JPH07155050A - カントリーエレベーター - Google Patents

カントリーエレベーター

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JPH07155050A
JPH07155050A JP30392093A JP30392093A JPH07155050A JP H07155050 A JPH07155050 A JP H07155050A JP 30392093 A JP30392093 A JP 30392093A JP 30392093 A JP30392093 A JP 30392093A JP H07155050 A JPH07155050 A JP H07155050A
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JP
Japan
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grain
storage bin
carriage
grains
country elevator
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Application number
JP30392093A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kanao
剛 金尾
Masaharu Taneichi
正春 種市
Satoru Akata
悟 赤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Storage Of Harvested Produce (AREA)
  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷受け計画に大きな自由度を持ち、処理穀物
に対する完全性が高く、コストも低減でき、かつ人的省
力化も図ることのできるカントリーエレベーターをう
る。 【構成】 穀物搬入部と、該穀物搬入部から搬送される
穀物を一時的に貯蔵する貯蔵ビン(A1〜A7、B1〜
B7)と、該貯蔵ビンから搬送される穀物を乾燥するた
めの連続流下式乾燥機Dと、該連続流下式乾燥機Dから
の穀物を貯蔵するサイロSとを少なくとも有するカント
リーエレベーターであって、前記貯蔵ビンは貯蔵中の穀
物の乾燥及びビン外への排出のための空気を供給する空
気供給路Pに接続しており、さらに貯蔵ビンにはビン内
の穀物を少なくとも上下方向に攪拌するための攪拌装置
100が取り付けられている。 【効果】穀物を一時的に貯蔵する貯蔵ビンに穀物を少な
くとも上下方向に攪拌するための攪拌装置100を取り
付けることにより、処理穀物に対する完全性が高くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカントリーエレベーター
に関し、特に、乾燥用の空気が送気される貯蔵ビンと、
連続流下式乾燥機と、貯槽用(及び必要に応じてローテ
ーション用)に用いるサイロとを少なくとも有するいわ
ゆるB型カントリーエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】個々の耕作者からの穀物を集荷して乾燥
貯蔵し、籾摺等の処理をしたのち必要な調整を行い出荷
するいわゆるカントリーエレベーターは日本の農業に適
した施設として広く普及している。このカントリーエレ
ベーターは、荷受けからサイロに投入するまでの処理形
態の違いによりA型、B型、C型の3形態に区分けされ
ている。
【0003】A型カントリーエレベーターは、荷受け用
タンクと、その下流の連続流下式乾燥機と、その下流の
貯蔵サイロとの組み合わせからなり、荷受けタンクにお
いては荷受けした穀物に対して積極的には乾燥処理は施
さずそのまま保管され、乾燥時にそこから連続流下式乾
燥機に搬送されてそこで乾燥処理が行われるとともに必
要なローテーションが繰り返される。荷受け後荷受けタ
ンク内に長時間放置することは特に高水分穀物のような
場合に穀物の変質を生起する恐れがあることから、通常
荷受けタンクへの荷受け後4〜8時間以内には乾燥処理
を施すことができるように、乾燥施設の処理能力に応じ
た荷受け計画を立て、その計画の下で施設は運営され
る。この施設は後記するB型カントリーエレベーターの
ように送風機等の動力を必要としないことからイニシャ
ルコストが低くまたランニングコストも安い利点があ
る。
【0004】B型カントリーエレベーターは、貯蔵中の
穀物を乾燥させかつ必要に応じて穀物をビン外に送気排
出するための常温に近い空気を供給する送風機に接続し
た通気型貯蔵ビンと、その下流の連続流下式乾燥機と、
その下流の貯蔵サイロとの組み合わせからなり、荷受け
された穀物は先ず貯蔵ビン中で通気乾燥を受けかつ必要
に応じてローテーションが行われ、均一な予備乾燥が行
われる。連続流下式の乾燥機が受入れ可能な状態となっ
たときに貯蔵ビンから乾燥機へ搬出され、乾燥機を通過
後にサイロへ投入される。穀物は乾燥機の上方から下方
に通常約30分程度で連続的に通過し、その間に熱風が
当てられて表面が乾燥する。一定量(通常、乾燥機容量
の3〜5倍程度)通過した時点で貯蔵ビンからの穀物の
投入を中止し、最初にサイロに投入された穀物から順次
取り出して再度乾燥機に投入していき(ローテーショ
ン)、以後、規定水分になるまでこの作業を繰り返す。
穀物は乾燥機通過中に熱風によりその外側が乾かされ
る。そして、サイロに堆積中に穀物の内側から外側に向
けて水分が移行して粒内水分分布が一定となる。次に熱
風が当たると再度殻粒の外側が乾き、サイロ堆積中に水
分の均一化が図られる。この作業の繰り返しにより穀物
の乾燥は進捗していく。
【0005】B型カントリーエレベーターの場合には、
貯蔵ビンが前記のように貯蔵中の穀物を乾燥するための
空気を供給する送風機に接続しているために、A型カン
トリーエレベーターに比較して長時間荷受け穀物を貯蔵
ビン中に貯留しておくことが可能であり、荷受け計画の
自由度が広がり施設の運営が容易となる利点がある。C
型カントリーエレベーターは前記のような荷受け用のタ
ンクや貯蔵ビンを設置する代わりに、大形循環型乾燥機
を数基設置し、荷受け穀物を直接この乾燥機に投入す
る。その際に、最初の乾燥機が満杯になれば次の乾燥機
に順次投入していき、満杯となった乾燥機は自己完結型
の運転を行い荷受け水分から半乾燥水分まで乾燥する。
乾燥機での乾燥処理を終えた穀物はサイロに投入され貯
蔵される。C型カントリーエレベーターはサイロ等との
間での穀物の移動をなくして(すなわち、ローテイショ
ン作業をせずに)、自己完結型の運転を行うことができ
ることから施設の運営が容易であるとともにコストも安
価である利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにA型カン
トリーエレベーターは運転コストが安価である利点があ
るものの荷受けタンクで実質的に乾燥処理を行わないこ
とから、そこでの長時間の貯留は好ましくなく、施設の
緻密な荷受け計画が必要となる。しかし、コンバインの
性能向上に伴い1日当たりの刈り取り面積が増加してき
ていることや土曜や日曜に集中して刈り取りを行わざる
を得ない環境になりつつあることから、荷受けの平均化
を図ることが困難となり、荷受けのピークが高くなるの
