JPH1019462A - 循環型の穀粒乾燥機を用いる穀粒の乾燥方法 - Google Patents

循環型の穀粒乾燥機を用いる穀粒の乾燥方法

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JPH1019462A
JPH1019462A JP19010696A JP19010696A JPH1019462A JP H1019462 A JPH1019462 A JP H1019462A JP 19010696 A JP19010696 A JP 19010696A JP 19010696 A JP19010696 A JP 19010696A JP H1019462 A JPH1019462 A JP H1019462A
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drying
grains
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grain
circulation
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JP19010696A
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Inventor
Soichi Yamamoto
惣一 山本
Akio Saito
昭夫 斉藤
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Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 穀粒乾燥機機体内の貯留部Wに、水分値の異
なる穀粒の層が累積するように穀粒を張込み乾燥させる
際、貯留部W内張込み穀粒全体をむらのない状態として
所望の水分値に乾し上げる。 【解決手段】 機体1内上半側に貯留部Wを形成し、下
半側に穀粒の流下路と熱風導風路と排風路とが左右に並
列し、流下路下端に回転シャッタ3を装備する乾燥部Y
を左右に並列多連に装設の循環型穀粒乾燥機において、
穀粒を貯留部Wから並列の乾燥部Y・Y…の流下路を流
過して再び貯留部Wに戻すよう循環させ、その間に流下
路において熱風を浴せて乾燥させる方法において、乾燥
工程中に、並列乾燥部Y・Y…の回転シャッタ3・3の
作動を、それらの穀粒の総出量にそれらの相対関係にお
いて差異があるよう制御させ、貯留部W内穀粒の、左右
方向における異なる部位の循環速度に差異を形成し、貯
留部W内穀粒を上下に撹拌混合させつつ乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、箱状に組立てた機体内
の上半側に形成せる貯留部に乾燥すべき穀粒を張込み、
その穀粒を、機体内の下半側に形成せる乾燥部を経て再
び貯留部に戻るよう循環させながら、乾燥部において、
熱風を浴せることにより、乾燥させる形態の循環型の穀
粒乾燥機のうちで、貯留部から穀粒を乾燥部にとり込ん
で流下さす穀粒の流下路が、左右に並列して複数に設け
られ、それら左右に並列する複数の流下路の各下端側
に、ドラムシャッターまたは回転バルブらの回転シャッ
ターにより、この左右に並列する複数の流下路の各下端
から穀粒をとり出して、機体内の底部の集穀樋に集め、
下部コンベアと昇降機および上部コンベアにより再び貯
留部に戻すよう循環させる循環型の穀粒乾燥機を用いて
行なう穀粒の乾燥方法についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の形態の循環型の穀粒乾燥機Dは、
通常、図1にあるように、上下に高い箱状に組立てた機
体1の内部の上半側に、乾燥すべき穀粒を張込む貯留部
Wを形成し、下半側には、前記貯留部W内の穀粒を順次
流下させる穀粒の流下路20とそれを流下してくる穀粒
に浴せる熱風を導く導風路21とその導風路21から吹
出されて前記流下路20を吹き抜けた排風を導く排風路
22とを左右に並列させて構成する乾燥部Y…を、左右
に多連に並列させて設け、それら乾燥部Y…の左右に並
列する複数の流下路20…の各下端には、周壁の一部に
