JPH06182623A - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

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JPH06182623A
JPH06182623A JP33864392A JP33864392A JPH06182623A JP H06182623 A JPH06182623 A JP H06182623A JP 33864392 A JP33864392 A JP 33864392A JP 33864392 A JP33864392 A JP 33864392A JP H06182623 A JPH06182623 A JP H06182623A
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pump
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工液中の溶存酸素が被加工物に作用するの
を防止でき、かつ、加工粉が被加工物の上面に堆積する
のを防ぎ、被加工物に電食や錆が発生するのを防止でき
ること。 【構成】 被加工物1を加工液に浸漬させる加工槽4
と、汚液7を収容する汚液槽8と、清液9を貯留する清
液槽10と、前記汚液槽8内の汚液7を直接加工槽4に
供給する汚液循環ポンプ16と、前記清液槽10内の清
液9を直接加工槽4に供給する清液循環ポンプ17と、
加工条件に応じて前記第1のポンプと第2のポンプの経
路を切換える電磁弁18,19と、加工槽4に配設され
た噴出口20とを有し、加工条件に応じて前記両ポンプ
16,17の運転及び電磁弁18,19を適宜切換え、
噴出口20から汚液7または清液9を噴出し、前記加工
槽4内を循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工装置に
関するものであり、特に、加工液を供給することによ
り、加工中の被加工物の酸化及び錆の発生を防止して、
加工面の品質が改善できるワイヤ放電加工装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水系加工液を用いたワイヤ放電加
工の場合、加工の特性上、被加工物は陽極となるため、
被加工物の表面に酸化層や錆が発生し易い。また、鉄
(Fe)系材料の被加工物中では、S55C、NAK材
などが、特に、錆易く、また、焼入処理を行なったもの
よりも、生材の方が錆易いことが知られている。この酸
化・錆の生成には、上記のような加工の特性や、材料の
影響以外にもさまざまな要因が関係し、被加工物の周囲
の環境の影響として、次のようなことが明らかとなって
いる。 (1)加工液の流れがなく静止状態にある場合は、流れ
のある場合に比較し錆が発生し易い。 (2)被加工物の表面に加工粉等の異種金属が付着する
と、被加工物に電食や錆が発生する。 (3)加工液の電導度が低いほど酸化・錆が進行し易
い。
【0003】以下、従来の放電加工装置を図に基づいて
説明する。図4は従来のワイヤ放電加工装置を示す全体
構成図である。図において、1は被加工物、2は被加工
物1を固定する定盤、3a,3bはそれぞれ上部、下部
の加工液ノズル、4は放電加工装置機械本体の加工槽、
5は加工槽4に取付けられ、加工液を排出するドレン、
6は加工条件の変更や加工送り等を制御する数値制御装
置(以下、NC制御装置という)、7は加工槽4から排
出される汚液、8は汚液7を収容する汚液槽、9は汚液
7の加工粉を取除いた清液、10は加工槽4に清液9を
供給する清液槽、11は汚液7を濾過する濾過フィル
タ、12は濾過フィルタ11に汚液7を汲上げる汚液フ
ィルタポンプ、13は加工槽4に加工液を充満させる充
満ポンプ、14はワイヤ放電加工装置の加工部に加工液
として清液9を供給する加工液ポンプ、15は加工液の
温度を室温と同等になるように制御する加工液温度制御
装置である。
【0004】次に、上記従来のワイヤ放電加工装置の動
作について説明する。まず、被加工物1の加工準備とし
て、充満ポンプ13を動作させ、汚液槽8から汚液7を
汲上げ加工槽4に充満させる。加工槽4に加工液(汚液
7)が充満し、被加工物1が浸漬すると加工が可能な状
態になる。被加工物1の加工が行われる加工部には、上
下方向より加工液ノズル3a,3bを通して加工液であ
る純水または高子化合物などを添加した水系加工液が供
給され、加工が行なわれる。被加工物1の加工により発
生する加工粉を含んだ加工液は、加工槽4のドレン5か
ら排出され、汚液槽8に収容される。前記汚液槽8内の
汚液7は、汚液フィルタポンプ12によって濾過フィル
タ11に圧送され、加工粉等が濾過されて清液9とな
り、清液槽10に貯留される。前記清液槽10内の清液
9は、加工液ポンプ14で汲上げられ、加工液温度制御
装置15により室温と同程度に温度が調整され、加工液
ノズル3a,3bを通して再び加工部に供給され、加工
が継続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のワ
イヤ放電加工装置では、被加工物の加工部には加工液が
