JPH11116657A - ポリアミド系エラストマーの製造方法及びポリアミド系エラストマー - Google Patents

ポリアミド系エラストマーの製造方法及びポリアミド系エラストマー

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JPH11116657A
JPH11116657A JP9283844A JP28384497A JPH11116657A JP H11116657 A JPH11116657 A JP H11116657A JP 9283844 A JP9283844 A JP 9283844A JP 28384497 A JP28384497 A JP 28384497A JP H11116657 A JPH11116657 A JP H11116657A
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JP
Japan
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polyamide
weight
oligomer
parts
carbon atoms
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JP9283844A
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English (en)
Inventor
Akihiro Niki
章博 仁木
Hirotake Matsumoto
弘丈 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロック性が高く、耐油性、耐薬品性及び成
形加工性に優れ、特に、柔軟性と高温での機械的特性と
が優れたポリアミド系エラストマーの製造方法及びポリ
アミド系エラストマーを提供する。 【解決手段】 一般式(1)又は(2)で表されるポリ
アミド成分及び一般式(3)で表されるポリエステル成
分の繰り返しから構成されるポリエステルアミドオリゴ
マーと、ガラス転移点(Tg)が−120〜0℃である
両末端に水酸基を有するオリゴマーと、ジイソシアネー
トとを反応させて製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室温及び高温にお
いて、機械的特性、柔軟性に優れたポリアミド系エラス
トマーの製造方法及びポリアミド系エラストマーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、各種工業等の分野におい
て、耐油性、耐薬品性、可撓性、柔軟性等に優れた素材
が望まれている。特に耐油性、耐ガソリン性が優れたホ
ース、チューブ用素材に対する要望が強い。現在、この
ような用途にはNBR等の加硫ゴム、可塑化ナイロンが
使用されている
【0003】しかし、最近、環境問題が非常に重要視さ
れ、素材のリサイクル化への要望が高まるにつれて、リ
サイクルができない素材の使用が忌避され、加硫ゴム等
の使用が制限を受けるようになってきた。また、加硫ゴ
ムはその製造過程においても不利な点が多い。
【0004】一方、可塑化ナイロンは、特開昭60−1
73047号公報に開示されているように、ナイロンに
柔軟性を付与した素材であるが、可塑剤との親和性の強
い溶媒中では可塑剤が抽出されることにより物性が変化
する恐れがあった。また、ナイロンの可塑化には一定の
限界があるため、要求される柔軟性に対応できない欠点
があり、更に、ガラス転移温度が高いため、低温衝撃
性、低温での伸び等の低温特性が不充分であった。
【0005】このような欠点を補う樹脂として、例え
ば、柔軟なナイロン系素材であるアミド系エラストマー
が提案されている。このアミド系エラストマーは熱可塑
性エラストマーの一種であり、常温ではゴム弾性を有
し、可撓性、柔軟性に優れた材料であるが、ナイロンの
融点以上の高温では加硫ゴムと異なり溶融するため、通
常のプラスチックと同様の射出成形や押出成形などの熱
成形が可能でリサイクルにも適した材料である。
【0006】アミド系エラストマーは、いわゆる物理的
架橋を担うハードセグメントとしてポリアミドセグメン
トを有するため、ナイロンの特徴である耐油性、耐薬品
性、耐熱性等の物性に優れた材料である。このようなア
ミド系エラストマーとしては、例えば、ポリエーテルア
ミドやポリエステルアミドが知られている。
【0007】上記ポリエーテルアミドについては、例え
ば特開昭61−247732号公報に、分子量800〜
5000のポリエーテルセグメント存在下でカプロラク
タムの重合により製造する方法が開示されているが、ポ
リエーテルセグメントがかなりの割合で導入されてのた
め、ナイロンが本来有する耐薬品性が低下し、耐薬品性
を特徴とする用途には使用できなかった。また、耐熱性
が低く、150℃での連続使用に耐えることができなか
った。
【0008】上記ポリエステルアミドは公知の材料であ
り、耐薬品性に優れ、可塑化ナイロンよりも柔軟性を有
する。このようなポリエステルアミドとしては、分子中
に、ジカルボン酸とジオールとの反応で得られるポリエ
ステル部分をソフトセグメントとして有するものが好ま
しい。
【0009】上記ポリエステルアミドの製造方法として
は、例えば特公昭61−36858号公報に、飽和二量
体脂肪酸、ジオール及びジアミンを混合して同時反応さ
せる方法が開示されているが、飽和二量体脂肪酸を使用
する必要があること、反応時間が長い等の欠点を有して
いる。
【0010】また、例えば特公昭46−2268号公報
には、ポリアミドと、2,2−ジメチル−1,3−プロ
パンジオール及び脂肪酸ジカルボン酸から形成されるポ
リエステルとから、ポリエステルアミドコポリマーを製
造する方法が開示されている。しかしながら、この方法
では、高分子量のポリエステルアミドを得ようとする
と、重合に長時間を要し、ブロック性が低下することに
より、機械的特性に劣るものしか得られなかった。
【0011】上記の各方法で得られたアミド系エラスト
マーにおいて、柔軟性を向上するためにナイロン含量を
減らした場合、特に高温での機械的特性が低下する。こ
のように、柔軟性と高温での機械的特性とが両立するよ
うなアミド系エラストマーは得られていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、ブロック性が高く、耐油性、耐薬品性及び成形加工
性に優れ、特に、柔軟性と高温での機械的特性とに優れ
たポリアミド系エラストマーの製造方法及びポリアミド
系エラストマーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のポリアミド系エ
ラストマーの製造方法は、一般式(1)又は(2)で表
されるポリアミド成分及び一般式(3)で表されるポリ
エステル成分の繰り返しから構成されるポリエステルア
