JPH06190150A - メリーゴーランドの駆動用電子制御回路 - Google Patents

メリーゴーランドの駆動用電子制御回路

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JPH06190150A
JPH06190150A JP34608092A JP34608092A JPH06190150A JP H06190150 A JPH06190150 A JP H06190150A JP 34608092 A JP34608092 A JP 34608092A JP 34608092 A JP34608092 A JP 34608092A JP H06190150 A JPH06190150 A JP H06190150A
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rotation
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Hajime Tachikawa
川 肇 立
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KONBI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、下飾りの駆動とメロディー
の発生のバランスが良く、メロディー回路の動作と直流
モータの動作とが概略同期するようにしたメリーゴーラ
ンドの駆動用電子制御回路を提供することにある。 【構成】 本発明に係るメリーゴーランドの駆動用電子
制御回路は、メリーゴーランドの下飾りを回転させるた
めの直流モータと、この直流モータに駆動電圧を供給す
る駆動トランジスタと、上記直流モータの端子に接続さ
れて、回転を検出してオンとなって上記駆動トランジス
タをオンさせる回転検知用トランジスタとを有する直流
モータ回路と、メロディーを発生するためのスピーカ
と、該スピーカに電気信号を供給するメロディーICと
を有するメロディー回路とを備え、上記直流モータ駆動
回路の駆動トランジスタがオンしているときに、上記メ
ロディー回路に駆動電圧が供給されるように結合され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下飾り(回転装飾体)
の駆動とメロディーの発生のバランスをとるのに好適な
メリーゴーランドの駆動用電子制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、メリーゴーランドは実公昭6
3−37993号や実開昭56−53496号等のよう
に、天井から吊り下げたり、ベビーベッドの木枠に取り
付けられて使用されているが、これらメリーゴーランド
は、下飾りを回転させる直流モータによってオルゴール
を駆動しているために、下飾りが回転していないときに
はオルゴールによるメロディーが発生しなかった。その
後、メロディーICが開発されると、メロディーICを
用いたメロディー回路(電子音発生装置)の方がオルゴ
ールによるものよりも音質等が良いために、オルゴール
がメロディー回路に置き換えられるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術はメロディー回路の動作電圧範囲と直流モータの
動作電圧範囲が一致していないために、下飾りの駆動と
メロディーの発生のバランスが悪く、例えば、バッテリ
ー等の直流電源の電圧が低下したときに、メロディー回
路の動作が停止してメロディーが発生しなくなっている
にもかかわらず、直流モータが動作して下飾りだけが回
転しているという問題点があった。
【0004】
【発明の目的と課題を達成するための手段】本発明の目
的は、上記問題点を解消し、下飾りの駆動とメロディー
の発生のバランスが良く、メロディー回路の動作と直流
モータの動作とが概略同期しているメリーゴーランドの
駆動用電子制御回路を提供することにある。
【0005】
【構成】上記目的を達成するために、本発明に係るメリ
ーゴーランドの駆動用電子制御回路は、メリーゴーラン