軸方向に沿う開裂状の開口30を設けたドラム状のドラ
ムシャッターまたは水車状の回転バルブ等の回転シャッ
ター3…をそれぞれ設け、それら回転シャッター3…の
下方の機体1内の底部に集穀樋10と下部コンベア11
を設け、機体1の前面には、前記下部コンベア11の終
端側に底部が接続する昇降機4を立設し、それの上端の
放出筒部を機体1の頂部に横架した上部コンベア12の
始端側に接続連通することで構成してある。
【0003】そして、これにより、機体1の側面または
昇降機4に設けた張込口から投入する穀粒を、下部コン
ベア11、昇降機4、上部コンベア12等により機体1
内の貯留部Wに所定量張込み、その状態から回転シャッ
ター3…を作動させるとともに下部コンベア11、昇降
機4、上部コンベア12等の穀粒の搬送装置を作動させ
て貯留部W内の穀粒が、乾燥部Y…の穀粒の流下路20
…を流過して再び貯留部Wに戻るよう循環させ、同時
に、機体1の前面側に装設せるバーナー装置よりなる熱
風生成装置を作動させて、生成した熱風を前述の乾燥部
Y・Y…の各導風路21…に送給し、また、排風路22
に通ずる送風機を作動させて、流下路20…を流過する
穀粒に対し熱風を浴せる乾燥作業を行なわすようにして
ある。
【0004】そして、また、この乾燥作業において、左
右に並列する複数の乾燥部Y・Y…の流下路20…を流
過する穀粒の流量が、それぞれの流下路20…ごとに差
異のあるものとなると、貯留部W内の穀粒の循環にムラ
が生じて、乾燥ムラが出てくるようになることから、各
流下路20…の下端部に設ける回転シャッター3…の繰
出量が均一に揃うよう、それら回転シャッター3…の作
動を、機体1の外面に装備されるコントロールボックス
に組込むコントローラーの制御作動で、回転方向および
回転速度を制御し、それら回転シャッター3…のそれぞ
れの繰出量が均一になるようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の形態の循環型の
穀粒乾燥機Aを用いて行なう穀粒の乾燥作業は、機体1
内の貯留部Wに張込む穀粒が、略一様の水分値のもので
ある場合に限らず、例えば、朝露に濡れた穀稈から収穫
した水分値の多い穀粒を、まず、機体1内に投入して堆
積させ、その上に、日中の、朝露がとんで乾いた状態の
穀稈から収穫した比較的水分値の少ない穀粒を投入して
堆積させる場合のように、水分値の異なる穀粒を累積さ
せて張込む場合があり、このような場合に、水分値の異
なる穀粒層が、積層順位を崩さずに循環するようになっ
て、各穀粒層ごとの水分値の差異をそのまま保持して乾
燥行程が進行するようになり、乾し上げる穀粒を水分値
にムラのあるものとする問題がある。
【0006】本発明は、上述の穀粒乾燥機Dを用いて行
なう穀粒の乾燥手段に生じているこの問題を解決するた
めになされたものであって、穀粒乾燥機Dの機体1内の
貯留部Wに、水分値の異なる穀粒の層が累積するように
穀粒を張込んで乾燥させる際に、その貯留部W内に張込
んだ穀粒の全体を、水分値にむらのない状態として所望
の水分値に乾し上げていけるようにする新たな手段を提
起することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明は、上
述の目的を達成するために種々の研究と実験を重ねて得
られた知見に基いて完成したものである。
【0008】即ち、図2に示しているように、乾燥部Y
・Yが左右に2連に並列し、各乾燥部Yには、それの穀
粒の流下路20・20が左右に一対に設けられ、その流
下路20・20の下端部の近接部位に、それら一対の流
下路20・20からの穀粒の繰出しをオン・オフ制御す
る回転シャッター3が、各乾燥部Yごとに一つづつ設け
てある形態の穀粒乾燥機Dについて説明すると、それの
貯留部Wに、水分値の多い穀粒を、穀粒層Aとしてその
貯留部Wの下半側に投入して堆積させ、その上に、水分
値の少ない穀粒を穀粒層Bとして堆積させることで、貯
留部Wに所定の量の穀粒を投入して乾燥作業を行なう際
に、2連に並列する乾燥部Y・Yのそれぞれの乾燥部Y
の一対に対向する穀粒の流下路20・20の下端に臨む
回転シャッター3・3を、それぞれ同じ回転速度で、一