を避けられない。そのことは未乾燥穀物が長時間荷受け
タンクに貯留せざるを得ない事態を招き、穀物が変質す
る等の不都合が生じかねない。
【0007】C型カントリーエレベーターはランニング
コストを低減できるが、荷受け穀物を直接乾燥機に投入
する形態であることから、施設の運営にはA型カントリ
ーエレベーターと同様に綿密な荷受け計画を策定するこ
とが必要となる。その点、B型カントリーエレベーター
は穀物を比較的長時間にわたり貯蔵ビンに貯留しておく
ことが可能であることから、荷受けの多様化に容易に対
処することができ、綿密な荷受け計画を必ずしも必要と
せず自由度の高いものであるといえるが、それでも今日
の多様化した農業生産体系に十分に適合し得ない面を有
している。
【0008】すなわち、今日、作付けされる米の品種は
きわめて多様化しており、カントリーエレベーター1施
設の処理対象となる地区において、複数品種の米が作付
けされるのが普通である。従って荷受けも複数品種につ
いて同時に行わざるを得ず、それぞれの荷受け品種を異
なった貯蔵ビンにそれぞれ収容しておくことが必要とな
る。規則上カントリーエレベーターの運用は1日1品種
となっており(実際の運転においても連続流下式乾燥機
の処理品種を頻繁に変えることは不可能である)、貯留
される品種によっては複数日にわたって貯蔵ビンに貯留
せざるを得ない場合が生じうる。前記のように、B型カ
ントリーエレベーターにおいては荷受けした穀物は貯蔵
ビン内での貯蔵中に通気乾燥とローテーションとを受
け、均一な予備乾燥が行われるが、複数品種の穀物を複
数日にわたってこのようなローテーションを繰り返すこ
とは複雑な操作と多くの労力及びコストを必要とする。
【0009】また、いずれの形式のカントリーエレベー
ターであっても、少量の荷受け穀物あるいは被害粒のよ
うなものは処理の対象とするのが困難であり、別の処理
施設において乾燥等の必要な処理を施しているのが現状
であり、さらなるコスト高を招いている。本発明の目的
は、上記のように従来のカントリーエレベーターの持つ
不都合を解消することにあり、より具体的には同日に多
品種の荷受けがある場合であっても貯蔵ビンにおいて完
全な予備乾燥を行いかつ全体としての処理計画に支障を
生じずに処理を遂行できる、換言すれば、荷受け計画に
大きな自由度を持つカントリーエレベーター、特にB型
カントリーエレベーターを提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、被害粒のよう
な少量の穀物であっても同一の施設において、他の穀物
の処理に影響を与えることなく、円滑に処理することが
可能なカントリーエレベーターを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、処理穀物に対する完全性が
高く、コストも低減でき、かつ人的省力化も図ることの
できるカントリーエレベーターを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるカントリーエレベーターは、基本的
に、穀物搬入部と、該穀物搬入部から搬送される穀物を
一時的に貯蔵する貯蔵ビンと、該貯蔵ビンから搬送され
る穀物を乾燥するための連続流下式乾燥機と、該連続流
下式乾燥機からの穀物を貯蔵するサイロとを少なくとも
有するカントリーエレベーターであって、前記貯蔵ビン
は貯蔵中の穀物の乾燥及びビン外への排出のための空気
を供給する空気供給路に接続しており、さらに貯蔵ビン
にはビン内の穀物を少なくとも上下方向に攪拌するため
の攪拌装置が取り付けられていることを特徴とする。
【0012】本発明によるカントリーエレベーターにお
いて、貯蔵ビンに供給する空気は、常温程度の空気、常
温より数度態度高い温度に加温した空気、さらには、除
湿空気のいずれであってもよい。また、前記空気の供給
路に接続する貯蔵ビンのすべてに前記攪拌装置を備える
ことは必ずしも必須でなく、攪拌装置を備えない貯蔵ビ
ンを備えるようにしてもよい。さらに、貯蔵ビン内の貯
留穀物のローテーションのためのコンベア手段を設ける
こともできる。前記攪拌装置を備えない貯蔵ビンはロー
テーションのために有効に用いることもできる。
【0013】さらに、本発明の特に好ましい態様では、
本出願人が既に提案している新規な攪拌装置を持つ貯蔵
ビン(特願平5−168207号明細書が参照される)
を前記貯蔵ビンとして用いる。すなわち、本発明に係る
カントリーエレベーターの好ましい態様においては、前
記貯蔵ビンは角型の貯蔵ビンであり、前記攪拌装置は、
貯蔵ビンにおける左右の側壁部間を橋絡するように該両
側壁部上に走行可能な状態で乗架された第1の台車と、
該第1の台車に横移動可能な状態で搭載された第2の台
車と、該第2の台車に取り付けられた状態で上記貯蔵ビ
ン内に挿入されて回転せしめられる攪拌具と、上記第1
の台車を上記貯蔵ビンにおける前後の側壁部間を横切る
方向に往復動させる第1の走行駆動機構と、上記第2の
台車を上記左右の側壁部間を横切る方向に往復動させる
第2の走行駆動機構と、が備えられ、上記第1の走行駆
動機構における台車走行用の動力の一部が上記第2の走
行駆動機構に伝達されて上記第2の台車の横移動用の動
力として用いられるとともに、上記第1の走行駆動機構
が上記第1の台車を上記前後の側壁部近傍にて所定の期
間停留させるように構成されていることを特徴とする。
【0014】
【作 用】単位農家から所定量の穀物が持ち込まれる
と、この穀物は穀物搬入部から各貯蔵ビンに順次搬入さ
れる。各貯蔵ビンは、常温程度の空気、常温より数度態
度高い温度に加温した空気、あるいは、除湿空気の供給
路に接続しており、送給される空気により従来のカント
リーエレベーターの場合と同様に穀物は予備乾燥を受け
る。本発明のカントリーエレベーターにおいては、所要
の貯蔵ビンにビン内の穀物を少なくとも上下方向に攪拌
するための攪拌装置が取り付けられている。該攪拌装置
の作用により、予備乾燥の過程において貯蔵ビン内の穀
物は全域にわたって等しく上下方向に攪拌される。その
ために、従来のカントリーエレベーターの貯蔵ビンにお
けるように、貯蔵ビン間で穀物を入れ替えるいわゆるロ
ーテーション作業を行わなくても、貯蔵ビン内に貯留さ
れた穀物は貯蔵ビン内で等しい割合で乾燥され均一な水
分のものとなる。従って、日単位の長時間にわたる貯蔵
ビン内での穀物の安全な貯留が可能となる。
【0015】それにより、多品種の穀物さらには被害粒
を同日に荷受けしたとしても、相互に悪影響を与えるこ
となく、安全な状態でそれぞれ貯留しておくことが可能
となる。そして、連続流下乾燥機が使用可能な状態とな
ったときに、各貯蔵ビン内において所定の予備乾燥処理
を受けた穀物を順次乾燥機へ投入し、それ以降は前記し
た従来のB型カントリーエレベーターでの穀物処理と同
様にして処理が行われる。
【0016】本発明によるカントリーエレベーターにお
いては、上記のように、荷受け直後の穀物が貯蔵ビン内
で上下に攪拌されながら所要の予備乾燥を受けるので、
例えそれが高水分の穀物であっても何の変質も起こすこ
となく、当初荷受けされた貯蔵ビン内に日単位の長時間
にわたり貯留しておくことができる。それにより、従来
のB型カントリーエレベーターのように貯蔵ビン間での
ローテーション作業そのものが軽減されるばかりでな
く、ローテーション搬送中に穀物が経路外にこぼれ出た
り搬送経路につまったりすることもないという副次的効
