JPH06192487A - ゴム用薬品マスターバッチ - Google Patents

ゴム用薬品マスターバッチ

Info

Publication number
JPH06192487A
JPH06192487A JP35718992A JP35718992A JPH06192487A JP H06192487 A JPH06192487 A JP H06192487A JP 35718992 A JP35718992 A JP 35718992A JP 35718992 A JP35718992 A JP 35718992A JP H06192487 A JPH06192487 A JP H06192487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
masterbatch
weight
parts
chemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35718992A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Sakai
敏明 堺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanshin Chemical Industry Co Ltd filed Critical Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP35718992A priority Critical patent/JPH06192487A/ja
Publication of JPH06192487A publication Critical patent/JPH06192487A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】加硫剤,加硫促進剤,老化防止剤,加硫助剤,
スコーチ防止剤,充てん剤などのゴム用薬品 50〜8
0重量部 ゴムおよびエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA) 10〜40重量部 山皮,シリカなどの吸
着性粉体 10〜40重量部 オイル類および脂肪酸
0〜20重量部 からなるゴム用薬品マスターバッチ。 【効果】本発明のゴム用薬品マスターバッチは、マスタ
ーバッチ本来の目的である良好な形状を維持し、ゴムへ
の良好な分散性に優れるとともに、組成物の溶融を防止
し、ロールおよびミキサーでの加工性が改善されてお
り、加工性の良好なマスターバッチである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム用薬品マスターバッ
チに関する。一般に、ゴム用薬品の多くは、形状が微粉
末状であるため、粉塵化して飛散し、計量精度の低下を
起こしたり、作業者に付着して皮膚を刺激,もしくは吸
入し体内に入ることがあり、衛生上好ましくない。そこ
で、ゴム製品製造業においては、ゴム用薬品を、ゴムに
あらかじめ練り込んで予備分散させておくという、いわ
ゆるマスターバッチ方式が採用されている。このもの
は、飛散性が全くないばかりか、ゴムへの分散性も優れ
ており、上記のような問題点のあるゴム用薬品において
もゴムへの配合が容易である。
【0002】
【従来の技術】ロールあるいはミキサーを用いて、各種
のゴム配合剤のマスターバッチをゴムと混練する場合、
テトラエチルチウラムジスルフィドのような融点の低い
ゴム配合剤のマスターバッチは、その融点以上の温度で
混練する時に溶融しロール表面あるいはミキサーのロー
ターや壁に付着し、作業性の低下と共に、ゴム物性にも
悪影響を与える。またそれ自身は高融点のゴム配合剤で
も同時に混練された他のゴム配合剤や、オイル等により
融点が低下し、同様の問題が生じることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、上
記の問題点を解決すること、すなわち、マスターバッチ
本来の目的である良好な形状を維持し、かつゴムへの良
好な分散性を損なうことなく、組成物の溶融を防止し、
ロールおよびミキサーでの加工成形性を改善したゴム用
薬品マスターバッチを提供することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検
討を重ねた結果、 (a)ゴム用薬品 50〜80重量部 (b)ゴムおよびエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA) 10〜40重量部 (ただし、EVAは、(b)成分全量の0〜70重量%である。) (c)吸着性粉体 10〜40重量部 (d)オイル類および脂肪酸 0〜20重量部 以上、(a)〜(d)成分からなるゴム用薬品マスター
バッチによって、上記の問題点が解決されることを見い
出し、本発明を完成させるに至った。本発明のマスター
バッチは、上記のとおり、バインダーとしてゴムおよび
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)と吸着性粉体
と必要に応じてオイル類および脂肪酸類を選択するもの
であるが、これらの構成によってマスターバッチの溶融
性は著しく改善される。
【0005】ここで、(a)成分のゴム用薬品として
は、加硫剤,加硫促進剤,老化防止剤,加硫助剤,スコ
ーチ防止剤,充てん剤などが挙げられ、これらは、マス
ターバッチの性質上、二種以上が混合されてもよい。
【0006】(b)成分のゴムとしては、天然ゴム,イ
ソプレンゴム,ブタジエンゴム,スチレン−ブタジエン
ゴム,エチレン−プロピレンゴム,エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン三元重合体ゴム,溶液重合スチレン−
ブタジエンゴム,アクリロニトリルゴム,クロロプレン
ゴム,エピクロルヒドリンゴム,クロルスルホン化ポリ
エチレン,塩素化ポリエチレン,アクリルゴム,ノルボ
ルネンゴムなどが挙げられ、これらは、二種以上の混合
であってもさしつかえない。
【0007】(c)成分の吸着性粉体としては、山皮,
シリカ等が挙げられる。ここで山皮とは、表面に多数の
活性水酸基を有するホルマイト系粘度鉱物の総称であ
り、含水マグネシウム・シリケート(hydorous magnesiu
m silicete)のセピオライト(Sepiolite)・含水マグネシ
ウムアルミナ・シリケート(hydrous magnesium alminum
silscate)のアタバルジャイト(AttapulgiteあるいはPal
ygorskite)をいう。通常マウンテンレザー.マウンテン
コルク.マウンテンウッドなどと呼ばれているものであ
る。また、ここであげるシリカとは通常のゴム配合に用
いられる微粒子けい酸およびけい酸塩等である。
【0008】(d)成分のオイル類としては、通常ゴム
配合に用いられる軟化剤,可塑剤として、ナフテン系オ
イル,アロマチック系オイル,パラフィン系オイル,液
状ポリブテン,ジオクチルフタレート,ジブチルフタレ
ートなどが挙げられ、これらは、二種以上の混合であっ
てもさしつかえない。また、脂肪酸としてはステアリン
酸,オレイン酸,ラウリン酸,パルミチン酸等が挙げら
れ、これらは、二種以上の混合であってもさしつかえな
い。しかしながら、ゴムの加硫性能への影響等から、一
般的にゴム用薬品として使用されているステアリン酸の
使用が望ましい。
【0009】次に、本発明のマスターバッチの組成につ
いて述べる。(a)成分のゴム用薬品は、50重量部未
