JPH0673334A - 二成分系水性プライマー組成物 - Google Patents

二成分系水性プライマー組成物

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JPH0673334A
JPH0673334A JP4230397A JP23039792A JPH0673334A JP H0673334 A JPH0673334 A JP H0673334A JP 4230397 A JP4230397 A JP 4230397A JP 23039792 A JP23039792 A JP 23039792A JP H0673334 A JPH0673334 A JP H0673334A
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emulsion
molecular weight
copolymer
component
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JP4230397A
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Akifumi Katsushima
章文 勝島
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Kanebo NSC KK
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Kanebo NSC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種基材への浸透性,密着性,補強性,耐水
性,上塗り塗膜との密着性の全てに優れた塗膜を形成す
る二成分系水性プライマー組成物を提供する。 【構成】 下記の(A)成分および(B)成分を組み合
わせてなる。 (A)グリシジル基含有単量体とエチレン性不飽和単量
体との共重合体からなり、その共重合体の数平均分子量
が1000〜10000に設定されている微粒子が、水
性媒体中に含有されているエマルジョン。 (B)アミノ基含有単量体とエチレン性不飽和単量体と
の共重合体からなり、その共重合体の数平均分子量が1
000〜10000に設定されている微粒子が、水性媒
体中に含有されているエマルジョン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種基材に対して優
れた浸透性,補強性,密着性および耐水性を発揮し、各
種上塗り塗料との密着性に優れた二成分系水性プライマ
ー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、無機建材は、アスベスト規制等に
より、基材の脆弱化が著しく、従来のエマルジョンでは
基材表面層の補強が非常に困難になってきた。そこで、
エマルジョンの粒子径を小さくしたもの、密着性を向上
させる官能基を共重合したエマルジョンが市場に出ては
いるが、いずれも基材補強性に関して未だ不充分であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、浸透性に優れた
特徴から水溶性樹脂を利用したシーラーが用いられてい
る場合があるが、水溶性樹脂単独では、浸透性および補
強性は優れてはいるものもあるが、耐水性に関しては、
硬化剤の併用を除いては耐水性の発現はなく、シーラー
として不適当である。そして、近年、水溶性樹脂を保護
コロイドとしたエマルジョンが種々出回っているが、充
分な基材補強性が得られず、耐水性等もシーラーとして
使用可能な範囲のものではなく、これら水系1液型シー
ラーで溶剤系と同等の性能を発揮するのは現状では困難
である。
【0004】また、鋼板,プラスチック素材に関しても
溶剤規制,公害,衛生面等の問題から、水系塗料への移
行が、近年、急速に目立っている。しかし、プラスチッ
ク等のような基材表面の極性が著しく小さい素材は、塗
膜の密着性が非常に悪く、一部の溶剤系塗料しか使用で
きないのが現状であり、水系1液型プライマーでは溶剤
系の代替は困難である。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、各種基材への浸透性,密着性,補強性,耐水
性,上塗り塗膜との密着性の全てに優れた塗膜を形成す
る二成分系水性プライマー組成物の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の二成分系水性プライマー組成物は、下記
の(A)成分および(B)成分を組み合わせてなるとい
う構成をとる。 (A)グリシジル基含有単量体とエチレン性不飽和単量
体との共重合体からなり、その共重合体の数平均分子量
が1000〜10000に設定されている微粒子が、水