果に加え、複数品種の穀物を同日に荷受けした場合であ
っても、また、被害粒のように特別の処理を必要とする
ものが少量荷受けされた場合であっても、他の荷受け穀
物の処理に影響を与えることなく、それぞれ独自にかつ
支障なく処理を遂行できるという特有の効果がもたらさ
れる。
【0017】なお、本発明によるカントリーエレベータ
ーにおいて、前記のように、空気の供給路に接続する貯
蔵ビンであって前記攪拌装置を有しない貯蔵ビンを付設
してもよく、その場合には、予備乾燥処理終了後の穀物
あるいはほぼ終了した穀物を攪拌装置を有する貯蔵ビン
から上記のような攪拌装置を有しない貯蔵ビンに一時的
に移転させ、空となった攪拌装置を有する貯蔵ビンをさ
らに未乾燥穀物の荷受けの目的で用いることが可能とな
り、カントリーエレベーター全体としての運転効率がさ
らに向上する。また、必要に応じて予備乾燥時にローテ
ーションを行うような場合、このような攪拌装置を有し
ない貯蔵ビンは有効に用いられる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照した実施例の説明により本
発明をさらに詳細に説明する。図1は本発明によるカン
トリーエレベーターの穀物搬入部及び貯蔵ビン部の概略
を示したものであり、搬入側には、穀物集荷用の荷受け
ホッパー(1)、荷受け昇降機(2)、中継ぎコンベア
(3)、粗選機(4)、計量機(5)等からなる穀物搬
入部が設けられ、該穀物搬入部からの穀物はビン投入エ
レベータEからトップコンベアTC介して、所定の貯蔵
ビン(A1〜A4及びB1〜B4)に順次投入される。
【0019】図2は本発明によるカントリーエレベータ
ーの構成の一部である、連続流下式乾燥機(D)、その
下流のサイロ群(S)、及び、その下流の調節タンク
(6)、籾摺機(7)、揺動選別機(8)、出荷タンク
(9)等からなる穀物搬出部を示している。なお、図1
及び図2に示されるカントリーエレベーターの構成は後
記するように貯蔵ビン(A1〜A4及びB1〜B4)の
構成を除いて従来知られているカントリーエレベーター
の構成と同様である。すなわち、荷受けホッパー(1)
に荷受けされた穀物は該計量機(5)により所定量(例
えば300kg)毎計量された後にビン投入エレベータ
EからトップコンベアTC介して、所定の貯蔵ビン(A
1〜A4及びB1〜B4)に順次投入される。そこにお
いて、穀物は後記するような態様で上下に攪拌されかつ
所定の予備乾燥を受けながら貯留され、次に順次連続流
下式乾燥機(D)に搬出される。この連続流下式乾燥機
(D)は下方部にバーナー(B)と送風機(C)を有
し、熱しられた空気が流下する穀物間を上昇していく形
式の従来知られた乾燥機であり、穀物は連続流下式乾燥
機(D)の上方から下方に通常約30分程度で連続的に
通過し、その間に熱風が当てられて表面が乾燥した状態
となり、次いで、適宜の搬送コンベアE2によりサイロ
群(S)の各サイロに順次投入される。
【0020】一定量(通常、乾燥機容量の3〜5倍程
度)通過した時点で貯蔵ビンからの穀物の投入は中止さ
れ、最初にサイロに投入された穀物から順次取り出して
再度乾燥機(D)に投入し(ローテーション)、以後、
規定水分になるまでこの作業を繰り返し穀物の乾燥は進
捗していく。乾燥を終えた穀物は、適宜の出荷計画に従
い、その下流の調節タンク(6)、籾摺機(7)、揺動
選別機(8)、出荷タンク(9)等からなる穀物搬出部
を経由して出荷される。
【0021】次に、貯蔵ビンについて説明する。この実
施例において、少なくとも後記する攪拌装置100を取
り付けた貯蔵ビンは角型の貯蔵ビンであり、その下方部
は空気の供給路Pを形成しており、該供給路Pには従来
知られた空気調和装置(20)、送風機(21)に接続
していて、除湿空気が供給される。なお、以下の説明に
おいては、除湿空気が供給されるものについて説明する
が、空気の供給路Pに供給される空気が除湿空気である
ことは必ずしも必要でなく、通常のB型カントリーエレ
ベーターのように常温程度に加温された空気であっても
よい。その間場合には、空気調和装置(20)に変え
て、バーナーが配置される。
【0022】貯蔵ビン群A1〜A4及びB1〜B4の下
方にはボトムコンベアBCが設けてあり、予備乾燥を終
えた穀物は該ボトムコンベアBCから前記ビン投入エレ
ベータEに送られその上方部から切替え弁を介して前記
のように連続流下式乾燥機(D)に搬送される。図3は
本実施例による貯蔵ビン群の一例の主要部を示す上面図
であり、角型の貯蔵ビンA1〜A4及びB1〜B4が互
いに近接して2列に配列している。列Aと列Bからなる
貯蔵ビン群の図において右側には前記した穀物搬入部を
構成する各部材が配置されており、左側には前記した空
気調和装置(20)、送風機(21)とが各列毎に配置
されている。さらに、列Aと列Bの中間位置であって貯
蔵ビンの上端部よりも上方位置には前記トップコンベア
TCが配置されていて、該トップコンベアTCの前方端
(上流端)は前記ビン投入エレベータEの上方放出口の
下方位置に位置している。図3には示されないが、貯蔵
ビンの下端部よりも下方位置には前記ボトムコンベアB
Cが設けてあり、その前方端(送り下流端)はビン投入
エレベータEの穀物投入口近傍に位置している(図1も
参照されたい)。
【0023】トップコンベアTCには各貯蔵ビンA1〜
A4及びB1〜B4に対応して開閉弁(図示されない)
付きの穀物投入口TC1・・が設けてあり、また、各貯
蔵ビンの下方部分には後記するように穀物取出口8・・
が前記ボトムコンベアBCに近接する位置に配置されて
いる。それらの開口の開閉は適宜の制御機構を介して行
われる。
【0024】本発明において、各貯蔵ビンには槽内の穀
物を少なくとも上下方向に攪拌するための攪拌装置10
0が取り付けられている。この攪拌装置は貯蔵槽内の穀
物を上下方向に実質的に均一に攪拌できるものであれば
任意であるが、本出願人がすでに開発しすでに出願して
いる(特願平5−168207号等)ものが特に有効に
機能する。そのような攪拌装置100を持つことによ
り、貯蔵ビン内の穀物は常に上下方向の攪拌を受けてビ
ン内を移動する。それにより、ビン間でのローテーショ
ンを行わなくても、貯蔵ビン内の穀物の水分はほぼ均一
に維持されるとともに長時間貯留したとしても穀物が変
質するのは避けられる。
【0025】次に、好ましい攪拌装置100の一実施例
について説明する。図4は本発明に係る穀物用の貯蔵ビ
ンの攪拌装置の第1実施例を概略的に示し、この攪拌装
置100は、図5に示される如くの、横断面が正方形
(ここでは縦横がそれぞれ4m程度)の角型の貯蔵ビン
1上に設置される。貯蔵ビン1は、前後の側壁部2、3
(仕切り壁部)と左右の側壁部4、5と底壁部6とから
なっている。底壁部6は、穀物取出口8が設けられると
ともに、例えば目の細かいメッシュ部材が用いられる等
して図示は省略されているが、乾燥用の気体(空気等)
を吹き出す無数の細孔状の通気孔が穀物取出口8にその
吹き出し口を向けるようにして形成されており、穀物排
出時は方向性を持った風流で穀物を上記穀物取出口8に
集めて排出するようになっている。
【0026】上記攪拌装置100は、一対の車輪10a
が両端に取り付けられた狭幅枠形の第1の台車10を有
している。この第1の台車10は、この例では貯蔵ビン
1の左右の側壁部4、5間を橋絡するように、側壁部
