JPH02160419A - 加工液供給装置及び加工液供給方法 - Google Patents

加工液供給装置及び加工液供給方法

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JPH02160419A
JPH02160419A JP30880188A JP30880188A JPH02160419A JP H02160419 A JPH02160419 A JP H02160419A JP 30880188 A JP30880188 A JP 30880188A JP 30880188 A JP30880188 A JP 30880188A JP H02160419 A JPH02160419 A JP H02160419A
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Tadaharu Tsuruta
鶴田 忠春
Masayuki Yano
矢野 眞之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ワイヤ電極と工作物の極間に加工液を噴流
させて極間電圧を印加し、工作物を放電加工するワイヤ
放電加工機の加工液供給装置及びその加工液供給方法に
関する。
〔従来の技術〕
一般に、ワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極と工作物の間
に極間電圧を印加して放電させ、その放電エネルギーに
よって工作物に加工形状を放電加工するものであり、工
作物とワイヤ電極との間の極間に加工液を噴流させて放
電加工を行っている。
この加工液は、加工屑の除去、放電場圧の発生、放電加
工部位の冷却、及び極間の絶縁回復の機能を有している
ものである。また、加工液として、一般に、水をイオン
交換樹脂から成る水質調整器を利用して純水化して使用
している。純水は電流が流れ難く、比抵抗値が高く、導
電率が低いものであるが、該純水中に電流を流す媒体と
して電解質が含まれていると、該電解質の量によって比
抵抗値が変化する。そして、ワイヤ放電加工では、加工
液の比抵抗値によって極間幅、加工速度、面粗度等に影
響を及ぼしている。従って、通常、工作物の板厚、材質
、及び工作物に対して放電加工の種類即ち荒加工又は仕
上げ加工を行うかによって加工液の比抵抗値を変化させ
ているのが現状である。即ち、放電加工の際、ワイヤ電
極と工作物との極間の放電エネルギーが低く良好でなく
、しかも水の純度が高いと、工作物の加工面に金属付着
が発生する。そこで、工作物に対して仕上げ加工を行う
場合には、水の純水度を上げるが、放電エネルギーを絞
って放電加工し、それによって加工面の精度を向上させ
る。また、荒加工の場合は、水質の純度を下げ、放電エ
ネルギーを上げて放電加工を行い、加工面に金属付着が
発生しないように加工を行い、加工速度を向上させてい
る。
ところで、従来のワイヤ放電加工機の加工液供給装置で
は、加工液の水質即ち純水度を変える場合、−旦、放電
加工を停止した状態で加工液供給装置の水質調整器のみ
を運転し、目的とする比抵抗値を示す水質を得ているの
が現状である。或いは、比抵抗値が高い水質即ち高水質
の加工液供給装置と、比抵抗値が低い水質即ち低水質の
加工液供給装置を準備しておき、これらの加工液供給装
置を使い分けるため、加工液供給のための配管ホース、
電気制御ケーブル等を、工作物の性状が変わる度に、そ
の都度、接続状態を切換えているのが現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、放電加工を停止した状態で加工液供給装
置の水t11整器を運転して目的の比抵抗値を示す水質
を得るものについては、所望の純度の純水が得られるま
で長時間を要し、そのため加工能率を低下させる原因に
なっていた。
また、高水質の加工液供給装置と低水質の加工液供給装
置を使い分ける場合には、工作物の加工精度を変える度
に、加工液の配管ホース及び電気制御ケーブルの切換え
