が当
接せられて、ビス(28)(28)により固定されている。
【0026】なお、各屋根支持用梁材(3) および連絡樋
部材(14)の左右両端部には、キャップ(36)(36)が被せ止
められている。
【0027】そして、この状態で、左右両桁材(4)(5)の
軒樋部(10)(10)の底壁(10a)(10a)に通水孔(21)があけら
れるとともに、連絡樋部材(14)の頂壁部(16)の対応箇所
に通水孔(20)があけられることにより、左右両桁材(4)
(5)の軒樋部(10)(10)と、連絡樋部材(14)の連絡樋部(1
5)とが通水孔(21)(20)を介して互いに連通せしめられて
いる。
【0028】さらに、前側の屋根支持用梁材(3) の上に
載置された連絡樋部材(14)の左端寄り部分においてこれ
の前側壁部(17)に、支柱(1) に対応するように、正面よ
りみて方形の出水孔(24)があけられていて、この出水孔
(24)を囲むように側面よりみて略倒L形の雨水流出用筒
形部材(25)が外側に配置され、この筒形部材(25)の周辺
に一体に設けられた鍔部(26)が所要数のビス(28)によっ
て連絡樋部材(14)の前側壁部(17)部分に取り付けられて
いる。
【0029】これに対し、前側支柱(1) の上端部の前側
対向壁(12)に、上記雨水流出用筒形部材(25)の水平部(2
5a) を逃がす切欠き(29)が設けられ、これには筒形部材
(25)の水平部(25a) が嵌め入れられている。
【0030】前側支柱(1) の前側面に沿って取り付けら
れた縦樋部材(40)は、アルミニウム中空押出形材製で、
図6に詳しく示すように、これの内外両対向壁(42)(43)
のうち、外側対向壁(43)は、支柱(1) の場合と同様に、
断面凸弧形となされている。縦樋部材(40)の左右両側壁
(45)(45)には、支柱(1) 側に張り出した張出壁部(45a)
(45a)が設けられていて、これら両張出壁部(45a)(45a)
が支柱(1) の左右両側壁(11)(11)外面に沿って取り付け
られている。また、縦樋部材(40)の内外両対向壁(42)(4
3)の幅方向の中間部に一対の隔壁(46)(46)が所定間隔を
おいて設けられ、両隔壁(46)(46)の中間に縦樋部(41)が
形成されている。
【0031】そして、縦樋部材(40)の内側対向壁(42)
端部の連絡樋部対応部分に、雨水流出用筒形部材(25)の
水平部(25a) を逃がす切欠き(44)が設けられ、これには
上記支柱(1) 上端部の切欠き(29)に続いて、筒形部材(2
5)の水平部(25a) が嵌め入れられて、該筒形部材(25)の
垂下部(25b) の先端が、縦樋部材(40)の縦樋部(41)の上
端に上からのぞませられている。
【0032】また、図7と図8に詳しく示すように、縦
樋部材(40)の下端部には、合成樹脂製の略箱形の排水出
口部材(47)が取り付けられ、該排水出口部材(47)の頂壁
には、縦樋部材(40)の縦樋部(41)の下端に連なる通水孔
(48)があけられている。また排水出口部材(47)の左右両
側には、縦樋部材(40)側に張り出した張出壁部(47a)(47
a)が設けられていて、これら両張出壁部(47a)(47a)が縦
樋部材(40)の左右両側壁(45)(45)の外面に沿って取り付
けられている。さらに排水出口部材(47)の下壁の略中央
部には、短い出口パイプ部(49)が設けられ、これには適
宜の排水管(図示略)の端部を接続することができるも
のである。
【0033】また、図4〜図6に詳しく示すように、連
結具(50)は、支柱(1) の上端部に差込み状に固定される
支柱側第1連結部材(51)と、屋根支持用梁材(3) の支柱
対応部分の内部に挿入される梁材側第2連結部材(52)と
で構成されている。
【0034】この連結具(50)の支柱側第1連結部材(51)
は水平断面略コ形のチャンネル形鋼よりなるもので、こ
れの左右垂直対向壁部(51a)(51a)の上端に、ボルト孔(5
4)を有する水平板状の頂壁部(51b) が設けられるととも
に、正面よりみて略三角形状の合計4つの補強壁部(53)
が左右両側に取り付けられている。
