JPH06165833A - 二重天井用避難装置 - Google Patents

二重天井用避難装置

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JPH06165833A
JPH06165833A JP34351992A JP34351992A JPH06165833A JP H06165833 A JPH06165833 A JP H06165833A JP 34351992 A JP34351992 A JP 34351992A JP 34351992 A JP34351992 A JP 34351992A JP H06165833 A JPH06165833 A JP H06165833A
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ladder
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frame
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Masao Kato
正男 加藤
Toshifumi Okado
利文 岡戸
Tetsuya Fujitani
哲也 藤谷
Nobuyoshi Ooba
伸悦 大場
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Naka Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 階下側から下方蓋及び上方蓋を開放すると共
に、梯子を伸長可能にして、階下側から階上側への避難
やの救援活動を可能にする。 【構成】 床、ベランダ等のスラブ1とその階下側の天
井2に設けられた開口部1a,2aに、上面に上方蓋5
を有する上部枠3と、下面に下方蓋6を有する下部枠4
を取付ける。上部枠3内に折畳まれて収納される梯子7
を、階下の床若しくはその付近まで伸長可能にする。緩
降器8によって梯子7を引上げ収納可能に形成する。上
部枠3と下部枠4内に、下方蓋6に取付けられて下方蓋
6の自由端部を係脱可能に係止する下方蓋操作部と、上
方蓋5に取付けられて下方蓋操作部と連動されて、上方
蓋5の開放動作の際のみ上方蓋5と係合する上方蓋開放
動作伝達部50を有する下方蓋開放機構20を設ける。
緩降器8の開放レバー8bに連結する梯子伸長用チェー
ン30を下方蓋6の開放に伴って階下へ降下可能に形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は二重天井用避難装置に
関するもので、更に詳細には、床、ベランダ等のスラブ
とその階下側の天井に設けられた開口部に取付けられて
上方及び下方から梯子を伸長降下可能にした二重天井用
避難装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、床、ベランダ等のスラブとその
階下側の天井との間に間隔を有する二重天井に使用され
る避難装置として、床、ベランダ等のスラブとその階下
側の天井にそれぞれ設けられた開口部に取付けられる上
部枠及び下部枠と、これら上部枠及び下部枠にそれぞれ
枢着される上方蓋及び下方蓋と、上記上部枠内に折畳ま
れて収納されると共に上記上方蓋及び下方蓋が開かれた
とき、階下の床若しくはその付近まで伸長する例えばパ
ンタグラフ式の梯子を具備するものが知られている。こ
のように構成される二重天井用避難装置を小型にするた
めに、梯子を収納する上部枠の外形を小さくすることは
可能であるが、伸長された梯子の昇り降りを容易にする
ためには梯子を傾斜させる必要がある。したがって、上
部枠の開口に対して下部枠の開口を大きくする必要があ
る。
【0003】ところで、上記のように構成される避難装
置は、プライバシーを考慮して一般に上方蓋の開放に伴
って下方蓋が開放する連動式の構造となっており、階下
からの操作によって下方蓋を開放することができない構
造となっている。したがって、例えば地下室等の階下側
から階上側への避難や救援者の階下側からの救援活動が
十分に行えないという問題があった。
【0004】この問題を解決する手段として、例えば、
下部枠の内側面に枢着される回転アームの一端に開放用
引手を取付けると共に、他端を上方蓋に係合させ、そし
て、開放用引手を引き下げることにより、階下側から上
方蓋を開放すると共に、下方蓋を開放して、梯子を降下
