JPH06189624A - 穀物用貯溜槽の攪拌装置 - Google Patents

穀物用貯溜槽の攪拌装置

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JPH06189624A
JPH06189624A JP16820793A JP16820793A JPH06189624A JP H06189624 A JPH06189624 A JP H06189624A JP 16820793 A JP16820793 A JP 16820793A JP 16820793 A JP16820793 A JP 16820793A JP H06189624 A JPH06189624 A JP H06189624A
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storage tank
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悟 赤田
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節夫 笹木
Kenji Usui
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貯溜槽の内壁面近傍に位置する穀物をも充分
に攪拌することができ、しかも、2つの台車を単一の動
力源で走行させるとともに、リミットスイッチ等の制御
部品を削減して全体を簡素で合理的な構成となし、もっ
て、装置コストの低減化を図りながら信頼性を向上させ
得ることのできる穀物用貯溜槽の攪拌装置を提供するこ
と。 【構成】 第1の台車10を貯溜槽1の前後方向に走行
させる第1の走行駆動機構30における台車走行用の動
力の一部が、第1の台車10に搭載された第2の台車2
0を貯溜槽1の左右方向に移動させる第2の走行駆動機
構40に伝達されて上記第2の台車20の横移動用の動
力として用いられるとともに、上記第1の走行駆動機構
30が上記第1の台車10を貯溜槽1の前後の側壁部
2,3近傍にて所定の期間停留させるように構成されて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀物用貯溜槽の攪拌装
置に関し、特に槽内に収容されている穀物を等しく上下
方向に攪拌することができる攪拌具を持つ穀物用貯溜槽
の攪拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】穀物、特に、米や麦は収穫後に所定の水
分まで乾燥させた後貯溜及び貯蔵することが食味等の品
質を維持し劣化をおさえるために必要であり、そのため
に多くの処理施設が提案され利用され、また各種の穀物
貯溜槽が用いられている。その一つとして、図18に示
すような大容量の貯溜槽いわゆる丸ビンが知られてい
る。これは全体形状が屋根を有する円筒形であり、断面
が円形である大型容器501の底部近傍には床部材51
3を有し、該床部材513には多数の通気孔が形成され
ている。また、該床部材513の中央部には穀物排出口
514が設けられている。床部材513の下方には送風
機560等を介して、温風あるいは湿度と温度が適宜制
御された空気が送られる。
【0003】容器501内には、容器の中央部を中心と
して適宜の駆動手段により水平に回転するよう容器50
1の上部に支持された支持部材524が設けられてお
り、外支持部材524に対して複数本の第1の攪拌具
(オーガー)530、530が垂直方向にかつ該支持部
材524に対して横移動可能に装着されている。床部材
513上には、前記穀物排出口514を中心として放射
方向に第2の攪拌具(アンローダ)540が複数本水平
状態に設けられている。
【0004】乾燥あるいは貯蔵の時点で必要に応じてオ
ーガー530、530を駆動することにより槽内に収容
された穀物は全体として上下方向に攪拌され、上下の層
を積み替えることにより品質の劣化を極力防止してい
る。ところが、このものではアンローダ540があるた
めに床部材513からアンローダ540の高さまでが攪
拌されないという不都合がある。
【0005】従来のこの種の丸ビンにおいて、第2の攪
拌具に相当するアンローダ540は槽内の穀物の自然排
出の後に残った穀物の排出を目的に設けられているもの
であり、自然排出が停止した時点でアンローダ540を
駆動して、残留穀物を穀物排出口514に向けて移動さ
せる。穀物排出孔514から穀物は床部材513の下面
に設けた排出コンベア515により機外に搬出され図示
しない適宜のコンベア手段により容器501の上方に移
送されビン投入コンベア516により再び容器501内
に投入されるか槽外に搬送される。
【0006】穀物貯溜槽のもう一つの形態として図19
に示す角ビンが知られている。これは通常火力乾燥装置
の前工程に設けられるものであり、荷受量の変動を平均
化したり、初期水分を多少低下させて火力乾燥装置の負
担を低減する目的で用いられる。この構造は、鉄板によ
り立方体状に組付けられた角ビン660の床下から一定
高さの所に通気床661を設け、その通気床661に多
数の通気孔662、662を形成すると共に該通気床6
61の一方の端部には内部の穀物を外部に排出するため
の穀物排出口664を設けている。この多数の通気孔6
62、662は穀物排出口664に向けて形成されてお
り、排出はアンローダを使用しないで、方向性を持たせ
た風で穀物を移動させて行うようになっている。
【0007】また、ビン660の側壁には送風口665
を設け、適宜の燃焼装置からの熱風を床下と通気床66
1との間に送気するようにして、堆積高さを変えること
によって荷受量の変動に対応しながら多少の乾燥も行え
るようになっている。これは比較的少量の貯溜槽であ
り、通常刈り取り直後の高水分穀物はできるだけ薄く堆
積して予備乾燥を行い、予備乾燥が終了したものは他の
角ビンへ移動させながら徐々に高積みして満杯にしてい
き最終的に必要な量の荷受けを行うようにして用いられ
る。ところが、角ビン660はビン間の入替作業、入替
えのための空ビンが必要であり、上下層の水分ムラが発
生する不具合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような穀物貯溜
槽において、大容量の貯溜槽いわゆる丸ビンは垂直方向
に位置する複数本の上下攪拌用のオーガーを有しかつ各
オーガーは槽の径方向に移動可能に装着されていること
から、槽内の殻粒は等しく該上下オーガーの作用を受け
て攪拌されることができ、容器内壁近傍に位置する殻粒
であってもまた中央部に位置する殻粒であっても必要な
上下の層の積み替えが行われる。しかしながらこの貯溜
槽装置は大型でかつ高価であることからその使用規模も
自ずと制限があり、小規模経営の農家等においてこの施
設を設置することは事実上困難であった。しかも、この
丸型のものはそれを複数基前後左右に並置するとデッド
スペースを生じ、占有設置面積に対して穀物貯蔵量がそ
のデッドスペース分だけ少なくなる不都合を有してお
り、さらには、アンローダ部分が攪拌されないという不
具合もある。
【0009】そのために比較的小規模の施設においては
角ビンタイプの貯溜槽が火力乾燥装置と共に用いられる
ことが多い。ところが、従来の角ビンタイプの貯溜槽は
攪拌装置を有していないので、乾燥中に貯溜穀物の上層
と下層との水分差が生じてしまい、火力乾燥機内での穀
物の水分ばらつきが大きくなることから、上記したよう
にこの設備は乾燥が主目的で用いられることはなく、そ
