JPH0618185B2 - 半導体装置における微細孔の形成方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置における微細孔の形成方法および半導体装置の製造方法Info
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- JPH0618185B2 JPH0618185B2 JP16293584A JP16293584A JPH0618185B2 JP H0618185 B2 JPH0618185 B2 JP H0618185B2 JP 16293584 A JP16293584 A JP 16293584A JP 16293584 A JP16293584 A JP 16293584A JP H0618185 B2 JPH0618185 B2 JP H0618185B2
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- silicon film
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- H01L21/02—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
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Description
【発明の詳細な説明】 [技術分野] この発明は、一般に半導体装置の製造技術に関し、特
に、半導体装置においてサブミクロンオーダの幅をもつ
微細孔を形成する方法、およびそれを利用した半導体装
置の製造方法に関する。
に、半導体装置においてサブミクロンオーダの幅をもつ
微細孔を形成する方法、およびそれを利用した半導体装
置の製造方法に関する。
[背景技術] 半導体製造技術としてホトリソグラフィにおいては、ホ
トレジストパターンに±0.5μm程度の寸法バラツキ
が生ずるため、たとえばベースやエミッタの開口寸法を
1μm以下に設定することは困難であった。このような
微細孔形成の寸法限界は素子寸法の小型化の限界となっ
て現われ、集積度の向上の妨げとなっていた。
トレジストパターンに±0.5μm程度の寸法バラツキ
が生ずるため、たとえばベースやエミッタの開口寸法を
1μm以下に設定することは困難であった。このような
微細孔形成の寸法限界は素子寸法の小型化の限界となっ
て現われ、集積度の向上の妨げとなっていた。
[発明の目的] この発明の目的は、サブミクロンオーダの幅をもつ微細
孔を制御性良く形成することが可能な微細孔の形成方法
を提供することにある。
孔を制御性良く形成することが可能な微細孔の形成方法
を提供することにある。
また、この発明の別の目的は、集積度をより向上させる
ことが可能な製造技術を提供することにある。
ことが可能な製造技術を提供することにある。
この発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、
この明細書の記述および添付図面から明らかになるであ
ろう。
この明細書の記述および添付図面から明らかになるであ
ろう。
[発明の概要] ここに開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単
に説明すれば、下記のとおりである。
に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、微細孔を形成すべき絶縁膜上に、ノンドープ
の第1の多結晶シリコン膜とシリコンナイトライド膜な
どの堆積膜と第2の多結晶シリコン膜とを順次形成し、
前記第2の多結晶シリコン膜をパターニングした後、そ