ミドオリゴマーと、ガラス転移点(Tg)が−120〜
0℃である両末端に水酸基を有するオリゴマーと、ジイ
ソシアネートとを反応させてポリアミド系エラストマー
を製造する方法であって、上記ポリエステルアミドオリ
ゴマー中のポリアミド含有量が40〜90重量%であ
り、かつガラス転移点が−50〜50℃であることを特
徴とする。
【0014】本発明で使用されるポリエステルアミドオ
リゴマーは、一般式(1)又は(2)で表されるポリア
ミド成分及び一般式(3)で表されるポリエステル成分
の繰り返しから構成される。
【0015】 −HN−R1 −CO− ・・・・・(1) −HN−R2 −NHCO−R3 −CO− ・・・・・(2) −O−R4 −OCO−R5 −CO− ・・・・・(3)
【0016】式中、R1 は炭素数2〜20のアルキレン
基、R2 、R3 は炭素数2〜10のアルキレン基、
4 、R5 は炭素数2〜8のアルキレン基をそれぞれ示
す。
【0017】本発明で使用される両末端に水酸基を有す
るオリゴマーは、一般式(4)〜(6)で表される繰り
返し単位から選ばれる少なくとも1種より構成される。
【0018】 −R6 −O− ・・・・・(4) −O−R7 −OC− ・・・・・(5) −O−CO−O−R8 − ・・・・・(6)
【0019】式中、R6 、R7 、R8 は炭素数2〜10
のアルキレン基を示す。
【0020】本発明で使用される両末端に水酸基を有す
るオリゴマーは、両末端に水酸基を有することによっ
て、ジイソシアネートとの反応が迅速に定量的に起こる
ため、高分子量のポリアミド系エラストマーを得ること
ができる。
【0021】上記両末端に水酸基を有するオリゴマーの
ガラス転移点(Tg)は、−120〜0℃であり、好ま
しくは−100〜−20℃である。Tgが−120℃よ
り低くなると、反応が十分に進行せずに得られるポリア
ミド系エラストマーの機械的強度が低下し、Tgが0℃
より高くなると、得られるポリアミド系エラストマーの
室温及び低温での柔軟性、可撓性が低下する。
【0022】上記両末端に水酸基を有するオリゴマーの
分子量は、500〜5,000が好ましく、より好まし
くは800〜3,000である。分子量が500未満で
あると、高分子量のポリエステルアミドを得るためのジ
イソシアネート量が多くなり、得られるポリエステルア
ミドの硬度が高くなってゴム弾性が劣ったものとなる。
また、分子量が5,000を超えると、ジイソシアネー
トとの反応性が劣るので定量的にポリエステルアミドの
鎖延長反応を進めることが困難であり、同時に起こる架
橋反応を抑制することができず、生成するポリエステル
アミドは流動性の劣ったものとなる。
【0023】上記両末端に水酸基を有するオリゴマーの
例としては、分子中にR6 −O−(式中、R6 は炭素数
2〜10のアルキレン基を示す)を有するポリエーテル
が挙げられる。上記ポリエーテルとしては、例えば、ポ
リエチレングリコール、ポリ1,3−プロピレングリコ
ール、ポリ1,2−プロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール等
が挙げられ、市販品としては、BASF社製「PTH
F」等が例示される。
【0024】上記両末端に水酸基を有するオリゴマーの
例としては、分子中に−O−R7 −OCO−(式中、R
7 は炭素数2〜10のアルキレン基を示す)を有するポ
リカプロラクトンが挙げられる。上記ポリカプロラクト
ンとしては、カプロラクトンを開環重合して得られる化
合物が挙げられ、市販品としては、ユニオンカーバイド
社製「TONEポリオール」が例示される。
【0025】上記両末端に水酸基を有するオリゴマーの
例としては、分子中に−O−CO−O−R8 −(式中、
8 は炭素数2〜10のアルキレン基を示す)を有する
ポリカーボネートが挙げられる。上記ポリカーボネート
としては、例えば、ポリプロピレンカーボネート、ポリ
テトラメチレンカーボネート、ポリヘキシレンカーボネ
ート等が挙げられ、市販品としては、日本ポリウレタン
社製「ニッポラン981」が例示される。
【0026】また、上記両末端に水酸基を有するオリゴ
マーとしては、例えば、脂肪族ポリエステル、ポリカプ
ロラクトン、ポリエーテル、ポリブタジエン、ポリイソ
プレン及びこれらのポリマーの水素添加物;脂肪族ポリ
カーボネート;ポリシロキサン等が好適に用いられる。
【0027】上記両末端に水酸基を有するオリゴマーと
しては、上記の他に、日本ポリウレタン社製「ニッポラ
ン」等の脂肪族ポリエステル;三菱化学社製「ポリテー
ル」等のポリブタジエンやポリイソプレンおよびこれら
のポリマーの水素添加物などを用いることができる。
【0028】また、上記両末端に水酸基を有するオリゴ
マーとしては、一般式(7)及び(8)を主な構成単位
とするポリエステルポリオールが挙げられる。
【0029】
【化2】
【0030】式中、R9 、R10は炭素数3〜20のアル
キル基、R11、R12は炭素数3〜20のアルキレン基、
13は炭素数2〜10のアルキレン基をそれぞれ示す。
【0031】一般式(7)で表される化合物としては、
例えば、式(11)で表される化合物が挙げられる。
【0032】
【化3】
【0033】また、一般式(8)表される化合物として
は、例えば、エチレングリコール、ヘキサングリコー
ル、ノナンジオール等が挙げられる。上記2成分以外
に、アジピン酸等が使用されてもよい。上記ポリエステ
ルポリオールの市販品としては、例えば、東亜合成社製
「ペスポール」等が例示される。
【0034】上記ポリエステルアミドオリゴマーは、一
般式(9)で表されるジカルボン酸のうち少なくとも一
種、一般式(10)で表されるジオールのうち少なくとも
一種及びポリアミドからなる。
【0035】 HOOC−R14−COOH ・・・・・(9) HO−R15−OH ・・・・・(10)
【0036】式中、R14は炭素数2〜8のアルキレン
基、R15は炭素数2〜6のアルキレン基をそれぞれ示
す。
【0037】上記ジカルボン酸(9)としては、例え
ば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸等が挙げられ、これらは単独で用いられてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。また、生成するポリ
マーから得られる成形体の物性を損なわない範囲で、そ
の他の各種ジカルボン酸を併用することができる。
【0038】上記ジオール(10)としては、例えば、エ
チレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3
−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙げ
られ、これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併
