JPH0616993A - 水性コーティング組成物およびその製法 - Google Patents

水性コーティング組成物およびその製法

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JPH0616993A
JPH0616993A JP4172899A JP17289992A JPH0616993A JP H0616993 A JPH0616993 A JP H0616993A JP 4172899 A JP4172899 A JP 4172899A JP 17289992 A JP17289992 A JP 17289992A JP H0616993 A JPH0616993 A JP H0616993A
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group
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aqueous coating
double bond
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Akifumi Katsushima
章文 勝島
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Kanebo NSC KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D143/00Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing boron, silicon, phosphorus, selenium, tellurium, or a metal; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D143/04Homopolymers or copolymers of monomers containing silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F230/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal
    • C08F230/04Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing a metal
    • C08F230/08Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing a metal containing silicon
    • C08F230/085Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing a metal containing silicon the monomer being a polymerisable silane, e.g. (meth)acryloyloxy trialkoxy silanes or vinyl trialkoxysilanes

Abstract

(57)【要約】 【構成】 有機溶媒中に、下記(A)〜(C)成分を下
記の割合で配合して共重合反応させた後、上記有機溶媒
を水性媒体と置換することにより水性コーティング組成
物を製造する。 (A)水に加水分解可能で、しかもラジカル重合可能なアルコキシシラン化合物 。 0.5〜50重量% (B)親水性で不飽和二重結合を有する単量体。 1.0〜50重量% (C)疎水性のエチレン性不飽和単量体。 98.5重量%以下 【効果】 この水性コーティング組成物を用いて形成さ
れる皮膜は、基材に対する密着性が良好で、しかも耐水
性に優れたものである。また、上記の製法では、有機溶
媒中で共重合反応させることから、安定的に共重合がな
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種基材に対して優れ
た付着性を有し、しかも耐水性に極めて優れた皮膜を形
成するプライマーあるいはトップコート等に用いられる
水性コーティング組成物およびその製法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、アルコキシシラン化合物の有
用性は広く知られており、実際にコーティング材料へ応
用されている。このようなコーティング材料は、溶剤系
と水系に分類され、上記溶剤系は、疎水性の有機溶媒ま
たはアルコールに、シラン化合物あるいはシラン含有ポ
リマーを溶解させた系であり、性能的には優れている