ドの下飾りを回転させるための直流モータと、この直流
モータに駆動電圧を供給する駆動トランジスタと、上記
直流モータの端子に接続されて、回転を検出してオンと
なって上記駆動トランジスタをオンにさせる回転検知用
トランジスタとを有する直流モータ駆動回路と、メロデ
ィーを発生するためのスピーカと、このスピーカに電気
信号を供給するメロディーICとを有するメロディー回
路とを備え、上記直流モータ駆動回路の駆動トランジス
タがオンしているときに、上記メロディー回路に駆動電
圧が供給されるように結合される。
【0006】なお、好ましくは、上記直流モータ駆動回
路は、ブリッジの橋絡二点間に接続した上記直流モータ
に正逆転駆動電圧を供給するために、上記ブリッジの各
対向辺に配置された一対の上記正転用駆動トランジスタ
及び一対の上記逆転用駆動トランジスタと、正回転及び
逆回転をそれぞれ検出してオンとなって上記各駆動トラ
ンジスタをオンにさせる一対の上記回転検知用トランジ
スタとを有し、上記メロディー回路は、上記正転用駆動
トランジスタがオンしているときに、第1の曲もしくは
第1の曲群を発生し、上記逆転用駆動トランジスタがオ
ンしているときに、第2の曲もしくは第2の曲群を発生
するように結合される。
【0007】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、今、乳
児を寝かせるために、電源スイッチが投入されてオンと
なり、その後に正転起動スイッチが押されてオンになる
と、正転用駆動トランジスタがオンになる。この結果、
直流モータが正回転を始め、出力軸に連結された下飾り
も正回転を始める。同時に、メロディー回路が作動し、
このため、メロディーICより、例えば「ブラームスの
子守歌」等の子守曲が流れる。上記の状態においては、
直流モータの正回転で、端子間に逆起電力が発生してい
るので、正転起動スイッチが押されなくなってオフにな
っても、正転用駆動トランジスタは引き続きオンとなっ
ている。従って、直流モータの出力軸に連結された下飾
りは正回転を続け、スピーカから第1の曲である子守曲
が鳴り続ける。
【0008】正転用駆動トランジスタがオンの状態で
は、逆転用駆動トランジスタはオフのままであり、従っ
て正転用駆動トランジスタと逆転用駆動トランジスタに
は、一瞬たりとも大きな電流は流れない。次に、乳児が
寝て使用者によって電源スイッチがオフされたとする
と、正転用駆動トランジスタがオフになるので、電子制
御回路は初期状態に戻る。従って、直流モータMの出力
軸が停止し、出力軸に連結された下飾りも停止する。同
時に、メロディーICも動作しなくなり、スピーカから
の子守曲も発生しなくなる。
【0009】また、乳児を楽しませるために、今、電源
スイッチが投入され、直流モータの出力軸に外力を加え
て、逆回転させると、逆転用駆動トランジスタがオンに
なり、直流モータの出力軸が逆回転を持続する。従っ
て、出力軸に連結された下飾りも逆回転する。同時に、
メロディー回路も作動し、メロディーICより、例えば
「ロック・ア・バイ・ベイビー」等の楽しい曲が流れ
る。この時、正転用駆動トランジスタはオンにならず、
逆転用駆動トランジスタと正転用駆動トランジスタには
一瞬たりとも大きな電流は流れず保護される。
【0010】直流モータの出力軸が拘束されると、一瞬
に回転検知用トランジスタがオフになり、逆転用駆動ト
ランジスタも同時にオフになる。この結果、電子制御回
路は初期状態に戻り、直流モータの出力軸の回転も停止
し、出力軸に連結された下飾りも停止する。同時に、メ
ロディーICも動作しなくなり、スピーカからの楽しい
曲も流れなくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係るメリーゴーランドの駆動
用電子制御回路の実施例について図面を参照して説明す
る。図1は本発明に係るメリーゴーランドの駆動用電子
制御回路の全体構成を示す回路図である。
【0012】図1において、右側の部分は直流モータ駆
動回路であり、左側の部分はメロディー回路MCを示し
ている。直流電源E1は、電圧1.5Vのバッテリを2
個直列に接続したものであって、電圧3Vを回路に供給
