JPH06175471A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH06175471A
JPH06175471A JP4350438A JP35043892A JPH06175471A JP H06175471 A JPH06175471 A JP H06175471A JP 4350438 A JP4350438 A JP 4350438A JP 35043892 A JP35043892 A JP 35043892A JP H06175471 A JPH06175471 A JP H06175471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
charge
charger
protective layer
photoreceptor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4350438A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeto Kojima
成人 小島
Hiroshi Nagame
宏 永目
Hiroshi Ikuno
弘 生野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP4350438A priority Critical patent/JPH06175471A/ja
Priority to US08/160,144 priority patent/US5452061A/en
Publication of JPH06175471A publication Critical patent/JPH06175471A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0266Arrangements for controlling the amount of charge

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 光導電層上に保護層を積層した構成の感光体
を用いた、一次帯電、像露光、現象、転写、クリーニン
グ、定着行程からなる電子写真方式による画像形成装置
において、一次帯電の前段階に一次帯電とは逆極性の帯
電器を設けた画像形成装置。 【効果】 機械的耐久性に優れると共に長期的に安定し
た画像形成を行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光導電層上に直接あるい
は中間層を介して保護層を積層した構成の、優れた機械
的耐久性を有した感光体を用いた電子写真方式による画
像形成装置に関し、更に詳しくは長期間安定した画像形
成を行なうことのできる画像形成装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来より電子写真方式による画像形成装
置は種々知られているが、その代表的なものとしては図
10に示される装置がある。この装置の動作概要を説明
すると、ドラム状の感光体1は矢印方向へ回転し、その
際帯電チャージャー2で感光体表面が一様に帯電され
る。そして、画像信号で変調された光を露光部3で照射
して感光体表面上に静電潜像を形成し、その後現像装置
4でトナー像を形成する。このトナー像は転写チャージ
ャー5でコピー用紙9に転写された後、該コピー用紙は
分離チャージャー6で感光体1より分離され、ハードコ
ピーとなる。一方、転写後の感光体1表面の残トナー像
はクリーニング装置7で清掃され、更に感光体1表面の
残電荷は除電ランプ8で除電され、一連の複写工程が終
了する。上記感光体1としては、導電性支持体上にSe
ないしSe合金(Se−As,Se−Te.Se−As
−Te等)を主体とする光導電層を設けたもの、酸化亜
鉛、硫化カドミウム等の無機系光導電材料をバインダー
中に分散させたもの、ポリ−N−ビニルカルバゾールと
トリニトロフルオレノンあるいはアゾ顔料などの有機系
光導電材料を用いたもの(OPC)及び非晶質シリコン
系材料を用いたもの等が一般に用いられている。
【0003】この感光体1に要求される基本的な特性と
しては、 (A)暗所で適切な電位に帯電できること。 (B)暗所において電荷の逸散が少ないこと。 (C)光照射によって速やかに電荷を逸散できること。 などが挙げられる。更に、実使用上での特性として、 (D)電子写真プロセスで受ける機械的、化学的な負荷
に対して強いこと。 も要求される。
【0004】上述した感光体に課せられる特性(A)〜
(D)の観点から、例えば、前記非晶質シリコン系感光
体についてみると、このものは高い表面硬度を有し、機
械的な負荷(現象、転写、クリーニングの各装置の接触
部)に対する耐久性に優れ光感度も高い。しかし、その
一方で帯電能が低く、製造コストが高く、また、化学的
な負荷(帯電時のコロナ放電で生じるO3やNOxある
いはこれらと大気中成分との複合生成物の暴露)に対し
て弱く、感光体表面抵抗が湿度に依存して小さくなり、
いわゆる「画像流れ」といった異常画像を発生してしま
うという欠点がある。また、前記Se系感光体は優れた
光感度、帯電能を有し最も古くから一般的に使用されて
いる。しかし、前記機械的な負荷により感光体表面に傷
が生じやすく、画像品質上、白スジや黒スジといった以
上画像になりやすいという欠点がある。ところで、最近
では製造コストが安く、環境汚染が少ない、比較的自由
な感光体の設計ができる等の理由により、前記有機系感
光体(OPC)が多く使用されるようになった。しか
し、有機材料であるがゆえに表面硬度が低く、電子写真
プロセスでの機械的な負荷によって感光体表面に摩耗や
傷が発生しやすく、摩耗による帯電電位の減少、局部的
なスジ状の異常画像を発生する原因となる。
【0005】上記したSe系、OPC系感光体の機械的
な耐久性に関する欠点を解消するために感光層上に直接
あるいは中間層を介して保護層を設けて、複写機内外で
