JPH06181680A - エビの処理方法 - Google Patents
エビの処理方法Info
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- JPH06181680A JPH06181680A JP4338859A JP33885992A JPH06181680A JP H06181680 A JPH06181680 A JP H06181680A JP 4338859 A JP4338859 A JP 4338859A JP 33885992 A JP33885992 A JP 33885992A JP H06181680 A JPH06181680 A JP H06181680A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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Abstract
せた後に、(2)アミノ酸並びに有機酸及び/又は有機
酸塩からなる水溶液に浸漬させることを特徴とする。 【効果】 てんぷら、フライ等にしたときでも、保存性
があり、かつ良好な呈味、食感を有するエビを提供する
ことができる。
Description
エビを用いた冷凍食品に関する。
いられる素材である。エビフライ、エビてんぷら等を有
する弁当類は美味の為デパート、コンビニエンスストア
等で広く販売されている。しかし、エビは常に微生物汚
染から生じる食中毒の危険がつきまとう。これは、調理
加熱後、消費者が食する迄、一定期間室温で保存される
為である。即ち、この室温保存中に微生物が急激に増殖
するからである。この為、製造業者は保存性を向上させ
る為に厳しい加熱条件で処理し、次にグリシン等の市販
の日持ち向上剤を添加する等の工夫を施している。しか
し、このような処理を施すと、保存性は確保できるが、
エビは硬くなり食感、味が悪くなるという欠点が生じ
る。
とする課題は保存性があり、かつ良好な呈味、食感を有
するエビの処理法の提供である。
本発明者らは鋭意検討を加えた結果、(1)エビを塩類
の水溶液に浸漬させた後に、(2)アミノ酸並びに有機
酸及び/又は有機酸塩からなる水溶液に浸漬させること
により、本発明を完成するに至らしめた。即ち、本発明
は、エビを(1)塩類の水溶液に浸漬させた後に、
(2)アミノ酸並びに有機酸及び/又は有機酸塩からな
る水溶液に浸漬させることを特徴とするエビの処理方法
である。以下、本発明を詳細に説明する。
漬させる。ここに、塩類の水溶液とは(a)エビの塩溶
性タンパク質を可溶化させる作用の大きい塩類及び
(b)水溶液にした場合にアルカリ性を呈する塩類の両
方を含む水溶液を用いる。具体的には、エビの塩溶性タ
ンパク質を可溶化させる作用の大きい塩類とは塩化ナト
リウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム等を挙げること
ができ、このなかから1種又は2種類以上を組み合わせ
て用いればよい。とりわけ、塩化ナトリウムの使用が好
ましい。また、添加量は特に制限はないが、呈味との関
係から通常0.1%−7重量%、好ましくは3−6重量
%程度になるように添加すればよい。
する塩類とは炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、ポリ
リン酸ナトリウム等を挙げることができ、このなかから
1種又は2種以上を組み合わせて用いればよい。とりわ
け炭酸水素ナトリウムの使用が好ましい。また、添加量
は特に拘らないが、エビの保存性を考慮して、水溶液の
pHを通常7.5−9.5、好ましくはpH7.0−
8.5程度になるように添加すればよい。浸漬条件は特
に制限はないが、通常2−15℃、好ましくは5−12
℃の温度で、15分−48時間、好ましくは10−16
時間処理すれば良い。
ビの塩溶性タンパクを可溶化する技術、及びアルカリ性
を呈する塩類を溶かした水溶液を用いる技術の双方とも
公知である。しかし、本発明の様に両方の塩類を含む水
溶液でエビを処理する技術は知られていない。従って、
これが本発明の特徴の1でもある。
せることができる。更に、この処理で得られるエビは、
処理条件等にもよるが、通常pH7.5以上で食塩濃度
は0.3−3.0%のものが得られる。
も良いし、又海外から輸入されたものであっても良い。
また、エビの種類は問わない。更に、冷凍品であって
も、生ものであってもよい。
又は有機酸塩からなる水溶液に浸漬させる。この処理も
本発明の特徴の一つである。本発明で用いられるアミノ
酸としては微生物の増殖を抑制する作用を持つアミノ