供給されているが、加工槽内では加工液の流れがほとん
どないため、被加工物の周囲の加工液は静止状態とな
り、次のような原因によって被加工物に錆が発生すると
いう問題があった。 (1)被加工物の加工部以外の加工液に流れがない部分
では、加工液中の溶存酸素が被加工物に作用し易く、被
加工物の表面が酸化し、酸化層が形成され、錆が発生す
る。 (2)放電加工により発生する加工粉が被加工物の上面
に堆積し、被加工物と加工粉が局部電池となることか
ら、被加工物が電解作用により腐食し、被加工物の表面
に電食や錆が発生する。
【0006】このような錆の発生は、加工槽内で加工液
を循環させ、被加工物の周囲に加工液の流れを作ること
で防止できるが、加工槽内を循環させる加工液の流量の
確保と、加工条件に応じた加工液の切換えが重要であ
る。
【0007】まず、加工槽内を循環させる加工液の流量
については、被加工物に堆積した加工粉を除去するため
に、ある程度多くの流量が必要である。ここで、加工槽
内を循環させる加工液には、加工粉を含んだ汚液と加工
粉が濾過された清液の2つが考えられる。汚液を循環さ
せる場合は、流量の確保に問題はないが、清液を循環さ
せる場合は、加工粉を濾過する際の濾過流量に制限があ
るため、循環させる加工液の流量を増やすことが難し
い。
【0008】次に、加工槽内で流量の多い汚液を循環さ
せると仮定すると、荒加工の場合は、加工による加工粉
の発生量が多いため、加工槽内を循環する加工液に加工
粉が含まれていても加工に与える影響はなく、循環する
加工液の流量が多い方が被加工物に堆積する加工粉を除
去するには好都合である。しかし、仕上加工の場合は、
汚液を循環させると、加工粉を通して二次放電が発生
し、加工面が荒れるといった問題がある。つまり、仕上
加工の場合は、加工による加工粉の発生量が少なく、被
加工物の上面に堆積する加工粉も少ないので、循環させ
る加工液の流量は少なくてよく、溶存酸素が被加工物の
表面で作用しないだけの流量があれば良い。
【0009】したがって、加工槽内を循環させる加工液
は、荒加工時には流量の多い汚液、仕上加工時には加工
粉の除去された清液と、加工液を切換えて供給すること
が望まれていた。
【0010】そこで、本発明は従来の問題点を解決する
ためになされたもので、加工槽内の加工液を循環させる
ことにより、加工液中の溶存酸素が被加工物に作用する
のを防止できるとともに、加工粉が被加工物の上面に堆
積するのを防ぎ、被加工物に電食や錆が発生するのを防
止できるワイヤ放電加工装置の提供を課題とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
ワイヤ放電加工装置は、被加工物とワイヤ電極との間に
加工液を介在させて放電加工を行なう放電加工手段と、
前記被加工物を加工液中に浸漬させる加工槽と、前記加
工槽から排出される汚液を収容する汚液槽と、前記汚液
槽の汚液を濾過した清液を貯留する清液槽と、前記汚液
槽内の汚液を直接前記加工槽に供給する第1のポンプ
と、前記清液槽内の清液を直接前記加工槽に供給する第
2のポンプと、前記第1のポンプから前記加工槽への供
給経路と第2のポンプから前記加工槽への供給経路とを
加工条件に応じて切換える供給経路切換手段と、前記第
1のポンプの運転と第2のポンプの運転とを加工条件に
応じて切換える運転切換手段と、前記加工槽に配設さ
れ、前記第1のポンプで汲上げられる汚液あるいは第2
のポンプで汲上げられる清液を加工槽内へ噴出する噴出
口とを具備するものである。
【0012】請求項2の発明にかかるワイヤ放電加工装
置は、被加工物とワイヤ電極との間に加工液を介在させ
て放電加工を行なう放電加工手段と、前記被加工物を加
工液中に浸漬させる加工槽と、前記加工槽に配設された
加工液の吸引口と、前記加工槽内の加工液を前記吸引口
から吸込み直接前記加工槽に供給する第1のポンプと、
前記加工槽から排出される汚液を濾過した清液を貯留す
る清液槽と、前記清液槽内の清液を直接前記加工槽に供
給する第2のポンプと、前記第1のポンプから前記加工
槽への供給経路と第2のポンプから前記加工槽への供給
経路とを加工条件に応じて切換える供給経路切換手段
と、前記第1のポンプの運転と第2のポンプの運転とを
加工条件に応じて切換える運転切換手段と、前記加工槽
に配設され、前記第1のポンプで汲上げられる加工液あ
るいは第2のポンプで汲上げられる清液を加工槽へ噴出
する噴出口とを具備するものである。
【0013】請求項3の発明にかかるワイヤ放電加工装
置は、被加工物とワイヤ電極との間に加工液を介在させ
て放電加工を行なう放電加工手段と、前記被加工物を加
工液中に浸漬させる加工槽と、前記加工槽から排出され
る汚液または前記加工槽内の加工液のうちいずれか一方
の液を直接前記加工槽に供給する第1の供給手段と、前
記汚液を濾過した清液を直接前記加工槽に供給する第2
の供給手段と、前記第1の供給手段と第2の供給手段と
を加工条件に応じて切換える切換手段と、前記加工槽に
配設され、前記第1の供給手段または第2の供給手段に
よって供給される汚液、加工液、あるいは清液のうちの
いずれか1つの液を加工槽内へ噴出する第1の噴出口
