JPH06237639A - 攪拌装置付き穀物用貯溜槽 - Google Patents

攪拌装置付き穀物用貯溜槽

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JPH06237639A
JPH06237639A JP5027796A JP2779693A JPH06237639A JP H06237639 A JPH06237639 A JP H06237639A JP 5027796 A JP5027796 A JP 5027796A JP 2779693 A JP2779693 A JP 2779693A JP H06237639 A JPH06237639 A JP H06237639A
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JP
Japan
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storage tank
grain
side wall
stirrer
wall portions
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Application number
JP5027796A
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English (en)
Inventor
Satoru Akata
悟 赤田
Setsuo Sasaki
節夫 笹木
Kenji Usui
賢志 臼井
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Hokoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穀物投入作業や貯留穀物からの蒸発水分等を
外部に逃がすこと、あるいは攪拌装置の設置・攪拌作業
(走行移動)、等に支障を来すことなく該貯溜槽の製造
コストを低く抑えることができるようにされた攪拌装置
付き穀物用貯溜槽を提供すること。 【構成】 底壁部とそこから立ち上がる前後及び左右の
4つの側壁部2〜5を有する角型の穀物用貯溜槽1内
に、攪拌具23,24を直交する2方向に同時に又は選
択的に往復動させる攪拌装置100を配設し、上記4つ
の側壁部2〜5のうちの隣接もしくは対向する側壁部間
における上記攪拌装置100より上側の部位同士を棒
材,線材,もしくは板材等からなる補強部材9で橋架す
るように連結してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯溜槽内に収容されて
いる穀物を等しく上下方向に攪拌することができる攪拌
具を持つ攪拌装置が付設されてなる攪拌装置付き穀物用
貯溜槽に係り、特に、貯溜槽の製造コストを低く抑える
ことができるようにされたものに関する。
【0002】
【従来の技術】穀物、特に、米や麦は収穫後に所定の水
分まで乾燥させた後貯溜及び貯蔵することが食味等の品
質を維持し劣化をおさえるために必要であり、そのため
に多くの処理施設が提案され利用され、また各種の穀物
貯溜槽が用いられている。その一つとして、図6に示す
ような大容量の貯溜槽いわゆる丸ビンが知られている。
これは全体形状が屋根を有する円筒形であり、断面が円
形である大型容器501の底部近傍には床部材513を
有し、該床部材513には多数の通気孔が形成されてい
る。また、該床部材513の中央部には穀物排出口51
4が設けられている。床部材513の下方には送風機5
60等を介して、温風あるいは湿度と温度が適宜制御さ
れた空気が送られる。
【0003】容器501内には、容器の中央部を中心と
して適宜の駆動手段により水平に回転するよう容器50
1の上部に支持された支持部材524が設けられてお
り、該支持部材524に対して複数本の第1の攪拌具
(オーガー)530、530が垂直方向にかつ該支持部
材524に対して横移動可能に装着されている。床部材
513上には、前記穀物排出口514を中心として放射
方向に第2の攪拌具(アンローダ)540が複数本水平
状態に設けられている。
【0004】乾燥あるいは貯蔵の時点で必要に応じてオ
ーガー530、530を駆動することにより槽内に収容
