JPH0717857A - 循環器疾患治療薬 - Google Patents

循環器疾患治療薬

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JPH0717857A
JPH0717857A JP5183518A JP18351893A JPH0717857A JP H0717857 A JPH0717857 A JP H0717857A JP 5183518 A JP5183518 A JP 5183518A JP 18351893 A JP18351893 A JP 18351893A JP H0717857 A JPH0717857 A JP H0717857A
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Japan
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formula
agent
compound
inhibiting action
disease therapeutic
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JP5183518A
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Inventor
Kiyoshi Kubota
潔 久保田
Yuka Okui
由佳 奥井
Shunji Sato
俊次 佐藤
Taro Nomura
太郎 野村
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Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、Na+,K+-ATPase阻害作用、L型カル
シウムチャンネルへの結合阻害作用、c-AMP PDE阻害作
用および血液粘度低下作用を有し、循環器疾患治療薬と
して有用な化合物を提供することを目的とする。 【構成】 生薬甘草、その原植物である甘草、その他同
属植物から単離される化合物を有効成分とする循環器疾
患治療薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Na+,K+-ATPase阻害作
用、L型カルシウムチャンネルへの結合阻害作用、c-AMP
PDE阻害作用および血液粘度低下作用を有し、循環器
疾患治療薬として有用な化合物類に関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】近年、高年齢化にともない心
不全や心房性不整脈などの心臓疾患の患者が増加し、大
きな社会問題となっている。また、これらの疾患に広く
用いられているジギタリス系の強心配糖体の安全域は極
めて狭く、臨床的には使用しにくい薬物であるとされて
おり、これらの薬物以外の開発が望まれていた。
【0003】Na+,K+-ATPaseは、Na+、K+の能動輸送に関
わる酵素で、この酵素を阻害すると心筋細胞内のNa+
上昇したままになる。そのNa+がCa++と置換し、細胞内
のCa++濃度が増大し、アクトミオシンを収縮させ、心筋
細胞収縮が増強するとされている。
【0004】そのため、Na+,K+-ATPase阻害作用を指標
とする強心薬物の検索および開発が行われていた。
【0005】また、カルシウムは、生体において筋収縮
や細胞運動などの調節因子として、重要な役割を担って
いる。カルシウム拮抗剤は、心筋や平滑筋に作用して細
胞外からのカルシウムの流入を抑制し、血管平滑筋など
の弛緩を引き起こし、血流改善や血圧降下が見られるこ
とから、臨床における治療薬として高血圧、狭心症、不
整脈、脳循環障害などの心血管障害などの血管系疾患に
適用されており、今後益々重要になると考えられる。
【0006】新しいタイプのカルシウム拮抗剤の開発を
考えるとき、ニトレンジピンを用いたバインディング・
アッセイ(Nitrendipine Binding Assay、NTB)は、L型
カルシウムチャンネルへの結合阻害を指標としているた
め、上記血管系疾患への有用性について重要な指標とな
り、L型カルシウムチャンネルへの結合阻害作用を有す
る化合物が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、循環器疾
患治療薬を開発すべく鋭意研究を重ねていたところ、臨
床でも用いられている生薬甘草(Glycyrrhizae Radi
x)、その原植物である甘草(西北甘草、東北甘草、新彊
甘草等)、その他同属植物(イヌ甘草等)から単離される
下記式I〜IVで表される化合物が、Na+,K+-ATPase阻害作
用、L型カルシウムチャンネルへの結合阻害作用、c-AMP
PDE阻害作用および血液粘度低下作用を有することを
見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明はこれらの知見に基づく
ものであり、下記に示すごとくである。
【0009】下記式I (ただし、R1およびR2は同じにまたは異なって、水素原
子または3,3-ジメチルアリル基を示す。)、下記式II、 下記式III または下記式IV で表される化合物を有効成分とする循環器疾患治療薬。
