JP5446581B2 - ダブルデッキエレベーターの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ダブルデッキエレベーターの制御装置に関するものである。
従来におけるダブルデッキエレベーターの制御装置においては、ダブルデッキエレベーターをシングルデッキエレベーター2台として使用する(いわゆるシングル運転を行う)ものとして、昇降路内を移動する第1の乗りかご(例えば上かご)と、この第1の乗りかごに昇降方向に連結され、第1の乗りかごとともに移動する第2の乗りかご(例えば下かご)と、第1及び第2の乗りかごの一方に呼びがあり、他方の乗かごが停止中のときに、一方の乗かごに運転を切り替えることにより、第1及び第2の乗りかごに同時に乗車させないように制御する運転制御手段とを備え、第1の乗りかごの運転と第2の乗りかごの運転を切り替える際に、当該乗りかご内の乗客の有無を判断し、乗客がいる場合には切り替えを禁止するとともに、非運転中の乗りかご内でボタン操作が検出された場合に、乗客がいるものと判断して、一時的に運転切り替えを行って当該乗りかご内の乗客を降車させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上かご又は下かごを閉鎖した場合(いわゆるシングル運転の場合)に閉鎖されたかご内に閉じ込められた乗客を救出するものとして、上下に連結された上かごと下かごを隣接する上下2階床に同時に着床させるダブルデッキエレベーターのいずれか一方のかごを閉鎖して他方のかごのみで乗客を輸送するシングル運転にしたときに、上かごと下かごのかご内乗客を各別に検出する乗客検出手段が、閉鎖された一方のかご内に残留している乗客を検出すると、かごを着床させて一方のかごの戸を開く救出運転手段を備えたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらにまた、不停止階にエレベーターかごが停止してしまった場合における、乗客の安全とセキュリティを確保するとともに乗客の不安感や不快感を低減するものとして、停止位置検出手段により、ダブルデッキエレベーターの上下かごのそれぞれの停止階を検出し、エレベーターかごの一方のかごの停止階が停止可能階でかつ他方のかごの停止階が不停止階に相当することを停止位置検出手段が検出した場合に、不停止階に停止した他方のかごの戸開を禁止するとともにこのエレベーターかご内にこの旨を報知するものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2008−162799号公報 特開2005−145605号公報 特許第3378365号公報
このように特許文献1及び特許文献2に示された従来におけるダブルデッキエレベーターの制御装置は、シングル運転時に閉鎖された方の非サービスかご内に閉じ込められてしまった乗客を検出した場合には、当該かごを着床させて閉じ込められた乗客を救出するものである。
しかしながら、これらの特許文献に示された従来におけるダブルデッキエレベーターの制御装置においては、どの階床において閉じ込められた乗客の救出を行うのかという点については考慮されておらず、適切な階床に乗りかごを停止させて救出を行うことができないという課題がある。特に、関係者以外の出入りを禁止する等の目的でサービスカット階(不停止階)に設定されている階床でこの救出が実施されると、セキュリティ性が損なわれてしまう。
また、特許文献3に示された従来におけるダブルデッキエレベーターの制御装置は、ダブルデッキエレベーターの一方のかごがサービスカット階に停止した場合に当該かごの戸開を禁止するものであるが、当該かごに乗客が閉じ込められた等の緊急の場合において戸開が禁止された状態では当該乗客を救出することは当然できず、閉じ込められた乗客の救助についてはなんら考慮されていないため、適切な階床に乗りかごを停止させて救出を行うことができないという前述と同様の課題がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、シングル運転時に閉鎖された方の非サービスかご内に閉じ込められてしまった乗客を適切な階床において救出することができるダブルデッキエレベーターの制御装置を得るものである。