された穀物は全体として上下方向に攪拌され、上下の層
を積み替えることにより品質の劣化を極力防止してい
る。ところが、このものではアンローダ540があるた
めに床部材513からアンローダ540の高さまでが攪
拌されないという不都合がある。
【0005】従来のこの種の丸ビンにおいて、第2の攪
拌具に相当するアンローダ540は槽内の穀物の自然排
出の後に残った穀物の排出を目的に設けられているもの
であり、自然排出が停止した時点でアンローダ540を
駆動して、残留穀物を穀物排出口514に向けて移動さ
せる。穀物排出孔514から穀物は床部材513の下面
に設けた排出コンベア515により機外に搬出され図示
しない適宜のコンベア手段により容器501の上方に移
送されビン投入コンベア516により再び容器501内
に投入されるか槽外に搬送される。
【0006】穀物貯溜槽のもう一つの形態として図7に
示す角ビンが知られている。これは通常火力乾燥装置の
前工程に設けられるものであり、荷受量の変動を平均化
したり、初期水分を多少低下させて火力乾燥装置の負担
を低減する目的で用いられる。この構造は、鉄板により
立方体状に組付けられた角ビン660の床下から一定高
さの所に通気床661を設け、その通気床661に多数
の通気孔662、662を形成すると共に該通気床66
1の一方の端部には内部の穀物を外部に排出するための
穀物排出口664を設けている。この多数の通気孔66
2,662は穀物排出口664に向けて形成されてお
り、排出はアンローダを使用しないで、方向性を持たせ
た風で穀物を移動させて行うようになっている。
【0007】また、ビン660の側壁には送風口665
を設け、適宜の燃焼装置からの熱風を床下と通気床66
1との間に送気するようにして、堆積高さを変えること
によって荷受量の変動に対応しながら多少の乾燥も行え
るようになっている。これは比較的少量の貯溜槽であ
り、通常刈り取り直後の高水分穀物はできるだけ薄く堆
積して予備乾燥を行い、予備乾燥が終了したものは他の
角ビンへ移動させながら徐々に高積みして満杯にしてい
き最終的に必要な量の荷受けを行うようにして用いられ
る。ところが、角ビン660はビン間の入替作業、入替
えのための空ビンが必要であり、上下層の水分ムラが発
生する不具合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような穀物貯溜
槽において、大容量の貯溜槽いわゆる丸ビンは垂直方向
に位置する複数本の上下攪拌用のオーガーを有しかつ各
オーガーは槽の径方向に移動可能に装着されていること
から、槽内の殻粒は等しく該上下オーガーの作用を受け
て攪拌されることができ、容器内壁近傍に位置する殻粒
であってもまた中央部に位置する殻粒であっても必要な
上下の層の積み替えが行われる。しかしながらこの貯溜
槽装置は大型でかつ高価であることからその使用規模も
自ずと制限があり、小規模経営の農家等においてこの施
設を設置することは事実上困難であった。しかも、この
丸型のものはそれを複数基前後左右に並置するとデッド
スペースを生じ、占有設置面積に対して穀物貯蔵量がそ
のデッドスペース分だけ少なくなる不都合を有してお
り、さらには、アンローダ部分が攪拌されないという不
具合もある。
【0009】そのために比較的小規模の施設においては
角ビンタイプの貯溜槽が火力乾燥装置と共に用いられる
ことが多い。ところが、従来の角ビンタイプの貯溜槽は
攪拌装置を有していないので、乾燥中に貯溜穀物の上層
と下層との水分差が生じてしまい、火力乾燥機内での穀
物の水分ばらつきが大きくなることから、上記したよう
にこの設備は乾燥が主目的で用いられることはなく、そ
の設置数も一日の最大荷受量によって決定されるのが普
通であった。
【0010】本願の発明者等は、比較的少容量の角ビン
の持つ上記のような不都合を解消して単に予備乾燥ある
いは一次貯溜槽としてではなく、主乾燥も行えかつ貯溜
槽としての機能を果たし得る角ビンを開発すべく、攪拌
具を角ビン内の直交する2方向に同時に又は選択的に往
復動させるようにした攪拌装置を製作した。この攪拌装
置は、本願の出願人が先に出願した特願平4−3151
55号,317277号,349420号等の明細書を
参照すればよくわかるように、基本的には、角ビンにお