回転ごとに回転方向が正逆に切換わるようコントローラ
ーにより制御して作動させて穀粒を循環流動させていけ
ば、図3にあるように先に投入した穀粒層Aが後から投
入した穀粒層Bの上に積層するように積層順位が入れ換
わるだけで、穀粒層Aの穀粒と穀粒層Bの穀粒とが互い
に混合することなく循環するようになって、乾燥行程が
終了したときに、それぞれの穀粒層A・Bの穀粒が異な
る水分値のものとなって乾燥むらを生ぜしめるようにな
る。
【0009】しかし、このとき、左右にダブルに並列す
る乾燥部Y・Yのそれぞれの回転シャッター3・3の作
動を、それの一方の回転シャッター3からの穀粒の繰出
量が他方の回転シャッター3からの穀粒の繰出量より遥
かに多くなるように制御して穀粒を循環させると、貯留
部W内の穀粒の循環が、繰出量の多い回転シャッター3
の側に偏ってくることで、図4にあるように、貯留部W
内の穀粒のレベルが、左右の一方の側において大きく沈
降し、他方の側が高く堆積するようになって、一方の乾
燥部Yには穀粒層A、他方の乾燥部Yには穀粒層Bが充
満してくる。ここで、双方の回転シャッター3・3の作
動を、それらの繰出量が均一になるように制御して回転
させると、図5に示しているように、穀粒層Aと穀粒層
Bとの穀粒が混合してくる。
【0010】そして、これにより、穀粒層Aと穀粒層B
との混合が行なわれたところで、回転シャッター3・3
の作動を、それらのそれぞれの繰出量の関係が当初の作
動と逆になるように制御して、貯留部Wの穀粒のレベル
が、図6の如く平になるまで循環させ、その状態となっ
たところで、左右の回転シャッター3・3の作動を、そ
れらの繰出量が均一になるように制御して乾燥作業を行
なうようにすれば、貯留部W内に水分値の異なる穀粒の
層を累積させて投入した場合に、その穀粒の全体を略均
一な水分値として乾し上げられることが判ってきた。
【0011】また、この場合、並列する乾燥部Y・Y…
の各回転シャッター3・3…の作動を、それらの繰出量
が相対的に多くまたは少なくするように制御して、穀粒
層A・Bを上下に混合させる作業を長時間続けると、穀
粒の繰出量を少なく制限した流下路20においては、穀
粒の流れが遅くなることで、その流下路20内の穀温が
上昇して穀粒の品質劣化を生ぜしめる危険がでてくる
が、この並列する回転シャッター3・3…のそれぞれの
繰出量を相対関係において変化させて行なう累積する穀
粒層の相互の混合作業は、それを、穀粒の水分値の多い
乾燥行程の初期の段階に限定して行なえば、穀粒に品質
劣化を生ぜしめる危険はないことも判ってきた。
【0012】そして、このことから、本発明において
は、機体1内の上半側に、乾燥すべき穀粒を張込む貯留
部Wを形成し、下半側には、穀粒の流下路20…とその
流下路20に熱風を供給する導風路21と流下路20を
透過した排風を導く排風路22と流下路20…から穀粒
を繰出す回転シャッター3とを装備せしめた乾燥部Y・
Y…を、左右に並列させて多連に装設する循環型の穀粒
乾燥機Dの機体1内の貯留部Wに穀粒を張込み、その穀
粒を、貯留部Wから並列する乾燥部Y・Y…の穀粒の流
下路20…を流過して再び貯留部Wに戻すよう循環さ
せ、その循環の間に、乾燥部Y・Y…の流下路20…に
おいて熱風を浴せて乾燥させる穀粒の乾燥方法におい
て、乾燥行程中に、左右に並列する乾燥部Y・Y…の回
転シャッター3・3を、それらの穀粒の繰出量にそれら
の相対関係において差異があるように制御せしめて、貯
留部W内の穀粒の、左右方向における異なる部位の循環
速度に差異を形成することにより、貯留部W内の穀粒を
上下に撹拌混合させながら乾燥させる行程を組込むこと
を特徴とする循環型の穀粒乾燥機を用いる穀粒の乾燥方
法を提起し、また、これに併せて、機体1内の上半側
に、乾燥すべき穀粒を張込む貯留部Wを形成し、下半側
には、穀粒の流下路20…とその流下路20に熱風を供
給する導風路21と流下路20を透過した排風を導く排
風路22と流下路20…から穀粒を繰出す回転シャッタ
ー3とを装備せしめた乾燥部Y・Y…を、左右に並列さ
せて多連に装設する循環型の穀粒乾燥機Dの機体1内の
貯留部Wに穀粒を張込み、その穀粒を、貯留部Wから並
列する乾燥部Y・Y…の穀粒の流下路20…を流過して
