JPH06166481A - 油圧エレベータの制御装置 - Google Patents

油圧エレベータの制御装置

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JPH06166481A
JPH06166481A JP4321784A JP32178492A JPH06166481A JP H06166481 A JPH06166481 A JP H06166481A JP 4321784 A JP4321784 A JP 4321784A JP 32178492 A JP32178492 A JP 32178492A JP H06166481 A JPH06166481 A JP H06166481A
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JP
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elevator
pit
floor
water level
car
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JP4321784A
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Inventor
Haruo Yoshida
晴夫 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピット内の水位検出器から出力がされたら、
エレベータを継続して使用するのでなく、エレベータを
最寄りの階に停止させ、かご内の乗客をエレベータかご
から脱出させて、ピット内の調速機の出力接点が冠水す
る前に制御回路の電源を遮断できること。 【構成】 ピット内の水位検出器17の接点17aの出
力をマイクロコンピュータ22に取込み、走行中のエレ
ベータかご13を最寄階に停止させ、かご内の乗客を降
車後戸閉する。エレベータの駆動回路3等の制御回路の
遮断器2に遮断器引外装置2aを設け、エレベータが休
止したら遮断器引外装置2aを動作させて、駆動回路3
等の制御回路を動力電源から切放し、エレベータの運転
を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧エレベータの制御
装置に関するものであり、特に、ピット内に水が浸水し
た場合に適正な対処ができる油圧エレベータの制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の建物の共同住宅エレベータにおい
ては、各階のエレベータ乗場が屋外に面している場合
に、エレベータ乗場のロビーや踊り場付近に季節的、或
いは集中降雨、強い風雨の際、雨水が直接に降り注い
で、エレベータの昇降路に流入することがある。
【0003】一方、エレベータの昇降路内に浸水及び冠
水があると、電気回路の絶縁不良を招き、安全回路の機
能が低下し、運転が大変危険な状態になることから、直
ちに管理室に警報を出力する。この場合には、通常、最
下階をサービス階から切離して最下階の1階床上の階を
サービスする。
【0004】これに対し、例えば、特開平4−2091
80号公報に開示されているような浸水及び冠水による
警報が考えられている。図7は従来の油圧エレベータの
制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0005】即ち、図7に示すように、ステップS1で
ピット内の水位を検出したら、ステップS2で最下階の
かご呼及び乗場呼と、最下階+1階床上のDOWN呼を
無効にし、ステップS3で管理室に警報を出力する。ス
テップS4でエレベータが最下階に待機していると、ス
テップS5及びステップS6で1階床上の階に待機階を
変更する。そして、以後、最下階以外の階で通常の運転
を行う。
【0006】図6は従来の油圧エレベータの制御装置を
示す構成図である。
【0007】図において、1は三相交流電源、2は三相
交流電源と駆動回路間に接続された遮断器、3は三相誘
導電動機4と遮断器2間に接続された駆動回路、4は三
相誘導電動機、5は可逆運転し、タンク6と電磁切換弁
7間に接続された油圧ポンプ、6は油を貯えるタンク、
7は常時逆止弁として機能し、電磁コイルが付勢される
ことにより切換えられて逆方向も導通させる電磁切換
弁、8はシリンダ9に充満された圧油、9は昇降路のピ
ットに埋設されたシリンダ、10は圧油8に支持された
プランジャー、11はプランジャー10の頂部に取付ら
れたそらせ車、12は一端をピットに固定し、そらせ車
11にかけられたロープ、13はロープ12の他端に取