4、5上に設置された枠状のレール付きフレーム12に
おける左右一対のレール部14、15に走行可能な状態
で乗架されている(もちろん側壁部2、3間に橋絡する
ようにしてもよい)。この第1の台車10においては、
図10の正面図をも参照すればよくわかるように、左右
両側端に一対の車輪10a、10aが設けられた左右で
一対のL字形の車輪支持部10fと本体部10Aの両端
に設けられた支持壁部10dとを貫通するように後述す
るスプロケットホイール53、54の回転軸53a、5
4aが軸受け75、76を介して挿通せしめられてお
り、この第1の台車10の本体部10A全体が上記回転
軸53a、54aを枢軸として走行方向に沿って揺動し
得るようにされている。
【0027】また、第1の台車10には、それに設けら
れた前後一対のレール部18、19に第2の台車20が
走行可能な状態で搭載されており、この第2の台車20
の走行方向で見た両端には一対の車輪20a、20aが
設けられるとともに、その両端近傍には、該貯蔵ビン1
内の穀物を上下方向に短時間に均一に攪拌するのに必要
な数のオーガー(この実施例では2本)のオーガー2
3、24が配されている。このオーガー23、24は自
然状態では貯蔵ビン1内に鉛直に垂下されて軸受ブラケ
ット17(図6)の軸受部17aに軸支された状態で該
第2の台車20に搭載された攪拌用のモーター21、2
2によりベルト・プーリ式動力伝達機構28、29を介
して回転駆動されるようになっている。
【0028】そして、この攪拌装置においては、第1の
台車10を貯蔵ビン1における前後の側壁部2、3間を
横切る方向に往復動させる第1の走行駆動機構30と、
第2の台車20を上記左右の側壁部4、5間を横切る方
向に往復動させる第2の走行駆動機構40と、が備えら
れている。第1の走行駆動機構30は、フレーム12に
おける、貯蔵ビン1の左側壁部4両端上隅部上に配され
た一対のスプロケットホイール31A、32A及びそれ
に巻き架けられて前後方向に回転(循環移動)するよう
にされた無端環状の走行用チェーン33とからなる左側
巻掛伝導装置30Aと、この巻掛伝導装置30Aをチェ
ーン式動力伝達機構49を介して駆動するギアードモー
ター36と、フレーム12における、貯蔵ビン1の右側
壁部4両端上隅部上に配された一対のスプロケットホイ
ール31B、32B及びそれに巻き架けられて前後方向
に回転(循環移動)するようにされた無端環状の走行用
チェーン34とからなる右側巻掛伝導装置30Bと、左
右のスプロケットホイール32A−32Bを連結するド
ライブシャフト48と、走行用チェーン33、34と第
1の台車10の両側部とを連結する第1のターンアーム
45、46と、からなっている。なお、この動力伝達機
構はスプロケットホイールとチェーンによる伝達機構に
限ることなく、ベルト・プーリ式の伝達機構であっても
よい。
【0029】上記第1のターンアーム45、46は、同
一構成とされており、左側面(図4のA矢視図)を表す
図6及び右側面(図4のB矢視図)を表す図7〜図9を
参照すればよくわかるように、一端側寄りに長穴42が
形成されてこの長穴42に第1の台車10に固定された
ピン44が遊挿されるとともに、他端側が走行用チェー
ン33、34の特定ヶ所に相対回転可能にピン47で連
結され、上記ピン44を支点にして旋回可能とされると
ともに、該ピン44に案内されて長手方向に沿ってスラ
イドできるようにされている。
【0030】なお、上記走行用チェーン33、34は、
その上半分(往路部分)がチェーンガイド73により支
承案内されるとともに、第1の台車10の前記した車輪
支持部10fに回転可能に配されたアイドラー38、3
9と動力取出用のスプロケットホイール53及びアイド
ラーとされるスプロケットホイール54(いずれも後
述)にも掛け回されており、一定の張力が得られるよう
にされている。
【0031】一方、第2の走行駆動機構40は、前記し
た図10をも参照すればよくわかるように、第1の台車
10の左端側において上記車輪支持部10f及び支持壁
部10dを貫通するように配されて左側の走行用チェー
ン33に噛合し、それとの相対速度差に応じて回転せし
められるようにされた動力取出用のスプロケットホイー
ル53(この回転軸53a(図11、図12参照)が前
記のように本体部10Aの支軸となる)と、このスプロ
ケットホイール53が継手を介して連結された入力軸5
5及びこの入力軸55のトルクが伝達される出力軸56
を有する、第1の台車10の左端部に設けられた台座部
10c上に設置された減速用のギヤボックス57と、上
記出力軸56に固定されたスプロケットホイール51及
び第1の台車10に取り付けられたブラケット10eに
回転可能に軸着されたスプロケットホイール52、59
とそれらのスプロケットホイール51、52、59に巻
き掛けられて貯蔵ビン1の左右方向に回転(循環移動)
するようにされた無端環状の横移動用チェーン58とか
らなる第2の巻掛伝導装置40Aと、一端側が第2の台
車20(の仕切りガイド板67)に相対回転可能に連結
され、他端側が横移動用チェーン58の特定ヶ所に相対
回転可能に連結された第2のターンアーム65と、から
なっている。
【0032】なお、上記ギヤボックス57の出力軸56
の位置、すなわちスプロケットホイール51の位置は第
2の台車20の左端部近傍とされているが、もう一方の
スプロケットホイール52は第1の台車20の中央部、
すなわち貯蔵ビン1を左右に2分割する縦断面上に位置
するようにされている。また、第2の台車20における
第2のターンアーム65と横移動用チェーン58との間
には仕切りガイド板67が配設されており、この仕切り
ガイド板67には、第2のターンアーム65の中央部近
傍に突設されたピン68が挿入された円弧状の長穴69
が形成されおり、この長穴69は、第2のターンアーム
65の第2の台車20側の連結部を支点とする上下方向
の揺動を規制する役目を果たす。
【0033】以上のような基本構成に加えて、本実施例
の攪拌装置100においては、第1の台車10の本体部
10Aに搭載された第2の台車20に傾斜検出機構60
が設けられている(なお、この傾斜検出機構は選択的な
ものであり必須のものではない。たま、その構成も従来
知られた傾斜検出機構を任意に用いることができ、以下
に説明するものは好ましい一態様である)。
【0034】この傾斜検出機構60は、図10及び図1
1、図12を参照すればよくわかるように、第2の台車
20の幅方向に橋架された取付板63にボルト63a、
63bにより固定された一対の水銀スイッチ61、62
を備えている。この水銀スイッチ61、62は、底面が
内側に凹む低い山形状とされてそれぞれに2つの溜部6
1A、61B及び62A、62B(図13に水銀スイッ
チ62を代表して示す)を持つ容器66A、66Bを有
し、この容器66A、66Bが前記した第1の台車10
の本体部10Aの揺動支軸とされるスプロケットホイー
ル53、54の回転軸53a、54aの中心を通る鉛直
面gを挟んで対称的にかつ互いに対向する側が下側とな
るように水平面に対して若干傾斜した状態で配され、そ
れらの容器66A、66Bにおいて下側に位置する溜部
61A、62Aに水銀64が溜められている。そして、
充填された水銀64の側部に接するように第1の電極6
1a、62aが設けられるとともに、水銀64の底面に
接するように上記第1の電極61a、62aから離隔し
て第2の電極61b、62bが設けられている。
