JPH06172195A - Udp−グルクロニルトランスフェラーゼ阻害剤 - Google Patents

Udp−グルクロニルトランスフェラーゼ阻害剤

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JPH06172195A
JPH06172195A JP4350050A JP35005092A JPH06172195A JP H06172195 A JPH06172195 A JP H06172195A JP 4350050 A JP4350050 A JP 4350050A JP 35005092 A JP35005092 A JP 35005092A JP H06172195 A JPH06172195 A JP H06172195A
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JP
Japan
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luteolin
compound
acid
agent
udp
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Application number
JP4350050A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kamataki
哲也 鎌滝
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Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、UDP(ウリジン・ジホスフェー
ト)−グルクロニルトランスフェラーゼ阻害剤として有
用な薬物を提供することを目的とする。 【構成】本発明者は漢方処方、生薬およびその生薬に含
有されるバイカリン、バイカレイン、グリチルリチン
酸、グリチルレチン酸、ルテオリンおよびルテオリン−
3’−グルクロニドにUDP−グルクロニルトランスフ
ェラーゼ阻害活性を見いだした。このUDP−グルクロ
ニルトランスフェラーゼ阻害剤を投与することにより、
式I で表わされる化合物投与時に起こる副作用、とりわけ下
痢を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、UDP(ウリジン・ジ
ホスフェート)−グルクロニルトランスフェラーゼを阻
害し、医薬の分野で有用なUDP−グルクロニルトラン
スフェラーゼ阻害剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カンプトテシンは中国原産の「喜樹」等
に含まれる植物アルカロイドの一種であり、抗腫瘍剤と
して開発が進められていたにもかかわらず、強い骨髄抑
制等の毒性のために開発が中止された化合物である。そ
の後、カンプトテシンを先導物質として様々な化学修飾
がなされ、高い抗腫瘍活性と広範囲な抗腫瘍スペクトル
を有する式I で表わされる化合物(特公平3−4077号参照)が合
成された。
【0003】式Iで表わされる化合物は、生体内で代謝
され活性代謝物である式IIの化合物(7−エチル−1
0−ヒドロキシカンプトテシン)となる。
【0004】式IIの化合物は、肝臓中でUDP−グル
クロニルトランスフェラーゼ(以下、UDP−GTとい
うことがある)によりグルクロン酸抱合を受けてグルク
ロン酸抱合体である式IIIの化合物(7−エチルカン
プトテシン−10−イルβ−D−グルコピラノシドウロ
ニックアシッド)となる。
【0005】式IIIの化合物は胆汁中に排泄され、腸
管内でβ−グルクロニダーゼによって分解され、再び式
IIの化合物となる。この式IIの化合物が消化管毒性
の引き金になる可能性があることが推測されている。
【0006】式Iで表わされる化合物は臨床適用上、副
作用として下痢がみられることが確認された。この下痢
を起こす原因物質は、式Iで表わされる化合物の主代謝
物である式IIで表わされる化合物が肝臓中でUDP−
GTによって抱合されたグルクロン酸抱合体が、消化管
にてβ−グルクロニダーゼの作用を受けた結果生成する
式IIで表わされる化合物(7−エチル−10−ヒドロ
キシカンプトテシン)であることが推測されていること
は上述した通りである。
【0007】消化管におけるβ−グルクロニダーゼの酵
素活性を阻害することによりグルクロン酸の離脱を抑制
すれば、消化管において式IIで表わされる化合物の生
成を抑えることができ、結果として下痢の発生を抑える
ことができると期待されることから、本発明者らは、消
化管におけるβ−グルクロニダーゼの酵素活性を阻害す
る作用を有する漢方処方、生薬およびその生薬に含まれ
る化合物を見出し特許出願(特願平3−223665
号)している。
【0008】今回、本発明者はこのカンプトテシン誘導
体の代謝経路について検討を行い、式IIで表わされる
