JPH03215418A - 発癌抑制剤 - Google Patents

発癌抑制剤

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JPH03215418A
JPH03215418A JP2003335A JP333590A JPH03215418A JP H03215418 A JPH03215418 A JP H03215418A JP 2003335 A JP2003335 A JP 2003335A JP 333590 A JP333590 A JP 333590A JP H03215418 A JPH03215418 A JP H03215418A
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JP
Japan
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formula
compound
extract
hexane
benzene
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JP2003335A
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English (en)
Inventor
Michio Takido
滝戸 道夫
Ken Yasukawa
憲 安川
Masaki Yuda
正樹 油田
Masashi Iwasaki
岩崎 政司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は発癌プロモーター抑制作用を有し、発癌抑制剤
として有用な化合物に関するものである。
[従来の技術および課題コ 発癌はイニシエーションおよびプロモーションという2
つの異なったプロセスから起こるといわれており(発癌
二段階説)、それぞれのプロセスに関与する物質をイニ
シエーターおよびプロモーターという。イニシェークー
としては、7.12−ジメチルベンズアントラセン(D
MBA)等が、プロモーターとしては、l2−0−テト
ラデカノイルホルボール−13−アセテート(TPA)
等がよく知られている。現在、このプロモーターによっ
て引き起こされるプロモーションの過程が、新しいタイ
プの制癌剤の開発という観点から重要視されてきている
そして、発癌プロモーターの作用を阻害する物質(発癌
プロモーター抑制剤)の探索か盛んに行われているか、
現在までのところ、まだ効果等の点で満足できろものは
なく、発癌プロモーター抑制剤の探索は遅れた領域とな
っている。
そこで、癌の治療その乙のとあいまって、癌の発生を予
防することを目的とする発癌プロモーター抑制剤の出現
が切望されていた。
[課題を解決するための手段廖 本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行っ
た結果、下記式tで表される化合物に発癌プロモーター
抑制作用があることを見いだし、本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は下記に示すごとくである。
下記式l R (たたし、R1およびR2は同じからしくは異なって−
OCH3、−OHまたはR,とR2は一緒になって一〇
CH20−を示し、R3は−OCH3または−OHを示
し、R4およびR5は同じかもしくは異なって−OCH
3、−OHまたはR4とR5は一緒になって一〇CH2
0−を示し、R6は−I{または(O C O C e
 H aを示し、R7は4H11聞C H 3、(OH
または1曲OHを示し、R8、R,およびRは(H.(
CH3または冊CH3を示す。)で表される化合物を有
効成分とする発癌抑制剤。
以下、式Iで表される化合物を式の化合物と称する。
一般に式の化合物は、ジヘンゾンク口オクタジェン型リ
グナン類と呼ばれ、例えば古来より強精、強壮薬として
用いられている生薬五味子等から単離することができろ
また最近の研究により、式の化合物に腎障害改善作用、
血圧降下作用を有することが見いだされている。しかし
、式の化合物が発癌プロモーター抑制作用を有すること
は、従来全く知られていなかったことである。
式の化合物を得るには、例えば以下のようにすればよい
すなわち、式の化合物含有植物を低級炭化水素類で抽出
し、抽出液より溶剤および揮発性成分を除去し、その残
留物をクロマトグラフィ〜処理して得ることができる。
抽出は式の化合物含有植物を粉砕したものを石油エーテ
ル、n−ヘキサン、ヘンゼン等の低級炭化水素に添加混