の設置数も一日の最大荷受量によって決定されるのが普
通であった。
【0010】本発明者は、比較的少容量の角ビンの持つ
上記のような不都合を解消して単に予備乾燥あるいは一
次貯溜槽としてではなく、主乾燥も行えかつ貯溜槽とし
ての機能を果たし得る角ビンを開発すべく、攪拌具を角
ビン内の直交する2方向に同時に又は選択的に往復動さ
せるようにした攪拌装置を製作した。この攪拌装置は、
基本的には、角ビンにおける左右の側壁部間を橋絡する
ように該両側壁部上に走行可能な状態で乗架された第1
の台車と、該第1の台車に横移動可能な状態で搭載され
た第2の台車と、該第2の台車に取り付けられた状態で
上記穀物用貯溜槽内に鉛直に挿入されて回転せしめられ
る攪拌具と、上記第1の台車を上記穀物用貯溜槽におけ
る前後の側壁部間を横切る方向に往復動させる第1の走
行駆動機構と、上記第2の台車を上記左右の側壁部間を
横切る方向に往復動させる第2の走行駆動機構と、を具
備するものであり、この攪拌装置を角ビン上に設置して
実験を行ったところ、角ビンの中央部に位置する殻粒は
上下方向に十分に攪拌され、下層の殻粒と上層の殻粒と
を積み替えることができ、槽の下方から通気することに
より乾燥むらのない高品質の殻粒を得、かつ貯溜するこ
とができた。しかし、槽の内壁面に近接して位置する殻
粒は攪拌が十分でなく下層の殻粒と上層の殻粒との積み
替えが必ずしも完全とはいえなかった。
【0011】そこで、より研究を継続することにより、
上記のような角ビン、すなわち角型の穀物用貯溜槽の攪
拌装置においては、特に以下に述べる事柄に対して格別
の配慮が望まれることを見出した。 貯溜槽の前後方向及び左右方向にそれぞれ台車を走行
移動させるようにする場合、攪拌具,台車,走行駆動機
構の構造やレイアウトに多くの制約が課せられるととも
に、2台の台車の走行方向で見た先端は貯溜槽の内壁面
の手前までしか移動させ得ず、しかも、貯蔵穀物の性状
や堆積高さ等によっては台車と共に移動する攪拌具がそ
の貯蔵穀物からの抵抗で撓み及び傾斜を生じることがあ
る。そのため、攪拌具を貯溜槽の内壁面に近接させるこ
とが難しく、その結果、かかる内壁面近傍に位置する穀
物が充分に掻き混ぜられず、その部分に乾燥遅れが生じ
易い。したがって、貯溜槽の内壁面近傍に位置する穀物
をも充分に掻き混ぜることができる手段ないし工夫が必
要となる。
【0012】2台の台車をそれぞれ互いに直交する方
向に走行移動させるとともに、各台車が貯溜槽の端まで
走行したときそこで反転させて往復動させるには、通
常、2台の台車についてそれぞれモータ等の動力源が必
要となるとともに、各台車が貯溜槽の端に移動したこと
を検知するリミットスイッチ等のセンサ類や各台車を反
転させる制御手段が必要となるが、装置コストを抑えな
がら信頼性を向上させるためには、モータ,センサ類,
制御手段等はできるだけ共用化あるいは削減して部品点
数を減らし、機構の簡素化・合理化を図ることが望まし
い。
【0013】かかる点に鑑み本発明は、穀物の乾燥及び
貯溜を主目的として使用することができる比較的小容量
の角型の穀物用貯溜槽において、内壁面近傍に位置する
穀物をも充分に攪拌することができ、しかも、2つの台
車を単一の動力源で走行させるとともに、リミットスイ
ッチ等の制御部品を削減して全体を簡素で合理的な構成
となし、もって、装置コストの低減化を図りながら信頼
性を向上させ得、比較的安価に乾燥及び貯溜施設を設置
することができて、小規模経営の農家においても無駄な
く施設を利用することを可能にし得る、穀物用貯溜槽の
攪拌装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る穀物用貯溜槽の攪拌装置は、基本的に
は、第1の台車が角型の穀物用貯溜槽における左右の側
壁部間を橋絡するように該両側壁部上に走行可能な状態
で乗架されるとともに、該第1の台車に上記穀物用貯溜
槽内に挿入されて回転せしめられる攪拌具が設けられた
第2の台車が走行可能な状態で搭載され、かつ、上記第
1の台車を上記穀物用貯溜槽における前後の側壁部間を
横切る方向に往復動させる第1の走行駆動機構と、上記
第2の台車を上記左右の側壁部間を横切る方向に往復動
させる第2の走行駆動機構と、を備え、上記第1の台車
における台車走行用の動力の一部が上記第2の走行駆動
機構に伝達されて上記第2の台車を横移動させるための
動力として用いられるとともに、上記第1の走行駆動機
構が上記第1の台車を上記前後の側壁部近傍にて所定の
期間停留させるように構成されていることを特徴として
いる。
【0015】そして、より具体的な構成例としては、第
1の走行駆動機構が、穀物用貯溜槽の前後方向に巻き掛
けられた無端環状の第1の伝導部材を有する第1の巻掛
伝導装置と、この巻掛伝導装置を駆動するモーターと、
一端側寄りに長穴が形成されてこの長穴に第1の台車に
固定されたピンが遊挿されるとともに、他端側が上記第
1の伝導部材の特定ヶ所に相対回転可能に連結され、上
記ピンを支点にして旋回可能とされるとともに、該ピン
に案内されて長手方向に沿ってスライドできるようにさ
れた第1のターンアームと、からなっており、また、第
2の走行駆動機構が、上記第1の台車に配されて上記第
1の伝導部材に係合し、それとの相対速度差に応じて回
転せしめられる動力取出用の回転部材と、この回転部材
が固定された入力軸及びこの入力軸のトルクが伝達され
る出力軸を有するギヤボックスと、上記第1の台車上に
て穀物用貯溜槽の左右方向に巻き掛けられて上記出力軸
により駆動される無端環状の第2の伝導部材を有する第
2の巻掛伝導装置と、一端側が上記第2の台車に軸着さ
れ、他端側が上記第2の伝導部材の特定ヶ所に相対回転
可能に連結された第2のターンアームと、からなってい
るものが挙げられる。
【0016】さらに好ましい例としては、上記第1の走
行駆動機構が、上記穀物用貯溜槽の前後方向に巻き掛け
られた無端環状の第1の伝導部材を有する第1の巻掛伝
導装置と、この第1の巻掛伝導装置を駆動するモーター
と、上記第1の伝導部材と上記第1の台車とを連結する
チェーン又は撓曲性もしくは柔軟性を有したワイヤ類
と、からなっているものが挙げられる。
【0017】
【作 用】上述の如くの構成とされる本発明に穀物用貯
溜槽の攪拌装置においては、第1の走行駆動機構の動力
の一部が第2の走行駆動機構に伝達されて第2の台車の
横移動用の動力としても用いられるので、第1の走行駆
動機構にのみモーター等の動力源を設けることで、第1
の台車と第2の台車を相互に直交する方向に走行させ
得、動力源の共用化が図られる。従って、単一の動力源
で第2の台車に設けられた攪拌具を貯溜槽の前後方向に
移動させながら左右方向にも移動させることができ、貯
溜槽内の穀物を全域にわたって等しく上下方向に攪拌す
ることが可能となる。
【0018】また、上記第1の走行駆動機構が上記第1
の台車を上記前後の側壁部近傍にて所定の期間停留させ
ることにより、攪拌具を近づけることが難しい貯溜槽内
壁面の近傍に位置する穀物をも充分に攪拌することが可
能となる。さらに、第1の走行駆動機構及び第2の走行
駆動機構を巻掛伝導装置と特定形態のターンアームとを
用いて構成することにより、リミットスイッチ等の制御
部品を使用することなく、第1の台車及び第2の台車を
側壁部近傍にて所定の期間停留させることができるとと
もに、2つの台車の走行方向を反転することができるの
で、上記動力源が共用化されていることと相まって全体
が簡素で合理的な構成となり、信頼性が高められるとと