受ける機械的な負荷に対する耐久性を改善する手段が提
案されている。例えば、感光層の表面に有機フィルムを
設ける方法(特公昭38−015466)、無機酸化物
を設ける方法(特公昭43−014517)、接着層を
設けた後絶縁層を積層する方法(特公昭43−0275
91)、あるいはプラズマCVD法、光CVD法等によ
ってa−Si層、a−Si:N:H層、a−Si:O:
H層等を積層する方法(特開昭57−179859、特
開昭59−058437)等が開示されている。また、
近年プラズマCVD法、光CVD法、スパッタ法等の方
法で得られる、炭素又は炭素を主成分とする高硬度膜
(a−C:H膜、無定形炭素膜、非晶質炭素膜、ダイア
モンド状炭素膜等と称されている。)の感光体保護層へ
の応用が活発化している。
【0006】たとえば、感光層の表面に無定形炭素又は
硬度炭素からなる保護層を設けたもの(特開昭60−2
49155)、最表面にダイヤモンド状カーボン保護層
を設けたもの(特開昭61−255352)、感光層上
に炭素を主成分とする高硬度絶縁層を形成したもの(特
開昭61−264355)あるいは有機感光層上に窒素
原子、酸素原子、ハロゲン原子、アルカリ金属原子等の
原子を少なくとも含むグロー放電により生成された非晶
質炭化水素膜からなる保護層を設けたもの(特開昭63
−220166〜9)などを挙げることができる。これ
らの方法によって表面硬度が向上し、耐摩耗性に非常に
優れたSe系、OPC系感光体を比較的低コストで得ら
れるようになった。しかし、これらの感光体を電子写真
プロセスの中で繰り返し使用すると、良好な耐摩耗性と
は逆に、一次帯電後の画像露光後における光照射部の感
光体表面電位が短期的あるいは長期的に増加する、いわ
ゆる残留電位の上昇傾向が認められるようになり、正常
な画像を得ることができなくなるという問題が判明し、
総合的な耐久性がそれ程向上していないことが明らかと
なった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
点を解決するものであって、その目的は光導電層上に直
接、あるいは中間層を介して保護層を積層した構成の機
械的耐久性に非常に優れる感光体を、その特性を十分に
活かしつつ、長期的に安定した画像形成を行なえること
ができるようにした画像形成装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、光導電層
上に直接、あるいは中間層を介して保護層を積層した構
成の感光体を繰り返し複写プロセスの中で使用した際に
に発生する残留電位上昇メカニズムを解析した結果、帯
電、露光により同極性キャリアの移動が繰り返されるこ
とにより、保護層あるいは中間層中に存在していた欠陥
準位(いわゆるトラップサイト)に次第にキャリアが補
足(トラップ)されて発生するという結論に至った。ま
た、トラップされたキャリアは複写サイクル最後の光に
よる除電工程でも完全に開放(リリース)されずに、徐
々にその蓄積量が増加していくことが判明した。そこ
で、トラップサイトにトラップされているキャリアを強
制的にリリースする手段として、一次帯電の前段階に一
次帯電とは逆極性の放電器を設けたところ、従来のよう
に残留電位が複写プロセスの繰り返しとともに増加する
減少が抑えられ、長期的に安定した現象電位が得られる
ようになることが明らかになり、本発明を完成するに至
った。
【0009】すなわち、本発明は、光導電層上に直接あ
るいは中間層を介して、保護層を積層した構成の感光体
を用いた、一次帯電、像露光、現像、転写、クリーニン
グ、定着工程からなる電子写真方式による画像形成装置
において、一次帯電の前段階に一次帯電とは逆極性の帯
電器を設けたことを特徴とする。
【0010】以下、図面に沿って本発明を説明する。図
1は本発明の画像形成装置の一例を示す模式断面図で有
る。図中、11は一次帯電前の逆極性帯電機を示したも
のである。この逆極性帯電器としては従来一次帯電用と
して用いられているコロトロン方式やスコロトロン方式
の放電器を使用することができる。放電方式は、一次帯
電と逆極性の直流放電あるいは一次帯電と逆極性に偏奇
させた交流放電のいずれであっても構わない。また、1
〜10は前記図10の装置各部と同じものを示してい
る。
【0011】次に、本装置で用いる光導電層上に保護層
を積層した構成の感光体について説明する。図2は本発
明の画像形成装置で用いる電子写真用感光体の模式断面
図であり、導電性支持体1上に光導電層32、保護層3
3を順次設けた構成のものである。図3〜図6は各々本
発明の他の電子写真用感光体の構成例を示すものであ
り、図3は導電性支持体31上に下引層34を介して光
導電層32、保護層33を順次設けたものであり、図4
は光導電層32と保護層33との間に中間層35を設け
たものであり、図5は光導電層32が電荷発生層(CG
L)32aと電荷輸送層(CTL)32bより構成され
る機能分離型タイプのもの、図6は機能分離型タイプの
光導電層32のCGL、CTLの積層順序が逆になって
いるものを各々示したものである。また導電性支持体1
上に光導電層32と保護層33を少なくとも有していれ
ば、上記のその他の層、及び光導電層の種類、タイプは
任意に組み合わされていても構わない。
【0012】本発明において電子写真用感光体に使用さ
れる導電性支持体としては、導電体あるいは導電処理を
した絶縁体、例えばAl、Fe、Cu、Auなどの金属
あるいはそれらの合金の他、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリイミド、ガラス等の絶縁性基体上にAl、
Ag、Au等の金属あるいはIn23、SnO2等の導
電材料の薄膜を形成したもの、導電処理をした紙等が使
用できる。導電性支持体の形状は特に制約はなく板状、
ドラム状あるいはベルト状のいずれかのものも使用でき
る。
【0013】導電性支持体と光導電層との間に必要に応
じ設けられる下引層は感光特性の改善、接着性の向上等