合し、30℃〜使用した溶媒の沸点の温度で、好ましく
は還流下に行う。数回抽出を行って抽出液を合併し、低
級炭化水素類を留去し、濃縮してエキスを得る。このエ
キスを水蒸気蒸留して揮発性成分(精油等)を除去する
次いでこのようにして得た残留物(低級炭化水素類に可
溶の非精油部分)を例えばンリカゲル、アルミナ、フロ
リジル、ポリアミド、セライト等の吸着剤を用いるカラ
ムクロマトグラフィーに付し、n−ヘキサン、ベンゼン
、クロロホルム、アセトン、エーテル、酢酸エチル、エ
タノール、メタノール等の有機溶剤またはこれらの混合
溶剤を用いてノベンゾンク口オクタジエン型リグナン類
を溶出し、溶出液から溶剤を除去して目的とする式の化
合物を得る。
また式の化合物は、式の化合物含有植物をメタノール、
エタノール等の低級アルコールを用いて抽出することに
より得ることもできる。この場合には、低級アルコール
類による抽出液を濃縮し、得られたエキスを水に溶解し
、セライト、セルロース末などの吸着剤に吸着させ、n
−ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、クロロホルム、
エーテル等で溶出し、この溶出液を濃縮して得fこエキ
スを上記したクロマトクラフィー処理することにより目
的とする式の化合物を得ることができる。
次に式の化合物の製造の具体例を示す。
具体例I R1とR2が一緒になって−O C H to   R
 3、rt .およびR,が−OCH3、R8が−HS
 R?が禰OH,R.およびRloがum (:, H
 3、R,か4Hである化合物はゴミンンAと称される
北五味子1.38&9を粉砕したものを石油エーテル3
aで8時間還流抽出し、これを4回繰り返した。抽出液
を合併し、石油エーテルを減圧下で留去して石油エーテ
ルエキスl889を得た。このエキスを水450RQに
懸濁させ、水蒸気蒸留を3時間行い精油を除去した。残
留物をエーテル2 0 0 RQで4回抽出した後、エ
ーテル抽出液を合併し、エーテルを留去すると石油エー
テル可溶の非精油部分1799CA画分という)が得ら
れた。
次に石浦エーテルで抽出した後の北五味子をメタノール
3gを用いて8時間ずつ3回温時抽出した後、メタノー
ル抽出液を合併し、濃縮するとメタノール性エキス38
3gが得られた。このエキスを水580dに溶解し、酢
酸エチル850−で3回振とう抽出した。酢酸エチル抽
出液を合併し、減圧下で濃縮すると789のエキスが得
られた。
このエキスをメタノールに溶解し、セライト535(J
ohns−Manville社製)300gにまぶし、
カラムクロマトグラフィーに付した。n−ヘキサン2e
で展開し、溶出液を減圧下で濃縮すると20.89のエ
キス(B画分という)が得られた。
A画分(1799)とB画分(20.89)を合併し、
シリカゲル1 2 0 09を用いたカラムクロマトグ
ラフィーに付し、最初n−ヘキサン、2番目にベンゼン
、3番目にペンゼンーアセトン混合溶剤で展開した。ペ
ンゼンーアセトン(4:1)とベンゼンアセトン(3:
I)の溶出部を合併し、濃縮すると23 5gの残留物
が得られるが、この残留物を再びンリカゲル4809を
用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ベンゼン−エ
ーテル混合溶剤で展開した。ベンゼンーエーテル(4:
1)の溶出部をメタノールで結晶化させた。この結晶(
3.04g)の理化学的性質は、文献[Chem. P
harm. Bull,(TOKYO),23巻, 3
296(1975)]記載のゴミシンAの理化学的性質
と一致した。
具体例2 式の化合物のうち、R,およびR5が−OH、R2、R
3およびR4が−O C H ,l, R eがーH 
, R 7およびR9が1聞CH3、R8およびRIG
が4Hである化合物はゴミシンJと称される。
北五味子4。67kgを粉砕したのち、石油エーテル(
沸点37〜39℃のもの)l 212と混合して8時間
還流抽出を3回行った。この抽出液を合併し、エーテル
を減圧で留去してエキス546gを得た。このエキスを
水I.212に懸濁させ、水蒸気蒸留を3時間行って精
油を除去した。この残留物をエーテルで6回抽出した後
、エーテル抽出液を合併し、エーテルを留去して石油エ
ーテル可溶の非精油部分49l9を得た。
石油エーテル可溶の非精油部分をシリカゲル力ラムクロ
マトグラフィーに付し、最初n−ヘキサンで、次にヘン
ゼンで展開して脂肪油等を溶出させた後、さらにベンゼ
ン−アセトン(8B+12)、(85:15)および(
80:20)で溶出する部分より溶剤を除去した。この