カンプトテシン誘導体が肝臓中でUDP−GTによりグ
ルクロン酸抱合を受けて胆汁中に排泄され、次いで消化
管内で上述の式IIIの化合物になることを防ぐことに
より、結果的に消化管毒性の引き金となる式IIの化合
物の消化管内における生成を阻害することに着目した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、式Iで表わされる化合物投与時に起こる副
作用、とりわけ下痢を軽減するために、優れた効果を有
するUDP−グルクロニルトランスフェラーゼ阻害剤を
開発することである。
【0010】すなわち、カンプトテシン誘導体の代謝経
路を考えた場合、式Iで表わされる化合物投与時に起こ
る副作用を防ぐためには、消化管において式IIの化合
物が生成されることを防ぐことが重要であり、そのため
に肝臓中で式IIの化合物が式IIIの化合物になるの
に必要なUDP−GTを阻害すればよいことになる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究を行った結果、UDP−GTの酵
素活性を阻害する作用を有する化合物を見出し、本発明
を完成するに至った。
【0012】すなわち本発明は、バイカリン、バイカレ
イン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、ルテオリ
ンおよびルテオリン−3’−グルクロニドから選ばれる
少なくとも一つの化合物(以下、この6化合物をまとめ
て本発明の有効成分化合物という。)から選ばれる少な
くとも一つの化合物である。
【0013】本発明の有効成分化合物は、オウゴン、カ
ンゾウ、モクセイソウ等の生薬、植物中に含有される物
質であり、上記生薬、植物から抽出することにより容易
に得ることができる。
【0014】また、本発明の有効成分化合物を含有して
いる生薬、植物の抽出物やこれらを構成生薬とする漢方
処方を用いても目的とする効果、すなわちUDP−GT
阻害作用を有することから、本発明は有効成分化合物の
うち1つを単独で用いたとしても、2つ以上を組み合せ
たとしても、また有効成分化合物を含有する生薬、植物
の抽出物を用いても、有効成分化合物を含有する生薬、
植物を構成処方に含む漢方薬として用いてもよい。
【0015】バイカリン、バイカレインは生薬オウゴン
に含まれる成分として知られており、グリチルリチン
酸、グリチルレチン酸は生薬カンゾウに含まれる成分と
して知られている。また、ルテオリン、ルテオリン−
3’−グルクロニドは、生薬ケイガイやモクセイソウの
全草に含まれる成分として知られている(中薬大辞典
上海科学技術出版社 小学館 編、化学大辞典)。
【0016】しかし、本発明の有効成分化合物がUDP
−GT作用を有することは未だ知られていなかったこと
であり、本発明者によって初めて明らかにされたことで
ある。
【0017】バイカリン、バイカレインはオウゴンか
ら、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸はカンゾウか
ら、ルテオリンはモクセイソウから、ルテオリン−3’
−グルクロニドはケイガイから、それぞれ次のようにし
て得ることができ、またルテオリン−3’−グルクロニ
ドを除く他の本発明の有効成分化合物は市販(和光純
薬、フナコシ薬品等)されており、それらを用いても差
し支えない。
【0018】オウゴン、カンゾウ、ケイガイまたはモク
セイソウを水、アルコール類、水とアルコール類の混合
溶媒または水とアセトンの混合溶媒で抽出し、該抽出液
から溶媒を除去した残渣をそのまま、または必要に応じ
て水、アルコール類、水とアルコール類の混合溶媒に溶
解し、石油エーテル、エーテル、クロロホルムなどの有
機溶媒で抽出し、得られた有機溶媒に移行する脂溶性成
分を除去した後、水、メタノール、エタノール、酢酸、
クロロホルム、酢酸エチル、n−ヘキサン、アセトン、
ベンゼンから選ばれる少なくとも一つを溶出溶媒として
ダイヤイオンHP−20、MCIゲルCHP20P等の
ポーラスポリマー、セファデックスLH−20等のセフ
ァデックス、逆相系シリカゲル、シリカゲル、ポリアミ
ド、活性炭またはセルロース等を担体に用いたカラムク
ロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーに数回
付し、薄層クロマトグラフィーで目的成分を確認しなが
ら分画することにより得ることができる。場合によりメ
タノール、エタノール等の適当な溶媒を用いて再結晶す
ることにより精製してもよい。
【0019】ルテオリン−3’−グルクロニドの製造の
具体例を以下に示す。
【0020】具体例1 ケイガイの花穂9.9kgをメタノール36lで抽出
し、得られた抽出液から溶媒を減圧下留去しメタノール
エキスを得た。このメタノールエキスを水−メタノール
に溶解し、クロロホルムで抽出し得られた脂溶性成分を
除去した後、ダイヤイオンHP−20(三菱化成製)カ
ラムクロマトグラフィーに付し、水6l、50%メタノ