用されてもよい。中でも、1,2−プロパンジオール、
ネオペンチルグリコール等の分岐を有するジオールを用
いるとアミド系エラストマーの柔軟性を向上させるので
好ましい。
【0039】更に、生成するポリマーから得られる成形
体の物性を損なわない範囲で、グリコールやポリアルキ
レンオキシドを適宜使用することができる。
【0040】上記グリコールとしては、例えば、1,7
−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、シク
ロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,
2−ジオール、シクロヘキサン−1,3−ジオール、シ
クロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジメタノール等が挙げられる。
【0041】上記ポリアルキレンオキシドとしては、例
えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシ
ド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリヘキサメチレン
オキシド等が挙げられる。
【0042】上記ポリアミドは、ポリマー主鎖にアミド
結合を有するものであって、ポリエステルの構成成分で
あるジカルボン酸及びジオールに溶解し、加熱溶融でき
るものであり、かつ還元粘度0.5〜7dL/g(1g
/dL98%硫酸溶液、20℃)であるものが好まし
い。
【0043】還元粘度が0.5dL/g未満であると、
得られる樹脂の高温での機械的強度が不足し、7dL/
gを超えると、溶解性が低下して合成が困難となるの
で、上記範囲が好ましい。
【0044】上記ポリアミドは、更に、トルエン/イソ
オクタン=1/1(重量比)混合溶液に対する膨潤度が
重量変化率で5%以下であるものが好ましい。また、上
記ポリアミドの分子量は、1,000〜60,000が
好ましく、より好ましくは2,000〜50,000で
ある。
【0045】上記ポリアミドとしては、例えば、4−ナ
イロン、6−ナイロン、6,6−ナイロン、11−ナイ
ロン、12−ナイロン、6,10−ナイロン、6,12
−ナイロン等の脂肪族ナイロン;イソフタル酸、テレフ
タル酸、メタキシリレンジアミン、2,2−ビス(パラ
アミノシクロヘキシル)プロパン、4,4′−ジアミノ
ジシクロヘキシルメタン、2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメ
チレンジアミン等の芳香族、脂環族、側鎖置換脂肪族モ
ノマーを重縮合したポリアミド等が挙げられる。
【0046】上記ポリエステルアミドオリゴマーは、任
意の方法で合成することができ、例えば、ポリアミドの
存在下で、ジカルボン酸とジオールとの重合反応によっ
て得ることができる。重合反応は、通常、エステル化反
応と重縮合反応の二段階反応で行われる。
【0047】第一段階のエステル化反応は、上記ポリア
ミドをポリエステル成分に溶解させて、透明均質な溶液
の状態で行うことが好ましい。不均一な状態では、反応
が効率よく進行しない。溶解温度は150〜230℃が
好ましい。150℃未満では溶解が困難であり、230
℃を超えると分解反応を起こす可能性がある。
【0048】第二段階の重縮合反応は、減圧下、好まし
くは10mmHg以下、180〜260℃にて行うこと
が好ましい。180℃未満であると反応速度が小さくな
ると共に、重合粘度が高くなるので効率的な重合が困難
となり、260℃を超えると、分解反応や着色を起こす
可能性がある。
【0049】上記重縮合反応において、ポリアミドの配
合量は、ジカルボン酸とジオールとからなるポリエステ
ル構成成分100重量部に対して、30〜1000重量
部が好ましい。
【0050】上記重縮合反応において、上記ポリエステ
ル構成成分の割合は、上記ジカルボン酸1モルに対し
て、上記ジオール1〜3モルを仕込むことが好ましい。
上記ジカルボン酸1モルに対して、上記ジオールが1モ
ル未満であると、エステル化反応が効率よく進行せず、
3モルを超えると過剰のジオール成分を用いるためコス
ト面で不利であり、かつ過剰なジオール成分によりポリ
アミドの切断反応が起こりやすくなるのでブロック性の
低下が起こり、耐熱性が低下する。
【0051】上記重縮合反応には、一般にポリエステル
の製造に用いられる触媒を使用してもよく、触媒として
は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウ
ム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチ
ウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲルマ
ニウム、タングステン、錫、鉛、アンチモン、ヒ素、セ
リウム、ホウ素、カドミウム、マンガン、ジルコニウム
等の金属;それらの有機金属化合物、有機酸塩、金属ア
ルコキシド、金属酸化物等が挙げられる。これらの触媒
は単独で使用されてもよく、二種以上が併用されてもよ
い。
【0052】上記触媒の中でも、酢酸カルシウム、ジア
シル第一錫、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサイ
ド、ジブチル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、錫
ジオクタノエート、錫テトラアセテート、トリイソブチ
ルアルミニウム、テトラブチルチタネート、テトラプロ
ポキシチタネート、チタン(オキシ)アセチルアセテー
ト、二酸化ゲルマニウム、タングステン酸、三酸化アン
チモン等が特に好ましい。
【0053】上記ポリエステルアミドオリゴマー中のポ
リアミドの含有量は、40〜90重量%に制限され、好
ましくは50〜80重量%である。含有量が40重量%
未満であると、ポリエステルアミドオリゴマーはべたつ
きのある粘調な固体となり、フィーダーへの付着やブロ
ッキングを起こすために押出機を用いた連続生産には不
適であり、生成する上記アミド系エラストマーから得ら
れる成形体の高温での機械的特性が不足する。含有量が
90重量%を超えると、ポリエステルアミドオリゴマー
と両末端に水酸基を有するオリゴマーとの相溶性が低下
し、反応が困難となる。
【0054】上記ポリエステルアミドオリゴマーの極限
粘度 [η] (30℃のオルトクロロフェノール中で測定
される)は、0.1〜0.5dL/gが好ましく、より
好ましくは0.2〜0.4dL/gである。
【0055】上記極限粘度 [η] が、0.1dL/g未
満であると、高分子量のポリエステルアミドを得るため
のジイソシアネート量が多くなり、得られるポリエステ
ルアミドの硬度が高くなるのでゴム弾性が劣ったものと
なり、0.5dL/gを超えると、両末端に水酸基を有
するオリゴマーとの相容性が悪くなると共に、同時にジ