が、毒性および環境への悪影響という問題を有してい
る。一方、上記水系は、界面活性剤を使用し、通常の乳
化重合で合成された系、もしくは界面活性剤性,水溶性
高分子でシランを含有する疎水性の樹脂を強制乳化した
系が主であり、上記溶剤系とは異なり毒性および環境へ
の悪影響は大幅に現象する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記水
系では、用いる界面活性剤,重合開始剤,水溶性高分子
が形成された皮膜中に残存し、皮膜の耐水性を悪化させ
るという問題が生じる。また、アルコキシシラン化合物
は、加水分解を生じ、縮合するとい性質を有しており、
水系での重合の際、この縮合の影響によってゲル化,エ
マルジョン粒子の融着からの重合安定性が悪化するとい
う問題を有しており、実用化には至っていない。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、耐水性および各種基材に対する密着性に優れた
塗膜を形成することできる水性コーティング組成物およ
びその製法に関するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、水性媒体中に、下記の(A)〜(C)成
分を主原料とする共重合体が含有され、この共重合体の
分子構造は、上記(A)成分から誘導される構造単位が
共重合体の0.5〜50重量%、上記(B)成分から誘
導される構造単位が共重合体の1.0〜50重量%、上
記(C)成分から誘導される構造単位が共重合体の9
8.5重量%以下を占めるように設定されている水性コ
ーティング組成物を第1の要旨とする。 (A)水に加水分解可能で、しかもラジカル重合可能な
アルコキシシラン化合物。 (B)親水性で不飽和二重結合を有する単量体。 (C)疎水性のエチレン性不飽和単量体。
【0006】また、有機溶媒中に、下記(A)〜(C)
成分を下記の割合で配合して共重合反応させた後、上記
有機溶媒を水性媒体と置換する水性コーティング組成物
の製法を第2の要旨とする。 (A)水に加水分解可能で、しかもラジカル重合可能なアルコキシシラン化合物 。 0.5〜50重量% (B)親水性で不飽和二重結合を有する単量体。 1.0〜50重量% (C)疎水性のエチレン性不飽和単量体。 98.5重量%以下
【0007】
【作用】すなわち、この発明者は、従来の水系コーティ
ング材料の欠点である形成皮膜の耐水性および重合安定
性の低下を向上させるために一連の研究を重ねた。そし
て、上記欠点等の原因である界面活性剤および水溶性高
分子等を含まない新たな水性コーティング材料を見出す
べく研究を重ねた結果、有機溶媒中で前記(A)〜
(C)成分を所定の割合で配合して共重合反応させた
後、上記有機溶媒を水性媒体と置換すると、共重合反応
が安定し、その結果、水性媒体中に、前記(A)〜
(C)成分から誘導される各構造単位が特定の割合を占
める水性コーティング組成物が得られる。そして、この
水性コーティング組成物を用いると、優れた形成皮膜の
耐水性が得られるようになることを見出し本発明に到達
した。
【0008】本発明の水性コーティング組成物は、水に
加水分解可能で、しかもラジカル重合可能なアルコキシ
シラン化合物(A成分)と、親水性で不飽和二重結合を
有する単量体(B成分)と、疎水性のエチレン性不飽和
単量体(C成分)とを用いて得られる。
【0009】上記特定のアルコキシシラン化合物(A成
分)は、下記の構造式で表されるものである。
【0010】
【化3】
【0011】例えば、ビニルトリメトキシシラン,ビニ
ルエトキシシラン,ビニルトリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン,3−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン,3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシ
シラン,3−メタクリロキシプロピルジメチルメトキシ
シラン等があげられる。この特定のアルコキシシラン化
合物(A成分)の共重合させる際の配合量は、上記A〜
C成分全体の0.5〜50重量%(以下「%」と略す)
に設定する必要がある。すなわち、0.5%未満では基
材密着性等の効果を発揮することができず、50%を超
えると得られる水性コーティング組成物の放置安定性が
低下し、またコスト面等の経済性にも劣るからである。
【0012】上記親水性で不飽和二重結合を有する単量
体(B成分)は、得られるポリマーに親水性を付与する
もので、例えば、カルボキシル基,ヒドロキシル基,ア
ミド基,アミノ基,スルホン基,スルホニウム基,ポリ
エチレンオキサイドを単独でもしくは併せて有するもの