残留物を再度シリカゲル力ラムクロマトグラフィーに付
し、ベンゼンーエーテル(82:18)、(80:20
)、(70:30)で溶出するフラクションを合併した
。これより溶剤を除去した残留物を再びシリカゲル力ラ
ムクロマトグラフィーに付し、■−ヘキサンー酢酸エチ
ル混合溶剤で展開した。n−ヘキサンー酢酸エチル(8
3:17)の溶出部を合併し、これより溶剤を除去した
。この残留物をさらにシリカゲル分取薄層クロマトグラ
フィーに付し、ベンゼンーエタノール(9:I)で展開
し、紫外線ランプ(2 5 3 6人)照射下、Rf値
0.58を示す部分をかきとり、クロロホルム−メタノ
ール混液で抽出して得た化合物7 2 4 M9の理化
学的性質は、文献[Chem. Pharm.Bu11
.,27(7),1583−1588(1979)]記
載のゴミシンJの理化学的性質と一致した。
具体例3 式の化合物のうち、R,とR2が一緒になってO C 
H 2 0   R 3、R4およびR,か−O C 
H 3、R6がーH,R,およびR8か冊CH3、R8
およびR.Oh<44Hである化合物はゴミンンNと称
される。
具体例2て得た石油エーテル可溶の非精油部分を、あら
かじめn−ヘキサンに膨潤させfこンリカケル5 kg
を、径+2,、長さ110,のガラス管に充填したカラ
ムの上から投入し、最初n−ヘキサン、2番目にベンゼ
ン、3番目にベンゼン−アセトン混合溶剤で展開した。
ベンゼン−アセトン(473)とペンセンーアセトン(
46:4)で溶出してくる部分を合併し、溶剤を減圧下
で留去し、残留物をn−ヘキサン−エーテル混液で熱時
溶解させ、常温下に放置して結晶を析出さけ、濾別して
結晶149を得た。この結晶の理化学的性質は、文献[
Chem. Pharm. Bu11.,27(11)
2695−2709(1979)]記載のゴミシンNの
理化学的性質と一致した。
具体例4 式の化合物のうち、R.  R,、R3、R4およびR
5が−OCH3、ReがーH,R7か40l]、R8お
よびRIOか冊C H 3、R8かn I−{てある化
合物はノザンドリンと称される。
具体例1における1回目のソリ力ゲル力ラムクロマトグ
ラフィーにおいてベンゼン−アセトン(7:3)とペン
ゼンーアセトン(3:2)の溶出部を合併し、濃縮する
と8.39の残留物が得られるが、これを1809のシ
リカゲルを用いて再びカラムクロマトグラフィーに付し
、n−ヘキサンーアセトン混合溶剤で展開した。n−ヘ
キサン−アセトン(223)の溶出部をn−ヘキサンー
エーテルで結晶化させた。この結晶C3.59)の理化
学的性質は、文献[Zh. Obshch Khim.
,31巻.3454(1961)]記載のシザンドリン
の理化学的性質と一致した。
具体例5 式の化合物のうち、R,  R2、R3、R4およびR
,が−O C H 3、R8がーH , R 7および
R8が4HSR8およびR,。がu+u CH 3であ
る化合物はデオキシシザンドリンと称される。
五味子(チョウセンゴミン)の乾燥粉末9,34k9に
石油エーテル24Cを加え、366Cで6時間加熱還流
し、冷後抽出液を濾過した。抽出残渣をさらに同様の方
法で2回抽出し、合計3回の抽出液を合わせ、石油エー
テルを減圧下で除去して抽出乾燥エキス1.15&9を
得た。
この抽出乾燥エキス1.l5Jcgをシリカゲル力ラム
クロ?トグラフィ(Kieselge1 60,70−
230メソシュ.メルク社製.lOk9)に付し、ベン
ゼンとアセトンの混合溶媒でアセトンの混合比率を順次
増加させて溶出させた。ベンゼン:アセトン(92:8
)の混合溶媒5Qで溶出したフラクノヨンを分取し、溶
媒を除去して粗分画乾燥エキスI29.89を得1こ。
粗分画乾燥エキスのうち25.49を分取薄層クロマト
グラフィ−[薄層板;Kieselgel PF254
(メルク社製)、展開溶媒,ベンゼン:エーテル−5 
1]に付し、展開後、紫外線(2547)z)照射下で
吸収を示すRf値0.71の部分を剥離し、クロロホル
ム・メタノール=4=1の混合溶媒で抽出し、抽出液よ
り混合溶媒を除去して残渣を得た。この残渣をさらに精
製するために、再び分取薄層クロマトクラフィ−[薄層
板:同上、展開溶媒.n−ヘキサン酢酸エチル−4・l
]に付し、展開後、紫外線(254nm)照射下で吸収
を示すRr値0.44の部分を剥離し、クロロホルム 
メタノール−4・lの混合溶媒で抽出した。抽出液より
混合溶媒を除去して得た残渣を、n−ヘキサンとエーテ
ルを用いて再結晶し、無色プリズム晶を得た。この無色
プリズム晶の理化学的性質は、文献[Chem.Pha
rm.Bull27(11).2695−2709(1