させる構造のものが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
下方蓋開放機構を具備する避難装置においては、下方蓋
の開放に伴って梯子を降下させなければならないため、
梯子が下方蓋の上面に載置されて自重により降下するも
のに限られ、下方蓋の上に載置されずに収納される折畳
み式の梯子を有する構造のものには適用できないという
問題があった。また、階下側から上方蓋と下方蓋とを同
時に開放するため、かなりの力を必要とし、迅速な救援
活動に支障をきたす虞れもあった。特に上部枠と下部枠
との開口が相違する構造のものにおいては、下部開放機
構の一部に例えばチェーン等の索条を傾斜させて配設す
るため、構造が複雑になると共に、開口内での梯子の昇
降の邪魔になるという問題もあった。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、階下側から下方蓋及び上方蓋を開放すると共に、梯
子を伸長可能にし、かつ構造を簡単にした二重天井用避
難装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の二重天井用避難装置は、床、ベランダ等
のスラブに取付けられて、上面に上方蓋を有する上部枠
と、上記スラブの階下側の天井に設けられた開口部に取
付けられて、下面に下方蓋を有して上記上部枠と連通さ
れる下部枠と、上記上部枠内に折畳まれて収納されると
共に、階下の床若しくはその付近まで伸長する梯子と、
上記梯子を引上げ収納する梯子収納具と、上記上方蓋に
取付けられて下方蓋の自由端部を係脱可能に係止する下
方蓋操作部と、上記上方蓋に取付けられて下方蓋操作部
と連動されて、上方蓋の開放動作のみ上方蓋と係合する
上方蓋開放動作伝達部を有する下方蓋開放機構と、上記
梯子収納具の梯子収納解除部と連結して梯子を階下へ垂
下する梯子伸長手段とを具備するものである。
【0008】この発明において、上記梯子収納具を、梯
子の伸長降下速度を制御する緩降機能を具備する緩降器
にて形成する方が好ましい。
【0009】また、上記下方蓋開放機構に、階下側に突
出する開放操作部を具備する方が好ましい。
【0010】
【作用】上記のように構成されるこの発明の避難装置に
よれば、上方蓋を開放することにより、下方蓋開放機構
の上方蓋開放動作伝達部が係合して動作し、これに伴っ
て下方蓋開放機構と下方蓋の自由端部との係止状態が解
かれて下方蓋が開放し、梯子収納具の梯子収納解除部を
解除することによって梯子を伸長降下することができ
る。また、階下側から下方蓋開放機構を操作することに
より、下方蓋開放機構と下方蓋の自由端部との係止状態
が解かれて下方蓋が開放し、梯子伸長手段によって梯子
収納具の梯子収納解除部の係合を解除することにより、
梯子を伸長降下することができる。したがって、階下側
から梯子を伸長降下して階下側から階上側への避難や救
援活動を行うことができる。
【0011】また、梯子収納具を梯子の伸長降下速度を
制御する緩降機能を具備する緩降器にて形成することに
より、梯子の伸長降下速度を緩やかに行うことができ、
特に階下側からの梯子伸長操作を安全にすることができ
る。
【0012】また、下方蓋開放機構に、階下側に突出す
る開放操作部を設けることにより、階下側から容易に下
方蓋を開放すると共に、上方蓋を開放して、避難や救援
活動を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。
【0014】図1はこの発明の避難装置の使用状態の斜
視図、図2は図1の要部の拡大断面斜視図、図3は梯子
の収納状態の側断面図、図4及び図5はそれぞれ使用状
態の概略側断面図及び概略正断面図が示されている。
【0015】この発明の避難装置は、床、ベランダ等の
スラブ1に穿設された開口部1aと、スラブ1の階下側
の天井2に設けられる開口部2aにそれぞれ上部枠3と
下部枠4とを取付けると共に、これら上部枠3及び下部
枠4にそれぞれ上方蓋5及び下方蓋6を開閉可能に枢着
してなり、上部枠3内に、階下の床若しくはその付近ま
で伸長するパンタグラフ式梯子7を折畳んで収納すると
共に、この梯子7の伸長降下速度を制御すると共に梯子
を引上げ収納する梯子収納具を構成する緩降器8を配設
してなる。そして、更に、避難装置には、上下部枠3,
4内に設けられる下方蓋開放機構20と、緩降器8の梯
子収納解除部に連結する梯子伸長手段30が具備されて
いる。この場合、上部枠3が取付けられる開口部1aに