作業を行う必要があり、作業工程として極めて非能率的
であり、しかも放電加工を連続して行うことができず、
放電加工の無人化を達成することはできないものである
そこで、ワイヤ放電加工機における加工液供給装置を如
何に構成すれば、加工液の比抵抗値を簡単に変更でき、
加工能率を向上でき、しかも放電加工を連続して行うと
共に、放電加工の無人化を達成することができるかの課
題があった。
この発明の目的は、上記の課題を解決することであり、
ワイヤ電極と工作物の極間に加工液を噴流させて極間電
圧を印加し、工作物に対して放電加工を行うワイヤ放電
加工機において、加工液切換えのため特別の加工液供給
装置を準備することなく、標準の加工液供給装置を2台
、即ち、比抵抗値が高い高水質の加工液供給装置と比抵
抗値が低い低水質の加工液供給装置を準備し、これらの
加工液供給装置を加工内容に合わせて使い分けるため、
NG装置の指令によって各加工液供給装置に設けたそれ
ぞれの加工液供給ポンプの作動の選定と、加工液供給通
路に設けた切換バルブ及び加工液回収通路に設けた切換
バルブの切換え作動を自動的に行うだけで、簡単に且つ
迅速に加工液の純水度即ち比抵抗値を変更することがで
きる加工液供給装置及びその加工液供給方法を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記の課題を解決し、上記の目的を達成す
るために、次のように構成されている。
即ち、この発明は、ワイヤ電極と工作物の極間に加工液
を噴流させて極間電圧を印加し、工作物の放電加工を行
うワイヤ放電加工機において、高水質加工液を加工液回
収通路を通じて回収貯留する高水質加工液供給源、咳高
水質加工液供給源から高水質加工液を加工液供給通路を
通じて噴流ノズルへ供給する供給ポンプ、低水質加工液
を前記加工液回収通路を通じて回収貯留する低水質加工
液供給源、該低水質加工液供給源から低水質加工液を前
記加工液供給通路を通じて前記噴流ノズルへ供給する供
給ポンプ、前記加工液供給通路に設けた加工液供給切換
バルブ、及び該加工液供給切換バルブと連動して作動さ
れ且つ前記加工液回収通路に設けた加工液回収切換バル
ブから成ることを特徴とする加工液供給装置に関する。
また、この発明は、ワイヤ電極と工作物の間に極間電圧
を印加して極間に加工液を噴流させて放電加工を行うワ
イヤ放電加工方法において、放電加工を行う工作物の種
類によって使用する加工液を選定する工程、加工液供給
通路が選定した加工液供給源と噴流ノズルとを連通ずる
ように加工液供給切換バルブを設定すると共に、加工液
回収通路が選定した前記加工液供給源に連通ずるように
加工液回収切換バルブを設定する工程、及び選定した加
工液供給側の加工液供給ポンプを作動する工程、から成
ることを特徴とする加工液供給方法に関する。
更に、この加工液供給方法は、放電加工を行う工作物の
種類によって使用する加工液を選定する工程は、前記工
作物の材質、板厚等の性状及び荒加工又は仕上げ加工の
相違によって、高水質加工液及び低水質加工液のいずれ
か一方の加工液を選定する工程から成るものである。
また、この加工液供給方法は、一方の加工液から他方の
加工液へ切換える場合に、前記加工液供給切換バルブを
切換えた後、所定時間経過して前記加工液回収切換バル
ブを切換える工程を含むものである。
〔作用〕
この発明による加工液供給装置は、以上のように構成さ
れており、次のように作用する。即ち、この加工液供給
装置は、高水質加工液供給源及び高水質の供給ポンプと
、低水質加工液供給源及び低水質の供給ポンプとの2つ
の加工液供給系を設け、更に加工液供給通路に設けた加
工液供給切換バルブと加工液回収通路に設けた加工液回
収切換バルブとを設けたので、各切換バルブを切換える
だけで加工液供給系を変更することができ、比抵抗値の
異なる高水質加工液又は低水質加工液を自動的に且つ直
ちに変更して放電加工部位に供給できる。
この発明による加工液供給方法は、以上のように構成さ
れており、次のように作用する。即ち、この加工液供給