【0035】この水銀スイッチ61、62は、オーガー
23、24が鉛直状態にあるときには、図13Aに示さ
れる如くに、溜部62A(61A)が溜部62Bより若
干下側となるように取り付けられているので、水銀64
は溜部62A側に位置し、この状態は、鉛直面gに対す
る容器66A、66Bすなわちオーガー23、24及び
それが取り付けられた第2の台車20を含む第1の台車
10の本体部10A全体の傾斜(揺動)角度θが所定の
値(例えば15°)に達するまで続く(図13B、図1
3C)。このように傾斜角度がθが所定値未満のときに
は、水銀64が第1の電極61a、62a及び第2の電
極61b、62bの両方に接し、この第1の電極61
a、62aと第2の電極61b、62bとがそれぞれ水
銀64を介して電気的に接続(ON)される。それに対
し、図13Dに示される如くに、上記傾斜角度θが所定
値以上となったときには、水銀64が溜部62A(61
A)から溜部62B(61B)へ移動し、電極62a−
62b(61a−61b)間が電気的に遮断(OFF)
される。このように電極間が遮断された状態は図13
E、図13F、図13Aに示される如くに、再びオーガ
ー23、24を含む第1の台車10の本体部10Aが鉛
直状態に復元するまで続くようなっている。
【0036】そして、図14に簡略に示される如くに、
台車走行用のモーター36及びオーガー23、24駆動
用のモーター21、22への電力供給を行う制御ユニッ
ト50に、上記水銀スイッチ61、62の第1の電極6
1a、62aがそれぞれ配線69a、69bにより接続
されるとともに、第2の電極61b、62b相互が配線
69cにより接続されている。この接続形態は、言い換
えれば、水銀スイッチ61、62が電源を含む制御ユニ
ット50に対して直列に配置されていることになる。
【0037】したがって、それらの水銀スイッチ61、
62の両方がON状態のときには、制御ユニット50か
らの信号(電流)が順次配線69a、水銀スイッチ61
の第1の電極61a、容器66A内の水銀64、水銀ス
イッチ61の第2の電極61b、配線69c、水銀スイ
ッチ62の第2の電極62b、容器66B内の水銀6
4、水銀スイッチ62の第1の電極62a、配線69
b、を通って流れ、水銀スイッチ61、62の少なくと
も一方がOFF状態のときには上記信号電流が遮断され
ることになる。
【0038】なお、ここでは水銀スイッチ61、62が
取付板63に水平面に対して若干傾斜した状態で取り付
けられているが、その取付角度は上記ボルト63a、6
3bを緩めて容器66A、66Bを回転させることによ
り適宜変更することができ、それによって、該水銀スイ
ッチ61、62がON状態からOFF状態に切り変わる
傾斜角度θ及びOFF状態からON状態に復帰する角度
を任意に設定できる。
【0039】上記のような水銀スイッチ61、62を備
えた傾斜検出機構60から得られる信号(のON−OF
F)に基づいて、制御ユニット50は台車走行用のモー
ター36への電力供給を選択的に断接するようにされて
いる。上述の如くの構成とされた本実施例の攪拌装置1
00においては、それをセットする際、例えば、第1の
台車10を前側壁部2に最も近い位置に寄せるととも
に、第2の台車20を第1の台車10の最も左端に寄せ
ておき、第1のターンアーム45及び第2のターンアー
ム65のチェーン33、58側の軸着部をそれぞれ例え
ばスプロケットホイール32A、32B及び51におけ
る側端付近に位置させておく。このようにすると、第2
の台車20に配されたオーガー23、24は、初期位置
が図15において符号S、S’で示される如くに、前側
壁部2の左コーナー部付近と貯蔵ビン1を左右に2分割
する縦断面上に位置することになる。
【0040】その状態で、前記図1で説明した計量機
(5)から所定量の穀物をビン投入用エレベーターEか
らトップコンベアTCを介して、貯蔵ビンA1〜A4、
B1〜B4に順次投入する。その際に各貯蔵ビンにレベ
ルスイッチを設けることによりビンの切替えを自動的に
行うことができる。その段階で、空気調和装置(2
0)、送風機(21)を作動させ、除湿空気をその供給
路Pから貯蔵ビン内に供給する。この実施例では空気調
和装置(20)を用いているが、バーナーにより加温さ
れた空気、あるいは大気と加温空気の混合気を供給する
こともできる。
【0041】それと前後して、走行用のモーター36及
び攪拌用のモーター21、22を起動する。そうする
と、図4及び図6(図4のA視図)に示される如くに、
第1の巻掛伝導装置30A、30Bが作動し、第1の台
車10が第1のターンアーム45、46を介して走行用
チェーン33、34に引っ張られて該チェーン33、3
4と同じ速度で前後の側壁部2、3間を横切る方向に走
行(前進)するとともに、オーガー23、24が回転し
て貯蔵穀物の攪拌作業を行いつつ第1の台車10及び第
2の台車20と共に移動する。
【0042】このときには、第1のターンアーム45、
46と走行用チェーン33、34との連結部がチェーン
33、34の上半分(往路部分)の位置にあるので、動
力取出用のスプロケットホイール53は、チェーン3
3、34の往路部分と下半分(復路部分)とが逆方向に
移動している関係上、第1の台車10の前進速度にチェ
ーン33、34の移動速度を加算した回転速度、すなわ
ちチェーン33、34の移動速度の2倍の速さで回転せ
しめられる。
【0043】動力取出用のスプロケットホイール53が
回転すると、そのトルクがギヤボックス57を介して第
2の巻掛伝導装置40に伝達され、図10に示される如
くに、第2の台車20が第2のターンアーム65を介し
て横移動用チェーン58の上半分(往路部分)に押され
て該チェーン58と同じ速度で左右の側壁部4、5間を
横切る方向に走行(横移動)する。この場合、第2の台
車20の横移動速度は、動力取出用のスプロケットホイ
ール53の回転がギヤボックス57で大きく減速される
ので、第1の台車10の走行速度よりかなり遅くされ
る。
【0044】このようにして、第1の台車10が走行用
チェーン33、34の往路部分に引っ張られているとき
には、第2の台車20に配されたオーガー23、24の
軌跡は上から見ると左右の側壁部4、5に対して第1の
台車10と第2の台車20との速度比に応じた傾斜角度
をもつものとなる(図15参照)。そして、上記のよう
に第1の台車10が走行しているとき(上記往路と後述
の復路のいずれも)には、オーガー23、24に走行方
向とは逆向きに貯溜穀物の抵抗が作用し、この抵抗に応
じて、第1の台車10の本体部10Aが、図6(鎖線)
及び図12に示される如くに、第2の台車20及びオー
ガー23、24を伴った状態で動力取出用のスプロケッ
トホイール53及びアイドラーとされるスプロケットホ
イール54の回転軸53a、54aを枢軸として進行方
向で見てオーガー23、24の下端が遅れるように揺動
して鉛直面に対して傾斜し、本体部10Aが傾斜した状
態で第1の台車10及びそれに搭載された第2の台車2
0が走行することになる。
【0045】なお、第1の台車10の本体部10Aに
は、該第1の台車10の本体部10A全体の重量(第2
の台車20やオーガー23、24の重量を含む)に加え
て、オーガー23、24が貯溜穀物を下層から上層へ移
し替えるように攪拌していることから、その攪拌作用の
反作用が第2の台車20を介して加えられ、本体部10
Aには鉛直下向きに比較的大きな荷重が与えられるの