この発明に係るダブルデッキエレベーターの制御装置においては、エレベーターの昇降路内に昇降自在に配置され、昇降方向に連結された上かご及び下かごからなるダブルデッキの乗りかごを有し、前記上かご及び前記下かごのうちいずれか一方のかごを閉鎖して他方のかごのみを用いて行うシングル運転中に、閉鎖された前記一方のかご内に乗客を検出した場合に、前記乗客を救出する救出運転を行うダブルデッキエレベーターの制御装置であって、予め定めた特定階を、前記救出運転における救出階に決定する救出階決定手段と、前記救出階決定手段が決定した前記救出階に、前記一方のかごを停止させて戸開させる前記救出運転を行う救出運転手段と、当該エレベーターが設置された建物の各階床について、サービスカットされて停止不能なサービスカット階であるか否かを判定するサービスカット階判定手段と、を備え、前記救出階決定手段は、前記サービスカット階判定手段により前記特定階がサービスカット階であると判定された場合に、前記サービスカット階判定手段によりサービスカット階でないと判定された救出階候補のうち前記特定階から最も近い階床を前記救出階に決定するとともに、前記特定階から上方向に最も近い前記救出階候補と前記特定階から下方向に最も近い前記救出階候補とが同じ階数だけ前記特定階から離れている場合には、前記特定階から上方向に最も近い前記救出階候補を前記救出階に決定する構成とする。
この発明に係るダブルデッキエレベーターの制御装置においては、シングル運転時に閉鎖された方の非サービスかご内に閉じ込められてしまった乗客を適切な階床において救出することができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るダブルデッキエレベーターの制御装置の全体構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るダブルデッキエレベーターの制御装置の動作全体の流れを示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係る図2中ステップS2である下方向の救出階検索動作の詳細を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係る図2中ステップS3である上方向の救出階検索動作の詳細を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係る図2中ステップS4である救出階の設定動作の詳細を示すフロー図である。
実施の形態1.
図1から図5は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はダブルデッキエレベーターの制御装置の全体構成を示す図、図2はダブルデッキエレベーターの制御装置の動作全体の流れを示すフロー図、図3は図2中ステップS2である下方向の救出階検索動作の詳細を示すフロー図、図4は図2中ステップS3である上方向の救出階検索動作の詳細を示すフロー図、図5は図2中ステップS4である救出階の設定動作の詳細を示すフロー図である。
図において1はエレベーターの図示しない昇降路内に昇降自在に配置されたダブルデッキの乗りかごであり、昇降方向に隣接して連結された上かご1a及び下かご1bからなっている。そして、この乗りかご1の上端部すなわち上かご1aの上端部には主ロープ2の一端が連結されている。
昇降路の頂部には、当該エレベーターの運転を駆動する巻上機4が設置されており、主ロープ2の中間部がこの巻上機4の駆動綱車に巻き掛けられている。
また、主ロープ2の他端は、昇降路内に昇降自在に配置された釣合い重り3の上端部に連結されており、乗りかご1及び釣合い重り3は、こうして主ロープ2によりつるべ状に吊持され、巻上機4(の駆動綱車)の回転駆動により互いに反対方向に昇降する。
当該エレベーターが設置された建物の防災センター等の管理施設内には、監視盤5が設置されている。
この監視盤5には、当該建物の各階に対応してサービスカット階キースイッチ6が設けられており、このサービスカット階キースイッチ6をONにすると対応する階床が当該エレベーターのサービス対象からカットされ、当該階床への乗りかご1(上かご1a及び下かご1b)の停止が禁止される。また、この監視盤5には、所定の場合において発報し、管理人に注意喚起を行う監視盤警報ブザー7も設けられている。
当該エレベーターの運転モードには、大きく分けて、上かご1a及び下かご1bの両方を用いて行うダブル運転と、上かご1a及び下かご1bのいずれか一方のみを用い、他方のかごは非サービスかごとして閉鎖されるシングル運転と、があり、このような運転モード切替を含む当該エレベーターの走行、停止、戸開閉等の運転動作全般は、エレベーター制御盤8により制御されている。