付けられたエレベータかご、14は一端をエレベータか
ご13に固定、他端を上部の張り車と下部の調速機にか
けられたロープ、15は昇降路の上部に固定された張り
車、16は昇降路の下部に固定された調速機、16aは
調速機16が設定以上の回転をすると動作する接点、1
7はピット内に配設された水位検出器、17aはピット
内の水位が設定値以上になると動作する接点、20は遮
断器2とMPU電源21間に接続された変圧器、21は
MPU電源、22はマイクロコンピュータ(以下マイコ
ンという)からなるピット検出登録装置で、22aはM
PU(MICO PROCESSOR UNIT)、2
2bはクロック信号を発生するクロックジェネレータ、
22cはROM(READ ONLYMEMORY)、
22dはRAM(RANDOM ACCESS MEM
ORY)、22eは入出力回路でピット内の水位検出器
17からの信号が入力され、エレベータ制御回路23に
信号を出力し、その出力信号を駆動回路3に出力する。
【0008】また、図6のAA−BB間には図8に示す
回路が接続されている。図8は図6の油圧エレベータの
制御装置のスイッチ部を示す回路図である。
【0009】図において、30は一端が変圧器20の電
源に他端が調速機16の出力接点16aに接続された自
動−手動切換スイッチのB接点、31は一端が出力接点
16aに接続され他端が安全コイルに接続された非常止
接点(非常止は図示せず)、32は一端が非常止接点3
1に他端が変圧器20の電源に接続された安全コイルで
あり、この電源は接地するようになっている。なお、図
6の32aは図8の安全コイル32の接点であり、自動
で非常止、調速機16が動作していない時に動作し、ピ
ット検出登録装置(マイコン22)の入出力回路22e
に接続されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧エレベータのピット水位検出時の運転では、水位検出
器から出力がされると、警報を出力し、最下階の乗場呼
及びかご呼を無効にしていた。そして、その後は、最下
階以外の階で通常のサービスを継続していた。
【0011】しかしながら、昇降路のピット内には調速
機等の安全装置も配設されており、浸水及び冠水が始ま
ると、最初は水量も僅かであるので、管理人がピット内
の水位に気付かないでいることが少なくなかった。水位
が調速機の接点の位置まで上昇すると、調速機の接点を
通して対アース間と地絡して、この回路の保護装置を動
作させエレベータを停止させていた。この場合、かご内
に乗客が乗込んでいると閉込められるという問題点があ
った。
【0012】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ためになされたもので、ピット内の水位検出器から出力
がされたら、エレベータを継続して使用するのではな
く、エレベータを最寄りの階に停止させて、ピット内の
調速機の出力接点が冠水する前に制御回路の電源を遮断
できる油圧エレベータの制御装置の提供を課題とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
油圧エレベータの制御装置は、ピット内の水位検出器か
らの出力により乗場呼及びかご呼を全て登録キャンセル
し、且つ登録不可にし、同時に走行中のエレベータかご
を最寄階に停止して戸開後戸閉する。また、待機中のエ
レベータかごをその階で戸開後戸閉して休止する。その
後、エレベータの制御回路の保護装置を動作させて制御
回路への電源を遮断するものである。
【0014】請求項2の発明にかかる油圧エレベータの
制御装置は、ピット内の水位検出器からの出力により乗
場呼及びかご呼を全て登録キャンセルし、且つ登録不可
にし、同時に走行中のエレベータかごを最寄階に停止し
て戸開後戸閉する。また、待機中のエレベータかごをそ
の階で戸開後戸閉し休止するとともに、停止した階が最
下階の場合には、エレベータかごを最下階から1階床上
の階に追出し、この階で休止する。その後、エレベータ
の制御回路の保護装置を動作させて制御回路への電源を
遮断するものである。
【0015】請求項3の発明にかかる油圧エレベータの
制御装置は、ピット内の水位検出器からの出力を二種類
以上出力し、第一の出力においては、エレベータかごが
最下階を走行する場合、エレベータのかご速度を低速に
切換えてサービスする。最下階以外の階をサービスする
場合は高速でサービスする。第二の出力においては、乗
場呼及びかご呼を全て登録キャンセルし、且つ登録不可
にし、同時に走行中のエレベータかごを最寄階に停止し
て戸開後戸閉する。待機中のエレベータかごをこの階で
