JPH06184321A - 管状成形体およびカバーブーツ - Google Patents

管状成形体およびカバーブーツ

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JPH06184321A
JPH06184321A JP4339270A JP33927092A JPH06184321A JP H06184321 A JPH06184321 A JP H06184321A JP 4339270 A JP4339270 A JP 4339270A JP 33927092 A JP33927092 A JP 33927092A JP H06184321 A JPH06184321 A JP H06184321A
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JP
Japan
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thermoplastic polyurethane
reaction
cover boot
molecular weight
hose
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Withdrawn
Application number
JP4339270A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Niki
章博 仁木
Takeharu Morita
健晴 森田
Toranosuke Saito
寅之助 斉藤
Hironori Kadomachi
博記 角町
Daishirou Kishimoto
大志郎 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Chemical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟性に優れ、かつ高温下においても機械的
強度および耐油性に優れたエラストマー状管状成形体お
よびカバーブーツを提供する。 【構成】 (A)下記一般式〔I〕または下記一般式〔I
I〕で表されるヒドロキシ化合物のうち少なくともいず
れか一方と、(B)両末端にヒドロキシル基を有し、数
平均分子量が300〜10000であるポリマーと、
(C)ジイソシアネートと、を主な構成成分とし、全構
成成分中該ヒドロキシ化合物(A)の割合が3〜30重
量%である熱可塑性ポリウレタンから成形される管状成
形体およびカバーブーツ。カバーブーツは少なくとも一
部に蛇腹部を有する。 【化1】 (式中、R1、R2は独立的にアルキレン基を示し、pは
3または4であり、q、rは独立的に0または1以上の
整数を示す)。 【化2】 (式中、R3はアルキレン基を示し、mは2または3で
あり、nは0または1以上の整数を示す)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は柔軟性に優れ、かつ、高
温下においても機械的強度および耐油性に優れたエラス
トマー状管状成形体およびカバーブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】ホースおよびチューブに代表されるエラ
ストマー状管状成形体は、日用品、自動車、機械など多
くの分野で使用されている。このような管状成形体の
内、特に、機械設備、自動車などに使用される管状成形
体は、高温下における耐油性(高温耐油性)が要求され
ている。例えば、自動車、自動2輪車等のサスペンショ
ン、ステアリング、駆動系等の駆動部を保護するため
に、等速ジョイントブーツ、ラックアンドピニオンブー
ツ、ストラットサスペンションブーツ等の蛇腹部を有す
るカバーブーツが用いられている。カバーブーツが使用
される駆動部等の機械部分は、作動性をよくするために
グリース等の作動油が使用されていることが多いので、
カバーブーツの内表面にはこの作動油が付着する。その
ため、カバーブーツの材料には、高温耐油性が要求され
る。さらに機械部分へのカバーブーツの装着性および密
着性を良好にするためには、カバーブーツの材料には柔
軟性が要求される。
【0003】従来より、カバーブーツなどの管状成形体
の材料として、クロロプレン等のゴムが使用されてき
た。例えば、耐油性ゴム組成物として、特公昭62−3
4264号公報には、アルコキシアルキルアクリレー
ト、アクリロニトリル、ポリエステルからなる高分子量
組成物を架橋して燃料ホース等に適した樹脂組成物とす
ることが提案されている。しかし、この樹脂組成物は、
高温耐油性が充分でなく、架橋工程を必要とするのでプ
ロセス的に好ましくない。また、特開昭60−1730
47号公報には、ポリアミドに酸変性ポリオレフィンお
よび可塑剤を配合した、柔軟で耐油性に優れた樹脂組成
物が提案されている。しかし、この樹脂組成物は、高温
で使用した場合にはポリアミドが変色するという問題が
あり、耐寒性も不充分である。
【0004】上述したように、カバーブーツなどの管状
成形体の材料としてゴムでは耐久性に劣るため、耐熱性
および柔軟性に優れ、かつ成形が容易な熱可塑性エラス
トマーの需要が拡大してきている。特に、耐熱性の要求
される部分に使用される部材には、耐熱性に優れるポリ
エステル系エラストマーが利用されている。例えば、特
開昭64−87973号公報には、ポリエステル系エラ
ストマーを用いて基層を形成し、その表面にポリウレタ
ン系エラストマーを用いて被覆層を形成することにより
作動油が基層に接するのを防止したカバーブーツが開示
されている。しかし、上記公報では、ポリエステル系エ
ラストマー自身の耐油性の改善はなされていない。
【0005】ポリエステルエラストマーおよびポリウレ
タンエラストマーは、機械的強度、耐熱性、成形性など
に優れた熱可塑性エラストマーであるが、その耐熱性お
よび耐油性は、エラストマー中のハードセグメントが凝
集して形成される物理架橋の強さに大きく依存してい
る。このため、従来においては、高温耐油性が優れた熱
可塑性エラストマーを得るためにハードセグメントの含
有量を増大させていた。しかし、このような方法では、
得られる熱可塑性エラストマーの柔軟性が劣るという欠
点があり、これを成形しても柔軟性の良好な管状成形体
やカバーブーツは得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決しようとするものであり、柔軟性に優れ、かつ高
温での機械的強度および耐油性に優れた管状成形体およ
びカバーブーツを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述したように、熱可塑
性エラストマーの耐油性はハードセグメントの凝集によ
り形成される物理架橋の強さに大きく依存している。よ
って、この物理架橋を強固なものとすることにより、高
温耐油性が向上すると考えられる。そこで、本発明者ら
は、熱可塑性エラストマーのハードセグメントとして剛
直な液晶性の分子を用い、さらに、ウレタン基を導入し
てその水素結合によりハードセグメントの凝集力を強化
することにより、高温下での圧縮永久歪および耐油性な
どの物性を改良して、上記課題を解決するに至った。
【0008】本発明の管状成形体は、(A)下記一般式
〔I〕で表されるジヒドロキシ化合物および下記一般式
〔II〕で表されるモノヒドロキシ化合物のうち少なくと
もいずれか一方であるヒドロキシ化合物と、(B)両末