もに装置コストの低減化が図られる。
【0019】また、第1の走行駆動機構において無端環
状チェーン等からなる第1の伝導部材と第1の台車との
連結手段として上記ターンアームに代えてチェーン又は
撓曲性もしくは柔軟性を有したワイヤ類を用いることに
より、装置構成を一層簡素化、合理化できて信頼性を高
めることができるとともに装置コストの低減化を図るこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。 〔第1実施例の構成〕図1〜図14 図1は本発明に係る穀物用貯溜槽の攪拌装置の第1実施
例を概略的に示し、この攪拌装置100は、図2に示さ
れる如くの、横断面が正方形(ここでは縦横がそれぞれ
4m程度)の角型の穀物用貯溜槽1上に設置される。穀
物用貯溜槽1は、前後の側壁部2、3(仕切り壁部)と
左右の側壁部4、5と底壁部6とからなっている。底壁
部6は、穀物取出口8が設けられるとともに、例えば目
の細かいメッシュ部材が用いられる等して図示は省略さ
れているが、乾燥用の気体(空気等)を吹き出す無数の
細孔状の通気孔が穀物取出口8にその吹き出し口を向け
るようにして形成されており、穀物排出時は方向性を持
った風流で穀物を上記穀物取出口8に集めて排出するよ
うになっている。
【0021】上記攪拌装置100は、一対の車輪10a
が両端に取り付けられた狭幅枠形の第1の台車10を有
している。この第1の台車10は、穀物用貯溜槽1の左
右の側壁部4、5間を橋絡するように、側壁部4、5上
に設置された枠状のレール付きフレーム12における左
右一対のレール部14、15に走行可能な状態で乗架さ
れている。この第1の台車10においては、図7の正面
図をも参照すればよくわかるように、左右両側端に一対
の車輪10a、10aが設けられた左右で一対のL字形
の車輪支持部10fと本体部10Aの両端に設けられた
支持壁部10dとを貫通するように後述するスプロケッ
トホイール53、54の回転軸53a、54aがベアリ
ング75、76を介して挿通せしめられており、この第
1の台車10の本体部10A全体が上記回転軸53a、
54aを枢軸として走行方向に沿って揺動し得るように
されている。
【0022】また、第1の台車10には、それに設けら
れた前後一対のレール部18、19に第2の台車20が
走行可能な状態で搭載されており、この第2の台車20
の走行方向で見た両端には一対の車輪20a、20aが
設けられるとともに、その両端近傍には、該槽1内の穀
物を上下方向に攪拌するための2本のオーガー23、2
4が配されている。このオーガー23、24は自然状態
では穀物用貯溜槽1内に鉛直に垂下されて軸受ブラケッ
ト17(図3)の軸受部17aに軸支された状態で該第
2の台車20に搭載された攪拌用のモーター21、22
によりベルト・プーリ式動力伝達機構28、29を介し
て回転駆動されるようになっている。
【0023】そして、本実施例においては、第1の台車
10を穀物用貯溜槽1における前後の側壁部2、3間を
横切る方向に往復動させる第1の走行駆動機構30と、
第2の台車20を上記左右の側壁部4、5間を横切る方
向に往復動させる第2の走行駆動機構40と、が備えら
れている。第1の走行駆動機構30は、フレーム12に
おける、穀物用貯溜槽1の左側壁部4両端上隅部上に配
された一対のスプロケットホイール31A、32A及び
それに巻き架けられて前後方向に回転(循環移動)する
ようにされた無端環状の走行用チェーン33とからなる
左側巻掛伝導装置30Aと、この巻掛伝導装置30Aを
チェーン式動力伝達機構49を介して駆動するギアード
モーター36と、フレーム12における、穀物用貯溜槽
1の右側壁部4両端上隅部上に配された一対のスプロケ
ットホイール31B、32B及びそれに巻き架けられて
前後方向に回転(循環移動)するようにされた無端環状
の走行用チェーン34とからなる右側巻掛伝導装置30
Bと、左右のスプロケットホイール32A−32Bを連
結するドライブシャフト48と、走行用チェーン33、
34と第1の台車10の両側部とを連結する第1のター
ンアーム45、46と、からなっている。
【0024】上記第1のターンアーム45、46は、同
一構成とされており、左側面(図1のA矢視図)を表す
図3及び右側面(図1のB矢視図)を表す図4〜図6を
参照すればよくわかるように、一端側寄りに長穴42が
形成されてこの長穴42に第1の台車10に固定された
ピン44が遊挿されるとともに、他端側が走行用チェー
ン33、34の特定ヶ所に相対回転可能にピン47で連
結され、上記ピン44を支点にして旋回可能とされると
ともに、該ピン44に案内されて長手方向に沿ってスラ
イドできるようにされている。
【0025】なお、上記走行用チェーン33、34は、
その上半分(往路部分)がチェーンガイド73により支
承案内されるとともに、第1の台車10の前記した車輪
支持部10fに回転可能に配されたアイドラー38、3
9と動力取出用のスプロケットホイール53及びアイド
ラーとされるスプロケットホイール54(いずれも後
述)にも掛け回されており、一定の張力が得られるよう
にされている。
【0026】一方、第2の走行駆動機構40は、前記し
た図7をも参照すればよくわかるように、第1の台車1
0の左端側において上記車輪支持部10f及び支持壁部
10dを貫通するように配されて左側の走行用チェーン
33に噛合し、それとの相対速度差に応じて回転せしめ
られるようにされた動力取出用のスプロケットホイール
53(この回転軸53a(図8,図9参照)が前記のよ
うに本体部10Aの支軸となる)と、このスプロケット
ホイール53が継手を介して連結された入力軸55及び
この入力軸55のトルクが伝達される出力軸56を有す
る、第1の台車10の左端部に設けられた台座部10c
上に設置された減速用のギヤボックス57と、上記出力
軸56に固定されたスプロケットホイール51及び第1
の台車10に取り付けられたブラケット10eに回転可
能に軸着されたスプロケットホイール52、59とそれ
らのスプロケットホイール51、52、59に巻き掛け
られて穀物用貯溜槽1の左右方向に回転(循環移動)す
るようにされた無端環状の横移動用チェーン58とから
なる第2の巻掛伝導装置40Aと、一端側が第2の台車
20(の仕切りガイド板67)に相対回転可能に連結さ
れ、他端側が横移動用チェーン58の特定ヶ所に相対回
転可能に連結された第2のターンアーム65と、からな
っている。
【0027】なお、上記ギヤボックス57の出力軸56
の位置、すなわちスプロケットホイール51の位置は第
2の台車20の左端部近傍とされているが、もう一方の
スプロケットホイール52は第1の台車20の中央部、
すなわち穀物用貯溜槽1を左右に2分割する縦断面上に
位置するようにされている。また、第2の台車20にお
ける第2のターンアーム65と横移動用チェーン58と
の間には仕切りガイド板67が配設されており、この仕
切りガイド板67には、第2のターンアーム65の中央
部近傍に突設されたピン68が挿入された円弧状の長穴
69が形成されおり、この長穴69は、第2のターンア
ーム65の第2の台車20側の連結部を支点とする上下
方向の揺動を規制する役目を果たす。
【0028】以上のような基本構成に加えて、本実施例
の攪拌装置100においては、第1の台車10の本体部
10Aに搭載された第2の台車20に傾斜検出機構60
が設けられている。この傾斜検出機構60は、図7及び
図8,図9を参照すればよくわかるように、第2の台車
20の幅方向に橋架された取付板63にボルト63a、