対して下部枠4が取付けられる開口部2aが大きく形成
されており、これら上部枠3と下部枠4との間には下方
が拡開する段付箱状の接続筐体9が配設されている。
【0016】上記梯子7は、複数の縦桟7a,7a…を
パンタグラフ式に枢着した一対の伸縮体7c,7c間に
複数の足踏み用の横桟7b,7b…を適宜間隔をおいて
横架し、かつ上部枠3内に折畳まれて収納されると共
に、階下の床若しくはその付近まで伸長し得るようにな
っている。また、下部側の縦桟7aの間に横架された横
杆7dと緩降器8の巻取ドラム(図示せず)との間には
巻上用ワイヤ10が繋着されている。
【0017】上記上部枠3は、図2に示すように、上端
に外向きの上部フランジ3aを有し、かつ下端には外向
きのL形状の下部フランジ3bを折曲した4個の側壁部
材3cを方形状に枠組みしてなり、上部フランジ3aの
上方に断面ほぼクランク状の上枠部材3dを装着した構
造となっている。また、梯子取付側の側壁部材3cの内
側面には固定ボルト11aとナット11bをもって取付
具12が固着され、この取付具12のブラケット12a
に梯子7の最上部の縦桟7aの上端部が枢支ボルト7e
によって回転可能に枢支されている。この取付具12を
固着する場合に、予め折畳まれた梯子7を取付具12に
取付けておくことにより、取付具12の固着作業と同時
に梯子7の取付を行うことができる。なお、取付具12
のブラケット12aには梯子7の最上部の縦桟7aを当
接支持する傾斜支持片12bが切起こされ、かつ下端部
側には伸長した梯子7の傾斜状態を維持するための案内
部材13が枢支ピン12cをもって枢着されている。ま
た、上部枠3の側壁部材3cの外側面にはL字状のアン
カ部材3eがスポット溶接等によって固着されている。
【0018】上記上方蓋5は、上部枠3の左右側壁部材
3cに取付けられたリンク機構14によって開閉可能に
取付けられ、開放された状態でほぼ垂直に起立保持され
るようになっている。この上方蓋5のほぼ中央内側面に
は手掛部5aが固設されており、また、上方蓋5の自由
端側の内側面の一側には後述するように下方蓋開放機構
20に係合する上方蓋係止片25が回転可能に垂下され
ている。
【0019】上記下部枠4は、スラブ1の下面に垂下さ
れる吊持ボルト40によって吊持された状態で天井開口
部2aに取付けられている。この場合、スラブ1の下面
に植設されるアンカーボルト41をもって固定されるブ
ラケット42に溶接等によって固着された吊持ボルト4
0を下部枠4の対向する両側の4箇所に突設されたブラ
ケット4aにナット43をもって固定することによって
下部枠4が取付られる。また、下部枠4と下方蓋6との
間にはステーダンパ15が架設されており、このステー
ダンパ15によって下方蓋6の開放動作が制御されるよ
うになっている。また、下方蓋6と上部枠3との間には
開放された下方蓋6を閉じる際に引上げるための引上げ
チェーン16が連結されている。
【0020】上記緩降器8は、図2及び図5に示すよう
に、巻上用ワイヤ10の巻取ドラムと同軸上に公知のブ
レーキ機構を具備すると共に、巻取ドラムと同軸上に装
着された爪車8aに梯子収納解除部である開放レバー8
bが一方向のみに係合し得るラチェット機構を具備して
いる。このように構成される緩降器8において、開放レ
バー8bを押し下げて爪車8aとの係合を解除すること
により、梯子が自重によって伸長降下するが、この際ブ
レーキ機構によって伸長下降速度が制御される。また、
伸長した梯子7を収納するには、図4に示すように、上
部枠3の内側面に取外し可能に配置された巻上ハンドル
17によって巻取ドラムを回転することによって巻上用
ワイヤ10を巻き取って梯子7を収納することができ
る。
【0021】次に、上記下方蓋開放機構20について図
6ないし図10を参照して説明する。下方蓋開放機構2
0は、下部枠4の左右の内側面の対向位置に固着される
アーム取付座29,29にそれぞれ回転軸29aをもっ
て垂直方向に回転可能に枢着される左右片21a,21
bと基片21cとを有するコ字状のアーム21と、この
アーム21の左右片21a,21bから垂下されて下方
蓋6の自由端部の両側から内方に向って突出する突出ピ
ン28を係脱可能に係止する一対の係止片22と、アー
ム21の基片21cの中央に取付けられて垂下する開放
操作用引手23と、上方蓋5の下面に垂下される上方蓋
係止片25の係止面25a上に係脱可能に係合する開放
動作伝達部24と、アーム21の左右片21a,21b
の一方(図では右片21bの場合を示す)と開放動作伝