と、前記第1の噴出口から分岐して前記被加工物の近傍
に配設され、前記被加工物の表面に前記汚液、加工液、
あるいは清液のうちのいずれか1つの液を直接噴出する
第2の噴出口とを具備するものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明のワイヤ放電加工装置において
は、加工槽から排出される汚液を直接加工槽に供給する
第1のポンプの運転と、前記汚液を濾過した清液を直接
加工槽に供給する第2のポンプの運転とを加工条件に応
じて切換えるとともに、第1のポンプから加工槽への供
給経路と第2のポンプから加工槽への供給経路とを加工
条件に応じて切換え、第1のポンプで汲上げられる汚液
あるいは第2のポンプで汲上げられる清液を噴出口から
加工槽内へ噴出するものであるから、加工条件に応じて
汚液または清液が適宜切換えられて噴出されて加工槽内
を循環し、被加工物の上面に堆積する加工粉を除去する
とともに、加工液中の溶存酸素が被加工物に作用するの
を防止し、被加工物に酸化層・錆が発生するのを防止す
る。
【0015】請求項2の発明のワイヤ放電加工装置にお
いては、加工槽内の加工液を吸引口から吸込み直接加工
槽に供給する第1のポンプの運転と、加工槽から排出さ
れる汚液を濾過した清液を直接加工槽に供給する第2の
ポンプの運転とを加工条件に応じて切換えるとともに、
第1のポンプから加工槽への供給経路と第2のポンプか
ら加工槽への供給経路とを加工条件に応じて切換え、第
1のポンプで汲上げられる加工液あるいは第2のポンプ
で汲上げられる清液を噴出口から加工槽へ噴出するもの
であるから、加工条件に応じて加工液または清液が適宜
切換えられて噴出されて加工槽内を循環し、被加工物の
上面に堆積する加工粉を除去するとともに、加工液中の
溶存酸素が被加工物に作用するのを防止し、被加工物に
酸化層・錆が発生するのを防止する。
【0016】請求項3の発明のワイヤ放電加工装置にお
いては、加工槽から排出される汚液または加工槽内の加
工液のうちいずれか一方の液を直接加工槽に供給する第
1の供給手段と、前記汚液を濾過した清液を直接加工槽
に供給する第2の供給手段とを加工条件に応じて切換
え、第1の供給手段または第2の供給手段によって供給
される汚液、加工液、あるいは清液のうちのいずれか1
つの液を加工槽の第1の噴出口から加工槽内へ噴出する
とともに、被加工物の近傍に配設された第2の噴出口か
ら被加工物の表面に直接噴出するものであるから、被加
工物の上面に堆積する加工粉の除去をより効果的に行な
うとともに、加工液中の溶存酸素が被加工物に作用する
のを防止し、被加工物に酸化層・錆が発生するのを防止
する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。 〈第一実施例〉図1は本発明の第一実施例であるワイヤ
放電加工装置を示す全体構成図である。図中、上記従来
例と同一符号及び記号は上記従来例の構成部分と同一ま
たは相当する構成部分を示す。図において、16は加工
槽4で循環させる汚液7を汚液槽8から汲上げる汚液循
環ポンプ、17は加工槽4で循環させる清液9を清液槽
10から汲上げる清液循環ポンプ、18,19は加工槽
内で循環させる汚液7と清液9を加工条件に応じて切換
えるときに動作させる電磁弁、20は加工槽に取付けら
れた噴出口であり、この噴出口20から汚液7または清
液9が噴出することにより加工槽4内の加工液が循環す
る。
【0018】次に、図1に示した本実施例のワイヤ放電
加工装置の動作について説明する。まず、被加工物1の
加工準備として、充満ポンプ13を動作させ、汚液槽8
から汚液7を汲上げ加工槽4に充満させる。加工槽4に
加工液(汚液7)が充満し、被加工物1が浸漬すると加
工が可能な状態になる。被加工物1の加工が行われる加
工部には、上下方向より加工液ノズル3a,3bを通し
て加工液である純水または高子化合物などを添加した水
系加工液が供給され、加工が行なわれる。被加工物1の
加工により発生する加工粉を含んだ加工液は、加工槽4
のドレン5から排出され、汚液槽8に収容される。前記
汚液槽8内の汚液7は、汚液フィルタポンプ12によっ
て濾過フィルタ11に圧送され、加工粉等が濾過されて
清液9となり、清液槽10に貯留される。前記清液槽1
0内の清液9は、加工液ポンプ14で汲上げられ、加工
液温度制御装置15によって室温と同程度に温度が調整
され、加工液ノズル3a,3bを通して再び被加工物1
の加工部に供給され、加工が継続される。
【0019】上記のような動作中において、荒加工の場
合には、NC制御装置6は汚液循環ポンプ16を動作さ
せ、電磁弁18をON、電磁弁19をOFFにして、汚
液槽8から加工槽4に汚液7を汲上げ、噴出口20から
汚液7を加工槽4内へ噴出し、該加工槽4内を循環させ
る。該加工槽4内を循環した汚液7は、ドレン5から排
出され汚液槽8に戻る。このときの汚液7の流量は、ド
レン5から排出可能な流量まで増やすことができる。次
に、仕上加工の場合には、NC制御装置6は清液循環ポ
ンプ17を動作させ、電磁弁18をOFF、電磁弁19
をONにして、清液槽10から加工槽4に清液9を汲上
