JPH0616683U - 開口枠構造 - Google Patents

開口枠構造

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JPH0616683U
JPH0616683U JP6022892U JP6022892U JPH0616683U JP H0616683 U JPH0616683 U JP H0616683U JP 6022892 U JP6022892 U JP 6022892U JP 6022892 U JP6022892 U JP 6022892U JP H0616683 U JPH0616683 U JP H0616683U
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弘毅 坂元
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネル工法において仕上げパネルを用いて壁
部を構成し、かつその壁部の開口部に開口枠を設置する
作業を、隙間の発生に影響されることなく、簡単かつ迅
速に行うことのできる開口枠構造を得ること。 【構成】 外表面の仕上げまで行われた壁パネルである
仕上げパネル16をもって構成された壁部の開口部10
0に枠本体18を嵌め込み設置し、さらにその枠本体1
8の側面と仕上げパネル16の側面の両者にまたがるよ
うに額縁化粧板14を枠本体18側に固定することによ
って設置した。これにより、枠本体18と仕上げパネル
16との間に多少の隙間が生じている場合でも額縁化粧
板14によって外方から覆い隠すことができ、建築現場
において上記隙間の修正作業を行う必要がない。従っ
て、パネル工法における開口部100への枠本体18取
付作業を簡単かつ迅速に行うことができ、窓や扉の開閉
機構の取付け作業の迅速化も達成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は開口枠構造に関し、特に壁パネルによって形成される壁部の開口部に 嵌め込まれる開口枠構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物の壁部を構築する際に、窓や扉などの開閉部を形成する必要があるが、 その場合には、壁部の壁面に開口が形成され、その部分に窓や扉が設置される。
【0003】 この場合、壁部の開口部の内側には、その全域に渡って開口枠が取付けられる 。従って、その開口枠の形状は、通常額縁のような方形状のものとなっている。
【0004】 図5は壁部の開口部に開口枠が設置された状態が示されている。
【0005】 図示のように、壁部10は複数の壁パネル10a〜10dから形成され、中央 の壁パネル10b、10cは開口部100を形成するため小さいサイズの小壁パ ネルが用いられている。そして、このような壁パネルにて形成された壁部10の 開口部100の内側に開口枠12が嵌め込み設置されている。このような開口枠 12は、その開口部100に窓や扉等を設置するための設置部として機能すると 共に、開口部100の補強機能も果している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような開口枠12において、壁部10を構成する壁パネル10a,10 b,10c,10dが、未だ最終段階まで仕上げられていない場合がある。この ような場合には、開口枠12の取付け後において壁部の仕上げ作業等が行われる ので、例えば誤差や種々の原因により開口枠12と開口部100の壁部内側面と の間に隙間が生じている場合でも、その仕上げ時においてこれを修正することが 可能である。
【0007】 しかしながら、建築現場における作業を簡略化するため、工場段階において壁 パネルをできるだけ仕上げておくという要請の下で、表面仕上げ処理を行った壁 パネルを用いる場合がある。このような場合、開口枠12との間で隙間が生じて いてもこれを修正する作業は非常に困難であり、建築現場における作業の増加を 伴うという問題がある。
【0008】 本考案は、上記問題点を解決することを課題としてなされたものであり、その 目的は、建築物の壁部開口部への開口枠の取付けにおいて、簡単な構成により開 口枠の外側面と開口部の内側面との間の隙間を覆い、困難な隙間修正作業を解消 することのできる開口枠構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係る開口枠構造は、 壁パネルを連設して形成した建築物壁部の開口部内側に前記壁パネルの厚さに 相当する幅を有する枠本体を嵌込み設置する開口枠構造であって、 前記枠本体の側面及びこの枠本体側面に連なる前記開口部全周囲の壁面所定範 囲にまたがって取り付けられる額縁化粧材板を備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】