するものである。なお、直流電源E1の正極側に直列に
接続されたSW5はロッキングタイプの電源スイッチで
ある。
【0013】まず、直流モータ駆動回路の構成について
説明する。直流電源E1の正極は、電源スイッチSW5
を介してPNP形の正転用駆動トランジスタQ12のエ
ミッタと、PNP形の逆転用駆動トランジスタQ22の
エミッタとに接続されている。また、直流電源E1の負
極は、NPN形の正転用駆動トランジスタQ32のエミ
ッタと、NPN形の逆転用駆動トランジスタQ42のエ
ミッタとに接続されている。なお、正転用駆動トランジ
スタQ12(またはQ22)と正転用駆動トランジスタ
Q32(またはQ42)とはコンプリメンタリペアであ
る。
【0014】そして、正転用駆動トランジスタQ12の
コレクタは、逆転用駆動トランジスタQ42のコレクタ
と接続されると共に、低雑音タイプ3V仕様の直流モー
タMの端子T1と接続されている。同様に、逆転用駆動
トランジスタQ22のコレクタは、正転用駆動トランジ
スタQ32のコレクタと接続されると共に、直流モータ
Mの端子T2と接続されている。従って、正転用駆動ト
ランジスタQ12、逆転用駆動トランジスタQ22、正
転用駆動トランジスタQ32、逆転用駆動トランジスタ
Q42はブリッジを構成しており、その橋絡二点A1、
B1との間に直流モータMが接続されていることにな
る。なお、ブリッジの一方の対向辺に配置されたトラン
ジスタQ12とトランジスタQ32とが正転用駆動トラ
ンジスタ対を構成し、ブリッジの他方の対向辺に配置さ
れたトランジスタQ22とトランジスタQ42とが逆転
用駆動トランジスタ対を構成している。
【0015】さらに、直流モータMの端子T1に正回転
を検出するNPN形の回転検知用トランジスタQ11の
ベースが接続されており、端子T2に逆回転を検出する
NPN形の回転検知用トランジスタQ21のベースが接
続されている。回転検知用トランジスタQ11のコレク
タは正転用駆動トランジスタQ12のベースに接続さ
れ、回転検知用トランジスタQ11のエミッタは抵抗R
5(本実施例では、抵抗値180Ω)の一端に接続され
ている。そして、抵抗R5の他端は正転用駆動トランジ
スタQ32のベースに接続されている。また、回転検知
用トランジスタQ21のコレクタは逆転用駆動トランジ
スタQ22のベースに接続され、回転検知用トランジス
タQ21のエミッタは抵抗R6(本実施例では、抵抗値
180Ω)の一端に接続されている。そして、抵抗R6
の他端は逆転用駆動トランジスタQ42のベースに接続
されている。
【0016】また、直流モータMの端子T2と直流電源
E1の負極との間に、発振防止用のコンデンサC1(静
電容量値47μF)が接続されている。さらに、正転起
動スイッチSW4が回転検知用トランジスタQ11のコ
レクタとエミッタとの間に接続され、逆転起動スイッチ
SW3が回転検知用トランジスタQ21のコレクタとエ
ミッタとの間に接続されている。これらの起動スイッチ
SW4、SW3は共にプッシュスイッチである。正転起
動スイッチSW4は、直流モータMの出力軸(図では省
略)を正回転させて、下飾りを回転させるとともに、第
1の曲である例えば『ブラームスの子守歌』等のメロデ
ィーを発生させるためのものである。また、逆転起動ス
イッチSW3は、直流モータMの出力軸を逆回転させ
て、下飾りを回転させるとともに、第2の曲である例え
ば『ロック・ア・バイ・ベイビー』等のメロディーを発
生させるためのものである。
【0017】さらに、メロディー回路MCに動作電圧を
供給するために、ダイオードD1、D2とコンデンサC
3(静電容量値47μF)、C4(静電容量値0.1μ
F)から成る回路が付加されている。ダイオードD1の
アノードは正転用駆動トランジスタQ12のコレクタに
接続され、そのカソードはコンデンサC3のプラス電極
側に接続されている。ダイオードD2のアノードは逆転
用駆動トランジスタQ22のコレクタに接続され、その
カソードは同様にコンデンサC3のプラス電極側に接続
されている。コンデンサC3のマイナス電極側は直流電
源E1の負極に接続されている。そして、コンデンサC
4はコンデンサC3に並列に接続されている。