げ、噴出口20から清液9を加工槽4内へ噴出し、該加
工槽4内を循環させる。こうして、荒加工時は汚液7、
仕上加工時は清液9と、加工条件に応じて該加工槽4内
で循環する加工液を切換えることで、仕上加工面に二次
放電等の影響を与えることなく、加工液中の溶存酸素の
作用の防止と、被加工物1の上面に堆積する加工粉の除
去が速やかに行なわれ、被加工物1の錆の発生を抑制す
る。
【0020】また、図1のワイヤ放電加工装置では、充
満ポンプ14は加工準備中に動作し、汚液循環ポンプ1
6は加工中に動作する。したがって、充満ポンプ14と
汚液循環ポンプ16が同時に動作することはないため、
1台のポンプで加工槽4に汚液7を充満する動作と循環
する動作を電磁弁等を用いて切換えて行なうこともでき
る。斯かる構成によれば、汚液循環ポンプ16を省略で
きるため、装置が安価になる。
【0021】このように、本実施例のワイヤ放電加工装
置は、被加工物1とワイヤ電極との間に加工液を介在さ
せて放電加工を行なう周知の放電加工手段と、前記被加
工物1を加工液に浸漬させる加工槽4と、前記加工槽4
のドレン5から排出される汚液7を収容する汚液槽8
と、前記汚液槽8の汚液7を濾過フィルタ11及び汚液
フィルタポンプ12で濾過した清液9を貯留する清液槽
10と、前記汚液槽8内の汚液7を直接前記加工槽4に
供給する汚液循環ポンプ16(第1のポンプ)と、前記
清液槽10内の清液9を直接前記加工槽4に供給する清
液循環ポンプ17(第2のポンプ)と、前記汚液循環ポ
ンプ16(第1のポンプ)から前記加工槽4への供給経
路と清液循環ポンプ17(第2のポンプ)から前記加工
槽4への供給経路とを電磁弁18,19を動作させて、
荒加工または仕上加工(加工条件)に応じてNC制御装
置6で切換える供給経路切換手段と、前記汚液循環ポン
プ16(第1のポンプ)の運転と清液循環ポンプ17
(第2のポンプ)の運転とを荒加工または仕上加工(加
工条件)に応じてNC制御装置6で切換える運転切換手
段と、前記加工槽4に配設され、前記汚液循環ポンプ1
6(第1のポンプ)で汲上げられる汚液7あるいは清液
循環ポンプ17(第2のポンプ)で汲上げられる清液9
を加工槽4内へ噴出する噴出口20とを備え、荒加工ま
たは仕上加工(加工条件)に応じて、前記加工槽4内で
汚液7あるいは清液9を循環させるものである。
【0022】即ち、本実施例の放電加工装置は、加工槽
4から排出される汚液7を直接加工槽4に供給する汚液
循環ポンプ16の運転と、前記汚液7を濾過した清液9
を直接加工槽4に供給する清液循環ポンプ17の運転と
を荒加工または仕上加工(加工条件)に応じて切換える
とともに、汚液循環ポンプ16から加工槽4への供給経
路と清液循環ポンプ17から加工槽4への供給経路とを
荒加工または仕上加工(加工条件)に応じて切換え、汚
液循環ポンプ16で汲上げられる汚液7あるいは清液循
環ポンプ17で汲上げられる清液9を噴出口20から加
工槽4内へ噴出するものである。
【0023】したがって、荒加工または仕上加工(加工
条件)に応じて汚液7または清液9が適宜切換えられて
加工槽4内へ噴出され、加工槽4内を循環する。つま
り、荒加工時にはドレン5から排出可能な流量まで増大
可能な汚液7が加工槽4内を大量に循環し、そして、仕
上加工時には汚液7よりも少量の清液9が加工槽4内を
循環する。このため、荒加工の場合には、比較的大量の
汚液7が加工槽4内を循環し、荒加工により発生する加
工粉が被加工物1の上面に堆積するを防止できる。ま
た、仕上加工の場合は、被加工物1の上面に加工粉が堆
積するのを防止できる程度の量の清液9が加工槽4内を
循環し、加工粉を通して二次放電が発生するのを防止
し、加工面が荒れるのを防止できる。つまり、仕上加工
の場合は、溶存酸素が被加工物1の表面で作用しない程
度の流量の清液9を循環させ、加工液中の溶存酸素が被
加工物1に作用するのを防止し、被加工物1に酸化層・
錆が発生するのを防止できる。この結果、加工中の被加
工物1の酸化及び錆の発生を加工条件に拘らず適正に防
止でき、仕上加工面の品質が向上する。
【0024】〈第二実施例〉次に、この発明の別の実施
例を図に基づいて説明する。図2は本発明の第二実施例
であるワイヤ放電加工装置を示す全体構成図である。図
中、上記従来例及び第一実施例と同一符号及び記号は上
記従来例及び第一実施例の構成部分と同一または相当す
る構成部分を示す。図において、21は加工槽4に取付
けられた加工液の吸引口、22は該加工槽4内の加工液
を吸引口21から吸込んで直接加工槽4に戻す加工液循
環ポンプである。また、本実施例では、加工液循環ポン
プ22と噴出口20との間に電磁弁18が介在する。つ
まり、本実施例のワイヤ放電加工装置は、上記第一実施
例の汚液循環ポンプ16に代えて加工液循環ポンプ22
を設け、加工槽4内の加工液を直接循環させるものであ
り、この他は、上記第一実施例と略同一の構成である。
【0025】次に、図2のワイヤ放電加工装置の動作に
ついて説明する。まず、上記従来例及び第一実施例と同
様に、被加工物1の加工準備として、充満ポンプ13を
動作させ、加工槽4に加工液(汚液7)を充満させて、
被加工物1を浸漬し、加工が可能な状態にする。被加工
