JP4410577B2 - 避難用エレベータ及びそのかご構造 - Google Patents
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従来、避難時等の使用形態の変動に応じて、通常時の定員よりも多くの人員を乗車可能とする技術として、かご内における人用スペースあるいは貨物用スペースを増減するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、故障時においても速やかに上下かご室に閉じ込められている乗客を救出できるダブルデッキエレベータも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、乗りかごの上部の避難用乗車空間が各階床の乗場床面に着床可能とする避難用着床装置を備え、通常運転時は無効とし、避難用運転モード時のみ有効となるように構成することにより、避難運転時は、かご天井の下方の高さを低く設定されたかご内乗車空間への避難乗車の後、かご天井の上方の避難用乗車空間への乗車のため、下降位置にあるかご天井上の避難用乗車空間が乗場床面に着床するように運転するものである。
図1はこの発明を実施するための実施の形態1における避難用エレベータのかご構造の概略を示す斜視図である。
図1において、この発明の避難用エレベータは、乗りかご1のかご天井2の外側上部に避難用乗車空間3及びこの避難用乗車空間3を囲む安全手摺4が設けられている。なお、図中、5は通常使用時のかご内乗車空間を示す。
従って、避難使用時には、かご外上部の避難用乗車空間3を使用することにより、通常使用時のかご内乗車空間5に避難用乗車空間3が加わるので、通常時の定員よりも多くの人員を運ぶことができる。
また、前記避難用乗車空間3の使用状態を検出するスイッチ(図示せず)が設けられており、避難使用時にはエレベータを自動的に避難運転モードに切換えることができる構成としている。
図2及び図3はこの発明の実施の形態2における避難用エレベータのかご構造の概略を示す斜視図である。
図において、避難用エレベータは、乗りかご1のかご天井2が上下に昇降可能な構造になっている。このかご天井2は、通常使用時には、図2に示すように、上昇位置で固定され、その下方にかご内乗車空間5が形成されている。しかし、避難使用時には、図3に示すように、かご天井2は下降位置で固定され、かご天井2の上方に避難用乗車空間3が、また、かご天井2の下方には高さを低く設定されたかご内乗車空間5がそれぞれ形成される。なお、乗りかご1のかご室壁の上部は、避難使用時には避難用乗車空間3を囲む安全手摺4を兼ねる構造となる。
従って、避難使用時には、かご天井2を下降させ、かご天井2上部の避難用乗車空間3を使用することにより、通常使用時のかご内乗車空間5に避難用乗車空間3が加わるので、通常時の定員よりも多くの人員を運ぶことができる。
また、前記避難用乗車空間3の使用状態を検出するスイッチ(図示せず)が設けられており、避難使用時にはエレベータを自動的に避難運転モードに切換えることができる構成としている。
また、前記昇降可能なかご天井2に施錠装置(図示せず)を具備することにより、通常時は避難用乗車空間3の使用を防止し、避難使用時のみ使用可能とすることができる。
また、この施錠装置が開錠された場合に、エレベータが自動的に避難用運転モードに切り換わるように構成することもできる。また、この施錠装置を、避難用運転モードに設定された場合に開錠するように構成することにより、避難用運転モード時のみ、避難用乗車空間を使用可能とすることもできる。
また、この施錠装置を、例えば管理人室や警備会社などからリモート操作で開錠可能な構成とすることにより、避難用乗車空間の使用をリモートで操作・管理することもできる。また、前記避難用運転モードの切換を、例えば管理人室や警備金杜などからリモート操作で設定可能な構成とすることにより、避難用運転モードの切換をリモートで操作・管理し、避難用乗車空間の使用を管理することもできる。
図4はこの発明の実施の形態3における避難用エレベータのかごの通常時の状態を示す側面図、図5はこの発明の実施の形態3における避難用エレベータのかごの避難運転時の状態を示す側面図である。