【0010】以下、式I〜式IVで表される化合物をまと
めて式の化合物という。
【0011】式の化合物を得るには例えば、次のような
方法が挙げられる。
【0012】生薬甘草(Glycyrrhizae Radix)、その原
植物である甘草(西北甘草、東北甘草、新彊甘草等)、そ
の他同属植物(イヌ甘草等)の根もしくは全草を、必要に
応じてn-ヘキサンで脱脂した後、ベンゼン、酢酸エチ
ル、エタノール、メタノール、n-ヘキサン、メタノール
等の有機溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を除去して得た
残渣を、適宜メタノール、ベンゼン、酢酸エチル等の溶
媒に溶解し、水、メタノール、エタノール、酢酸、クロ
ロホルム、酢酸エチル、n-ヘキサン、アセトン、ベンゼ
ンから選ばれる少なくとも一つを溶出溶媒としてアンバ
ーライトXAD-2、ダイアイオンHP-20、MCIゲル、CHP20P
等のポーラスポリマー、セファデックスLH-20等のセフ
ァデックス、逆相系シリカゲル、シリカゲル、ポリアミ
ド、活性炭またはセルロース等を担体に用いたカラムク
ロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー、高速
液体クロマトグラフィーに少なくとも1回付すことによ
り得ることができる。
【0013】また、場合によりメタノール、酢酸エチ
ル、ベンゼン、エチルエーテル、n-ヘキサン、アセト
ン、エタノール等の適当な溶媒を用いて再結晶すること
により精製してもよい。
【0014】次に式の化合物の製造の具体例を示す。
【0015】具体例1 東北甘草の地上部6kgをエタノールで抽出し、減圧下溶
媒を留去し、エタノールエキス590gを得た。
【0016】このエタノールエキス300gをアンバーライ
トXAD-2カラムクロマトグラフィーに付し、水-メタノー
ル-ベンゼン系で溶出した。
【0017】ベンゼン溶出部を濃縮し、ベンゼンフラク
ション25gを得た。このベンゼンフラクション25gをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-
ベンゼン系で溶出し、ベンゼン溶出部よりフラクション
1、2および3を得た。
【0018】フラクション1をセファデックスLH-20カラ
ムクロマトグラフィーに付し、ベンゼンから再結晶する
ことにより無色針状晶18mgを得た。この無色針状晶の理
化学的性質は、文献[Phytochemistry,30, 1245(1991)]
記載のガンカオニンSのそれと一致した。
【0019】具体例2 具体例1で得られたフラクション2を高速液体クロマトグ
ラフィーに付し、アセトン-n-ヘキサンから再結晶する
ことにより無色針状晶85mgを得た。この無色針状晶の理
化学的性質は、文献[Phytochemistry, 30,1245(1991)]
記載のガンカオニンRのそれと一致した。
【0020】具体例3 具体例1で得られたフラクション3をセファデックスLH-2
0カラムクロマトグラフィーおよび高速液体クロマトグ
ラフィーに付し、n-ヘキサン-アセトンから再結晶する
ことにより無色針状晶70mgを得た。この無色針状晶の理
化学的性質は、文献[Phytochemistry,30,1245 (1991)]
記載のガンカオニンUのそれと一致した。
【0021】具体例4 西北甘草4.8kgをn-ヘキサン、ベンゼン、アセトンで順
次抽出した。アセトン抽出液は減圧下溶媒を留去し、ア
セトンエキス150gを得た。このアセトンエキス150gを、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ベンゼン
-アセトン系で溶出し、ベンゼン-アセトン(99:1)溶出部
よりフラクション1および2を得た。
【0022】フラクション2を分取薄層クロマトグラフ
ィーに付し、ベンゼン-アセトンから再結晶することに
より無色柱状晶160mgを得た。この無色針状晶の理化学
的性質は、文献[Heterocycles.29.1761(1989)]記載のグ
リシロールのそれと一致した。
【0023】具体例5 イヌ甘草の地下部3kgをエタノールで抽出し、減圧下溶
媒を留去し、エタノールエキス190gを得た。
【0024】このエタノールエキス190gをアンバーライ
トXAD-2のカラムクロマトグラフィーに付し、水-メタノ
ール-ベンゼン系で溶出した。
【0025】メタノール溶出部を濃縮し、メタノールフ
ラクション60gを得た。このメタノールフラクション60g
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ベンゼ
ン-メタノール系で溶出し、ベンゼン溶出部よりフラク
ション1を得た。
【0026】フラクション1を高速液体クロマトグラフ
ィーに付し、無色油状物質50mgを得た。この無色油状物
質の理化学的性質は、文献[Heterocycles .31.643(199
0)]記載のガンカオニンJのそれと一致した。
【0027】次に式の化合物が、Na+,K+-ATPase阻害作
用、L型カルシウムチャンネルへの結合阻害作用、c-AMP
PDE阻害作用および血液粘度低下作用を有し、循環器