の表面を酸化することによって、内部に非酸化の第2の
多結晶シリコンの残した状態で酸化膜を形成し、この酸
化膜の膜厚に対応する幅の微細な間隙を前記第1の多結
晶シリコン膜に形成して、前記絶縁膜に微細孔を形成す
る。
の第1の多結晶シリコン膜とシリコンナイトライド膜な
どの堆積膜と第2の多結晶シリコン膜とを順次形成し、
前記第2の多結晶シリコン膜をパターニングした後、そ
の表面を酸化することによって、内部に非酸化の第2の
多結晶シリコンの残した状態で酸化膜を形成し、この酸
化膜の膜厚に対応する幅の微細な間隙を前記第1の多結
晶シリコン膜に形成して、前記絶縁膜に微細孔を形成す
る。
[実施例] 第1図〜第4図はこの発明の一実施例を示す工程断面図
で、シリコン半導体基体1の表面を被う下地膜であるシ
リコン酸化膜(SiO2)2およびシリコンナイトライ
ド膜(Si3N4)3に微細孔を形成する工程を示す。
で、シリコン半導体基体1の表面を被う下地膜であるシ
リコン酸化膜(SiO2)2およびシリコンナイトライ
ド膜(Si3N4)3に微細孔を形成する工程を示す。
(第1図を参照して) シリコン半導体基体1は、図示されていないが、P型シ
リコン基板の表面にN+型の押込み層を有し、その上に
N−型のエピタキシャル層を有する公知のものである。
このような基体1の表面に、SiO2膜2およびSi3
N4膜3からなる絶縁性の下地膜が形成されている。
リコン基板の表面にN+型の押込み層を有し、その上に
N−型のエピタキシャル層を有する公知のものである。
このような基体1の表面に、SiO2膜2およびSi3
N4膜3からなる絶縁性の下地膜が形成されている。
このような下地膜に微細孔を形成するために、この下地
膜の上にノンドープの第1の多結晶シリコン膜4と耐酸
化性のシリコンナイトライド膜(Si3N4)5と第2
の多結晶シリコ膜6とを化学的気相成長技術(CVD技
術)により順次形成する。第1の多結晶シリコン膜4は
下地膜のエッチングに対するマスクとなるもので、その
厚さ、不純物の選択的導入の際のまわり込み量を少なく
するという観点から厚すぎないことが望ましく、本例で
は第2の多結晶シリコ膜6と同等もしくはそれより幾分
薄く形成される。Si3N4膜5は、第1の多結晶シリ
コン膜4のエッチングに対するマスクとなると共に、第
2の多結晶シリコン膜6の酸化工程で酸化が第1の多結
晶シリコン膜4に及ぶのを防止する。第2の多結晶シリ
コン膜6はノンドープもしくはN型不純物を含有してお
り、その膜厚は、酸化工程での酸化およびSi3N4膜
5のエッチングに対するマスクとなることなどを考慮し
て定められ、本例では300nmである。
膜の上にノンドープの第1の多結晶シリコン膜4と耐酸
化性のシリコンナイトライド膜(Si3N4)5と第2
の多結晶シリコ膜6とを化学的気相成長技術(CVD技
術)により順次形成する。第1の多結晶シリコン膜4は
下地膜のエッチングに対するマスクとなるもので、その
厚さ、不純物の選択的導入の際のまわり込み量を少なく
するという観点から厚すぎないことが望ましく、本例で
は第2の多結晶シリコ膜6と同等もしくはそれより幾分
薄く形成される。Si3N4膜5は、第1の多結晶シリ
コン膜4のエッチングに対するマスクとなると共に、第
2の多結晶シリコン膜6の酸化工程で酸化が第1の多結
晶シリコン膜4に及ぶのを防止する。第2の多結晶シリ
コン膜6はノンドープもしくはN型不純物を含有してお
り、その膜厚は、酸化工程での酸化およびSi3N4膜
5のエッチングに対するマスクとなることなどを考慮し
て定められ、本例では300nmである。
このような3層のマスク層を形成した後、最上層の第2
の多結晶シリコン膜6をパターニングして、たとえばバ
イポーラ型の半導体装置であればベースおよびエミッタ