63bにより固定された一対の水銀スイッチ61、62
を備えている。この水銀スイッチ61、62は、底面が
内側に凹む低い山形状とされてそれぞれに2つの溜部6
1A、61B及び62A、62B(図10に水銀スイッ
チ62を代表して示す)を持つ容器66A、66Bを有
し、この容器66A、66Bが前記した第1の台車10
の本体部10Aの揺動支軸とされるスプロケットホイー
ル53、54の回転軸53a、54aの中心を通る鉛直
面gを挟んで対称的にかつ互いに対向する側が下側とな
るように水平面に対して若干傾斜した状態で配され、そ
れらの容器66A、66Bにおいて下側に位置する溜部
61A、62Aに水銀64が溜められている。そして、
充填された水銀64の側部に接するように第1の電極6
1a、62aが設けられるとともに、水銀64の底面に
接するように上記第1の電極61a、62aから離隔し
て第2の電極61b、62bが設けられている。
【0029】この水銀スイッチ61、62は、オーガー
23、24が鉛直状態にあるときには、図10Aに示さ
れる如くに、溜部62A(61A)が溜部62Bより若
干下側となるように取り付けられているので、水銀64
は溜部62A側に位置し、この状態は、鉛直面gに対す
る容器66A、66Bすなわちオーガー23、24及び
それが取り付けられた第2の台車20を含む第1の台車
10の本体部10A全体の傾斜(揺動)角度θが所定の
値(例えば15°)に達するまで続く(図10B、図1
0C)。このように傾斜角度がθが所定値未満のときに
は、水銀64が第1の電極61a、62a及び第2の電
極61b、62bの両方に接し、この第1の電極61
a、62aと第2の電極61b、62bとがそれぞれ水
銀64を介して電気的に接続(ON)される。それに対
し、図10Dに示される如くに、上記傾斜角度θが所定
値以上となったときには、水銀64が溜部62A(61
A)から溜部62B(61B)へ移動し、電極62a−
62b(61a−61b)間が電気的に遮断(OFF)
される。このように電極間が遮断された状態は図10
E、図10F、図10Aに示される如くに、再びオーガ
ー23、24を含む第1の台車10の本体部10Aが鉛
直状態に復元するまで続くようなっている。
【0030】そして、図11に簡略に示される如くに、
台車走行用のモーター36及びオーガー23、24駆動
用のモーター21、22への電力供給を行う制御ユニッ
ト50に、上記水銀スイッチ61、62の第1の電極6
1a、62aがそれぞれ配線69a、69bにより接続
されるとともに、第2の電極61b、62b相互が配線
69cにより接続されている。この接続形態は、言い換
えれば、水銀スイッチ61、62が電源を含む制御ユニ
ット50に対して直列に配置されていることになる。
【0031】したがって、それらの水銀スイッチ61、
62の両方がON状態のときには、制御ユニット50か
らの信号(電流)が順次配線69a、水銀スイッチ61
の第1の電極61a、容器66A内の水銀64、水銀ス
イッチ61の第2の電極61b、配線69c、水銀スイ
ッチ62の第2の電極62b、容器66B内の水銀6
4、水銀スイッチ62の第1の電極62a、配線69
b、を通って流れ、水銀スイッチ61、62の少なくと
も一方がOFF状態のときには上記信号電流が遮断され
ることになる。
【0032】なお、ここでは水銀スイッチ61、62が
取付板63に水平面に対して若干傾斜した状態で取り付
けられているが、その取付角度は上記ボルト63a、6
3bを緩めて容器66A、66Bを回転させることによ
り適宜変更することができ、それによって、該水銀スイ
ッチ61、62がON状態からOFF状態に切り変わる
傾斜角度θ及びOFF状態からON状態に復帰する角度
を任意に設定できる。上記のような水銀スイッチ61、
62を備えた傾斜検出機構60から得られる信号(のO
N−OFF)に基づいて、制御ユニット50は台車台車
走行用のモーター36への電力供給を選択的に断接する
ようにされている。
【0033】〔第1実施例の動作、作用、効果〕上述の
如くの構成とされた本実施例の攪拌装置100において
は、それをセットする際、例えば、第1の台車10を前
側壁部2に最も近い位置に寄せるとともに、第2の台車
20を第1の台車10の最も左端に寄せておき、第1の
ターンアーム45及び第2のターンアーム65のチェー
ン33、58側の軸着部をそれぞれ例えばスプロケット
ホイール32A、32B及び51における側端付近に位
置させておく。このようにすると、第2の台車20に配
されたオーガー23、24は、初期位置が図12におい
て符号S、S’で示される如くに、前側壁部2の左コー
ナー部付近と貯溜槽1を左右に2分割する縦断面上に位
置することになる。
【0034】そして、準備が整ったら、走行用のモータ
ー36及び攪拌用のモーター21、22を起動する。そ
うすると、図1及び図3(図1のA視図)に示される如
くに、第1の巻掛伝導装置30A、30Bが作動し、第
1の台車10が第1のターンアーム45、46を介して
走行用チェーン33、34に引っ張られて該チェーン3
3、34と同じ速度で前後の側壁部2、3間を横切る方
向に走行(前進)するとともに、オーガー23、24が
回転して貯蔵穀物の攪拌作業を行いつつ第1の台車10
及び第2の台車20と共に移動する。
【0035】このときには、第1のターンアーム45、
46と走行用チェーン33、34との連結部がチェーン
33、34の上半分(往路部分)の位置にあるので、動
力取出用のスプロケットホイール53は、チェーン3
3、34の往路部分と下半分(復路部分)とが逆方向に
移動している関係上、第1の台車10の前進速度にチェ
ーン33、34の移動速度を加算した回転速度、すなわ
ちチェーン33、34の移動速度の2倍の速さで回転せ
しめられる。
【0036】動力取出用のスプロケットホイール53が
回転すると、そのトルクがギヤボックス57を介して第
2の巻掛伝導装置40に伝達され、図7に示される如く
に、第2の台車20が第2のターンアーム65を介して
横移動用チェーン58の上半分(往路部分)に押されて
該チェーン58と同じ速度で左右の側壁部4、5間を横
切る方向に走行(横移動)する。この場合、第2の台車
20の横移動速度は、動力取出用のスプロケットホイー
ル53の回転がギヤボックス57で大きく減速されるの
で、第1の台車10の走行速度よりかなり遅くされる。
【0037】このようにして、第1の台車10が走行用
チェーン33、34の往路部分に引っ張られているとき
には、第2の台車20に配されたオーガー23、24の
軌跡は上から見ると左右の側壁部4、5に対して第1の
台車10と第2の台車20との速度比に応じた傾斜角度
をもつものとなる(図12参照)。そして、上記のよう
に第1の台車10が走行しているとき(上記往路と後述
の復路のいずれも)には、オーガー23、24に走行方
向とは逆向きに貯溜穀物の抵抗が作用し、この抵抗に応
じて、第1の台車10の本体部10Aが、図3(鎖線)
及び図9に示される如くに、第2の台車20及びオーガ
ー23、24を伴った状態で動力取出用のスプロケット
ホイール53及びアイドラーとされるスプロケットホイ
ール54の回転軸53a、54aを枢軸として進行方向
で見てオーガー23、24の下端が遅れるように揺動し
て鉛直面に対して傾斜し、本体部10Aが傾斜した状態
で第1の台車10及びそれに搭載された第2の台車20
が走行することになる。
【0038】なお、第1の台車10の本体部10Aに
は、該第1の台車10の本体部10A全体の重量(第2