ける左右の側壁部間を橋絡するように該両側壁部上に走
行可能な状態で乗架された第1の台車と、該第1の台車
に横移動可能な状態で搭載された第2の台車と、該第2
の台車に取り付けられた状態で上記角ビン内に鉛直に挿
入されて回転せしめられる攪拌具と、上記第1の台車を
上記角ビンにおける前後の側壁部間を横切る方向に往復
動させる第1の走行駆動機構と、上記第2の台車を上記
左右の側壁部間を横切る方向に往復動させる第2の走行
駆動機構と、を具備するものであり、この攪拌装置を角
ビン上に設置して実験を行ったところ、角ビン内の殻粒
は上下方向に十分に攪拌され、下層の殻粒と上層の殻粒
とを積み替えることができ、槽の下方から通気すること
により乾燥むらのない高品質の殻粒を得、かつ貯溜する
ことができた。
【0011】ところで、上記のような攪拌装置が配設さ
れる各ビン、すなわち角型の穀物用貯溜槽は、通常、底
壁部とそこから立ち上がる前後左右の側壁部からなって
いて、上面は穀物投入作業や貯溜穀物からの蒸発水分等
を外部に逃がすため、あるいは攪拌装置の設置・攪拌作
業(走行移動)、等のために開口せしめられており、上
側が開口した角箱状もしくは有底角筒状を呈する構造と
なっている。そして、その内部には水分を多量に含んだ
籾等の比較的重量のある穀物が投入されるので、かかる
角型の穀物用貯溜槽における上記側壁部は、それを外側
に押圧する方向に作用する貯溜穀物による比較的大きな
面圧にも耐えられるように、波板や凹凸板等を用いた比
較的厚手で構造強度の大きい壁部材で作製する必要があ
った。
【0012】しかしながら、上記のように側壁部を構成
する壁部材自体に大きな構造強度を持たせようとする
と、高価な材料が必要となるとともに、その組み立て作
業や接合作業が面倒なものとなり、穀物用貯溜槽の製造
コストが高くなってしまうという問題を生じる。また、
特に、図5に示される如くの、前後の側壁部2,3が左
右の側壁部4,5より長幅の角型の穀物用貯溜槽1にあ
っては、貯溜穀物の面圧によって図の仮想線で示される
如くに長い方(前後)の側壁部2,3の中央部分が外側
に膨出するように撓曲され易くなるため、長い方の側壁
部2,3を短い方(左右)の側壁部4,5より構造強度
を大きくしなければならなくなって、前後左右の側壁部
に共通仕様の壁部材を使用することができなくなる結
果、製造コストが極めて高くなってしまう。
【0013】かかる点に鑑み本発明は、穀物の乾燥及び
貯溜を主目的として使用することができるように、攪拌
具を直交する2方向に同時に又は選択的に往復動させる
攪拌装置が配設されてなる比較的小容量の角型の貯溜槽
において、穀物投入作業や貯溜穀物からの蒸発水分等を
外部に逃がすこと、あるいは攪拌装置の設置・攪拌作業
(走行移動)、等に支障を来すことなく該貯溜槽の製造
コストを低く抑えることができるようにして、小規模経
営の農家においても無理なく設置できて経済的に運用す
ることを可能にし得る、攪拌装置付き穀物用貯溜槽を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る攪拌装置付き穀物用貯溜槽の一つ(第
1発明)は、底壁部とそこから立ち上がる前後及び左右
の4つの側壁部を有する角型の穀物用貯溜槽内に、攪拌
具を直交する2方向に同時に又は選択的に往復動させる
攪拌装置を配設し、上記4つの側壁部のうちの隣接もし
くは対向する側壁部間における上記攪拌装置より上側の
部位同士を棒材,線材,もしくは板材等からなる補強部
材で橋架するように連結したことを特徴としている。
【0015】また、本発明に係る攪拌装置付き穀物用貯
溜槽の他の一つ(第2発明)は、左右の側壁部より前後
の側壁部の方が長くされた角型の穀物用貯溜槽におい
て、上記前後の側壁部間を橋架するように板材,棒材,
線材,もしくは仕切り壁等からなる補強部材が連結さ
れ、かつ、該貯溜槽を左右方向に橋架するように第1の
台車が配設されるとともに、この第1の台車に単一もし
くは複数の第2の台車が横移動可能な状態で搭載され、
その第2の台車に上記貯溜槽における上記補強部材で仕
切られた左右の貯溜空間にそれぞれ挿入されて回転せし
められるように攪拌具が取り付けられて、上記第1の台
車を上記貯溜槽における前後の側壁部間を横切る方向に
往復動させるとともに、上記攪拌具を上記第2の台車と
