JP3655471B2 - 穀物処理設備 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀物を貯留する貯留部の上部から、穀物を供給する供給手段が設けられた穀物処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる穀物処理設備において、貯留部にできるだけ多くの量の穀物を貯留するためには、貯留穀物の上面の凹凸が小さくなるように貯留する必要がある。
又、貯留部に貯留されている穀物に対して上下方向に乾燥用空気を通風させて、貯留穀物を乾燥処理する場合があるが、この場合、貯留穀物を全体にわたって均一に乾燥するためには、貯留穀物の上面の凹凸が小さくなるように貯留する必要がある。
そこで、従来は、供給手段にて穀物を貯留部に供給するときには、供給手段の穀物の排出部を、平面視で貯留部の上部の中央から穀物を排出するように固定して配置し、その排出部から排出される穀物を拡散させるようにはじきとばす回転羽根を設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、貯留部における穀物の貯留量が異なると、貯留穀物の上面の凹凸が大きくなるという問題があった。
例えば、回転羽根による拡散範囲を貯留部の底面に対してその略全面にわたるように設定すると、穀物の貯留量が多くなって、貯留高さが高くなるほど、回転羽根によって拡散された穀物は平面視において中央部側に偏って堆積するため、貯留穀物の上面は中央部が盛り上がった状態となり、凹凸が大きくなる。
この問題を解消するために、例えば、貯留高さに応じて、回転羽根の回転速度を調節することにより、拡散範囲を調節することができるように構成する場合があるが、この場合は、貯留穀物の上面の凹凸は多少軽減されるものの、貯留高さに応じて拡散範囲を細かく適正に調節することは困難であり、未だ、貯留穀物の上面の凹凸が大きくなるという問題が解決されずに残されていた。
特に、平面視で矩形状の貯留空間を備えた貯留部においては、矩形状の貯留空間の角部に穀物が溜まりにくいため、貯留穀物の上面の凹凸が大きくなるという問題が一層顕著なものとなっていた。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、貯留量にかかわらず上面の凹凸が小さくなるように穀物を貯留することができる穀物処理設備を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の穀物貯留設備は、穀物を貯留する貯留部の上部から、穀物を供給する供給手段が設けられた穀物処理設備であって、
前記貯留部における穀物の貯留高さが水平方向にわたって均等になるように、前記供給手段における穀物の排出部をその貯留部に対して水平方向成分を含む方向に移動操作する均等化手段が設けられ、
前記均等化手段が、前記排出部を一方向に移動操作する均等用の移動手段と、排出する穀物を前記排出部の移動方向と交差する分配方向に分配する分配手段を備えて構成され、
前記排出部の前記移動方向での位置を検出する位置検出手段が設けられ、
前記均等化手段は、前記位置検出手段の検出情報に基づいて、前記排出部を前記移動方向の複数位置に順次位置させ且つ各位置にて設定時間ずつ停止させるように前記均等用の移動手段を制御する制御手段を備えて構成されている点を特徴とする。
請求項1に記載の特徴構成によれば、均等化手段によって、供給手段における穀物の排出部が、貯留部における穀物の貯留高さが水平方向にわたって均等になるように、その貯留部に対して水平成分を含む方向に移動操作されるので、穀物は、貯留部の水平方向の全面にわたって万遍なく堆積することになる。
従って、貯留量が増加して貯留高さが高くなっても、穀物は、貯留穀物の上面の一部に偏ることなく、上面の全面にわたって万遍なく堆積するので、貯留量にかかわらず上面の凹凸が小さくなるように穀物を貯留することができるようになった。
【0006】
請求項に記載の特徴構成によれば、均等化手段が、排出部を一方向に移動操作する均等用の移動手段と、排出する穀物を排出部の移動方向と交差する分配方向に分配する分配手段を備えて構成されている。