性媒体中に含有されているエマルジョン。 (B)アミノ基含有単量体とエチレン性不飽和単量体と
の共重合体からなり、その共重合体の数平均分子量が1
000〜10000に設定されている微粒子が、水性媒
体中に含有されているエマルジョン。
【0007】
【作用】すなわち、本発明者らは、各種基材への浸透
性,密着性,補強性,耐水性および上塗り塗膜との密着
性の全てに優れた塗膜を形成しうる二成分系水性プライ
マー組成物を得るために一連の研究を重ねた。その結
果、グリシジル基含有単量体とエチレン性不飽和単量体
との共重合体で特定の平均分子量である微粒子を含有す
るエマルジョン(A成分)と、アミノ基含有単量体とエ
チレン性不飽和単量体との共重合体で特定の平均分子量
である微粒子を含有するエマルジョン(B成分)とを組
み合わせて用い、基材に塗布すると、上記低分子量ポリ
マーが溶融拡散する。ついで、そのポリマー鎖に共重合
されたグリシジル基とアミノ基とが接触して架橋が始ま
り、拡散した低分子量が、高分子量化し、三次元網目構
造を形成する。このようにして得られる塗膜は、所期の
諸特性を備えるようになることを見出しこの発明に到達
した。
【0008】つぎに、この発明について詳しく説明す
る。
【0009】この発明に用いられる水性媒体としては、
水が最適である。しかし、基材に対する浸透性を高めた
りすることを目的として、水に易溶性の有機溶剤を併用
しても差し支えない。このような有機溶剤としては、イ
ソプロピルアルコール,メタノール,エタノール,プロ
パノール,アセトン,メチルエチルケトン,ジオキサ
ン,エチレングリコール,プロピレングリコール,グリ
セリン,メチルカルビトール,エチルカルビトール,ブ
チルカルビトール,メチルセロソルブ,エチルセロソル
ブ,酢酸,上記アルコールの酢酸エステル類,上記カル
ビトールの酢酸エステル類および上記セロソルブの酢酸
エステル類等があげられる。このような有機溶剤を併用
する場合には、得られる二成分系水性プライマー組成物
の安全性の観点から、媒体全体の50重量%(以下
「%」と略す)以下の範囲で使用することが好ましく、
特に20%以下の範囲で使用することが好ましい。
【0010】この発明の二成分系水性プライマー組成物
は、グリシジル基含有単量体とエチレン性不飽和単量体
との共重合体で特定の平均分子量である微粒子を含有す
るエマルジョン(A成分)と、アミノ基含有単量体とエ
チレン性不飽和単量体との共重合体で特定の平均分子量
である微粒子を含有するエマルジョン(B成分)とから
構成される。
【0011】上記A成分に用いられるグリシジル基含有
単量体としては、グリシジルアクリレート,グリシジル
メタクリレート等があげられる。これらは単独でもしく
は併せて用いられる。
【0012】また、上記グリシジル基含有単量体ととも
に用いられるエチレン性不飽和単量体としては、通常の
エマルジョン重合に用いられる単量体があげられ、例え
ば酢酸ビニル,アクリル酸アルキルエステル,メタクリ
ル酸アルキルエステル,スチレン,アクリロニトリル,
メタクリロニトリル等の疎水性単量体があげられる。こ
れらは単独でもしくは併せて用いられる。なお、上記エ
チレン性不飽和単量体を用いて本発明の二成分系水性プ
ライマー組成物を作製す場合には、上記疎水性単量体と
ともにアクリル酸,メタクリル酸,アクリル酸もしくは
メタクリル酸のアミド類,メチロール化アミド類,アル
コキシメチル化アミド類,アルキルアミノエステル類,
モノクロル酢酸ビニル,1−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート等の親水性単量体を併用することも
できる。
【0013】上記B成分に用いられるアミノ基含有単量
体としては、一級,二級または三級アミノ基含有単量体
が用いられ、具体的には、アクリル酸モノメチルアミノ
エチル,アクリル酸ジメチルアミノエチル,アクリル酸
ジエチルアミノエチル,メタクリル酸モノメチルアミノ
エチル,メタクリル酸ジメチルアミノエチル,メタクリ
ル酸ジエチルアミノエチル,ジメチルアミノプロピルア
クリルアミド,ジメチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド,アリルアミン等があげられる。これらは単独でもし
くは併せて用いられる。
【0014】また、上記アミノ基含有単量体とともに用
いられるエチレン性不飽和単量体としては、上記A成分
に用いられるものと同様のものがあげられる。
【0015】この発明の二成分系水性プライマー組成物
には、上記A,B成分以外に、これを希釈して使用する
際の用いる水、あるいは必要に応じて可塑剤,充填剤,
顔料,分散剤,増粘剤,溶剤,消泡剤,防腐剤等の通常
の塗料に用いられる添加剤を適宜に配合することができ
る。
【0016】この発明の二成分系水性プライマー組成物
は、例えばつぎのようにして得られる。すなわち、水性
