JPH0611624Y2 - ミューティング回路 - Google Patents

ミューティング回路

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JPH0611624Y2
JPH0611624Y2 JP12700088U JP12700088U JPH0611624Y2 JP H0611624 Y2 JPH0611624 Y2 JP H0611624Y2 JP 12700088 U JP12700088 U JP 12700088U JP 12700088 U JP12700088 U JP 12700088U JP H0611624 Y2 JPH0611624 Y2 JP H0611624Y2
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transistor
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JP12700088U
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崇浩 野澤
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Victor Company of Japan Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ラジオ等各種のオーディオ装置やTV受像機
の音声信号出力回路に使用されるミューティング回路に
関する。
〔従来の技術〕
オーディオ装置やTV(テレビジョン)の電源スイッチ
の遮断(開成)時に発生し易い衝撃音(以下「ポップ
音」とも記載する)は、電源電圧が降下してゆく過渡状
態で発生するので、電源遮断後に音声信号出力回路を速
やかに非動作状態にすることにより、ポップ音の発生を
防ぐことができる。このように非動作状態にさせる回路
をミューティング回路といい、従来のミューティング回
路は第3図に示すように構成されている。この図におい
て、2はミュート信号発生回路、4は音声信号出力回
路、Vcc及びVeeは夫々正及び負の電源端子である。音
声信号出力回路4の電流供給回路は、NPN型トランジス
タQと抵抗Rとで構成され、トランジスタQが導
通状態のとき音声信号出力回路4は電源端子Vcc及び電
源端子Veeから供給される電流により動作し、トランジ
スタQが遮断状態になると音声信号出力回路4は非動
作状態となる。
ミュート信号発生回路2は第4図(B)に示すような波形
の信号を出力する。即ち、通常(電源通電時)はH(Hig
h)レベル(アース電位+0.7V以上)であり、電源遮断時
刻tの直後は急激に電圧が低下してOVになる。これ
に対して、電源端子Vccの電圧(装置本体の電源電圧)
は同図(A)に示すように比較的に緩慢にほぼ指数関数的
に低下する。その理由は、周知の如く、かかる直流の電
源電圧は100Vの交流を降圧及び整流して得ており、その
際に生ずる電圧の変動を低減して安定化を図るために、
電源供給ライン(電源端子Vcc)とアースGND間に、大
容量のコンデンサを接続しているからである。なお、こ
れは常識的なことなのでその図示は通常省略される。そ
して電源遮断時にはコンデンサに蓄積された電荷が負荷
回路(本考案の場合は音声信号出力回路等)へ放電さ
れ、負荷回路のインピーダンスとコンデンサの容量によ
り定まる時定数にて、第4図(A)に示すような曲線を描
いて下降するわけである。
さて、ミュート信号発生回路2の出力がHレベルのと
き、ミュート信号入力端子Inに接続された抵抗Rを介
して、NPN型トランジスタQのベースにHレベルの信
号が供給されることによりトランジスタQは導通(ON)
している。従って、このトランジスタQのコレクタか
ら抵抗Rを介して接続されたダイオード接続のトラン
ジスタQもON状態となり、これにより、トランジスタ
とカレントミラー回路を構成しているPNP型トラン
ジスタQにも電流が流れる。そのため、NPN型トラン
ジスタQと抵抗Rとからなる電圧供給回路も動作
し、これによりトランジスタQのエミッタにそのベー
スが接続されている上記トランジスタQもONとなっ
て、上記音声信号出力回路4を動作状態に維持するわけ
である。
いま、時刻tで電源スイッチ(図示せず)OFF等の動
作により電源を遮断すると、ミュート信号発生回路2か
らのミュート信号は急激にL(Low)レベルとなるので、
トランジスタQは速やかに遮断状態(OFF)となり、そ
れによりトランジスタQ〜Q及び電流供給回路のト
ランジスタQもOFF状態となる。即ちトランジスタQ
〜Q及び抵抗R〜Rとでミュート回路は構成さ