イソシアネートとの反応性が劣るので定量的にポリエス
テルアミドの鎖延長反応を進めることが困難となり、ま
た同時に起こる架橋反応を抑制することができなくなる
ので、生成するポリエステルアミドは流動性の劣ったも
のとなる。
【0056】上記ポリエステルアミドオリゴマーのガラ
ス転移点は−50〜50℃に限定され、好ましくは−4
0〜0℃である。ガラス転移点が、−50℃未満では上
記ポリアミド含有量を満たすポリエステルアミドオリゴ
マーは合成し難く、50℃を超えると、得られるポリエ
ステルアミドオリゴマーは柔軟性や可撓性に劣るものと
なる。
【0057】本発明の製造方法において、ポリアミド系
エラストマーは、このようにして得られたポリエステル
アミドオリゴマーの両末端の水酸基および両末端に水酸
基を有するオリゴマーの両末端の水酸基と、ジイソシア
ネートのイソシアネート基とを鎖延長反応させることに
より得ることができる。
【0058】上記ポリエステルアミドオリゴマーの使用
量は、両末端に水酸基を有するオリゴマー100重量部
に対して20〜300重量部が好ましく、より好ましく
は40〜100重量部である。
【0059】使用量が、20重量部未満では、生成する
ポリアミド系エラストマーから得られる成形体の機械的
強度が不足し、300重量部を超えると、ハードセグメ
ント含有量が多くなるので硬くなり、良好なゴム弾性を
有するポリアミド系エラストマーを得ることができなく
なる。
【0060】上記ジイソシアネートは、同一分子内に2
個のイソシアネート基を有する化合物であればその構造
は特に限定されず、生成したポリエステルアミドの流動
性を保つ範囲で、3個以上のイソシアネート基を有する
化合物が用いられてもよい。
【0061】上記ジイソシアネートとしては、例えば、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナ
フタレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト;1,2−エチレンジイソシアネート、1,3−プロ
ピレンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネ
ート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,
4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロ
ヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水素添加した4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート等の脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。
【0062】上記ジイソシアネートの使用量は、両末端
に水酸基を有するオリゴマー100重量部に対して、1
〜50重量部が好ましく、より好ましくは2〜30重量
部である。使用量が、1重量部未満であると、高分子量
のポリエステルアミドエラストマーを得ることが困難と
なり、強度が充分なポリエステルアミドオリゴマーを得
ることができなくなる。また、使用量が、50重量部を
超えると、過剰のイソシアネート基が分子間の架橋反応
を起こし、生成するポリエステルアミドオリゴマーの流
動性が低下する。さらに、上記ジイソシアネートの使用
量は、両末端に水酸基を有するオリゴマー1モルに対し
て、1〜1.5モルが好ましく、1.1〜1.4モルが
より好ましい。
【0063】上記鎖延長反応において押出機を用いるこ
とができる。押出温度は、160〜240℃が好まし
く、より好ましくは180〜220℃である。押出温度
が、160℃未満であると、ポリエステルアミドオリゴ
マーが溶融しないため反応が困難となって高分子量のポ
リアミド系エラストマーを得ることができず、240℃
を超えると、ポリエステルアミドオリゴマー及びジイソ
シアネートが分解し、強度が充分なポリアミド系エラス
トマーを得ることができなくなる。
【0064】本発明においては、上記ポリアミド系エラ
ストマーの製造時に触媒を用いることができる。触媒と
しては、例えば、ジアシル第一錫、テトラアシル第二
錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジラウレート、
ジメチル錫マレート、錫ジオクタノエート、錫テトラア
セテート、トリエチレンアミン、ジエチレンアミン、ト
リエチルアミン、ナフテン酸金属塩、オクチル酸金属
塩、トリイソブチルアルミニウム、テトラブチルチタネ
ート、酢酸カルシウム、二酸化ゲルマニウム、三酸化ア
ンチモン等が好ましい。これらは単独で使用されてもよ
く、二種以上が併用されてもよい。
【0065】上記ポリアミド系エラストマーは、極限粘
度(オルトクロロフェノール中、30℃)が0.8〜
2.7となるまで鎖延長反応を進行させて得られるもの
が好ましい。極限粘度(オルトクロロフェノール中、3
0℃)が、0.8より小さくなると、得られるポリアミ
ド系エラストマーの分子量が小さく機械的強度が劣った
ものとなり、2.7よりも大きくなると、得られるポリ
アミド系エラストマーの分子量が大きくなりすぎて溶融
流動性が悪くなり、成形加工性が低下する。
【0066】上記ポリアミド系エラストマーには、安定
剤が使用されてよく、例えば、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス{2−
[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)−プロピオニロキシ]−1,1−ジメチルエ
チル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカン等のヒンダードフェノール系酸化防止
剤;トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト、トリラウリルホスファイト、2−t−ブチル−
α−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p
−クメニルビス(p−ノニルフェニル)ホスファイト、
ジミリスチル 3,3'-チオジプロピオネート、ジステ
アリル 3,3'-チオジプロピオネート、ペンタエリス
チリルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネー
ト)、ジトリデシル 3,3'-チオジプロピオネート等
の熱安定剤等が挙げられる。
【0067】本発明で得られるアミド系エラストマーに
は、製造時又は製造後の実用性を損なわない範囲で、繊
維、無機充填剤、難燃剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、