で、貯溜穀物の抵抗が小さい場合には、第1の台車10
はさほど傾斜しない。また、第2の台車20の横移動の
スピードは上記のように遅くされているので、オーガー
23、24に作用する貯溜穀物の抵抗のうち、第2の台
車20の横移動方向とは逆方向に作用する成分は極めて
小さく、無視しても差し支えない。
【0046】上記に加え、本実施例においては、オーガ
ー23、24(第2の台車20及び第1の台車10の本
体部10A)の鉛直面gに対する傾斜角度θが例えば1
5°以上になったときには、前記したように水銀スイッ
チ61、62のいずれかがOFF状態となり、それが制
御ユニット50に検知されて、制御ユニット50から台
車走行用のモーター36への電力供給が所定の期間停止
されて第1の台車10及び第2の台車20がその位置で
停留するするようにされる。
【0047】そして、走行用チェーン33、34と第1
の台車10とを連結する第1のターンアーム45、46
とチェーン33、34との連結部が図7及び図8(図4
のB視図)の右側面図で代表して示される如くに、スプ
ロケットホイール31A、31Bにおける側端付近まで
来ると第1の台車10にチェーン33、34の引っ張り
力が作用しなくなるので第1の台車10は停止する。こ
の場合、第1の台車10は停止してもチェーン33、3
4は移動しているので、第1のターンアーム45、46
は、該チェーン33、34に引っ張られて、図8におい
て一点鎖線で示される如くに、長穴42がピン44に案
内されて下向きスライドしつつピン44を支点にして旋
回し、次いで上向きスライドしつつ旋回して、図8にお
いて実線で示される如くに、再び第1の台車10がチェ
ーン33、34に第1のターンアーム45、46を介し
て引っ張られる状態となる。
【0048】このように第1のターンアーム45、46
のみがチェーン33、34に引っ張られて第1の台車1
0が停止している期間は、オーガー23、24は、後側
壁部3に最接近した位置から離れることはない。従っ
て、かかる第1の台車10の停留期間には、オーガー2
3、24により貯蔵ビン1の後側壁部3の近傍に位置す
る穀物がその停留時間に応じて上下方向に充分に攪拌さ
れることになる。
【0049】続いて、第1のターンアーム45、46が
図8において実線で示される位置まで旋回して、長穴4
2の底部がピン44に当たると、第1の台車10が第1
のターンアーム45、46を介してチェーン33、34
の下半分(復路部分)に引っ張られてその走行方向が反
転し、前側壁部2方向に走行する。このときには、チェ
ーン33、34の移動速度と第1の台車10の移動速度
は同一であることから、動力取出用のスプロケットホイ
ール53とチェーン33、34との相対速度差が0とな
り、動力取出用のスプロケットホイール53は回転しな
いので、第2の台車20は横移動せず、停止したままと
なる。それにより、第2の台車20に配されたオーガー
23、24の軌跡は上から見ると左右の側壁部4、5に
対して平行な直線を描くことになる(図15参照)。
【0050】そして、第1の台車10が上述とは反対側
のスプロケットホイール32A、32B近傍まで来る
と、図9に示される如くに、第1の台車10に第1のタ
ーンアーム45、46を介してのチェーン33、34の
引っ張り力が作用しなくなるので、前記した場合と同様
に、第1の台車10は停止する。この場合も、第1の台
車10は停止してもチェーン33、34は移動している
ので、第1のターンアーム45、46は、該チェーン3
3、34に引っ張られて、図9において一点鎖線で示さ
れる如くに、長穴42がピン44に案内されて下向きス
ライドしつつピン44を支点にして旋回し、次いで上向
きスライドしつつ旋回して、図9において実線で示され
る如くに、再び第1の台車10がチェーン33、34に
第1のターンアーム45、46を介して引っ張られる状
態となる。
【0051】このように第1のターンアーム45、46
のみがチェーン33、34に引っ張られて第1の台車1
0が停止いるいる期間は、動力取出用のスプロケットホ
イール53が回転せしめられるので、第2の台車20は
わずかに横移動するが、オーガー23、24は、前側壁
部2に最接近した位置からは離れることはない。従っ
て、かかる場合も台車10の停留期間には、オーガー2
3、24により前側壁部2の近傍に位置する穀物が上下
方向に充分に攪拌されることになる。
【0052】そして、第1の台車10及び第2の台車2
0は、引き続き上述と同様に走行移動するので、オーガ
ー23、24は、図15に示される如くに左右方向にジ
クザク状の軌跡を描いて移動する。この場合、第2のタ
ーンアーム65と横移動用チェーン58との連結部が第
1の台車10の中央部に配されたスプロケットホイール
52の側端まで来ると、その連結部が横移動用チェーン
58の下半分(復路部分)に位置することになるので、
第2の台車20が第2のターンアーム65を介して押さ
れる状態から引っ張られる状態に変化し、第2の台車2
0の移動方向が反転する。この反転時には、オーガー2
3、24は、例えば図15において符号e、e’で示さ
れる如くに、貯蔵ビン1の中心と右側壁部5中央に近接
した部位に位置し、以後は図の一点鎖線で示される如く
に、それまでの軌跡(実線)に対して対称的な軌跡を描
いて移動することになる。
【0053】なお、本実施例においては、オーガー2
3、24は、図15に示される如くに、左右の側壁部
4、5に対しては距離La、Lb(約20cm程度)ま
で近づけられ、前後の側壁部2、3に対しても距離L
c、Ld(約20cm程度)まで近づけられてそこで前
記のように停留せしめられ、また、第1の台車10が前
側壁部2と後側壁部3との間を横切る方向に走行する間
に距離Le、Lf(30cm程度)だけ左右方向に移動
せしめられる。なお、かかる軌跡は一例であってオーガ
ー23、24の移動パターンは貯蔵穀物の乾燥状態等に
応じて適宜変更できる。
【0054】このような構成を有する本実施例の攪拌装
置100においては、第1の台車10を走行させる第1
の走行駆動機構30に備えられるモーター36の動力の
一部が動力取出用のスプロケットホイール53を介して
第2の台車20を横移動させる第2の走行駆動機構40
に伝達されるので、第1の台車10と第2の台車20を
相互に直交する方向に走行させ得、動力源の共用化が図
られる。従って、単一の動力源36で第2の台車20に
設けられたオーガー23、24を貯蔵ビン1の前後方向
に移動させながら左右方向にも移動させることができ、
貯蔵ビン1内の穀物を全域にわたって等しく上下方向に
攪拌することが可能となる。
【0055】また、第1の走行駆動機構30が第1の台
車10を前後の側壁部2、3近傍にて所定の期間停留さ
せるようにされているので、オーガー23、24を近づ
けることが難しい貯蔵ビン1の内壁面の近傍に位置する
穀物をも充分に攪拌することができる。さらに、第1の
走行駆動機構30が巻掛伝導装置30A、30Bと特定
形態のターンアーム45、46とで構成されているの
で、リミットスイッチ等の制御部品を使用することな
く、第1の台車10を側壁部2、3近傍にて所定の期間
停留させることができるとともに、2つの台車10、2
0の走行移動方向を反転することができ、動力源の共用
化を図れることと相まって全体が簡素で合理的な構成と
なり、装置コストの低減化が図られる。
【0056】そして、上記したように、本実施例の攪拌