を形成すべき部分上に、第2の多結晶シリコン膜6を残
存させる。第2の多結晶シリコン膜6のパターニング
は、たとえば異方性の反応性イオンエッチングを用い
る。第1図はそのパターニングを終えた後の状態を示し
ている。残される第2の多結晶シリコン膜6の幅は、た
とえば1μm程度近くにすることが可能である。
の多結晶シリコン膜6をパターニングして、たとえばバ
イポーラ型の半導体装置であればベースおよびエミッタ
を形成すべき部分上に、第2の多結晶シリコン膜6を残
存させる。第2の多結晶シリコン膜6のパターニング
は、たとえば異方性の反応性イオンエッチングを用い
る。第1図はそのパターニングを終えた後の状態を示し
ている。残される第2の多結晶シリコン膜6の幅は、た
とえば1μm程度近くにすることが可能である。
(第2図を参照して) 次に、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜6を
酸化する。この場合、Si3N4膜5が酸化に対するマ
スクとして機能することは勿論である。こうした酸化に
よって、第2の多結晶シリコン6は、表面が酸化膜6b
で被われ内部に非酸化部分6aが残る。非酸化部分6a
はその下のSi3N4膜5のエッチングの際のマスクと
なるもので、その厚さは本例では150nm程度であ
る。酸化膜6bは、その膜厚が下地膜に形成される微細
孔の幅を決定すると共に、第1の多結晶シリコン膜4に
対する不純物導入の際のマスクとなる。微細孔の幅を決
定する酸化膜6bの膜厚は、酸化処理の制御性で決まる
ので、ホトリソグラフィの場合と比較しても一桁以上の
高い精度で制御することができる。したがって、たとえ
ばサイドエッチングを利用して微細孔を形成する場合に
比べて制御性良くしかも高精度にコントロールすること
ができる。本例では、酸化膜6bの膜圧は300nmで
あり、したがって幅0.3μmの微細孔が形成されるこ
とになる。なお、第2の多結晶シリコン膜6にN型不純
物をドープしている場合には、酸化速度を上げることが
できるので、製造効率の向上を期待することができる。
酸化する。この場合、Si3N4膜5が酸化に対するマ
スクとして機能することは勿論である。こうした酸化に
よって、第2の多結晶シリコン6は、表面が酸化膜6b
で被われ内部に非酸化部分6aが残る。非酸化部分6a
はその下のSi3N4膜5のエッチングの際のマスクと
なるもので、その厚さは本例では150nm程度であ
る。酸化膜6bは、その膜厚が下地膜に形成される微細
孔の幅を決定すると共に、第1の多結晶シリコン膜4に
対する不純物導入の際のマスクとなる。微細孔の幅を決
定する酸化膜6bの膜厚は、酸化処理の制御性で決まる
ので、ホトリソグラフィの場合と比較しても一桁以上の
高い精度で制御することができる。したがって、たとえ
ばサイドエッチングを利用して微細孔を形成する場合に
比べて制御性良くしかも高精度にコントロールすること
ができる。本例では、酸化膜6bの膜圧は300nmで
あり、したがって幅0.3μmの微細孔が形成されるこ
とになる。なお、第2の多結晶シリコン膜6にN型不純
物をドープしている場合には、酸化速度を上げることが
できるので、製造効率の向上を期待することができる。
第2の多結晶シリコン膜6を酸化した後、酸化膜6bを
マスクとして、イオン打込み技術によりP型不純物であ
るボロンを第1の多結晶シリコン膜4に導入する。これ
により、第2の多結晶シリコン膜6の直下にノンドープ
部分4aが、他の部分にドープ部分4bが、それぞれ形
成される。
マスクとして、イオン打込み技術によりP型不純物であ
るボロンを第1の多結晶シリコン膜4に導入する。これ
により、第2の多結晶シリコン膜6の直下にノンドープ
部分4aが、他の部分にドープ部分4bが、それぞれ形