の目的で設けられ、その材料としてはSiO、Al
23、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、
クロムカップリング剤等の無機材料やポリアミド樹脂、
アルコール可溶性ポリアミド樹脂、水溶性ポリビニルブ
チラール、ポリビニルブチラール、PVA等の接着性の
良いバインダー樹脂等が使用される。その他、前記接着
性の良い樹脂にZnO、TiO2、ZnS等を分散した
ものも使用できる。下引層の形成方法としては無機材料
単独の場合はスパッタリング、蒸着等の方法が、また、
有機材料を用いた場合は通常の塗布法が採用される。な
お、下引層の厚さは5μm以下が適当である。
【0014】この導電性支持体に直接あるいは下引層を
介して設けられる光導電層の種類は前述したSe系、O
PC系等のいずれもが、またその構成は単層型、機能分
離型のいずれもが適用できる。これらのうちOPC系に
ついて以下に簡単に説明する。
【0015】単層型有機感光層の例としては、色素増感
された酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸亜鉛等の光導電性粉
体、無定形シリコン粉体、スクアリック塩顔料、フタロ
シアニン顔料、アズレニウム塩顔料、アゾ顔料等を必要
に応じて結着剤樹脂及び/又は後述する電子供与性化合
物と共に塗布形成されたもの、またビリリウム系染料と
ビスフフェノールA系のポリカーボネートとから形成さ
れる共晶錯体に電子供与性化合物を添加した組成物を用
いたものを使用することができる。この単層型感光体の
厚さは5〜30μmが適当である。一方、機能分離型感
光層の例としては電荷発生層(CGL)と電荷輸送層
(CTL)を積層したものが例示される。画像露光によ
り潜像電荷を発生分離させるための電荷発生層(CG
L)としては、結晶セレン、セレン化ヒ素等の無機光導
電性粉体あるいは有機系染顔料を結着剤樹脂に分散もし
くは溶解させたものが用いられる。
【0016】電荷発生物質としての有機系染顔料として
は、例えば、シーアイピグメントブルー25{カラーイ
ンデックス(CI)21180}、シーアイピグメント
レッド41(CI21200)、シーアイアシッドレッ
ド52(CI45100)、シーアイベーシックレッド
3(CI45210)、さらにポリフィリン骨格を有す
るフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクア
リック塩顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特
開昭53−95033号公報に記載)、スチリルスチル
ベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−138229
号公報に記載)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ
顔料(特開昭53−132547号公報に記載)、ジベ
ンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2
1728号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有す
るアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に記載)、
フレオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22
834号公報に記載)、ビススチルベン骨格をアゾ顔料
(特開昭54−17733号公報に記載)。ジスチリル
オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−
2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格
を有するアゾ顔料(特開昭54−17734号公報に記
載)、カルバゾール骨格を有するトリアゾ顔料(特開昭
57−195767号公報、同57−195768号公
報に記載)等、さらにシーアイピグメントブルー16
(CI74100)等のフタロシアニン系顔料、シーア
イバッドブラウン5(CI73410)、シーアイバッ
ドダイ(CI73030)等のインジゴ系顔料、アルゴ
スカーレットB(バイオレット社製)インダンスレンス
カーレットR(バイエル社製)等のペリレン系顔料等を
使用することができる。これらの電荷発生物質は単独で
あるいは2種以上併用して用いられる。結着剤樹脂は、
電荷発生物質100重量部に対して0〜100重量部用
いるのが適当であり、好ましくは0〜50重量部であ
る。
【0017】これら有機染顔料と併用される結着剤樹脂
としてはポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、エ
ポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリエーテルなど縮合
系樹脂並びにポリスチレン、ポリアクリレート、ポリメ
タクリレート、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビ
ニルブチラール、スチレン−ブタジェン共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体等の重合体および共重
合体等の接着性、絶縁性樹脂が挙げられる。電荷発生層
は、電荷発生物質を必要ならばバインダー樹脂ととも
に、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサ
ン、ジクロルエタン等の溶媒を用いてボールミル、アト
ライター、サンドミルなどにより分散し、分散液を適当
に希釈して塗布することにより形成できる。塗布は、浸
漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法などを用い