戸開後戸閉して休止する。その後、エレベータの制御回
路の保護装置を動作させて制御回路への電源を遮断する
ようにしたものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明の油圧エレベータの制御装置に
おいては、ピット内の水位検出器から出力がされたら、
全ての乗場呼及びかご呼を打消し、走行中のエレベータ
かごを最寄階に停止させ、待機中のエレベータかごを戸
開後戸閉し、エレベータの制御回路の電源を遮断するも
のであるから、エレベータの昇降路内に浸水や冠水があ
ると、エレベータかごを最寄階に停止させて、かご内の
乗客を降車させた後、エレベータの運転を停止する。
【0017】請求項2の発明の油圧エレベータの制御装
置においては、ピット内の水位検出器から出力がされた
ら、全ての乗場呼及びかご呼を打消し、走行中のエレベ
ータかごを最寄階に停止させ、停止階が最下階の場合は
一階床上で戸開後戸閉して、待機中のエレベータかごを
戸開後戸閉し、エレベータの制御回路の電源を遮断する
ものであるから、エレベータの昇降路内に浸水や冠水が
あると、エレベータかごを最下階以外の最寄階に停止さ
せて、かご内の乗客を降車させた後、エレベータの運転
を停止する。
【0018】請求項3の発明の油圧エレベータの制御装
置においては、ピット内の水位検出器から第一の出力に
より、エレベータのかご速度を低速に変更させ、第二の
出力により、全ての乗場呼及びかご呼を打消し、走行中
のエレベータかごを最寄階に停止させ、待機中のエレベ
ータかごは戸開後戸閉し、エレベータの制御回路の電源
を遮断するものであるから、エレベータの昇降路内に浸
水や冠水があると、その冠水の程度が軽い場合は、エレ
ベータのかご速度を低速に切換えて、通常の運転ができ
るとともに、冠水の程度がひどい場合は、エレベータか
ごを最寄階に停止させて、かご内の乗客を降車させた
後、エレベータの運転を停止する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。
【0020】〈第一実施例〉図1は本発明の第一実施例
である油圧エレベータの制御装置を示す構成図である。
図中、上記従来例と同一符号及び記号は上記従来例の構
成部分と同一または相当する構成部分を示す。
【0021】図において、2aは外部から遮断器2を動
作させる遮断器引外装置、18は一端をエレベータかご
13に取付け、他端を昇降路に取付けた制御ケーブルで
あり、マイコン22からの信号を制御ケーブル18によ
りエレベータかご13に送信する。
【0022】次に、図1及び図2を用いて本実施例の油
圧エレベータの制御装置の動作について説明する。図2
は本発明の第一実施例である油圧エレベータの制御装置
の動作を示すフローチャートである。
【0023】エレベータかご13が乗場呼に応答すべく
走行中に、ピット内の水位検出器17の接点17aが動
作し出力がされると、入出力回路22eに入力され、M
PU22aで所定の処理が行なわれる。マイコン22は
図2の動作を行う。
【0024】まず、ステップS11でピット内の水位検
出器17から出力がされると、ステップS12で全階の
かご呼及び乗場呼を打消し、且つ、ステップS13で以
降の前記呼を登録不可にする。この後、ステップS14
へ進みエレベータが走行中か否かを判断し、走行中なら
ばステップS15へ進み最寄階に停止する。ステップS
14で走行中でないならば直接ステップS16へ進み戸
開する。次に、ステップS17で所定時間経過すると、
ステップS18で戸閉をする。次に、ステップS19で
かご内の戸開釦が押された場合には、再度、ステップS
16に戻る。かご内の戸開釦が押されない場合は、ステ
ップS20へ進みエレベータの運転を休止させ、ステッ
プS21でマイコン22からの出力により遮断器引外装
置2aを動作させ遮断器2をトリップして、エレベータ
の電源を遮断し、ステップS22に進みエレベータを休
止させる。
【0025】このように、本実施例の油圧エレベータの
制御装置は、エレベータの駆動回路3等の制御回路を保
護する遮断器2の遮断器引外装置2a(保護手段)と、
ピット内に配設されたエレベータの調速機16(安全手
段)と、前記ピット内の調速機16(安全手段)より下
部の位置に配設され、前記ピット内において床面からの
水位を検出する水位検出器17(水位検出手段)と、前
記水位検出器17(水位検出手段)によりピット内の水
位を検出すると、エレベータかご13を最寄階へ停止さ
せて戸を開閉した後、前記遮断器引外装置2a(保護手
段)を動作させて前記エレベータの駆動回路3等の制御
回路への通電を遮断する図2の動作を行なうエレベータ
制御手段とを備えている。