上記構成の開口枠構造によれば、枠本体に加え額縁化粧板を設置することによ って開口枠構造が完成するようにしている。そして、この額縁化粧板は、枠本体 の側面と開口部全周囲の壁面の所定範囲にまたがって延在するように取付けられ るので、枠本体の外側面と開口部内側面との間に多少の隙間が生じていた場合で もその隙間を外方から多い隠すことが可能である。すなわち、額縁化粧板の幅の 範囲であればその隙間を覆うことが可能である。
【0011】 これにより、壁部の開口部を表面仕上げの終了した仕上げパネルをもって構成 している場合でも、枠本体と開口部内側面との間の隙間を解消するための作業を 行う必要がなくなる。額縁化粧板は、予め表面の仕上げ処理の行われた壁パネル の開口部周囲部分に外方から被せて取付けることができるので、仕上げパネルに 対し何ら修正を加えることなく、隙間の覆い隠しを行うことができるものである 。
【0012】 このように、建築現場において、壁部開口部への枠本体取付け作業時に隙間を なくすための面倒な修正作業を行う必要がなくなり、パネル工法における壁部へ の開閉機構の設置の迅速化にも寄与することが可能である。
【0013】
【実施例】
以下図面に基づいて本考案の実施例について詳細に説明する。尚、以下におい て、従来と同様の部位には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0014】 図1(A)及び(B)は、それぞれ実施例に係る開口枠構造を用いて形成され た壁部の外観図及び部分水平断面図である。
【0015】 図示のように、開口部100の部分にはカバープレートとしての額縁化粧板1 4が取り付けられている。この額縁化粧板14は、同図(B)に示すように仕上 げパネル16と枠本体18の両外側面にまたがるように取り付けられている。な お、額縁化粧板14の部分には図上斜線が施されている。
【0016】 この開口枠構造の形成は、まず開口部100の内側面に、その開口部100の 形状に対応した方形状の枠本体18を嵌込み設置し、釘20などによって枠本体 18を固定する。この枠本体18の厚さは、仕上げパネル16の厚さとほぼ同様 の厚さに形成されている。そして、額縁化粧板14を枠本体18と仕上げパネル 16の両者にまたがるように取付ける。この取付け作業は、額縁化粧板14を枠 本体18に釘(図示せず)や接着剤などによって固定して行っている。なお、額 縁化粧板14は枠本体18よりも開口部100側へ突出しないように、その端部 が枠本体18の内側面と面一となるように設置される。そして、他端は仕上げパ ネル16の外側面まで伸長するように取り付けられる。
【0017】 これによって、仕上パネル16の開口部100内側面と枠本体18の外側面と のつなぎ部分は額縁化粧板14にて全体が覆われた状態となっている(同図(A )参照)。上記実施例によれば、図2に示したように誤差その他の事情により枠 本体18と仕上パネルの開口部内側面との間に隙間Xが生じている場合でも額縁 化粧板14がこの隙間を完全にカバーしているので、この隙間Xが外観上問題を 生じさせることが有効に防止されている。
【0018】 図3は額縁化粧板14を開口部100の全周囲だけでなく上下方向に伸長させ て設置した例が示されている。
【0019】 これは、複数の壁パネルを組み合わせて壁部10を構成しているので、開口部 100の上下には縦方向に壁パネル相互間のつなぎ目部分が生じているが、この つなぎ目を覆い隠そうとするものである。すなわち、本実施例は、枠本体18と 仕上げパネル16との間の連結部だけでなくその上下方向の壁パネル相互間のつ なぎ目部分も額縁化粧板14にてカバーしたものである。これにより、壁パネル 相互間のつなぎ目が覆い隠されるので、室内側の外観のデザイン性の向上も図ら れている。
【0020】 次に、本考案に係る開口枠構造の他の構成例を図4(A)、(B)及び(C) に基づいて説明する。
【0021】 同図(A)では、額縁化粧板14と枠本体18との接合部の開口部100側の 端面にV字状の切込み22を形成した例が示されている。このようにV字状の切 込み22を形成することによって開口部100の内側面の外観におけるデザイン 性を向上させることができる。