979)]記載のデオキシノザンドリンの理化学的性質
と一致した。
具体例6 式の化合物のうち、R,とR,が一緒になって−OCH
20−R3、R4およびR5が−OCH3、RIlがー
H , R 7およびR9が( H , R eおよび
Rが冊CH3てある化合物はガンマーンザンドリンと称
される。
具体例5で得た粗分画乾燥エキス129.89をn−ヘ
キサンとエーテルの混合溶媒を用いて再結晶し、無色プ
リズム結晶15.44iJを得た。さらにこの無色プリ
ズム結晶をメタノールから3回再結晶を繰り返し、無色
プリズム結晶1.109を得た。
この無色プリズム結晶の理化学的性質は文献[Chem
. Pharm.Bull. , 30(1) . 1
32−139(1982)]記載のカンマーンザンドリ
ンの理化学的性質と一致した。
具体例7 式の化合物のうち、RlとR2が一緒になって−OCH
20−R,が−OCH.、R4とR5が一緒になって−
O C H t O   R eがーHSR7およびR
8か1曲C H 3、RllおよびR1oが4Hである
化合物はウーエイジースー・シー(Wuweizisu
 C)と称される。
五味子(チョウセンゴミシ)の乾燥粉末4.67k!?
に石浦エーテル12ρを加え、36℃で6時間加熱還流
し、冷後抽出液を濾過した。抽出残渣をさらに同様の方
法で2回抽出し、合計3回の抽出液を合わせ、石油エー
テルを減圧下で除去して抽出乾燥エキス5469を得た
この抽出乾燥エキス546gをシリカゲルヵラムクロマ
トグラフ!  (Kieselge1 60,70−2
30メッノユ,メルク社製,lOkg)に付し、n−ヘ
キサン.ベンゼン(1:I)4Ln−ヘキサン:ベンゼ
ン(9:I)3&,ベンゼン6.5g、次いでベンゼン
:アセトンの混合溶媒でアセトンの混合比率を順次増加
させて溶出させた。ベンゼンで溶出したフラクション6
.5Qとベンゼン:アセトン(98:2)の混合溶媒で
溶出したフラクション5Qとベンゼン:アセトン(96
・4)の混合溶媒で溶出したフラクション5Qをそれぞ
れ分取し、合併し、溶媒を除去して粗分画乾燥エキス1
14.09を得た。この粗分画乾燥エキス114.0g
をンリカゲルカラムクロマトグラフィ− (Kiese
lge1 60,70−230メッシュ,メルク社製,
 2 k9 )に付し、n−ヘキサンと酢酸エチルの混
合溶媒で酢酸エチルの混合比率を順次増加させて溶出さ
せ、n−ヘキサン:酢酸エチル(92:8)の混合溶媒
で溶出したフラクション2Qを分取し、溶媒を除去して
6.739の残渣を得た。この残渣6.739をメタノ
ールから再結晶し、無色プリズム結晶3.3469を得
た。この無色プリズム結晶の理化学的性質は、文献[C
hem.Pharm.Bull.,30(9),320
7−3211(1982)]記載のウーエイジースー・
ンーの理化学的性質と一致した。
具体例8 式の化合物のうち、RいR,およびR3か一O C H
 3、R4とR5が一緒になって−O C H 2 0
R,がnOcOcBH5、R7が冊OH,R$が4CH
3、R,が冊CH3、RIoが4Hである化合物はゴミ
ノンGと称される。
具体例2において石油エーテル可溶の非精油部分をノリ
カゲルカラムク口マトグラフィーに付し、最初n−ヘキ
サンで、次にベンゼンで展開して脂肪油等を溶出させf
こ後、さらにベンゼンーアセトン(88:12)、(8
5:15)および(80:20)での溶出郎を再度ノリ
カゲルカラムク口マトグラフィーに付し、ベンゼン−エ
ーテル(86:14)で溶出した部分より溶媒を除去し
て得られた残留物をシリカゲル分取薄層クロマトグラフ
ィーに付した。
n−ヘキサンーアセトン(7:3)で展開し、Rf値0
.29を示す部分をかきとり、クロ口ホルムーメタノー
ル(4 l)で抽出し、抽出液より溶媒を留去して得ら
れた化合物7 2 4 71flの理化学的性質は、文
献[Chem. Pharm. Bu11.,27(6
).1383−1394(1979)コ記載のゴミシン
Gの理化学的性質と一致した。
具体例9 式の化合物のうち、R,、R2、R4およびR,が一O
CH3、R3が−OH,R.がーH,R7が(OH,R
.およびRIGが曲1cH3、R8が4Hである化合物
はゴミシンHと称される。
具体例2において石浦エーテル可溶の非精油部分をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、最初n−ヘキ
サンで、次にベンゼンで展開して脂肪油等を溶出させた
後、さらにペンゼンーアセトンの混合溶剤で展開した。
ベンゼンーアセトン(75:25)で溶出した部分をさ
らにシリカゲル分取薄層クロマトグラフィーに付し、ク