共に上記補強部材で仕切られた左右の貯溜空間を横切る
方向に往復動させるようにされてなる。
【0016】
【作 用】上述の如くの構成とされる第1発明の攪拌装
置においては、底壁部から立ち上がる4つの側壁部のう
ちの隣接もしくは対向する側壁部間における上部が補強
部材で連結されているので、貯溜槽内部に貯溜穀物が投
入されて側壁部が外側に向けて押圧されても、側壁部が
外側に膨出し難くなる。そのため、側壁部自体は従来の
ものに比して構造強度の小さなものでも貯溜穀物による
面圧に充分に耐えることができ、その結果、穀物用貯溜
槽の製造コストを低く抑えることが可能となる。
【0017】また、上記補強部材は棒材,線材,もしく
は板材等で構成されて貯溜槽内に配設された攪拌装置の
上側を通るように配され、貯溜槽の上面は実質的に開口
せしめられたままであるので、穀物投入作業や貯溜穀物
からの蒸発水分等を外部に逃がすこと、あるいは攪拌装
置の設置・攪拌作業(走行移動)、等に何ら支障を来す
ことはない。
【0018】一方、第2発明の攪拌装置付き穀物用貯溜
槽においては、長い方(前後)の側壁部間を橋架するよ
うに板材,棒材,線材,もしくは仕切り壁等からなる補
強部材が連結されているので、長い方(前後)の側壁部
の中央部分が外側に膨出し難くなり、そのため、長い方
の側壁部と短い方の側壁部とを共通仕様の壁部材を使用
することが可能となり、穀物用貯溜槽の製造コストを低
く抑えることが可能となる。
【0019】この場合、該貯溜槽を左右方向に橋架する
ように第1の台車が配設されるとともに、この第1の台
車に単一もしくは複数の第2の台車が横移動可能な状態
で搭載され、その第2の台車に上記貯溜槽における上記
補強部材で仕切られた左右の貯溜空間にそれぞれ挿入さ
れて回転せしめられるように攪拌具が取り付けられて、
上記第1の台車を上記貯溜槽における前後の側壁部間を
横切る方向に往復動させるとともに、上記攪拌具を上記
第2の台車と共に上記補強部材で仕切られた左右の貯溜
空間を横切る方向に往復動させるようにされているの
で、補強部材が穀物投入作業や蒸発水分等を外部に逃が
すこと、等は勿論、攪拌装置の設置・攪拌作業に対して
も邪魔になることはない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明に係る攪拌装置付き穀物用貯溜
槽の一実施例(第1実施例)を概略的に示し、この穀物
用貯溜槽1は、横断面が正方形(ここでは縦横がそれぞ
れ4m程度)の角型のもので、前後の側壁部2,3と、
左右の側壁部4,5と、それらが垂直に立設された底壁
部(図示省略)と、からなっている。なお、底壁部に
は、穀物取出口が設けられるとともに、例えば目の細か
いメッシュ部材が用いられる等して図示は省略されてい
るが、乾燥用の気体(空気等)を吹き出す無数の細孔状
の通気孔が上記穀物取出口にその吹き出し口を向けるよ
うにして形成されており、穀物排出時は方向性を持った
風流で穀物を上記穀物取出口に集めて排出するようにな
っている。
【0021】上記前後左右の側壁部2〜5は、それぞれ
両端と中央部とに補強柱7が配された比較的薄めの共通
仕様の壁部材8からなっており、それらの内側に後述す
る攪拌装置100が配設されている。そして、上記4つ
の側壁部2〜5のうちの隣接する側壁部2−4、2−
5、3−4、3−5における中央部に配された補強柱7
の上記攪拌装置100より上側の部位(ここでは頂部付
近)同士が角棒材からなる補強部材9で橋架けるように
連結されている。この場合、4本の補強部材9はその両
端が相互に連結されるとともに、補強柱7にボルト等で
強固に固定されている。
【0022】上記攪拌装置100は、基本的には、前記
した本出願人による特願平4−315155号,317
277号,349420号等の明細書に記載されている
ものと同一構成であり、以下においてはそれを簡単に説
明するが、攪拌装置自体の詳細な構成、動作、及び作用
効果は必要なら上記明細書を参照されたい。攪拌装置1
00は、一対の車輪10aが両端に取り付けられた狭幅
枠形の第1の台車10を有している。この第1の台車1
0は、上記穀物用貯溜槽1の左右の側壁部4,5間を橋
絡するように、側壁部4,5の内側に設置された一対の
レール14,15に走行可能な状態で乗架されている。