満では、ゴム用薬品の使用目的から離れることになり、
80重量部を超えると、バインダーとなる他の成分の含
有率が少なくなりすぎるため、満足のゆく形状のものが
得られない。
【0010】(b)成分のゴムは、10重量部未満で
は、マスターバッチ化することができない。また、ゴム
およびエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を混合
物として使用してもよい。この成分も総量としては10
〜40重量部と変わらないが、EVAの比率は、ゴムお
よびEVAの混合物となる(b)成分全量の0〜70重
量%であることが必要である。EVAは全く添加しなく
てもさしつかえないが、添加することによって、押し出
し造粒機で造粒成形する場合、押し出し加工性が向上す
る。しかし、EVAの比率が70重量%を超えると、ゴ
ム成分が少なくなりすぎるため、粘着性が増し、満足の
ゆく形状のものが得られない。
【0011】(c)成分の吸着性粉体は、10〜40重
量部,好ましくは、15〜25重量部である。10重量
部未満では、組成物の粘着防止効果が小さいため、効果
の点で好ましくない。本発明のマスターバッチを使用す
る際に、ゴムの物性に及ぼす影響を考慮すると、吸着性
体の添加量は、25重量部以下が好ましいが、通常は、
40重量部以下であれば、使用上の問題は、ほとんどな
い。しかし、40重量部を超えると、ゴムの物性に影響
が生ずることがあるため好ましくない。
【0012】(d)成分であるオイル類および脂肪酸類
は、0〜20重量部を必要とする。ゴム薬品の成分を5
0重量部近くまで低くした場合は、オイル類および脂肪
酸類を全く添加しなくてもマスターバッチ化できるた
め、添加しなくてもさしつかえない。しかし、20重量
部を超えると、(b)成分のゴムを多く必要とするた
め、(a)成分であるゴム用薬品を50重量部未満にし
なければ、満足のゆく形状のものが得られないので、結
果として好ましくない。マスターバッチの形状として
は、ロールでシート出ししたシート状でもよいし、また
計量の合理化の目的から、押し出し造粒機によって造粒
成形化することも可能である。
【0013】
【作用】本発明のゴム用薬品マスターバッチにおいて、
ゴム,吸着性粉体及びオイル類は、ゴム用薬品のマスタ
ーバッチを製造するに際し、形状が良く、ゴムへの分散
性に優れ、なおかつ組成物の溶融性を防止する上で必要
なものである。ゴムは、主としてバインダーとして働
き、吸着性粉体は組成物の溶融性を防止し、オイル類
は、ゴムの粘度を低下せしめることによって、マスター
バッチの硬度を低下させ、ゴム製品に対する分散性を向
上させる作用がある。
【0014】
【実施例】次に本発明を実施例によって詳しく説明す
る。
【0015】実施例1 テトラエチルチウラムジスルフィド(商品名:サンセラ
ーTET−G,三新化学工業株式会社製)600g(60重
量%),NBR(商品名:ニポールDN219,日本ゼ
オン株式会社製)200g(20重量%)セピオライト粉末
(商品名:エードプラスSP,水沢化学工業株式会社
製)200g(20重量%)を加圧ニーダーで混合し、押し
出し、カットして均一なマスターバッチのペレットを得
た。
【0016】実施例 2および比較例 1,2 実施例1の組成比をそれぞれ表1のように変えて混合
し、同様なマスターバッチを得た。
【0017】
【表1】
【0018】試験例 1 上記の実施例1,2及び比較例1,2で得られたゴム用
薬品マスターバッチをロール機でポリマー中に混練する
際その90%以上が練り込まれるまでの時間について、
8インチ試験ロール機で行った結果を表1に示す。な
お、ロール温度は、90℃で実施し、混入所要時間は、
一定量をロール上に加え、切り返ししないで試料がゴム
中に混合されていくまでの時間で評価した。
【0019】実施例3 トリメチルチオ尿素(商品名:サンセラーTMU,三新
化学工業株式会社製)500g(50重量%),クロロプレ
ンゴム(商品名:スカイプレンB−5,東ソー株式会社
製 以下CRと略)300g(30重量%)セピオライト粉
末(商品名:エードプラスSP,水沢化学工業株式会社
製)200g(20重量%)を加圧ニーダーで混合し、ロー
ルでシート化して、均一なマスターバッチを得た。
【0020】実施例4および比較例3,4 実施例3のセピオライト粉末をそれぞれ表2のようにホ
ワイトカーボン(商品名:ニプシールVN3,日本シリ
カ工業株式会社製),軽質炭酸カルシウム(商品名:シ
ルバーW,白石工業株式会社製)およびハードクレー
(商品名:ハードトップクレー,白石カルシウム株式会
社製)に変えて混合し、同様なマスターバッチを得た。
これを試験例1と同様に評価した。その結果を表2に示
す。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】表1から、セピオライト等吸着性粉末の
含有率が10重量%未満では、ロール上での溶融性があ
り、作業性も低下することがわかる。表2から、吸着性
の劣る粉末では、マスターバッチがロール上で溶融し、
作業上問題であることがわかる。以上の結果から、本発
明によって得られるゴム用薬品マスターバッチは、組成
物の溶融性を防止し、ロール加工性が改善されたマスタ
ーバッチであり、ゴム製品製造業に対する効果が絶大で
あることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 29/04 LDH 6904−4J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ゴム用薬品
    50〜80重量部 (b)ゴムおよびエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA) 10〜40重量部 (ただし、EVAは、(b)成分全量の0〜70重量%である。) (c)吸着性粉体 10〜40重量部 (d)オイル類および脂肪酸 0〜20重量部 以上、(a)〜(d)成分を混合し、成形してなるゴム
    用薬品マスターバッチ。
  2. 【請求項2】吸着性粉体が山皮および/またはホワイト
    カーボンである請求項1に記載のゴム用薬品マスターバ
    ッチ。
  3. 【請求項3】請求項1または2のマスターバッチをロー
    ル機でシート状に成形してなるマスターバッチの製造方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1または2のマスターバッチを押し
    出し造粒機で造粒成形してなるマスターバッチの製造方
    法。
JP35718992A 1992-12-22 1992-12-22 ゴム用薬品マスターバッチ Pending JPH06192487A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35718992A JPH06192487A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 ゴム用薬品マスターバッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35718992A JPH06192487A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 ゴム用薬品マスターバッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06192487A true JPH06192487A (ja) 1994-07-12