装置100にあっては、第1の台車10の本体部10が
第2の台車20及びオーガー23、24を伴った状態で
走行方向に沿って揺動し得るようにされていることか
ら、オーガー23、24の軸受部17a(図6、図1
0)等に過大な荷重が加えられる以前に第1の台車10
が進行方向とは逆方向に揺動し、鉛直面に対して傾斜せ
しめられるので、その軸受部17a等やオーガー23、
24自体に作用する外力が緩和され、その結果、それら
が破損し難くなり、装置の信頼性が向上する。
【0057】また、第1の台車10は上記のように前後
の側壁部2、3に最接近した位置で停止せしめられる
が、かかる停止時点では、第1の台車10の本体部10
A、第2の台車20及びオーガー23(24)は図16
の実線で示される如くに鉛直面に対して傾斜した状態に
なっている。しかし、第1の台車10は所定の期間、側
壁部2に最接近した状態で自動的に停留せしめられるの
で、この停留期間中にオーガー23、24は回転しなが
ら自重と攪拌作用の反作用により図の白抜き矢印Pで示
される方向に貯溜穀物Kをかき分けるようにして図の一
点鎖線で示される如くに鉛直線に沿うように復元する。
【0058】従って、上記実施例のように第1の台車1
0を側壁部2、3近傍にて所定の期間自動的に停留させ
るようにしたもとでは、オーガー23、24の下端と側
壁部2、3との離間距離Gは極めて小なるものとされ
る。それに対し、第1の台車10を停留させずに直ちに
反転走行させるようにした場合には、図の二点鎖線で示
される如くに、オーガー23、24の下端側はさほど移
動せず、上端側のみが白抜き矢印Qで示される方向に移
動し、オーガー23、24の下端と側壁部2、3との離
間距離Hは極めて大なるものとされる。
【0059】このことから、上記実施例のように側壁部
2、3近傍にて所定の期間停留させるようにした場合に
は、直ちに反転走行させるようにした場合に比して、オ
ーガー23、24全体(特に下端部)を側壁部2、3に
より近接させることができ、乾燥遅れの生じやすい側壁
部2、3近傍に位置する穀物Kを確実かつ充分に上下方
向に攪拌することが可能となる。
【0060】それに加えて、本実施例では、オーガー2
3、24の鉛直面gに対する傾斜角度θが所定値以上に
なったとき、水銀スイッチ61、62のいずれかがOF
F状態となってそれが制御ユニット50により検知さ
れ、水銀スイッチ釦61、62が再び共にON状態とな
るまでの期間、モーター36への電力供給が停止されて
第1の台車10及び第2の台車20が停留せしめられ
る。このときには、図17の実線で示される如くに、台
車10、20が走行移動している際には、オーガー2
3、24が貯溜穀物Kの抵抗によって揺動して傾斜した
状態にあってオーガー23、24の下端と貯蔵ビン1の
底壁部6との間に大きな隙間hが生じていても、台車1
0の停留時に、上記側壁部2、3に最接近したときと同
様にオーガー23、24が回転しながら自重と貯溜穀物
を上下方向に積み替える際の攪拌作用の反作用を受けて
図の鎖線で示される如くに貯溜穀物をかき分けるように
鉛直面に沿う姿勢となるまで揺動して復元し、それに合
わせて水銀スイッチ61、62も自動的にON状態に復
帰する。そのため、オーガー23、24が傾斜した状態
では届かない底壁部6付近(最下層)の穀物をも上層に
積み替えることが可能となり、貯溜穀物の攪拌を均一に
行うことができる。
【0061】ここで、オーガー23、24が鉛直面gに
対して所定角度以上傾斜したこと及び鉛直状態に復元し
たことが水銀スイッチ61、62により自動的に検出さ
れ、制御ユニット50により第1の台車10及び第2の
台車20の走行停止及び走行再開が自動的に行われるの
であるが、この場合、オーガー23、24が傾斜した状
態から鉛直に復元するまでに要する時間は貯溜穀物の性
状や堆積高さ等に応じたものとなる。そのため、最適な
台車停留期間がタイマー計測等を必要としないで自動的
に定められることになる。このことは、オーガー23、
24が所定角度以上傾斜した状態から鉛直に復元するま
での時間、すなわち、台車10、20を停留させておく
べき期間を別途に貯溜穀物の性状や堆積高さ等を勘案し
て設定しておく必要がないことを意味しており、しか
も、台車停留期間を別途に設定することは貯溜穀物の性
状や堆積高さ等が一様ではなくそれらを正確に把握する
ことが現状では極めて難しいことを考慮すると、上記の
ように最適な停留期間が自動的に得られることは、貯溜
穀物の攪拌性が向上するだけでなく装置の信頼性が著し
く高められることになる。
【0062】それに加えて、オーガー23、24が鉛直
面に対して所定角度以上傾斜したことが水銀スイッチ6
1、62を備えた傾斜検出機構60により検知されて、
台車10、20の走行停止−走行再開が自動的に行われ
ることから、上記のように下層の穀物の未攪拌量を低減
できる他、台車10、20の過剰揺動により生じる不整
走行や脱輪等も防止でき、水銀スイッチ61、62を備
えた傾斜検出機構60や制御ユニット50が安全装置と
しても働く。
【0063】なお、水銀スイッチ61、62のいずれか
一方がON状態からOFF状態となる傾斜角度θ及びO
FF状態からON状態となる角度の値、すなわちオーガ
ー23、24の許容最大揺動角度や台車10、20の停
留時間等は、水銀スイッチ61、62の取り付け角度を
調整することで任意に設定することができ、それによ
り、台車走行用のモーター36の速度を変えることを要
しないで、オーガー23、24を側壁部2、3間におい
て貯溜穀物の性状や堆積高さ等に応じた速度で移動させ
ることができ、台車10の走行速度を可変にした場合と
実質的に同じ効果が得られる。
【0064】本発明のカントリーエレベーターにおける
好ましい態様においては、上記した攪拌装置を持つ複数
の貯蔵ビンA1〜A7及びB1〜B7が図3に示すよう
に互いに接する状態で列状に配置される。従って、各貯
蔵ビン内の穀物は常に上下方向の攪拌を受けることとな
り、従来のB型カントリーエレベーターおけるように貯
蔵ビン間でのいわゆるローテーション作業を行わなくと
も、空気の供給による予備乾燥過程においてビン内の穀
物は均一に乾燥される。それにより、集荷量の変動ある
いは乾燥機の処理能力との関係で、荷受け穀物を日単位
で貯留ビン内に貯留することが必要となったような場合
であっても穀物に変質が生じることは避けられる。さら
に、ローテーションを必要としないことから遊休ビンも
無くすことができ、施設費及び維持費の全体としてのコ
ストダウンとなる。
【0065】また、本発明によるカントリーエレベータ
ーにおいては、前記のように穀物は一つの貯蔵ビン内の
みを上下に移動するのみであって、複数の貯蔵ビンの間
を移動することはない。そのために、搬送中に穀物が経
路外にこぼれ出たり搬送経路につまったりすることもな
くシステムを常時監視する必要がないことから施設の運
用で容易となる。さらに空気の全量を乾燥に関与させる
ことが可能となり、この点からもコストの低減をもたら
す。
【0066】また、本発明によるカントリーエレベータ
ーにおいては、荷受け段階でのローテーションを必要と
しないことから、農家から搬入される穀物あるいは損傷
粒等を順次あいている貯蔵ビンに充填していくことが可
能となり、また必要時に穀物をランダムに貯蔵ビンから
取り出して乾燥機に投入することが可能となる。そのた
めに、図3に示すように、2列をなす貯蔵ビンの中間に