物1の加工が行われる加工部には、上下方向より加工液
ノズル3a,3bを通して加工液である純水または高子
化合物などを添加した水系加工液が供給され、加工が行
われる。被加工物1の加工により発生する加工粉を含ん
だ加工液は、加工槽4のドレン5から排出され汚液槽8
に収容され、汚液フィルタポンプ12によって濾過フィ
ルタ11に圧送され、加工粉等が濾過されて清液9とな
り、清液槽10に貯留される。この清液槽10内の清液
9は、加工液ポンプ14で汲上げられ、加工液温度制御
装置15によって室温と同程度の温度に調整され、加工
液ノズル3a,3bを通して再び加工部に供給され、加
工が継続される。
【0026】上記のような動作中において、荒加工の場
合には、NC制御装置6は加工液循環ポンプ22を動作
させ、電磁弁18をON、電磁弁19をOFFにして、
該加工槽4内の加工液を吸引口21、加工液循環ポンプ
22、電磁弁18、噴出口20という経路で直接循環さ
せる。したがって、該加工槽4内を循環する加工液の流
量は、ドレン5の排出流量に制限されることなく、加工
液循環ポンプ22の容量一杯まで増やすことができる。
さらに、循環のための配管の経路が短縮でき、循環する
加工液の流量の損失を少なくできる。次に、仕上加工の
場合には、上記第一実施例と同様に、NC制御装置6は
清液循環ポンプ17を動作させ、電磁弁18をOFF、
電磁弁19をONにして、清液槽10から加工槽4に清
液9を汲上げ、噴出口20から清液9を加工槽4内へ噴
出し、該加工槽4内を循環させる。こうして、荒加工時
は該加工槽4内の加工液を直接循環させ加工液循環の流
量を増やし、仕上加工時は該加工槽4内で清液9を循環
させるように動作させ、加工条件に応じて該加工槽4内
で循環する加工液を切換えることで、仕上加工面に二次
放電等の影響を与えることなく、加工液中の溶存酸素の
作用の防止と、被加工物1の上面に堆積する加工粉の除
去を速やかに行ない、被加工物1の錆の発生を抑制す
る。
【0027】このように、本実施例のワイヤ放電加工装
置は、被加工物1とワイヤ電極との間に加工液を介在さ
せて放電加工を行なう周知の放電加工手段と、前記被加
工物1を加工液に浸漬させる加工槽4と、前記加工槽4
のドレン5から排出される汚液7を収容する汚液槽8
と、前記加工槽2に配設された加工液の吸引口21と、
前記加工槽4内の加工液を前記吸引口21から吸込み直
接前記加工槽4に供給する加工液循環ポンプ22(第1
のポンプ)と、前記加工槽4のドレン5から排出される
汚液7を濾過フィルタ11及び汚液フィルタポンプ12
で濾過した清液9を貯留する清液槽10と、前記清液槽
10内の清液9を直接前記加工槽4に供給する清液循環
ポンプ17(第2のポンプ)と、前記加工液循環ポンプ
22(第1のポンプ)から前記加工槽4への供給経路と
清液循環ポンプ17(第2のポンプ)から前記加工槽4
への供給経路とを電磁弁18,19を動作させて、荒加
工または仕上加工(加工条件)に応じてNC制御装置6
で切換える供給経路切換手段と、前記加工液循環ポンプ
22(第1のポンプ)の運転と清液循環ポンプ17(第
2のポンプ)の運転とを荒加工または仕上加工(加工条
件)に応じてNC制御装置6で切換える運転切換手段
と、前記加工槽4に配設され、前記加工液循環ポンプ2
2(第1のポンプ)で汲上げられる加工液あるいは清液
循環ポンプ17(第2のポンプ)で汲上げられる清液9
を加工槽4内へ噴出する噴出口20とを備え、荒加工ま
たは仕上加工(加工条件)に応じて、前記加工槽4内で
加工液あるいは清液9を循環させるものである。
【0028】即ち、本実施例の放電加工装置は、加工槽
4内の加工液を吸引口21から吸込み直接加工槽4に供
給する加工液循環ポンプ22の運転と、加工槽4から排
出される汚液7を濾過した清液9を直接加工槽4に供給
する清液循環ポンプ17の運転とを荒加工または仕上加
工(加工条件)に応じて切換えるとともに、加工液循環
ポンプ22から加工槽4への供給経路と清液循環ポンプ
17から加工槽4への供給経路とを荒加工または仕上加
工(加工条件)に応じて切換え、加工液循環ポンプ22
で汲上げられる加工液あるいは清液循環ポンプ17で汲
上げられる清液9を噴出口20から加工槽4へ噴出する
ものである。
【0029】したがって、荒加工または仕上加工(加工
条件)に応じて加工液または清液9が適宜切換えられて
噴出され、加工槽4内を循環する。つまり、荒加工時に
は加工液循環ポンプ22の容量に応じた大量の加工液が
加工槽4内を直接循環し、そして、仕上加工時には前記
加工液よりも少量の清液9が加工槽4内を循環する。こ
のため、荒加工の場合には、大量の汚液7が加工槽4内
を循環し、荒加工により発生する加工粉が被加工物1の
上面に堆積するを防止できる。また、仕上加工の場合
は、被加工物1の上面に加工粉が堆積するのを防止でき
る程度の量の清液9が加工槽4内を循環し、加工粉を通
して二次放電が発生するのを防止し、加工面が荒れるの
を防止できる。つまり、仕上加工の場合は、溶存酸素が
被加工物1の表面で作用しない程度の流量の清液9を循
環させ、加工液中の溶存酸素が被加工物1に作用するの
を防止し、被加工物1に酸化層・錆が発生するのを防止