端にヒドロキシル基を有し、数平均分子量が300〜1
0000であるポリマーと、(C)ジイソシアネート
と、を主な構成成分とし、全構成成分中該ヒドロキシ化
合物(A)の割合が3〜30重量%である熱可塑性ポリ
ウレタンから成形され、そのことにより上記目的が達成
される。
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1、R2は独立的にアルキレン基
を示し、pは3または4であり、q、rは独立的に0ま
たは1以上の整数を示す)。
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R3はアルキレン基を示し、mは
2または3であり、nは0または1以上の整数を示
す)。
【0013】本発明のカバーブーツは、上記管状成形体
に用いられる熱可塑性ポリウレタンから成形され、少な
くとも一部に蛇腹部を有し、そのことにより上記目的が
達成される。
【0014】以下に、本発明の管状成形体について説明
する。
【0015】本発明に使用するヒドロキシ化合物(A)
は、上記一般式〔I〕で示されるジヒドロキシ化合物お
よび上記一般式〔II〕で表されるモノヒドロキシ化合物
〔II〕のうち少なくともいずれか一方である。
【0016】上記ジヒドロキシ化合物〔I〕は液晶性を
示す低分子化合物であって、アルキレン基R1およびR2
はエチレン基またはプロピレン基であるのが好ましく、
qおよびrは0または1であるのが好ましい。ジヒドロ
キシ化合物〔I〕としては、例えば、下記式〔III〕で表
される4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォーターフ
ェニルおよび下記式〔IV〕で表される4,4’’’−ジ
(2−ヒドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニル
などが好適に使用される。ジヒドロキシ化合物〔I〕
は、それぞれ単独で使用しても良く、あるいは二種以上
を併用しても良い。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】上記モノヒドロキシ化合物〔II〕において
は、R3はエチレン基またはプロピレン基が好ましく、
nは0または1であるのが好ましい。上記モノヒドロキ
シ化合物としては、例えば、4−ヒドロキシ−p−ター
フェニル、4−ヒドロキシ−p−クォーターフェニル、
4−(2−ヒドロキシエトキシ)−p−ターフェニル、4
−(2−ヒドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニル
などがあげられる。モノヒドロキシ化合物〔II〕は、そ
れぞれ単独で使用しても良く、あるいは二種以上を併用
しても良い。
【0020】上記ヒドロキシ化合物(A)は、パラフェ
ニレン骨格を有する剛直性の低分子化合物であり、その
特徴ある分子構造を反映してこれらの化合物の融点は極
めて高い。さらに、パラフェニレン骨格は低分子液晶化
合物のメソゲンとして有効であることが知られており、
これはその骨格が固体状態のみならず高温状態(溶融状
態)においても、強い凝集力を有していることを示すも
のである。従って、上記ヒドロキシ化合物(A)をポリ
マー末端またはポリマー分子内に組み込んだ場合、非常
に強固で耐熱性の高い物理的架橋をもたらし、耐熱性に
優れた熱可塑性エラストマーを生成することができる。
【0021】本発明に使用するポリマー(B)は、両末
端にヒドロキシル基を有するポリマーである。例えば、
両末端にヒドロキシル基を有するポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリシロキサン等;ポリラクトン、ポリエ
ーテル等;並びに主鎖が炭素−炭素結合のみからなり両
末端にヒドロキシル基を有するポリマー、即ちポリオレ
フィン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリスチレ
ン−ブタジエン共重合体、ポリクロロプレン、ポリアク
リレート、ポリフッ化ビニリデン等のポリマーの両末端
にヒドロキシル基を導入したものなどが挙げられ、これ
らのホモポリマーやコポリマーなどを用いることができ
る。
【0022】上記ポリマー(B)の数平均分子量は30
0〜10000である。好ましくは500〜5000で
あり、より好ましくは800〜3000である。ポリマ
ー(B)の数平均分子量が300未満の場合には、得ら
れる熱可塑性ポリウレタンに柔軟性を付与する能力が低
下したり、得られる熱可塑性ポリウレタンの室温付近で
の硬度が硬くなるので、熱可塑性エラストマーとしての
性質に劣る。数平均分子量が10000を超える場合に
は、上記ヒドロキシ化合物(A)との反応性が低下して
得られる熱可塑性ポリウレタンの分子量が充分に上がら
ないため、機械的強度などの物性が低下したり、得られ
る熱可塑性ポリウレタンの長期耐熱性が低下する。
【0023】上記ポリマー(B)のTgは−100〜2
0℃であるのが好ましく、さらに好ましくは−80〜0
℃であり、特に好ましくは−70〜−20℃である。ポ
リマー(B)のTgが20℃を超える場合には、得られ
る熱可塑性ポリウレタンの室温付近での硬度が硬くなる
ため、熱可塑性エラストマーとしての性質に劣る。
【0024】上記両末端にヒドロキシル基を有するポリ
エステルは、ジカルボン酸およびジオールを主な構成成
分とする。
【0025】上記ジカルボン酸としては、炭素数が10
以下のジカルボン酸が好ましく、例えば、シュウ酸、マ
ロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン
酸およびセバチン酸などが挙げられる。これらはそれぞ
れ単独で使用しても良く、あるいは二種以上を併用して
も良い。
【0026】上記ジオールとしては、グリコールおよび
ポリアルキレングリコールが好ましい。上記グリコール
およびポリアルキレングリコールとしては、例えば、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オ
クタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−
デカンジオール、シクロペンタン−1,2−ジオール、
シクロヘキサン-−1,2−オール、シクロヘキサン−
1,3−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコールなどが挙げられ
る。これらは単独で使用してもよく、二種以上を併用し
てもよい。
【0027】上記ポリエステルの数平均分子量は300
〜10000である。好ましくは500〜5000であ
り、より好ましくは800〜3000である。ポリエス
テルの数平均分子量が300未満の場合には、得られる
熱可塑性ポリウレタンに柔軟性を付与する能力が低下
し、数平均分子量が10000を超える場合には、上記
ヒドロキシ化合物(A)との反応性が低下して得られる
熱可塑性ポリウレタンの分子量が充分に上がらないた
め、機械的強度などの物性が低下する。
【0028】上記両末端にヒドロキシル基を有するポリ
カーボネートとしては、ポリアルキレンカーボネートが
好適であり、例えば、ポリエチレンカーボネート、ポリ
プロピレンカーボネート、ポリテトラメチレンカーボネ
ート、ポリヘキサメチレンカーボネートなどが挙げられ
る。これらは単独で使用してもよく、二種以上を併用し
てもよい。
【0029】上記ポリカーボネートの数平均分子量は3
00〜10000である。好ましくは500〜5000