達部24とを連結する連結棒26とで主要部が構成され
ている。
【0022】この場合、アーム取付座29には、アーム
21の左右片21a,21bの上端と当接する上部スト
ッパー片29bが折曲されると共に、左右片21a,2
1bの下端と係合する下部ストッパー片29cが折曲さ
れており、アーム取付座29とアーム21の右片21b
の先端側との間に張設される引張りばね27によって常
時アーム21の右片21bが上部ストッパー片29bに
当接して水平状態が維持されるようになっている。した
がって、下方蓋6を閉じる際に、突出ピン28が係止片
22の下端に設けられた傾斜案内面22aにずれること
なく当って下方蓋6の収納を確実にすることができる。
【0023】なお、開放操作用引手23は、アーム基片
21cにピン23aをもって枢着されており、下方蓋6
が閉じた状態で下方蓋6の下方に突出するこの開放操作
用引手23の下端部に設けられた係合穴23bに直接フ
ック部材(図示せず)を引掛けてアーム21を回転する
か、あるいは係合穴23bに繋着される開放用チェーン
23cを下方へ引っ張ることによってアーム21を回転
して、係止片22と突出ピン28との係止状態を解除す
ることができる。この開放操作用引手23は、ピン23
aによって取付けられるL字状カバー23dによってピ
ン23aの軸方向の不用意な移動が阻止されている(図
11参照)。なお、開放操作用引手23に開放用チェー
ン23cを繋着する場合には、不使用時に不用意に開放
用チェーン23cが引っ張られて階下側から階上側へ侵
入される虞れがあるので、開放用チェーン23cがいた
ずらされないように天井側に設けた収納ボックス等(図
示せず)内に収納しておく必要がある。
【0024】下方蓋開放機構20に係合する上方蓋係止
片25は、図6ないし図8に示すように、上方蓋5の下
面に固着されたZ状のブラケット25bに回転軸25c
をもって垂直方向に回転可能に枢着されており、下端に
設けられたフック状の係止面25a上に伝達アーム24
の下面が係合し得るようになっている。そして、これら
上方蓋係止片25と伝達アーム24とで上方蓋開放動作
伝達部50が構成されている。
【0025】この場合、伝達アーム24は、上部枠3の
内側面に固着された取付座24aに回転軸24bをもっ
て垂直方向に回転可能に枢着されている。このように上
方蓋係止片25と伝達アーム24とを係合することによ
り、上方蓋5の開放動作の際のみ伝達アーム24が係合
して回転し、連結棒26を介してアーム21を回転して
下方蓋6が開放される。
【0026】なお、上方蓋係止片25の下端には傾斜面
25dが設けられており、この傾斜面25dによって伝
達アーム24を乗越えて確実に上方蓋係止片25が伝達
アーム24に係合し得るようになっている。また、この
上方蓋係止片25はブラケット25bの下部水平片25
eに当接して垂直位置から上方蓋5の外側方向には回転
が阻止されている。更に、上方蓋係止片25の下部側に
はおもり25fが固着されており、このおもり25fに
よって上方蓋5が閉じた際に上方蓋係止片25が自重に
よって垂下し確実に伝達アーム24の下面に係合する。
また、このおもり25fによって上方蓋5が開放した際
に上方蓋係止片25が自重によって確実に図7に示す矢
印方向すなわち上方蓋5の内側方向に回転し得るように
なっている。なお、おもり25fの先端には傾斜当接面
25gが設けられており、上方蓋5が開放して垂直状態
となった際に傾斜当接面25gが上方蓋5の下面に当接
し得るようになっている。
【0027】一方、上記連結棒26は、アーム右片21
bの自由端側に回転軸26aをもって垂直方向に回転可
能に枢支される逆L字状の下部連結板26bの水平片2
6cと、伝達アーム24の自由端側に回転軸26dをも
って垂直方向に回転可能に枢支されるL字状の上部連結
板26eの水平片26fとにねじ結合される連結ボルト
にて形成されている。すなわち、連結棒26の両端部は
上部連結板26e及び下部連結板26bの水平片26
f,26cに設けられた透孔(図示せず)を貫通すると
共に、水平片26f,26cの上下面側に配設されたナ
ット26g,26hにねじ結合されて、スラブ1と天井
2との間の寸法(二重天井間の高さ寸法)に対応して調
節できるようになっている。
【0028】なお、上記実施例では連結棒26の上下端
部をそれぞれナット26g,26hにねじ結合させてい
るが、必ずしも連結棒26の両端部をナット26g,2
6hにねじ結合させる必要はなく、少なくとも一方の端