疾患治療薬として有用であることについて、実験例を挙
げて説明する。
【0028】実験例1(Na+,K+-ATPase阻害作用) 試験管に125mMイミダゾール-塩酸緩衝液(pH7.2)200μ
l、1M塩化ナトリウム50μl、200mM塩化カリウム50μl、
100塩化マグネシウムmM25μl、10mMエチレンジアミン四
酢酸2カリウム(EDTA・2K)25μl、式の化合物の溶液50μ
l、酵素溶液50μl (0.5mg、Sigma、from Dog Kidne
y)をとり、37°Cで20分間インキュベートした。
【0029】次に、基質であるアデノシン三リン酸2ナ
トリウム(ATP・2Na) 50μl(1.35mg、Sigma、from Equ
ine Muscle)を加え、反応を開始した。37°Cで20分間
インキュベートした後、20%トリクロロ酢酸(TCA)2mlを
加え、反応を停止し氷中で10分間放置後、Fiske-Subbar
ow法により発色させ、無機リンを定量した。
【0030】すなわち、反応溶液に3%モリブデン酸アン
モニウム溶液0.5mlと0.25% 1-アミノ-2-ナフトール-4-
スルホン酸(1,2,4-ANS)溶液0.5mlを加え室温で15分放置
し、3,000回転で5分間遠心した後、660nmにおける吸光
度を測定した。
【0031】この結果から、阻害率(%)を次式により算
出した。
【0032】 A: 式の化合物を含まない場合の吸光度 B: 式の化合物を添加した場合の吸光度
【0033】式の化合物の阻害率(%)および阻害活性(IC
50)を第1表に示す。
【0034】第1表
【0035】上記の結果より、式の化合物の優れたNa+,
K+-ATPase阻害作用が確認された。
【0036】 実験例2(L型カルシウムチャンネルへの結合阻害作用) (1)ウサギ骨格筋膜蛋白の調整 11週齢の日本白色ウサギ(Healthy)左後肢大腿部より骨
格筋を摘出した後、、ハサミで細断した。これに10倍量
の50mMトリス-塩酸緩衝液(pH7.4)を加え、ポリトロンホ
モジナイザーによりホモジナイズした。ホモジネートを
5,000×gで20分間遠心した後、この上澄を再び45,000×
gで30分間遠沈した。
【0037】その沈渣をさらに45,000×gで30分間遠心
した。この沈渣を膜蛋白濃度が1mg/mlとなるよう50mMト
リス-塩酸緩衝液に再懸濁し、以下の実験に供した。な
お、以上の操作は、全て4°Cで行った。
【0038】 (2)[3H]-ニトレンジピンバインディングアッセイ(NTB) 試験管に50mMトリス-塩酸緩衝液(pH7.4)880μl、ウサギ
骨格筋膜蛋白(1mg/ml)100μl、式の化合物の溶液10μ
l、[3H]-ニトレンジピン10μl(3.7kBq)をとり、25°Cで
1時間インキュベートした。
【0039】反応終了後、この反応液をセルハーベスタ
ー(BRANDEL社製)を用いて、ワットマン(Whatmann)GF/B
フィルターで吸引濾過し、フィルターを5mlの氷冷50mM
トリス緩衝液で2回吸引しながら洗浄した。フィルター
をシンチレーションバイアルに入れ、液体シンチレーシ
ョンカウンターにて放射能を測定した。
【0040】阻害率(%)は、次式により算出した。
【0041】 A: 式の化合物を含まない場合の放射能 B: 式の化合物を添加した場合の放射能
【0042】式の化合物の阻害率(%)および阻害活性(IC
50)を第2表に示す。
【0043】第2表
【0044】上記の結果より、式の化合物の優れたL型
カルシウムチャンネルへの結合阻害作用が確認された。
【0045】実験例3(c-AMP PDE阻害作用) 試験管に50mMトリス-塩酸緩衝液(pH7.5)50μl、50mM塩
化マグネシウム50μl、酵素溶液50μl(ベーリンガー・
マンハイム山之内社、牛心臓)、式の化合物のジメチル
スルフォキシド(DMSO)溶液をとり、精製水を加えて全量
450μlとし、37°Cで3分間インキュベートした。
【0046】次に基質である[3H]-cyclic-AMP(0.01mM,
1.0×10-6dpm)50μlを加えて反応を開始した。37°C
で30分間インキュベートした後、試験管を沸騰水浴中で
3分間加熱して反応を停止した。冷却後、蛇毒(500μg)
を加えて、37°Cで30分間インキュベートした。
【0047】その後、イオン交換樹脂(Dowex-AG1-X8)を
加え、撹拌し、続いて遠心操作した。上清をとり、液体
シンチレーションカウンターにて放射活性を測定した。
【0048】阻害率(%)は、次式により算出した。
【0049】 C: 式の化合物を含まない場合の放射活性 S: 式の化合物を添加した場合の放射活性
【0050】式の化合物の阻害率(%)を第3表に示す。
【0051】第3表
【0052】上記の結果より、式の化合物の優れたc-AM
P PDE阻害作用が確認された。
【0053】実験例4(血液粘度低下作用) 1週間予備飼育したウイスター(Wistar)系雄性ラット(10
〜12週齢)をエーテル麻酔下において腹部大動脈より採
血し、抗凝血剤として40%エチレンジアミン四酢酸・2カ
リウム[(EDTA・2K)生理食塩水]を1mlあたり3μlの割合
で添加した。血液は遠心分離(3,000rpm、4°C、5分間)
を行い、上清と赤血球層とに分離した。この上清をさら