酸、例えばグリシン、スレオニン等である。前記アミノ
酸のなかから、選ばれた1又は2種類以上のアミノ酸を
用いればよい。とりわけ、グリシンの使用が好ましい。
また、添加濃度は通常0.3−10重量%、好ましくは
0.5−5重量%である。
ば乳酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸等を用いることがで
き、この中から選ばれた1又は2種類以上の有機酸を使
用すれば良い。特に、このなかでも乳酸、酢酸の使用が
好ましい。また、有機酸塩としは乳酸ナトリウム、乳酸
カルシウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等を
挙げることができ、このなかから選ばれた1又は2種類
以上の有機酸塩を用いればよい。特に、乳酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウムが好ましい。本発明においては有機
酸及び有機酸塩を組み合わせて用いても、それぞれを単
独に用いてもよい。添加量は処理液のpHが通常5.5
−1.5、好ましくは4.5−4.0になるように添加
すればよい。浸漬条件は特に制限はないが、通常2−1
5℃、好ましくは5−12℃の温度で、15分−24時
間、好ましくは30分−15時間処理すれば良い。
機酸塩の混合溶液に浸漬処理することによりエビのpH
を7.5以下にすることができる。このpH7.5以下
という条件で初めて、味に影響の出ない少量で、グリシ
ン等の微生物増殖抑制作用をもつアミノ酸の作用を発揮
させることができる。
そのまま調理に付しても良く、また、冷凍処理して流通
過程にのせても良い。本発明方法で得られるエビをてん
ぷら、フライ類に使用すると加熱しても食感が良く、し
かも保存性に富むてんぷら、フライ類を作ることが可能
である。従って弁当等の外食産業にとって極めて有用な
技術である。
本発明は実施例に限定されるものではない。
ずつを表1に示す条件で水溶液(1)に15時間浸漬
し、その後水溶液(2)に1時間浸漬後凍結した。浸漬
処理はいずれも10℃の冷蔵庫で行った。結果は表1に
示すとおりである。尚、重量維持率は、ことわりない限
り材料重量に対する百分率で算出した。無処理のものを
コントロールとした。表1及より明かなように、水溶液
がアルカリ性を示す塩類でpHを7.5から8.0に調
製し、塩溶性蛋白質を可溶化させる作用の大きい塩類を
7重量%以下の水溶液(1)でエビを処理すればエビの
重量が増加した。その後pHが4.5以下の水溶液
(2)に1時間浸漬しても重量の変化なかった。次に、
この処理をしたエビを凍結して保存した。
てんぷらを試作した。そして、この試作品について重量
変化、食感及び表2に示した条件で保存テストを実施し
た。尚、てんぷらはエビをまず打ち粉(小麦粉)まぶ
し、次にバッター液(小麦粉10、卵5、水13)をつ
けた後、170℃、4分間油ちょうして得た。表1で明
らかなように加熱後の重量変化は無処理のものよりも少
なく、また、官能的にも少し塩味はするが明らかに食感
は無処理品に比べて優れていた。更に、表2に示した通
り、てんぷらの保存性も無処理のものよりも優れてい
た。
したてんぷら、フライ等は味、食感とも優れ、かつ常温
で長期保存可能可能という優れた特徴を有する。
Claims (7)
- 【請求項1】 エビを(1)塩類の水溶液に浸漬させた
後に、(2)アミノ酸並びに有機酸及び/又は有機酸塩
からなる水溶液に浸漬させることを特徴とするエビの処
理方法。 - 【請求項2】 塩類の水溶液が(a)エビの塩溶性タン
パク質を可溶化させる作用の大きい塩類及び(b)水溶
液にした場合にアルカリ性を呈する塩類からなるもので
ある請求項1記載の処理方法。 - 【請求項3】 アミノ酸がグリシンである請求項1記載
の処理方法。 - 【請求項4】 有機酸が酢酸、乳酸である請求項1記載
の処理方法。 - 【請求項5】 有機酸塩が酢酸ナトリウム、乳酸ナトリ
ウムである請求項1記載の処理方法。 - 【請求項6】 エビの塩溶性タンパク質を可溶化させる
作用の大きい塩類が塩化ナトリウムである請求項2記載
の処理方法。 - 【請求項7】 水溶液にした場合にアルカリ性を呈する
塩類が炭酸水素ナトリウムである請求項2記載の処理方
法。
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- 1992-12-18 JP JP4338859A patent/JP3055336B2/ja not_active Expired - Fee Related
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