方法は、放電加工する工作物に適した加工液を選定し、
該加工液側と放電加工部位とを連通ずるように切換バル
ブを切換え、選定した加工液を供給する供給ポンプを作
動するだけで加工液を変更することができ、しかもNC
装置に組み込んだ情報によって放電加工すべき工作物の
性状及び加工種類に応じて加工液の選定ができ、自動的
に且つ直ちに加工液変更の制御を行うことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明によるワイヤ放電加工
機の加工液供給装置の一実施例を詳述する。
第1図には、ワイヤ放電加工機における加工液供給装置
の概略説明図が示されている。このワイヤ放電加工機は
、ワイヤ電極1と工作物2との間に極間電圧を印加して
放電させ、その放電エネルギーによって工作物2に対し
て所定の加工形状を放電加工するものであり、ワイヤ電
極1と工作物2との極間に加工液を供給する加工液供給
装置を備えている。この加工液供給装置は、放電加工中
に、上ワイヤヘッド及び下ワイヤヘッドに組み込まれた
噴流ノズル3からワイヤ電極1と工作物2の間の極間に
加工液を噴流させるものであり、二種類の加工液を放電
加工部位に供給する2つの加工液供給系から構成され、
工作物の材質、板厚等の性状及び荒加工又は仕上げ加工
の加工精度に応じて、いずれか一方の加工液供給系に切
換えて作動するものである。この加工液供給装置におけ
る一方の加工液供給系は比抵抗値の高い加工液即ち高水
質加工液を供給するものであり、また、他方の加工液供
給系は比抵抗値の低い加工液即ち低水質加工液を供給す
るものである。この加工液供給装置は、主として、高水
質加工液供給源4、供給ポンプ5.7、低水質加工液供
給源6、加工液供給通路13に設けた加工液供給切換バ
ルブ8、及び加工液回収通路14に設けた加工液回収切
換バルブ9から構成されている。高水質加工液供給源4
に設けられた供給ポンプ5は、高水質加工液を加工液供
給通路13を通じて噴流ノズル3に供給する。また、低
水質加工液供給a6に設けられた供給ポンプ7は、低水
質加工液を加工液供給通路13を通じて噴流ノズル3に
供給する。噴流ノズル3は上ワイヤヘッドと下ワイヤヘ
ッドにそれぞれ組み込まれており、これらの噴流ノズル
3に供給された加工液は、ワイヤ電極1と工作物2との
極間の放電加工部位15に噴射して供給されている。放
電加工部位15に噴射して使用された加工液は、−旦、
加工テーブルに形成された加工槽11に流下され、次い
で、該加工液は加工液回収系の加工液回収通路14に設
けられたフィルタ12を通って高水質加工液供給源4又
は低水質加工液供給源6に回収貯留される。加工液供給
通路13には、加工液供給切換バルブ8 (図では高水
質加工液側に連通)が設けられており、該切換バルブ8
は、供給ポンプ5から供給される高水質加工液又は供給
ポンプ6から供給される低水質加工液を噴流ノズル3に
供給するように切換えられるものである。また、加工液
回収通路14には、加工液供給切換バルブ8と連動して
切換えられる加工液回収切換バルブ9(図では高水質加
工液側に連通)が設けられており、この加工液回収切換
バルブ9は、供給ポンプ5から供給される高水質加工液
を加工液回収通路14を通じて高水質加工液供給a4に
回収し、又は供給ポンプ6から供給される低水質加工液
を加工液回収通路14を通じて低水質加工液供給源6に
回収する機能を有している。
これらの切換バルブ8,9は、例えば、電磁バルブ、或
いは電動モータMの駆動によって切換えられるバルブで
構成してもよいものである。上記の実施例では、噴流ノ
ズル3へ加工液を送り出すため、供給ポンプを高水質加
工液供給源4と低水質加工液供給源6とにそれぞれ設け
たが、供給ポンプは必ずしも2台必要でなく、加工液回
収切換バルブ8の下流に供給ポンプを1台設けるように
構成することも可能である。
次に、上記のように構成した加工液供給装置を用いて、
この発明によるワイヤ放電加工方法における加工液供給