このエレベーター制御盤8には、乗りかご1(上かご1a及び下かご1b)の現在位置を検出するかご位置検出手段9、サービスカット階を判定するサービスカット階判定手段10、上かご1a及び下かご1b内の乗客を検出する乗客検出手段11、救出運転時の救出階を決定する救出階決定手段12、乗客が閉じ込められている非サービスかごを救出階へと走行させて戸開させ、乗客を救出するための救出運転を制御する救出運転手段13、及び、監視盤5に設けられた監視盤警報ブザー7の発報動作を制御する監視盤発報手段14が備えられている。
かご位置検出手段9は、巻上機4に設けられた図示しないモーターパルスエンコーダー等からの信号に基づいて、予め記憶しておいたパルス数と各階床の階高との対応データを照合することにより、乗りかご1(上かご1a及び下かご1b)の現在位置を検出し、この検出した現在のかご位置に関する情報を救出階決定手段12へと出力する。
サービスカット階判定手段10は、監視盤5に設けられたサービスカット階キースイッチ6のON/OFF状態に基づいて、当該建物の各階床について、サービスカットされて停止不能なサービスカットであるのか、サービスカットされておらず停止可能な階床であるのかを判定し、この判定結果を救出階決定手段12へと出力する。
乗客検出手段11は、上かご1a及び下かご1bのうち、当該エレベーターがシングル運転時において閉鎖された方である非サービスかご内に取り残された乗客を検出するものである。この非サービスかご内の乗客有無の検出は、上かご1a及び下かご1bに設けられ、かご内に積載された負荷を検出する秤装置(図示せず)からの情報や、上かご1a及び下かご1b内に設けられた図示しないかご内操作盤のボタン(行先階ボタンや戸開閉ボタン等)の操作情報等に基づき行われる。
救出階決定手段12は、かご位置検出手段9からのかご位置情報及びサービスカット階判定手段10からのサービスカット階情報に基づいて、救出運転時において非サービスかごを停止させて乗客を救出する救出階を決定し、この決定した救出階に関する情報を救出運転手段13へと出力する。
ここで、救出階決定手段12は、原則として、予め定められたある特定の階(以下「特定階」という)を救出階に決定する。そして、この特定階がサービスカット階であった場合には、後述する所定の規則に従って他の階床を含む建物の階床から救出階を決定する。
なお、ここでは、交通量の多い階や当該建物の出入口に通じている階、例えばロビー階(1階や2階であることが多い)等、である主階床を、特定階として予め定めておくものとする。
救出運転手段13は、乗客検出手段11により当該エレベーターがシングル運転時において非サービスかご内に取り残された乗客が検出された場合に、乗客が取り残されている非サービスかごを救出階決定手段12の決定した救出階へと走行させて戸開させ、乗客を救出する救出運転を行う。
監視盤発報手段14は、救出運転中の所定の場合に救出運転手段13から発せられる指令に基づいて、監視盤5に設けられた監視盤警報ブザー7の発報動作の制御を行う。
この実施の形態にあっては、ダブルデッキエレベーターの制御装置は、図2に示す一連のフローに従って動作する。
すなわち、乗客検出手段11により当該エレベーターがシングル運転時において非サービスかご内に取り残された乗客が検出されると、救出運転手段13による救出運転を行うべく救出階決定手段12は救出階の設定を行う。
この救出階の設定は、まず、ステップS1において、救出階決定手段12により、サービスカット階判定手段10の判定結果に基づいて、特定階がサービスカット階であるか否か、すなわちここでは、主階床がサービスカット階であるか否かについて確認が行われる。
この確認において、主階床がサービスカット階でないことが確認された場合には、ステップS5へと移行して、この特定階である主階床を救出階に設定し、救出運転手段13は主階床を救出階とする救出運転を行う。具体的には、上かご1a及び下かご1bのうち、乗客検出手段11により乗客が検出された非サービスかごを救出階である主階床へと走行させて戸開させる。そしてステップS6へと至り一連の動作フローは終了する。
一方、このステップS1の確認において、主階床がサービスカット階であることが確認された場合には、ステップS2へと移行して、救出階決定手段12は主階床より下方にある階床について救出階となり得る階床を検索する(下方向の救出階検索)。