【0026】即ち、本実施例の油圧エレベータの制御装
置では、ピット内の水位検出時の運転として、図2のフ
ローチャートのような制御が行なわれる。つまり、ピッ
ト内の水位検出器17からの出力により乗場呼及びかご
呼を全て登録キャンセルし、且つ登録不可にし、同時に
走行中のエレベータかご13は最寄階に停止して戸開後
戸閉する。また、待機中のエレベータかごはその階で戸
開後戸閉して休止する。その後、遮断器引外装置2aを
動作させて駆動回路3等への電源を遮断する。
【0027】したがって、エレベータの昇降路内に浸水
や冠水があると、ピット内の水位検出器17から出力が
され、全ての乗場呼及びかご呼を打消し、走行中のエレ
ベータかご13を最寄階に停止させ、待機中のエレベー
タかご13を戸開後戸閉するので、かご内の乗客はかご
外へ脱出することができ、かご内に閉込められる虞れが
ない。また、かご内の乗客を降車させた後、エレベータ
の制御回路の電源を遮断するものであるから、ピット冠
水に伴う危険な運転から回避されるとともに、各種の電
気機器の損傷も最小限度に食い止め、その後の復旧に伴
う経済的な効果も大きい。
【0028】〈第二実施例〉図3は本発明の第二実施例
である油圧エレベータの制御装置の動作を示すフローチ
ャートである。なお、図1は本実施例においても共通で
あるので、ここでは説明を省略する。
【0029】上記第一実施例においては、ステップS1
5で走行中のエレベータかご13を最寄階に停止させ、
この階で待機させていたが、最寄階が最下階の場合に
は、ピット内の水が最下階まで冠水する虞れがあり、か
ご下に設置された電気器具が水に浸かると、絶縁劣化を
起こす虞れがある。
【0030】そこで、本実施例においては、図3のよう
に、ステップS14でエレベータかご13が走行中なら
ば、ステップS15に進み最寄階で停止し、ステップS
23で停止階が最下階か否かを判断する。最下階なら
ば、ステップS24に進みエレベータかご13を1階床
上の階に走行させる。ステップ14でエレベータかご1
3が停止中であればステップS23に進み、ステップS
23で最下階でなければステップS16に進み戸開し、
ステップS17で所定時間経過後、ステップS18で戸
閉し、ステップS19でかご内の戸開釦が押されていれ
ば、ステップS16へ戻り戸開し、再び、ステップS1
7へ進む。ステップS19で戸開釦が押されていなけれ
ば、ステップS20に進みエレベータの運転を休止す
る。その後、ステップS21でマイコン22からの出力
により遮断器引外装置2aを動作させ遮断器2をトリッ
プして、エレベータの電源を遮断し、ステップS22に
進みエレベータを休止させる。つまり、図3のフローチ
ャートは図2のフローチャートにステップS23及びス
テップS24を追加したものである。
【0031】このように、本実施例の油圧エレベータの
制御装置は、エレベータの駆動回路3等の制御回路を保
護する遮断器2の遮断器引外装置2a(保護手段)と、
ピット内に配設されたエレベータの調速機16(安全手
段)と、前記ピット内の調速機16(安全手段)より下
部の位置に配設され、前記ピット内において床面からの
水位を検出する水位検出器17(水位検出手段)と、前
記水位検出器17(水位検出手段)によりピット内の水
位を検出すると、エレベータかご13を最寄階へ停止さ
せるが、停止した階が最下階の場合はエレベータかご1
3を最下階から1階床上の階まで走行させ、この階で戸
を開閉した後、前記遮断器引外装置2a(保護手段)を
動作させて前記エレベータの駆動回路3等の制御回路へ
の通電を遮断する図3の動作を行なうエレベータ制御手
段とを備えている。
【0032】即ち、本実施例の油圧エレベータの制御装
置では、ピット内の水位検出時の運転として、図3のフ
ローチャートのような制御が行なわれる。つまり、ピッ
ト内の水位検出器17からの出力により乗場呼及びかご
呼を全て登録キャンセルし、且つ登録不可にし、同時に
走行中のエレベータかご13を最寄階に停止して戸開後
戸閉する。また、待機中のエレベータかご13をその階
で戸開後戸閉して休止するとともに、停止した階が最下
階の場合には、エレベータかご13を最下階から1階床
上の階に追い出し、この階で休止する。その後、遮断器
引外装置2aを動作させて駆動回路3等への電源を遮断
する。
【0033】したがって、エレベータの昇降路内に浸水
や冠水があると、ピット内の水位検出器17から出力が
され、全ての乗場呼及びかご呼を打消し、走行中のエレ
ベータかご13を最寄階に停止させ、待機中のエレベー
タかご13を戸開後戸閉するので、かご内の乗客はかご
外へ脱出することができ、かご内に閉込められる虞れが
ない。また、かご内の乗客を降車させた後、エレベータ