の台車20やオーガー23、24の重量を含む)に加え
て、オーガー23、24が貯溜穀物を下層から上層へ移
し替えるように攪拌していることから、その攪拌作用の
反作用が第2の台車20を介して加えられ、本体部10
Aには鉛直下向きに比較的大きな荷重が与えられるの
で、貯溜穀物の抵抗が小さい場合には、第1の台車10
はさほど傾斜しない。また、第2の台車20の横移動の
スピードは上記のように遅くされているので、オーガー
23、24に作用する貯溜穀物の抵抗のうち、第2の台
車20の横移動方向とは逆方向に作用する成分は極めて
小さく、無視しても差し支えない。
【0039】上記に加え、本実施例においては、オーガ
ー23、24(第2の台車20及び第1の台車10の本
体部10A)の鉛直面gに対する傾斜角度θが例えば1
5°以上になったときには、前記したように水銀スイッ
チ61、62のいずれかがOFF状態となり、それが制
御ユニット50に検知されて、制御ユニット50から台
車走行用のモーター36への電力供給が所定の期間停止
されて第1の台車10及び第2の台車20がその位置で
停留するするようにされる(この点については後で詳し
く説明する)。
【0040】そして、走行用チェーン33、34と第1
の台車10とを連結する第1のターンアーム45、46
とチェーン33、34との連結部が図4及び図5(図1
のB視図)の右側面図で代表して示される如くに、スプ
ロケットホイール31A、31Bにおける側端付近まで
来ると第1の台車10にチェーン33、34の引っ張り
力が作用しなくなるので第1の台車10は停止する。こ
の場合、第1の台車10は停止してもチェーン33、3
4は移動しているので、第1のターンアーム45、46
は、該チェーン33、34に引っ張られて、図5におい
て一点鎖線で示される如くに、長穴42がピン44に案
内されて下向きスライドしつつピン44を支点にして旋
回し、次いで上向きスライドしつつ旋回して、図5にお
いて実線で示される如くに、再び第1の台車10がチェ
ーン33、34に第1のターンアーム45、46を介し
て引っ張られる状態となる。
【0041】このように第1のターンアーム45、46
のみがチェーン33、34に引っ張られて第1の台車1
0が停止している期間は、オーガー23、24は、後側
壁部3に最接近した位置から離れることはない。従っ
て、かかる第1の台車10の停留期間には、オーガー2
3、24により貯溜槽1の後側壁部3の近傍に位置する
穀物がその停留時間に応じて上下方向に充分に攪拌され
ることになる。
【0042】続いて、第1のターンアーム45、46が
図5において実線で示される位置まで旋回して、長穴4
2の底部がピン44に当たると、第1の台車10が第1
のターンアーム45、46を介してチェーン33、34
の下半分(復路部分)に引っ張られてその走行方向が反
転し、前側壁部2方向に走行する。このときには、チェ
ーン33、34の移動速度と第1の台車10の移動速度
は同一であることから、動力取出用のスプロケットホイ
ール53とチェーン33、34との相対速度差が0とな
り、動力取出用のスプロケットホイール53は回転しな
いので、第2の台車20は横移動せず、停止したままと
なる。それにより、第2の台車20に配されたオーガー
23、24の軌跡は上から見ると左右の側壁部4、5に
対して平行な直線を描くことになる(図12参照)。
【0043】そして、第1の台車10が上述とは反対側
のスプロケットホイール32A、32B近傍まで来る
と、図6に示される如くに、第1の台車10に第1のタ
ーンアーム45、46を介してのチェーン33、34の
引っ張り力が作用しなくなるので、前記した場合と同様
に、第1の台車10は停止する。この場合も、第1の台
車10は停止してもチェーン33、34は移動している
ので、第1のターンアーム45、46は、該チェーン3
3、34に引っ張られて、図6において一点鎖線で示さ
れる如くに、長穴42がピン44に案内されて下向きス
ライドしつつピン44を支点にして旋回し、次いで上向
きスライドしつつ旋回して、図6において実線で示され
る如くに、再び第1の台車10がチェーン33、34に
第1のターンアーム45、46を介して引っ張られる状
態となる。
【0044】このように第1のターンアーム45、46
のみがチェーン33、34に引っ張られて第1の台車1
0が停止いる期間は、動力取出用のスプロケットホイー
ル53が回転せしめられるので、第2の台車20はわず
かに横移動するが、オーガー23、24は、前側壁部2
に最接近した位置からは離れるはことない。従って、か
かる場合も台車10の停留期間には、オーガー23、2
4により前側壁部2の近傍に位置する穀物が上下方向に
充分に攪拌されることになる。
【0045】そして、第1の台車10及び第2の台車2
0は、引き続き上述と同様に走行移動するので、オーガ
ー23、24は、図12に示される如くに左右方向にジ
クザク状の軌跡を描いて移動する。この場合、第2のタ
ーンアーム65と横移動用チェーン58との連結部が第
1の台車10の中央部に配されたスプロケットホイール
52の側端まで来ると、その連結部が横移動用チェーン
58の下半分(復路部分)に位置することになるので、
第2の台車20が第2のターンアーム65を介して押さ
れる状態から引っ張られる状態に変化し、第2の台車2
0の移動方向が反転する。この反転時には、オーガー2
3、24は、例えば図12において符号e、e’で示さ
れる如くに、貯溜槽1の中心と右側壁部5中央に近接し
た部位に位置し、以後は図の一点鎖線で示される如く
に、それまでの軌跡(実線)に対して対称的な軌跡を描
いて移動することになる。
【0046】なお、本実施例においては、オーガー2
3、24は、図12に示される如くに、左右の側壁部
4、5に対しては距離La、Lb(約20cm程度)ま
で近づけられ、前後の側壁部2、3に対しても距離L
c、Ld(約20cm程度)まで近づけられてそこで前
記のように停留せしめられ、また、第1の台車10が前
側壁部2と後側壁部3との間を横切る方向に走行する間
に距離Le、Lf(30cm程度)だけ左右方向に移動
せしめられる。なお、かかる軌跡は一例であってオーガ
ー23、24の移動パターンは貯蔵穀物の乾燥状態等に
応じて適宜変更できる。
【0047】このような構成を有する本実施例の攪拌装
置100においては、第1の台車10を走行させる第1
の走行駆動機構30に備えられるモーター36の動力の
一部が動力取出用のスプロケットホイール53を介して
第2の台車20を横移動させる第2の走行駆動機構40
に伝達されるので、第1の台車10と第2の台車20を
相互に直交する方向に走行させ得、動力源の共用化が図
られる。従って、単一の動力源36で第2の台車20に
設けられたオーガー23、24を貯溜槽1の前後方向に
移動させながら左右方向にも移動させることができ、貯
溜槽1内の穀物を全域にわたって等しく上下方向に攪拌
することが可能となる。
【0048】また、第1の走行駆動機構30が第1の台
車10を前後の側壁部2、3近傍にて所定の期間停留さ
せるようにされているので、オーガー23、24を近づ
けることが難しい貯溜槽1の内壁面の近傍に位置する穀
物をも充分に攪拌することができる(これについては、
後でさらに詳述する。)さらに、第1の走行駆動機構3
0が巻掛伝導装置30A、30Bと特定形態のターンア
ーム45、46とで構成されているので、リミットスイ
ッチ等の制御部品を使用することなく、第1の台車10
を側壁部2、3近傍にて所定の期間停留させることがで
きるとともに、2つの台車10、20の走行移動方向を