て行なうことができる。電荷発生層の膜厚は、0.01
〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.1〜2μm
である。また、本発明において、電荷発生物質として結
晶セレン又はセレン化ヒ素合金等の粒子を用いる場合に
は、電子供与性粘着剤及び/又は電子供与性有機化合物
とが併用される。このような電子供与性物質としてはポ
リビニルカルバゾールおよびその誘導体(例えばカルバ
ゾー骨格に塩素、臭素などのハロゲン、メチル基、アミ
ノ基などの置換基を有するもの)、ポリビニルピレン、
オキサジアゾール、ピラゾリン、ヒドラゾン、ジアリー
ルメタン、α−フェニルスチルベン、トリフェニルアミ
ン系化合物などの窒素含有化合物およびその誘導体が好
ましい。この種の無機系電荷発生物質の含有量は層全体
の30〜90重量%が適当である。また無機系電荷発生
物質を用いた場合の電荷発生層の厚さは0.2〜5μm
程度が適当である。
【0018】電荷輸送層(CTL)は帯電電荷を保持さ
せ、かつ露光により電荷発生層で発生分離した電荷を移
動させて保持していた帯電電荷と結合させることを目的
とする層である。帯電電荷を保持させる目的達成のため
に電気抵抗が高いことが要求され、また保持していた帯
電電荷で高い表面電位を得る目的を達成するためには、
誘電率が小さくかつ電荷移動性が良いことが要求され
る。これらの要件を満足させるための電荷輸送層は、電
荷輸送物質および必要に応じて用いられるバインダー樹
脂より構成される。すなわち、以上の物質を適当な溶剤
に溶解ないし分散してこれを塗布乾燥することにより電
荷輸送層を形成することができる。
【0019】電荷輸送層には、正孔輸送物質としては、
ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリ
−γ−カルバゾリルエチルグルタメ−トおよびその誘導
体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘導
体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、オ
キサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾ
ール誘導体、トリフェニス−(4−ジベンジルアミノフ
ェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピ
ラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチル
ベン誘導体等の電子供与性物質が挙げられる。電子輸送
物質としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、
テトラシアノエチレン、テトラシアノキノンジメタン、
2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,
5,7−テトラニトロ−9−フルオレン、2,4,5,
7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロ
チオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−イン
デノ(1,2−b)チオフェノン−4−オン、1,3,
7−トリニトロジベンゾチオフェノン−5,5−ジオキ
サイドなどの電子受容物質が挙げられる。これらの電荷
輸送物質は、単独又は2種以上混合して用いられる。
【0020】また、必要に応じて用いられるバインダー
樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、スチレン−ブタジェン共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリレート樹脂、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニ
ルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル
樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、
ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱
可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0021】溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、トルエン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタ
ン、塩化メチレンなどが用いられる。電荷輸送層の厚さ
は5〜100μm程度が適当である。また電荷輸送層中
に可塑剤やレベリング剤を添加してもよい。可塑剤とし
ては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど
一般の樹脂の可塑剤として使用されているものがそのま
ま使用でき、その使用量は、バインダー樹脂に対して0
〜30重量%程度が適当である。レベリング剤として
は、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコ
ーンオイルなどのシリコーンオイル類が使用され、その
使用量はバインダー樹脂に対して0〜1重量%程度が適
当である。
【0022】これらのCGLとCTLは支持体上に支持
体側からCGL,CTLの順に積層しても、CTL、C
GLの順に積層してもかまわない。また必要に応じて有
機系感光層と表面保護層との間に設けられる中間層には
SiO、Al23等の無機材料を蒸着、スパッタリン
グ、陽極酸化などの方法で設けたものや、ポリアミド樹
脂(特開昭58−30757号公報、特開昭58−98
739号公報)、アルコール可溶性ナイロン樹脂(特開