無機物、高級脂肪酸塩等の添加剤が添加されてもよい。
【0068】上記繊維としては、例えば、ガラス繊維、
炭素繊維、ボロン繊維、炭化けい素繊維、アルミナ繊
維、アモルファス繊維、シリコン・チタン・炭素系繊維
等の無機繊維;アラミド繊維等の有機繊維等が挙げられ
る。上記無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、マイカ、タルク等が挙げられる。上記
難燃剤としては、例えば、ヘキサブロモシクロドデカ
ン、トリス−(2,3−ジクロロプロピル)ホスフェー
ト、ペンタブロモフェニルアリルエーテル等が挙げられ
る。
【0069】上記紫外線吸収剤としては、例えば、P−
tert−ブチルフェニルサリシレート、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシ−2'-カルボキシベンゾフェノン、2,4,
5−トリヒドロキシブチロフェノン等が挙げられる。
上記帯電防止剤としては、例えば、N,N−ビス(ヒド
ロキシエチル)アルキルアミン、アルキルアリルスルホ
ネート、アルキルスルホネート等が挙げられる。
【0070】上記無機物としては、例えば、硫酸バリウ
ム、アルミナ、酸化珪素等が挙げられる。上記高級脂肪
酸塩としては、例えば、ステアリン酸ナトリウム、ステ
アリン酸バリウム、パルミチン酸ナトリウム等が挙げら
れる。
【0071】上記ポリアミド系エラストマーには、その
他の熱可塑性樹脂、ゴム成分等を混合して、その性質を
改質してもよい。上記その他の熱可塑性樹脂としては、
例えば、ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリスルフォン、ポリエステル等が挙げられる。
【0072】上記ゴム成分としては、例えば、天然ゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン、
ポリイソプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体(EPM、EPD
M)、ポリクロロプレン、ブチルゴム、アクリルゴム、
シリコンゴム、ウレタンゴム、オレフィン系熱可塑性エ
ラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、塩ビ系
熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマ
ー、アミド系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0073】上記ポリアミド系エラストマーは、従来公
知の、プレス成形、押出成形、射出成形、ブロー成形等
の成形法により成形体とすることができる。成形温度
は、アミド系エラストマーの融点、成形方法等によって
異なるが、130〜280℃が好ましい。成形温度が、
130℃未満であると、ポリアミド系エラストマーの流
動性が低くなるため均一な成形体が得られず、280℃
を超えると、ポリアミド系エラストマーが分解するた
め、十分な強度を有する成形体を得ることができなくな
る。
【0074】本発明のアミド系エラストマーを用いて得
られた成形体は、例えば、自動車部品、電気及び電子部
品、工業部品、スポーツ用品、メディカル用品等に好適
に用いられる。自動車部品としては、例えば、等速ジョ
イントブーツ、ラックアンドオピニオヨンブーツ等のブ
ーツ類;ボールジョイントシール;安全ベルト部品;バ
ンパーフェイシア;エンブレム;モール等が挙げられ
る。
【0075】上記電気及び電子部品としては、例えば、
電線被覆材、ギア類、ラバースイッチ、メンブレンスイ
ッチ、タクトスイッチ、O−リング等が挙げられる。上
記工業部品としては、例えば、油圧ホース、コイルチュ
ーブ、シール材、パッキン、Vベルト、ロール、防振制
振材料、ショックアブソーバー、カップリング、ダイヤ
フラム等が挙げられる。
【0076】上記スポーツ用品としては、例えば、靴
底、球技用ボール等が挙げられる。上記メディカル用品
としては、例えば、メディカルチューブ、輸血パック、
カテーテル等が挙げられる。上記用途の他、弾性繊維、
弾性シート、複合シート、ホットメルト接着剤、他の樹
脂とのアロイ用素材等としても好適に用いることができ
る。
【0077】
【作用】本発明の製造方法で得られるポリアミド系エラ
ストマーにおいて、ポリアミドの結晶が架橋点を構成す
ることによりエラストマーとしての特性を発現する。上
記ポリアミド系エラストマーでは、分子中にポリエステ
ルアミドオリゴマーリッチな部分と両末端に水酸基を有
するオリゴマーリッチな部分とによって構成される。ポ
リエステルアミドオリゴマーリッチな部分では、従来の
ポリアミド系エラストマーよりもポリアミドが結晶化し
やすく、その結果、強固な架橋点が形成され、高温での
機械特性に優れたエラストマー材料となる。さらに、両
末端に水酸基を有するオリゴマーリッチな部分が存在す
ることにより架橋点間分子量が増大し、その結果、柔軟
性に富んだエラストマー材料となる。
【0078】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて、本発明を
更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限
定されるものではない。
【0079】(実施例1)アジピン酸76重量部、ブチ
レングリコール56重量部〔仕込み時のアジピン酸成分
/ジオール成分=1/1.2(モル比)〕、6−ナイロ
ン(東洋紡績社製「T850」、98%硫酸中、20℃
での還元粘度3.5dL/g)280重量部、触媒とし
てテトラブチルチタネート0.4量部、ならびに、安定
剤として1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン0.4重量部及びトリス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)ホスファイト0.4重量部を加え、反応
系を窒素下、200℃に昇温した。30分後にはナイロ
ンが溶解し、透明な溶液となった。この温度でさらに4
時間保ち、エステル化反応を行った。エステル化反応の
進行は留出する水分量を計量することにより確認した。
エステル化反応進行後、20分間で240℃まで昇温
し、減圧操作を行った。重合系は20分で2mmHg以
下の減圧度に達した。この状態で15分重縮合反応を行
った結果、白色のポリエステルアミドオリゴマー(I)
384重量部が得られた。
【0080】得られたポリエステルアミドオリゴマー
(I)の極限粘度[η]は0.36dL/g(オルトク
ロルフェノール中、30℃)であり、アミド含有量は7
3重量%、ガラス転移点は−10℃であった。このポリ
エステルアミドオリゴマー52重量部、両末端に水酸基
を有するオリゴマーとして、両末端に水酸基を有するポ
リエーテル(BASF社製「PTHF2000」、T