方法の一実施例を、第1図、第2図(A)、第2図(B
)、第2図(C)及び第2図(D)を参照して説明する
第2図(A)、第2図(B)、第2図(C)及び第2図
(D)は、この発明による加工液供給方法の作動制御を
示すフローチャートである。
この発明による加工液供給方法は、ワイヤ電極1と工作
物2との間の極間に加工液を噴流させて極間電圧を印加
し、工作物2に対して放電加工を行うワイヤ放電加工方
法に適用するものである。
まず、ワイヤ放電加工機によって工作物2に対して所定
の加工形状を放電加工するため、ワイヤ放電加工機の作
動をオンする(ステップ20)。
ワイヤ放電加工機を作動制御するNC装置10には、放
電加工するべき工作物2の材質、板厚等の性状について
の情報が入力されており、しかも該工作物2に対して荒
加工又は仕上げ加工のいずれの加工を行うかの情報が入
力されている。そこで、ワークテーブルに固定された工
作物2が、例えば、仕上げ加工のため比抵抗値の高い高
水質加工液に適しているか、又は荒加工のため比抵抗値
の低い低水質加工液に適しているかを判断し、加1液の
mMを決定する。工作物2が高水質加工液に適している
と判断すれば処理はステップ22に進み、低水質加工液
に適していると判断すれば処理はステップ30に進む(
ステップ21)。
工作物2に対して高水質加工液を選定した場合には、加
工液供給切換バルブ8を高水質加工液側に切換え、高水
質加工液供給源4が加工液供給通路13を通じて噴流ノ
ズル3に連通ずるように設定すると共に、加工液回収切
換バルブ9を高水質加工液側に切換え、加工槽11が加
工液回収通路14を通じて高水質加工液供給1IliI
4に連通ずるように切換え制御する(ステップ22)。
高水質加工液供給源4に設けられた供給ポンプ5を作動
し、高水質加工液を加工液供給通路13を通じて各噴流
ノズル3に供給し、該各噴流ノズル3からワイヤ電極1
と工作物2との極間の放電加工部位に高水質加工液を噴
出する(ステップ23)。
ワイヤ電極1と工作物2との間に極間電圧を印加して放
電しくステップ24)、該放電エネルギーによって工作
物2に所定の加工形状を放電加工する(ステップ25)
工作物2に対して所定の加工形状の放電加工が完了した
か否を判断し、工作物2に対する放電加工が完了してい
ない場合には引き続き工作物2に対して放電加工を続行
するため処理はステップ24に戻って繰り返し、工作物
2に対する放電加工が完了した場合には処理は次のステ
ップ27に進む(ステップ26)。
工作物2に対する放電加工が完了した場合には、ワイヤ
電極1と工作物2との間の極間電圧の印加を停止する(
ステップ27)。
高水質加工液を供給する供給ポンプ5の作動を停止する
(ステップ28)。
同一の工作物2に対して引き続き同一の高水質加工液を
使用して放電加工を行うか否かを判断し、同一の高水質
加工液を使用して放電加工を行う場合には、処理はステ
ップ23に戻り、そうでない場合には処理はステップ3
8に進む(ステップ29)。
工作物2に対して低水質加工液を選定した場合には、加
工液供給切換バルブ8を低水質加工液側に切換え、低水
質加工液供給源6が加工液供給通路13を通じて噴流ノ
ズル3に連通ずるように設定すると共に、加工液回収切
換バルブ9を低水質加工液側に切換え、加工槽11が加
工液回収通路14を通じて低水質加工液供給源6に連通
ずるように切換え制御する(ステップ30)。
低水質加工液供給源6に設けられた加工液供給ポンプ7
を作動し、高水質加工液を加工液供給通路13を通じて
各噴流ノズル3に供給し、該各噴流ノズル3からワイヤ
電極1と工作物2との極間の放電加工部位に低水質加工
液を噴出する(ステップ31)。
ワイヤ電極1と工作物2との間に極間電圧を印加して放
電しくステップ32)、該放電エネルギーによって工作
物2に所定の加工形状を放電加工する(ステップ33)
工作物2に対して所定の加工形状の放電加工が完了した
か否を判断し、工作物2に対する放電加工が完了してい
ない場合には引き続き工作物2に対して放電加工を続行