昭60−196766号公報)、水溶性ポリビニルルー
ル樹脂(特開昭60−232553号公報)、ポリビニ
ルブチラール樹脂(特開昭58−106549号公
報)、ポリビニルアルコールなどの樹脂層を用いること
ができる。また、上記樹脂中間層にZnO、TiO2
ZnS等の顔料粒子を分散したものも中間層として用い
ることができる。更に、中間層としてシランカップリン
グ剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等
を使用することもできる。中間層の膜厚は0〜5μmが
適当である。
【0023】光導電層表面に直接あるいは中間層を介し
て機械的耐久性の向上のために積層する保護層としては
代表的なものとして、前述したように主に樹脂膜より構
成されるもの、及び炭素又は主成分とする高硬度薄膜よ
り構成されるもの等を挙げることができる。
【0024】主に樹脂膜より構成される保護層として
は、例えば特公昭38−015466、特公昭38−0
20697等で提案されるポリスチレン、ポリアミド、
ポリエステル、ポリカーボネート等の樹脂単独膜保護
層、又は特公昭52−024414で提案されている、
組成により低抵抗化されたウレタン樹脂等の保護層、又
は特開昭57−128344、特開昭54−12104
4、特開昭59−223442等で提案されているSn
2もしくはアンチモンドープSnO2粉末をポリウレタ
ン樹脂中に分散し低抵抗化した保護層、あるいはこれと
同様に結着剤としての有機高分子化合物に有機化合物又
は無機化合物などの導電性制御剤を添加したもの等が用
いられる。導電性制御剤の具体例としては有機化合物と
してメタロセン化合物など、無機化合物としてはAu、
Ag、Ni、Al等の金属粉末、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化スズ、酸化イシジウム、酸化アンチモン含有酸
化スズ、酸化スズ含有酸化インジウム等の金属酸化物粉
末が挙げられる。
【0025】これらの粉末の粒径は0.05〜0.3μ
mが好ましく、またその使用料は結着樹脂100重量部
に体し20〜80重量部が好ましい。一方、これらの導
電性制御剤と併用される結着樹脂としてはシリコン樹
脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂、エポキシ樹
脂等の通常の市販の樹脂が例示できる。この保護層の厚
さは通常0.1〜10μm、好ましくは2〜7μmであ
る。次に炭素又は炭素を主成分とする保護層は、好まし
くはSP3軌道を有するダイアモンドと類似のC−C結
合を有しており、ビッカ−ス硬度(ヌープ硬度)100
〜3000kg/mm2、比抵抗(固有抵抗)1×107
〜1×1013Ω・cmの値を有し、光学的エネルギーバ
ンド巾(Eg)が1.0eV以上である、赤外または可
視領域で透光性を有する薄膜より構成されるものであ
る。
【0026】このような膜は、炭化水素ガス(メタン、
エタン、エチレン、アセチレン等)を主材料として、H
2、Ar等のキャリアガスやNH3、PH3、NF3、B2
6、CO2等の添加物ガスを伴ったプラズマCVD法、
グロー放電分解法、光CVD法などやグラファイト等を
ターゲットしたスパッタリング法等により形成され、特
にその製膜法は限定されるものではないが、保護層とし
て良好な特性を有する炭素又は炭素を主成分とする膜を
形成する方法として、プラズマCVD法でありながらス
パッタ効果を伴わせつつ製膜させる方法(特開昭58−
49609)等が知られている。
【0027】プラズマCVD法を利用した炭素又は炭素
を主成分とする保護層の製膜法では支持体を特に加熱す
る必要がなく、約150℃以下の低温で被膜を形成でき
るため、耐熱性の低い有機系感光層上に保護層を形成す
る際にも、何ら支障がないというメリットがある。この
炭素又は炭素を主成分とする保護層の膜厚は製膜時間の
制御等により調節できるが、一般的に100Å〜10μ
mであり、好ましくは1000Å〜5μmである。
【0028】炭素又は炭素を主成分とする保護層にはフ
ッ素のごときハロゲン元素や水素、窒素、酸素、あるい
はリン、ホウ素などの添加物を機械的、電機的、光学的
等の特性改善のため、必要に応じて添加することもでき
る。その濃度は膜の深さ方向に体し均一であっても勾配
を設けてもかまわない。更にこの保護層は単層である必
要は無く、添加物の有無、種類等を制御した多層構造か
らなっていてもかまわない。
【0029】光導電層と保護層との間に必要に応じて設
けられる中間層は保護層と光導電層と接着性の向上、帯
電電荷を保護層と光導電層との界面に止めて保護層から
光導電層への電荷注入による帯電電位の低下を防止する
機能、保護層形成時の光導電層への電荷注入による帯電
電位の低下を防止する機能、保護層形成時の光導電層へ
のダメージ防止等の目的で用いられるが、この様な機能
を有する中間層の材料としては、例えばエポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩
化ビニル、アクリル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂等
の各種有機高分子化合物;トリメチルモノメトキシシラ
ン、γグリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
メタアクルロキシプロピルトリメトキシシラン等のシラ
ンカップリング剤;チタンテトラブトキサイド、アルミ
ニウムトリプロポキサイド、ジルコニウムテトラブトキ
サイド等の金属アルコキサイド;チタンアセチルアセト
ネート、ジルコニウムアセチルアセトネート等の金属ア
セチルアセトン錯体より形成される高分子化合物を用い
ることができる。この中間層の厚さは通常10μm以
下、好ましくは1μm以下である。
【0030】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって、本発明を