再び貯留部Wに戻すよう循環させ、その循環の間に、乾
燥部Y・Y…の流下路20…において熱風を浴せて乾燥
させる穀粒の乾燥方法において、機体1内の貯留部Wに
張込んだ穀粒を、乾燥行程の初期の段階において、左右
に並列する乾燥部Y・Y…の回転シャッター3…のそれ
ぞれの繰出量がそれらの相対関係において差異のある状
態として、貯留部W内の穀粒の左右方向における異なる
部位の循環速度に差をもたせて循環させることにより貯
留部W内の穀粒を上下に撹拌混合させながら乾燥させる
行程を行なうことを特徴とする循環型の穀粒機を用いる
穀粒の乾燥方法を提起するものである。
【0013】
【作用】上述の如く構成せる本発明手段は、機体1内の
貯留部Wに張込んだ穀粒を循環流動させて、それに乾燥
部Y・Y…において熱風を浴せて乾燥させる際に、その
乾燥行程中に、機体1内に左右に多連に並列させて設け
た乾燥部Y・Y…のそれぞれの回転シャッター3…の作
動を、それらの繰出量がそれらの相対関係において差異
のあるように制御して穀粒を循環流動させる行程を組込
むことで、貯留部W内の穀粒を左右方向の異なる部位に
おける循環速度に差異をもたせて上下に撹拌混合させる
ようにしているのだから、貯留部Wに水分値の異なる穀
粒を、順次、累積させて張込んだ場合にも、その水分値
を異にして累積する穀粒層を、相互に撹拌混合してい
け、これにより貯留部Wに張込んだ穀粒の全体を略均一
に乾し上げられるようになる。
【0014】また、上述の乾燥行程中に組込む、貯留部
W内の穀粒を左右方向の異なる部位において循環速度に
差異を設けて行なう循環流動の行程を、乾燥行程の初期
に組込むときは、循環速度の遅い部分に穀温の上昇がで
てきても、穀粒に品質劣化の危険を生ぜしめることがな
いようになる。
【0015】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については
同一の符号を用いるものとする。
【0016】図7は、本発明を実施せる循環型の穀粒乾
燥機Dの全体の斜視図、図8は同上の縦断正面図で、同
図において、1は機体、Wはその機体1内の上半側に形
成した貯留部、Y・Yは機体1内の下半側に左右に2連
に並列させて設けた乾燥部、3・3はそれら乾燥部Y・
Yのそれぞれの穀粒の流下路20…からの穀粒の繰出し
をオン・オフ制御するようそれぞれの乾燥部Y…に設け
た回転シャッター、4は機体1の前面側に立設せる昇降
機、5は機体1の前面側に設けた熱風生成装置、6は機
体1の外面に設けた制御装置を収蔵せるコントロールボ
ックス、7は送風機、70は排気ダクトを示す。
【0017】循環型の穀粒乾燥機Dは、上下に高い箱状
に形成した機体1内の上半側には、乾燥すべき穀粒を張
込む貯留部Wを設け、下半側には、穀粒の流下路20
と、それに送給する熱風を導く導風路21と流下路20
を吹き抜けた熱風の排風を導く排気路22とを左右に並
列させて形成する乾燥部Yを左右に2連に並列させて設
け、各乾燥部Yの下端部にはそれの穀粒の流下路20…
からの穀粒の繰出しをオン・オフ制御する回転シャッタ
ー3…を、乾燥部Y…ごとに一つづつ設け、それらの下
方の機体1内の底部に集穀樋10と下部コンベア11を
装架し、そのコンベア11の終端側を機体1の前面側に
立設せる昇降機4の底部に連通し、その昇降機4の頂部
に形成せる放出筒部40を、機体1の頂部に装架せる上
部コンベア12の搬送方向の始端側に接続連通しておく
ことで、回転シャッター3・3を停止させた状態におい
て、乾燥すべき穀粒を、機体1の側面に設けた張込口1
3から下部コンベア11に向けて流し込むか、昇降機4
に設けておく張込口から流し込んで、昇降機4により揚
送し、上部コンベア12により貯留部W内に張込み、そ
の状態で、回転シャッター3・3を作動させて、前述の
下部コンベア11と昇降機4と上部コンベア12等の穀
粒の搬送装置を作動させることにより貯留部W内の穀粒
が並列する乾燥部Y・Yの流下路20…を流下して再び
貯留部Wに戻るよう循環する通常の形態のものである。
【0018】そして、この循環流動の際に、機体1の前
面側に設けた熱風生成装置5を作動させ、かつ、機体1
の後面側に装架してある送風機7を作動させることで、