成される。
(第3図を参照して) 次に、第2の多結晶シリコン膜6の表面酸化により形成
された酸化膜6bをエッチング除去し、この結果露出す
る非酸化部分6aをマスクとして、たとえば異方性の反
応性イオンエッチングを用いてSi3N4膜5をエッチ
ングし、非酸化部分6a以外のSi3N4を除去する。
された酸化膜6bをエッチング除去し、この結果露出す
る非酸化部分6aをマスクとして、たとえば異方性の反
応性イオンエッチングを用いてSi3N4膜5をエッチ
ングし、非酸化部分6a以外のSi3N4を除去する。
(第4図を参照して) 次に、残存するSi3N4膜5をマスクとしかつ不純物
濃度差によるエッチングレートのちがいを利用して、第
1の多結晶シリコン膜4に、残存するSi3N4膜5の
エッジとノンドープ部分4a・ドープ部分4bの境界と
で規制される微細な間隙7a,7bを形成する。この場
合のエッチングは選択性の高いドライエッチングかウエ
ットエッチングで行ない、微細な間隙7a,7bの形成
と同時に第2の多結晶シリコン膜6の非酸化部分6aを
除去する。ついで、非酸化部分6aの下のSi3N4膜
5を取り除き、第1の多結晶シリコン膜4の残存するノ
ンドープ部分4aを露出させる。このようにして第1の
多結晶シリコン4に形成された微細た間隙7a,7b
は、第2の多結晶シリコン膜6の表面酸化により形成さ
れた酸化膜6bの膜厚に対応する幅を有し、本例では
0.3μmとなる。
濃度差によるエッチングレートのちがいを利用して、第
1の多結晶シリコン膜4に、残存するSi3N4膜5の
エッジとノンドープ部分4a・ドープ部分4bの境界と
で規制される微細な間隙7a,7bを形成する。この場
合のエッチングは選択性の高いドライエッチングかウエ
ットエッチングで行ない、微細な間隙7a,7bの形成
と同時に第2の多結晶シリコン膜6の非酸化部分6aを
除去する。ついで、非酸化部分6aの下のSi3N4膜
5を取り除き、第1の多結晶シリコン膜4の残存するノ
ンドープ部分4aを露出させる。このようにして第1の
多結晶シリコン4に形成された微細た間隙7a,7b
は、第2の多結晶シリコン膜6の表面酸化により形成さ
れた酸化膜6bの膜厚に対応する幅を有し、本例では
0.3μmとなる。
次に、微細な間隙7a,7bが形成された第1の多結晶
シリコン膜4をマスクとして、下地膜のうちのSi3N
4膜3をエッチング除去する。ついで、残存する第1の
多結晶シリコン膜4のノンドープ部分4aを、不純物濃
度差によるエッチングレートのちがいを利用して取り除
いた後、Si3N4膜3をマスクとしてSiO2膜2を
選択エッチングして、下地膜に微細孔8a,8bを形成
する。この微細孔8a,8bは本例では0.3μmの幅
を有し、後述の具体的実施例で述べるようにこれらはベ
ースの開口となる。なお、エミッタの開口については、
微細孔8aと8bの間のSi3N4膜3およびその下の
SiO2膜2を通して形成される。
シリコン膜4をマスクとして、下地膜のうちのSi3N
4膜3をエッチング除去する。ついで、残存する第1の
多結晶シリコン膜4のノンドープ部分4aを、不純物濃
度差によるエッチングレートのちがいを利用して取り除
いた後、Si3N4膜3をマスクとしてSiO2膜2を
選択エッチングして、下地膜に微細孔8a,8bを形成
する。この微細孔8a,8bは本例では0.3μmの幅
を有し、後述の具体的実施例で述べるようにこれらはベ
ースの開口となる。なお、エミッタの開口については、
微細孔8aと8bの間のSi3N4膜3およびその下の
SiO2膜2を通して形成される。
次に、第5図〜第7図を用いて半導体装置への具体的な
実施例について説明する。第5図〜第7図はバイポーラ
型半導体装置の製造工程断面図を示す。