更に詳細に説明する。先ず、本発明の画像形成装置で使
用する光導電層上に保護層を積層した構成の感光体の作
成例を示す。
【0031】[感光体−1]アルミニウム合金製シリン
ダー状支持体(外径80mmΦ、長さ340mm)を洗
浄後真空蒸着装置にセットし、真空層内を1×10-5
orr以下に排気したのち支持体を回転させた状態で支
持体温度を210℃に上昇、保持する。光導電層材料
(As2Se3合金)が入った蒸発源を加熱し、支持体上
の光導電層膜厚が60μmになるように蒸着する。次に
この光導電層上にシリコーン樹脂[トーレシリコーン
(株)社製AY42−441]のリグロイン溶液を、乾
燥後の膜厚が0.2μmになるように塗布し、中間層と
した。さらにこの中間層上に次のような組成の保護層形
成液を塗布し、感光体−1を作製した。
【0032】 [保護層形成液] アクリルポリオール(スチレン−メチルメタクリレート−メタクリル酸2 ヒドロキシルエチル共重合体) 15部 酸化スズ粉末 60部 2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール 0.2部 上記原料に溶媒適当料を加え、ボールミルで100時間
分散、混合した後、ポリイソシアネート系硬化剤5部加
えて保護層形成液とした。
【0033】[感光体−2]アルミニウム合金製シリン
ダー状支持体(外径80mmΦ、長さ340mm)上に
下記α−フェニルスチルベン誘導体を含む電荷輸送層形
成液を乾燥後の膜厚が20μmになるように浸積法で塗
工して電荷移動層(CTL)を設けた。
【化1】 10重量部 ポリカーボネート(帝人化成社製パンライトC−1400)10重量部 テトラヒドロフラン 80重量部 シリコンオイル(信越化学社製KF50) 0.001重量部 このCTL上に下記化合物
【化2】 25重量部 シクロヘキサノン 300重量部 をボ−ルミルで48時間粉砕した後、ポリスチレン(電
気化学社製HRM)30重量部を加え、シクロヘキサノ
ン:メチルエチルケトン=1:1(重量比)の混合溶媒
400重量部で稀釈した分散液をスプレー法で塗工し、
約1μm厚の電荷発生層(CGL)を形成した。次に、
このCGL上に下記組成の中間層形成液を乾燥後の膜厚
が0.2μmになるようにスプレー法で塗工して中間層
を形成した。 [中間層形成液] ポリアミド樹脂(東レ社製CM8000) 1重量部 メタノール 99重量部 更にこの中間層の上に感光体1と同様にして約5μmの
膜厚の保護層を形成し、感光体−2を作製した。
【0034】[感光体−3、4]アルミニウム製シリン
ダー状支持体(外径80mmΦ、長さ340mm)に下
記組成比の混合物をボールミルで12時間分散し、調製
した下引層形成液を乾燥後の膜厚が約2μmになるよう
に浸積法で塗工し、下引層を形成した。 TiO2(石原産業社製タイペーク) 1重量部 ポリアミド樹脂(東レ社製CM8000) 1重量部 メタノール 25重量部 この下引層上に下記構造のトリスアゾ顔料を含む電荷発
生層塗工液を浸積塗工し、120℃で10分間乾燥さ
せ、膜厚約0.15μmのCGLを形成した。
【化3】 30重量部 ポリエステル樹脂(東洋紡社製バイロン200) 12重量部 シクロヘキサノン 360重量部 [上記混合物をボールミルで72時間分散した後、さら
にシクロヘキサノン:メチルエチルケトン=1:1(重
量比)の混合溶媒500重量部で稀釈調整する。]
【0035】ついでこのCGL上に下記組成の電荷輸送
層塗工液を乾燥後の膜厚が約30μmになるように浸積
塗工して有機感光層を作製した。
【化4】 10重量部 ポリカーボネート(帝人化成社製パンライトC−1400)10重量部 テトラヒドロフラン 80重量部 シリコンオイル(信越シリコーン社製KF50) 0.001重量部
【0036】このようにして作製した有機感光層を図7
〜図9に示すようなプラズマCVD装置にセットし、炭
素又は炭素を主成分とする薄膜よりなる保護層を形成し
た。ここで図7中、107はプラズマCVD装置の真空
槽であり、ゲート弁109によりロード/アンロード用
予備室117と仕切られている。真空槽107内は排気
系120(圧力調整バルブ121、ターボ分子ポンプ1
22、ロータリーポンプ123よりなる)により真空排
気され、また一定圧力に保たれるようになっている。真
空槽107内には反応槽150が設けられている。反応
槽は図8、図9に示すような枠状構造体102(電極側
より見て四角又は六角形状を有している)と、この両端
の開口部を覆うようにしたフード108、118、さら
にこのフード108、118に配設された一対の同一形
状を有する第一及び第二の電極103、113(アルミ
ニウム等の金属メッシュを用いている)より構成されて
いる。130は反応槽150内へ導入するガスラインを
示しており、各種材料ガス容器が接続されており、それ
ぞれ流量計129を経てノズル125より反応槽150
の中へ導入される。
【0037】枠状構造体102中には、前記感光層を形
成した支持体1010(101−1、101−2…10
1−n)が図8、図9のように配置される。なおこのそ
れぞれの支持体は、後述するように第三の電極として配
置される。電極103、113にはそれぞれ第一の交番
電圧を印加するための一対の電源115(115−1、
115−2)が用意されている。第一の交番電圧の周波
数は1〜100MHzである。これらの電源はそれぞれ
マッチングトランス116−1、116−2とつなが
る。このマッチングトランスでの位相は位相調整器12
6により調整し、互いに180°または0°ずれて供給
できる。即ち対称型または同相型の出力を有している。
マッチンズトランスの一端104及び他端114はそれ
ぞれ第一及び第二の電極103、113に連結されてい
る。またはそれらに電気的に連結するホルダ102の間
に第二の交番電圧を印加するための電源117が配設さ
れている。この第二の交番電圧の周波数は1〜500K
Hzである。この第一及び第二の電極に印加する第一の
交番電圧の出力は13.56MHzの周波数の場合0.