ロロホルムーメタノール混合溶剤(19:1)で展開し
、紫外線ランプ(2 5 3 6人)照射下、RfiO
.52を示す部分をかきとり、クロロホルム−メタノー
ル混液で抽出した。抽出物をシリカゲル分取薄層クロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチルーn−ヘキサン混合溶
剤(2:I)で展開し、Rf値0.51を示す部分をか
きとり、クロロホルムーメタノール混液で抽出した。抽
出物をさらにシリカゲル分取薄層クロマトグラフィーに
付し、アセトン一〇−ヘキサン混合溶剤(2:3)で展
開し、Rf値0.301を示す部分をかきとり、クロロ
ホルムーメタノール混液で抽出した。抽出物をエーテル
ーn−ヘキサン混合溶媒で再結晶し、71ff9の結晶
を得た。この結晶の理化学的性質は、文献[Chem.
 Pharm. Bull.,27(7),1576−
1582(1979)]記載のゴミシンHの理化学的性
質と一致した。
次に実験例を挙げて、式の化合物の発癌プロモーター抑
制作用について説明する。
実験例1 室温(23±1’C)、湿度50±5%の部屋で7時よ
り19時まで照明をつけて飼育した7週齢のICR系雌
性マウス(静岡実験動物農業共同組合より購入)の右内
・外耳殻に式の化合物2j!9、lRg、0.5〜およ
び0 . 1 Qの各用量をクロロホルムーメタノール
に溶解し、エッペンドルフピペツト47IOクリスタル
を用いて塗布した。式の化合物を塗布し、30分後、1
2−0−テトラデカノイルホルホール−13−アセテー
ト(12−Otetradecanoylphorbo
l−13−acetate,以下TPAと略す)lAI
9を20uflのアセトン溶液として、エッペンドルフ
ピペット47lOクリスタルを用いて塗布し、最高腫張
時である塗布8時間後の耳殻腫張を測定した。式の化合
物を塗布せず、あとは同様の操作を行ったものを対照群
とし、対照群との比よりTPAの誘発する炎症に対する
式の化合物の効果を検討した。式の化合物の各用量での
抑制率(%)を第1表に、50%有効濃度(ED50)
を第2表に示した。
第2表 上記の結果から、式の化合物のTPAの誘発する炎症に
対する抑制効果が確認された。
実験例2 マウス背部皮膚に、7.12−ジメチルベンズ[α]ア
ントラセン(7, 12−dimethylbenz[
1]anthracene,以下D M B Aと略す
。)50mを100度のアセトン溶液として塗布し、イ
ニシエートした。1週間後よりTPA2,5Isを10
0−のアセトン溶液として、週2回の塗布を13週間行
った。式の化合物は、TPA塗布の30分前に同一部位
に5μ一/マウスを100dのアセトン溶液に溶解して
塗布した。式の化合物を塗布せず、あとは同様の操作を
行ったものを対照群とした。
抑制効果は、発生する腫瘍の数を調べ、対照群と比較し
た。なお、薬物の塗布には、ピペットマンP−200を
用い、1群20匹を用いて行った。
その結果を第1図および第2図に示した。第1図および
第2図から明らかなように、式の化合物は、マウス二段
階発癌実験においても顕著な発癌抑制効果が認められた
第1図において、対照群ではプロモーション開始後5週
間から腫瘍があらわれ始め、8週後にはすべてのマウス
に腫瘍が生じた。13週後における腫瘍の発現は、対照
群が20匹であったのに対し、具体例1で得た化合物塗
布群では10匹であり、50%の抑制効果が認められた
。また、平均発現腫瘍数については、第2図より、対照
群か18,2個であったのに対し、具体例Iで得た化合
物塗布群では2.2個であり、88%の抑制効果が認め
られた。
さらに、式の化合物をddY系雄性マウスに19/k9
経口投与したところ死亡例は認められなかった。
以上のように、式の化合物はTPAの誘発する炎症に対
する抑制効果およびマウスニ段階発癌実験におけろ発癌
抑制効果を有し、毒性か低く安全性か高いことから、発
癌抑制剤として有用であると考えられる。
次に、式の化合物の投与量および製剤化について説明す
る。
式の化合物はそのまま、あるいは慣用の製剤担体と共に
動物および人に投与することができる。
投与形態としては、特に限定がなく、必要に応じ適宜選
択して使用され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、
散剤等の経口剤、注射剤、坐剤等の非経口剤が挙げられ
る。
経口剤として所期の効果を発揮するためには、小者の年
会、体重、疾ルの程度により異なるが、通常成人で式の
化合物の重量として100〜450〜を、1日数回に分
けての服用が適当と思われる。