この第1の台車10においては、図2の正面図をも参照
すればよくわかるように、左右両側端に一対の車輪10
a,10aが設けられた左右で一対のL字形の車輪支持
部10fに対して本体部10A全体がスプロケットホイ
ール53,54の回転軸を枢軸として走行方向に沿って
揺動し得るようにされている。
【0023】また、第1の台車10の本体部10Aに
は、第2の台車20が横移動可能な状態で搭載されてお
り,この第2の台車20の走行方向で見た両端には一対
の車輪20a,20aが設けられるとともに、その両端
近傍には、該槽1内の穀物を上下方向に攪拌するための
2本のオーガー23,24が配されている。このオーガ
ー23,24は自然状態では穀物用貯溜槽1内に鉛直に
垂下された状態で第2の台車20に搭載された攪拌用の
モーター21,22によりベルト・プーリ式動力伝達機
構を介して回転駆動されるようになっている。
【0024】そして、本実施例においては、第1の台車
10を穀物用貯溜槽1における前後の側壁部2,3間を
横切る方向に往復動させる第1の走行駆動機構と、第2
の台車20を上記左右の側壁部4,5間を横切る方向に
往復動させる第2の走行駆動機構と、が備えられてい
る。第1の走行駆動機構は、穀物用貯溜槽1の左側壁部
4の両端内側上隅部に配された一対のスプロケットホイ
ール及びそれに巻き架けられて前後方向に回転(循環移
動)するようにされた無端環状の走行用チェーン33と
からなる左側巻掛伝導装置30Aと、この巻掛伝導装置
30Aをチェーン式動力伝達機構を介して駆動するギア
ードモーター36と、穀物用貯溜槽1の右側壁部5の両
端内側上隅部に配された一対のスプロケットホイール及
びそれに巻き架けられて前後方向に回転(循環移動)す
るようにされた無端環状の走行用チェーン34とからな
る右側巻掛伝導装置30Bと、左右の伝導装置30A−
30Bを連結するドライブシャフト48と、走行用チェ
ーン33,34と第1の台車10の両側部とを連結する
第1のターンアーム45,46と、からなっている。
【0025】一方、第2の走行駆動機構は、前記した図
2をも参照すればよくわかるように、第1の台車10の
左端側において車輪支持部10f及び支持壁部10dを
貫通するように配されて左側の走行用チェーン33に噛
合し、それとの相対速度差に応じて回転せしめられるよ
うにされた動力取出用のスプロケットホイール53(こ
の回転軸53が前記のように本体部10Aの支軸とな
る)と、このスプロケットホイール53の回転軸が連結
された減速用のギヤボックス57と、このギヤボックス
57の出力軸56に固定されたスプロケットホイール5
1及び第1の台車10に取り付けられたブラケット10
eに回転可能に軸着されたスプロケットホイール52,
59とそれらのスプロケットホイール51,52,59
に巻き掛けられて穀物用貯溜槽1の左右方向に回転(循
環移動)するようにされた無端環状の横移動用チェーン
58とからなる第2の巻掛伝導装置40と、一端側が第
2の台車20(の仕切りガイド板67)に相対回転可能
に連結され、他端側が横移動用チェーン58の特定ヶ所
に相対回転可能に連結された第2のターンアーム65
と、からなっている。
【0026】また、第2の台車20における第2のター
ンアーム65と横移動用チェーン58との間には仕切り
ガイド板67が配設されており、この仕切りガイド板6
7には、第2のターンアーム65の中央部近傍に突設さ
れたピン68が挿入された円弧状の長穴69が形成され
おり、この長穴69は、第2のターンアーム65の第2
の台車20側の連結部を支点とする上下方向の揺動を規
制する役目を果たす。
【0027】このような構成を有する攪拌装置100に
おいては、第1の走行駆動機構30のモーター36及び
攪拌用のモーター21,22を起動する。そうすると、
第1の巻掛伝導装置30A,30Bが作動し、第1の台
車10が第1のターンアーム45,46を介して走行用
チェーン33,34に引っ張られて該チェーン33,3
4と同じ速度で前後の側壁部2,3間を横切る方向に走
行するとともに、第2の台車20が第1の台車10上を
所定の態様をもって左右方向に横移動し、かつオーガー
23,24が回転して貯蔵穀物を上下方向に攪拌しつつ
第1の台車10及び第2の台車20と共に移動する。