の制御回路の電源を遮断するものであるから、ピット冠
水に伴う危険な運転から回避されるとともに、各種の電
気機器の損傷も最小限度に食い止め、その後の復旧に伴
う経済的な効果も大きい。しかも、停止階が最下階の場
合は、一階床上で戸開後戸閉するので、ピット内の水が
最下階まで冠水した場合にも、かご下に設置された電気
器具が水に浸らず、電気器具の絶縁劣化を防止できる。
【0034】〈第三実施例〉図4は本発明の第三実施例
である油圧エレベータの制御装置を示す要部構成図であ
り、本図以外は図1による。図5は本発明の第三実施例
である油圧エレベータの制御装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【0035】上記第一実施例の図2では、ピット内の水
位検出器17の接点17aから出力がされると、ステッ
プS15で走行中のエレベータかご13を最寄階に停止
させ、この階で待機させるようにしたので、以後エレベ
ータの使用ができなかった。そこで、本実施例は斯かる
点を改良したものである。
【0036】図4において、27はエレベータの高速度
の高速運転パターン、28はエレベータの低速度の低速
運転パターン、29は高速運転パターン27と低速運転
パターン28を切換える運転パターン切換スイッチで、
一方を高速運転パターン27と低速運転パターン28に
他方をエレベータの制御回路23に接続し、この運転パ
ターン切換スイッチ29はマイコン22の入出力回路2
2eの信号によって切換えられる。
【0037】図1において、17bはピット内の水位検
出器17の第2の接点で、17aは第1の接点を示す。
この水位検出器17の第2の接点17bもマイコン22
の入出力回路22eに接続されている。
【0038】次に、図4及び図5を用いて本実施例の動
作について説明する。乗場呼が登録され時に、ピット内
の水位検出器17の第1の接点17aから出力された信
号が、入出力回路22eに入力されると、MPU22a
で所定の処理がされる。マイコン22では図5の動作を
行う。
【0039】図5において、まず、ステップS31でピ
ット内の水位検出器17の第1の接点17aから出力が
されると、ステップS32で乗場呼またはかご呼が最下
階か否かを判断し、最下階ならばステップS33に進み
運転パターンを運転パターン切換スイッチ29によって
低速用の低速運転パターン28を選択し、この低速運転
パターン28でエレベータを運転する。前記呼が最下階
でないとはきは、ステップS34に進み運転パターンを
運転パターン切換スイッチ29によって高速用の高速運
転パターン27を選択し、この高速運転パターン27で
エレベータを運転する。この後、ステップS35に進み
ピット内の水位検出器17の第2の接点17bから出力
がされるまで、この運転を継続する。そして、ピット内
の水位検出器17の第2の接点17bから出力がされる
と、図2のフローチャートの運転を行う。
【0040】このように、本実施例の油圧エレベータの
制御装置は、エレベータかご13と昇降路間に配設され
た制御ケーブル18と、前記制御ケーブル18を介して
エレベータを制御するエレベータの制御回路と、前記エ
レベータのかご速度を二種類以上に切換える運転パター
ン切換スイッチ29(速度切換手段)と、前記エレベー
タの駆動回路3等の制御回路を保護する遮断器2の遮断
器引外装置2a(保護手段)と、ピット内に配設された
エレベータの調速機16(安全手段)と、前記ピット内
の調速機16(安全手段)より下部の位置に配設され、
前記ピット内において床面からの二種類以上の水位を検
出する水位検出器17(水位検出手段)と、前記水位検
出器17(水位検出手段)によりピット内の第一の水位
を検出した後、制御ケーブル18がピット内に入る場合
には、前記運転パターン切換スイッチ29(速度切換手
段)によりエレベータのかご速度を低速に切換え、前記
水位検出器17(水位検出手段)によりピット内の第二
の水位を検出すると、エレベータかご13を最寄階へ停
止させて戸を開閉した後、前記遮断器引外装置2a(保
護手段)を動作させて前記エレベータの駆動回路3等の
制御回路への通電を遮断する図5の動作を行なうエレベ
ータ制御手段とを備えている。
【0041】即ち、本実施例の油圧エレベータの制御装
置では、ピット内の水位検出時の運転として、図5のフ
ローチャートのような制御が行なわれる。つまり、ピッ
ト内の水位検出器17からの出力を二種類以上出力し、
第一の出力においては、エレベータかご13が最下階に
走行する場合、エレベータのかご速度を低速に切換えて
サービスする。最下階以外の階をサービスする場合は高
速でサービスする。第二の出力においては、乗場呼及び