【0018】また、メロディー回路MCのメロディーI
C7910に曲種選択信号を供給するために、ダイオー
ドD3と抵抗R17(抵抗値10KΩ)及びコンデンサ
C5(静電容量値0.1μF)から成る回路が付加され
ている。ダイオードD3のアノードは正転用駆動トラン
ジスタQ12のコレクタに接続され、そのカソードは抵
抗R17の一端に接続されている。抵抗R17の他端は
直流電源E1の負極に接続されている。そしてコンデン
サC5は抵抗R17に並列に接続されている。
【0019】この図1中の直流モータ駆動回路では、ブ
リッジの対向辺の正転用駆動トランジスタQ12と正転
用駆動トランジスタQ32とがオンになったとき、直流
モータMの端子T1、T2間に正電圧が加わり、直流モ
ータMの出力軸が正回転する。また、他の対向辺の逆転
用駆動トランジスタQ22と逆転用駆動トランジスタQ
42とがオンになったとき、端子T1、T2間に逆電圧
が加わり、出力軸が逆回転する。さらに、正転用駆動ト
ランジスタQ12、逆転用駆動トランジスタQ22の少
なくとも一方がオンすると、コンデンサC3の両端に、
メロディー回路MCを動作させるための動作電圧が発生
する。また、正転用駆動トランジスタQ12がオンする
と、ダイオードD3のカソードに高レベルの曲種選択信
号が発生する。正転用駆動トランジスタQ12がオフし
ている状態では、ダイオードD3のカソードに低レベル
の曲種選択信号が発生する。
【0020】次に、メロディー回路MCの構成について
説明する。なお、このメロディー回路MCは、メロディ
ーIC7910に直流モータ駆動回路から曲種選択信号
が供給される点を除いて公知の回路である。CMOSの
メロディーIC7910は、和音2曲タイプ1.5V仕
様のものである。このメロディーIC7910の端子V
DDは、電源電圧端子であって、正電圧が供給されるため
のものである。端子VSSは、負電圧が供給される電源電
圧端子である。また、メロディーIC7910の端子O
SC1、OSC2、OSC3は、外付けのコンデンサC
70(静電容量値51pF)、抵抗R73(抵抗値12
0KΩ)、抵抗R74(抵抗値120KΩ)により発振
周波数を規定されるためのものである。端子MTは、高
レベルの電圧が入力されることにより、メロディーの信
号を発生するためのものである。端子SEL1、SEL
2、MSLは、曲種選択信号が入力されるもので、入力
信号に応じて発生するメロディーの信号を切り換えるも
のである。
【0021】また、メロディーIC7910の端子EN
V1、ENV2は、外付けのコンデンサC71(静電容
量値4.7μF)、抵抗R71(抵抗値120KΩ)、
コンデンサC72(静電容量値4.7μF)、抵抗R7
2(抵抗値120KΩ)によりエンベロープの時定数を
決定するためのものである。端子MOは、メロディーI
C7910に内蔵されたプリアンプを通さないメロディ
ーの信号を出力するためのものである。端子PIは、メ
ロディーIC7910に内蔵されたプリアンプの入力端
子であり、端子MOからの信号を入力するためのもので
ある。そして、端子OUT1、OUT2は、内蔵された
プリアンプの出力端子であって、8Ω、0.25Wのス
ピーカSPを駆動するためのバイポーラトランジスタに
接続されるためのものである。
【0022】さて、メロディーIC7910の端子VDD
は、直流モータ駆動回路のコンデンサC3のプラス電極
側に接続されている。また、端子VSSはコンデンサC3
のマイナス電極側に接続されている。端子OSC1は抵
抗R73の一端に接続され、端子OSC2は抵抗R74
の一端に接続され、そして、端子OSC3はコンデンサ
C70の一端に接続されている。これら抵抗R73、抵
抗R74、コンデンサC70のそれぞれの他端は互いに
接続されている。端子MTは端子VDDに接続されてお
り、端子VDDに正の動作電圧が供給されれば即座にメロ
ディーの信号がIC内部に発生するようになっている。
端子SEL1と端子SEL2はオープンになっており、
端子MSLは直流モータ駆動回路のダイオードD3のカ
ソードに接続されている。
【0023】また、メロディーIC7910の端子EN