流下路20…を流過する穀粒に対し熱風生成装置5で生
成した熱風が導風路21…を介して送給されて、穀粒の
乾燥作業が行なわれるようにしてある。
【0019】そしてまた、このときの、穀粒を循環流動
させるための下部コンベア11、昇降機4、上部コンベ
ア12等の穀粒搬送装置の作動および穀粒の循環速度
(循環流量)を規定する回転シャッター3・3の作動、
ならびに、熱風を生成する熱風生成装置5の作動は、機
体1の前面側に装設せるコントロールボックス6の前面
の操作盤60に設けるスイッチS…の操作によりコント
ロールボックス6内に組込む制御装置に設定される設定
値に従い作動するよう制御されるが、回転シャッター3
・3にあっては、それぞれが独立して、回転作動のオン
・オフおよび回転速度の設定ならびに回転方向の切換え
等の作動条件の設定とその制御が、行なわれるようにし
てあり、また、そのために、コントロールボックス6の
操作盤60には、それぞれの回転シャッター3・3を各
別に制御操作するスイッチSW…が並列して設けられ
る。
【0020】しかして、穀粒乾燥機Dの貯留部Wに所定
量の穀粒を張込んで乾燥作業を行なうときは、まず、左
右に並設せる乾燥部Y・Yに設けてある回転シャッター
3・3の回転速度を、スイッチSW…の操作により、例
えば左方に位置する一方が早く右方に位置する他方が遅
くなるように設定する。
【0021】これにより、貯留部W内に張込んだ穀粒
を、図4および図5に示しているように、左側が早く循
環し右側が遅く循環することで、全体が上下に混合され
ながら乾燥されるようになる。
【0022】このとき、貯留部W内の穀粒は、図4・図
5において、符号Cに示す傾斜線の如く、穀粒層の表面
を、循環速度の遅い側が高くなるように傾斜状態に堆積
していくが、一つの堆積層Aが片側の流下路20から流
下し終えた以降の適宜時期に、回転シャッター3の回転
方向を逆に切替え、穀粒の堆積層の表面が平らになるま
で、この逆向の連続回転を続けることで、図6にあるよ
う通常の堆積状態に戻る。
【0023】そして、この状態となったところで、回転
シャッター3・3を、それぞれの回転速度が同じになる
ようにし、かつ、一回転ごとに左回わり右回わりとに切
替わる交互の回転に切替えることで、貯留部W内の左半
側の穀粒と右半側の穀粒とが、撹拌・混合していくよう
になって、全体の穀粒を水分むらのない状態として乾し
上げられるようになる。
【0024】このとき、乾燥部Yが左右に三連に並列し
ている場合にあっては、中央に位置する乾燥部Yの回転
シャッター3を、回転シャッター3の回転速度を早く設
定する乾燥部Yの側から回転シャッター3の速度を遅く
設定される乾燥部Yに向けて時計回わりに連続回転する
ようにして、この中央の回転シャッター3が臨む左右に
一対の流下路20・20からの穀粒の繰出量が、繰出量
を多くした乾燥部Yに寄る流下路20に多く、繰出量を
少なくした乾燥部Yに寄る流下路20に少なくなるよう
にする。
【0025】また、この並列する乾燥部Y…の回転シャ
ッター3…の回転速度に差をもたせて、貯留部W内の穀
粒の、左右方向における異なる部位の循環速度に差異を
形成して行なう混合乾燥の行程は、穀粒の水分値が多い
乾燥行程の初期の段階において行なうようにする。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明手段は、機
体1内の貯留部Wに張込んだ穀粒を循環流動させて、そ
れに乾燥部Y・Y…において熱風を浴せて乾燥させる際
に、その乾燥行程中に、機体1内に左右に多連に並列さ
せて設けた乾燥部Y・Y…のそれぞれの回転シャッター
3…の作動を、それらの繰出量がそれらの相対関係にお
いて差異のあるように制御して穀粒を循環流動させる行
程を組込むことで、貯留部W内の穀粒を左右方向の異な
る部位における循環速度に差異をもたせて上下に撹拌混
合させるようにしているのだから、貯留部Wに水分値の
異なる穀粒を、順次、累積させて張込んだ場合にも、そ
の水分値を異にして累積する穀粒層を、相互に撹拌混合
していけ、これにより貯留部Wに張込んだ穀粒の全体を
略均一に乾し上げられるようになる。
【0027】また、上述の乾燥行程中に組込む、貯留部