に遠心分離(3,000rpm、4°C、15分間)して得られた上清
をプラズマとした。それぞれ数匹分血球層のヘマトクリ
ット値(以下、HT値という)を測定し、プラズマでHT値を
45%に調整し、血液粘度の測定に供した。
【0054】測定用血液1mlに式の化合物をそれぞれ最
終濃度4.8×10-4Mになるように50%エタノール生理食塩
水に溶かし、この溶液50μlを血液粘度測定用血液1mlに
添加し、37°Cで60分間インキュベートした。次にイン
キュベートした血液0.5mlを分取し、粘度測定器を用い
てずり速度7.5S-1で粘度の測定を行い、次式より血液粘
度低下度を算出した。
【0055】 A: 式の化合物を含まない場合の血液粘度 B: 式の化合物を添加した場合の血液粘度
【0056】式の化合物の阻害率(%)を第4表に示す。
【0057】第4表
【0058】上記の結果より、式の化合物の優れた血液
粘度低下作用が確認された。
【0059】次に、式の化合物の急性毒性試験をICR系
雄性マウスを用いて行ったところ、1.0g/kgの経口投与
で死亡例はなく、安全性の高い薬物であった。
【0060】このように、式の化合物は極めて毒性が低
く、安全性の高いものである。
【0061】次に、式の化合物の投与量および製剤化に
ついて説明する。
【0062】式の化合物はそのまま、あるいは慣用の製
剤担体と共に動物および人に投与することができる。投
与形態としては、特に限定がなく、必要に応じ適宜選択
して使用され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散
剤等の経口剤、注射剤、坐剤等の非経口剤が挙げられ
る。
【0063】経口剤として所期の効果を発揮するために
は、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、通
常成人で式の化合物の重量として50mg〜5gを、1日数回
に分けての服用が適当と思われる。
【0064】経口剤は、例えばデンプン、乳糖、白糖、
マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスタ
ーチ、無機塩類等を用いて常法に従って製造される。
【0065】この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他
に、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進
剤、矯味剤、着色剤、香料等を使用することができる。
それぞれの具体例は以下に示すごとくである。
【0066】[結合剤]デンプン、デキストリン、アラビ
アゴム末、ゼラチン、ヒドロキシプロピルスターチ、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、
エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴー
ル。
【0067】[崩壊剤]デンプン、ヒドロキシプロピルス
ターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カル
ボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチル
セルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース。
【0068】[界面活性剤]ラウリル硫酸ナトリウム、大
豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート8
0。
【0069】[滑沢剤]タルク、ロウ類、水素添加植物
油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ポリエチレングリコール。
【0070】[流動性促進剤]軽質無水ケイ酸、乾燥水酸
化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸
マグネシウム。
【0071】また、式の化合物は、懸濁液、エマルジョ
ン剤、シロップ剤、エリキシル剤としても投与すること
ができ、これらの各種剤形には、矯味矯臭剤、着色剤を
含有してもよい。
【0072】非経口剤として所期の効果を発揮するため
には、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、
通常成人で式の化合物の重量として1日0.1mg〜 1gまで
の静注、点滴静注、皮下注射、筋肉注射が適当と思われ
る。
【0073】この非経口剤は常法に従って製造され、希
釈剤として一般に注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖
水溶液、注射用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ
油、トウモロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等を用いることができる。さらに必要に
応じて、殺菌剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。ま