部をナット26g,26hにねじ結合させるようにして
もよい。
【0029】上記梯子伸長手段30は、緩降器8の爪車
8aに係合する開放レバー8bに一端が連結される梯子
伸長用チェーンにて構成されている。この梯子伸長用チ
ェーン30は梯子の収納時には下方蓋6の上に載置さ
れ、下方蓋6が開放する際に下方に垂下される。したが
って、階下側からこの梯子伸長用チェーン30を引っ張
って開放レバー8bと爪車8aとの係合を解除して梯子
7を伸長降下することができる。
【0030】上記接続筐体9は、図3及び図12に示す
ように、連結ボルト9aをもって上部枠3に連結される
段付箱状の補助枠9bと、この補助枠9bと下部枠4の
各辺間に取付られる4枚の盲パネル9cと、盲パネル9
cの隣接角部を固定するアングル材9dとで構成されて
いる。このように構成される接続筐体9の盲パネル9c
は、下部枠4の内側面に突設されたZ状のパネル受け4
b上に載置され、そして、その上端辺に設けられたスリ
ット9eと補助枠9bの垂下フランジ9fに穿設された
取付孔9gとを貫通する固定ボルト9hに固定ナット9
iをねじ結合することによって取付られる。この場合、
固定ナット9iを取付孔9gに溶接等によって固着して
おき、接続筐体9の内側から固定ボルト9hを締結する
ことによって盲パネル9cを取付ける。なお、固定ナッ
ト9iにかえて取付孔9gをバーリング加工してねじ部
を設けるようにしてもよい。したがって、スラブ1と天
井2との間隔に対応して盲パネル9cを取付けることが
でき、スラブ1と天井2との間の空間から開口部を遮断
することができる。
【0031】なお、下方蓋6の折曲縁6aには梯子7の
昇降の際の擦過による損傷を防止するためのステンレス
鋼製の下方蓋緩衝部材18が取付けられている。
【0032】次に、この発明の避難装置の使用操作及び
格納操作について図13を参照して説明する。
【0033】◎階上側から操作する場合 不使用状態から上方蓋5を開放すると、上方蓋5の開放
動作(矢印A方向)に伴って上方蓋係止片25の係止面
25aが伝達アーム24を引上げ(矢印B方向)、伝達
アーム24の回転に伴って連結棒26が上昇し(矢印C
方向)、アーム21を矢印D方向へ回転する。アーム2
1の回転に伴って係止片22が上昇して突出ピン28と
の係止状態が外れると、矢印Eに示すように、下方蓋6
は自重によって開放する。次に、緩降器8の開放レバー
8bを押し下げて爪車8aとの係合を解除すれば梯子7
が伸長降下され、階下へ避難することができる。
【0034】◎階下側から操作する場合 不使用状態から開放操作用引手23を下方へ引っ張る
と、アーム21が図において時計方向(矢印F方向)に
回転する。アーム21の時計方向の回転に伴って係止片
22が上昇して突出ピン28との係止状態が外れると、
上記操作と同様、矢印Gに示すように、下方蓋6は自重
によって開放する。下方蓋6の開放に伴って梯子伸長用
チェーン30が階下側に垂下するので、この梯子伸長用
チェーン30を引っ張って緩降器8の開放レバー8bと
爪車8aの係合を解けば梯子7が伸長降下される。梯子
7を上って上方蓋5を押し開いて階下側から階上側へ出
ることができ、階下側から階上側への避難や救援活動を
行うことができる。
【0035】なお、アーム21の時計方向(矢印H方
向)の回転に伴って連結棒26が上昇し(矢印G方
向)、伝達アーム24が矢印I方向に回転するが、上方
蓋係止片25とは係合していないので、上方蓋5は閉じ
たままである。
【0036】◎梯子を収納する場合 伸長された梯子7を収納する場合には、まず、階上側か
ら巻上ハンドル17をもって巻取用ドラムを回転して巻
上用ワイヤ10を巻き取って梯子7を引上げる。その
後、引上げチェーン16を手繰って下方蓋6を閉じる
と、突出ピン28は係止片22の傾斜案内面22aに当
って引張りばね27の弾発力に抗して係止片22を押し
退けた後、突出ピン28は係止片22に係止される。そ
して、上方蓋5を閉じれば梯子7の収納操作が完了す
る。
【0037】なお、上記実施例では梯子7がパンタグラ
フ式の場合について説明したが、必ずしも梯子はパンタ
グラフ式のものである必要はなく、例えばテレスコープ
状に伸縮する形式のものであってもよい。また、上記実
施例では上部枠3と下部枠4との間に接続筐体9を配設
した構造について説明したが、必ずしも接続筐体9を配
設する必要はない。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の避難