かご呼を全て登録キャンセルし、且つ登録不可にし、同
時に走行中のエレベータかご13を最寄階に停止して戸
開後戸閉する。待機中のエレベータかご13をこの階で
戸開後戸閉して休止する。その後、遮断器引外装置2a
を動作させて駆動回路3等への電源を遮断する。
【0042】したがって、エレベータの昇降路内に浸水
や冠水があると、ピット内の水位検出器17から第一の
出力により、エレベータの速度を低速に変更して、通常
の運転が出来るように構成したので、エレベータが最下
階に走行して制御ケーブル18が水と接触しても低速の
ため、制御ケーブル18が水を跳ね返さない。この結
果、エレベータかご13を安全に走行させることができ
る。また、第二の出力により、全ての乗場呼及びかご呼
を打消し、走行中のエレベータかご13を最寄階に停止
させ、待機中のエレベータかご13を戸開後戸閉するの
で、かご内の乗客はかご外へ脱出することができ、かご
内に閉込められる虞れがない。また、その後、エレベー
タの制御回路の電源を遮断するものであるから、ピット
冠水に伴う危険な運転から回避されるとともに、各種の
電気機器の損傷も最小限度に食い止め、その後の復旧に
伴う経済的な効果も大きい。
【0043】なお、上記第三実施例では、図5のステッ
プS35の後に図2のフローチャートを実行する場合に
ついて説明したが、図3のフローチャートを実行するよ
うにしても構わない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
油圧エレベータの制御装置は、保護手段と、安全手段
と、水位検出手段と、エレベータ制御手段とを備え、ピ
ット内の水位検出器から出力がされたら、全ての乗場呼
及びかご呼を打消し、走行中のエレベータかごを最寄階
に停止させ、待機中のエレベータかごを戸開後戸閉し、
エレベータの制御回路の電源を遮断することにより、エ
レベータの昇降路内に浸水や冠水があると、エレベータ
かごを最寄階に停止させて、かご内の乗客を降車させた
後、エレベータの運転を停止するので、かご内に乗客が
閉込められることもなく、ピット冠水に伴う危険な運転
から回避され、また、各種機器の損傷も最小限度に食い
止め、その後の復旧に伴う経済的な効果も大きい。
【0045】請求項2の発明の油圧エレベータの制御装
置は、保護手段と、安全手段と、水位検出手段と、エレ
ベータ制御手段とを備え、ピット内の水位検出器から出
力がされたら、全ての乗場呼及びかご呼を打消し、走行
中のエレベータかごを最寄階に停止させ、停止階が最下
階の場合は一階床上で戸開後戸閉して、待機中のエレベ
ータかごを戸開後戸閉し、エレベータの制御回路の電源
を遮断することにより、エレベータの昇降路内に浸水や
冠水があると、エレベータかごを最下階以外の最寄階に
停止させて、かご内の乗客を降車させた後、エレベータ
の運転を停止するので、かご内に乗客が閉込められるこ
ともなく、ピットが最下階まで冠水してもエレベータか
ごに取付けられている電気器具の絶縁劣化を防止でき
る。
【0046】請求項3の発明の油圧エレベータの制御装
置は、制御ケーブルと、制御回路と、速度切換手段と、
保護手段と、安全手段と、水位検出手段と、エレベータ
制御手段とを備え、ピット内の水位検出器から第一の出
力により、エレベータのかご速度を低速に変更させ、第
二の出力により、全ての乗場呼及びかご呼を打消し、走
行中のエレベータかごを最寄階に停止させ、待機中のエ
レベータかごを戸開後戸閉し、エレベータの制御回路の
電源を遮断することにより、エレベータの昇降路内に浸
水や冠水があると、その冠水の程度が軽い場合は、エレ
ベータのかご速度を低速に切換えて、通常の運転ができ
るとともに、冠水の程度がひどい場合は、エレベータか
ごを最寄階に停止させて、かご内の乗客を降車させた
後、エレベータの運転を停止するので、かご内に乗客が
閉込められることもなく、エレベータかごが最下階に走
行して制御ケーブルが水と接触しても低速のため、制御
ケーブルが水を跳ね返さず、エレベータかごを安全に走
行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の各実施例である油圧エレベータ
の制御装置を示す構成図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例である油圧エレベー
タの制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は本発明の第二実施例である油圧エレベー
タの制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は本発明の第三実施例である油圧エレベー