図において、避難用エレベータは、乗りかご1のかご天井2が上下に昇降可能な構造になっている。このかご天井2は、通常使用時には、図4に示すように、上昇位置で固定され、その下方にかご内乗車空間5が形成されている。しかし、避難使用時には、図5に示すように、かご天井2は下降位置で固定され、かご天井2の上方に避難用乗車空間3が、また、かご天井2の下方には高さを低く設定されたかご内乗車空間5がそれぞれ形成される。なお、乗りかご1のかご室壁の上部は、避難使用時には避難用乗車空間3を囲む安全手摺4を兼ねる構造となる。これらの構成は、実施の形態2とほぼ同様である。
この実施の形態3においては、通常運転時と避難運転時に使用される着床装置6が設けられている。この着床装置6は、乗りかご1側にセンサ部6aが設けられ、一方、昇降路7側には、かご着床用のプレート部6b及び避難用乗車空間着床用のプレート部6cがそれぞれ設けられている。着床装置6のうち、センサ部6aと避難用乗車空間着床用のプレート部6cとにより、避難用着床装置が構成されている。
通常運転時は、図4に示すように、避難用乗車空間着床用のプレート6cは無効となっており、乗りかご1が乗場床面に正規着床するように運転される。避難運転時は、図5に示すように、避難運転モードに切換えられ、避難用乗車空間着床用のプレート6cが有効となり、乗りかご1のかご内乗車空間5への避難乗車の後、かご天井2の上方の避難用乗車空間3への乗車のため、下降位置にあるかご天井2上の避難用乗車空間3が乗場床面に着床するように運転され、乗場からかご天井2上の避難用乗車空間3に安全に乗込むことができる。
また、前記避難用運転モードとして、かご速度を通常走行時の定格速度よりも低くすることによっても、駆動機器の負荷を低減することができ、定員よりも多い人員を積載した状態でも、安全に運転することができる避難用エレベータを提供できる。
2 かご天井
3 避難用乗車空間
4 安全手摺
5 かご内乗車空間
6 着床装置
6a センサ部
6b かご着床用のプレート部
6c 避難用乗車空間着床用のプレート部
7 昇降路
Claims (9)
- 昇降路内を走行するエレベータの乗りかごと、
上下に昇降可能な構造になっている乗りかごのかご天井とを備え、
前記かご天井は、通常使用時には上昇位置で固定されその下方にかご内乗車空間が形成され、避難使用時には下降位置で固定され、かご天井の上方に避難用乗車空間が、またかご天井の下方には高さを低く設定されたかご内乗車空間がそれぞれ形成されるようにしたことを特徴とする避難用エレベータのかご構造。 - 乗りかごの上部の避難用乗車空間が各階床の乗場床面に着床可能とする避難用着床装置を備え、この避難用着床装置を通常運転時は無効とし、避難用運転モード時のみ有効となるように構成することにより、避難運転時は、かご天井の下方の高さを低く設定されたかご内乗車空間への避難乗車の後、かご天井の上方の避難用乗車空間への乗車のため、下降位置にあるかご天井上の避難用乗車空間が乗場床面に着床するように運転することを特徴とする請求項1記載の避難用エレベータのかご構造。
- 昇降可能なかご天井に施錠装置を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の避難用エレベータのかご構造。
- 施錠装置が開錠された場合に、避難用運転モードとなるように構成したことを特徴とする請求項3記載の避難用エレベータのかご構造。
- 施錠装置は、管理人室や警備会社などからリモート操作で開錠可能な構成としたことを特徴とする請求項3記載の避難用エレベータのかご構造。
- 施錠装置は、避難用運転モードとされた場合に開錠するように構成されたことを特徴とする請求項3記載の避難用エレベータのかご構造。
- 避難用運転モードの切換は、管理人室や警備会社などからリモート操作で設定可能な構成としたことを特徴とする請求項6記載の避難用エレベータ。
- 避難用運転モードとして、加減速度を通常走行時の加減速度よりも低くしたことを特徴とする請求項2、4、6のいずれかに記載の避難用エレベータ。
- 避難用運転モードとして、かご速度を通常走行時の定格速度よりも低くしたことを特徴とする請求項2、4、6のいずれかに記載の避難用エレベータ。
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