ール−水10l、次いで100%メタノール10lで溶
出した。
【0021】50%メタノール−水および100%メタ
ノール溶出部は、溶媒を減圧下留去し、それぞれ50%
メタノール−水溶出部78.2g、100%メタノール
溶出部50.5gを得た。
【0022】この100%メタノール溶出部50.5g
をダイヤイオンHP−20(三菱化成製)カラムクロマ
トグラフィー100%メタノール溶出画分をセファデッ
クスLH−20(ファルマシア製)カラムクロマトグラ
フィーに付し、水から始めて順次エタノール含量を増や
して溶出し、25%エタノール−水溶出画分2.4g、
50%エタノール−水溶出画分6.9g、75%エタノ
ール−水溶出画分6.7g、100%エタノール溶出画
分3.7gを得た。これらの画分をそれぞれポーラスポ
リマーであるMCIゲルCHP20P(三菱化成製)を
用いたカラムクロマトグラフィーに付して水から順次メ
タノール含量を増やして溶出し、25%エタノール−水
溶出画分より画分AおよびB、50%エタノール−水溶
出画分より画分Cを得た。
【0023】この画分Cを、さらに高速液体クロマトグ
ラフィー(分配吸着クロマトグラフィー用充填カラム;
TSKgel ODS−80TM、東ソー製)に付し、
45%メタノール−水で溶出し、淡黄色無晶形粉末のル
テオリン−3’−グルクロニド93mgを得た。
【0024】オウゴン、カンゾウ、ケイガイおよび/ま
たはモクセイソウの抽出物は、オウゴン、ケイガイおよ
び/またはモクセイソウを水または有機溶媒を用いて室
温あるいは加熱条件下で抽出し、得られた抽出液をろ過
後、噴霧乾燥、凍結乾燥もしくは、濃縮乾燥等の通常の
乾燥手段により乾燥して得られる。
【0025】本抽出物は、そのままでも用いることがで
きるが、通常の製剤に用いられる賦形剤、補助剤等を加
えて製剤製造の常法に従って散剤、顆粒剤、錠剤、カプ
セル剤等の製剤にして用いることもできる。
【0026】オウゴン、カンゾウ、ケイガイおよび/ま
たはモクセイソウの抽出物の製造の具体例を以下に示
す。
【0027】具体例3 オウゴン15gに150mlの水を加えて約100°C
で1時間抽出し、得られた抽出液をろ過後、濃縮乾固し
て1.8gの乾燥エキスを得た。
【0028】具体例4 ケイガイ15gに150mlの水を加えて約100°C
で1時間抽出し、得られた抽出液をろ過後、濃縮乾固し
て1.6gの乾燥エキスを得た。
【0029】オウゴン、カンゾウおよび/またはケイガ
イを構成生薬とする漢方処方の具体例としては、かっ根
湯、かっ根湯加川きゅう辛夷、乙字湯、安中散、十味敗
毒湯、大柴胡湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜
湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、半夏瀉心湯、黄連解毒湯、防已
黄耆湯、消風散、荊芥連翹湯、潤腸湯、五淋散、温清
飲、清上防風湯、防風通聖散、女神散、甘麦大棗湯、竜
胆瀉肝湯、治頭瘡一方、当帰飮子、川きゅう茶調散、柴
胡清肝湯、二朮湯、清肺湯、柴朴湯、辛夷清肺湯、小柴
胡湯加桔梗石膏、清心蓮子飲、三黄瀉心湯、柴苓湯、三
物黄ごん湯等が挙げられる。
【0030】これらの漢方処方はたとえば、一般用漢方
処方の手引(厚生省薬務局監修)に示されるように常法
に従って製造することができる。これらの漢方処方も、
先の抽出物同様、そのまま用いても、製剤にしてもよ
い。
【0031】オウゴン、カンゾウおよび/またはケイガ
イを構成生薬とする漢方処方の製造の具体例を以下に示
す。
【0032】具体例5 サイコ7g、ハンゲ5g、ショウキョウ1g、オウゴン
3g、タイソウ3g、ニンジン3g、カンゾウ2gに生
薬総重量の30倍量の精製水を加え、100°Cで60
分間抽出し、固液分離し、得られた分離液が2分の1に
なるまで濃縮し、濃縮液をスプレードライして小柴胡湯
乾燥エキス粉末を得た。
【0033】具体例6 サイコ7g、ハンゲ5g、ブクリョウ5g、オウゴン3
g、コウボク3g、タイソウ3g、ニンジン3g、カン
ゾウ2g、ソヨウ2g、ショウキョウ1gに生薬総重量
の28倍量の精製水を加え、100°Cで60分間抽出
し、固液分離し、得られた分離液が2分の1になるまで
濃縮し、濃縮液をスプレードライして柴朴湯乾燥エキス
粉末を得た。
【0034】具体例7 サイコ7g、タクシャ5g、ハンゲ5g、オウゴン33
g、ソウジュツg、タイソウ3g、チョレイ3g、ニン
ジン3g、ブクリョウ3g、カンゾウ2g、ケイヒ2
g、ショウキョウ1gに生薬総重量の40倍量の精製水
を加え、100°Cで60分間抽出し、固液分離し、得
られた分離液が2分の1になるまで濃縮し、濃縮液をス
プレードライして柴苓湯乾燥エキス粉末を得た。
【0035】次に、本発明の有効成分化合物がUDP−
GT阻害作用を有することについて、実験例を挙げて説
明する。
【0036】実験例1 0.2M トリス−塩酸緩衝液(pH7.