次にステップS3へと進み、救出階決定手段12は主階床より上方にある階床について救出階となり得る階床を検索する(上方向の救出階検索)。
続くステップS4において、救出階決定手段12は、ステップS2及びステップS3の救出階検索結果に基づいて救出階を決定、設定する。そして、救出運転手段13により、このステップS4で設定した階床を救出階とする救出運転が行われ、ステップS6へと至り一連の動作フローは終了する。
図2のステップS2における下方向の救出階検索は、図3に示す一連のフローに従って行われる。
まず、下方向検索用カウンタXの値を1に初期化し(ステップS20)、ステップS21において、特定階である主階床よりX階だけ下方の階床が当該建物の最下階よりも下方となるか否か、すなわち、特定階である主階床よりX階だけ下方の階床が当該建物に存在しないかどうかについて確認を行う。
なお、この比較について、当該建物の最下階から最上階まで、小から大へと連続する自然数又は整数の階床番号を割振り(主階床の階床番号−X)<(最下階の階床番号)と表すこともでき、フロー図中では「の階床番号」を省略して、単に(主階床−X)<最下階、と記載している。
このステップS21の比較確認において、主階床よりX階だけ下方の階床が当該建物の最下階よりも下方となる、すなわち、主階床よりX階だけ下方の階床が当該建物に存在しないことが確認された場合には、ステップS22へと移行して、救出階決定手段12は下方向検索用カウンタXの値を0に設定する。このXの値が0であるこということは、主階床より下方向の救出階候補が存在しないことを表す。そして、ステップS25へと至って一連の下方向の救出階検索は終了し、図2のステップS3以降の動作へと進む。
一方、ステップS21の比較確認において、主階床よりX階だけ下方の階床が当該建物の最下階よりも下方とはならない、すなわち、主階床よりX階だけ下方の階床が当該建物に存在することが確認された場合には、救出階決定手段12は、サービスカット階判定手段10の判定結果に基づいて、主階床よりX階だけ下方の階床(主階床−X)がサービスカット階であるか否かについて確認を行う。
この確認において、主階床よりX階だけ下方の階床(主階床−X)がサービスカット階であることが確認された場合には、ステップS24へと移行して、救出階決定手段12は、下方向検索用カウンタXの値をインクリメント、すなわち、現在の値に1を加えた値を新たなXの値とし、ステップS21へと戻る。
そして、インクリメントされたXにおいて、(主階床−X)について、存在するか否か(ステップS21)とサービスカット階であるか否か(ステップS23)の確認等がなされる。
一方、ステップS23の確認において、主階床よりX階だけ下方の階床(主階床−X)がサービスカット階でないことが確認された場合には、そのままステップS25へと至って一連の下方向の救出階検索は終了し、図2のステップS3以降の動作へと進む。
この場合においては、下方向検索用カウンタXには0より大きい値が代入されており、この値が主階床を基準として下方向で最も近い停止可能階の位置を表すことになる。
このようにして、主階床より下方にある階床について救出階となり得る停止可能な階床(救出階候補)が検索により見つかった場合には、下方向検索用カウンタXは主階床を基準として下方向で最も近い停止可能階である救出階候補の位置を表す0より大きい値となり、救出階候補が検索により見つからなかった場合には、下方向検索用カウンタXは0となる。
図2のステップS3における上方向の救出階検索は、下方向の救出階検索と同様にして、図4に示す一連のフローに従って行われる。
まず、上方向検索用カウンタYの値を1に初期化し(ステップS30)、ステップS31において、特定階である主階床よりY階だけ上方の階床が当該建物の最上階よりも上方となるか否か((主階床+Y)>最上階であるか)、すなわち、特定階である主階床よりY階だけ上方の階床が当該建物に存在しないかどうかについて確認を行う。
このステップS31の比較確認において、主階床よりY階だけ上方の階床が当該建物の最上階よりも上方となる、すなわち、主階床よりY階だけ上方の階床が当該建物に存在しないことが確認された場合には、ステップS32へと移行して、救出階決定手段12は上方向検索用カウンタYの値を0に設定する。このYの値が0であるこということは、主階床より上方向の救出階候補が存在しないことを表す。そして、ステップS35へと至って一連の上方向の救出階検索は終了し、図2のステップS4以降の動作へと進む。