V1と端子VDDとの間にコンデンサC71と抵抗R71
とから成る並列回路が接続されている。端子ENV2と
端子VDDとの間にはコンデンサC72と抵抗R72とか
ら成る並列回路が接続されている。端子MOは音量調節
を行うためのボリュームVR2(Bタイプ47KΩ)の
一端に接続されている。ボリュームVR2の他端は端子
DDに接続されている。そして、ボリュームVR2の摺
動接点は、抵抗75(抵抗値100KΩ)とコンデンサ
C73(静電容量値0.1μF)とから成る直列回路を
介して、端子PIに接続されている。
【0024】さらに、端子OUT1は、スピーカSPを
駆動するためのPNP形のトランジスタQ71のベース
に接続される。端子OUT2は、スピーカSPを駆動す
るためのNPN形トランジスタQ72のベースに接続さ
れる。トランジスタQ71のエミッタは端子VDDに接続
され、トランジスタQ72のエミッタは端子VSSに接続
されている。そして、トランジスタQ71のコレクタは
トランジスタQ72のコレクタと接続されている。トラ
ンジスタQ71のベースとコレクタとの間には、発振防
止用コンデンサC74(静電容量値0.01μF)が接
続されている。さらに、トランジスタQ72のコレクタ
とメロディーIC7910の端子IPとの間には、負帰
還用抵抗R76(抵抗値470KΩ)が接続されてい
る。
【0025】最後に、トランジスタQ72のコレクタ
は、コンデンサC76(静電容量値100μF)を介し
て、スピーカSPの一端に接続されている。スピーカS
Pの他端はメロディーIC7910の端子VSSに接続さ
れている。この図1中のメロディー回路MCでは、メロ
ディーIC7910の端子VDDと端子VSSとの間に(即
ち、直流モータ駆動回路のコンデンサC3の両端に)動
作電圧が発生しているときに、スピーカSPからメロデ
ィーが発生する。そして、そのメロディーは、メロディ
ーIC7910の端子MSLに供給される曲種選択信号
によって切り替わる。
【0026】即ち、曲種選択信号が高レベルの電圧であ
るときに第1の曲である「ブラームスの子守歌」等の子
守曲が選択され、曲種選択信号が低レベルの電圧である
ときに第2の曲である「ロック・ア・バイ・ベビー」等
の楽しい曲が選択される。次に、図1の電子制御回路の
動作について、2つの場合を取り上げて説明する。ここ
で、第1の場合とは、正転起動スイッチSW4によって
動作が開始され、電源スイッチSW5によって動作が終
了する場合である。また、第2の場合とは、直流モータ
Mの出力軸(図では省略)が外力によって逆回転するこ
とによって動作が開始され、出力軸が拘束されることに
よって動作が終了する場合である。
【0027】まず、第1の場合について説明する。乳児
を寝かせるために、今、電源スイッチSW5が投入され
てオンとなり、その後に正転起動スイッチSW4が押さ
れてオンになったとする。このとき、正転用駆動トラン
ジスタQ12のエミッタ・ベース→正転起動スイッチS
W4→抵抗R5→正転用駆動トランジスタQ32のベー
ス・エミッタの経路で電流が流れる。従って、正転用駆
動トランジスタQ12のベース、正転用駆動トランジス
タQ32のベースのそれぞれにベース電流が流れるの
で、正転用駆動トランジスタQ12、正転用駆動トラン
ジスタQ32がオンになる。このため、直流モータMの
端子T1、T2間に正電圧が加わり、直流モータMの出
力軸が正回転を始める(端子T1、T2間に逆起電力が
発生している。)従って、出力軸に連結された下飾りも
正回転を始める。
【0028】同時に、正転用駆動トランジスタQ12の
コレクタ電流の一部が、ダイオードD1を介してメロデ
ィー回路MC側に流れる。このため、コンデンサC3の
両端にメロディー回路MCを動作させるための動作電圧
が発生する。なお、この動作電圧は、直流電源E1の電
圧(3V)から正転用駆動トランジスタQ12のオン電
圧(≒0.3V)とダイオードD1の順方向電圧(≒
0.7V)とを差し引いた大きさ(≒2V)を持ってい
る。また、正転用駆動トランジスタQ12のコレクタ電
流の一部は、ダイオードD3を介して抵抗R17に流れ
る。このため、メロディーIC7910の端子MSLに