【0028】このようにして、攪拌装置100により貯
溜穀物の攪拌作業が行われるようにされた本実施例の穀
物用貯溜槽1においては、底壁部から立ち上がる4つの
側壁部2〜5のうちの隣接する側壁部2−4、2−5、
3−4、3−5における中央部に配された補強柱7の上
記攪拌装置100より上側の部位同士が角棒材からなる
補強部材9で橋架けるように連結されているので、貯溜
槽1内部に貯溜穀物が投入されて側壁部が外側に向けて
押圧されても、側壁部2〜5が外側に膨出し難くなる。
そのため、側壁部2〜5自体は従来のものに比して構造
強度の小さなものでも貯溜穀物による面圧に充分に耐え
ることができ、その結果、穀物用貯溜槽1の製造コスト
を低く抑えることが可能となる。
【0029】また、上記補強部材9は棒材,線材,もし
くは板材等で構成でき、かつ、貯溜槽1内に配設された
攪拌装置100の上側を通るように配され、貯溜槽1の
上面は実質的に開口せしめられたままであるので、穀物
投入作業(ここでは貯溜槽1の中央部分が投入位置)や
貯溜穀物からの蒸発水分等を外部に逃がすこと、あるい
は攪拌装置100の設置・攪拌作業(台車10,20の
走行移動)、等に何ら支障を来すことはない。
【0030】なお、上記した例においては、補強部材9
を隣接する側壁部2−4、2−5、3−4、3−5間に
橋架したが、それに代えて、もしくはそれに加えて、補
強部材を対向する側壁部2−3、4−5間を橋架するよ
うに配設してもよい。次に、図3及び図4に示される如
くの第2実施例の攪拌装置付き穀物用貯溜槽1’を説明
する。このものにおいて、前述した図1及び図2に示さ
れる各部に対応する部分には同一の符号を付してそれら
の詳細な説明を省略する。
【0031】この穀物用貯溜槽1’は、左右の側壁部
4,5より前後の側壁部2,3の方が長くされており、
上記前後の側壁部2−3間をその中央部で橋架するよう
に複数枚の板状の補強部材12が上下方向に一定の間隔
をあけて連結されている。そして、該貯溜槽1’に攪拌
装置300が配設されている。この攪拌装置300にお
いては、貯溜槽1’を左右方向に橋架するように第1の
台車10が配設されるとともに、この第1の台車10に
比較的長い第2の台車20が横移動可能な状態で搭載さ
れ、その第2の台車20に上記貯溜槽1’における上記
補強部材12で仕切られた左右の貯溜空間1A,1Bに
それぞれ挿入されて回転せしめられるように一対のオー
ガー23,24が取り付けられている。
【0032】すなわち、本装置300にあっては、2つ
の貯溜空間1A,1Bを左右方向に橋架するように前記
第1実施例と同様な第1の台車10を配設するととも
に、第1の台車10に第2の台車20を上記2つの貯溜
空間1A,1Bに跨がりかつ横移動可能な状態で搭載
し、その第2の台車20に上記各貯溜空間1A,1B内
に挿入されて回転せしめられるオーガー23,24を該
貯溜空間1A,1Bの個数に対応した本数分、ここでは
2本づつ2空間で計4本、一定間隔をあけて取り付け、
第1の台車10を第1の走行駆動機構30により2つの
貯溜空間槽1A,1Bにおける前後の側壁部2−3間を
横切る方向に往復動させるとともに、第2の台車20を
第2の走行駆動機構40により左右の側壁部4−5間を
横切る方向に往復動させるようにしたものである。
【0033】このものでは、第1の台車10に加えて第
2の台車20が複数の貯溜空間1A,1Bに跨がるよう
にされ、それに取り付けられた、2つの貯溜空間1A,
1Bに対応した本数分のオーガー23,24がそれぞれ
各貯溜空間1A,1Bに挿入されて上記第1及び第2の
台車10,20と共に同時に移動せしめられる。この場
合、第2の台車20は前記のように一つの貯溜空間1
A,1Bの幅の約1/2だけ移動させればよく、そのた
め、オーガー23,24を補強部材12に衝突させるこ
となく往復動させることが可能となる。
【0034】このような構成とされた本実施例の攪拌装
置付き穀物用貯溜槽1’にあっては、長い方(前後)の
側壁部2−3間を橋架するように板材,棒材,線材,も
しくは仕切り壁等からなる補強部材12が連結されるの
で、長い方(前後)の側壁部2,3の中央部分が外側に
膨出し難くなって該側壁部2,3が間接的に補強された
ことになり、そのため、長い方の側壁部2,3と短い方
の側壁部4,5とを共通仕様の壁部材を使用することが