つまり、水平方向成分を含む方向への排出部の移動操作は一方向に限定して、その排出部の移動方向と交差する方向に穀物を分配して排出することにより、穀物を、貯留部の水平方向の全面にわたって万遍なく堆積させることができるようにしてある。
従って、均等化手段の具体構成として、請求項に記載の特徴構成のように排出部を一方向に限定して移動操作する構成を採用すると、排出部を二次元状に移動操作する構成を採用する場合に比べて、均等化手段の簡略化を図ることができるので、請求項に記載の特徴構成によれば、本発明の実施コストを低減することができる。
【0007】
請求項に記載の特徴構成によれば、分配手段が、穀物を前記分配方向における異なる位置から排出するように分配方向に搬送する搬送手段を備えて構成されている。
つまり、穀物は、搬送手段によって、分配方向に搬送されて分配方向における異なる位置から排出されるので、排出する穀物を適切に分配方向に分配することができる。
従って、排出部を一方向に限定して移動操作する構成を採用して均等化手段の簡略化を図りながらも、排出する穀物を適切に分配方向に分配することができるので、貯留穀物の上面の凹凸を一層小さくすることができる。
【0008】
請求項に記載の特徴構成によれば、分配手段が、穀物を前記分配方向における異なる位置から排出するように流下案内する流下案内部を備えて構成されている。
つまり、穀物は、流下案内部によって、流下案内されて、分配方向における異なる位置から排出される。
従って、分配手段をアクチュエータ無しで構成することができるので、本発明の実施コストを更に低減することができる。
【0009】
請求項に記載の特徴構成によれば、供給手段は、供給手段用の移動手段によって、列状に設けられた複数の貯留部のうち、穀物を供給すべき貯留部に対して穀物を供給するための所定の位置に移動操作される。
そして、穀物を貯留部に供給するに当たっては、貯留部における穀物の貯留高さが水平方向にわたって均等になるように、供給部は、供給手段用の移動手段によって、貯留部の並び方向に移動操作され、並びに、分配手段によって、穀物が移動方向に交差する分配方向に分配されて排出される。
つまり、かかる穀物処理設備においては、多量の穀物を処理したり、穀物を品種別に処理するために、複数の貯留部を列状に設け、並びに、穀物を供給すべき貯留部を変更自在なように、供給手段を貯留部の並び方向に移動操作する供給手段用の移動手段を設ける場合がある。
そして、このように、供給手段を貯留部の並び方向に移動操作する供給手段用の移動手段を設けた穀物処理設備において、供給手段用の移動手段を均等化手段における均等用の移動手段に兼用して本発明を実施するので、本発明の実施コストを低減することができる。
【0010】
請求項に記載の特徴構成によれば、位置検出手段によって、排出部がその移動方向において貯留部に対して基準位置に位置していることが検出され、制御手段は、その検出情報に基づいて、穀物を、貯留部の水平方向の全面にわたって万遍なく堆積させるべく、排出部が貯留部に対して前記移動方向における設定位置に位置するように均等用の移動手段の作動時間を制御する。
ちなみに、排出部を前記設定位置に位置させるための構成として、例えば、排出部が前記設定位置に位置していることを検出する位置検出手段を複数個設け、その位置検出手段の検出情報に基づいて、排出部を移動操作する構成が想定される。しかしながら、この場合は、排出部が前記基準位置及び前記設定位置に位置していることを検出するための位置検出手段の設置個数が多くなり、構成が複雑になる。
従って、請求項に記載の特徴構成によれば、排出部の位置を検出するための位置検出手段として、貯留部1個に対して、少なくとも1個だけを設けるだけでよいので、構成を簡略化できて、本発明の実施コストを低減することができる。
【0011】
請求項に記載の特徴構成によれば、貯留部が平面視で矩形状の貯留空間を備えるように構成されているので、平面視で円形の貯留空間を備えるように構成される場合に比べて、据付け面積を略同一としながら、貯留量を多くすることができる。
このように、据付け面積を極力小さくしながら貯留量を多くすべく、貯留部が平面視で矩形状の貯留空間を備えるように構成された穀物処理設備において、本発明を採用すると、穀物を、矩形状の貯留空間の角部を含めた貯留空間の水平方向の全面にわたって万遍なく堆積させることができる。