装置によれば、上記のように構成されているので、以下
のような効果が得られる。
【0039】1)請求項1記載の二重天井用避難装置に
よれば、階下側から下方蓋を開放すると共に、梯子を伸
長降下することができるので、階下側から階上側への避
難や救援活動を可能にすることができる。また、下方蓋
開放機構を収納枠の内側の狭いスペース内に配設するこ
とができるので、避難装置を必要以上に大型にすること
がなく、しかも既設の上、下方蓋連動式のものを容易に
改造することができる。
【0040】2)請求項2記載の二重天井用避難装置に
よれば、梯子収納具を梯子の伸長降下速度を制御する緩
降機能を具備する緩降器にて形成するので、梯子の伸長
降下速度を緩やかに行うことができ、特に階下側からの
梯子伸長操作を安全にすることができる。
【0041】3)請求項3記載の二重天井用避難装置に
よれば、下方蓋開放機構に、階下側に突出する開放操作
部を設けるので、階下側から容易に下方蓋を開放すると
共に、上方蓋を開放することができ、避難や救援活動を
迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の避難装置の使用状態を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の要部の拡大断面斜視図である。
【図3】この発明における梯子の格納状態を示す断面図
である。
【図4】避難装置の使用状態を示す概略側断面図であ
る。
【図5】図4の要部正断面図である。
【図6】この発明における下方蓋開放機構を示す分解斜
視図である。
【図7】この発明における上方蓋と下方蓋開放機構との
係合状態を示す断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】この発明における下方蓋と下方蓋開放機構との
係合状態を示す断面図である。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図である。
【図11】この発明における開放操作用引手の取付状態
を示す断面斜視図である。
【図12】この発明における上部枠、下部枠及び接続筐
体を示す分解斜視図である。
【図13】下方蓋開放機構の動作態様を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 スラブ 1a 開口部 2 天井 2a 開口部 3 上部枠 4 下部枠 5 上方蓋 6 下方蓋 7 梯子 8 緩降器(梯子収納具) 8b 開放レバー(梯子収納解除部) 20 下方蓋開放機構 21 アーム 22 係止片 23 開放操作用引手 24 伝達アーム 25 上方蓋係止片 25a 係止面 26 連結棒 28 突出ピン 30 梯子伸長用チェーン(梯子伸長手段) 50 上方蓋開放動作伝達部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 伸悦 東京都千代田区内幸町一丁目1番1号株式 会社ナカ技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床、ベランダ等のスラブに取付けられ
    て、上面に上方蓋を有する上部枠と、 上記スラブの階下側の天井に設けられた開口部に取付け
    られて、下面に下方蓋を有して上記上部枠と連通される
    下部枠と、 上記上部枠内に折畳まれて収納されると共に、階下の床
    若しくはその付近まで伸長する梯子と、 上記梯子を引上げ収納する梯子収納具と、 上記上方蓋に取付けられて下方蓋の自由端部を係脱可能
    に係止する下方蓋操作部と、上記上方蓋に取付けられて
    下方蓋操作部と連動されて、上方蓋の開放動作のみ上方
    蓋と係合する上方蓋開放動作伝達部を有する下方蓋開放
    機構と、 上記梯子収納具の梯子収納解除部と連結して梯子を階下
    へ垂下する梯子伸長手段とを具備してなることを特徴と
    する二重天井用避難装置。
  2. 【請求項2】 梯子収納具を、梯子の伸長降下速度を制
    御する緩降機能を具備する緩降器にて形成してなること
    を特徴とする請求項1記載の二重天井用避難装置。
  3. 【請求項3】 下方蓋開放機構に、階下側に突出する開
    放操作部を具備することを特徴とする請求項1記載の二
    重天井用避難装置。
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