【0035】一方、連結具(50)の梁材側第2連結部材(5
2)は、垂直断面略コ形のチャンネル形鋼よりなるもの
で、これの上下対向壁部(52a)(52a)同の内側に、側面
よりみて略逆コ形の短尺の3つの補強部材(55)が渡し止
められ、第2連結部材(52)の下側対向壁部(52a) にはね
じ孔(56)が所定間隔をおいて設けられ、かつ上側対向壁
部(52a) の左端寄り部分にもねじ孔(56)が補強部材(55)
の上壁部まで至るように設けられている。
【0036】上記連結具(50)を用いて各支柱(1) の上端
部と屋根支持用梁材(3) とを連結するには、まず屋根支
持用梁材(3) の内部に梁材側第2連結部材(52)を、梁材
(3)の一端より挿入し、屋根支持用梁材(3) 内部の中央
部分に、梁材側第2連結部材(52)を配置する。ついで、
屋根支持用梁材(3) の内部に挿入された梁材側第2連結
部材(52)に対して支柱側第1連結部材(51)を、屋根支持
用梁材(3) の下壁(3a)を貫通するボルト(30)を用いて結
合する。
【0037】さらに、屋根支持用梁材(3) およびこれの
内部の梁材側第2連結部材(52)に結合された第1連結部
材(51)を、支柱(1) の上端部に差し込む。このとき第1
連結部材(51)の左右両側の補強板(53)は、支柱(1) 上端
部の左右両切欠き(13)(13)に逃がされる。
【0038】そして差込み後、支柱側第1連結部材(51)
の左右垂直対向壁部(51a)(51a)を、小さいボルト(30)に
よって支柱(1) 上端部の左右両側壁(11)(11)に結合す
る。
【0039】これによって、支柱(1) と屋根支持用梁材
(3) とが、互いに分割された支柱側第1連結部材(51)お
よび梁材側第2連結部材(52)よりなる連結具(50)を介し
て強固に結合される。なおこの場合、屋根支持用梁材
(3) は、いわゆる1本物であるため、強度が充分に大き
いうえに、外観がすっきりとしていて、体裁が良く、デ
ザイン上すぐれている。
【0040】上記アプローチにおいて、正面よりみてア
ーチ形の屋根(2) の上に降った雨水は、左右両側の桁材
(4)(5)の軒樋部(10)(10)内にそれぞれ流入する。
【0041】左右桁材(4)(5)と連絡樋部材(14)の左右両
端部との交差部分においては、左右両軒樋部(10)(10)の
底壁(10a)(10a)に通水孔(21)(21)があけられるととも
に、連絡樋部材(14)の頂壁部(16)の対応箇所に通水孔(2
0)(20)があけられていて、左右両軒樋部(10)(10)と、連
絡樋部材(14)の連絡樋部(15)とが通水孔(21)(20)を介し
て互いに連通せしめられているため、雨水は、左右両軒
樋部(10)(10)から通水孔(21)(20)を経て、連絡樋部材(1
4)(14)の連絡樋部(15)(15)へと移行する。
【0042】続いて雨水は、前側連絡樋部材(14)の前側
壁部(17)の左端寄り部分にあけられた出水孔(24)より、
略倒L形の雨水流出用筒形部材(25)を介して同側の支柱
(1)に取り付けられている縦樋部材(40)の縦樋部(41)内
を流下せしめられ、最後に、縦樋部材(40)下端部に取り
付けられた排水出口部材(47)からこれの短い出口パイプ
部(49)を経て、適宜の排水管(図示略)より外部に排出
せられるものである。
【0043】なお、上記実施例では、各支柱(1) の上端
部と屋根支持用梁材(3) とが、連結具(50)を介して正面
よりみて略倒L形に連結されている場合を例示したが、
その他、各支柱(1) の上端部と屋根支持用梁材(3) とを
正面よりみて略T形に、あるいはまたいわゆる略F形に
連結することができるものである。なお、その場合に
は、屋根支持用梁材(3) の内部に挿入する梁材側第2連
結部材(52)の位置を、同梁材(3) の中央部に、あるいは
また左端部寄り部分にずらせるとともに、屋根支持用梁
材(3) の下壁(3a)にあけるボルト孔の位置をずらせる
けで良い。
【0044】また、上記実施例においては、この発明の
排水装置をアプローチに適用した場合について説明した
が、この発明は、アプローチだけでなく、その他階段の