するため処理はステップ32に戻って繰り返し、また、
工作物2に対する放電加工が完了した場合には処理は次
のステップ35に進む(ステップ34)。
工作物2に対する放電加工が完了した場合には、ワイヤ
電極1と工作物2との間の極間電圧の印加を停止する(
ステップ35)。
次いで、高水質加工液を供給する供給ポンプ7の作動を
停止する(ステップ36)。
同一の工作物2に対して引き続き同一の低水質加工液を
使用して放電加工を行うが否かを判断し、同一の低水質
加工液を使用して放電加工を行う場合には、処理はステ
ップ31に戻り、そうでない場合には処理はステップ4
4に進む(ステップ37)。
ステップ29において、同一の工作物2に対して同一の
高水質加工液を使用して放電加工を行わないと判断した
場合には、同一の工作物2に対して別の低水質加工液を
使用して放電加工を行うか否か、或いは工作物2を取り
換えて該ワイヤ放電加工機で別の工作物2に対していず
れの加工液を選定するかの判断をする。工作物2に対し
て放電加工を行わない場合には処理はステップ40に進
み、引き続き放電加工を行う場合には処理はステップ3
9に進む(ステップ38)。
工作物2に対して放電加工を行わない場合には、加工液
供給装置の作動を停止し、更にワイヤ放電加工機の作動
を停止し、放電加工の作動を終了する(ステップ40)
同一の工作物2に対しては加工液を変更すること即ち低
水質加工液を用いることであるので、処理はステップ4
1に進む、また、工作物2を取換えて別の工作物2に対
して引き続き放電加工を行う場合には、放電加工を行う
べき工作物2の材質、板厚等の性状及び荒加工又は仕上
げ加工のいずれの加工を行うかの情報がNC装置に入力
されているので、例えば、仕上げ加工のため比抵抗値の
高い高水質加工液に適しているか、又は荒加工のため比
抵抗値の低い低水質加工液に適しているかを判断し、加
工液の種類を決定する。工作物2が高水質加工液に適し
ていると判断すれば処理はステップ23に進み、低水質
加工液に適していると判断すれば処理はステップ41に
進む(ステップ39)。
工作物2に対して低水質加工液を使用するため、加工液
を切換える場合には、加工液供給切換バルブ8を低水質
加工液側に切換え、低水質加工液供給源6が加工液供給
通路13を通して噴流ノズル3に連通ずるように設定す
ると共に、加工液回収切換バルブ9を低水質加工液側に
切換え、加工槽11が加工液回収通路14を通じて低水
質加工液供給源6に連通ずるように切換え制御する(ス
テップ41)。
ここで、前段の放電加工の処理において噴流ノズル3よ
り噴出された高水質加工液が工作物2の加ニスリット、
或いは加工テーブルから流下し、加工槽11から加工液
回収通路14に流れ込み、高水質加工液供給源4に完全
に回収されるまで、多少の時間を要するので、加工液回
収切換バルブ9の切換え時期を遅らせるため、タイマを
作動し・所定の時間経過後に加工液回収切換バルブ9を
切換えるように制御する(ステップ42)。
加工液供給切換バルブ8の切換え後、所定時間が経過し
た後に、加工液回収切換バルブ9を低水質加工液側に切
換え、処理はステップ31に進む(ステップ43)。
ステップ37において、同一の工作物2に対して同一の
低水質加工液を使用して放電加工を行わないと判断した
場合には、同一の工作物2に対して別の高水質加工液を
使用して放電加工を行うか否か、或いは工作物2を取り
換えて該ワイヤ放電加工機で別の工作物2に対していず
れの加工液を選定するかの判断をする。工作物2に対し
て放電加工を行わない場合には処理はステ・ノブ46に
進み、引き続き放電加工を行う場合には処理はステップ
45に進む(ステップ44)。
同一の工作物2に対しては加工液を変更すること、即ち
高水質加工液を用いることであるので、処理はステップ
23に進む、また、工作物2を取換えて別の工作物2に
対して引き続き放電加工を行う場合には、放電加工を行
うべき工作物2の材質、板厚等の性状及び荒加工又は仕
上げ加工のいずれの加工を行うかの情報がNC装置に入
力されているので、例えば、仕上げ加工のため比抵抗値
