JPH0543755A - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH0543755A JPH0543755A JP20587891A JP20587891A JPH0543755A JP H0543755 A JPH0543755 A JP H0543755A JP 20587891 A JP20587891 A JP 20587891A JP 20587891 A JP20587891 A JP 20587891A JP H0543755 A JPH0543755 A JP H0543755A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- tire
- rubber composition
- weight
- rolling resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイヤの転がり抵抗を低減し、且つタイヤに
優れた空気透過防止性及び耐久性等を付与し得るゴム組
成物を、得る。 【構成】 ハロゲン化ブチルゴムを４０〜１００wt％含
有する基材ゴム１００重量部に対し、平均粒径０.１mm
以下の歴青炭粉砕物１０〜１２０重量部含有すること
を、特徴とする。
優れた空気透過防止性及び耐久性等を付与し得るゴム組
成物を、得る。 【構成】 ハロゲン化ブチルゴムを４０〜１００wt％含
有する基材ゴム１００重量部に対し、平均粒径０.１mm
以下の歴青炭粉砕物１０〜１２０重量部含有すること
を、特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム組成物に関する。
より詳しくは本発明は、タイヤのインナーライナー等に
好適に使用され、タイヤの転がり抵抗等を改善し得るゴ
ム組成物に関する。
より詳しくは本発明は、タイヤのインナーライナー等に
好適に使用され、タイヤの転がり抵抗等を改善し得るゴ
ム組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、タイヤのインナーライナーにはジ
エン系ゴムが使用されてきた。しかしその後、空気漏れ
の少ない優れた空気透過防止性を持ったハロゲン化ブチ
ルゴムやそれらのジエン系ゴムとのブレンドゴムを用い
たインナーライナーが主流になってきた。
エン系ゴムが使用されてきた。しかしその後、空気漏れ
の少ない優れた空気透過防止性を持ったハロゲン化ブチ
ルゴムやそれらのジエン系ゴムとのブレンドゴムを用い
たインナーライナーが主流になってきた。
【０００３】しかしながら、上記空気透過防止性の優れ
たゴムはそのヒステリシスロスがジエン系ゴムに比し大
きくなるため、結果的にタイヤとしての転がり抵抗が大
きくなる、という問題があった。
たゴムはそのヒステリシスロスがジエン系ゴムに比し大
きくなるため、結果的にタイヤとしての転がり抵抗が大
きくなる、という問題があった。
【０００４】そこで上記問題を解決する方法として、炭
酸カルシウム等の充填剤を配合することが提案される。
しかしながら上記のような充填剤を配合すると、今度は
ゴム組成物のムーニー粘度が低下し、タイヤの疲労耐久
性が低下してしまう、という新たな問題を生じる。
酸カルシウム等の充填剤を配合することが提案される。
しかしながら上記のような充填剤を配合すると、今度は
ゴム組成物のムーニー粘度が低下し、タイヤの疲労耐久
性が低下してしまう、という新たな問題を生じる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タイヤの転
がり抵抗を低減し、且つタイヤに優れた空気透過防止性
及び耐久性等を付与し得るゴム組成物を提供すること
を、目的とする。
がり抵抗を低減し、且つタイヤに優れた空気透過防止性
及び耐久性等を付与し得るゴム組成物を提供すること
を、目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、ハロゲン
化ブチルゴムを４０〜１００wt％含有する基材ゴム１０
０重量部に対し、平均粒径０.１mm以下の歴青炭粉砕物
１０〜１２０重量部含有することを特徴とするゴム組成
物を、提供する。
化ブチルゴムを４０〜１００wt％含有する基材ゴム１０
０重量部に対し、平均粒径０.１mm以下の歴青炭粉砕物
１０〜１２０重量部含有することを特徴とするゴム組成
物を、提供する。
【０００７】基材ゴム中に配合されるハロゲン化ブチル
ゴムとしては、例えば塩素化ブチルゴム及び臭素化ブチ
ルゴム等が挙げられ、これらの１種以上使用してよい。
ハロゲン化ブチルゴムは、基材ゴム中４０〜１００wt
％、好ましくは６０〜１００wt％含有される。含有量が
４０wt％未満だとタイヤに十分な空気透過防止性を付与
できない。基材ゴム中にはその他のゴムとして、ジエン
系ゴムを含有してよい。ジエン系ゴムとしては通常タイ
ヤゴム組成物に使用されるいかなるゴムも使用してよい
が、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム等が挙げら
れ、これらの１種以上使用してよい。
ゴムとしては、例えば塩素化ブチルゴム及び臭素化ブチ
ルゴム等が挙げられ、これらの１種以上使用してよい。
ハロゲン化ブチルゴムは、基材ゴム中４０〜１００wt
％、好ましくは６０〜１００wt％含有される。含有量が
４０wt％未満だとタイヤに十分な空気透過防止性を付与
できない。基材ゴム中にはその他のゴムとして、ジエン
系ゴムを含有してよい。ジエン系ゴムとしては通常タイ
ヤゴム組成物に使用されるいかなるゴムも使用してよい
が、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム等が挙げら
れ、これらの１種以上使用してよい。
【０００８】本発明のゴム組成物中に含有される歴青炭
(bituminous coal)は、石炭一般を含む。そのような歴
青炭は、粉砕物としてゴム組成物中に含有される。歴青