従って、本発明を実施するに当たって、貯留穀物の上面の凹凸を小さくする上での効果が特に顕著な具体構成を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る穀物処理設備について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、穀物処理設備は、納入者が投入する穀物の荷受け処理が行われる荷受け部1、穀物を貯留する貯留部S、穀物の籾摺調整を行う籾摺調整部4及び出荷処理を行う出荷部5等を備えて構成されている。貯留部Sとしては、穀物が貯留されるとともに乾燥処理が行われる複数の貯留ビン2、及び、乾燥後の穀物を貯蔵する複数のサイロ3が設けられている。
【0013】
荷受け部1は、穀物を受け入れる荷受けホッパー6、荷受けホッパー6からの穀物を横送りする荷受けコンベア7、穀物を揚送する第1揚送コンベア8、穀物を一旦貯留する流量調整タンク9、穀物から藁屑等の異物を除去するための粗選機10、精選処理時には、粗選機10から排出される穀物を精選別する精選機11、荷受け処理時には粗選機10から排出される穀物を、そして、精選処理時には、精選機11から排出される穀物を計量する荷受け用計量機12、粗選機10から排出される枝梗付き籾等から枝梗等を除去する脱芒機13、精選機11から排出される脱ぷ米を貯留する脱ぷ米タンク14等が備えられる。そして、籾摺調整部4には、調整タンク15、籾摺調整装置16、石抜機17等が備えられ、出荷部5には、計量タンク18、出荷用計量機19、自動給袋機20等が備えられている。
【0014】
荷受け時において、荷受け用計量機12から排出される計量後の穀物は、第2揚送コンベア21によって揚送され、中継コンベア22及び移動ベルトコンベア23によりいずれかの貯留ビン2に貯留されることになる。貯留ビン2に貯留されて乾燥処理された穀物は、各下端部の排出部53から後述するように送風によって排出されて横送りコンベア25によって搬送され、第3揚送コンベア26により揚送搬送されて、第4揚送コンベア27を経由して、中継コンベア28及び移動ベルトコンベア29によりいずれかのサイロ3へ供給されることになる。そして、サイロ3に供給されている穀物は、下方の排出口30から横送りコンベア31によって横送りされ第5揚送コンベア32によって揚送された後、精選処理時には、荷受け部1の第1揚送コンベア8に搬送されて精選処理されたのち、戻され、又、出荷処理時には、籾摺調整部4に供給され更に出荷部5を通して出荷されるようになっている。ちなみに、貯留ビン2は、サイロ3が満杯のときなどにおいては、サイロとしても用いられるものであって、上記サイロ3と同様に、荷受け部1の第1揚送コンベア8や籾摺調整部4に向けて、貯留穀物を搬送できるように構成されている。
【0015】
6個のサイロ3が所定方向に沿って直線状に並設されるとともに、左右夫々に6個、合計12個の貯留ビン2が前記サイロ3に対して左右両側に隣接して振り分け配置される状態で所定方向に沿って並設されて構成されている。
そして、中継コンベア22、移動ベルトコンベア23、横送りコンベア25及び第3揚送コンベア26は、貯留ビン2の各列に対して同様に設けられている。
【0016】
図2に示すように、前記各サイロ3及び各貯留ビン2は、夫々平面視で矩形状の貯留空間を有する状態で構成されるとともに、上部が開口するように構成されている。
移動ベルトコンベア23は、各貯留ビン2に対して、上部の開口から穀物を供給するように、各貯留ビン2の上方に設けられ、移動ベルトコンベア29も同様に、各サイロ3の上方に設けられている。従って、移動ベルトコンベア23及び移動ベルトコンベア29が、供給手段として機能するように構成されている。
【0017】
貯留ビン2用の移動ベルトコンベア23及びサイロ3用の移動ベルトコンベア29は、同様に構成されているが、貯留ビン2用の移動ベルトコンベア23を対象にして説明を加える。
図3に示すように、移動ベルトコンベア23には、遊転輪41と、電動モータ42により駆動される駆動輪43が取付けられ、貯留ビン2の各列の上方には、貯留ビンの並び方向に沿って、案内レール44が配設されている。
そして、移動ベルトコンベア23が、遊転輪41及び駆動輪43を介して案内レール44上に配置され、もって、移動ベルトコンベア23は、電動モータ42により、穀物を供給すべき貯留ビン2が変更自在なように、貯留ビン2の並び方向に沿って、移動操作されるように構成されている。従って、電動モータ42が、供給手段用の移動手段として機能するように構成されている。