の高い高水質加工液に適しているか、又は荒加工のため
比抵抗値の低い低水質加工液に適しているかを判断し、
加工液の種類を決定する。工作物2が低水質加工液に適
していると判断すれば処理はステップ31に進み、高水
質加工液に適していると判断すれば処理はステップ47
に進む(ステップ45)。
工作物2に対して放電加工を行わない場合には、加工液
供給装置の作動を停止し、更にワイヤ放電加工機の作動
を停止し、放電加工の作動を終了する(ステップ46)
工作物2に対して高水質加工液を使用するため、加工液
を切換える場合には、加工液供給切換バルブ8を高水質
加工液側に切換え、高水質加工液供給源4が加工液供給
通路13を通じて噴流ノズル3に連通ずるように設定す
ると共に、加工液回収切換バルブ9を高水質加工液側に
切換え、加工槽11が加工液回収通路14を通じて高水
質加工液供給源4に連通ずるように切換え制御する(ス
テップ47)。
ここで、前段の放電加工の処理において噴流ノズル3よ
り噴出された低水質加工液が工作物2の加ニスリット、
或いは加工テーブルから流下し、加工槽11から加工液
回収通路14に流れ込み、低水質加工液供給源6に完全
に回収されるまで、多少の時間を要するので、加工液回
収切換バルブ9の切換え時期を遅らせるため、タイマを
作動し、所定の時間経過後に加工液回収切換バルブ9を
切換えるように制御する(ステップ48)。
加工液供給切換バルブ8の切換え後、所定時間が経過し
た後に、加工液回収切換バルブ9を高水質加工液側に切
換え、処理はステップ23に進む(ステップ49)。
〔発明の効果〕
この発明による加工液供給装置は、以上のように構成さ
れているので、次のような効果を有する。
即ち、この加工液供給装置は、ワイヤ電極と工作物の極
間に加工液を噴流させて極間電圧を印加し、工作物の放
電加工を行うワイヤ放電加工機において、高水質加工液
を加工液回収通路を通じて回収貯留する高水質加工液供
給源、該高水質加工液供給源から高水質加工液を加工液
供給通路を通じて噴流ノズルへ供給する供給ポンプ、低
水質加工液を前記加工液回収通路を通じて回収貯留する
低水質加工液供給源、該低水質加工液供給源から低水質
加工液を前記加工液供給通路を通じて前記噴流ノズルへ
供給する供給ポンプ、前記加工液供給通路に設けた加工
液供給切換バルブ、及び該加工液供給切換バルブと連動
して作動され且つ前記加工液回収通路に設けた加工液回
収切換バルブから構成したので、既存の加工液供給装置
を2つ併置するだけで、工作物の加工条件、性状等に最
適の加工液を供給できるように、前記各切換バルブを切
換えるだけで異なった加工液供給系に簡単に且つ迅速に
変更することができ、比抵抗値の異なる高水質加工液又
は低水質加工液を自動的に且つ直ちに放電加工部位に供
給でき、放電加工の加工効率を大幅に向上できる。
この発明による加工液供給方法は、以上のように構成さ
れており、次のような効果を有する。即ち、この加工液
供給方法は、ワイヤ電極と工作物の間に極間電圧を印加
して極間に加工液を噴流させて放電加工を行うワイヤ放
電加工方法において、放電加工を行う工作物の種類によ
って使用する加工液を選定する工程、加工液供給通路が
選定した加工液供給源と噴流ノズルとを連通ずるように
加工液供給切換バルブを設定すると共に、加工液回収通
路が選定した前記加工液供給源に連通ずるように加工液
回収切換バルブを設定する工程、及び選定した加工液供
給側の加工液供給ポンプを作動する工程から構成したの
で、放電加工する工作物に適した加工液を自動的に選定
し、該加工液側と放電加工部位とを連通ずるように前記
加工液供給切換バルブ及び前記加工液回収切換バルブを
それぞれ切換え、選定した加工液を供給する前記各供給
ポンプを作動するだけで加工液を変更することができ、
しかもNC装置に組み込んだ情報によって放電加工すべ
き工作物の性状及び加工条件に応じて加工液の選定がで
き、自動的に且つ直ちに加工液変更の制御を行うことが
でき、従来の加工液変更装置に比較して加工効率を大幅