屋根、カーポートの屋根およびテラスの屋根などの、い
わゆるオープン・スペースに設置される組立建物すべて
に適用されるものである。
【0045】
【発明の効果】この発明のアプローチ等組立建物におけ
る排水装置は、上述のように、屋根の下側において屋根
支持用梁材の上に、中空状の連絡樋部を有する中空押出
形材製の連絡樋部材が長手方向に載置され、屋根支持用
梁材および連絡樋部材の左右両端部と、上記左右両桁材
の所要箇所とが、それぞれ結合部材を介して連結され、
左右両桁材)の軒樋部の底壁に通水孔があけられるとと
もに、連絡樋部材の頂壁 部の対応箇所に通水孔があけら
れることにより、左右両桁材の軒樋部と、連絡樋部材の
連絡樋部とが通水孔を介して互いに連通せしめられ、屋
根支持用梁材および連絡樋部材の左右両端部にキャップ
が被せ止められ、上記各支柱は水平断面略方形で、各支
柱の上端部の左右両側壁に、屋根支持用梁材およびこれ
の上面に載置された連絡樋部材のそれぞれ端部を嵌め入
れる切欠きが設けられ、屋根支持用梁材の上に載置され
た連絡樋部材の側壁部に、支柱に対応するように、出水
孔があけられていて、この出水孔を囲むように側面より
みて略倒L形の雨水流出用筒 形部材が連絡樋部材の側壁
部に取り付けられ、支柱の上端部の対向壁に、上記雨水
流出用筒形部材の水平部を逃がす切欠きが設けられ、こ
れには筒形部材の水平部が嵌め入れられ、支柱の一側面
に沿って中空押出形材製の縦樋部材が取り付けられ、
樋部材の左右両側壁には、支柱側に張り出した張出壁部
が設けられていて、これら両張出壁部が支柱の左右両側
壁外面に沿って取り付けられ、縦樋部材の内外両対向壁
の幅方向の中間部に一対の隔壁が所定間隔をおいて設け
られ、両隔壁の中間に縦樋部が形成され、縦樋部材の内
側対向壁上端部の連絡樋部対応部分に、雨水流出用筒形
部材の水平部を逃がす切欠きが設けられ、これには上記
支柱上端部の切欠きに続いて、筒形部材の水平部が嵌め
入れられて、該筒形部材の垂下部の先端が、縦樋部材の
縦樋部の上端に上からのぞませられているもので、この
発明によれば、排水装置を、屋根支持用梁材および支柱
よりなるアプローチ等組立建物本体と一体化することが
でき、これによって外観上の見劣りをなくすことがで
き、外観が非常にすっきりとしていて、体裁が良く、デ
ザイン上すぐれている。
【0046】そして、屋根上から左右両桁材の軒樋部に
流れ込んだ雨水は、連絡樋部材の中空状の連絡樋部を経
て、これの所定箇所より、同側の支柱に沿う縦樋部材の
縦樋部を通じて外部に排出されるので、支柱や屋根支持
用梁材といった構造材の内部に、水を直接通すことがな
く、従って構造材の腐食を未然に防止することができ
て、耐久性にすぐれている。また従来のように、樋部に
経時的に割れが生じるようなことがない。
【0047】また例え、連絡樋部材や縦樋部材に腐食が
生じたような場合でも、最悪、これらの部材を取り替え
ることにより、排水装置の補修を容易かつ安価に実施し
得るものである。
【0048】さらに、支柱や屋根支持用梁材等の構造材
自体には、通水孔をあけないので、構造材の強度の低下
を防止することができて、耐久性にすぐれているという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すアプローチの概略斜視
図である。
【図2】同アプローチの左側面図である。
【図3】同アプローチの正面図である。
【図4】同アプローチの左側桁材と屋根支持用梁材およ
び連絡樋部材の交差部分を示す一部切欠き拡大正面図で
ある。
【図5】同交差部分の一部切欠き拡大左側面図である。
【図6】同交差部分の一部切欠き拡大斜視図である。
【図7】図1のアプローチの支柱に取り付けられた縦樋
部材、およびこれの下端部に接続された排水出口部材を
示す拡大斜視図である。
【図8】図7のAーA線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