高レベルの曲種選択信号(≒2V)が供給される。この
結果、スピーカSPから第1の曲である「ブラームスの
子守歌」等の子守曲が発生する。
【0029】次に、直流モータMの出力軸が正回転をし
て、端子T1、T2間に逆起電力が発生しているので、
正転起動スイッチSW4が押されなくなってオフになっ
ても、回転検知用トランジスタQ11のベースにベース
電流が流れる。従って、回転検知用トランジスタQ11
がオンになる。一旦回転検知用トランジスタQ11がオ
ンになると、そのコレクタ電流が正転用駆動トランジス
タQ12のベース電流となり、正転用駆動トランジスタ
Q12は引き続きオンとなっている。その正転用駆動ト
ランジスタQ12のコレクタ電流の一部が回転検知用ト
ランジスタQ11のベース電流になる。従って、回転検
知用トランジスタQ11と正転用駆動トランジスタQ1
2とは互いにオン状態を保つ。即ち、回転検知用トラン
ジスタQ11、正転用駆動トランジスタQ12はオン状
態を自己保持する。このようにして正転起動スイッチS
W4がオフになっても直流モータMの出力軸に連結され
た下飾りは正回転を続け、スピーカSPから第1の曲で
ある子守曲が鳴り続ける。
【0030】なお、ここでは回転検知用トランジスタQ
11(同様に回転検知用トランジスタQ21)は直流モ
ータMの出力軸の回転に伴って発生する逆起電力により
正回転(同様に逆回転)を検出するといってもよい。ま
た、正転用駆動トランジスタQ32がオンすると、その
コレクタ・エミッタ間の電圧は十分に低い電圧(≒0.
3V)となるので、回転検知用トランジスタQ21はオ
ンできなくなる。従って、逆転用駆動トランジスタQ4
2もオンにならず、正転用駆動トランジスタQ12と逆
転用駆動トランジスタ42とに一瞬たりとも大きな電流
は流れない。
【0031】最後に、乳児が寝て使用者によって電源ス
イッチSW5がオフにされたとする。すると、正転用駆
動トランジスタQ12のエミッタ電流が流れなくなるの
で、同時に、正転用駆動トランジスタQ12、回転検知
用トランジスタQ11、正転用駆動トランジスタQ32
がオフする。また、正転用駆動トランジスタQ12がオ
フになるので、ダイオードD1を通じてメロディー回路
MC側に流れていた電流が流れなくなる。同様にダイオ
ードD3を介して抵抗R17に流れていた電流も流れな
くなる。この結果、図1の電子制御回路は初期状態に戻
る。従って、直流モータMの出力軸が停止し、出力軸に
連結された下飾りも停止する。同時に、メロディーIC
7910も動作しなくなり、スピーカSPからの子守曲
も発生しなくなる。
【0032】次に、第2の場合の動作について説明す
る。乳児を楽しませるために、今、電源スイッチSW5
が投入されてオンとなったとする。そして、直流モータ
Mの端子T1に負電圧、端子T2に正電圧が誘導される
ように直流モータMの出力軸が外力によって回転(この
方向を逆回転とする。)させられたとする。この誘導起
電力Enは直流モータMの電機子の回転速度Nに比例す
る。誘導起電力Enが回転検知用トランジスタQ21の
ベース・エミッタ順方向電圧VBE2 (≒0.7V)と逆
転用駆動トランジスタQ42のベース・コレクタ順方向
電圧VBC3 (≒0.7V)との合計値を十分に越える
と、端子T2→回転検知用トランジスタQ21のベース
・エミッタ→抵抗R6→逆転用駆動トランジスタQ42
のベース・コレクタ→端子T1の経路で、電流が流れ
る。
【0033】従って、回転検知用トランジスタQ21の
ベースにベース電流が流れるので、一瞬にして回転検知
用トランジスタQ21がオンになる。すると、逆転用駆
動トランジスタQ22のエミッタ・ベース→回転検知用
トランジスタQ21のコレクタ・エミッタ→抵抗R6→
逆転用駆動トランジスタQ42のベース・エミッタの経
路で電流が流れる。逆転用駆動トランジスタQ22と逆
転用駆動トランジスタQ42とに同時にベース電流が流
れるので、逆転用駆動トランジスタQ22と逆転用駆動
トランジスタQ42とが同時にオンになる。このとき、
回転検知用トランジスタQ21、逆転用駆動トランジス
タQ22はオン状態を自己保持する。即ち、一旦回転検