であり、より好ましくは800〜3000である。ポリ
カーボネートの数平均分子量が300未満の場合には、
得られる熱可塑性ポリウレタンに柔軟性を付与する能力
が低下し、数平均分子量が10000を超える場合に
は、上記ヒドロキシ化合物(A)との反応性が低下して
得られる熱可塑性ポリウレタンの分子量が充分に上がら
ないため、機械的強度などの物性が低下する。
【0030】上記両末端にヒドロキシル基を有するポリ
シロキサンとしては、ポリジメチルシロキサン、ポリジ
エチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサンなどが挙
げられる。これらは単独で使用してもよく、二種以上を
併用してもよい。
【0031】上記ポリシロキサンの数平均分子量は30
0〜10000である。好ましくは500〜5000で
あり、より好ましくは800〜3000である。ポリシ
ロキサンの数平均分子量が300未満の場合には、得ら
れる熱可塑性ポリウレタンに柔軟性を付与する能力が低
下し、数平均分子量が10000を超える場合には、上
記ヒドロキシ化合物(A)との反応性が低下して得られ
る熱可塑性ポリウレタンの分子量が充分に上がらないた
め、機械的強度などの物性が低下する。
【0032】上記ポリラクトンは、ラクトンが開環して
酸および水酸基と反応し、脂肪族鎖を形成したものであ
る。上記ラクトンは、環の中に4個以上の炭素原子を有
するものが好ましく、より好ましくは5員環〜8員環で
あり、例えば、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクト
ン、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。これらは単独
で使用してもよく、二種以上を併用してもよい。
【0033】上記ポリラクトンの数平均分子量は300
〜10000である。好ましくは500〜5000であ
り、より好ましくは800〜3000である。ポリラク
トンの数平均分子量が300未満の場合には、得られる
熱可塑性ポリウレタンに柔軟性を付与する能力が低下
し、数平均分子量が10000を超える場合には、上記
ヒドロキシ化合物(A)との反応性が低下して得られる
熱可塑性ポリウレタンの分子量が充分に上がらないた
め、機械的強度などの物性が低下する。
【0034】上記ポリエーテルとしては、ポリアルキレ
ンオキシドが好適であり、例えば、ポリエチレンオキシ
ド、ポリプロピレンオキシド、ポリテトラメチレンオキ
シド、ポリヘキサメチレンオキシドなどが挙げられる。
これらはそれぞれ単独で使用してもよく、あるいは二種
以上を併用してもよい。
【0035】上記ポリエーテルの数平均分子量は300
〜10000であるのが好ましい。より好ましくは50
0〜5000であり、特に好ましくは800〜3000
である。さらに、好ましくは1000〜2000であ
る。ポリエーテルの数平均分子量が300未満の場合に
はポリエーテル鎖が結晶化するため、得られる熱可塑性
ポリウレタンの室温付近での硬度が硬くなり、熱可塑性
エラストマーとしての性質に劣る。数平均分子量が10
000を超える場合には、得られる熱可塑性ポリウレタ
ンの長期耐熱性が低下する。
【0036】上記ポリマー(B)としてポリエーテルを
用いた場合には、以下の熱安定剤の添加により、長期耐
熱性を改善するのが望ましい。上記熱安定剤としては、
例えば、トリフェニルホスファイト、トリラウリルホス
ファイト、2−tert−ブチル−α−(3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−クメニルビ
ス(p−ノニルフェニル)ホスファイト、3,9−ビス
〔2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)−プロピオニロキシ〕−1,1−ジメ
チルエチル〕2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5,5〕ウンデカン、ペンタエリスチリルテトラキス
(3−ラウリルチオプロピオネート)、ポリカルボジイ
ミドなどが挙げられる。これらはそれぞれ単独で使用し
てもよく、あるいは二種以上を併用してもよい。これら
の熱安定剤は、得られる熱可塑性ポリウレタン100重
量部に対して0.3〜5重量部の割合で添加するのが好
ましい。添加量が0.3重量部未満の場合には、長期耐
熱性を改善する効果が少なく、添加量が5重量部を超え
る場合には、得られる熱可塑性ポリウレタンの物性に悪
影響を及ぼす虞れがある。
【0037】上記主鎖が炭素−炭素結合のみからなるポ
リオレフィンは、両末端にヒドロキシル基を有し、下記
式(a)、(b)、(c)で示される成分の内少なくと
も1つを構成成分とするものが好ましい。
【0038】
【化7】
【0039】(式中、x、yおよびzは1以上の整数を
示す。)これらは単独で使用してもよく、あるいは二種
以上を併用してもよい。
【0040】上記ポリオレフィンの数平均分子量は30
0〜10000である。好ましくは500〜5000で
あり、より好ましくは800〜3000である。ポリオ
レフィンの数平均分子量が300未満の場合には、得ら
れる熱可塑性ポリウレタンに柔軟性を付与する能力が低
下し、数平均分子量が10000を超える場合には、上
記ヒドロキシ化合物(A)との反応性が低下して得られ
る熱可塑性ポリウレタンの分子量が充分に上がらないた
め、機械的強度などの物性が低下する。
【0041】本発明に使用するジイソシアネート(C)
としては、芳香族ジイソシアネートおよび脂肪族ジイソ
シアネートのいずれも使用することができる。
【0042】上記芳香族ジイソシアネートとしては、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシネート、トリレン
ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートなどが
挙げられる。
【0043】上記脂肪族ジイソシアネートとしては、
1,2−エチレンジイソシアネート、1,3−プロピレ
ンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネー
ト、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどが挙
げられる。
【0044】本発明に使用する熱可塑性ポリウレタン
は、上記ヒドロキシ化合物(A)、上記ポリマー(B)
および上記ジイソシアネート(C)を主な構成成分とし
て得られる。
【0045】上記熱可塑性ポリウレタンが、上記ジヒド
ロキシ化合物〔I〕と、上記ポリマー(B)と、ジイソ
シアネート(C)とで構成される場合には、ジヒドロキ
シ化合物〔I〕の割合は、熱可塑性ポリウレタンを構成
する全ての構成成分中の3〜30重量%である。好まし
くは4〜20重量%であり、より好ましくは5〜15重
量%である。上記ジヒドロキシ化合物〔I〕の割合が少
なくなると得られる熱可塑性ポリウレタンの耐熱性が低
下し、多くなると得られる熱可塑性ポリウレタンの弾性
率が高くなり柔軟性が低下するので、熱可塑性エラスト
マーとして不適当になる。
【0046】上記熱可塑性ポリウレタンが、上記モノヒ
ドロキシ化合物〔II〕と、上記ポリマー(B)と、ジイ
ソシアネート(C)とで構成される場合には、モノヒド
ロキシ化合物〔II〕の割合は、熱可塑性ポリウレタンを
構成する全ての構成成分中の3〜30重量%である。上