に向上できる。
また、この加工液供給方法は、放電加工を行う工作物の
種類によって使用する加工液を選定する工程は、前記工
作物の材質、板厚等の性状及び荒加工又は仕上げ加工の
相違によって、高水質加工液及び低水質加工液のいずれ
か一方の加工液を選定する工程から構成したので、NC
装置に予め入力されている情報によって自動的に且つ直
ちに最適の加工液が選定され、加工能率を向上させるこ
とは勿論のこと、完全無人化の制御を可能にする。
更に、この加工液供給方法は、一方の加工液から他方の
加工液へ切換える場合に、前記加工液供給切換バルブを
切換えた後、所定時間経過して前記加工液回収切換バル
ブを切換えるように制御したので、前段階で使用した加
工液は所定の加工液供給源に完全に回収され、異なった
加工液が混合することが避けられ、加工液の水質の維持
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるワイヤ放電加工機の加工液供給
装置の一実施例を示す概略説明図、第2図(A)、第2
図(B)、第2図(C)及び第2図(D)はこの発明に
よる加工液供給方法の作動制御を示すフローチャートで
ある。 1・・−・−・ワイヤ電極、2・・−・・−・工作物、
3・−・−・噴流ノズル、4・・・・−・高水質加工液
供給源、5.7−・−・−・供給ポンプ、6・・・・−
・−・低水質加工液供給源、8・−・・・・加工液供給
切換バルブ、9−・−・−加工液回収切換バルブ、10
・−・・・・NC装置、11・・・・・・−加工槽、1
2・・−・−フィルタ、13−・・・・−・加工液供給
通路、14・・−・・−加工液回収通路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ワイヤ電極と工作物の極間に加工液を噴流させて
    極間電圧を印加し、工作物の放電加工を行うワイヤ放電
    加工機において、高水質加工液を加工液回収通路を通じ
    て回収貯留する高水質加工液供給源、該高水質加工液供
    給源から高水質加工液を加工液供給通路を通じて噴流ノ
    ズルへ供給する供給ポンプ、低水質加工液を前記加工液
    回収通路を通じて回収貯留する低水質加工液供給源、該
    低水質加工液供給源から低水質加工液を前記加工液供給
    通路を通じて前記噴流ノズルへ供給する供給ポンプ、前
    記加工液供給通路に設けた加工液供給切換バルブ、及び
    該加工液供給切換バルブと連動して作動され且つ前記加
    工液回収通路に設けた加工液回収切換バルブから成るこ
    とを特徴とする加工液供給装置。
  2. (2)ワイヤ電極と工作物の間に極間電圧を印加して極
    間に加工液を噴流させて放電加工を行うワイヤ放電加工
    方法において、放電加工を行う工作物の種類によって使
    用する加工液を選定する工程、加工液供給通路が選定し
    た加工液供給源と噴流ノズルとを連通するように加工液
    供給切換バルブを設定すると共に、加工液回収通路が選
    定した前記加工液供給源に連通するように加工液回収切
    換バルブを設定する工程、及び選定した加工液供給側の
    加工液供給ポンプを作動する工程、から成ることを特徴
    とする加工液供給方法。
  3. (3)放電加工を行う工作物の種類によって使用する加
    工液を選定する工程は、前記工作物の材質、板厚等の性
    状及び荒加工又は仕上げ加工の相違によって、高水質加
    工液及び低水質加工液のいずれか一方の加工液を選定す
    る工程であることを特徴とする請求項2に記載の加工液
    供給方法。
  4. (4)一方の加工液から他方の加工液へ切換える場合に
    、前記加工液供給切換バルブを切換えた後、所定時間経
    過して前記加工液回収切換バルブを切換えることを特徴
    とする請求項2に記載の加工液供給方法。
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