実施例について説明する。第5図〜第7図はバイポーラ
型半導体装置の製造工程断面図を示す。
この実施例では、パターニングされた第2の多結晶シリ
コン膜の酸化による酸化膜の幅内にベースとエミッタの
開口が形成されるもので、ベース−エミッタ間隔を小さ
くすることができ、素子寸法のより小型化およびベース
抵抗の低減ならびに寄生容量の低減を図ることができ、
高集積度かつ高速な半導体装置を製造することができ
る。
コン膜の酸化による酸化膜の幅内にベースとエミッタの
開口が形成されるもので、ベース−エミッタ間隔を小さ
くすることができ、素子寸法のより小型化およびベース
抵抗の低減ならびに寄生容量の低減を図ることができ、
高集積度かつ高速な半導体装置を製造することができ
る。
(第5図を参照して) シリコン半導体基体1は、前述したように、P型シリコ
ン基板101の表面にN+型の埋込み層102を有し、
その上にN−型のエピタキシャル層103を有してい
る。エピタキシャル層103は、素子分離用の厚い酸化
膜201で素子形成領域毎に分離されており、その表面
に薄い酸化膜(SiO2)2を有している。
ン基板101の表面にN+型の埋込み層102を有し、
その上にN−型のエピタキシャル層103を有してい
る。エピタキシャル層103は、素子分離用の厚い酸化
膜201で素子形成領域毎に分離されており、その表面
に薄い酸化膜(SiO2)2を有している。
まず、厚い酸化膜201で分離されている素子形成領域
のうちのコレクタ取出し部にリンをイオン打込みしてN
+型のコレクタ引上げ部104を形成した後、CVD法
によって全表面にSi3N4膜3を形成し、ついで、第
1図〜第4図の工程にしたがって、ベースおよびエミッ
タを形成すべき素子形成領域に微細なベースの開口8a
および8bを形成する。
のうちのコレクタ取出し部にリンをイオン打込みしてN
+型のコレクタ引上げ部104を形成した後、CVD法
によって全表面にSi3N4膜3を形成し、ついで、第
1図〜第4図の工程にしたがって、ベースおよびエミッ
タを形成すべき素子形成領域に微細なベースの開口8a
および8bを形成する。
(第6図を参照して) 次に、第1の多結晶シリコン膜4のドープ部分4bを選
択的にエッチングしてその周辺の不要部分を除去した
後、全表面にノンドープのもしくは第1の多結晶シリコ
ン膜4よりも低い不純物濃度の第3の多結晶シリコン膜
9をCVD法により形成する。なお、第1の多結晶シリ
コン膜4の選択エッチにおいては、マスクの一端が分離
酸化膜201上に位置するようにすれば良く、そのマス
ク合わせ等は非常に容易である。第3の多結晶シリコン
膜9を形成した後、熱処理(アニール)を施すことによ
り、第1の多結晶シリコン膜4のドープ部分4bから第
3の多結晶シリコ膜9内にボロンを拡散させ、第3の多
結晶シリコン膜9にドープ部分9a(実線部分)とノン
ドープ部分9b(破線部分)を形成すると共に、微細孔
8aおよび8bを通して基体1のエピタキシャル層10
3の表面にP+型のグラフトベース領域10a,10b
を形成する。ついで、不純物濃度差によりエッチングレ
ートのちがいを利用して第3の多結晶シリコン膜9を選
択的に除去し、実線で示すドープ部分9aのみを残存さ
せることによって、ベース引出し電極を形成すると共
に、エミッタの開口を形成すべきSi3N4膜3の部分
を露出させる。
択的にエッチングしてその周辺の不要部分を除去した
後、全表面にノンドープのもしくは第1の多結晶シリコ
ン膜4よりも低い不純物濃度の第3の多結晶シリコン膜
9をCVD法により形成する。なお、第1の多結晶シリ
コン膜4の選択エッチにおいては、マスクの一端が分離
酸化膜201上に位置するようにすれば良く、そのマス
ク合わせ等は非常に容易である。第3の多結晶シリコン