記モノヒドロキシ化合物〔II〕の割合が少なくなると得
られる熱可塑性ポリウレタンの耐熱性が低下し、多くな
ると得られる熱可塑性ポリウレタンの分子量が充分に上
がらないため、物性的に劣ったものとなる。
【0047】上記熱可塑性ポリウレタンが、上記ジヒド
ロキシ化合物〔I〕と、モノヒドロキシ化合物〔II〕
と、上記ポリマー(B)と、ジイソシアネート(C)と
で構成される場合には、ジヒドロキシ化合物〔I〕とモ
ノヒドロキシ化合物〔II〕とを合わせたヒドロキシ化合
物(A)の割合は、熱可塑性ポリウレタンを構成する全
ての構成成分中の3〜30重量%である。上記ヒドロキ
シ化合物(A)の割合が少なくなると得られる熱可塑性
ポリウレタンの耐熱性が低下し、多くなると得られる熱
可塑性ポリウレタンの柔軟性が低下し、また、分子量が
充分に上がらないため物性的に劣ったものとなる。
【0048】この場合、ジヒドロキシ化合物〔I〕とモ
ノヒドロキシ化合物〔II〕との割合は、 0<〔II〕/(〔I〕+〔II〕)<2/3 を満たす範囲であるのが好ましい。
【0049】また、上記熱可塑性ポリウレタンに、鎖延
長剤としてジヒドロキシ化合物〔I〕以外に、芳香族ジ
オールや脂肪族ジオールなどの他のジヒドロキシ化合物
を構成成分として含有させてもよい。
【0050】上記芳香族ジオールとしては、ヒドロキノ
ン、レゾルシン、クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキ
ノン、メチルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、メ
トキシヒドロキノン、フェノキシヒドロキノン、4,
4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルサルファイド、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、ビスフェノ
ールA、1,1−ジ(4-ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1,2−ビス(4-ヒドロキシフェノキシ)
エタン、1,4−ジヒドロキシナフタリン、2,6−ジ
ヒドロキシナフタリンなどが挙げられる。これらは単独
で使用してもよく、二種以上を併用してもよい。
【0051】上記脂肪族ジオールとしては、グリコール
およびポリアルキレングリコールが好ましい。上記グリ
コールおよびポリアルキレングリコールとしては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、トリメチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オク
タンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デ
カンジオール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シ
クロヘキサン-−1,2−オール、シクロヘキサン−
1,3−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコールなどが挙げられ
る。これらは単独で使用してもよく、二種以上を併用し
てもよい。
【0052】上記のような構成成分からなる熱可塑性ポ
リウレタンは、一般的に以下のような方法で製造するこ
とができる。
【0053】(1)2段階反応 1当量のポリマーと2当量のジイソシアネートとを反
応させて両末端にジイソシアネート基を有するプレポリ
マーを合成する。
【0054】で合成したプレポリマーと相当量のヒ
ドロキシ化合物との反応により熱可塑性ポリウレタンを
得る。
【0055】(2)1段階反応 全ての反応成分を実質的に同時に仕込み、重合反応を行
う。
【0056】上記(1)の方法を用いた場合には、ハー
ドセグメント、ソフトセグメントの配列が規則的になる
のに対し、(2)の方法を用いたにはその配列がランダ
ムになる。従って、柔軟性と耐熱性を有するエラストマ
ーを得るためには分子の配列が制御された(1)の方法
を用いる方が望ましい。
【0057】上記ヒドロキシ化合物として上記ジヒドロ
キシ化合物〔I〕のみを使用する場合には、上記反応
(1)のにおいて、プレポリマーとほぼ同モル数のジ
ヒドロキシ化合物〔I〕が必要であり、このジヒドロキ
シ化合物〔I〕は鎖延長剤として機能する。
【0058】一方、上記ヒドロキシ化合物として、モノ
ヒドロキシ化合物〔II〕のみを使用する場合には、上記
反応(1)のにおいて、プレポリマーの約2倍モルの
モノヒドロキシ化合物が必要であり、このモノヒドロキ
シ化合物〔II〕は末端封止剤として機能する。この際に
生成するポリマーは、ABA型トリブロックコポリマー
である。また、上記ジヒドロキシ化合物〔I〕に置き換
えて、その物性を低下させない範囲で、鎖延長剤として
上述した他のジヒドロキシ化合物を加えてもよい。
【0059】上記ジヒドロキシ化合物〔I〕とモノヒド
ロキシ化合物〔II〕とを併用する場合には、はじめにジ
ヒドロキシ化合物〔I〕を反応系に添加してジイソシア
ネートと反応させた後に、モノヒドロキシ化合物〔II〕
を反応させることが望ましい。そうでない場合には、十
分な分子量を有する熱可塑性ポリウレタンを得ることが
できない。
【0060】高分子量の熱可塑性ポリウレタンを得るた
めに、ヒドロキシ化合物(A)、ポリマー(B)および
鎖延長剤のヒドロキシル基を合わせたヒドロキシル基の
モル数と、ジイソシアネート(C)のイソシアネート基
のモル数とは、基本的には等モルであるのが望ましい
が、いずれかの構成成分を若干過剰に加えてもよい。
【0061】上記のような構成の熱可塑性ポリウレタン
は、例えば、攪拌羽根、原料投入口、窒素ガス導入口お
よび/または減圧口を備え、内壁がガラスまたはステン
レスなどの金属からなり、室温〜300℃の温度範囲で
温度制御可能な反応釜中で原料を重合させることにより
合成することができる。また、ニーダーなどの混練機や
押出機中で合成することもできる。重合反応は、熱可塑
性ポリウレタンの原料となる各化合物を充分に溶解させ
ることが可能で、かつ、反応に不活性な溶媒中で行われ
る。このような溶媒としては、例えば、テトラヒドロフ
ラン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン、ジフェニルスルホン、N,N’
−ジメチルイミダゾリンなどが、好適に用いられる。上
記において、重合反応温度は通常約150℃以下であ
り、反応時間は、上記(1)−で1〜10時間、
(1)−で1〜10時間、(2)で1〜10時間であ
るのが好適である。
【0062】また、上記熱可塑性ポリウレタンは、溶媒
を用いずに合成することもできる。重合反応は、例え
ば、上記の反応釜もしくはニーダーなどの混練機や押出
機中で行うことができる。この場合の反応温度は、通
常、60℃〜300℃であるのがよい。好ましくは10
0℃から280℃である。反応温度が60℃より低い場
合には、ヒドロキシ化合物(A)と他の原料化合物と
が、溶解状態で充分に混合せず、反応が進まない。ま
た、反応温度が300℃より高い場合には、生成物が分
解するため強度が十分な熱可塑性ポリウレタンを得るこ
とができない。ヒドロキシ化合物(A)が他の原料化合
物と溶解状態で均一に混合すること、および生成物が分
解しないこと、の両方の観点から反応温度は200℃〜
260℃であるのが特に好ましい。また、反応時間は2
分〜2時間であるのが好ましい。反応時間が2分未満の