できる。この結果、加工中の被加工物1の酸化及び錆の
発生を加工条件に拘らず適正に防止でき、仕上加工面の
品質が向上する。
【0030】〈第三実施例〉図3は本発明の第三実施例
であるワイヤ放電加工装置を示す全体構成図である。図
中、上記従来例及び各実施例と同一符号及び記号は上記
従来例及び各実施例の構成部分と同一または相当する構
成部分を示す。図において、23は噴出口20から分岐
して被加工物1の近傍に配設された加工液の噴射口であ
る。つまり、本実施例は、第1の噴出口20と第2の噴
射口23を有するものである。この他は、上記第一実施
例と略同一の構成であり、詳細は図面上省略してある。
【0031】次に、図3のワイヤ放電加工装置の動作に
ついて説明する。本実施例においても、上記第一実施例
と同様に加工が行なわれ、荒加工時は加工槽4に汚液循
環ポンプ16より汚液7が供給され、噴出口20から汚
液7が噴出し、該加工槽4内を汚液7が循環する。同様
に、仕上加工時は加工槽4に清液循環ポンプ17より清
液9が供給され、噴出口20から清液9が噴出し、該加
工槽4内を清液9が循環する。しかも、本実施例では、
噴出口20から分岐された噴射口23が被加工物1の近
傍に配設されているので、該加工槽4内の加工液循環動
作のときに、加工槽4内を循環させるために供給される
汚液7と清液9の一部が、加工中は常に被加工物1の上
面に直接噴射される。このため、被加工物1の上面に堆
積する加工粉の除去がより効果的に行なわれる。
【0032】このように、本実施例のワイヤ放電加工装
置は、被加工物1とワイヤ電極との間に加工液を介在さ
せて放電加工を行なう周知の放電加工手段と、前記被加
工物1を加工液に浸漬させる加工槽4と、前記加工槽4
のドレン5から排出される汚液7を直接前記加工槽4に
供給する汚液循環ポンプ16及び電磁弁18(第1の供
給手段)と、前記汚液7を濾過した清液9を直接前記加
工槽4に供給する清液循環ポンプ17及び電磁弁19
(第2の供給手段)と、前記汚液循環ポンプ16及び電
磁弁18(第1の供給手段)と清液循環ポンプ17及び
電磁弁19(第2の供給手段)とを荒加工または仕上加
工(加工条件)に応じて切換える切換手段と、前記加工
槽4に配設され、前記汚液循環ポンプ16及び電磁弁1
8(第1の供給手段)または清液循環ポンプ17及び電
磁弁19(第2の供給手段)によって供給される汚液7
あるいは清液9を加工槽4内へ噴出する第1の噴出口2
0と、前記第1の噴出口20から分岐して前記被加工物
1の近傍に配設され、前記被加工物1の表面に前記汚液
7あるいは清液9を直接噴出する第2の噴出口23とを
備え、荒加工または仕上加工(加工条件)に応じて、前
記加工槽4内で汚液7あるいは清液9を循環させるもの
である。
【0033】即ち、本実施例の放電加工装置は、加工槽
4から排出される汚液7を直接加工槽4に供給する汚液
循環ポンプ16及び電磁弁18と、前記汚液7を濾過し
た清液9を直接加工槽4に供給する清液循環ポンプ17
及び電磁弁19とを荒加工または仕上加工(加工条件)
に応じて切換え、汚液循環ポンプ16及び電磁弁18ま
たは清液循環ポンプ17及び電磁弁19によって供給さ
れる汚液7あるいは清液9を加工槽4の第1の噴出口2
0から加工槽4内へ噴出するとともに、被加工物1の近
傍に配設された第2の噴出口23から被加工物1の表面
に直接噴出するものであり、上記第一実施例のワイヤ放
電加工装置の噴出口20を、被加工物1の近傍に分岐し
て配設し、前記被加工物1の表面に加工液を直接噴出し
て、前記被加工物1の上面に堆積する加工粉を除去する
ものである。
【0034】したがって、荒加工または仕上加工(加工
条件)に応じて適宜切換えられて噴出される加工液また
は清液9が加工槽4内を循環するとともに、被加工物1
の表面にも直接噴出される。このため、被加工物1の上
面に堆積する加工粉の除去をより効果的に行なうことが
できる。しかも、上記各実施例と同様に、加工液中の溶
存酸素が被加工物1に作用するのを防止し、被加工物1
に酸化層・錆が発生するのを防止できる。この結果、加
工中の被加工物1の酸化及び錆の発生を加工条件に拘ら
ず適正に防止でき、仕上加工面の品質が向上する。
【0035】なお、本実施例では、第1の供給手段で加
工槽4から排出される汚液7を加工槽4に供給し、第2
の供給手段で汚液7を濾過した清液9を加工槽4に供給
する構成について示したが、上記第二実施例で説明した
ように、第1の供給手段で加工槽4内の加工液を直接加
工槽4に供給するようにし、第1の供給手段と第2の供
給手段とを加工条件に応じて切換え、汚液7、加工液、
あるいは清液9のうちのいずれか1つの液を第1の噴出
口20から加工槽4内へ噴出するとともに、第2の噴出
口23から被加工物1の表面に直接噴出するようにして
も構わない。つまり、上記第二実施例のワイヤ放電加工
装置の噴出口20を、被加工物1の近傍にも分岐して配
設し、前記被加工物1の表面に加工液を直接噴出して、
前記被加工物1の上面に堆積する加工粉を除去するよう
に構成してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
ワイヤ放電加工装置は、放電加工手段と、加工槽と、汚