【0018】
移動ベルトコンベア23は、その長手方向の略全長にわたって、上部から穀物が供給可能に構成され、中継コンベア22は、移動ベルトコンベア23がいずれの位置に移動操作されていても、移動ベルトコンベア23に穀物の供給が可能なように、移動ベルトコンベア23の上方に配置されている。
又、移動ベルトコンベア23には、その長手方向の両端部夫々に排出部23oが設けられ、更に、移動ベルトコンベア23は、いずれの排出部23oからも穀物の排出が可能なように、穀物の搬送方向を反転可能に構成されている。なお、図中の29oは、移動ベルトコンベア29の両端部夫々に設けられた排出部を示す。
【0019】
各貯留ビン2の上方には、移動ベルトコンベア23の排出部23oが、各貯留ビン2に対して穀物を供給すべき供給位置に位置していることを検出するリミットスイッチ45が配設されている。同様に、各サイロ3の上方にも、リミットスイッチ45が配設されている。
そして、穀物処理設備の各種制御を司る制御部Cに、各リミットスイッチ45の出力信号が入力されるように構成され、制御部Cは、各リミットスイッチ45の出力信号に基づいて、穀物を供給すべき貯留ビン2(サイロ3)を変更すべく、電動モータ42の制御、及び、移動ベルトコンベア23(移動ベルトコンベア29)の搬送方向の切り換え制御を実行するように構成されている。つまり、移動ベルトコンベア23を、その排出部23oが穀物を供給すべき貯留ビン2に対する供給位置に位置するように移動操作し、移動ベルトコンベア23の搬送方向をその排出部23oに向かう方向に切り換える。
【0020】
図3及び図4に示すように、本発明においては、貯留ビン2における穀物の貯留高さが水平方向にわたって均等になるように、移動ベルトコンベア23の排出部23oを水平方向成分を含む方向に移動操作する均等化手段Pが設けられている。サイロ3に対しても、同様の均等化手段Pが設けられている。
以下、図3及び図4に基づいて、均等化手段Pを貯留ビン2に対して設けたものを対象にして、説明を加える。
【0021】
均等化手段Pは、排出部23oを所定の一方向に移動操作する均等用の移動手段P1と、排出する穀物を排出部23oの移動方向Xと直交する分配方向Yに分配する分配手段P2を備えて構成されている。
均等用の移動手段P1により排出部23oを移動操作する方向Xを、貯留ビン2の並び方向に設定して、移動ベルトコンベア23を移動操作する電動モータ42が均等用の移動手段P1として兼用されるように構成されている。
分配手段P2は、穀物を前記分配方向Yにおける異なる位置から排出するように流下案内する流下案内部としてのシュータ46を備えて構成されている。
【0022】
図2に示すように、各貯留ビン2及び各サイロ3夫々は、仮想的に、平面視において、前記移動方向Xに3個、前記分配方向Yに3個が並ぶ格子状に、9個の同面積の区画Spに区画されている。
そして、均等化手段Pによって、各区画Spに対して等量ずつ穀物を供給することにより、上面の凹凸が小さくなるように貯留ビン2やサイロ3に穀物が供給されるように構成されている。
【0023】
図4に示すように、シュータ46は、移動ベルトコンベア23の排出部23oから排出される穀物を分配方向Yに分配して排出する3本の筒状部46sを備えて構成されている。前記移動方向視において、中央の筒状部46sは、穀物を鉛直下方に排出するように鉛直状に設けられ、左右の筒状部46s夫々は、穀物を貯留空間の外方に向く斜め下方に排出するように傾斜状に設けられている。
【0024】
そして、シュータ46は、図4に示すように、前記移動方向視において、中央の筒状部46sが、貯留ビン2の中央の区画Spにおける前記分配方向Yの中央上方に位置するように設けられている。又、前記移動方向視において、シュータ46の左右の筒状部46s夫々は、夫々から排出される穀物が貯留ビン2の左右の区画Sp夫々における前記分配方向Yの中央に落下するように傾斜状に設けられている。
【0025】