場合には反応が十分に進行せず、2時間を超える場合に
は生成物が分解する。好ましくは5分〜30分であり、
より好ましくは10分から20分である。
【0063】上記反応は、生成物の分解を抑制するため
に、N2,アルゴン、キセノン等の不活性気体中で行う
のが好ましい。
【0064】上記反応時に触媒を用いることもできる。
好ましい触媒としては、ジアシル第一錫、テトラアシル
第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジラウレー
ト、ジメチル錫マレート、錫ジオクタノエート、錫テト
ラアセテート、スタナスオクトエート、トリエチレンア
ミン、ジエチレンアミン、トリエチルアミン、ナフテン
酸金属塩、オクチル酸金属塩、トリイソブチルアルミニ
ウム、テトラブチルチタネート、酢酸カルシウム、二酸
化ゲルマニウムおよび三酸化アンチモンが挙げられる。
これらの触媒は二種類以上併用してもよい。
【0065】上記熱可塑性ポリウレタンは、その製造時
または製造後に、実用性を損なわない範囲で以下の添加
剤を含有させてもよい。
【0066】例えば、熱安定剤として、トリフェニルホ
スファイト、トリラウリルホスファイト、2−tert
−ブチル−α−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−p−クメニルビス(p−ノニルフェニ
ル)ホスファイト、3,9−ビス〔2−〔3−(3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−プ
ロピオニロキシ〕−1,1−ジメチルエチル〕2,4,
8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、
ペンタエリスチリルテトラキス(3−ラウリルチオプロ
ピオネート)、ポリカルボジイミドなどが挙げられる。
【0067】上記ポリカルボジイミドは、1分子当り平
均2個以上のカルボジイミドを有するものであり、脂肪
族、脂環族または芳香族のいずれも用いることができ
る。例えば、ポリ(トリルカルボジイミド)、ポリ
(4,4’ジフェニルメタンカルボジイミド)、ポリ
(p−フェニレンカルボジイミド)、ポリ(m−フェニ
レンカルボジイミド)、ポリ(1,3,5−トリイソプ
ロピルフェニレン−2,4−カルボジイミド)などが挙
げられる。これらはそれぞれ単独で使用してもよく、あ
るいは二種以上を併用してもよい。ポリカルボジイミド
は、熱可塑性ポリウレタン100重量部に対して0.3
〜5重量部の割合で添加するのが好ましい。添加量が
0.3重量部未満の場合には、熱安定剤としての効果が
充分ではなく、添加量が5重量部を超える場合には、得
られる熱可塑性ポリウレタンの物性に悪影響を及ぼす虞
れがある。
【0068】その他の添加剤としては、 ガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊維、炭化けい素繊
維、アルミナ繊維、アモロファス繊維、シリコン・チタ
ン・炭素系繊維などの無機繊維; アラミド繊維などの有機繊維; 炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、タルクなどの
無機充填剤; ヘキサブロモシクロドデカン、トリス−(2,3−ジ
クロロプロピル)ホスフェート、ペンタブロモフェニル
アリルエーテルなどの難燃剤; p−tert−ブチルフェニルサリシレート、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、
2,4,5−トリヒドロキシブチロフェノンなどの紫外
線吸収剤; ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトル
エン、ジステアリルチオジプロピオネート、ジラウリル
チオジプロピオネートなどの酸化防止剤; N,N−ビス(ヒドロキシエチル)アルキルアミン、
アルキルアリルスルホネート、アルキルスルファネート
などの帯電防止剤などが挙げられる。
【0069】さらに、上記熱可塑性ポリウレタンは、他
の熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィン、変性ポリオレ
フィン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリスルフォン、ポリエステル等と混合し、あるい
はゴム成分と混合して、その性質を改質して使用しても
よい。
【0070】上記添加剤や他の熱可塑性樹脂との混合
は、通常公知の方法を用いることができる。均一に混合
する方法としては、プラストミル、押出機、ニーダー、
バンバリーミキサーなどによる溶融混練法などが行われ
る。
【0071】本発明の管状成形体は、上記熱可塑性ポリ
ウレタンを押出成形、射出成形、ブロー成形などの成形
方法により成形して得ることができる。特に、押出成形
が望ましい。
【0072】押出成形を行う場合には、通常、一軸、二
軸押出機を用いる。この場合、バレルの温度コントロー
ルが重要であるので、ヒーターが3領域以上に分割され
ているのが好ましい。冷却システムが付いていると、さ
らに好ましい。スクリュー部分のL/Dは、20〜25
程度であるのが好ましい。また、成形中の分解を防ぐた
め、熱可塑性ポリウレタンを充分乾燥した後で成形を行
う。成形温度は樹脂組成にもよるが、バレルのホッパー
側で170〜230℃、中間部、先端部で180〜24
0℃であるのが好ましく、ダイ温度は170〜230℃
程度であるのが好ましい。
【0073】射出成形を行う場合には、成形中の分解反
応を防ぐため設定温度が高過ぎないように注意し、シリ
ンダー内での滞留時間が短くなるように設定を行う。成
形温度は樹脂組成にもよるが、シリンダーのホッパー側
で170〜230℃、中間部、ノズル部分では180〜
240℃であるのが好ましく、金型温度は20〜80℃
程度であるのが好ましい。ブロー成形を行う場合の条件
は、押出成形および射出成形を行う場合に準ずる。
【0074】次に、本発明のカバーブーツについて説明
する。
【0075】本発明のカバーブーツに使用する熱可塑性
ポリウレタンとしては、本発明の管状成形体で記載した
ものを用いることができる。
【0076】本発明のカバーブーツは、本発明の管状成
形体で記載した成形方法により得ることができる。特
に、押出ブロー成形機を用いた押出成形方法が好適に用
いられる。
【0077】本発明のカバーブーツは、例えば、図1に
示すような形態とすることができる。このカバーブーツ
1は、その一部に蛇腹部2を有する成形体である。尚、
蛇腹部2は、一部に設けられていてもよく、カバーブー
ツ1全部が蛇腹部2からなっていてもよい。
【0078】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0079】(実施例1) ・ポリエステルの合成 攪拌機、温度計、ガス吹き込み口および蒸留口を備えた
反応容器に、アジピン酸ジメチル17.4kg(100
mol)、エチレングリコール13.6kg(220m
ol)、安定剤として1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン100gおよびトリス(2,4
−ジーt−ブチルフェニル)ホスファイト100gを加
え、触媒として酢酸マグネシウムおよび三酸化アンチモ
ンを少量加えた。反応容器内を窒素で置換した後、2時
間かけて200℃まで昇温して1.5時間反応を行っ
た。反応とともに反応容器内からメタノールが留出し