液槽と、清液槽と、第1のポンプと、第2のポンプと、
供給経路切換手段と、運転切換手段と、噴出口とを備
え、加工槽から排出される汚液を直接加工槽に供給する
第1のポンプの運転と、前記汚液を濾過した清液を直接
加工槽に供給する第2のポンプの運転とを加工条件に応
じて切換えるとともに、第1のポンプから加工槽への供
給経路と第2のポンプから加工槽への供給経路とを加工
条件に応じて切換え、第1のポンプで汲上げられる汚液
あるいは第2のポンプで汲上げられる清液を噴出口から
加工槽内へ噴出することにより、荒加工時は流量の多い
汚液が、仕上加工時は加工粉が除去された清液が加工槽
内を循環して、被加工物の上面に堆積する加工粉を除去
できるとともに、加工液中の溶存酸素が被加工物に作用
するのを防止し、被加工物に酸化層・錆が発生するのを
防止できるので、加工中の被加工物の酸化及び錆の発生
を加工条件に拘らず適正に防止でき、仕上加工面の品質
が向上する。
【0037】請求項2の発明のワイヤ放電加工装置は、
放電加工手段と、加工槽と、吸引口と、第1のポンプ
と、清液槽と、第2のポンプと、供給経路切換手段と、
運転切換手段と、噴出口とを備え、加工槽内の加工液を
吸引口から吸込み直接加工槽に供給する第1のポンプの
運転と、加工槽から排出される汚液を濾過した清液を直
接加工槽に供給する第2のポンプの運転とを加工条件に
応じて切換えるとともに、第1のポンプから加工槽への
供給経路と第2のポンプから加工槽への供給経路とを加
工条件に応じて切換え、第1のポンプで汲上げられる加
工液あるいは第2のポンプで汲上げられる清液を噴出口
から加工槽へ噴出することにより、荒加工時は加工液を
直接循環させ加工液循環の流量を増やし、仕上加工時は
清液が加工槽内を循環して、被加工物の上面に堆積する
加工粉を除去できるとともに、加工液中の溶存酸素が被
加工物に作用するのを防止し、被加工物に酸化層・錆が
発生するのを防止できるので、加工中の被加工物の酸化
及び錆の発生を加工条件に拘らず適正に防止でき、仕上
加工面の品質が向上する。
【0038】請求項3の発明のワイヤ放電加工装置は、
放電加工手段と、加工槽と、第1の供給手段と、第2の
供給手段と、切換手段と、第1の噴出口と、第2の噴出
口とを備え、加工槽から排出される汚液または加工槽内
の加工液のうちいずれか一方の液を直接加工槽に供給す
る第1の供給手段と、前記汚液を濾過した清液を直接加
工槽に供給する第2の供給手段とを加工条件に応じて切
換え、第1の供給手段または第2の供給手段によって供
給される汚液、加工液、あるいは清液のうちのいずれか
1つの液を加工槽の第1の噴出口から加工槽内へ噴出す
るとともに、被加工物の近傍に配設された第2の噴出口
から被加工物の表面に直接噴出することにより、被加工
物の上面に堆積する加工粉の除去をより効果的に行なえ
るとともに、加工液中の溶存酸素が被加工物に作用する
のを防止し、被加工物に酸化層・錆が発生するのを防止
できるので、加工中の被加工物の酸化及び錆の発生を加
工条件に拘らず適正に防止でき、仕上加工面の品質が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例であるワイヤ放電加
工装置を示す全体構成図である。
【図2】図2は本発明の第二実施例であるワイヤ放電加
工装置を示す全体構成図である。
【図3】図3は本発明の第三実施例であるワイヤ放電加
工装置を示す全体構成図である。
【図4】図4は従来のワイヤ放電加工装置を示す全体構
成図である。
【符号の説明】
1 被加工物 4 加工槽 6 NC制御装置 8 汚液槽 10 清液槽 16 汚液循環ポンプ 17 清液循環ポンプ 18,19 電磁弁 20,23 噴出口 21 吸引口 22 加工液循環ポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】次に、上記従来のワイヤ放電加工装置の動
作について説明する。まず、被加工物1の加工準備とし
て、充満ポンプ13を動作させ、汚液槽8から汚液7を
汲上げ加工槽4に充満させる。加工槽4に加工液(汚液
7)が充満し、被加工物1が浸漬すると加工が可能な状
態になる。被加工物1の加工が行われる加工部には、上
下方向より加工液ノズル3a,3bを通して加工液であ
る純水または高分子化合物などを添加した水系加工液が
供給され、加工が行なわれる。被加工物1の加工により
発生する加工粉を含んだ加工液は、加工槽4のドレン5
から排出され、汚液槽8に収容される。前記汚液槽8内
の汚液7は、汚液フィルタポンプ12によって濾過フィ
ルタ11に圧送され、加工粉等が濾過されて清液9とな
り、清液槽10に貯留される。前記清液槽10内の清液
9は、加工液ポンプ14で汲上げられ、加工液温度制御
装置15により室温と同程度に温度が調整され、加工液
ノズル3a,3bを通して再び加工部に供給され、加工
が継続される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次に、図1に示した本実施例のワイヤ放電
加工装置の動作について説明する。まず、被加工物1の
加工準備として、充満ポンプ13を動作させ、汚液槽8