【0022】 また同図(B)では、額縁化粧板14の取付作業をより簡単かつ迅速に行うこ とができるようにするため、額縁化粧板14及び枠本体18の接触部分に両者を 嵌合させるための構造を設けている。すなわち、額縁化粧板14に小突起である 爪24を形成し、一方枠本体18の両側面に爪24が嵌合固定される切込み溝2 6を形成している。これにより、額縁化粧板14の取付作業は釘などを用いる必 要がなく爪24を切込み溝26に嵌合させる作業を行うことのみによって安定し た取付を行うことができる。なお、図3に示したように額縁化粧板14を開口部 100の上下方向にも伸長させる場合には、その伸長部に枠本体18が存在しな いので、その部分には爪24は形成せず接着材等を用いて取付けが行われる。
【0023】 さらに、同図(C)ではV溝22及び爪24、切込み溝26に加え、更に額縁 化粧板14の仕上げパネル16に当接される側に軟質ゴムなどの弾性部材にて形 成された小突起28が設けられている。この小突起28は、例えば枠本体18の 厚さが仕上げパネル16の厚さとやや異なっているような場合に、そのまま額縁 化粧板14を設置すると枠本体18あるいは仕上げパネル16と額縁化粧板14 との間に隙間が生じてしまうことがある。このような額縁化粧板14と仕上げパ ネル16の厚さの相違は、誤差が生じている場合に限られず、デザイン性を高め るため、枠本体18にテーパが付けられているような場合にも生じるものである 。このような場合に、小突起28を形成することによりそのような隙間を遮蔽す るようにしたものである。すなわち、同図(C)に示したように、枠本体18に ややテーパが付けられ、その厚さが仕上げパネル16よりもやや厚くなっている 場合に、小突起28によってその厚さの違いが解消され、額縁化粧板14は仕上 げパネル16の壁面とほぼ水平な状態が保たれかつ隙間も塞がれることとなる。
【0024】 以上説明したように、上記実施例によれば、額縁化粧板14のカバーリング作 用によって、建築現場において仕上げパネル16を用いて開口部100を有する 壁部10を形成し、その開口部100に窓あるいは扉を設置するための枠本体1 8を取付ける作業を多少の隙間の発生に何ら影響されることなく簡単かつ迅速に 行うことができる。
【0025】 なお、本考案は上記各実施例の構成に限定されるものではなく、本考案の要旨 の範囲内で種々の変形が可能である。
【0026】 例えば、枠本体18並びにカバープレートである額縁化粧板14の構成は一体 型あるいは複数の部材の結合のいずれの構造を用いることも可能である。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る開口枠構造によれば、パネル工法における 壁部開口部への開口枠の設置作業において、額縁化粧板を用いることで、枠本体 と開口部内側面との間の隙間を修正することなしに、その枠本体設置部の外観上 の美観を損ねることを有効に防止することができる。これにより、壁パネルによ り構成した壁部開口部への窓や扉などの開閉機構の設置作業をより迅速に行うこ とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は実施例に係る開口枠構造を
用いた壁部の外観図、及び部分水平断面図である。
【図2】実施例の作用を示す説明図である。
【図3】額縁化粧板の設置範囲を伸長させた他の例を示
す壁部外観図である。
【図4】(A)、(B)及び(C)はそれぞれ開口枠構
造の他の構成例を示す概略部分水平断面図である。
【図5】従来の開口枠構造を示す壁部外観図である。
【符号の説明】
10 壁部 12 木枠 14 額縁化粧板 16 仕上げパネル 18 枠本体 100 開口部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルを連設して形成した建築物壁部
    の開口部内側に前記壁パネルの厚さに相当する幅を有す
    る枠本体を嵌込み設置する開口枠構造であって、 前記枠本体の側面及びこの枠本体側面に連なる前記開口
    部全周囲の壁面所定範囲にまたがって取付けられる額縁
    化粧材板を備えることを特徴とする開口枠構造。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6334278U (ja) * 1986-08-20 1988-03-05
JPS6342782U (ja) * 1986-09-03 1988-03-22

Patent Citations (2)

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JPS6334278U (ja) * 1986-08-20 1988-03-05
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