膜9を形成した後、熱処理(アニール)を施すことによ
り、第1の多結晶シリコン膜4のドープ部分4bから第
3の多結晶シリコ膜9内にボロンを拡散させ、第3の多
結晶シリコン膜9にドープ部分9a(実線部分)とノン
ドープ部分9b(破線部分)を形成すると共に、微細孔
8aおよび8bを通して基体1のエピタキシャル層10
3の表面にP+型のグラフトベース領域10a,10b
を形成する。ついで、不純物濃度差によりエッチングレ
ートのちがいを利用して第3の多結晶シリコン膜9を選
択的に除去し、実線で示すドープ部分9aのみを残存さ
せることによって、ベース引出し電極を形成すると共
に、エミッタの開口を形成すべきSi3N4膜3の部分
を露出させる。
(第7図を参照して) 次に、第1の多結晶シリコン膜4のドープ部分4bと第
3の多結晶シリコン膜9のドープ部分9aとによって形
成されるベース電極取出し部分11の表面に酸化膜12
を形成し、この酸化膜12をマスクとして、下地膜であ
るSi3N4膜3とその下のSiO2膜2を選択的に除
去して、エミッタの開口13とコレクタのコンタクト穴
14を形成する。酸化膜12は基体表面のSiO2膜2
に比べて十分厚く、基体表面のSiO2膜2が完全に除
去されても絶縁上十分な厚さが確保できるようになって
いる。
3の多結晶シリコン膜9のドープ部分9aとによって形
成されるベース電極取出し部分11の表面に酸化膜12
を形成し、この酸化膜12をマスクとして、下地膜であ
るSi3N4膜3とその下のSiO2膜2を選択的に除
去して、エミッタの開口13とコレクタのコンタクト穴
14を形成する。酸化膜12は基体表面のSiO2膜2
に比べて十分厚く、基体表面のSiO2膜2が完全に除
去されても絶縁上十分な厚さが確保できるようになって
いる。
このようにして形成されたエミッタの開口13の部分
に、CVD法およびホトリソグラフィ技術によってノン
ドープの多結晶シリコン膜15を選択的に形成する。つ
いで、この多結晶シリンコン膜15を通して、イオン打
込み技術により、ボロンを導入してP型の真性ベース1
6、およびヒ素を導入してN+型のエミッタ17の各領
域をそれぞれ形成する。その後の工程は従来と同様で、
多結晶シリンコン膜15を下地膜としたエミッタ電極1
8、ベースコンタクト穴19を被うベース電極20、お
よびコレクタ電極21をそれぞれ形成することによっ
て、バイポーラトランジスタを含むデバイスが完成す
る。
に、CVD法およびホトリソグラフィ技術によってノン
ドープの多結晶シリコン膜15を選択的に形成する。つ
いで、この多結晶シリンコン膜15を通して、イオン打
込み技術により、ボロンを導入してP型の真性ベース1
6、およびヒ素を導入してN+型のエミッタ17の各領
域をそれぞれ形成する。その後の工程は従来と同様で、
多結晶シリンコン膜15を下地膜としたエミッタ電極1
8、ベースコンタクト穴19を被うベース電極20、お
よびコレクタ電極21をそれぞれ形成することによっ
て、バイポーラトランジスタを含むデバイスが完成す
る。
[効 果] (1)酸化膜の膜厚を利用して半導体基体表面の絶縁膜
に微細孔を形成するようにしたので、サブミクロンたと
えば0.5μm以下の幅をかつ微細孔を容易に形成する
ことができ、しかも、酸化膜厚が高精度に制御できるこ
とから再現性良く微細孔を形成することができる。
に微細孔を形成するようにしたので、サブミクロンたと
えば0.5μm以下の幅をかつ微細孔を容易に形成する
ことができ、しかも、酸化膜厚が高精度に制御できるこ
とから再現性良く微細孔を形成することができる。
(2)酸化の高精度の制御性から、微細孔の幅を簡単に
コントロールすることができる。
コントロールすることができる。
(3)酸化の際の体積増大を考慮しても、1.5〜2.