媒体と乳化液との配合物に、グリシジル基含有単量体と
エチレン性不飽和単量体を含有する乳化液および重合開
始剤を水性媒体中に溶解したものを添加し、反応させ
て、これにアンモニア水を添加することにより1000
〜10000の分子量に調整されたエマルジョン(A成
分)を作製する。一方、水性媒体と乳化液との配合物
に、アミノ基含有単量体とエチレン性不飽和単量体を含
有する乳化液および重合開始剤を水性媒体中に溶解した
ものを添加し、反応させて、これにアンモニア水を添加
することにより1000〜10000の分子量に調整さ
れたエマルジョン(B成分)を作製する。そして、両者
を組み合わせて用いられる。上記AおよびB成分を混合
する際の割合は、重量比で略同量に設定するのが好まし
い。
【0017】上記A,B成分中に含有される共重合体微
粒子の数平均分子量が1000未満では、ポリマーの凝
集力が著しく低下するため、基材の補強効果も大幅に劣
化する。また、ポリマーの架橋が不充分な場合も同様で
ある。そして、数平均分子量が10000を超えると、
基材への浸透性が著しく低下するため、含浸補強効果が
不充分となる。
【0018】上記分子量調整のために連鎖移動剤が用い
られ、例えば連鎖移動効果のあるアルキルメルカプタン
類,長鎖アルキルメルカプタン類,チオール基含有の酸
化合物,芳香族系のメルカプタン類,アルコール類,ハ
ロゲン化炭化水素類等があげられる。
【0019】また、共重合を行う際に用いる重合開始剤
としては、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニト
リル、2,2′−アゾビスアミノジプロパン塩酸塩、過
硫酸アンモン、過硫酸カリウム等があげられる。
【0020】さらに、上記製法において、乳化重合する
際に用いられる乳化剤としては、アルキル硫酸ナトリウ
ム,アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム,アルキル
スルホコハク酸ナトリウム,アルキルエーテル硫酸ナト
リウム,ポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポリオ
キシエチレンアルキルフェノールエーテル等の通常の乳
化剤があげられる。
【0021】このようにして得られる二成分系水性プラ
イマー組成物は、グリシジル基とアミノ基とがエマルジ
ョン形態では接触していないことが好ましく、エマルジ
ョンの造膜が開始して始めて両者の官能基が接触し、架
橋が生じることが望ましい。
【0022】なお、この発明の二成分系水性プライマー
組成物では、これを単独ではもちろん、通常の乳化重合
で得られる高分子量ポリマー(例えば少なくとも分子量
10万以上)で構成されるエマルジョンとの混合物を用
いてもよい。この際、この発明の二成分系水性プライマ
ー組成物(M)と高分子量ポリマーで構成されるエマル
ジョン(N)の混合比(固形分)は、重量比で、M/N
=100/0〜90/10に設定することが好ましい。
【0023】上記のようにして得られたこの発明の二成
分系水性プライマー組成物は、コンクリート,スレー
ト,ケイカル板,軽量気泡コンクリート(ALC)板等
の無機建材,金属,木材,紙,織物,ガラス,合成樹
脂,陶磁器,皮革等のあらゆる基材の補強材として塗布
することができ、耐水性,補強性および密着性に優れた
性能を有する。
【0024】そして、この発明の二成分系水性プライマ
ー組成物を、塗布液として用いると、基材の表面層で乾
燥過程において、数平均分子量1000〜10000の
範囲内の低分子量ポリマーで構成されるエマルジョン粒
子から、低分子量ポリマーが脆弱層に速やかに溶融拡散
し、層が均一に上記ポリマーで満たされた状態となる。
ついで、ポリマー鎖に共重合されているグリシジル基と
アミノ基はエマルジョン形態では、互いに完全に隔離さ
れているが、エマルジョン粒子の融着により接触して架
橋が生じ、三次元網目構造となる。このように、低分子
量ポリマーが、即座に強靱な皮膜へと変わることによ
り、従来にない極めて優れた基材補強性,耐水性が発現
する。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明の二成分系水性
プライマー組成物は、グリシジル基含有単量体とエチレ
ン性不飽和単量体との共重合体で特定の平均分子量であ
る微粒子を含有するエマルジョン(A成分)と、アミノ
基含有単量体とエチレン性不飽和単量体との共重合体で
特定の平均分子量である微粒子を含有するエマルジョン
(B成分)とを組み合わせてなるものである。このた
め、優れた浸透性を有し、しかもこれを用いて得られる
塗膜は、優れた密着性,補強性,耐水性および上塗り塗
膜との密着性を備えている。したがって、水性でありな
がら、従来の溶剤系塗料と同等以上の優れた基材補強効
果を有し、しかも安全で公害源にもならない。さらに、