た。
【0080】次に、蒸留口を真空器につなぎ、反応容器
内を10分かけて50mmHgに減圧し、その状態で2
時間反応を行った。反応とともにエチレングリコールが
留出し、反応容器内には極めて粘稠な液体が生成した。
生成物を水中に投入して急冷することにより回収した。
得られた生成物の数平均分子量を蒸気圧降下法により測
定したところ1200であった。また、TgをDSC法
により測定したところ−53℃であった。
【0081】・熱可塑性ポリウレタンの合成 内壁がステンレスからなり、攪拌羽根、原料投入口、窒
素ガス導入口および減圧口を備え、室温〜300℃の温
度範囲で温度制御可能な反応釜に、上記のようにして得
たポリエステル12kg(10mol)と、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート5.02kg(20
mol)とを加え、80℃で1時間反応を行った。
【0082】次に、この反応釜に上記式〔III〕で表さ
れる4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォーターフェ
ニル3.38kg(10mol、16.6重量%)を、
30lのN−メチルピロリドンにl00℃で溶解させた
溶液を加え、120℃で120分間反応を行った。反応
の進行とともに粘調な乳白色の流動体が生成した。その
後、減圧ポンプを用いてN−メチルピロリドンを除去し
て、白色固体の生成物を得た。
【0083】・管状成形体の製造 上記のようにして得た熱可塑性ポリウレタン100重量
部に対して、添加剤であるポリカルボジイミドとしてポ
リ(1,3,5−トリイソプロピルフェニレン−2,4
−カルボジイミド)(住友バイエルウレタン(株);ス
タバクソールP−100)を1重量部、熱安定剤として
3,9−ビス〔2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)−プロピオニルオキシ〕
−1,1−ジメチルエチル〕2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5,5〕ウンデカン0.5重量部、イオ
ウ系酸化防止剤としてペンタエリスチリルテトラキス
(3−ラウリルチオプロピオネート)0.32重量部の
割合で配合し、二軸押出機を用いて200℃で押し出し
て樹脂組成物を得た。この組成物を一軸押出機を用い
て、内径10mm、外径14mmのホース金型を用いて
押し出し、ホースとして成形した。成形温度は、金型温
度を195℃、バレル部分はホッパー側で170〜17
5℃、中間部および先端部で185〜190℃とした。
【0084】耐油性試験として、このホースを20cm
の長さに切断してJIS3号油をホース内部に充填し、
両側をシリコン栓で密封して100℃のギアーオーブン
中に静置した。50日後、室温まで冷却して油を抜きだ
し、90°に折り曲げて表面状態を目視により観察し
た。この実施例ではホース表面に割れ(クラック)など
が見られず、ホースは柔軟性を保っていた。また、この
ホースをASTM D2240に準拠してDタイプデュ
ロメーターで測定したところ、表面硬度は29であっ
た。
【0085】(実施例2) ・熱可塑性ポリウレタンの合成 上記ポリエステルの代わりに数平均分子量2000でT
gが−56℃である水酸基末端ポリオレフィン(三菱化
成(株);ポリテールHA)20kg(10mol)を
用い、N−メチルピロリドンの代わりにジメチルスルホ
キシドを用いた以外は実施例1と同様にして熱可塑性ポ
リウレタンを得た。
【0086】・管状成形体の製造 上記のようにして得た熱可塑性ポリウレタン100重量
部に対して、添加剤としてポリカルボジイミド2重量部
のみを配合した以外は実施例1と同様にしてホースを成
形した。
【0087】このホースを用いて、実施例1と同様にし
て耐油性試験を行った。この実施例ではホース表面に割
れ(クラック)などが見られず、ホースは柔軟性を保っ
ていた。また、このホースの表面硬度は30であった。
【0088】(実施例3) ・熱可塑性ポリウレタンの合成 数平均分子量1800で、Tgが−120℃である水酸
基末端ポリシロキサン(信越シリコン(株)社;KF−
6001)18kg(10mol)と、4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート7.53kg(30mo
l)とを実施例1と同様な反応釜に加え、80℃で1時
間反応を行った。次に、この反応釜に上記式〔III〕で
表される4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォーター
フェニル1.69kg(5mol、5.9重量%)およ
びブチレングリコール1.35kg(15mol)を3
0lのジメチルスルホキシドにl00℃で溶解させた溶
液を加え、120℃で120分間反応を行った。反応の
進行とともに粘調な乳白色の流動体が生成した。その
後、減圧ポンプを用いてジメチルスルホキシドを除去
し、白色固体の生成物を得た。
【0089】・管状成形体の製造 上記のようにして得た熱可塑性ポリウレタンから、実施
例1と同様にしてホースを成形した。
【0090】このホースを用いて、実施例1と同様にし
て耐油性試験を行った。この実施例ではホース表面に割
れ(クラック)などが見られず、ホースは柔軟性を保っ
ていた。また、このホースの表面硬度は18であった。
【0091】(実施例4) ・熱可塑性ポリウレタンの合成 上記ポリエステルの代わりに数平均分子量2000でT
gが−54℃である水酸基末端ポリエーテル(BASF
社;PolyTHF2000)20kg(10mol)
を用い、N−メチルピロリドンの代わりにジメチルスル
ホキシドを用いた以外は実施例1と同様にして熱可塑性
ポリウレタンを得た。
【0092】・管状成形体の製造 上記のようにして得た熱可塑性ポリウレタン100重量
部に対して、添加剤であるポリカルボジイミド2重量
部、熱安定剤として3,9−ビス〔2−〔3−(3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−プ
ロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル〕2,
4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカ
ン1重量部、イオウ系酸化防止剤としてペンタエリスチ
リルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)1
重量部の割合で配合した以外は実施例1と同様にしてホ
ースを成形した。
【0093】このホースを用いて、実施例1と同様にし
て耐油性試験を行った。この実施例ではホース表面に割
れ(クラック)などが見られず、ホースは柔軟性を保っ
ていた。また、このホースの表面硬度は31であった。
【0094】(実施例5) ・熱可塑性ポリウレタンの合成 数平均分子量1250で、Tgが−47℃である水酸基
末端ポリラクトン(UCC社;TONE0230)20
kg(16mol)と、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート8.03kg(32mol)とを実施例
1と同様な反応釜に加え、80℃で1時間反応を行っ
た。次に、この反応釜に上記式〔III〕で表される4,
4’’’−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル4.