があげられる。具体的には、上記カルボキシル基含有単
量体としては、アクリル酸,メタクリル酸,マレイン
酸,フマール酸,イタコン酸,クロトン酸等があげられ
る。上記ヒドロキシル基含有単量体としては、アクリル
酸−2−ヒドロキシエチル,メタクリル酸−2−ヒドロ
キシエチル,アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル,メ
タクリル酸−2−ヒドロキシプロピル等があげられる。
上記アミド基含有単量体としては、アクリルアミド,メ
タクリルアミド,メチレンビスアクリルアミド,メチレ
ンビスメタクリルアミド,N−メチロールアクリルアミ
ド,N−メチロールメタクリルアミド等があげられる。
上記アミノ基含有単量体としては、アクリル酸ジメチル
アミノエチル,メタクリル酸ジメチルアミノエチル,ア
クリル酸ジエチルアミノエチル,メタクリル酸ジエチル
アミノエチル,ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ド,ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド等があげ
られる。上記スルホン酸含有単量体としては、アクリル
スルホン酸,メタクリルスルホン酸,アクリル酸−2−
スルホエチル,メタクリル酸−2−スルホエチル,2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸,2−
メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等が
あげられる。上記ポリエチレンオキサイド含有単量体と
しては、エチレンオキサイドが2〜50程度付加された
アクリレート,エチレンオキサイドが2〜50程度付加
されたメタクリレート等があげられる。上記親水性で不
飽和二重結合を有する単量体(B成分)の共重合させる
際の配合量は、上記A〜C成分全体の1.0〜50%に
設定する必要がある。すなわち、1.0%未満では親水
性の不足から分散物の沈澱等が生じてしまう。逆に、5
0%を超えると親水性の度合いが大きくなりすぎて、形
成皮膜の耐水性が悪化する。
【0013】上記疎水性のエチレン性不飽和単量体(C
成分)としては、通常の共重合に用いられる、アクリル
系,メタクリル系,スチレン系のもの等があげられる。
【0014】本発明においては、上記A〜C成分以外
に、重合開始剤,連鎖移動剤等が適宜配合される。
【0015】上記重合開始剤としては、有機過酸化物、
例えば、t−ブチルペロキシイソブチレート、t−ブチ
ルペロキシ(2−エチルヘキサノエート)、t−ブチル
ペロキシピバレート、t−ブチルペロキシネオデカエー
ト、クミルペロキシオキトエート、クミルペロキシネオ
ヘキサノエート、クミルペロキシネオデカノエート、t
−ヘキシルペロキシネオヘキサノエート、t−ヘキシル
ペロキシネオデカノエート等があげられる。また、アゾ
ントリル化合物として、2,2′−アゾビス(2−メチ
ルブチロニトリル)、2,2′−アゾビスイソブチロニ
トリル、2,2′−アゾビス(2−シクロプロピルプロ
ピオニトリル)等があげられる。これらは単独でもしく
は併せて用いられる。
【0016】上記連鎖移動剤は、ポリマーの親水性,系
の粘度を調整するために配合するもので、水溶性または
疎水性のアルキルメルカプタン類等があげられる。この
連鎖移動剤を配合することにより分子量を調整すること
も可能である。
【0017】本発明の水性コーティング組成物は、例え
ばつぎのようにして得られる。すなわち、有機溶媒中
で、前記A〜C成分を所定量配合し、さらに上記重合開
始剤とを添加して共重合反応させる。ついで、上記有機
溶媒を水性媒体と置換するにより完全水系の水溶液ある
いは水分散物の水性コーティング組成物が得られる。
【0018】上記有機溶媒としては、水に易溶性の有機
溶媒が好適にあげられる。例えば、アセトン,メタノー
ル,エタノール,イソプロパノール,n−プロパノー
ル,ジオキサン,エチレングリコール,プロピレングリ
コール,グリセリン,メチルカルビトール,エチルカル
ビトール,ブチルカルビトール,メチルセロソルブ,エ
チルセロソルブ等があげられる。これらは単独でもしく
は併せて用いられる。
【0019】なお、上記製造において、上記B成分であ
る親水性で不飽和二重結合を有する単量体として、カル
ボキシル基,スルホン基を含有する単量体を用いる際に
は、各成分の配合とともに、水に可溶性の一価の有機基
あるいは無機のアルカリ性物質の水溶液を配合するのが
好ましい。この場合の添加量は、ポリマーが水に可溶あ
るいは安定に分散可能な量に設定される。すなわち、こ
のように上記水溶液を配合するのは、これらの添加によ