上塗り塗料等に対する親和性を発揮し、これからなる仕
上げ剤層を、基材表面に強固に一体化させるという優れ
た効果をも有する。
【0026】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0027】
【実施例1】攪拌翼,温度計および還流冷却器を取り付
けた4つ口フラスコに、水80重量部(以下「部」と略
す)、エマルゲン950(花王社製,ノニオン系乳化
剤)2部を添加した後加温して内温度70℃とした。そ
して、この状態で、下記の表1に示すエマルジョンA用
の各モノマーと連鎖移動剤が含有された乳化液の5%、
過硫酸カリウム1部を水4部に溶解したものを添加し
た。つぎに、残りの乳化液を4時間かけて滴下ロートを
用いて滴下反応させ、2時間の完結反応を行った。そし
て、冷却後これにアンモニア水2部を添加してエマルジ
ョンAを作製した。
【0028】一方、下記の表1に示すエマルジョンB用
の各モノマーを同表に示す割合で用い、上記エマルジョ
ンAの作製工程と同様の工程を経由することによりエマ
ルジョンBを作製した。
【0029】
【表1】
【0030】上記のようにして得られたエマルジョン
A,Bの濃度は、それぞれ50%で、pH=8.7であ
った。また、各エマルジョン中に含有される微粒子の数
平均分子量は10000であった。なお、上記分子量の
測定は、ウォーターズ社製のモデル66Kに、カラムと
してウルトラスタイラジェル500Å,103 Å,10
4 Å,105 Åの4カラムを直列に連結し、テトラヒド
ロフランを移動剤として用いた。また、検量線の作成に
は、ポリスチレン(重量平均分子量と数平均分子量の比
が1.04のもの)を標準試料とした。
【0031】そして、上記エマルジョンA,Bを重量比
で1:1で混合することにより目的とする二成分系水性
プライマー組成物を得た。
【0032】
【実施例2】攪拌翼,温度計および還流冷却器を取り付
けた4つ口フラスコに、水80部、レベノールWZ(花
王社製,アニオン系乳化剤)2部を添加した後加温して
内温度70℃とした。そして、この状態で、下記の表2
に示す各モノマーからなる乳化液の5%と、過硫酸カリ
ウム1部を水4部に溶解したものを添加した。つぎに、
残りのモノマー乳化液を4時間かけて滴下ロートを用い
て滴下反応させ、2時間の完結反応を行った。そして、
冷却後、これにアンモニア水2部を添加した。このよう
にしてエマルジョンを作成した。
【0033】
【表2】
【0034】上記のようにして得られたエマルジョンの
濃度は、50%で、pH=8.7であった。また、この
ポリマーの数平均分子量は10万以上であった。
【0035】そして、前記実施例1で得られたエマルジ
ョン(X)と上記エマルジョン(Y)とを、重量比で
X:Y=9:1の割合で混合することにより目的とする
二成分系水性プライマー組成物を得た。この組成物にお
いて、数平均分子量10000のポリマー成分を90%
含有している。
【0036】
【実施例3】連鎖移動剤(n−ドデシルメルカプタン)
を各8部に変えた。それ以外は実施例1と同様にして数
平均分子量がそれぞれ1000の2種類のエマルジョン
を作製した。そして、上記2種類のエマルジョンを重量
比で1:1で混合することにより目的とする二成分系水
性プライマー組成物を得た。
【0037】
【比較例1】連鎖移動剤(n−ドデシルメルカプタン)
を0.5部に変えた。それ以外は実施例1と同様にして
二成分系水性プライマー組成物を得た。この組成物は、
数平均分子量は20000であった。
【0038】
【比較例2】連鎖移動剤(n−ドデシルメルカプタン)
を12部に変えた。それ以外は実施例1と同様にして数
平均分子量がそれぞれ700の2種類のエマルジョンを
作製した。そして、上記2種類のエマルジョンを重量比
で1:1で混合することにより二成分系水性プライマー
組成物を得た。
【0039】
【比較例3】グリシジルメタクリレートを用いなかっ
た。それ以外は実施例1と同様にして二成分系水性プラ
イマー組成物を得た。
【0040】
【比較例4】ジメチルアミノエチルメタクリレートを用
いなかった。それ以外は実施例1と同様にして二成分系
水性プライマー組成物を得た。
【0041】このようにして得られた実施例品および比
較例品の二成分系水性プライマー組成物94.5部に、
水60.4部、分散剤(プライマール850、ロームア
ンドハース社製)8部、増粘剤(15%ヨドゾール K
A−10、カネボウ・エヌエスシー社製)2.3部、酸
化チタン(R−650、堺化学社製)12.6部、クレ
ー(ASP400P、エンゲルハート社製)50部、造
膜助剤(テキサノール、チッソ社製)7部を加え塗料化
した。上記塗料の濃度は45%、粘度200cps、顔
料体積濃度(PVC)37%であった。塗料化したサン
プルを市販のケイカル板(比重0.7g/cm3 )に刷