反転することができ、動力源の共用化を図れることと相
まって全体が簡素で合理的な構成となり、装置コストの
低減化が図られる。
【0049】そして、上記したように、本実施例の攪拌
装置100にあっては、第1の台車10の本体部10が
第2の台車20及びオーガー23、24を伴った状態で
走行方向に沿って揺動し得るようにされていることか
ら、オーガー23、24の軸受部17a(図3、図7)
等に過大な荷重が加えられる以前に第1の台車10が進
行方向とは逆方向に揺動し、鉛直面に対して傾斜せしめ
られるので、その軸受部17a等やオーガー23、24
自体に作用する外力が緩和され、その結果、それらが破
損し難くなり、装置の信頼性が向上する。
【0050】また、第1の台車10は上記のように前後
の側壁部2、3に最接近した位置で停止せしめられる
が、かかる停止時点では、第1の台車10の本体部10
A、第2の台車20及びオーガー23(24)は図13
の実線で示される如くに鉛直面に対して傾斜した状態に
なっている。しかし、第1の台車10は所定の期間、側
壁部2に最接近した状態で自動的に停留せしめられるの
で、この停留期間中にオーガー23、24は回転しなが
ら自重と攪拌作用の反作用により図の白抜き矢印Pで示
される方向に貯溜穀物Kをかき分けるようにして図の一
点鎖線で示される如くに鉛直線に沿うように復元する。
【0051】従って、上記実施例のように第1の台車1
0を側壁部2、3近傍にて所定の期間自動的に停留させ
るようにしたもとでは、オーガー23、24の下端と側
壁部2、3との離間距離Gは極めて小なるものとされ
る。それに対し、第1の台車10を停留させずに直ちに
反転走行させるようにした場合には、図の二点鎖線で示
される如くに、オーガー23、24の下端側はさほど移
動せず、上端側のみが白抜き矢印Qで示される方向に移
動し、オーガー23、24の下端と側壁部2、3との離
間距離Hは極めて大なるものとされる。
【0052】このことから、上記実施例のように側壁部
2、3近傍にて所定の期間停留させるようにした場合に
は、直ちに反転走行させるようにした場合に比して、オ
ーガー23、24全体(特に下端部)を側壁部2、3に
より近接させることができ、乾燥遅れの生じやすい側壁
部2、3近傍に位置する穀物Kを確実かつ充分に上下方
向に攪拌することが可能となる。
【0053】それに加えて、本実施例では、オーガー2
3、24の鉛直面gに対する傾斜角度θが所定値以上に
なったとき、水銀スイッチ61、62のいずれかがOF
F状態となってそれが制御ユニット50により検知さ
れ、水銀スイッチ釦61、62が再び共にON状態とな
るまでの期間、モーター36への電力供給が停止されて
第1の台車10及び第2の台車20が停留せしめられ
る。このときには、図14の実線で示される如くに、台
車10、20が走行移動している際には、オーガー2
3、24が貯溜穀物Kの抵抗によって揺動して傾斜した
状態にあってオーガー23、24の下端と貯溜槽1の底
壁部6との間に大きな隙間hが生じていても、台車10
の停留時に、上記側壁部2、3に最接近したときと同様
にオーガー23、24が回転しながら自重と貯溜穀物を
上下方向に積み替える際の攪拌作用の反作用を受けて図
の鎖線で示される如くに貯溜穀物をかき分けるように鉛
直面に沿う姿勢となるまで揺動して復元し、それに合わ
せて水銀スイッチ61、62も自動的にON状態に復帰
する。そのため、オーガー23、24が傾斜した状態で
は届かない底壁部6付近(最下層)の穀物をも上層に積
み替えることが可能となり、貯溜穀物の攪拌を均一に行
うことができる。
【0054】ここで、オーガー23、24が鉛直面gに
対して所定角度以上傾斜したこと及び鉛直状態に復元し
たことが水銀スイッチ61、62により自動的に検出さ
れ、制御ユニット50により第1の台車10及び第2の
台車20の走行停止及び走行再開が自動的に行われるの
であるが、この場合、オーガー23、24が傾斜した状
態から鉛直に復元するまでに要する時間は貯溜穀物の性
状や堆積高さ等に応じたものとなる。そのため、最適な
台車停留期間がタイマー計測等を必要としないで自動的
に定められることになる。このことは、オーガー23、
24が所定角度以上傾斜した状態から鉛直に復元するま
での時間、すなわち、台車10、20を停留させておく
べき期間を別途に貯溜穀物の性状や堆積高さ等を勘案し
て設定しておく必要がないことを意味しており、しか
も、台車停留期間を別途に設定することは貯溜穀物の性
状や堆積高さ等が一様ではなくそれらを正確に把握する
ことが現状では極めて難しいことを考慮すると、上記の
ように最適な停留期間が自動的に得られることは、貯溜
穀物の攪拌性が向上するだけでなく装置の信頼性が著し
く高められることになる。
【0055】それに加えて、オーガー23、24が鉛直
面に対して所定角度以上傾斜したことが水銀スイッチ6
1、62を備えた傾斜検出機構60により検知されて、
台車10、20の走行停止−走行再開が自動的に行われ
ることから、上記のように下層の穀物の未攪拌量を低減
できる他、台車10、20の過剰揺動により生じる不整
走行や脱輪等も防止でき、水銀スイッチ61、62を備
えた傾斜検出機構60や制御ユニット50が安全装置と
しても働く。
【0056】なお、水銀スイッチ61、62のいずれか
一方がON状態からOFF状態となる傾斜角度θ及びO
FF状態からON状態となる角度の値、すなわちオーガ
ー23、24の許容最大揺動角度や台車10、20の停
留時間等は、水銀スイッチ61、62の取り付け角度を
調整することで任意に設定することができ、それによ
り、台車走行用のモーター36の速度を変えることを要
しないで、オーガー23、24を側壁部2、3間におい
て貯溜穀物の性状や堆積高さ等に応じた速度で移動させ
ることができ、台車10の走行速度を可変にした場合と
実質的に同じ効果が得られる。
【0057】〔変形例〕図15 ところで、上記第1実施例においては、第1の台車10
の走行時に、第1の台車10の本体部10A,第2の台
車20,及びオーガー23,24が鉛直面に対して一体
的に揺動し得るようにされているが、必ずしも第1の台
車10の本体部10A等を上記のように揺動可能としな
くともよい。第1の台車10の本体部10A,第2の台
車20,及びオーガー23,24が揺動しないように構
成されている場合には、貯蔵穀物の性状や堆積高さ等に
よっては、台車10,20と共に移動するオーガー2
3,24がその貯蔵穀物から比較的大きな抵抗を受けて
撓む(湾曲する)ことがある。そして、オーガー23,
24が湾曲した状態であっても、台車10,20は上記
のようにそのオーガー23,24を伴って移動すること
になる。この場合、例えば、第1の台車10は前後の側
壁部2,3近傍で上記したように走行停止状態にされる
が、かかる停止時点では、オーガー23(24)は図1
5の実線で示される如くに湾曲した状態になっている。
しかし、第1の台車10は所定の期間、側壁部2に最接
近した状態で停留せしめられるので、この停留期間中に
オーガー23,24は回転しながらそれ自体が持つ弾性
により図の白抜き矢印Pで示される方向に貯溜穀物Kを
かき分けるようにして図の一点鎖線で示される如くに鉛
直線に沿うように復元する。
【0058】従って、この場合も、オーガー23,24
の下端と側壁部2,3との離間距離Gは極めて小なるも
のとされる。それに対し、第1の台車10を停留させず
に直ちに反転走行させるようにした場合には、図の二点
鎖線で示される如くに、オーガー23,24の下端側は