リミットスイッチ45は、前記分配方向視において、シュータ46の各筒状部46sが、貯留ビン2の中央の区画Spにおける前記移動方向Xにおける中央上方(基準位置に相当する)に位置する状態を検出するように設けられている。従って、リミットスイッチ45が、排出部23oが貯留ビン2に対して基準位置に位置することを検出する位置検出手段として機能するように構成されている。
制御部Cは、リミットスイッチ45の出力信号に基づいて、前記分配方向視において、排出部23oが、貯留ビン2の左右の区画Sp夫々における前記移動方向Xの中央上方に対応する設定位置に位置するように、電動モータ42の作動時間を調節するように構成されている。つまり、排出部23oが前記基準位置に位置する状態から、予め設定された時間の間、電動モータ42を作動させることにより、排出部23oを前記各設定位置に位置させるのである。
従って、制御部Cにより、均等化手段Pを構成する制御手段が構成されている。
【0026】
そして、制御部Cは、所定の貯留ビン2に穀物を供給するときには、リミットスイッチ45の出力信号に基づいて、排出部23oが前記基準位置に設定時間の間停止し、続いて、2箇所の前記設定位置に順次、設定時間ずつ停止するように電動モータ42を作動する状態を1サイクルとして、そのサイクルを複数回繰り返すように構成されている。このことによって、貯留ビン2やサイロ3に穀物を供給するときには、各区画Spに対して等量ずつ穀物が供給されて、上面の凹凸が小さくなるように穀物が供給されることになる。
【0027】
次に各貯留ビン2の構成について説明する。
図5に示すように、所定方向に並列配置される6個の貯留ビン2夫々に対して多孔状で通気可能な床部51の下方側から導入して貯留ビン2の上部から排出するように通風させる送風機52を設け、6個の貯留ビン2夫々の上部に対して排気作用する排風機(図示せず)を設けている。そして、各貯留ビン2の下部に設けられた穀物の排出部53にはそれを開閉する排出用シャッター24(図1参照)を設けてある。前記送風機52は6個の貯留ビン2夫々に対して設けられ、送風機52による通流空気を貯留ビン2の床部51に導入する状態と、6個全部の送風機52による通流空気を合流して、6個の貯留ビン2のうちから選択自在な1つの貯留ビン2の下方側に導入する状態とに切り換え自在に構成されている。
【0028】
詳述すると、貯留ビン2の床部51と下方側の底部70との間を隔壁54により上下二つに仕切り、隔壁54と底部70との間を、隔壁55,56により前記分配方向Yに3つに仕切ってある。貯留ビン2内において床部51と隔壁54とによって仕切られる空間と、隔壁54の下方に隔壁55,56とによって仕切られる空間とは、連通口57によって互いに連通させてあり、これら互いに連通する二つの空間によって、送風機52からの空気を床部51の下方側から貯留ビン2に導入するための導風路58を形成している。
隔壁54、隔壁55、貯留ビン2の前壁及び底部70にて仕切られる仕切空間に臨む部分には、送風機52の連通口が形成され、前記仕切空間を6個の貯留ビン2にわたって一連に連通させて連通風路59が形成されている。又、前記貯留ビン2の隣接するもの同士の間に位置する側壁60における前記連通風路59を形成するための開口には、開閉操作される合流制御用ダンパ61を設け、各貯留ビン2の隔壁55に形成した連通口には各貯留ビン2の導風路58と連通風路59とを連通する状態と遮断する状態とに切り換えるための通風制御用ダンパ62を設けてある。尚、送風機52夫々の吸い込み口付近には、吸い込み口に吸い込まれる空気を加熱するヒータ63を設けている。
【0029】
隔壁54、隔壁56、貯留ビン2の後壁及び底部70にて仕切られる空間を、6個の貯留ビン2にわたって一連に連通させて、そのように連通した通路内に排出用の横送りコンベア25を配置してある。
【0030】
そして、図示は省略するが、貯留ビン2における穀物貯留空間の床部51は、金属板を打ち抜いて多数の通気孔を形成するとともに、打ち抜きの際に舌片が排出部53側に延びる状態で形成されるようにして、下方側から供給される空気を上方側に通過させるとともに、排出部53側に変向するように構成している。
【0031】
前記各貯留ビン2の内部の穀物貯留空間には、穀物を上下方向に移動しながら攪拌する攪拌手段としての攪拌装置Mが設けられている。