0μm程度の幅内にベースおよびエミッタのコンタクト
穴を形成することが可能であり、したがって素子形成領
域を小さくすることができ、ベース抵抗および寄生容量
も低減され、半導体装置の集積度の向上ならびに高速化
を図ることができる。
0μm程度の幅内にベースおよびエミッタのコンタクト
穴を形成することが可能であり、したがって素子形成領
域を小さくすることができ、ベース抵抗および寄生容量
も低減され、半導体装置の集積度の向上ならびに高速化
を図ることができる。
以上この発明者によってなされた発明を実施例に基づき
具体的に説明したが、この発明は上記実施例に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能であることはいうまでもない。たとえば、この発明
をMOS型の半導体装置の製造に適用することによっ
て、サブミクロンオーダのソース、ドレインの開口を形
成することができる。
具体的に説明したが、この発明は上記実施例に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能であることはいうまでもない。たとえば、この発明
をMOS型の半導体装置の製造に適用することによっ
て、サブミクロンオーダのソース、ドレインの開口を形
成することができる。
第1図〜第4図はこの発明の一実施例を示す工程断面
図、 第5図〜第7図はこの発明の半導体装置への具体的な実
施例を示す工程断面図である。 1……半導体基体、2……SiO2膜(絶縁膜)、3…
…Si3N4膜(絶縁膜)、4……第1の多結晶シリコン
膜(第1の膜)、4a……ノンドープ部分、4b……ドー
プ部分、5……Si3N4膜(堆積膜)、6……第2の多
結晶シリコン膜(第2の膜)、6a……非酸化部分、6
b……酸化膜、7a,7b……微細な間隙、8a,8b
……微細孔、9……第3の多結晶シリコン膜、9a……
ドープ部分、9b……ノンドープ部分、10a,10b
……グラフトベース領域、13……エミッタ開口、16
……真性ベース領域、17……エミッタ領域。
図、 第5図〜第7図はこの発明の半導体装置への具体的な実
施例を示す工程断面図である。 1……半導体基体、2……SiO2膜(絶縁膜)、3…
…Si3N4膜(絶縁膜)、4……第1の多結晶シリコン
膜(第1の膜)、4a……ノンドープ部分、4b……ドー
プ部分、5……Si3N4膜(堆積膜)、6……第2の多
結晶シリコン膜(第2の膜)、6a……非酸化部分、6
b……酸化膜、7a,7b……微細な間隙、8a,8b
……微細孔、9……第3の多結晶シリコン膜、9a……
ドープ部分、9b……ノンドープ部分、10a,10b
……グラフトベース領域、13……エミッタ開口、16
……真性ベース領域、17……エミッタ領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 邦彦 東京都小平市上水本町1450番地 株式会社 日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 黒田 重雄 東京都小平市上水本町1450番地 株式会社 日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 高倉 俊彦 東京都小平市上水本町1450番地 株式会社 日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 酒井 徹志 神奈川県厚木市小野1839番地 日本電信電 話公社厚木電気通信研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−107637(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】半導体基体の表面を被う絶縁膜に微細孔を
形成する方法であって、次の各工程をとることを特徴と
する半導体装置における微細孔の形成方法。 (A)前記絶縁膜の上に、不純物濃度差に応じた選択エ
ッチングが可能で前記絶縁膜のエッチングに対しマスク
となりうる第1の膜と、この第1の膜のエッチングに対
しマスクとなりうる耐酸化性の堆積膜と、この堆積膜の
エッチングに対しマスクとなりうる酸化性の第2の膜と
を順次形成し、前記第2の膜をパターニングする工程。 (B)(A)工程後、パターニングされた前記第2の膜の
表面を酸化してその露出面を酸化膜で被い、ついでこの
酸化膜をマスクとして、前記第1の膜に不純物を導入す
る工程。 (C)(B)工程後、第2の膜を被う前記酸化膜を除去
し、これにより露出する前記第2の膜の非酸化部分をマ
スクとして、前記堆積膜をエッチングする工程。 (D)(C)工程後、残存する前記堆積膜をマスクとしか
つ不純物濃度差によるエッチングレートのちがいを利用
して、前記第1の膜のノンドープ部分を選択的に除去
し、前記第1の膜に、前記酸化膜の膜厚に対応する幅の
微細な間隙を形成する工程。 (E)(D)工程後、前記第1の膜の微細な間隙を利用し
て前記絶縁膜に微細孔を形成する工程。 - 【請求項2】第2の膜を被う前記酸化膜の厚さはサブミ
クロンオーダである特許請求の範囲第1項に記載の微細
孔の形成方法。 - 【請求項3】前記半導体基体はシリコン、前記絶縁膜は
シリコン酸化膜およびシリコンナイトライド膜からな