Family

ID=18452852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35718992A Pending JPH06192487A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 ゴム用薬品マスターバッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06192487A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179717A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Bridgestone Corp ゴム用薬品マスターバッチそれを用いたゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN101845161A (zh) * 2010-05-26 2010-09-29 江苏五洲电磁线有限公司 一种交联聚烯烃混合物橡胶的混炼时的投料方法
CN113667200A (zh) * 2021-09-16 2021-11-19 永亿德新材料科技(常州)有限公司 一种橡胶硫化剂母胶片及其制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179717A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Bridgestone Corp ゴム用薬品マスターバッチそれを用いたゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN101845161A (zh) * 2010-05-26 2010-09-29 江苏五洲电磁线有限公司 一种交联聚烯烃混合物橡胶的混炼时的投料方法
CN113667200A (zh) * 2021-09-16 2021-11-19 永亿德新材料科技(常州)有限公司 一种橡胶硫化剂母胶片及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1940934B1 (en) Method for producing a crosslinkable elastomeric composition
GB1570664A (en) Elastromeric composition having reduced mooney viscosity
JP3482570B2 (ja) ゴム用薬品マスターバッチ
JPH06192487A (ja) ゴム用薬品マスターバッチ
JP2003130990A (ja) 放射線遮蔽材及びその製造方法
JP2014521825A (ja) 高シス−ポリブタジエンに分散した加工用ジアクリル酸亜鉛の改良
JP2773194B2 (ja) 高硬度ゴム組成物
JPH051178A (ja) ゴム用配合剤組成物
JP3242728B2 (ja) ゴム薬品用マスターバッチ
JPH07224188A (ja) ゴム、プラスチック用薬品マスターバッチ
JPH04183732A (ja) ゴム用薬品マスターバッチ
JP2003041008A (ja) マスターバッチ
JP2888610B2 (ja) 粒状のゴム化学品
JPH01223130A (ja) ゴム用配合剤組成物
JP3211982B2 (ja) ゴム組成物の製造方法
JPH0543755A (ja) ゴム組成物
JPH10101808A (ja) 有機過酸化物含有マスターバッチ及びゴム組成物
JP2597379B2 (ja) ゴム用粒状加硫促進剤
JPH03100031A (ja) ゴム用添加剤
JP2002047379A (ja) ゴム配合材料、ゴム組成物、及びゴム架橋物
JPH04261445A (ja) ゴム用配合剤組成物
JP2800899B2 (ja) 防振用ゴム組成物
JP2002241407A (ja) しゃっ解剤
JP3952654B2 (ja) 塩素化ポリオレフィン粉末
JPS5919587B2 (ja) 無機質充填ポリオレフイン系樹脂組成物