一方、ステップS31の比較確認において、主階床よりY階だけ上方の階床が当該建物の最上階よりも上方とはならない、すなわち、主階床よりY階だけ上方の階床が当該建物に存在することが確認された場合には、救出階決定手段12は、サービスカット階判定手段10の判定結果に基づいて、主階床よりY階だけ上方の階床(主階床+Y)がサービスカット階であるか否かについて確認を行う。
この確認において、主階床よりY階だけ上方の階床(主階床+Y)がサービスカット階であることが確認された場合には、ステップS34へと移行して、救出階決定手段12は、上方向検索用カウンタYの値をインクリメントし、ステップS31へと戻る。
そして、インクリメントされたYにおいて、(主階床+Y)について、存在するか否か(ステップS31)とサービスカット階であるか否か(ステップS33)の確認等がなされる。
一方、ステップS33の確認において、主階床よりY階だけ上方の階床(主階床+Y)がサービスカット階でないことが確認された場合には、そのままステップS35へと至って一連の上方向の救出階検索は終了し、図2のステップS4以降の動作へと進む。
この場合においては、上方向検索用カウンタYには0より大きい値が代入されており、この値が主階床を基準として上方向で最も近い停止可能階の位置を表すことになる。
このようにして、主階床より上方にある階床について救出階となり得る停止可能な階床(救出階候補)が検索により見つかった場合には、上方向検索用カウンタYは主階床を基準として上方向で最も近い停止可能階である救出階候補の位置を表す0より大きい値となり、救出階候補が検索により見つからなかった場合には、上方向検索用カウンタYは0となる。
図2のステップS4における救出階の設定は、図5に示す一連のフローに従って行われる。
まず、ステップS40において、救出階決定手段12は、下方向検索用カウンタXの値が0より大きくかつこの下方向検索用カウンタXの値が上方向検索用カウンタYの値以下であるか否か(0<X<=Yであるか否か)、又は、下方向検索用カウンタXの値が0より大きくかつ上方向検索用カウンタYの値が0であるか否か(X>0かつY=0であるか否か)について確認を行う。
この確認において、下方向検索用カウンタXの値が0より大きくかつこの下方向検索用カウンタXの値が上方向検索用カウンタYの値以下である、又は、下方向検索用カウンタXの値が0より大きくかつ上方向検索用カウンタYの値が0であることが確認された場合には、主階床より下方にある救出階候補が検索により見つかっておりかつこの下方向の救出階候補と主階床との間の階数差の方が上方向の救出階候補と主階床との間の階数差よりも少なく下方向の救出階候補の方がより主階床に近いもしくは下方向の救出階候補と上方向の救出階候補とは同じ階数だけ主階床から離れているということであるか、又は、主階床より下方にある救出階候補が検索により見つかっておりかつ主階床より上方にある救出階候補が検索により見つからなかったということなので、ステップS41へと進んで、救出階決定手段12は、下方向の救出階候補である(主階床−X)の階床番号に対応する階床を救出階に設定する。そして、ステップS46へと至って一連の救出階の設定は終了し、図2のフローへと戻る。
一方、ステップS40の確認において、下方向検索用カウンタXの値が0より大きくかつこの下方向検索用カウンタXの値が上方向検索用カウンタYの値以下であるという条件、及び、下方向検索用カウンタXの値が0より大きくかつ上方向検索用カウンタYの値が0であるという条件のいずれもが満たされないことが確認された場合には、ステップS42へと移行する。
この、ステップS42においては、救出階決定手段12は、上方向検索用カウンタYの値が0より大きくかつこの上方向検索用カウンタYの値が下方向検索用カウンタXの値より小さいか否か(0<Y<Xであるか否か)、又は、上方向検索用カウンタYの値が0より大きくかつ下方向検索用カウンタXの値が0であるか否か(Y>0かつX=0であるか否か)について確認を行う。