g;−60℃、分子量;2,000)100重量部、及
び、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート1
6.7重量部を、二軸押出機(ベルストルフ社製、L/
D=25)を用いて、200℃で混練(滞留時間180
秒)し、ポリアミド系エラストマーのペレットを得た。
得られたペレットを用いて、プレス成形(プレス温度2
00℃)により、2mm厚のシートを作製した。
【0081】(実施例2)アジピン酸141重量部、ブ
チレングリコール104重量部〔仕込み時のアジピン酸
成分/ジオール成分=1/1.2(モル比)〕、6−ナ
イロン(東洋紡績社製「T850」、98%硫酸中、2
0℃での還元粘度3.5dL/g)200重量部、触媒
としてテトラブチルチタネート0.4量部、ならびに、
安定剤として1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン0.4重量部及びトリス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイト0.4重量部を加え、
反応系を窒素下、200℃に昇温した。30分後にはナ
イロンが溶解し、透明な溶液となった。この温度でさら
に4時間保ち、エステル化反応を行った。エステル化反
応の進行は留出する水分量を計量することにより確認し
た。エステル化反応進行後、20分間で240℃まで昇
温し、減圧操作を行った。重合系は20分で2mmHg
以下の減圧度に達した。この状態で15分重縮合反応を
行った結果、白色のポリエステルアミドオリゴマー39
3重量部が得られた。
【0082】得られたポリエステルアミドオリゴマーの
極限粘度[η]は、0.35dL/g(オルトクロルフ
ェノール中、30℃)であり、アミド含有量は50重量
%、ガラス転移点は−20℃であった。このポリエステ
ルアミドオリゴマー52重量部、両末端に水酸基を有す
るオリゴマーとして、両末端に水酸基を有するポリエー
テル(BASF社製「PTHF2000」,Tg;−6
0℃、分子量;2,000)100重量部、及び、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート16.7重量
部を、二軸押出機(ベルストルフ社製、L/D=25)
を用いて、200℃で混練(滞留時間180秒)し、ポ
リアミド系エラストマーのペレットを得た。得られたペ
レットを用いて、プレス成形(プレス温度200℃)に
より、2mm厚のシートを作製した。
【0083】(比較例1)アジピン酸212重量部、ブ
チレングリコール157重量部〔仕込み時のアジピン酸
成分/ジオール成分=1/1.2(モル比)〕、東洋紡
績社製6−ナイロン(T850、98%硫酸中、20℃
での還元粘度3.5dL/g)100重量部、触媒とし
てテトラブチルチタネート0.4量部、ならびに、安定
剤として1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン0.4重量部及びトリス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)ホスファイト0.4重量部を加え、反応
系を窒素下、200℃に昇温した。30分後にはナイロ
ンが溶解し、透明な溶液となった。この温度でさらに1
時間保ち、エステル化反応を行った。エステル化反応の
進行は留出する水分量を計量することにより確認した。
エステル化反応進行後、20分間で240℃まで昇温
し、減圧操作を行った。重合系は20分で2mmHg以
下の減圧度に達した。この状態で15分重縮合反応を行
った結果、白色のポリエステルアミドオリゴマー391
重量部が得られた。
【0084】得られたポリエステルアミドオリゴマーの
極限粘度[η]は、0.3dL/g(オルトクロルフェ
ノール中、30℃)であり、アミド含量は25重量%、
ガラス転移点は−42℃であった。このポリエステルア
ミドオリゴマー100重量部、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート8重量部を、二軸押出機(ベルス
トルフ社製、L/D=25)を用いて、200℃で混練
(滞留時間180秒)し、アミド系エラストマーのペレ
ットを得た。得られたペレットを用いて、プレス成形
(プレス温度200℃)により、2mm厚のシートを作
製した。
【0085】(比較例2)ポリエステルアミドオリゴマ
ー(I)の代わりに、6−ナイロン(東洋紡績社製「T
850」、98%硫酸中、20℃での還元粘度3.5d
L/g)を用いたこと以外は実施例1と同様の押出を行
った。6−ナイロンとポリエーテルは相溶性が悪く、反
応が進行しなかった。押出生成物は脆い固体であり、プ
レス成形によって強靱なシートを得ることはできなかっ
た。
【0086】上記で得られたポリエステルアミドオリゴ
マー及びそのシートについて、以下の測定を行い、その
結果を表1に示した。 ポリアミド含量 ポリエステルアミドオリゴマーと両末端に水酸基を有す
るオリゴマーとの合計重量と、対応するポリエステルア
ミドオリゴマーの合成時の仕込み時のポリアミドの重量
の割合から算出した。 極限粘度[η] ウベローデ粘度管を用い、o−クロロフェノール中、3
0℃で測定した。 融点および融解熱 示差走査熱量計(DSC)を用い、昇温速度10℃/分
で測定を行った。 表面硬度 ASTM D2240に準拠し、Dタイプデュロメータ
ー又はAタイプデュロメーターにて表面硬度を測定し
た。 引張弾性率(E') 動的粘弾性スペクトルを10HZで温度を変化させて測
定し、室温(22℃)および高温(160℃)でのE’
の値から評価した。
【0087】
【表1】
【0088】実施例と比較例の物性データを比較した場
合、(1)実施例1と比較例1とはアミド含量が同じで
あるにも関わらず、アミドの結晶融解にともなう融解熱
が実施例1の場合の方が大きいこと、(2)融点は実施
例の方が高いことから、実施例の方が比較例よりアミド
の結晶が強固なものであることがわかる。さらに、
(3)弾性率は実施例の方が比較例より低いことから、
架橋点間分子量が実施例の方が大きいことがわかる。以
上の点から、実施例ではブロック性の高いアミド系エラ
ストマーが得られたものと考えられる。
【0089】(実施例3)アジピン酸76重量部、ブチ
レングリコール56重量部〔仕込み時のアジピン酸成分
/ジオール成分=1/1.2(モル比)〕、及び、6−
ナイロン(東洋紡績社製「T850」、98%硫酸中、
20℃での還元粘度3.5dL/g)280重量部を使
用したこと以外は、実施例1と同様にして、白色のポリ
エステルアミドオリゴマー384重量部を得た。得られ
たポリエステルアミドオリゴマーは、の極限粘度[η]
が0.39dL/g(オルトクロルフェノール中、30
℃)、Tgが−10℃、アミド含有量が72重量%であ
った。
【0090】このポリエステルアミドオリゴマー75.