た、この非経口剤は安定性の点から、バイアル等に充填
後冷凍し、通常の凍結乾燥技術により水分を除去し、使
用直前に凍結乾燥物から液剤を再調製することもでき
る。さらに、必要に応じて適宜、等張化剤、安定剤、防
腐剤、無痛化剤等を加えてもよい。
【0074】その他の非経口剤としては、外用液剤、軟
膏等の塗布剤、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、
常法に従って製造される。
【0075】次に本発明の製剤例を挙げて説明する。
【0076】[製剤例1]
【0077】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、打錠機にて圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得た。
【0078】この錠剤一錠には、具体例1で得られた化
合物20mgが含有されており、成人1日3〜10錠を数回にわ
けて服用する。
【0079】[製剤例2] 結晶セルロース 84.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 具体例2で得られた化合物 10g 計 100g
【0080】上記の処方に従って、およびの一部
を均一に混合し、圧縮成型した後、粉砕し、および
の残量を加えて混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠20
0mgの錠剤を得た。
【0081】この錠剤一錠には、具体例2で得られた化
合物20mgが含有されており、成人1日3〜10錠を数回にわ
けて服用する。
【0082】[製剤例3] 結晶セルロース 79.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 50g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 具体例3で得られた化合物 10g 計 145g
【0083】上記の処方に従って、およびを均一
に混合し、常法によりねつ和し、押し出し造粒機により
造粒し、乾燥・解砕した後、およびを混合し、打錠
機にて圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得た。
【0084】この錠剤一錠には、具体例3で得られた化
合物20mgが含有されており、成人1日3〜10錠を数回にわ
けて服用する。
【0085】[製剤例4]
【0086】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、圧縮成型機にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、
篩別して顆粒剤を得た。
【0087】この顆粒剤1gには、具体例4で得られた化
合物100mgが含有されており、成人1日1〜2gを数回にわ
けて服用する。
【0088】[製剤例5] 結晶セルロース 86.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 35g 具体例5で得られた化合物 10g 計 131.5g
【0089】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、ねつ和した。押し出し造粒機により造粒後、乾燥
し、篩別して顆粒剤を得た。
【0090】この顆粒剤1gには、具体例5で得られた化
合物100mgが含有されており、成人1日1〜2gを数回にわ
けて服用する。
【0091】[製剤例6] コーンスターチ 89.5g 軽質無水ケイ酸 0.5g 具体例1で得られた化合物 10g 計 100g
【0092】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、200mgを2号カプセルに充填した。
【0093】このカプセル剤1カプセルには、具体例1で
得られた化合物20mgが含有されており、成人1日3〜10カ
プセルを数回にわけて服用する。
【0094】[製剤例7] 注射用蒸留水 89.5g 大豆油 5g 大豆リン脂質 2.5g グリセリン 2g 具体例2で得た化合物 1g 全量 100g
【0095】上記の処方に従ってをおよびに溶解
し、これにとの溶液を加えて乳化し、注射剤を得
た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式I (ただし、R1およびR2は同じにまたは異なって、水素原
    子または3,3-ジメチルアリル基を示す。)で表される化
    合物を有効成分とする循環器疾患治療薬。
  2. 【請求項2】 下記式II で表される化合物を有効成分とする循環器疾患治療薬。
  3. 【請求項3】 下記式III で表される化合物を有効成分とする循環器疾患治療薬。
  4. 【請求項4】 下記式IV で表される化合物を有効成分とする循環器疾患治療薬。
JP5183518A 1993-06-30 1993-06-30 循環器疾患治療薬 Pending JPH0717857A (ja)

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