この確認において、上方向検索用カウンタYの値が0より大きくかつこの上方向検索用カウンタYの値が下方向検索用カウンタXの値より小さい、又は、上方向検索用カウンタYの値が0より大きくかつ下方向検索用カウンタXの値が0であることが確認された場合には、主階床より上方にある救出階候補が検索により見つかっておりかつこの上方向の救出階候補と主階床との間の階数差の方が下方向の救出階候補と主階床との間の階数差よりも少なく上方向の救出階候補の方がより主階床に近い、又は、主階床より上方にある救出階候補が検索により見つかっておりかつ主階床より下方にある救出階候補が検索により見つからなかったということであるので、ステップS43へと進んで、救出階決定手段12は、上方向の救出階候補である(主階床+Y)の階床番号に対応する階床を救出階に設定する。そして、ステップS46へと至って一連の救出階の設定は終了し、図2のフローへと戻る。
一方、ステップS42の確認において、上方向検索用カウンタYの値が0より大きくかつこの上方向検索用カウンタYの値が下方向検索用カウンタXの値より小さいという条件、及び、上方向検索用カウンタYの値が0より大きくかつ下方向検索用カウンタXの値が0であるという条件のいずれもが満たされないことが確認された場合には、ステップS44へと移行する。
この場合においては、下方向検索用カウンタXの値が0であり、かつ、上方向検索用カウンタYの値も0であって、下方向及び上方向ともに救出階候補がない、すなわち、(誤操作や誤設定等の要因により)当該建物の全階床がサービスカット階となっているということであるので、救出階決定手段12は、フェイルセーフとして特定階である主階床を救出階として再設定する。
そして、ステップS46へと進み、フェイルセーフ機能が働いてサービスカット階である主階床(特定階)が救出階に設定されたことを管理人に報知すべく、救出運転手段13は監視盤発報手段14へと監視盤警報ブザー7を鳴動させるよう指令を出力し、この指令を受けた監視盤発報手段14は、この指令に基づいて監視盤5に設けられた監視盤警報ブザー7の発報動作の制御を行って監視盤警報ブザー7が発報する。その後、ステップS46へと至って一連の救出階の設定は終了し、図2のフローへと戻る。
なお、ここでは、下方向検索用カウンタXの値が0より大きく、かつ、この下方向検索用カウンタXの値が上方向検索用カウンタYの値以下である(0<X<=Yである)場合において、下方向の救出階候補である(主階床−X)の階床番号に対応する階床を救出階に設定し(ステップS40及びS41)、上方向検索用カウンタYの値が0より大きく、かつ、この上方向検索用カウンタYの値が下方向検索用カウンタXの値より小さい(0<Y<X)場合には、上方向の救出階候補である(主階床+Y)の階床番号に対応する階床を救出階に設定した(ステップS42及びS43)。
換言すれば、下方向の救出階候補と上方向の救出階候補とが同じ階数だけ主階床から離れている場合には、上方向の救出階候補ではなく下方向の救出階候補を救出階に設定した。
この点については、下方向検索用カウンタXの値が0より大きく、かつ、この下方向検索用カウンタXの値が上方向検索用カウンタYの値より小さい(0<X<Yである)場合において、下方向の救出階候補である(主階床−X)の階床番号に対応する階床を救出階に設定し、上方向検索用カウンタYの値が0より大きく、かつ、この上方向検索用カウンタYの値が下方向検索用カウンタXの値以下である(0<Y<=X)場合に、上方向の救出階候補である(主階床+Y)の階床番号に対応する階床を救出階に設定するようにしてもよい。
換言すれば、下方向の救出階候補と上方向の救出階候補とは同じ階数だけ主階床から離れている場合には、下方向の救出階候補ではなく上方向の救出階候補を救出階に設定するようにしてもよい。
このようにすることで、下方向の救出階候補と上方向の救出階候補とが同じ階数だけ主階床から離れている場合には、主階床より上方の階床が救出階に設定されるため、救出階において救出された乗客は、階段を下ることにより主階床へと到達して建物の外部へと出ることができる。
従って、同距離の主階床より下方の階床が救出階に設定され、救出された乗客が階段を上って主階床へと移動しなければならない場合と比較して、容易かつ迅速に主階床へと到達することが可能である。
以上のように構成されたダブルデッキエレベーターの制御装置は、救出階決定手段により、予め定めた特定階を救出運転における救出階に決定し、ダブルデッキの乗りかごの上かご及び下かごのうちいずれか一方のかごを閉鎖して他方のかごのみを用いて行うシングル運転中に閉鎖された一方のかご内に乗客を検出した場合には、救出運転手段により、救出階決定手段が決定した救出階に一方のかごを停止させ戸開させて、乗客を救出する救出運転を行うものである。