23kg(12.5mol、13.0重量%)およびブ
チレングリコール0.315kg(3.5mol)を3
0lのジメチルスルホキシドにl00℃で溶解させた溶
液を加え、120℃で120分間反応を行った。反応の
進行とともに粘調な乳白色の流動体が生成した。その
後、減圧ポンプを用いてジメチルスルホキシドを除去
し、白色固体の生成物を得た。
【0095】・管状成形体の製造 上記のようにして得た熱可塑性ポリウレタンから、実施
例2と同様にしてホースを成形した。
【0096】このホースを用いて、実施例1と同様にし
て耐油性試験を行った。この実施例ではホース表面に割
れ(クラック)などが見られず、ホースは柔軟性を保っ
ていた。また、このホースの表面硬度は29であった。
【0097】(比較例1)4、4’−ジフェニルメタニ
ンジイソシアネート2.51kg(10mol)および
実施例2で用いた水酸基末端ポリオレフィン20kgを
実施例1と同様な反応釜に加え、N2下、120℃で1
20分間、塊状重合により反応させた。反応の進行とと
もに系内は粘調になった。
【0098】得られた生成物から、実施例2と同様にし
てホースを成形した。
【0099】このホースを用いて、実施例1と同様にし
て耐油性試験を行った。この比較例ではホース表面に割
れ(クラック)が見られ、ホースは変形していた。ま
た、このホースの表面硬度は24であった。
【0100】(比較例2)実施例4で用いた水酸基末端
ポリエーテル20kg(10mol)と、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート5.02kg(20m
ol)とを実施例1と同様な反応釜に加え、80℃で1
時間反応を行った。次に、この反応釜に上記式〔III〕
で表される4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォータ
ーフェニル0.338kg(1mol、1.3重量%)
およびブチレングリコール0.810kg(9mol)
を30lのジメチルスルホキシドにl00℃で溶解させ
た溶液を加え、120℃で120分間反応を行った。反
応の進行とともに粘調な乳白色の流動体が生成した。そ
の後、減圧ポンプを用いてジメチルスルホキシドを除去
し、白色固体の生成物を得た。
【0101】得られた生成物から、実施例2と同様にし
てホースを成形した。
【0102】このホースを用いて、実施例1と同様にし
て耐油性試験を行った。この比較例ではホース表面に割
れ(クラック)が見られ、ホースは変形していた。ま
た、このホースの表面硬度は26であった。
【0103】(比較例3)実施例4で用いた水酸基末端
ポリエーテル20kg(10mol)と、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート15.06kg(60
mol)とを実施例1と同様な反応釜に加え、80℃で
1時間反応を行った。次に、この反応釜に上記式〔II
I〕で表される4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォ
ーターフェニル16.90kg(50mol、32.5
重量%)を100lのジメチルスルホキシドにl00℃
で溶解させた溶液を加え、120℃で120分間反応を
行った。反応の進行とともに粘調な乳白色の流動体が生
成した。その後、減圧ポンプを用いてジメチルスルホキ
シドを除去し、白色固体の生成物を得た。得られた生成
物は脆い固体であり、押出成形を行うことができなかっ
た。
【0104】(実施例6) ・カバーブーツの製造 実施例1で合成した熱可塑性ポリウレタンに対して、添
加剤であるポリカルボジイミドとしてポリ(1,3,5
−トリイソプロピルフェニレン−2,4−カルボジイミ
ド)(住友バイエルウレタン(株);スタバクソールP
−100)を1重量部、熱安定剤として3,9−ビス
〔2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)−プロピオニルオキシ〕−1,1−ジ
メチルエチル〕2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5,5〕ウンデカン0.5重量部、イオウ系酸化防止
剤としてペンタエリスチリルテトラキス(3−ラウリル
チオプロピオネート)0.32重量部の割合で配合し、
二軸押出機を用いて200℃で押し出して樹脂組成物を
得た。この組成物を押出ブロー成形機を用いて、図1に
示すカバーブーツに成形した。成形温度は、金型温度を
200〜210℃、バレル部分はホッパー側で190〜
200℃、中間部および先端部では200〜210℃と
した。
【0105】図1中、Aの外径は93mm、Bの外径は
30mmとなった。蛇腹部2では最大山部が105m
m、最小山部が70mm、最大谷部が72mm、最小谷
部が50mmとなった。平均肉厚は1.4mmとなっ
た。
【0106】耐油性試験として、このカバーブーツを1
20℃で、JIS3号油に浸漬した。50日後、蛇腹部
分が平面になるように水平に引き伸ばして、割れの発生
状況を10倍の拡大鏡を用いて観察した。この実施例で
はカバーブーツ表面に割れ(クラック)などが見られ
ず、カバーブーツは柔軟性を保っていた。また、このカ
バーブーツをASTM D2240に準拠してDタイプ
デュロメーターで測定したところ、表面硬度は31であ
った。
【0107】(実施例7) ・カバーブーツの製造 実施例2で合成した熱可塑性ポリウレタンを用いて、実
施例6と同様にしてカバーブーツを成形した。
【0108】図1中、Aの外径は93mm、Bの外径は
30mmとなった。蛇腹部2では最大山部が105m
m、最小山部が70mm、最大谷部が72mm、最小谷
部が50mmとなった。平均肉厚は1.5mmとなっ
た。
【0109】このカバーブーツを用いて、実施例6と同
様にして耐油性試験を行った。この実施例ではカバーブ
ーツ表面に割れ(クラック)などが見られず、カバーブ
ーツは柔軟性を保っていた。また、このカバーブーツの
表面硬度は27であった。
【0110】(実施例8) ・カバーブーツの製造 実施例3で合成した熱可塑性ポリウレタンを用いて、実
施例6と同様にしてカバーブーツを成形した。
【0111】図1中、Aの外径は93mm、Bの外径は
30mmとなった。蛇腹部2では最大山部が105m
m、最小山部が70mm、最大谷部が72mm、最小谷
部が50mmとなった。平均肉厚は1.2mmとなっ
た。
【0112】このカバーブーツを用いて、実施例6と同
様にして耐油性試験を行った。この実施例ではカバーブ
ーツ表面に割れ(クラック)などが見られず、カバーブ
ーツは柔軟性を保っていた。また、このカバーブーツの
表面硬度は18であった。
【0113】(実施例9) ・カバーブーツの製造 実施例4で合成した熱可塑性ポリウレタンを用いて、実
施例6と同様にしてカバーブーツを成形した。
【0114】図1中、Aの外径は93mm、Bの外径は