本発明において錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の経口剤は
、例えばデンプン、乳糖、白糖、マンニット、カルポキ
ンメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩類等を用
いて常法に従って製造される。
この種の製剤には、適宜萌記賦形剤の他に、結合剤、崩
壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進剤、矯味剤、着
色剤、香料等を使用することができる。それぞれの具体
例は以下に示すごとくである。
[結合剤] デンブン、デキストリン、アラビアゴム末、ゼラチン、
ヒト口キシプ口ピルスターチ、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキノプ口ピ
ルセルロース、結晶セルロース、エチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、マクロゴール。
[崩壊剤] デンプン、ヒト口キシプ口ピルスターチ、カルホキンメ
チルセルロースナトリウム、カルボキノメチルセルロー
スカルシウム、カルポキンメチルセルロース、低置換ヒ
ドロキシブ口ピルセルロース。
[界而活性剤] ラウリル硫酸ナトリウム、大豆レシチン、ノヨ糖脂肪酸
エステル、ポリソルヘート 80。
[滑沢剤] タルク、ロウ類、水素添加植物油、ンヨ糖脂肪酸エステ
ル、ステアリン酸マグネノウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ポリエチレングリコー
ル。
[流動性促進剤] 軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸マグネノウム。
マf二、式の化合物は、懸濁液、エマルンヨン剤、ノロ
ノプ剤、エリキノル剤としても投与することかでき、こ
れらの各種剤形には、矯味矯臭剤、着色剤を含有しても
よい。
非経口剤として所期の効果を発揮するためには、小者の
年令、体重、疾七の程度により異なるが、通常成人で式
の化合物の重量として1日2〜30pgまての静注、点
滴静注、皮下注射、筋肉注射が適当と思われる。
この非経口剤は常法に従って製造され、希釈剤として一
般に注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、注射
用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ浦、トウモロ
コノ浦、プロピレングリコール、ポリエチレンクリコー
ル等を用いることができる。さらに必要に応じて、殺菌
剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。また、この非経口
剤は安定性の点から、バイアル等に充填後冷凍し、通常
の凍結乾燥技術により水分を除去し、使用直前に凍結乾
燥物から液剤を再調製することもできる。さらに、必要
に応じて適宜、等張化剤、安定剤、防腐剤、無痛化剤等
を加えても良い。
その他の非経口剤としては、外用液剤、軟膏等の塗布剤
、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、常法に従って
製造される。
以下に実施例を示して本発明をさらに詳しく説明するが
、本発明はこれにより何等制限されるものではない。
実施例l ■コーンスターチ      3’1 ■結晶セルロース      309 ■カルボキシメチル セルロースカルシウム   5g ■軽質無水ケイ酸      0 59■ステアリン酸
マグネシウム 0.59■具体例1で得た化合物   
25 計     1 0 09 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、打錠機にて
圧縮成型して一錠20(IIFの錠剤を得た。
この錠剤一錠には、具体例1で得た化合物50ll+9
が含有されており、成人1日2〜9錠を数回にわけて服
用する。
実施例2 ■結晶セルロース      699 ■ステアリン酸マグネンウム  l9 ■カルホキシメチル セルロースカルシウム    5g 具  2で得た ム物   25g 計      1 0 09 上記の処方に従って■、■および■の一部を均一に混合
し、圧縮成型した後、粉砕し、■および■の残潰を加え
て混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠2 0 0 m
Wの錠剤を得た。