そして、救出階決定手段は、当該建物の各階床についてサービスカットされて停止不能なサービスカット階であるか否かを判定するサービスカット階判定手段により、特定階がサービスカット階であると判定された場合には、サービスカット階判定手段によりサービスカット階でないと判定された階床のうち特定階から最も近い階床を救出階に決定する。
このため、シングル運転時に閉鎖された方の非サービスかご内に閉じ込められてしまった乗客を適切な階床において救出することができる。
また、救出階決定手段は、下方向の救出階候補と上方向の救出階候補とが同じ階数だけ主階床から離れており、サービスカット階でない階床のうち特定階から最も近い階床が複数(2つ)ある場合には、これらの階床のうち特定階より上方の階床を救出階に決定するため、救出階において救出された乗客は階段を下ることにより主階床へと到達して建物の外部へと出ることができ、同距離の主階床より下方の階床が救出階に設定されて救出された乗客が階段を上って主階床へと移動しなければならない場合と比較して、容易かつ迅速に主階床へと到達することが可能である。
さらにまた、救出階決定手段は、サービスカット階判定手段により特定階を含む当該建物の全ての階床がサービスカット階であると判定された場合には特定階を救出階に決定するため、誤操作や誤設定等の要因により当該建物の全ての階床がサービスカット階となっている場合に、救出階が見つからずに非サービスかご内の乗客を救助することができないという事態を未然に防止することができる。
加えて、サービスカット階判定手段により特定階を含む当該建物の全ての階床がサービスカット階であると判定されて、救出階決定手段により特定階が救出階に決定された場合には、報知手段を構成する監視盤発報手段及び監視盤警報ブザーにより、この旨が報知されるため、本来サービスカット階であって救助階となることがない特定階が救助階に決定されたこと、及び、サービスカット階の誤設定等の可能性があることを管理人等に注意喚起することが可能である。
1 乗りかご
1a 上かご
1b 下かご
2 主ロープ
3 釣合い重り
4 巻上機
5 監視盤
6 サービスカット階キースイッチ
7 監視盤警報ブザー
8 エレベーター制御盤
9 かご位置検出手段
10 サービスカット階判定手段
11 乗客検出手段
12 救出階決定手段
13 救出運転手段
14 監視盤発報手段

Claims (3)

  1. エレベーターの昇降路内に昇降自在に配置され、昇降方向に連結された上かご及び下かごからなるダブルデッキの乗りかごを有し、
    前記上かご及び前記下かごのうちいずれか一方のかごを閉鎖して他方のかごのみを用いて行うシングル運転中に、閉鎖された前記一方のかご内に乗客を検出した場合に、前記乗客を救出する救出運転を行うダブルデッキエレベーターの制御装置であって、
    予め定めた特定階を、前記救出運転における救出階に決定する救出階決定手段と、
    前記救出階決定手段が決定した前記救出階に、前記一方のかごを停止させて戸開させる前記救出運転を行う救出運転手段と、
    当該エレベーターが設置された建物の各階床について、サービスカットされて停止不能なサービスカット階であるか否かを判定するサービスカット階判定手段と、を備え
    前記救出階決定手段は、前記サービスカット階判定手段により前記特定階がサービスカット階であると判定された場合に、前記サービスカット階判定手段によりサービスカット階でないと判定された救出階候補のうち前記特定階から最も近い階床を前記救出階に決定するとともに、前記特定階から上方向に最も近い前記救出階候補と前記特定階から下方向に最も近い前記救出階候補とが同じ階数だけ前記特定階から離れている場合には、前記特定階から上方向に最も近い前記救出階候補を前記救出階に決定することを特徴とするダブルデッキエレベーターの制御装置。
  2. 前記救出階決定手段は、前記サービスカット階判定手段により前記特定階を含む前記建物の全ての階床がサービスカット階であると判定された場合には、前記特定階を前記救出階に決定することを特徴とする請求項に記載のダブルデッキエレベーターの制御装置。
  3. 前記サービスカット階判定手段により前記特定階を含む前記建物の全ての階床がサービスカット階であると判定されて、前記救出階決定手段により前記特定階が前記救出階に決定された場合に、この旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載のダブルデッキエレベーターの制御装置。
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