タの制御装置を示す要部構成図である。
【図5】図5は本発明の第三実施例である油圧エレベー
タの制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】図6は従来の油圧エレベータの制御装置を示す
構成図である。
【図7】図7は従来の油圧エレベータの制御装置の動作
を示すフローチャートである。
【図8】図8は図1及び図6の油圧エレベータの制御装
置のスイッチ部を示す回路図である。
【符号の説明】
2 遮断器 8 圧油 9 シリンダ 13 エレベータかご 14 ロープ 16 調速器 17 水位検出器 22 マイクロコンピュータ 27 高速運転パターン 28 低速運転パターン 29 運転パターン切換スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの制御回路を保護する保護手
    段と、 ピット内に配設されたエレベータの安全手段と、 前記ピット内の安全手段より下部の位置に配設され、前
    記ピット内において床面からの水位を検出する水位検出
    手段と、 前記水位検出手段によりピット内の水位を検出すると、
    エレベータかごを最寄階へ停止させて戸を開閉した後、
    前記保護手段を動作させて前記エレベータの制御回路へ
    の通電を遮断するエレベータ制御手段とを具備すること
    を特徴とする油圧エレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 エレベータの制御回路を保護する保護手
    段と、 ピット内に配設されたエレベータの安全手段と、 前記ピット内の安全手段より下部の位置に配設され、前
    記ピット内において床面からの水位を検出する水位検出
    手段と、 前記水位検出手段によりピット内の水位を検出すると、
    エレベータかごを最寄階へ停止させるが、停止した階が
    最下階の場合はエレベータかごを最下階から1階床上の
    階まで走行させ、この階で戸を開閉した後、前記保護手
    段を動作させて前記エレベータの制御回路への通電を遮
    断するエレベータ制御手段とを具備することを特徴とす
    る油圧エレベータの制御装置。
  3. 【請求項3】 エレベータかごと昇降路間に配設された
    制御ケーブルと、 前記制御ケーブルを介してエレベータを制御するエレベ
    ータの制御回路と、 前記エレベータのかご速度を二種類以上に切換える速度
    切換手段と、 前記エレベータの制御回路を保護する保護手段と、 ピット内に配設されたエレベータの安全手段と、 前記ピット内の安全手段より下部の位置に配設され、前
    記ピット内において床面からの二種類以上の水位を検出
    する水位検出手段と、 前記水位検出手段によりピット内の第一の水位を検出し
    た後、制御ケーブルがピット内に入る場合には、前記速
    度切換手段によりエレベータのかご速度を低速に切換
    え、前記水位検出手段によりピット内の第二の水位を検
    出すると、エレベータかごを最寄階へ停止させて戸を開
    閉した後、前記保護手段を動作させて前記エレベータの
    制御回路への電源を遮断するエレベータ制御手段とを具
    備することを特徴とする油圧エレベータの制御装置。
JP4321784A 1992-12-01 1992-12-01 油圧エレベータの制御装置 Pending JPH06166481A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6321876B1 (en) * 1998-12-14 2001-11-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Control operation system for elevator with flood speed detector and controller
CN108622752A (zh) * 2017-03-16 2018-10-09 株式会社日立大厦系统 通知控制装置以及通知控制方法
CN109132798A (zh) * 2017-06-15 2019-01-04 株式会社日立制作所 电梯装置
JP7133135B1 (ja) * 2021-03-15 2022-09-08 フジテック株式会社 エレベータ及び張り車装置
JP2022141341A (ja) * 2021-03-15 2022-09-29 フジテック株式会社 エレベータ

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