知用トランジスタQ21がオンになると、そのコレクタ
電流が逆転用駆動トランジスタQ22のベース電流とな
り、逆転用駆動トランジスタQ22がオンする。逆転用
駆動トランジスタQ22がオンすると、逆転用駆動トラ
ンジスタQ22のコレクタ電流の一部が回転検知用トラ
ンジスタQ21のベース電流になる。従って、回転検知
用トランジスタQ21と逆転用駆動トランジスタQ22
とは互いにオン状態を保つ。
【0034】このため、直流モータMの端子T1、T2
間に負電圧が加わり、直流モータMの出力軸が逆回転を
持続する。従って、出力軸に連結された下飾りも逆回転
する。同時に、逆転用駆動トランジスタQ22のコレク
タ電流の一部が、ダイオードD2を介してメロディー回
路MC側に流れる。このため、コンデンサC3の両端に
メロディー回路MCを動作させるための動作電圧が発生
する。なお、この動作電圧は、直流電源E1の電圧(3
V)から逆転用駆動トランジスタQ22のオン電圧(≒
0.3V)とダイオードD2の順方向電圧(≒0.7
V)を差し引いた大きさ(≒2V)を持っている。一
方、正転用駆動トランジスタQ12はオフであるため、
メロディーIC7910の端子MSLに低レベルの曲種
選択信号(0V)が供給される。この結果、スピーカS
Pから第2の曲である「ロック・ア・バイ・ベイビー」
等の楽しい曲が発生する。
【0035】なお、ここでは回転検知用トランジスタQ
21(同様にQ11)は直流モータMの出力軸の回転に
伴って発生する誘導起電力により逆回転(同様に正回
転)を検出するといってもよい。また、トランジスタQ
42がオンすると、そのコレクタ・エミッタ間の電圧は
十分に低い電圧(≒0.3V)となるので、回転検知用
トランジスタQ11はオンできなくなる。従って、正転
用駆動トランジスタQ32もオンにならず、逆転用駆動
トランジスタQ22と正転用駆動トランジスタQ32と
に一瞬たりとも大きな電流は流れない。
【0036】最後に、直流モータMの出力軸が外力によ
り拘束されたとする。すると、直流モータMの端子T
1、T2間はショート状態になる。従って、点A1の電
圧は逆転用駆動トランジスタQ22のオン抵抗と逆転用
駆動トランジスタQ42のオン抵抗で直流電源E1の電
圧(3V)を分圧した電圧になる。逆転用駆動トランジ
スタQ22と逆転用駆動トランジスタQ42とはコンプ
リメンタリペアであるので、点A1の電圧は1.5V程
度になる。
【0037】一方、回転検知用トランジスタQ21と逆
転用駆動トランジスタQ42が共にオンになるために
は、回転検知用トランジスタQ21のベース・エミッタ
間電圧VBE2 と逆転用駆動トランジスタQ42のベース
・エミッタ間電圧VBE3 との和の電圧(≒1.4V)以
上であって、抵抗R6に十分な電流が流れる電圧が点A
1に発生していなければならない。この条件を満たさな
いように抵抗R6の定数を設定しておく。
【0038】すると、直流モータMの出力軸が拘束され
た一瞬に回転検知用トランジスタQ21はオフになる。
そして、回転検知用トランジスタQ21はもはやオンに
なることができない。このため、逆転用駆動トランジス
タQ22、Q42も同時にオフになり、この結果、図1
の電子制御回路は初期状態に戻る。従って、直流モータ
Mの出力軸が停止し、出力軸に連結された下飾りも停止
する。同時に、メロディーIC7910も動作しなくな
り、スピーカSPからの楽しい曲も発生しなくなる。
【0039】ちなみに、直流電源E1のバッテリーの電
圧が低下して、直流モータMが停止する場合は、出力軸
が拘束された場合と同様の動作により、同時にメロディ
ーIC7910も動作しなくなり、スピーカSPからの
曲も発生しなくなる。なお、発振防止のためのコンデン
サC1は端子T1側に設けてもよく、さらに直流モータ
Mの特性によっては端子T1側と端子T2側の両方に設
けてもよい。
【0040】また、必要に応じて第1図の直流モータ駆
動回路に停止スイッチを付加してもよい、停止スイッチ
は、例えば正転用駆動トランジスタQ12のベース・エ
ミッタ間と、逆転用駆動トランジスタQ22のベース・
エミッタ間とを同時にショートするプッシュスイッチで
あってもよい。さらに、直流モータMの出力軸の回転方