りポリマー中のカルボキシル基,スルホン基を充分に解
離させ、ポリマーの分散安定性を高めることを図るため
である。
【0020】このようにして得られる水性コーティング
組成物は、形成皮膜の耐水性を悪化させる成分である、
水溶性の界面活性剤,水溶性高分子,水溶性重合開始剤
等が含有されておらず、しかも塗膜の耐水性不良の要因
となる親水性の単量体(B成分)が所定の割合で用いて
余分とならず、水に可溶あるいは分散したポリマーに、
水に加水分解可能なアルコキシシラン化合物(A成分)
が共重合されたものである。このため、この水性コーテ
ィング組成物を各種基材表面に塗布して乾燥させると、
上記アルコキシシラン化合物(A成分)が加水分解され
架橋が生じる。これにより、塗膜の強靱性が発現し、ま
た形成された皮膜については、従来の水系組成物では得
られなかった優れた耐水性が得られる。
【0021】また、上記アルコキシシラン化合物(A成
分)は、無機質,ガラス,鉄等の金属,無機建材等への
付着性に優れており、これらとの強固な密着が可能とな
る。したがって、本発明の水性コーティング組成物は、
紙,繊維,鉄,アルミニウム,ガラス,プラスチック,
無機建材等の上塗り材(コーティング材)あるいはプラ
イマーとして用いることができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明は、有機溶媒中
で、前記(A)〜(C)成分を所定の割合で配合して共
重合反応させた後、上記有機溶媒を水性媒体と置換し
て、水性媒体中に、前記(A)〜(C)成分から誘導さ
れる各構造単位が特定の割合を占める水性コーティング
組成物を作製するものである。このため、得られる水性
コーティング組成物には、従来のように、形成皮膜の耐
水性を悪化させる要因となる水溶性の界面活性剤,水溶
性高分子,水溶性重合開始剤等を含まず、しかも疎水性
のポリマーに親水性の単量体(B成分)が最小限の範囲
で共重合されている。したがって、完全に水に可溶ある
いは分散した水系組成物である。そして、本発明の水性
コーティング組成物を用いて形成される皮膜は、基材に
対する密着性が良好で、しかも耐水性に優れたものであ
る。また、本発明の製法では、有機溶媒中で共重合反応
させることから、安定的に共重合がなされる。このた
め、アルコキシシラン化合物の重合時の加水分解して縮
合するという性質からゲル化,重合安定性の低下が生じ
ず、アルコキシシラン化合物が安定にポリマー鎖に共重
合されて良好な共重合体が得られる。
【0023】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0024】
【実施例1〜5、比較例1〜6】コルベンに、下記の表
1および表2に示す各成分を同表に示す割合で配合し、
80℃にて5時間攪拌して共重合反応させた。その後、
これにアンモニア水をpHが9になるように添加し、同
時に水を240部投入した。そして、有機溶媒を減圧蒸
留し、完全に水と置換した。このようにして水性コーテ
ィング組成物を得た。得られた水性コーティング組成物
は、いずれも濃度30%であった。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】このようにして得られた実施例品および比
較例品の水性コーティング組成物を用いて形成される皮
膜の付着性,耐煮沸性,防水性,防錆性,放置安定性を
測定し評価した。その結果を下記の表3および表4に示
した。なお、上記特性は下記の方法にしたがって測定し
た。
【0028】〔付着性試験〕軟鋼板,ガラス板およびポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルムに、上記
水性コーティング組成物を、乾燥膜厚50μmとなるよ
うに塗布した。そして、80℃で10分間乾燥した後、
JIS K5400の碁盤目試験方法に準じて試験を行
った。その結果、10段階評価を行い、評価点数が8〜
10点を○、評価点数が4〜6点を△、評価点数が0〜
2点を×として示した。
【0029】〔耐煮沸性試験〕上記付着性試験と同様に
して作製したテスト用ピースを100℃の沸騰水に2時
間浸漬し、膨れの有無を確認した。その後、常温乾燥で
塗膜を乾燥して、碁盤目試験を実施した。その結果、膨
れが生じず、しかも付着性試験と同様の評価で評価点数
が8〜10点のものを○、膨れが生じず、しかも付着性
試験と同様の評価で評価点数が4〜6点のものを△、膨
れが生じ、しかも付着性試験と同様の評価で評価点数が
0〜2点のものを×として示した。
【0030】〔防水性試験〕市販の厚み5mmのスレー
ト板に、上記水性コーティング組成物を15%に希釈し
たものを、120g/m2 で塗布して120℃で5分間