ほとんど移動せず、上端側のみが白抜き矢印Qで示され
る方向に移動し、オーガー23,24の下端と側壁部
2,3との離間距離Hは極めて大なるものとされる。そ
のため、上記のように側壁部2,3近傍にて所定の期間
停留させるようにしたもとでは、たとえ本体部10A等
が揺動しないように構成されていたとしても、オーガー
23,24全体を側壁部2,3により近接させることが
でき、乾燥遅れの生じやすい側壁部2,3近傍に位置す
る穀物を確実かつ充分に攪拌することが可能となる。
【0059】さらに、上記のように本体部10A等が揺
動しないように構成されていて、オーガー23,24が
湾曲した状態で台車10,20が走行すると、貯溜槽1
の底部付近の穀物が充分に攪拌されないことになる。こ
の場合には、前記第1実施例のように水銀スイッチ6
1,62等で本体部10A等の傾斜角度を検知すること
はできないので、貯溜穀物からオーガー23,24が受
ける抵抗を勘案して、第1の台車10を前後の側壁部
2,3間を走行しているときに適宜所定の期間停止させ
るようになせばよい。このようになせば、台車10の停
止時にオーガ23,24が上記側壁部2,3近傍にある
ときと同様に鉛直線に沿うように復元するので、オーガ
ー23、24の下端と貯溜槽1の底壁部6との間に形成
される隙間hが小さくなり、貯溜槽1の底部付近の穀物
をも充分に攪拌することが可能となる。
【0060】なお、台車10の停止位置,停止期間等の
制御は、例えば、貯溜穀物の乾燥度合等に応じてモータ
ー36を所定期間駆動した後所定期間停止させる方法
や、オーガー23,24に作用する穀物の抵抗を例えば
圧電素子等を用いて検出し、その抵抗が設定値を越えた
ときに台車10を停止(モーター36を停止)する方法
等、種々考えられる。
【0061】また、上記した第1実施例においては、オ
ーガーを2本備えたものを示したが、貯溜槽の大きさに
よっては1本でもよく、当然ながら任意に選定できる。
また、オーガー23、24が鉛直面gに対して所定角度
以上傾斜したことを検出する傾斜検出機構60として
は、上記のような水銀スイッチ61、62を利用したも
のに限られる訳ではなく、既知の種々のセンサ、スイッ
チ類を使用することができる。
【0062】〔第2実施例〕図16,図17 図16は、本発明に係る穀物用貯溜槽の攪拌装置の第2
実施例を示す。この第2実施例においては、前述した図
1に示される第1実施例の各部に対応する部分には同一
の符号を付してそれらの重複説明を省略し、以下に相違
点を重点的に説明する。
【0063】図16に示される第2実施例の攪拌装置2
00は、2つの貯溜槽が並設された穀物用貯溜施設に適
用されたもので、横断面が正方形(ここでは縦横がそれ
ぞれ2.5m程度)とされる2つの隣合う角型の貯溜槽
1A,1B上に設置されている。貯溜槽1A,1Bは、
断面凹凸形状とされた前後の側壁部2,3と左右の側壁
部4,5(5は共通の仕切り壁部)と底壁部6(いずれ
も部分的に省略図示されている)とからなっている。底
壁部6は、目の細かいメッシュ部材からなっており、そ
の側壁部3側の仕切り壁部5近傍の隅部に穀物取出口8
が設けられている。また、底壁部6の下側中央には両貯
溜槽1A,1Bを横断するように、外部に設置された除
湿器及び送風機から乾燥用空気が供給されるエアーダク
ト7が配設されている。このエアダクト7における各貯
溜槽1A,1Bの中央部分に位置する部位には操作ワイ
ヤー11により操作されるエアーダンパー9が配されて
おり、このエアーダンパ−9により上記乾燥用空気が調
量されて上記底壁部6から貯溜槽1A,1B内に吹き込
まれるようになっている。
【0064】このような2つの貯溜槽1A,1B上に設
置された攪拌装置200は、2つの貯溜槽1A,1Bに
ついて第1の台車10,第2の台車20、第1の走行駆
動機構30、第2の走行駆動機構40を共用化したもの
で、基本的には図1に示される第1実施例の攪拌装置1
00と同様な構成を有しており、上記2つの貯溜槽1
A,1Bを左右方向に橋架するように第1の台車10が
配設されるとともに、この第1の台車10に第2の台車
20が2つの貯溜槽1A,1Bに跨がりかつ横移動可能
な状態で搭載され、その第2の台車20に上記各貯溜槽
1A,1B内にそれぞれ1本づつ挿入されてモーター2
1,22により回転せしめられるオーガー23,24が
一定間隔をあけて取り付けられている。
【0065】また、上記第1の台車10はモーター36
や巻掛伝導装置30A,30B等からなる第1の走行駆
動機構30により上記2つの貯溜槽1A,1Bにおける
前後の側壁部2,3間を横切る方向に往復動せしめられ
るとともに、上記第2の台車は巻掛伝導装置40Aやタ
ーンアーム65等からなる第2の走行駆動機構40によ
り上記2つの貯溜槽1A,1Bの左右の側壁部4,5間
を横切る方向に往復動せしめられるようになっており、
さらに、図17に図16のA矢視図が示される如くに、
第1の台車10の本体部10A,第2の台車20,オー
ガー23,24は、前記第1実施例の攪拌装置100と
同様に、スプロケットホイール53,54の回転軸を支
軸として鉛直面に対して揺動し得るようになっている。
【0066】そして、本実施例の攪拌装置200では、
図17に示される如くに、第1の走行駆動機構30にお
ける走行用チェーン33,34と第1の台車10とが、
ターンアーム(第1実施例)ではなく、所定の長さを有
した左右一対の引っ張り用チェーン70,70によって
連結されている。すなわち、引っ張り用チェーン70の
基端部が第1の台車10に突設された基柱部10kに回
動自在に結合され、その先端部(連結部72)が走行用
チェーン33,34の特定部位に回動自在に結合されて
いる。
【0067】このような引っ張り用チェーン70による
連結形態が採られることにより、引っ張り用チェーン7
0とチェーン33、34との連結部72が、走行用チェ
ーン33,34の上側部分に位置しているときは、第1
の台車10が引っ張られて貯溜槽1A,1Bを前後に横
切る方向に移動せしめられるが、その後、上記連結部7
2が、図17において実線で示される如くの、スプロケ
ットホイール31A、31B,32A,32Bにおける
側端付近まで来たとき(図17ではスプロケットホイー
ル32Aが代表して例示されているが他の場合も同
様)、第1の台車10が最も前後の側壁部2,3に接近
した位置をとり、その後は走行用チェーン33,34が
移動しても、連結部72はアイドラー38A,スプロケ
ットホイール53(54),アイドラー38B等を通っ
た後再び伸び切った状態になるまでは、引っ張り用チェ
ーン70は図17において一点鎖線で示される如くに弛
んだ状態となり、その弛んでいる期間は、第1の台車1
0にチェーン33、34の引っ張り力が作用しなくなっ
て第1の台車10は前後の側壁部2,3に最接近した位
置にて停留せしめられる。そして、引っ張り用チェーン
70が弛んだ状態から伸び切った状態になると、第1の
台車10は走行用チェーン33,34に引っ張られて走
行せしめられる。
【0068】上記のように引っ張り用チェーン70が弛
んで第1の台車10が停止している期間は、オーガー2
3、24は、後側壁部3に最接近した位置から離れるこ
とはない。従って、かかる第1の台車10の停留期間に
は、前記第1実施例と同様にオーガー23、24により
貯溜槽1A,1Bの側壁部2,3の近傍に位置する穀物
がその停留時間に応じて上下方向に充分に攪拌されるこ
とになる。
【0069】このように走行用チェーン33,34と第