れているわけで、電源遮断後に音声信号出力回路4は速
やかに非動作状態になるので、その直後に音声処理回路
(図示せず)等にて発生するポップ音は音声信号出力回
路4からは出力されなくなる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来のミューティング回路においては、次のような
欠点がある。
ミュート回路の他にミュート信号発生回路が必要であ
り、そのため部品点数の増加やコスト増をきたしてい
る。
音声信号出力回路及びミュート回路をIC化する場合
にはミュート信号入力端子を設ける必要があるので、集
積度向上が妨げられる。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、電源スイッチの開成操作による電源電圧の降
下を検知するための,ダイオードと抵抗の直列接続から
成るバイアス回路と、このバイアス回路からの検知出力
により動作する電流制御回路とを備え、電源スイッチの
開成時にはこの電流制御回路からの動作信号により音声
信号出力回路への電流供給を遮断して音声信号出力回路
を非動作状態にすることにより、衝撃音の発生を防止す
るよう構成して、前記課題を解決した。
〔実施例〕
本考案のミューティング回路の一実施例について、第1
図を参照しながら説明する。第1図は本考案になるミュ
ーティング回路の第1実施例回路図である。この図にお
いて、第3図に示した従来回路と同一構成要素には同一
符号を付してその詳細な説明を省略する。第1図に示す
ように、ミューティング回路3はPNPトランジスタ
,Q;NPNトランジスタQ,Q;抵抗R
,R10〜R13及び4つのダイオードD〜Dとか
ら成り、これらを図示の如く結線して構成される。即
ち、抵抗R10,R11及びダイオードD〜DをVcc
源端子8とアース端子GNDとの間に直列に接続してバイ
アス回路5を構成している。
この場合、電圧Vcc>4V(V:ダイオードの順方
向電圧)であり、通常状態ではバイアス回路5は動作
し、電圧Vccを分圧した電圧でトランジスタQのベー
スにバイアスしているので、トランジスタQは導通し
ている。従って、ダイオード接続されたトランジスタQ
もON状態となり、このトランジスタQとカレントミ
ラー構成にあるトランジスタQもONとなる。トランジ
スタQのコレクタ電流は、ダイオード接続されたトラ
ンジスタQに流れ、これとカレントミラー構成にある
トランジスタQ,即ち音声信号出力回路4用の電流供
給回路にも電流は流れるので、音声信号出力回路4は動
作状態を維持する。
次に、電源遮断時には電圧Vccは前記従来例で説明した
原理により、第4図(A)の如き曲線を描いて次第に低下
する。そして、電圧が4V(通常2.4〜2.8V)以下に
なると抵抗R10〜R11間には電流が流れなくなるので、
直ちにバイアス回路5は動作しなくなり、トランジスタ
はOFF状態となる。従って音声信号出力回路4の電
流源トランジスタQも非導通となり、音声信号出力回
路4は非動作状態となる。即ち、電源遮断後、電圧Vcc
が4Vまで下った時点で音声信号出力回路4は非動作
となるので、その後のポップ音は音声信号出力回路4か
ら出力されなくなる。
なお、上記実施例ではバイアス回路5のダイオートを4
個としたが、Vcc>nV(n:ダイオードの個数)な
る条件を満たしさえすれば、nは4に限らずいくつでも
良く、ダイオードの個数が多くなればなるほど電源遮断
時点からバイアス回路5が動作しなくなる(即ち音声信
号出力回路4が非動作状態となる)までの時間が短くな
る。また、この実施例では、バイアス回路5をVcc電源
端子8−アースGND間に接続してVccの電圧降下を検知
するようにしたが、これに限らず、Vee電源端子9−ア
ースGND間に接続してVeeの電圧降下を検知するよう構
成したり、Vcc電源端子8−Vee電源端子9間に接続し
ても構わない。更にまた、バイアス回路5のON,OFFで
音声信号出力回路4の電流源をON,OFFするための電流
制御回路(第1図ではトランジスタQ,Q,Q
;抵抗R,R,R12,R13で構成)6も、かか
る構成に限定される必要は無い。
次に、本考案のミューティング回路の第2実施例につい
て、第2図を参照しながら説明する。この図において、
第1図示の第1実施例回路と同一構成要素には同一符号
を付してその詳細な説明を省略する。第2図に示すよう
に、ミューティング回路7はNPNトランジスタQ〜Q
11,抵抗R14〜R19及び6つのダイオードD〜D10
から成り、このうちダイオードD〜D10と抵抗R14
15とでバイアス回路11が構成され、Vee電源端子9
−アースGND間に接続されている。なお、A,A