2重量部、両末端に水酸基を有するオリゴマーとして、
両末端に水酸基を有するポリエーテル(BASF社製
「PTHF2000」,Tg;−60℃、分子量2,0
00)100重量部、及び、4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート16.9重量部を、二軸押出機(ベ
ルストルフ社製、L/D=25)を用いて、220℃で
混練(滞留時間180秒)し、ポリアミド系エラストマ
ーのペレットを得た。得られたペレットを用いて、プレ
ス成形(プレス温度220℃)により、2mm厚のシー
トを作製した。
【0091】(実施例4)ポリエステルアミドオリゴマ
ー75.2重量部、両末端に水酸基を有するオリゴマー
として、両末端に水酸基を有するポリエーテル(BAS
F社製「PTHF1000」,Tg;−60℃、分子量
1,000)100重量部、及び、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート37重量部を用いたこと以外
は、実施例2と同様にして、ポリアミド系エラストマー
のペレットを得た。得られたペレットを用いて、プレス
成形(プレス温度220℃)により、2mm厚のシート
を作製した。
【0092】(比較例2)アジピン酸164重量部、ブ
チレングリコール127重量部〔仕込み時のアジピン酸
成分/ジオール成分=1/1.2(モル比)〕、及び、
6−ナイロン(東洋紡績社製「T850」、98%硫酸
中、20℃での還元粘度3.5dL/g)100重量部
を使用したこと以外は、実施例2と同様にして、白色の
ポリエステルアミドオリゴマー333重量部を得た。得
られたポリエステルアミドオリゴマーは、の極限粘度
[η]が0.32dL/g(オルトクロルフェノール
中、30℃)、Tgが−38℃、アミド含有量が30重
量%であった。
【0093】このポリエステルアミドオリゴマー100
重量部、及び、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート7.6重量部を、二軸押出機(ベルストルフ社
製、L/D=25)を用いて、200℃で混練(滞留時
間180秒)し、ポリアミド系エラストマーのペレット
を得た。得られたペレットを用いて、プレス成形(プレ
ス温度220℃)により、2mm厚のシートを作製し
た。
【0094】(実施例5)アジピン酸146重量部、ブ
チレングリコール108重量部〔仕込み時のアジピン酸
成分/ジオール成分=1/1.2(モル比)〕、及び、
6−ナイロン(東洋紡績社製「T850」、98%硫酸
中、20℃での還元粘度3.5dL/g)800重量部
を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、白色の
ポリエステルアミドオリゴマー1000重量部を得た。
得られたポリエステルアミドオリゴマーは、の極限粘度
[η]が0.40dL/g(オルトクロルフェノール
中、30℃)、Tgが−5℃、アミド含有量が80重量
%であった。
【0095】このポリエステルアミドオリゴマー75.
2重量部、両末端に水酸基を有するオリゴマーとして、
ポリカプロラクトン(ユニオンカーバイド社製「TON
E0240HP」,Tg;−60℃、分子量2,00
0)100重量部、及び、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート17.2重量部を、二軸押出機(ベル
ストルフ社製、L/D=25)を用いて、220℃で混
練(滞留時間180秒)し、ポリアミド系エラストマー
のペレットを得た。得られたペレットを用いて、プレス
成形(プレス温度220℃)により、2mm厚のシート
を作製した。
【0096】(実施例6)ポリカプロラクトンとして、
ユニオンカーバイド社製「TONE 0221HP」,
Tg;−62℃、分子量1,000)100重量部、及
び、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート3
8.5重量部を使用したこと以外は、実施例5と同様に
して、ポリアミド系エラストマーのペレットを得た。得
られたペレットを用いて、プレス成形(プレス温度22
0℃)により、2mm厚のシートを作製した。
【0097】(実施例7)アジピン酸146重量部、ブ
チレングリコール108重量部〔仕込み時のアジピン酸
成分/ジオール成分=1/1.2(モル比)〕、及び、
6−ナイロン(東洋紡績社製「T850」、98%硫酸
中、20℃での還元粘度3.5dL/g)600重量部
を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、白色の
ポリエステルアミドオリゴマー800重量部を得た。得
られたポリエステルアミドオリゴマーは、の極限粘度
[η]が0.38dL/g(オルトクロルフェノール
中、30℃)、Tgが−10℃、アミド含有量が75重
量%であった。
【0098】このポリエステルアミドオリゴマー75.
2重量部、両末端に水酸基を有するオリゴマーとして、
ポリカーボネート(日本ポリウレタン社製「ニッポラン
981」,Tg;−55℃、分子量2,000)100
重量部、及び、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート18.8重量部を、二軸押出機(ベルストルフ社
製、L/D=25)を用いて、220℃で混練(滞留時
間180秒)し、ポリアミド系エラストマーのペレット
を得た。 得られたペレットを用いて、プレス成形(プ
レス温度220℃)により、2mm厚のシートを作製し
た。
【0099】(実施例8)ポリエステルアミドオリゴマ
ー100重量部、両末端に水酸基を有するオリゴマーと
して、ポリカーボネート(日本ポリウレタン社製「ニッ
ポラン981」,Tg;−55℃、分子量2,000)
100重量部、及び、4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート18.8重量部を使用したこと以外は、実
施例6と同様にして、ポリアミド系エラストマーのペレ
ットを得た。得られたペレットを用いて、プレス成形
(プレス温度220℃)により、2mm厚のシートを作
製した。
【0100】(実施例9)アジピン酸76重量部、ブチ
レングリコール66重量部〔仕込み時のアジピン酸成分
/ジオール成分=1/1.2(モル比)〕、及び、6−
ナイロン(東洋紡績社製「T850」、98%硫酸中、
20℃での還元粘度3.5dL/g)280重量部を使
用したこと以外は、実施例1と同様にして、白色のポリ
エステルアミドオリゴマー384重量部を得た。得られ
たポリエステルアミドオリゴマーは、の極限粘度[η]
が0.39dL/g(オルトクロルフェノール中、30
℃)、Tgが−10℃、アミド含有量が72重量%であ
った。
【0101】このポリエステルアミドオリゴマー75.