この錠剤一錠には、具体例2で得た化合物50mgが含
有されており、成人夏日2〜9錠を数回にわけて服用す
る。
実施例3 ■結晶セルロース     44.59■IO%ヒドロ
キンプロピル セルロースエタノール溶液 252 ■カルポキンメチル セルロースカルシウム   5g ■ステアリン酸マグネシウム 0.59体  3で  
た  A        251?計      1 
0 09 上記の処方に従って■、■および■を均一に混合し、常
法によりねつ和し、押し出し造粒機により造粒し、乾燥
・解砕し1こ後、■および■を混合し、打鍵機にて圧縮
成型して一錠2 0 0 myの錠剤を得1こ。
この錠剤一錠には、具体例3で得た化合物50m9が含
有されており、成人1日2〜9錠を数回にわけて服用す
る。
実施例4 ■結晶セルロース      859 ■10%ヒドロキシプ口ピル セルロースエタノール溶液 59 体例4で た ム    10 計     10  0g 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、ねつ和した
。押し出し造粒機に上り造粒後、乾燥し、篩別して顆粒
剤を得た。
この顆粒剤l9には、具体例4で得た化合物1 0 0
 m9が含有されており、成人1日1〜4、5gを数回
にわけて服用する。
実施例5 ■コーンスターチ     74.5@■軽質無水ケイ
酸      0.5g体例5て得た化ム    25 計      1009 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、2 0 0
 119を2号カプセルに充填した。
このカプセル剤lカプセルには、具体例5で得た化合物
50〜か含宵されており、成人1日2〜9カプセルを数
回にわけて服用する。
実施例6 ■注射用蒸留水        通量 ■ブドウ糖         200肩2■具体例6で
得た化合物    511g全量         5
一 注射用蒸留水に■および■を溶解させた後、5最のアン
プルに注入し、121°C715分間加圧滅菌を行って
注射剤を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、イニンエーターにDMBA,プ
ロモーターにTPAを用いたマウス皮膚二段階発癌実験
の結果である。 第1図はプロモーション期間に応じた腫瘍発現率を示し
、第2図は1匹のマウスに対する平均発現腫瘍数を示す
。 第1図 0 2 4 6 8 10 12 15 プロモーション期間(週) 対照詳 具体例1で得た化合物塗布群

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記式 I ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R_1およびR_2は同じかもしくは異なっ
    て−OCH_3、−OHまたはR_1とR_2は一緒に
    なって−OCH_2O−を示し、R_3は−OCH_3
    または−OHを示し、R_4およびR_5は同じかもし
    くは異なって−OCH_3、−OHまたはR_4とR_
    5は一緒になって−OCH_2O−を示し、R_6は−
    Hまたは■OCOC_6H_5を示し、R_7は■H、
    ■CH_3、■OHまたは■OHを示し、R_8、R_
    9およびR_1_0は■H、■CH_3または■CH_
    3を示す。)で表される化合物を有効成分とする発癌抑
    制剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004244326A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Ichimaru Pharcos Co Ltd 美白剤及び美白化粧料
WO2007016864A1 (fr) * 2005-08-08 2007-02-15 Xun Hu Utilisation de fructus schisandrae et d'extraits de cette substance dans le but de prevenir et d'attenuer les effets toxiques et secondaires de medicaments anti-neoplasiques
CN105520932A (zh) * 2015-12-07 2016-04-27 中山大学 一种促进肝再生的药物

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