1本のビン投入エレベータEとそれに接続する1本のト
ップコンベアTC及びボトムコンベアBCを配置するの
みで、必要な穀物の搬入、貯蔵ビンへの投入、貯蔵ビン
から乾燥機への排出、を行うことが可能となり、施設の
簡素化を図ることが可能となる。
【0067】なお、上記した攪拌装置はあくまでも例示
であってこれに限るものではない。すなわち、攪拌装置
は貯蔵ビン内の穀物を上下方向に実質的に均一に攪拌で
きるものであれば任意である。例えば、本出願人の先の
出願にかかる、特願平4−302698号、特願平4−
315155号、特願平4−317277号、特願平4
−349420号、特願平3−349421号、特願平
5−022805号、特願平5−022806号、特願
平5−027796号、特願平5−042772号、特
願平5−168207号、特願平5−197299号、
特願平5−259628号等の明細書に開示した攪拌装
置は特に有効に適用することができる。
【0068】さらに、特に図示されないが、複数の貯蔵
ビンは2系列ではなく1系列として配置することも可能
であり、その場合には、攪拌装置を持つ角型の貯蔵ビン
群の長手方向の一方側に1機の前記穀物の搬入部等が配
置され、他方側には前記空気送風機が配置されるととも
に、前記貯蔵ビン群の上方に1本のトップコンベア及び
下方に1本のボトムコンベアが配置される構成となる。
さらに、図示の2系列の貯蔵ビン群を持つ形式の場合で
あっても、前記ビン投入エレベタE等の穀物の搬入部が
1機であることは必須でなく、搬入穀物量が多い場合が
予想される地区に設置する場合等には、複数機のビン投
入エレベタE等の必要設備を設け、その搬入量に見合う
移送量を持つトップコンベアTCを配置することも可能
である。
【0069】また、以上で説明では、貯蔵ビンにはすべ
て攪拌装置が取り付けられているものとして説明した
が、そのうちのいくつかを攪拌装置を有しない貯蔵ビン
としてもよい。その場合には、予備乾燥処理のほぼ終了
した穀物を攪拌装置を有する貯蔵ビンから前記攪拌装置
を有しない貯蔵ビンに移送し、空となった攪拌装置を有
する貯蔵ビンを再度高水分の荷受け穀物の処理の目的で
用いることが可能となり、カントリーエレベーター全体
としての運転効率が向上する。
【0070】また、本発明によるカントリーエレベータ
ーは貯蔵ビンでの予備乾燥時におけるローテーション作
業を排除するものではなく、施設の使用環境においては
それを行うことも可能である。その際には、従来のB型
カントリーエレベーターに付設されると同様なローテー
ション作業のための諸施設を設ければよい。
【0071】
【発明の効果】本発明によるカントリーエレベーターに
よれば、穀物の予備乾燥過程すなわち貯留ビン内での貯
留の間にいわゆるローテーション作業を必要としないこ
とから処理施設自体の簡素化と低コスト化に加え、個々
の貯蔵ビン内で必要な予備乾燥処理を終えかつ乾燥機へ
の搬出をすることができることから、同日に多品種の荷
受けがある場合であってもそれぞれを安全に荷受けしか
つ各貯蔵ビンにおいて完全な予備乾燥処理を行うことが
可能となる。それにより、カントリーエレベーター全体
としての処理計画に大きな自由度を持たせることが可能
となり、多品種の生産など多様化した農家の生産体系に
容易に追従しうるカントリーエレベーターを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカントリーエレベーターの穀物搬
入部及び貯蔵ビン部のレイアウトを示す図。
【図2】本発明によるカントリーエレベーターの乾燥機
部及びサイロ等部のレイアウトを示す図。
【図3】本発明によるカントリーエレベーターの貯蔵ビ
ン部を示す上面図。
【図4】本発明による貯留ビン及び攪拌装置の概略説明
図。
【図5】攪拌装置が設置される貯蔵ビンを示す斜視図。
【図6】攪拌装置の構成及び動作説明に供される図。
【図7】攪拌装置の構成及び動作説明に供される図。
【図8】攪拌装置の構成及び動作説明に供される図。
【図9】攪拌装置の構成及び動作説明に供される図。
【図10】攪拌装置の構成及び動作説明に供される正面
図。
【図11】傾斜検出手段の構成の説明に供される図。
【図12】傾斜検出手段の動作の説明に供される図。
【図13】水銀スイッチの動作説明に供される図。
【図14】制御系を簡略に示す図。
【図15】オーガーの移動パターンの一例を示す図。
【図16】台車が側壁部近傍にあるときにおけるオーガ
ーの作用の説明に供される図。
【図17】台車が側壁部間で停留せしめられた際のオー
ガーの作用の説明に供される図。
【符号の説明】
E…ビン投入エレベータ、A1〜A7、B1〜B7…貯
蔵ビン、TC…トップコンベア、BC…ボトムコンベ
ア、D…連続流下式乾燥機、S…サイロ、P…空気の供
給路、(20)…空気調和装置、(21)…送風機、1
00…少なくとも上下方向に攪拌するための攪拌装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀物搬入部と、該穀物搬入部から搬送さ
    れる穀物を一時的に貯蔵する貯蔵ビンと、該貯蔵ビンか
    ら搬送される穀物を乾燥するための連続流下式乾燥機
    と、該連続流下式乾燥機からの穀物を貯蔵するサイロと
    を少なくとも有するカントリーエレベーターであって、
    前記貯蔵ビンは貯蔵中の穀物の乾燥及びビン外への排出
    のための空気を供給する空気供給路に接続しており、さ
    らに貯蔵ビンにはビン内の穀物を少なくとも上下方向に
    攪拌するための攪拌装置が取り付けられていることを特
    徴とするカントリーエレベーター。
  2. 【請求項2】 前記空気供給路には除湿空気を供給する
    除湿空気送風機が接続されていることを特徴とする請求
    項1記載のカントリーエレベーター。
  3. 【請求項3】 前記空気の供給路に接続する貯蔵ビンで
    あって、前記攪拌装置を有しない貯蔵ビンをも有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のカントリーエレベ
    ーター。
  4. 【請求項4】 前記貯蔵ビンのうち攪拌装置を取り付け
    た貯蔵ビンは角型の貯蔵ビンであり、前記攪拌装置は、
    貯蔵ビンにおける左右の側壁部間を橋絡するように該両
    側壁部上に走行可能な状態で乗架された第1の台車と、
    該第1の台車に横移動可能な状態で搭載された第2の台
    車と、該第2の台車に取り付けられた状態で上記貯蔵ビ
    ン内に挿入されて回転せしめられる攪拌具と、上記第1
    の台車を上記貯蔵ビンにおける前後の側壁部間を横切る
    方向に往復動させる第1の走行駆動機構と、上記第2の
    台車を上記左右の側壁部間を横切る方向に往復動させる
    第2の走行駆動機構と、が備えられ、上記第1の走行駆
    動機構における台車走行用の動力の一部が上記第2の走
    行駆動機構に伝達されて上記第2の台車の横移動用の動
    力として用いられるとともに、上記第1の走行駆動機構
    が上記第1の台車を上記前後の側壁部近傍にて所定の期
    間停留させるように構成されていることを特徴とする、
    請求項1ないし3いずれか記載のカントリーエレベータ
    ー。
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