4) 5mM 塩化マグネシウム 100μM 式IIで表わされる化合物 0.3mg/ml ミクロソーム画分(シグマ製) 0〜2.5mM 本発明の有効成分化合物 5mM UDP−GT(シグマ製) 上記〜を添加した溶液を37°Cで60分間インキ
ュベートして反応させ、2.5%(W/V)トリクロロ
酢酸を加えることにより反応を停止させた。次に、50
00rpmで10分間遠心し、上清について蛍光強度
(励起波長:375nm、蛍光波長:424nm)を測
定した。
【0037】結果を表1に示す。
【0038】表1
【0039】実験例1の結果より、本発明の有効成分化
合物のUDP−GT阻害剤としての有用性が確認され
た。
【0040】
【発明の効果】本発明のUDP−グルクロニルトランス
フェラーゼ阻害剤によれば、前述の式Iの化合物投与時
におこる副作用、とりわけ下痢の発生を抑制することが
できる。したがって、癌患者に式Iの化合物を投与する
際の制限がなくなり、癌治療に大いに貢献することがで
きる。
【0041】次に、本発明のUDP−グルクロニルトラ
ンスフェラーゼ阻害剤の投与量および製剤化について説
明する。
【0042】本発明の有効成分化合物はそのまま、ある
いは慣用の製剤担体と共に動物および人に投与すること
ができる。投与形態としては、特に限定がなく、必要に
応じ適宜選択して使用され、錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、細粒剤、散剤等の経口剤、注射剤、坐剤等の非経口
剤が挙げられる。
【0043】経口剤として所期の効果を発揮するために
は、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、通
常成人で本発明の有効成分化合物の重量として10mg
〜1gを、オウゴン、カンゾウ、ケイガイおよび/ま
たはモクセイソウの抽出物の乾燥重量としては1g〜1
0g、漢方処方の乾燥重量エキス粉末重量としては1g
〜10gを1日数回に分けての服用が適当と思われる。
【0044】経口剤は、例えばデンプン、乳糖、白糖、
マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスタ
ーチ、無機塩類等の賦形剤を用いて常法に従って製造さ
れる。
【0045】この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他
に、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進
剤、矯味剤、着色剤、香料等を使用することができる。
それぞれの具体例は以下に示すごとくである。
【0046】[結合剤]デンプン、デキストリン、アラ
ビアゴム末、ゼラチン、ヒドロキシプロピルスターチ、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロー
ス、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロ
ゴール。
【0047】[崩壊剤]デンプン、ヒドロキシプロピル
スターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチ
ルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース。
【0048】[界面活性剤]ラウリル硫酸ナトリウム、
大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート
80。
【0049】[滑沢剤]タルク、ロウ類、水素添加植物
油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ポリエチレングリコール。
【0050】[流動性促進剤]軽質無水ケイ酸、乾燥水
酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ
酸マグネシウム。
【0051】また、本発明の有効成分化合物は、懸濁
液、エマルジョン剤、シロップ剤、エリキシル剤として
も投与することができ、これらの各種剤形には、矯味矯
臭剤、着色剤を含有してもよい。
【0052】非経口剤として所期の効果を発揮するため
には、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、
通常成人で本発明の有効成分化合物の重量として1日
0.1mg〜5mgまでの静注、点滴静注、皮下注射、
筋肉注射が適当と思われる。
【0053】この非経口剤は常法に従って製造され、希
釈剤として一般に注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖
水溶液、注射用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ
油、トウモロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等を用いることができる。さらに必要に
応じて、殺菌剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。ま
た、この非経口剤は安定性の点から、バイアル等に充填
後冷凍し、通常の凍結乾燥技術により水分を除去し、使
用直前に凍結乾燥物から液剤を再調製することもでき
る。さらに、必要に応じて適宜、等張化剤、安定剤、防
腐剤、無痛化剤等を加えても良い。
【0054】その他の非経口剤としては、外用液剤、軟
膏等の塗布剤、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、
常法に従って製造される。
【0055】次に本発明の製剤例を挙げて説明する。
【0056】[製剤例1] コーンスターチ 44g 結晶セルロース 40g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g バイカリン 10g 計 100g
【0057】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、打錠機にて圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得
た。
【0058】この錠剤一錠には、バイカリン20mgが
含有されており、成人1日3〜10錠を数回にわけて服
用する。
【0059】[製剤例2] 結晶セルロース 84.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g バイカレイン 10g 計 100g
【0060】上記の処方に従って、およびの一部
を均一に混合し、圧縮成型した後、粉砕し、および