炭粉砕物の平均粒径は、０.１mm以下、好ましくは０.０
５mm以下である。平均粒径が０.１mmを越えると得られ
るゴムのヒステリシスロスが十分に低減されず、その結
果タイヤの転がり抵抗を十分に低減することが出来な
い。更に歴青炭の比重は１.６以下、特に１.３以下が好
ましい。比重が大きすぎるとゴム組成物全体の比重が増
加し、タイヤの転がり抵抗が十分に低減されない。上記
歴青炭粉砕物のゴム組成物中の含有量は、前記基材ゴム
１００重量部に対し１０〜１２０重量部、好ましくは３
０〜１００重量部である。含有量が１０重量部未満だと
得られるゴムのヒステリシスロスが十分に低減されず、
その結果タイヤの転がり抵抗を十分に低減することが出
来ない。逆に含有量が１２０重量部を超過すると、ゴム
自体の強度が低下する。
(bituminous coal)は、石炭一般を含む。そのような歴
青炭は、粉砕物としてゴム組成物中に含有される。歴青
炭粉砕物の平均粒径は、０.１mm以下、好ましくは０.０
５mm以下である。平均粒径が０.１mmを越えると得られ
るゴムのヒステリシスロスが十分に低減されず、その結
果タイヤの転がり抵抗を十分に低減することが出来な
い。更に歴青炭の比重は１.６以下、特に１.３以下が好
ましい。比重が大きすぎるとゴム組成物全体の比重が増
加し、タイヤの転がり抵抗が十分に低減されない。上記
歴青炭粉砕物のゴム組成物中の含有量は、前記基材ゴム
１００重量部に対し１０〜１２０重量部、好ましくは３
０〜１００重量部である。含有量が１０重量部未満だと
得られるゴムのヒステリシスロスが十分に低減されず、
その結果タイヤの転がり抵抗を十分に低減することが出
来ない。逆に含有量が１２０重量部を超過すると、ゴム
自体の強度が低下する。
【０００９】本発明のゴム組成物にはその他添加剤とし
て通常ゴム組成物に配合されるもの、例えば共架橋剤、
プロセスオイル、過酸化物、加硫剤、加硫促進剤、着色
材、等を適宜配合してよい。尚上記共架橋剤としては、
α,β−不飽和カルボン酸−金属酸化物併用系であって
よいし、又はα,β−不飽和カルボン酸の上記金属酸化
物塩であってもよい。
て通常ゴム組成物に配合されるもの、例えば共架橋剤、
プロセスオイル、過酸化物、加硫剤、加硫促進剤、着色
材、等を適宜配合してよい。尚上記共架橋剤としては、
α,β−不飽和カルボン酸−金属酸化物併用系であって
よいし、又はα,β−不飽和カルボン酸の上記金属酸化
物塩であってもよい。
【００１０】本発明のゴム組成物の調製法は特に限定さ
れず、例えば上記各配合剤をニーダー、バンバリー等で
混練して行ってよい。このようにして得られる本発明の
ゴム組成物は、ムーニー粘度(ＭＬ1+4、１３０℃)３０
以上、特に４０以上を有するのが好ましい。ムーニー粘
度が３０未満だとタイヤの耐久性が悪化する。
れず、例えば上記各配合剤をニーダー、バンバリー等で
混練して行ってよい。このようにして得られる本発明の
ゴム組成物は、ムーニー粘度(ＭＬ1+4、１３０℃)３０
以上、特に４０以上を有するのが好ましい。ムーニー粘
度が３０未満だとタイヤの耐久性が悪化する。
【００１１】上記本発明のゴム組成物は、タイヤ(特に
空気入りタイヤ)のインナーライナーに好適に使用され
る。そのようにして得られたタイヤは、転がり抵抗が低
減され、且つタイヤには優れた空気透過防止性及び耐久
性等が付与される。尚タイヤの製造は、当業者に周知の
方法に従って行ってよい。
空気入りタイヤ)のインナーライナーに好適に使用され
る。そのようにして得られたタイヤは、転がり抵抗が低
減され、且つタイヤには優れた空気透過防止性及び耐久
性等が付与される。尚タイヤの製造は、当業者に周知の
方法に従って行ってよい。
【００１２】
【発明の効果】本発明により、タイヤの転がり抵抗を低
減し、且つタイヤに優れた空気透過防止性及び耐久性等
を付与し得るゴム組成物を得ることが出来る。
減し、且つタイヤに優れた空気透過防止性及び耐久性等
を付与し得るゴム組成物を得ることが出来る。
【００１３】
【実施例】以下、本発明を実施例で具体的に説明する。
【００１４】ゴム組成物の調製 実施例１〜４及び比較例１〜３ 表−１に示す組成で各配合剤をバンバリーミキサーにて
混練し、各ゴム組成物を調製した。得られた各ゴム組成
物のヒステリシスロス(tanδ)、ムーニー粘度(Ｍ
Ｌ1+4、１４０℃)、比重、及び加工性を調べ、これらの
結果を表−１に併記する。
混練し、各ゴム組成物を調製した。得られた各ゴム組成
物のヒステリシスロス(tanδ)、ムーニー粘度(Ｍ
Ｌ1+4、１４０℃)、比重、及び加工性を調べ、これらの
結果を表−１に併記する。
【００１５】タイヤの製造 上記各実施例１〜４及び比較例１〜３で得られた各ゴム
組成物をタイヤのインナーライナーに使用し、通常の方
法に従って各空気入りタイヤを製造した。得られた各タ
イヤの転がり抵抗及び重量を測定し、結果を表−１に併
記する。
組成物をタイヤのインナーライナーに使用し、通常の方
法に従って各空気入りタイヤを製造した。得られた各タ
イヤの転がり抵抗及び重量を測定し、結果を表−１に併
記する。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【表２】
【００１８】１);ブロモブチル２２５５、エクソン社
製。 ２);オースチンブラック３２５、コール・フィラーズ・イ
ンク.(Coal FillersInc.)社製。 ３);ホワイトンＳＢ、白石カルシウム社製。 ４);ジベンゾチアジルジスルフィド。
製。 ２);オースチンブラック３２５、コール・フィラーズ・イ
ンク.(Coal FillersInc.)社製。 ３);ホワイトンＳＢ、白石カルシウム社製。 ４);ジベンゾチアジルジスルフィド。
【００１９】表−１から明らかなように、本発明のゴム
組成物(実施例１〜４)は従来のゴム組成物(比較例１〜
３)に比しヒステリシスロス(tanδ)が低下しており、そ
の結果タイヤの転がり抵抗が低減されている。又、本発
明のゴム組成物(実施例１〜４)ムーニー粘度が一定以上