所定の電流を供給させるための電流源である。
装置本体の電源がONとされている通常状態ではトランジ
スタQは導通している。ここで、電流源Aの電流を
とし、トランジスタQが導通状態で電流がI
け流れるように設定すると、トランジスタQは飽和状
態となる。そのときトランジスタQはコレクタ,エミ
ッタ間の飽和電圧VcE(sat)は周知の如く通常0.1〜0.2
Vである。一方、トランジスタQはダイオード接続
(ベース,コレクタ間が短絡)されているので、そのオ
フセット電圧(電流を流すに必要な最低限の順方向電
圧)は、0.6〜0.7V程度である。ここで、抵抗R16の抵
抗値r16を、r16×I<0.4V(0.6-0.2=0.4)とな
るよう選定すると、トランジスタQの導通時には電流
はトランジスタQ側には流れず、トランジスタQ
にだけ流れるよう設定できる。このようにしてトラン
ジスタQをOFF状態にすると、トランジスタQとト
ランジスタQ10とはカレントミラー構成なので、トラン
ジスタQ10もOFF状態となる。従って電流源Aの電流
はダイオード接続されたトランジスタQ11の方に流
れて、音声信号出力回路4の電流源トランジスタQ
導通し、音声信号出力回路4は動作状態を維持する。
ここで、電源スイッチ(図示せず)を遮断(OFF)すると
電圧Veeも第4図(A)の如き曲線を描いて降下し、Vee
が6V以下になると直ちにバイアス回路11は動作し
なくり、トランジスタQはOFF状態となる。Veeが6
となった時点では、電流源A,Aは未だ夫々動
作しているので、電流IはトランジスタQに流れ、
トランジスタQ10も導通する。このときトランジスタQ
10にはIだけ電流が流れるように抵抗R17,R18の値
を設定しておくと、トランジスタQ11には電流が流れな
くなり、電流源トランジスタQも非導通となって音声
信号出力回路4は非動作状態となるわけである。
なお、この第2実施例ではバイアス回路11のダイオー
ドを6個としたが、Vcc>nV(n:ダイオードの個
数)なる条件を満たしさえすれば、nは6に限らずいく
つでも良く、ダイオードの個数が多くなるほど電源遮断
時点から音声信号出力回路4が非動作状態となるまでの
時間が短くなる。また、この実施例では、バイアス回路
11をVee電源端子9−アースGND間に接続してVee
電圧降下を検知するようにしたが、これに限らず、Vcc
電源端子8−アースGND間に接続(電流源A,A
接続位置も変わる)してVccの電圧降下を検知するよう
構成してもよい。更にまた、バイアス回路11のON,OF
Fで音声信号出力回路4の電流源をON,OFFするための電
流制御回路(第2図ではトランジスタQ〜Q11,抵抗
16〜R19,電流源A,Aで構成)12もかかる構
成に限定されるものではない。
〔効果〕
以上説明したように、本考案のミューティング回路によ
れば、複数のダイオードと抵抗のみから成るバイアス回
路で電源電圧の降下を検知しているので、オーディオ装
置やTVの電源スイッチの開成時に音声信号処理回路等
において発生する耳障りなポップ音の発生を、従来回路
におけるミュート信号発生回路なしに防止でき、音声信
号出力回路及びミュート回路をIC化する場合には外部
接続端子が不要となって集積度の向上が図れるという、
実用上優れた特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案のミューティング回路の夫々
第1及び第2実施例の回路図、第3図は従来のミューテ
ィング回路図、第4図(A),(B)はその動作説明用信号波
形図である。 3,7……ミューティング回路、4……音声信号出力回
路、5,11……バイアス回路、6,12……電流制御
回路、D〜D10……ダイオード、Q〜Q11……トラ
ンジスタ、R〜R19……抵抗。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源スイッチの開成操作による電源電圧の
    降下を検知するための,ダイオードと抵抗の直列接続か
    ら成るバイアス回路と、該バイアス回路からの検知出力
    により動作する電流制御回路とを備え、 電源スイッチの開成時には該電流制御回路からの動作信
    号により上記音声信号出力回路への電流供給を遮断して
    音声信号出力回路を非動作状態にすることにより、衝撃
    音の発生を防止するよう構成したことを特徴とするミュ
    ーティング回路。
JP12700088U 1988-09-28 1988-09-28 ミューティング回路 Expired - Lifetime JPH0611624Y2 (ja)

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