攪拌装置Mは、貯留ビン2の上部に平行状態で設けた一対のネジ軸64と、そのネジ軸64に夫々噛合する一対のコマ部材65と、それら一対のコマ部材65に連結した軸体66と、その軸体66を往復移動させるべくネジ軸64を夫々回動させる一対の移動用電動モータ67と、軸体66に出力軸を下方に向けて取付けた一対の回転用電動モータ68と、回転用電動モータ68夫々の出力軸に連結した一対の螺旋体69とを備えて構成され、回転用電動モータ68夫々を駆動させて螺旋体69夫々を回転させながら、移動用電動モータ67を正逆方向に交互に駆動させて、軸体66を往復移動させることにより、貯留ビン2の略全域にわたって貯留されている穀物を上下方向に攪拌移動させるように構成されている。
【0032】
そして、穀物を排出させるときには、全ての合流制御用ダンパ61を開状態とし、全ての送風機52を作動させ、選択スイッチ(図示せず)にて選択されている貯留ビン2の排出用シャッター24及び通風制御用ダンパ62のみ開状態として、他の全ての排出用シャッター24及び通風制御用ダンパ62を閉じ状態とする。このようにして、全ての送風機52の通流空気を合流して選択された貯留ビン2の床部51の下方側から導入して、その空気によって穀物を排出口側に流動させることにより、貯留ビン2内の穀物を全て排出することができる。
【0033】
貯留ビン2の貯留穀物を乾燥するときには、全ての合流制御用ダンパ61を閉じ状態とし、前記選択スイッチにて選択された貯留ビン2に対応する排出用シャッター24を閉じ状態とし、通風制御用ダンパ62を開状態とするとともに、送風機52、各電動モータ67,68を作動させて、通風乾燥が行われる。
【0034】
そして、前記各サイロ3は、貯蔵される穀物を自然流下によるホッパー式排出部より外部に排出するように構成されている。つまり、図1に示すように、サイロ3の底部が下窄まりの漏斗状に形成され、その先端部に穀物排出口30が形成されており、この穀物排出口30には排出用シャッター33が備えられ、この排出用シャッター33を開操作させると自然流下により穀物が下方側の横送りコンベア31上に排出されるように構成されている。
【0035】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
【0036】
(ロ) 分配手段P2の具体構成は、上記の実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態のようにシュータ46を備えて構成する場合、排出部23o,29oから排出される穀物を分配方向Yに分配して排出する筒状部46sの設置数は適宜変更可能である。あるいは、流下案内部を、下端部に分配方向Yに沿うスリット状の排出口を備えた1個の偏平筒状体にて構成してもよい。
【0037】
又、図6に示すように、分配手段P2は、穀物を分配方向Yにおける異なる位置から排出するように分配方向Yに搬送する搬送手段としてのスクリューコンベア47を備えて構成してもよい。
この場合、図6に示すように、長手方向の中央と両端部夫々に排出口48oを備えた円筒体48を排出部23o,29oに連通接続し、排出部23o,29oから排出される穀物のうち、1/3はそのまま流下させて中央の排出口48oから落下させ、1/3ずつを互いに逆方向に搬送して両側の排出口48o夫々から落下させるように、2台のスクリューコンベア47を円筒体48内に設けてある。
【0038】
あるいは、排出部23o,29oから排出される穀物を流下案内する筒状体を、その上端部にて、移動方向Xに沿う軸心周りに揺動駆動自在に設けて、穀物を分配方向Yに拡散させて放出するように構成してもよい。
【0039】
(ハ) 上記の実施形態においては、電動モータ42の作動時間を調節することにより、排出部23o,29oを前記設定位置に位置させるように構成する場合について例示した。これに代えて、排出部23o,29oが前記設定位置に位置することを検出する位置検出手段を設けて、その位置検出手段の情報に基づいて電動モータ42を制御して、排出部23oを前記設定位置に位置させるように構成してもよい。
【0040】
(ニ) 位置検出手段の具体構成としては、上記の実施形態において例示したリミットスイッチ45に限定されるものではなく、光学式のセンサーや近接スイッチを適用することができる。
【0041】
(ホ) 上記の実施形態においては、排出部23o,29oを基準位置及び設定位置の各位置に設定時間ずつ停止させることにより、各区画Spに等量ずつ穀物を供給する場合について例示した。