2重量部、両末端に水酸基を有するオリゴマーとして、
ポリエステルポリオール(東亜合成社製「ペスポール6
00」,Tg;−55℃、分子量2,000)100重
量部、及び、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート37重量部を、二軸押出機(ベルストルフ社製、L
/D=25)を用いて、220℃で混練(滞留時間18
0秒)し、ポリアミド系エラストマーのペレットを得
た。得られたペレットを用いて、プレス成形(プレス温
度220℃)により、2mm厚のシートを作製した。
【0102】(実施例10)ポリエステルポリオールとし
て、東亜合成社製「ペスポール602」(分子量3,0
00、ガラス転移点−55℃)100重量部、及び、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート13重量
部を使用したこと以外は、実施例8と同様にしてポリア
ミド系エラストマーのペレットを得た。このペッレトか
らプレス成形(プレス温度220℃)により2mm厚の
シートを作製した。
【0103】上記実施例3〜10及び比較例3で得られた
ポリアミド系エラストマー及びそのシートについて、実
施例1と同様な〜の測定、ならびに、以下の及び
の測定を行い、その結果を表2に示した。 ガラス転移温度(Tg) 示差走査熱量計(DSC)を用い、昇温速度10℃/分
で測定を行った。 耐水性 85℃の熱水い2週間浸漬した試料片について引張破断
強度を測定し、浸漬前の試料片の引張破断強度に対する
強度保持率によって耐水性を評価すた。尚、引張破断強
度の測定はJIS K6301に準拠して行った。
【0104】
【表2】
【0105】
【発明の効果】本発明の製造方法は、上述の通りであ
り、ポリアミドセグメントのブロック性が高く、柔軟性
と高温での機械的特性とが共に優れたアミド系エラスト
マーを提供する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)又は(2)で表されるポリ
    アミド成分及び一般式(3)で表されるポリエステル成
    分の繰り返しから構成されるポリエステルアミドオリゴ
    マーと、ガラス転移点(Tg)が−120〜0℃である
    両末端に水酸基を有するオリゴマーと、ジイソシアネー
    トとを反応させてポリアミド系エラストマーを製造する
    方法であって、上記ポリエステルアミドオリゴマーはポ
    リアミド含有量が40〜90重量%であり、かつガラス
    転移点(Tg)が−50〜50℃であることを特徴とす
    るポリアミド系エラストマーの製造方法。 −HN−R1 −CO− ・・・・・(1) −HN−R2 −NHCO−R3 −CO− ・・・・・(2) −O−R4 −OCO−R5 −CO− ・・・・・(3) (式中、R1 は炭素数2〜20のアルキレン基、R2
    3 は炭素数2〜10のアルキレン基、R4 、R5 は炭
    素数2〜8のアルキレン基をそれぞれ示す)
  2. 【請求項2】 両末端に水酸基を有するオリゴマーが、
    一般式(4)〜(6)で表される繰り返し単位から選ば
    れる少なくとも1種より構成されるものである請求項1
    記載のポリアミド系エラストマーの製造方法。 −R6 −O− ・・・・・(4) −O−R7 −OC− ・・・・・(5) −O−CO−O−R8 − ・・・・・(6) (式中、R6 、R7 、R8 は炭素数2〜10のアルキレ
    ン基を示す)
  3. 【請求項3】 両末端に水酸基を有するオリゴマーが、
    一般式(7)及び(8)を主な構成単位とする請求項1
    記載のポリアミド系エラストマーの製造方法。 【化1】 (式中、R9 、R10は炭素数3〜20のアルキル基、R
    11、R12は炭素数3〜20のアルキレン基、R13は炭素
    数2〜10のアルキレン基をそれぞれ示す)
  4. 【請求項4】 ポリエステルアミドオリゴマーが、一般
    式(9)で表されるジカルボン酸のうち少なくとも一種
    と、一般式(10)で表されるジオールのうち少なくとも
    一種と、還元粘度(1g/dL98%硫酸溶液、20
    ℃)が0.5〜7dL/gであるポリアミドとの反応に
    より形成されるものである請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のポリアミド系エラストマーの製造方法。 HOOC−R14−COOH ・・・・・(9) HO−R15−OH ・・・・・(10) (式中、R14は炭素数2〜8のアルキレン基、R15は炭
    素数2〜6のアルキレン基をそれぞれ示す)
  5. 【請求項5】 ポリエステルアミドオリゴマーが、一般
    式(9)で表されるジカルボン酸のうち少なくとも一種
    と、一般式(10)で表されるジオールのうち少なくとも
    一種とからなるポリエステル構成成分100重量部に、
    還元粘度(1g/dL98%硫酸溶液、20℃)が0.
    5〜7dL/gであるポリアミド30〜1000重量部
    を溶解させ、前記ポリエステル構成成分のエステル化反
    応を150〜230℃で行うことにより得られる透明均
    質溶液を、減圧下、180〜260℃にて重合反応を進
    行させて得られるものである請求項1から4のいずれか
    1項に記載のポリアミド系エラストマーの製造方法。 HOOC−R14−COOH ・・・・・(9) HO−R15−OH ・・・・・(10) (式中、R14は炭素数2〜8のアルキレン基、R15は炭
    素数2〜6のアルキレン基をそれぞれ示す)
  6. 【請求項6】 ポリエステルアミドオリゴマー20〜3
    00重量部と、両末端に水酸基を有するオリゴマー10
    0重量部と、ジイソシアネート1〜50重量部とを反応
    させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項
    に記載のポリアミド系エラストマーの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
    ポリアミド系エラストマーの製造方法によって得られ
    る、極限粘度(オルトクロロフェノール中、30℃)が
    0.8〜2.7であるポリアミド系エラストマー。
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EP3012278A1 (en) * 2014-10-21 2016-04-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Polyurethane elastomer, thermoplastic resin composition comprising the polyurethane elastomer, molded article made of the thermoplastic resin composition, and method of preparing the polyurethane elastomer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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