W内の穀粒を左右方向の異なる部位において循環速度に
差異を設けて行なう循環流動の行程を、乾燥行程の初期
に組込むときは、循環速度の遅い部分に穀温の上昇がで
てきても、穀粒に品質劣化の危険を生ぜしめることがな
いようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】循環型の穀粒乾燥機の縦断正面図である。
【図2】同上の穀粒乾燥機の穀粒を張込んだ状態の説明
図である。
【図3】同上穀粒乾燥機の穀粒を循環させた状態の説明
図である。
【図4】本発明手段の穀粒乾燥機内に張込んだ穀粒を上
下に混合させる原理の説明図である。
【図5】同上の穀粒乾燥機内の穀粒の上下の混合がさら
に進んだ状態の説明図である。
【図6】同上の穀粒乾燥機内の穀粒のレベルを平らに均
らした状態の説明図である。
【図7】本発明の実施に用いる穀粒乾燥機の斜視図であ
る。
【図8】同上の縦断正面図である。
【符号の説明】
A・B…穀粒層、C…穀粒層の実際の表面、D…穀粒乾
燥機、S・SW…スイッチ、W…貯留部、Y…乾燥部、
1…機体、10…集穀樋、11…下部コンベア、12…
上部コンベア、13…張込口、2…流下路、21…導風
路、22…排風路、3…回転シャッター、30…開口、
4…昇降機、40…放出筒部、5…熱風生成装置、6…
コントロールボックス、60…操作盤、7…送風機。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体1内の上半側に、乾燥すべき穀粒を
    張込む貯留部Wを形成し、下半側には、穀粒の流下路2
    0…とその流下路20に熱風を供給する導風路21と流
    下路20を透過した排風を導く排風路22と流下路20
    …から穀粒を繰出す回転シャッター3とを装備せしめた
    乾燥部Y・Y…を、左右に並列させて多連に装設する循
    環型の穀粒乾燥機Dの機体1内の貯留部Wに穀粒を張込
    み、その穀粒を、貯留部Wから並列する乾燥部Y・Y…
    の穀粒の流下路20…を流過して再び貯留部Wに戻すよ
    う循環させ、その循環の間に、乾燥部Y・Y…の流下路
    20…において熱風を浴せて乾燥させる穀粒の乾燥方法
    において、乾燥行程中に、左右に並列する乾燥部Y・Y
    …の回転シャッター3・3の作動を、それらの穀粒の繰
    出量にそれらの相対関係において差異があるように制御
    せしめて、貯留部W内の穀粒の、左右方向における異な
    る部位の循環速度に差異を形成することにより、貯留部
    W内の穀粒を上下に撹拌混合させながら乾燥させる行程
    を組込むことを特徴とする循環型の穀粒乾燥機を用いる
    穀粒の乾燥方法
  2. 【請求項2】 機体1内の上半側に、乾燥すべき穀粒を
    張込む貯留部Wを形成し、下半側には、穀粒の流下路2
    0…とその流下路20に熱風を供給する導風路21と流
    下路20を透過した排風を導く排風路22と流下路20
    …から穀粒を繰出す回転シャッター3とを装備せしめた
    乾燥部Y・Y…を、左右に並列させて多連に装設する循
    環型の穀粒乾燥機Dの機体1内の貯留部Wに穀粒を張込
    み、その穀粒を、貯留部Wから並列する乾燥部Y・Y…
    の穀粒の流下路20…を流過して再び貯留部Wに戻すよ
    う循環させ、その循環の間に、乾燥部Y・Y…の流下路
    20…において熱風を浴せて乾燥させる穀粒の乾燥方法
    において、機体1内の貯留部Wに張込んだ穀粒を、乾燥
    行程の初期の段階において、左右に並列する乾燥部Y・
    Y…の回転シャッター3…をそれらのそれぞれの繰出量
    がそれらの相対関係において差異のある状態とに制御し
    て、貯留部W内の穀粒の左右方向における異なる部位の
    循環速度に差をもたせて循環させることにより貯留部W
    内の穀粒を上下に撹拌混合させながら乾燥させる行程を
    行なうことを特徴とする循環型の穀粒機を用いる穀粒の
    乾燥方法。
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