【0043】
(ト) 上記の実施形態においては、移動ベルトコンベア23を移動操作する電動モータ42を均等用の移動手段P1として兼用するように構成したが、均等用の移動手段P1を専用に設けてもよい。この場合、均等用の移動手段P1にて排出部23o,29oを移動操作する方向を貯留ビン2の並び方向に直交する方向に設定してもよい。
【0044】
(チ) 上記の実施形態において、貯留部Sを仮想的に区画する場合の区画数は変更可能である。例えば、移動方向Xに2個に区画したり、4個以上に区画してもよい。
(リ) 貯留部Sを、平面視で矩形状の貯留空間を備えるように構成する場合、貯留空間の平面視での形状は長方形、正方向のどちらでもよい。
【0045】
(ヌ) 貯留部Sの貯留空間における平面視での形状は、上記の実施形態において例示した矩形状に限定されるものではなく、例えば、円形でもよい。
この場合は、移動方向Xにおける排出部23o,29oの位置に対応して、分配手段P2の分配方向Yにおける分配範囲を調節自在なように構成する。
(ル) 貯留部Sの設置個数は適宜変更可能であり、1個でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀物処理設備の概略構成を示すブロック図
【図2】穀物処理設備の貯留部の平面図
【図3】穀物処理設備の貯留部の正面図
【図4】穀物処理設備の貯留部の側面図
【図5】穀物処理設備の貯留ビンの切り欠き斜視図
【図6】別実施形態を示す貯留部の側面図
【符号の説明】
23 供給手段
23o 排出部
29 供給手段
29o 排出部
42 供給手段用の移動手段
45 位置検出手段
46 流下案内部
47 搬送手段
C 制御手段
P 均等化手段
P1 均等用の移動手段
P2 分配手段
S 貯留部

Claims (6)

  1. 穀物を貯留する貯留部の上部から、穀物を供給する供給手段が設けられた穀物処理設備であって、
    前記貯留部における穀物の貯留高さが水平方向にわたって均等になるように、前記供給手段における穀物の排出部をその貯留部に対して水平方向成分を含む方向に移動操作する均等化手段が設けられ
    前記均等化手段が、前記排出部を一方向に移動操作する均等用の移動手段と、排出する穀物を前記排出部の移動方向と交差する分配方向に分配する分配手段を備えて構成され、
    前記排出部の前記移動方向での位置を検出する位置検出手段が設けられ、
    前記均等化手段は、前記位置検出手段の検出情報に基づいて、前記排出部を前記移動方向の複数位置に順次位置させ且つ各位置にて設定時間ずつ停止させるように前記均等用の移動手段を制御する制御手段を備えて構成されている穀物処理設備。
  2. 前記分配手段が、穀物を前記分配方向における異なる位置から排出するように前記分配方向に搬送する搬送手段を備えて構成されている請求項1記載の穀物処理設備。
  3. 前記分配手段が、穀物を前記分配方向における異なる位置から排出するように流下案内する流下案内部を備えて構成されている請求項記載の穀物処理設備。
  4. 前記貯留部の複数が列状に設けられ、
    穀物を供給すべき貯留部を変更自在なように、前記供給手段を前記複数の貯留部の並び方向に沿って移動操作する供給手段用の移動手段が設けられ、
    その供給手段用の移動手段が、前記均等化手段における前記均等用の移動手段に兼用されるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の穀物処理設備。
  5. 前記位置検出手段が、前記排出部がその移動方向において前記貯留部に対して基準位置に位置していることを検出するように構成され、
    前記制御手段が、前記位置検出手段の検出情報に基づいて、前記排出部が前記貯留部に対して前記移動方向における設定位置に位置するように前記均等用の移動手段の作動時間を制御するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の穀物処理設備
  6. 前記貯留部が、平面視で矩形状の貯留空間を備えるように構成されている請求項〜5のいずれか1項に記載の穀物処理設備。
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