30mmとなった。蛇腹部2では最大山部が105m
m、最小山部が70mm、最大谷部が72mm、最小谷
部が50mmとなった。平均肉厚は1.3mmとなっ
た。
【0115】このカバーブーツを用いて、実施例6と同
様にして耐油性試験を行った。この実施例ではカバーブ
ーツ表面に割れ(クラック)などが見られず、カバーブ
ーツは柔軟性を保っていた。また、このカバーブーツの
表面硬度は26であった。
【0116】(実施例10) ・カバーブーツの製造 実施例5で合成した熱可塑性ポリウレタンを用いて、実
施例6と同様にしてカバーブーツを成形した。
【0117】図1中、Aの外径は93mm、Bの外径は
30mmとなった。蛇腹部2では最大山部が105m
m、最小山部が70mm、最大谷部が72mm、最小谷
部が50mmとなった。平均肉厚は1.6mmとなっ
た。
【0118】このカバーブーツを用いて、実施例6と同
様にして耐油性試験を行った。この実施例ではカバーブ
ーツ表面に割れ(クラック)などが見られず、カバーブ
ーツは柔軟性を保っていた。また、このカバーブーツの
表面硬度は27であった。
【0119】(比較例4)比較例1で得られた生成物を
用いて、実施例6と同様にして樹脂組成物を得た。この
樹脂組成物から、実施例6と同様にしてカバーブーツを
成形した。但し、成形温度は、金型温度を170〜18
0℃、バレル部分はホッパー側で160〜190℃、中
間部および先端部では170〜180℃とした。
【0120】図1中、Aの外径は93mm、Bの外径は
30mmとなった。蛇腹部2では最大山部が105m
m、最小山部が70mm、最大谷部が72mm、最小谷
部が50mmとなった。平均肉厚は1.8mmとなっ
た。
【0121】このカバーブーツを用いて、実施例6と同
様にして耐油性試験を行ったところ、この比較例ではカ
バーブーツの一部が融解し、変形していた。また、この
カバーブーツの表面硬度は27であった。
【0122】(比較例5)実施例5で用いた水酸基末端
ポリラクトン20kg(16mol)と、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート8.03kg(32m
ol)とを実施例1と同様な反応釜に加え、80℃で1
時間反応を行った。次に、この反応釜に上記式〔III〕
で表される4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォータ
ーフェニル0.338kg(1mol、1.14重量
%)およびブチレングリコール1.35kg(15mo
l)を30lのジメチルスルホキシドにl00℃で溶解
させた溶液を加え、120℃で120分間反応を行っ
た。反応の進行とともに粘調な乳白色の流動体が生成し
た。その後、減圧ポンプを用いてジメチルスルホキシド
を除去し、白色固体の生成物を得た。
【0123】得られた生成物から、実施例6と同様にし
て樹脂組成物を得た。但し、成形温度は150℃とし
た。この樹脂組成物から、実施例6と同様にしてカバー
ブーツを成形した。但し、成形温度は、金型温度を14
0℃、バレル部分はホッパー側で100℃、中間部およ
び先端部では140℃とした。
【0124】図1中、Aの外径は93mm、Bの外径は
30mmとなった。蛇腹部2では最大山部が105m
m、最小山部が70mm、最大谷部が72mm、最小谷
部が50mmとなった。平均肉厚は1.8mmとなっ
た。
【0125】このカバーブーツを用いて、実施例6と同
様にして耐油性試験を行ったところ、この比較例ではカ
バーブーツの一部が融解し、変形していた。また、この
カバーブーツの表面硬度は36であった。
【0126】(比較例6)実施例5で用いた水酸基末端
ポリラクトン20kg(16mol)と、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート16.5kg(66m
ol)とを実施例1と同様な反応釜に加え、80℃で1
時間反応を行った。次に、この反応釜に上記式〔III〕
で表される4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォータ
ーフェニル16.9kg(50mol、31.64重量
%)を200lのジメチルスルホキシドにl20℃で溶
解させた溶液を加え、140℃で120分間反応を行っ
た。反応の進行とともに粘調な乳白色の流動体が生成し
た。その後、減圧ポンプを用いてジメチルスルホキシド
を除去し、白色固体の脆い生成物を得た。得られた生成
物は250℃以下の温度では溶融せず、それ以上の温度
では分解するため、押出成形を行うことができなかっ
た。
【0127】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、熱可塑性エラストマーのハードセグメントと
して剛直な液晶性の分子であるヒドロキシ化合物(A)
を用い、さらに、ハードセグメントの凝集力をウレタン
基の導入により強化しているため、柔軟性を損なうこと
なく、高温耐油性に優れた管状成形体およびカバーブー
ツを得ることができる。この管状成形体およびカバーブ
ーツは、作業油を使用する機械の部分に使用する各種部
材として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバーブーツの正面図である。
【符号の説明】
1 カバーブーツ 2 蛇腹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角町 博記 大阪府茨木市南春日丘1丁目11番3号 (72)発明者 岸本 大志郎 大阪府茨木市三島丘2丁目24番23号サンハ イツ三島丘306

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記一般式〔I〕で表されるジヒド
    ロキシ化合物および下記一般式〔II〕で表されるモノヒ
    ドロキシ化合物のうち少なくともいずれか一方であるヒ
    ドロキシ化合物と、(B)両末端にヒドロキシル基を有
    し、数平均分子量が300〜10000であるポリマー
    と、(C)ジイソシアネートと、を主な構成成分とし、
    全構成成分中該ヒドロキシ化合物(A)の割合が3〜3
    0重量%である熱可塑性ポリウレタンから成形される管
    状成形体。 【化1】 (式中、R1、R2は独立的にアルキレン基を示し、pは
    3または4であり、q、rは独立的に0または1以上の
    整数を示す)。 【化2】 (式中、R3はアルキレン基を示し、mは2または3で
    あり、nは0または1以上の整数を示す)。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタン
    から成形される、少なくとも一部に蛇腹部を有するカバ
    ーブーツ。
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