乾燥させた。これを放冷した後、JIS A6910の
防水試験方法に準じて試験を行った。その結果、24時
間後の透水量が1ml以下のものを○、24時間後の透
水量が1〜3mlのものを△、24時間後の透水量が5
ml以上のものを×として示した。
【0031】〔防錆性試験〕上記付着性試験において、
軟鋼板に塗布したサンプルを、塩水噴霧機内に72時間
放置して錆の発生状況を観察した。その結果、錆の発生
が全く無いものを○、全体面積の50%以下に錆が発生
したものを△、全体面積の50〜100%に錆が発生し
たものを×として示した。
【0032】〔放置安定性〕−50℃で3か月放置して
その状態を観察した。そして、全く異常が無かったもの
を○、ゲル化または粒子の沈澱の生じたものを×として
示した。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】上記表3および表4の結果から、実施例品
は、軟鋼板,ガラス板およびPETフィルムの全ての付
着性試験、耐煮沸性試験、防水性試験、防錆性試験およ
び放置安定性試験の全てにおいて優れた評価結果が得ら
れた。このことから、実施例品は、付着性はもちろん、
従来の水系組成物において問題となっていた形成皮膜の
耐水性に優れ、しかも重合反応の安定性にも優れている
ことがわかる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中に、下記の(A)〜(C)成
    分を主原料とする共重合体が含有され、この共重合体の
    分子構造は、上記(A)成分から誘導される構造単位が
    共重合体の0.5〜50重量%、上記(B)成分から誘
    導される構造単位が共重合体の1.0〜50重量%、上
    記(C)成分から誘導される構造単位が共重合体の9
    8.5重量%以下を占めるように設定されていることを
    特徴とする水性コーティング組成物。 (A)水に加水分解可能で、しかもラジカル重合可能な
    アルコキシシラン化合物。 (B)親水性で不飽和二重結合を有する単量体。 (C)疎水性のエチレン性不飽和単量体。
  2. 【請求項2】 (A)成分であるアルコキシシラン化合
    物が、下記の一般式(1)で表される構造を有し、ラジ
    カル重合可能な不飽和二重結合を有している請求項1記
    載の水性コーティング組成物。 【化1】
  3. 【請求項3】 (B)成分である親水性で不飽和二重結
    合を有する単量体が、カルボキシル基,ヒドロキシル
    基,アミド基,アミノ基,スルホン基,スルホニウム
    基,ポリエチレンオキサイドからなる群から選ばれた少
    なくとも一つの基を有するものである請求項1または2
    記載の水性コーティング組成物。
  4. 【請求項4】 有機溶媒中に、下記(A)〜(C)成分
    を下記の割合で配合して共重合反応させた後、上記有機
    溶媒を水性媒体と置換することを特徴とする水性コーテ
    ィング組成物の製法。 (A)水に加水分解可能で、しかもラジカル重合可能なアルコキシシラン化合物 。 0.5〜50重量% (B)親水性で不飽和二重結合を有する単量体。 1.0〜50重量% (C)疎水性のエチレン性不飽和単量体。 98.5重量%以下
  5. 【請求項5】 (A)成分であるアルコキシシラン化合
    物が、下記の一般式(1)で表される構造を有し、ラジ
    カル重合可能な不飽和二重結合を有している請求項4記
    載の水性コーティング組成物の製法。 【化2】
  6. 【請求項6】 (B)成分である親水性で不飽和二重結
    合を有する単量体が、カルボキシル基,ヒドロキシル
    基,アミド基,アミノ基,スルホン基,スルホニウム
    基,ポリエチレンオキサイドからなる群から選ばれた少
    なくとも一つの基を有するものである請求項4または5
    記載の水性コーティング組成物の製法。
  7. 【請求項7】 (B)成分である親水性で不飽和二重結
    合を有する単量体が、カルボキシル基およびスルホン基
    の少なくとも一方を含有する場合、水に可溶性の一価ア
    ルカリ性物質の水溶液を添加し、その後、有機溶媒と水
    性媒体を置換する請求項4または5記載の水性コーティ
    ング組成物の製法。
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JP2006341224A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Kaneka Corp 塗装仕上げ方法
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