可能となり、穀物用貯溜槽の製造コストを低く抑えるこ
とが可能となる。
【0035】この場合、貯溜槽1’に配設された攪拌装
置300は、オーガー23,24を補強部材12に衝突
させることなく往復動させるようにされているので、補
強部材12が穀物投入作業や蒸発水分等を外部に逃がす
こと、等は勿論、攪拌装置300の設置・攪拌作業に対
しても邪魔になることはない。なお、攪拌装置の構成と
しては、上記したもの他、例えば貯溜空間1A,1Bに
対してそれぞれ1本づつのオーガーを備えたもの等、種
々の構成のものを使用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る攪拌装置付き穀物用貯溜槽は、穀物の乾燥及び
貯溜を主目的として使用することができるように、攪拌
具を直交する2方向に同時に又は選択的に往復動させる
攪拌装置を配設するとともに、側壁部に補強部材を特定
の態様をもって配したので、穀物投入作業や貯溜穀物か
らの蒸発水分等を外部に逃がすこと、あるいは攪拌装置
の設置・攪拌作業(走行移動)、等に支障を来すことな
く、該貯溜槽の製造コストを低く抑えることができ、そ
の結果、小規模経営の農家においても無理なく設置でき
て経済的に運用することを可能にし得るという優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る攪拌装置付き穀物用貯溜槽の第1
実施例の斜視図。
【図2】第1実施例の攪拌装置の主要部を示す正面図。
【図3】本発明に係る攪拌装置付き穀物用貯溜槽の第2
実施例の斜視図。
【図4】第2実施例の攪拌装置の主要部を示す正面図。
【図5】前後の側壁部が左右の側壁部より長幅の角型の
穀物用貯溜槽の貯溜穀物による変形作用の説明に供され
る図。
【図6】従来の丸ビンタイプの穀物用貯溜槽及び攪拌装
置の一例の説明に供される概略図。
【図7】従来の角ビンタイプの穀物用貯溜槽の一例の説
明に供される概略図。
【符号の説明】
1,1’−攪拌装置付き穀物用貯溜槽 1A,1B−貯溜空間 2〜5−側壁部 7−補強柱 8−壁部材 9−補強部材(第1実施例) 10−第1の台車 12−補強部材(第2実施例) 20−第2の台車 23,24−オーガー 30−第1の走行駆動機構 30A,30B−巻掛伝導装置 33,34−走行用チェーン 36−ギアードモーター 40−第2の走行駆動機構 40A−巻掛伝導装置 45,46−第1のターンアーム 53,54−動力取出用のスプロケットホイール 57−ギヤボックス 58−横移動用チェーン 65−第2のターンアーム 100,300−攪拌装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁部とそこから立ち上がる前後及び左
    右の4つの側壁部を有する角型の穀物用貯溜槽内に、攪
    拌具を直交する2方向に同時に又は選択的に往復動させ
    る攪拌装置を配設し、上記4つの側壁部のうちの隣接も
    しくは対向する側壁部間における上記攪拌装置より上側
    の部位同士を棒材,線材,もしくは板材等からなる補強
    部材で橋架するように連結したことを特徴とする攪拌装
    置付き穀物用貯溜槽。
  2. 【請求項2】 左右の側壁部より前後の側壁部の方が長
    くされた角型の穀物用貯溜槽において、上記前後の側壁
    部間を橋架するように板材,棒材,線材,もしくは仕切
    り壁等からなる補強部材が連結され、かつ、該貯溜槽を
    左右方向に橋架するように第1の台車が配設されるとと
    もに、この第1の台車に単一もしくは複数の第2の台車
    が横移動可能な状態で搭載され、その第2の台車に上記
    貯溜槽における上記補強部材で仕切られた左右の貯溜空
    間にそれぞれ挿入されて回転せしめられるように攪拌具
    が取り付けられて、上記第1の台車を上記貯溜槽におけ
    る前後の側壁部間を横切る方向に往復動させるととも
    に、上記攪拌具を上記第2の台車と共に上記補強部材で
    仕切られた左右の貯溜空間を横切る方向に往復動させる
    ようにされてなる、攪拌装置付き穀物用貯溜槽。
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