向に応じて第1の曲と第2の曲を切り換える場合を示し
たが、回転方向に応じて第1の曲群と第2の曲群とを切
り換えるようにすることもできる。
【0041】なお、起動スイッチSW4とSW3とが同
時にオンとならないように機械的構造を構成することが
可能である。例えばシーソー式のプッシュボタンを用い
れば同時に両方を押すことができない。また、直流モー
タMの出力軸に連結される下飾りは、出力軸に連結され
た主たる回転装飾体本体と、この回転装飾体本体に対し
て回転自在に取り付けられた回転装飾体子部とから構成
できる。そして、回転装飾体子部は、表裏のデザインを
別々にすることができ、かつ風向計と同様の原理により
回転装飾体本体の回転方向に応じて向きを変えることが
できる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明した如く、構
成されているので、下飾りの駆動とメロディーの発生の
バランスが良く、メロディー回路の動作と直流モータの
動作が概略同期して作動できる等の優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊りメリーゴーランドの駆動用電
子制御回路の全体構成の一実施例を示す回路図
【符合の説明】
D1 ダイオード D2 ダイオード D3 ダイオード 7910 メロディーIC M 直流モータ MC メロディー回路 Q11 回転検知用トランジスタ Q12 正転用駆動トランジスタ Q21 回転検知用トランジスタ Q22 逆転用駆動トランジスタ Q32 正転用駆動トランジスタ Q42 逆転用駆動トランジスタ R5 抵抗 R6 抵抗 R17 抵抗 SP スピーカ T1 端子 T2 端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メリーゴーランドの下飾りを回転させる
    ための直流モータと、該直流モータに駆動電圧を供給す
    る駆動トランジスタと、上記直流モータの端子に接続さ
    れて、回転を検出してオンとなって上記駆動トランジス
    タをオンさせる回転検知用トランジスタとを有する直流
    モータ駆動回路と、メロディーを発生するためのスピー
    カと、該スピーカに電気信号を供給するメロディーIC
    とを有するメロディー回路とを備え、上記直流モータ駆
    動回路の駆動トランジスタがオンしているときに、上記
    メロディー回路に駆動電圧が供給されるように結合され
    ていることを特徴とするメリーゴーランドの駆動用電子
    制御回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記直流モータ駆動
    回路は、ブリッジの橋絡二点間に接続した上記直流モー
    タに正逆転駆動電圧を供給するために、上記ブリッジの
    各対向辺に配置された一対の上記正転用駆動トランジス
    タ及び一対の上記逆転用駆動トランジスタと、正回転及
    び逆回転をそれぞれ検出してオンとなって上記各駆動ト
    ランジスタをオンさせる一対の上記回転検知用トランジ
    スタとを有し、上記メロディー回路は、上記正転用駆動
    トランジスタがオンしているときに、第1の曲もしくは
    第1の曲群を発生し、上記逆転用駆動トランジスタがオ
    ンしているときに、第2の曲もしくは第2の曲群を発生
    するように結合されていることを特徴とするメリーゴー
    ランドの駆動用電子制御回路。
JP34608092A 1992-12-25 1992-12-25 メリーゴーランドの駆動用電子制御回路 Expired - Lifetime JPH0793986B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019072345A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 株式会社タカラトミー 乳幼児用回転観賞玩具

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