毛で120g/m2 塗布し、120℃×5分乾燥した
後、適当な大きさに切断し、密着性試験,耐水性試験,
耐温水試験,耐アルカリ試験,凍結融解サイクル試験お
よび耐候性の各種試験を行った。その結果を下記の表3
に示した。なお、上記各種試験方法は下記に従った。
【0042】〔密着性試験〕塗膜に市販カッターで4m
m間隔で傷をつけ、25個の枡目を作製した。ついで、
セロハンテープで強く張り付け、急激に剥がした。そし
て、残存した塗膜の枡目をカウントした(碁盤目試
験)。その結果、枡目25個全てが残存したものを○、
11〜24個残存したものを△、残存個数が10個以下
のものを×として評価した。
【0043】〔耐水性試験〕上記塗装板を10cm×5
cmの大きさに切断し、水中(20℃)に1週間浸漬し
た後、50℃で4時間乾燥して上記と同様の碁盤目試験
を行った。
【0044】〔耐温水試験〕上記塗装板を10cm×5
cmの大きさに切断し、温水(50℃)に1週間浸漬し
た後、50℃で4時間乾燥して上記と同様の碁盤目試験
を行った。
【0045】〔耐アルカリ試験〕上記塗装板を10cm
×5cmの大きさに切断し、飽和Ca(OH)2 水溶液
に2日間浸漬した後、50℃で4時間乾燥して上記と同
様の碁盤目試験を行った。
【0046】〔凍結融解サイクル試験〕上記塗装板を1
0cm×5cmの大きさに切断し、裏面と側面をエポキ
シ樹脂でシールした。そして、1日放置した後、水中
に16時間浸漬、−25℃で4時間、50℃で4時
間の〜を1サイクルとして10サイクルの試験を行
った。そして、その後の塗膜の状態を観察した。その結
果、塗膜に剥がれの生じなかったものを○、10〜40
%の剥がれの生じたものを△、50〜100%の剥がれ
の生じたものを×として評価した。
【0047】〔耐候性〕上記塗装板を10cm×5cm
の大きさに切断し、裏面と側面をエポキシ樹脂でシール
した。そして、ウェザーメーターに500時間放置し、
塗膜の状態を観察した。その結果、塗膜に剥がれの生じ
なかったものを○、10〜40%の剥がれの生じたもの
を△、50〜100%の剥がれの生じたものを×として
評価した。
【0048】
【表3】
【0049】上記表3の結果から、実施例品は、密着性
試験,耐水性試験,耐温水試験,耐アルカリ試験,凍結
融解サイクル試験および耐候性試験の全てに優れた評価
が得られた。
【0050】さらに、上記実施例および比較例で得られ
たプライマー組成物を水で倍に希釈した。そして、これ
を、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム,
鋼板およびガラス板に250μmのアプリケーターで塗
布した。ついで、80℃で10分間乾燥させた後、塗膜
に市販カッターで2mm間隔で傷をつけ、100個の枡
目を作製した。ついで、セロハンテープで強く張り付
け、急激に剥がした。そして、残存した塗膜の枡目をカ
ウントした(碁盤目試験)。その結果を下記の表4に示
した。なお、上記碁盤目試験において、枡目100個全
てが残存したものを○、81〜99個残存したものを
△、残存個数が80個以下のものを×として評価した。
【0051】
【表4】
【0052】上記表4の結果から、実施例品はPETフ
ィルム,鋼板およびガラス板の全てに対して強固に密着
していることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)成分および(B)成分を組
    み合わせてなることを特徴とする二成分系水性プライマ
    ー組成物。 (A)グリシジル基含有単量体とエチレン性不飽和単量
    体との共重合体からなり、その共重合体の数平均分子量
    が1000〜10000に設定されている微粒子が、水
    性媒体中に含有されているエマルジョン。 (B)アミノ基含有単量体とエチレン性不飽和単量体と
    の共重合体からなり、その共重合体の数平均分子量が1
    000〜10000に設定されている微粒子が、水性媒
    体中に含有されているエマルジョン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の二成分系水性プライマー
    組成物と、任意の高分子量ポリマーで構成されるエマル
    ジョンとからなる水性プライマー組成物であって、上記
    二成分系水性プライマー組成物(M)と任意の高分子量
    ポリマーで構成されるエマルジョン(N)との混合割合
    が、重量比で、M/N=100/0〜90/10の範囲
    に設定されている請求項1記載の二成分系水性プライマ
    ー組成物。
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Cited By (7)

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