り、そして前記第1および第2の膜は多結晶シリコン、
前記堆積膜はシリコンナイトライドからなる特許請求の
範囲第1項あるいは第2項に記載の微細孔の形成方法。 - 【請求項4】前記第2の膜である多結晶シリコンがN型
不純物を含有している特許請求の範囲第3項に記載の微
細孔の形成方法。 - 【請求項5】次の各工程からなることを特徴とする半導
体装置の製造方法。 (A)半導体基体の表面を被う絶縁膜の上に、ノンドー
プの第1の多結晶シリコン膜、このシリコン膜のエッチ
ングに対しマスクとなりうる耐酸化性の堆積膜、および
第2の多結晶シリコン膜を順次形成し、前記第2の多結
晶シリコン膜がベースおよびエミッタを形成すべき部分
に残存するように、前記第2の多結晶シリコン膜をパタ
ーニングする工程。 (B)(A)工程後、パターニングされた前記第2の多結
晶シリコン膜の表面を酸化してその露出面を酸化膜で被
い、ついで、この酸化膜をマスクとして、前記第1の多
結晶シリコン膜に不純物を導入する工程。 (C)(B)工程後、第2の多結晶シリコン膜を被う前記
酸化膜を除去し、これにより露出する前記第2の多結晶
シリコン膜の被酸化部分をマスクとして、前記堆積膜を
エッチングする工程。 (D)(C)工程後、残存する前記堆積膜をマスクとしか
つ不純物濃度差によるエッチングレートのちがいを利用
して、前記第1の多結晶シリコン膜のノンドープ部分を
選択的に除去し、この第1の多結晶シリコン膜に前記酸
化膜の膜厚に対応する幅の微細な間隙を形成し、残存す
る第2の多結晶シリコン膜および堆積膜を除去する工
程。 (E)(D)工程後、微細な間隙が形成された第1の多結
晶シリコン膜のマスクとして前記絶縁膜に微細なベース
の開口を形成し、第1の多結晶シリコン膜のうちの残存
するノンドープ部分を除去する工程。 (F)(E)工程後、第1の多結晶シリコン膜を含む半導
体基体上にノンドープもしくは第1の多結晶シリコン膜
より低い不純物濃度を有する第3の多結晶シリコン膜を
新たに形成し、ついでアニールすることによって、この
第3の多結晶シリコン膜に対して不純物を拡散しベース
引出し用電極を形成すると共に、前記ベースの開口を通
して半導体基体表面にグラフトベース領域を形成する工
程。 (G)(F)工程の後、不純物濃度差によるエッチングレ
ートのちがいを利用して、前記第3の多結晶シリコン膜
のうちエミッタを形成すべき部分を選択的に除去する工
程。 (H)(G)工程後、残存する第3の多結晶シリコン膜の
表面に酸化膜を形成し、この酸化膜をマスクとして半導
体基体表面の前記絶縁膜を選択的に除去してエミッタの
開口を形成した後、この開口を通して半導体基体表面に
不純物を導入することによって真性ベースおよびエミッ
タの各領域を形成する工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16293584A JPH0618185B2 (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-03 | 半導体装置における微細孔の形成方法および半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16293584A JPH0618185B2 (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-03 | 半導体装置における微細孔の形成方法および半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6142138A JPS6142138A (ja) | 1986-02-28 |
JPH0618185B2 true JPH0618185B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=15764035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16293584A Expired - Lifetime JPH0618185B2 (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-03 | 半導体装置における微細孔の形成方法および半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618185B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3188128B2 (ja) * | 1995-02-21 | 2001-07-16 | 株式会社豊田中央研究所 | 車輌用トルクコンバータのステータ |
JP3761529B2 (ja) | 2003-04-01 | 2006-03-29 | 株式会社東芝 | 半導体装置及びその製造方法 |
-
1984
- 1984-08-03 JP JP16293584A patent/JPH0618185B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6142138A (ja) | 1986-02-28 |
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