の残量を加えて混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠2
00mgの錠剤を得た。
【0061】この錠剤一錠には、バイカレイン20mg
が含有されており、成人1日3〜10錠を数回にわけて
服用する。
【0062】[製剤例3] 結晶セルロース 34.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 50g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g グリチルリチン酸 10g 計 100g
【0063】上記の処方に従って、およびを均一
に混合し、常法によりねつ和し、押し出し造粒機により
造粒し、乾燥・解砕した後、およびを混合し、打錠
機にて圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得た。
【0064】この錠剤一錠には、グリチルリチン酸20
mgが含有されており、成人1日3〜10錠を数回にわ
けて服用する。
【0065】[製剤例4] コーンスターチ 84g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g グリチルレチン酸 10g 計 100g
【0066】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、圧縮成型機にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、
篩別して顆粒剤を得た。この顆粒剤1gには、グリチル
レチン酸100mgが含有されており、成人1日0.6
〜2gを数回にわけて服用する。
【0067】[製剤例5] 結晶セルロース 55g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 35g ルテオリン 10g 計 100g
【0068】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、ねつ和した。押し出し造粒機により造粒後、乾燥
し、篩別して顆粒剤を得た。
【0069】この顆粒剤1gには、ルテオリン100m
gが含有されており、成人1日0.6〜2gを数回にわ
けて服用する。
【0070】[製剤例6] コーンスターチ 89.5g 軽質無水ケイ酸 0.5g ルテオリン−3’−グルクロニド 10g 計 100g
【0071】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、200mgを2号カプセルに充填した。
【0072】このカプセル剤1カプセルには、ルテオリ
ン−3’−グルクロニド20mgが含有されており、成
人1日3〜10カプセルを数回にわけて服用する。
【0073】[製剤例7] 注射用蒸留水 89.5g 大豆油 5g 大豆リン脂質 2.5g グリセリン 2g バイカレイン 1g 全量 100g
【0074】上記の処方に従ってをおよびに溶解
し、これにとの溶液を加えて乳化し、注射剤を得
た。
【0075】[製剤例8] 結晶セルロース 33.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g グリチルレチン酸 66g 計 100g
【0076】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、圧縮成型機にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、
篩別して顆粒剤を得た。
【0077】この顆粒剤1gには、グリチルレチン酸6
60mgが含有されており、成人1日0.09〜0.3
gを数回にわけて服用する。
【0078】[製剤例9] 結晶セルロース 10g ステアリン酸マグネシウム 0.5g ルテオリン 89.5g 計 100g
【0079】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、圧縮成型機にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、
篩別して顆粒剤を得た。
【0080】この顆粒剤1gには、ルテオリン895m
gが含有されており、成人1日0.07〜0.22gを
数回にわけて服用する。
【0081】以下に前記実験例で用いた式IIで表され
る化合物の製造の参考例を挙げる。
【0082】参考例 天然のカンプトテシンを原料とし、ラジカルアルキル化
反応、N−オキシド経由する反応(特開昭56−158
786号および特開昭58−39683号に開示)を行
い、式IIIでで表される化合物を製造した後、これに
グルクロン酸のハロゲン誘導体を反応させ、脱保護を行
って(特開昭63−238098号に開示)式IIで表
される化合物を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/70 ACR 8314−4C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バイカリン、バイカレイン、グリチルリチ
    ン酸、グリチルレチン酸、ルテオリンおよびルテオリン
    −3’−グルクロニドから選ばれる少なくとも一つの化
    合物を含有することを特徴とするUDP−グルクロニル
    トランスフェラーゼ阻害剤。
JP4350050A 1992-12-03 1992-12-03 Udp−グルクロニルトランスフェラーゼ阻害剤 Pending JPH06172195A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003075943A3 (en) * 2002-03-06 2004-04-22 Sophie Chen Ph D Botanical extract compositions with anti-cancer or phytoestrogenic activity comprising wogonin, isoliquiritigenin and/or coumestrol
JP2008526788A (ja) * 2005-01-05 2008-07-24 胡幼圃 ウリジン2リン酸(udp)−グルクロン酸転移酵素2b(ugt2b)の抑制剤及び促進剤
JP2019011279A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 小林製薬株式会社 下痢抑制剤
CN111170977A (zh) * 2019-11-14 2020-05-19 东北农业大学 车前草抗腹泻有效成分及其应用

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