JP4716669B2 - エレベータの運転制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示すブロック図である。
このエレベータは、超高層ビルなどの、強風によって水平方向の大きな変位が発生する建屋に設けられるものであり、乗りかご1が、巻き上げ機(図示せず)のモータ軸に設けられたシーブ2に巻き掛けられたメインロープを介してカウンタウェイト(C/W)3に連結されており、巻き上げ機の駆動によるシーブ2の回転に伴い、カウンタウェイト3とともに、昇降路4内を互いに上下反対方向に昇降する。
図3は、C/W側メインロープ6の振幅がB以上となった場合に、このロープがC/Wレール11と接触する例を示した図である。
図4は、かご側メインロープ5の振幅がC以上となった場合に、このロープがかごレール10と接触する例を示した図である。
図5は、C/W側メインロープ6の振幅がD以上となった場合に、このロープが昇降路4の側壁と接触する例を示した図である。
図6は、かご側メインロープ5の振幅がE以上となった場合に、このロープが昇降路4の側壁と接触する例を示した図である。
これら図2〜図6に示したように、ロープが昇降路4の側壁や各器具に接触している状態ではエレベータの運行上の安全性を保てないので、乗りかご1の運行形態を適切に制御する必要がある。
図7は本発明の実施形態にしたがったエレベータの処理動作の一例を示すフローチャートである。
まず、建屋変位検出計12は、建屋の水平方向の変位を検出すると、この情報をエレベータ制御盤13に出力する。エレベータ制御盤13は、建屋変位検出計12からの変位が予め定めた時間T1にわたって予め定めた基準値M3以上であるか否かを判別する(ステップS1)。
現在の変位が基準値M2以上かつM3未満である場合には、定格速度が速度V1であり、かつ、乗りかご1が危険階に停止しなければ、図2〜図6に示したような接触事故は発生しない。したがって、モード2の制御にあたり、エレベータ制御盤13は、乗りかご1が待機状態にあり、かつ、該乗りかご1の位置する階床が危険階である場合には、前述したステップS4の処理と同様に、乗りかご1を危険階以外の最寄階に退避させる制御を行なう(ステップS8)。
Claims (10)
- エレベータが設置される建屋の水平方向の変位を検出する検出手段と、
この検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって所定の第1の基準値以上である場合に、前記建屋の変位によるワイヤロープの変位の大小ならびに乗りかごおよびカウンタウェイトの位置関係に基づいて定めた階床であって、かつ、前記検出手段により検出した変位が前記定めた時間にわたって前記第1の基準値以上である際に前記乗りかごが当該階床で着床してかごドアが閉扉したときに呼びが登録されておらず待機状態となった際に当該乗りかごの接触事故が起きる可能性がある階床である所定階床に乗りかごが着床してかごドアが閉扉したときに呼びが登録されておらず待機状態となった場合には前記乗りかごを前記所定階床以外の階床に昇降させる制御を行なう制御手段と
を備えたことを特徴とするエレベータの運転制御装置。 - 前記所定階床は、前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第1の基準値を超える第2の基準値以上である場合で、当該階床に乗りかごが停止した場合に前記乗りかごの接触事故が起きる可能性がある階床であり、
前記制御手段は、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第1の基準値を超える第2の基準値以上である場合に、前記所定階床の呼びが登録されていても、この所定階床に前記乗りかごを着床させない制御を行なう
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの運転制御装置。 - 前記所定階床は、前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第1の基準値を超える第2の基準値以上である場合で、前記乗りかごの定格速度が所定の通常用の速度である第1の速度である場合に前記乗りかごの接触事故が起きる可能性がある階床であり、
前記制御手段は、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第2の基準値以上である場合に、前記乗りかごが昇降中であれば、この乗りかごの定格速度を前記第1の速度から第2の速度に減少させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータの運転制御装置。 - 前記所定階床は、前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第2の基準値を超える第3の基準値以上である場合で、前記乗りかごが走行している場合に前記乗りかごの接触事故が起きる可能性がある階床であり、
前記制御手段は、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第2の基準値を超える第3の基準値以上である場合に、前記乗りかごが昇降中であっても、呼びに関係なく、前記乗りかごを前記所定階床以外の最寄階に着床させ、かつ、この着床後に前記乗りかごの昇降を停止させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータの運転制御装置。 - 前記乗りかごは、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第3の基準値以上であって、前記制御手段による制御にしたがって、前記乗りかごが前記所定階床以外の最寄階に着床するように昇降する管制運転を行なっている際に、この管制運転を行なっている旨を報知する第1の報知手段と、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第3の基準値以上であって、前記制御手段による制御にしたがって、前記乗りかごが前記所定階床以外の最寄階に着床した際に、前記管制運転か終了した旨を報知する第2の報知手段と
を備えたことを特徴とする請求項4に記載のエレベータの運転制御装置。 - 前記制御手段は、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第3の基準値以上となった後に、前記変位が予め定めた時間にわたって前記第3の基準値未満となった場合に、前記第1および第2の報知手段による報知を停止させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項5に記載のエレベータの運転制御装置。 - 前記制御手段は、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第3の基準値以上となった後に、前記変位が予め定めた時間にわたって前記第3の基準値未満となった場合に、前記所定階床以外の階床の呼びが登録されていれば、この呼びにしたがって前記乗りかごを前記第2の速度以下で昇降させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項4に記載のエレベータの運転制御装置。 - 前記制御手段は、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第2の基準値以上となった後に、前記変位が予め定めた時間にわたって前記第2の基準値未満となった場合に、前記乗りかごが昇降中であれば、この乗りかごの定格速度を前記第2の速度から前記第1の速度に戻す制御を行なう
ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータの運転制御装置。 - 前記制御手段は、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第2の基準値以上となった後に、前記変位が予め定めた時間にわたって前記第2の基準値未満となった場合に、前記予め指定された階床の呼びが登録されていれば、この呼びにしたがって前記乗りかごを前記指定された階床に着床させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータの運転制御装置。 - 前記制御手段は、
前記検出手段により検出した変位が予め定めた時間にわたって前記第1の基準値以上となった後に、予め定めた時間にわたって前記第1の基準値未満となった場合に、前記所定階床に前記乗りかごが位置して前記かごドアが閉扉して、呼びが登録されていなくても、当該位置する階床に前記乗りかごを待機させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの運転制御装置。
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