1の台車10とをターンアーム(45,46)ではなく
引っ張り用チェーン70で連結したことにより、第1の
走行駆動機構30の構成が簡素となって、装置コストを
低くすることが可能となるとともに、ターンアームが用
いられた場合には図5を参照すればよくわかるように、
ターアーム旋回時にその下端が台車10の車輪10aよ
り下方に突き出て貯溜槽内に挿入されることになるの
で、貯溜穀物や貯溜槽等の干渉を避けるため台車10を
貯溜槽から比較的上方に配することが必要となる場合が
あるのに対し、上記のようにチェーン70を用いた場合
にはそれが弛んだ状態(図17の一点鎖線)でもその下
端は台車10の車輪10aから大きく下方に突き出るこ
とはないので、台車10を貯溜槽上にあるいは貯溜槽内
に落とし込むように配置することも可能となる。
【0070】なお、走行用チェーン33,34と台車1
0とを撓曲性もしくは柔軟性を有したワイヤ類で連結し
ても、上記チェーン70で連結した場合と略同様な作用
効果が得られる。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る穀物用貯溜槽の攪拌装置は、穀物の乾燥及び貯
溜を主目的として使用することができる比較的小容量の
角型の穀物用貯溜槽において、内壁面近傍に位置する穀
物をも充分に攪拌することができ、しかも、2つの台車
を単一の動力源で走行させるようにして動力源の共用化
を図ることができるとともに、リミットスイッチ等の制
御部品を削減できて全体を簡素で合理的な構成にでき、
その結果、装置の信頼性を向上させることができるとと
もに装置コストの低減化を図れ、比較的安価に乾燥及び
貯溜施設を設置することができて、小規模経営の農家に
おいても無駄なく施設を利用することが可能となるとい
う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る穀物用貯溜槽の攪拌装置の第1実
施例の斜視図。
【図2】第1実施例の攪拌装置が設置される穀物用貯溜
槽を示す斜視図。
【図3】第1実施例の攪拌装置の左側面図(図1のA矢
視図)。
【図4】第1実施例の動作説明に供される部分右側面図
(図1のB矢視図)。
【図5】第1実施例の動作説明に供される部分右側面図
(図1のB矢視図)。
【図6】第1実施例の動作説明に供される部分右側面図
(図1のB矢視図)。
【図7】第1実施例の攪拌装置の構成及び動作説明に供
される正面図。
【図8】第1実施例の傾斜検出手段の構成の説明に供さ
れる図。
【図9】第1実施例の傾斜検出手段の動作の説明に供さ
れる図。
【図10】第1実施例に使用される水銀スイッチの動作
説明に供される図。
【図11】第1実施例の制御系を簡略に示す図。
【図12】第1実施例のオーガーの移動パターンの一例
を示す図。
【図13】第1実施例において台車が側壁部近傍にある
ときにおけるオーガーの作用の説明に供される図。
【図14】第1実施例において台車が側壁部間で停留せ
しめられた際のオーガーの作用の説明に供される図。
【図15】第1実施例の変形例において台車が側壁部間
で停留せしめられた際のオーガーの作用の説明に供され
る図。
【図16】第2実施例の概略全体斜視図。
【図17】第2実施例の攪拌装置の右側面図(図16の
C矢視図)。
【図18】従来の丸ビンタイプの穀物用貯溜槽及び攪拌
装置の一例の説明に供される概略図。
【図19】従来の角ビンタイプの穀物用貯溜槽の一例の
説明に供される概略図。
【符号の説明】
1−穀物用貯溜槽(第1実施例) 1A,1B−穀物用貯溜槽(第2実施例) 2,3−前後の側壁部 4,5−左右の側壁部 10−第1の台車 10d−支持壁部 10f−車輪支持部 20−第2の台車 23、24−オーガー 30−第1の走行駆動機構 30A、30B−巻掛伝導装置 33、34−走行用チェーン 36−ギアードモーター 40−第2の走行駆動機構 40A−巻掛伝導装置 45、46−第1のターンアーム 50−制御ユニット 53−動力取出用のスプロケットホイール 57−ギヤボックス 58−横移動用チェーン 60−傾斜検出機構 61、62−水銀スイッチ 65−第2のターンアーム 70−引っ張り用チェーン(第2実施例) 100−攪拌装置(第1実施例) 200−攪拌装置(第2実施例)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角型の穀物用貯溜槽における左右の側壁
    部間を橋絡するように該両側壁部上に走行可能な状態で
    乗架された第1の台車と、該第1の台車に横移動可能な
    状態で搭載された第2の台車と、該第2の台車に取り付
    けられた状態で上記穀物用貯溜槽内に挿入されて回転せ
    しめられる攪拌具と、上記第1の台車を上記穀物用貯溜
    槽における前後の側壁部間を横切る方向に往復動させる
    第1の走行駆動機構と、上記第2の台車を上記左右の側
    壁部間を横切る方向に往復動させる第2の走行駆動機構
    と、が備えられ、 上記第1の走行駆動機構における台車走行用の動力の一
    部が上記第2の走行駆動機構に伝達されて上記第2の台
    車の横移動用の動力として用いられるとともに、上記第
    1の走行駆動機構が上記第1の台車を上記前後の側壁部
    近傍にて所定の期間停留させるように構成されているこ
    とを特徴とする、穀物用貯溜槽の攪拌装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の走行駆動機構が、上記穀物用
    貯溜槽の前後方向に巻き掛けられた無端環状の第1の伝
    導部材を有する第1の巻掛伝導装置と、この第1の巻掛
    伝導装置を駆動するモーターと、一端側寄りに長穴が形
    成されてこの長穴に上記第1の台車に固定されたピンが
    遊挿されるとともに、他端側が上記第1の伝導部材の特
    定ヶ所に相対回転可能に連結され、上記ピンを支点にし
    て旋回可能とされるとともに、該ピンに案内されて長手
    方向に沿ってスライドできるようにされた第1のターン
    アームと、からなっており、 上記第2の走行駆動機構が、上記第1の伝導部材に係合
    し、それとの相対速度差に応じて回転せしめられる動力
    取出用の回転部材と、この回転部材が固定された入力軸
    及びこの入力軸のトルクが伝達される出力軸を有するギ
    ヤボックスと、上記第2の台車上にて穀物用貯溜槽の左
    右方向に巻き掛けられて上記出力軸により駆動される無
    端環状の第2の伝導部材を有する第2の巻掛伝導装置
    と、一端側が上記第2の台車に相対回転可能に連結さ
    れ、他端側が上記第2の伝導部材の特定ヶ所に相対回転
    可能に連結された第2のターンアームと、からなってい
    ることを特徴とする、請求項1記載の穀物用貯溜槽の攪
    拌装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の走行駆動機構が、上記穀物用
    貯溜槽の前後方向に巻き掛けられた無端環状の第1の伝
    導部材を有する第1の巻掛伝導装置と、この第1の巻掛
    伝導装置を駆動するモーターと、上記第1の伝導部材と
    上記第1の台車とを連結するチェーン又は撓曲性もしく
    は柔軟性を有したワイヤ類と、からなっていることを特
    徴とする、請求項1記載の穀物用貯溜槽の攪拌装置。
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