に保たれているので成形過程での加工性に優れ、耐久性
を保持することができる。更に本発明ゴム組成物(実施
例１〜４)は、従来のゴム組成物(比較例１〜３)に比し
比重が同等以下であり、その結果タイヤの軽量化が計ら
れている。
組成物(実施例１〜４)は従来のゴム組成物(比較例１〜
３)に比しヒステリシスロス(tanδ)が低下しており、そ
の結果タイヤの転がり抵抗が低減されている。又、本発
明のゴム組成物(実施例１〜４)ムーニー粘度が一定以上
に保たれているので成形過程での加工性に優れ、耐久性
を保持することができる。更に本発明ゴム組成物(実施
例１〜４)は、従来のゴム組成物(比較例１〜３)に比し
比重が同等以下であり、その結果タイヤの軽量化が計ら
れている。
Claims (1)
- 【請求項１】 ハロゲン化ブチルゴムを４０〜１００wt
％含有する基材ゴム１００重量部に対し、平均粒径０.
１mm以下の歴青炭粉砕物１０〜１２０重量部含有するこ
とを特徴とするゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20587891A JPH0543755A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20587891A JPH0543755A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | ゴム組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0543755A true JPH0543755A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16514233
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20587891A Pending JPH0543755A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0543755A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007153060A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りラジアルタイヤ |
| JP2007161196A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ソリッドタイヤ |
| JP2007177005A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴム組成物 |
| JP2007284537A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | インスレーション用ゴム組成物およびタイヤ |
| JP2012031387A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-02-16 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | インナーライナー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
| DE102013221633A1 (de) | 2012-10-25 | 2014-04-30 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Kautschukzusammensetzung für einen Innerliner und Luftreifen |
-
1991
- 1991-08-16 JP JP20587891A patent/JPH0543755A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007153060A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りラジアルタイヤ |
| JP2007161196A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ソリッドタイヤ |
| JP2007177005A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴム組成物 |
| JP2007284537A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | インスレーション用ゴム組成物およびタイヤ |
| JP2012031387A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-02-16 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | インナーライナー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
| DE102013221633A1 (de) | 2012-10-25 | 2014-04-30 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Kautschukzusammensetzung für einen Innerliner und Luftreifen |
| US9254715B2 (en) | 2012-10-25 | 2016-02-09 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Inner liner rubber composition and pneumatic tire |
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