1〜1KWであり、第三の電極すなわち支持体に印加す
る第二の交番電圧の出力は150KHzの周波数の場合
約100Wである。
【0038】炭素又は炭素を主成分とする薄膜よりなる
保護層の製膜条件は以下の通りで行なった。 C24流量 :100sccm H2流量 :200sccm NF3流量 :50sccm 反応圧力 :0.03torr 第一の交番電圧出力 :100W 13.5MHz バイアス電圧(直流分) :−20V 製膜時間の調節により、保護層膜厚2.0μm(感光体
−3)、2.5μm(感光体−4)の2種類の感光体を
作製した。感光体−1〜4に対し、保護層を有さない比
較例として、下記の比較感光体−A〜Cも作製し評価し
た。
【0039】[比較感光体−A]感光体−1において光
導電層上に中間層及び保護層を設けないもの。 [比較感光体−B]感光体−2において光導電層上に中
間層及び保護層を設けないもの。 [比較感光体−C]感光体−3、4において光導電層上
に保護層を設けないもの。
【0040】このようにして作製した各感光体を以下に
示す画像形成装置を用いて、それぞれ10万枚の通紙試
験を行ない、感光体露光部電位の変化量(ΔV1)、画
像品質、感光体の摩耗量等の評価を行なった。 [感光体−1、2について] 比較例1:市販普通紙複写機RICOPY−FT686
0[(株)リコー製] [一次帯電(正帯電)前の逆極性放電なし] 実施例1:RICOPY−FT6860を改造し、一次
帯電器の前段階に一次帯電(正帯電)と逆極性(負帯
電)の直流放電器(出力−4.2KV)を設けたもの。 [感光体−3、4について] 比較例2:市販デジタル複写機イマジオ420V
[(株)リコー製] [一次帯電(負帯電)前の逆極性放電なし] 実施例3:イマジオ420Vを改造し、一次帯電器の前
段階に一次帯電(負帯電)と逆極性(正帯電)の直流放
電器(出力+4.5KV)を設けたもの。 実施例4:イマジオ420Vを改造し、一次帯電器の前
段階に一次帯電(負帯電)と逆極性(正帯電)に偏奇さ
せた交流放電器(DC放電電圧+五百V、AC放電電圧
4.1KV、AC周波数500KHz)を設けたもの。 [比較感光体−A、Bについて]比較例1の画像形成装
置を用いて評価した。 [比較感光体−Cについて]比較例2の画像形成装置を
用いて評価した。 その結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1の結果より明らかなように、実施例
1、2、3、4の本発明による画像形成装置を用いたも
のは、耐摩耗性に優れる光導電層上に保護層を積層した
構成の感光体の特性を活かしつつ、残留電位の上昇を画
像再現性に影響を及ぼさない範囲に制御することが可能
で、10万枚のコピーを繰り返した後でも良好な画像品
質を得続けることができた。それに対し、一次帯電前段
階の逆極性放電を有さない比較例1、2の画像形成装置
を用いた場合には、感光層の摩耗は同様に認められない
が、残留帯電位の明らかな上昇が、繰り返し通紙枚数と
ともに認められ、2万枚程度のコピー枚数から画像品質
の劣化が認められるようになった。一方、保護層を形成
していない比較感光体−A〜Cは残留電位の上昇はほと
んど認められないもののキズの発生や摩耗がひどく、そ
れにともなう異常画像が早期より発生し、良好な耐久性
は認められなかった。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置は、光導電層上に保護層を積層した構成の感光体の非
常に良好な機械的耐久性を活かした上で、長期間安定し
た画像品質を得る装置として非常に有効なものと言え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一例を示す模式断面
図。
【図2】本発明の画像形成装置で使用する電子写真用感
光体の模式断面図。
【図3】本発明で使用する電子写真用感光体の他の構成
例を示す模式断面図。
【図4】本発明で使用する電子写真用感光体の他の構成
例を示す模式断面図。
【図5】本発明で使用する電子写真用感光体の他の構成
例を示す模式断面図。
【図6】本発明で使用する電子写真用感光体の他の構成
例を示す模式断面図。
【図7】炭素又は炭素を主成分とする薄膜よりなる保護
層を形成する際に用いるプラズマCVD装置の具体例の
説明図。
【図8】プラズマCVD装置の枠状構造体102の平面
図。
【図9】他のプラズマCVD装置の枠状構造体102の
平面図。
【図10】従来の画像形成装置の一例を示す模式断面
図。
【符号の説明】
1…感光体、2…一次帯電器、3…画像露光系、4…現
像ユニット、5…転写チャージャー、6…分離チャージ
ャー、7…クリーニングユニット、8…除電ランプ、9
…転写紙、10…定着ユニット、11…一次帯電前逆極
性帯電器 31…導電性支持体 32…感光層 32a…電荷発生層(CGL) 32b…電荷輸送層(CTL) 33…保護層 34…下引層 35…中間層 101−1〜101−n…支持体 102…枠状構造体 103、113…電極 104、114…マッチングトランスの端部 105…トランス出力側中点 107…真空槽 108、118…フード 109…ゲート弁 115…電源 116−1、116−2…マッチングトランス 117…電源 120…排気系統 121…調整バルブ 122…ターボ分子ポンプ 123…ロータリーポンプ 125…ガス導入ノズル 126…位相調整器 129…流量計 130〜134…ガスライン 140…交番電源系 150…反応槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電層上に直接あるいは中間層を介し
    て、保護層を積層した構成の感光体を用いた、一次帯
    電、像露光、現象、転写、クリーニング、定着行程から
    なる電子写真方式による画像形成装置において、一次帯
    電の前段階に一次帯電とは逆極性の帯電器を設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 光導電層が有機系感光層であり、かつ該
    有機系感光層上に直接あるいは中間層を介して積層され
    る保護層が炭素又は炭素を主成分とする薄膜より成るこ
    とを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 一次帯電の前段階に設ける一次帯電と逆
    極性の帯電器が一次帯とは逆極性に偏奇させられた交流
    放電器であることを特徴とする請求項1又は2記載の画
    像形成装置。
JP4350438A 1992-12-03 1992-12-03 画像形成装置 Pending JPH06175471A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4350438A JPH06175471A (ja) 1992-12-03 1992-12-03 画像形成装置
US08/160,144 US5452061A (en) 1992-12-03 1993-12-02 Image formation apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4350438A JPH06175471A (ja) 1992-12-03 1992-12-03 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06175471A true JPH06175471A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18410504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4350438A Pending JPH06175471A (ja) 1992-12-03 1992-12-03 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5452061A (ja)
JP (1) JPH06175471A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009300765A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2017134325A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2809108B2 (ja) * 1994-07-11 1998-10-08 富士通株式会社 用紙折り畳み装置
US5840455A (en) * 1995-05-24 1998-11-24 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor
JPH08320605A (ja) * 1995-05-26 1996-12-03 Hitachi Koki Co Ltd 電子写真方法
JPH11143309A (ja) * 1997-11-07 1999-05-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH11174783A (ja) * 1997-12-10 1999-07-02 Ricoh Co Ltd 多機能型接触帯電・転写装置
US6060205A (en) * 1998-04-17 2000-05-09 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2000162938A (ja) * 1998-11-27 2000-06-16 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成装置の像担持体への潤滑剤塗布装置
US6562529B1 (en) 1999-04-08 2003-05-13 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic drum-shaped photoconductor and image forming method and apparatus using the same
US7556903B2 (en) * 2003-09-19 2009-07-07 Ricoh Company Limited Electrophotographic photoreceptor, and image forming method, apparatus and process cartridge therefor using the photoreceptor
JP4335055B2 (ja) * 2003-12-09 2009-09-30 株式会社リコー 画像形成方法
US7315722B2 (en) * 2003-12-25 2008-01-01 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming method
JP4319553B2 (ja) * 2004-01-08 2009-08-26 株式会社リコー 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、電子写真装置、プロセスカートリッジ
US8052590B2 (en) * 2005-07-07 2011-11-08 Xerox Corporation Amorphous metal components for a reproduction machine
JP4939176B2 (ja) * 2005-12-22 2012-05-23 キヤノン株式会社 有機el素子

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3918971A (en) * 1971-04-19 1975-11-11 Pitney Bowes Inc Method for creating multiple electrostatic copies by persistent conductivity
JPS5174634A (en) * 1974-12-24 1976-06-28 Ricoh Kk Denshishashinno baiasugenzohoho
US3950680A (en) * 1975-04-28 1976-04-13 Xerox Corporation Electrostatographic diagnostics system
JPS623810Y2 (ja) * 1978-06-21 1987-01-28
US4351604A (en) * 1979-04-26 1982-09-28 Ricoh Company, Ltd. Multi-color electrostatic copying apparatus
JPS58147755A (ja) * 1982-02-26 1983-09-02 Toshiba Corp 多色画像形成方法および装置
US4443095A (en) * 1982-05-03 1984-04-17 Ricoh Company, Ltd. Image transfer and sheet separation apparatus for electrophotographic system
JPS59228680A (ja) * 1983-06-10 1984-12-22 Sharp Corp 電子写真複写機
JPS62209563A (ja) * 1986-03-11 1987-09-14 Minolta Camera Co Ltd 帯電制御方法
US5147751A (en) * 1989-01-13 1992-09-15 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor and electrophotographic copying process and apparatus using the photoconductor
JP2665408B2 (ja) * 1991-04-10 1997-10-22 株式会社テック 接触帯電方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009300765A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2017134325A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5452061A (en) 1995-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3350833B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3345700B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH06175471A (ja) 画像形成装置
US4477549A (en) Photoreceptor for electrophotography, method of forming an electrostatic latent image, and electrophotographic process
US5840455A (en) Electrophotographic photoconductor
JP3409107B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3266387B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2818881B2 (ja) 電子写真用感光体
US20090220875A1 (en) Electrophotographic photoconductor, image forming apparatus, and process cartridge
JP3523651B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3266380B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3309305B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3057165B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2818882B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3000088B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2805050B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2979070B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2897135B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3057196B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3119860B2 (ja) 電子写真用感光体の作製方法
JP2995336B2 (ja) 電子写真用感光体およびその製造方法
JP2873602B2 (ja) 電子写真用感光体の作製方法
JP3254206B2 (ja) 炭素膜の形成方法
JPH02210455A (ja) 電子写真用感光体
JPH09222745A (ja) 電子写真用感光体