から汚液7を汲上げ加工槽4に充満させる。加工槽4に
加工液(汚液7)が充満し、被加工物1が浸漬すると加
工が可能な状態になる。被加工物1の加工が行われる加
工部には、上下方向より加工液ノズル3a,3bを通し
て加工液である純水または高分子化合物などを添加した
水系加工液が供給され、加工が行なわれる。被加工物1
の加工により発生する加工粉を含んだ加工液は、加工槽
4のドレン5から排出され、汚液槽8に収容される。前
記汚液槽8内の汚液7は、汚液フィルタポンプ12によ
って濾過フィルタ11に圧送され、加工粉等が濾過され
て清液9となり、清液槽10に貯留される。前記清液槽
10内の清液9は、加工液ポンプ14で汲上げられ、加
工液温度制御装置15によって室温と同程度に温度が調
整され、加工液ノズル3a,3bを通して再び被加工物
1の加工部に供給され、加工が継続される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、図2のワイヤ放電加工装置の動作に
ついて説明する。まず、上記従来例及び第一実施例と同
様に、被加工物1の加工準備として、充満ポンプ13を
動作させ、加工槽4に加工液(汚液7)を充満させて、
被加工物1を浸漬し、加工が可能な状態にする。被加工
物1の加工が行われる加工部には、上下方向より加工液
ノズル3a,3bを通して加工液である純水または高分
子化合物などを添加した水系加工液が供給され、加工が
行われる。被加工物1の加工により発生する加工粉を含
んだ加工液は、加工槽4のドレン5から排出され汚液槽
8に収容され、汚液フィルタポンプ12によって濾過フ
ィルタ11に圧送され、加工粉等が濾過されて清液9と
なり、清液槽10に貯留される。この清液槽10内の清
液9は、加工液ポンプ14で汲上げられ、加工液温度制
御装置15によって室温と同程度の温度に調整され、加
工液ノズル3a,3bを通して再び加工部に供給され、
加工が継続される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物とワイヤ電極との間に加工液を
    介在させて放電加工を行なう放電加工手段と、 前記被加工物を加工液中に浸漬させる加工槽と、 前記加工槽から排出される汚液を収容する汚液槽と、 前記汚液槽の汚液を濾過した清液を貯留する清液槽と、 前記汚液槽内の汚液を直接前記加工槽に供給する第1の
    ポンプと、 前記清液槽内の清液を直接前記加工槽に供給する第2の
    ポンプと、 前記第1のポンプから前記加工槽への供給経路と第2の
    ポンプから前記加工槽への供給経路とを加工条件に応じ
    て切換える供給経路切換手段と、 前記第1のポンプの運転と第2のポンプの運転とを加工
    条件に応じて切換える運転切換手段と、 前記加工槽に配設され、前記第1のポンプで汲上げられ
    る汚液あるいは第2のポンプで汲上げられる清液を加工
    槽内へ噴出する噴出口とを具備することを特徴とするワ
    イヤ放電加工装置。
  2. 【請求項2】 被加工物とワイヤ電極との間に加工液を
    介在させて放電加工を行なう放電加工手段と、 前記被加工物を加工液中に浸漬させる加工槽と、 前記加工槽に配設された加工液の吸引口と、 前記加工槽内の加工液を前記吸引口から吸込み直接前記
    加工槽に供給する第1のポンプと、 前記加工槽から排出される汚液を濾過した清液を貯留す
    る清液槽と、 前記清液槽内の清液を直接前記加工槽に供給する第2の
    ポンプと、 前記第1のポンプから前記加工槽への供給経路と第2の
    ポンプから前記加工槽への供給経路とを加工条件に応じ
    て切換える供給経路切換手段と、 前記第1のポンプの運転と第2のポンプの運転とを加工
    条件に応じて切換える運転切換手段と、 前記加工槽に配設され、前記第1のポンプで汲上げられ
    る加工液あるいは第2のポンプで汲上げられる清液を加
    工槽へ噴出する噴出口とを具備することを特徴とするワ
    イヤ放電加工装置。
  3. 【請求項3】 被加工物とワイヤ電極との間に加工液を
    介在させて放電加工を行なう放電加工手段と、 前記被加工物を加工液中に浸漬させる加工槽と、 前記加工槽から排出される汚液または前記加工槽内の加
    工液のうちいずれか一方の液を直接前記加工槽に供給す
    る第1の供給手段と、 前記汚液を濾過した清液を直接前記加工槽に供給する第
    2の供給手段と、 前記第1の供給手段と第2の供給手段とを加工条件に応
    じて切換える切換手段と、 前記加工槽に配設され、前記第1の供給手段または第2
    の供給手段によって供給される汚液、加工液、あるいは
    清液のうちのいずれか1つの液を加工槽内へ噴出する第
    1の噴出口と、 前記第1の噴出口から分岐して前記被加工物の近傍に配
    設され、前記被加工物の表面に前記汚液、加工液、ある
    いは清液のうちのいずれか1つの液を直接噴出する第2
    の噴出口とを具備することを特徴とするワイヤ放電加工
    装置。
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