1 支柱 2 屋根 3 屋根支持用梁材 4,5 左右桁材 10 軒樋部10a 底壁 11,11 左右両側壁 12 対向壁 13 切欠き 14 連絡樋部材 15 中空状の連絡樋部16 頂壁部 17 連絡樋部材の側壁部 20 通水孔 21 通水孔 24 出水孔 25 側面よりみて略倒L形の雨水流出用筒形部
25a 水平部 25b 垂下部 29 切欠き 31 結合部材 36 キャップ 40 縦樋部材 41 縦樋部42,43 内外両対向壁 44 切欠き 45,45 左右両側壁 45a 張出壁部 46 隔壁 47 排水出口部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根(2) の左右両側縁部に設けられかつ
    軒樋部(10)を有する左右一対の桁材(4)(5)と、屋根(2)
    の下側において前後に所要間隔おきに配置された複数本
    の支柱(1) と、各支柱(1) の上端部に取り付けられて屋
    根(2) を支持する屋根支持用梁材(3) とを備えているア
    プローチ等組立建物において、屋根(2) の下側において
    屋根支持用梁材(3) の上に、中空状の連絡樋部(15)を有
    する 空押出形材製の連絡樋部材(14)が長手方向に載置
    され、屋根支持用梁材(3) および連絡樋部材(14)の左右
    両端部と、上記左右両桁材(4)(5)の所要箇所とが、それ
    ぞれ結合部材(31)(31)を介して連結され、左右両桁材
    (4)(5)の軒樋部(10)(10)の底壁(10a)(10a)に通水孔(21)
    があけられるとともに、連絡樋部材(14)の頂壁部(16)の
    対応箇所に通水孔(20)があけられることにより、左右両
    桁材(4)(5)の軒樋部(10)(10)と、連絡樋部材(14)の連絡
    樋部(15)とが通水孔(21)(20)を介して互いに連通せしめ
    られ、屋根支持用梁材(3) および連絡樋部材(14)の左右
    両端部にキャップ(36)(36)が被せ止められ、上記各支柱
    (1) は水平断面略方形で、各支柱(1) の上端部の左右両
    側壁(11)(11)に、屋根支持用梁材(3) およびこれの上面
    に載置された連絡樋部材(14)のそれぞれ端部を嵌め入れ
    る切欠き(13)(13)が設けられ、屋根支持用梁材(3) の上
    に載置された連絡樋部材(14)の側壁部(17)に、支柱(1)
    に対応するように、出水孔(24)があけられていて、この
    出水孔(24)を囲むように側面よりみて略倒L形の雨水流
    出用筒形部材(25)が連絡樋部材(14)の側壁部(17)に取り
    付けられ、支柱(1) の上端部の対向壁(12)に、上記雨水
    流出用筒形部材(25)の水平部(25a) を逃がす切欠き(29)
    が設けられ、これには筒形部材(25)の水平部(25a) が嵌
    め入れられ、支柱(1) の一側面に沿って中空押出形材製
    縦樋部材(40)が取り付けられ、縦樋部材(40)の左右両
    側壁(45)(45)には、支柱(1) 側に張り出した張出壁部(4
    5a)(45a)が設けられていて、これら両張出壁部(45a)(45
    a)が支柱(1) の左右両側壁(11)(11)外面に沿って取り付
    けられ、縦樋部材(40)の内外両対向壁(42)(43)の幅方向
    の中間部に一対の隔壁(46)(46)が所定間隔をおいて設け
    られ、両隔壁(46)(46)の中間に縦樋部(41)が形成され、
    縦樋部材(40)の内側 対向壁(42)上端部の連絡樋部対応部
    分に、雨水流出用筒形部材(25)の水平部(25a) を逃がす
    切欠き(44)が設けられ、これには上記支柱(1) 上端部の
    切欠き(29)に続いて、筒形部材(25)の水平部(25a) が嵌
    め入れられて、該筒形部材(25)の垂下部(25b) の先端
    が、縦樋部材(40)の縦樋部(41)の上端に上からのぞませ
    られている、アプローチ等組立建物における排水装置。
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