JPH0725964Y2 - 避難器具装置 - Google Patents

避難器具装置

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JPH0725964Y2
JPH0725964Y2 JP1986176922U JP17692286U JPH0725964Y2 JP H0725964 Y2 JPH0725964 Y2 JP H0725964Y2 JP 1986176922 U JP1986176922 U JP 1986176922U JP 17692286 U JP17692286 U JP 17692286U JP H0725964 Y2 JPH0725964 Y2 JP H0725964Y2
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JP
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wall
evacuation
building
storage box
evacuation equipment
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JP1986176922U
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JPS6384250U (ja
Inventor
維 前田
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城田鉄工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ビルデイングや一般住宅家屋等の外壁高所に
設置され、火災等の緊急時に使用される避難器具装置に
関する。
(従来の技術) 一般に、ビル火災が発生すると、伸縮式梯子自動車や先
端に作業台を備えた屈折式梯子自動車等を現場に投入
し、これによつて消化作業やビル内に閉じ込められてい
る人員の救出作業が行われている。
ところが、現場周辺の道路の幅員が狭い場合には、前記
梯子自動車を投入できず、迅速なる消化作業や救出作業
を行えないのが実情である。
一方、近年ビルの屋上やベランダ等には、火災等の緊急
時に高所から地上へ降り立つことができる各種構造の避
難器具装置が設置されている。
即ち、前記避難器具装置としては、伸縮自在な避難梯子
を格納箱内に収納した構造のものが知られて居り、避難
者は、緊急時に避難梯子を伸縮降下させ、これを伝つて
地上へ避難することができる。
ところで、避難器具装置を使用する場合には、避難者は
通常これが設置されている所まで行つて手元で操作しな
ければならない。
然し乍ら、火の回りが早い場合や怪我をしている場合に
は、避難者は避難器具装置の所まで到達することができ
ず、避難器具装置を使用できないと云う問題があつた。
又、仮令避難者が避難器具装置の所に到達できても、火
災時の精神的動揺により操作を誤つたりして必要時に確
実に使用されない虞れもあつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上記の問題点を解消する為に創案されたもの
であり、その目的は人員の救出作業等を確実且つ迅速に
行えると共に、火災等の緊急時に確実に使用できる避難
器具装置を提供するにある。
(問題点を解決する為の手段) 本考案の避難器具装置は、建物の外壁高所に固定され、
少なくとも前面及び下面が開放可能な格納箱と、格納箱
内に取り付けられ、不使用時には短縮状態で格納箱内に
収納されると共に、使用時には外壁に沿って伸長垂下状
態になる伸縮自在な避難器具と、地上付近の建物外壁に
設けられ、建物近傍の地上から操作できて短縮状態の避
難器具を伸長降下させる操作機構とを具備して成り、前
記避難器具を、上端部が格納箱内に取り付けられた折り
畳み自在な左右の縦材と、縦材の長手方向に適当間隔毎
に設けられ、左右の縦材を連結する横材と、各横材に設
けられ、建物外壁に当接可能な突子とから構成し、又、
前記避難器具に、これを外壁から離間させた状態で伸長
降下させると共に、避難器具に荷重が掛ったときにはそ
の突子が外壁に当接できる附勢手段を設けたことに特徴
がある。
(作用) 而して、火災等が発生した場合、救出者等が建物近傍の
地上から操作機構を操作すると、建物の外壁高所にある
格納箱内から避難器具が外壁に沿つて伸長降下し、垂下
状態になる。
従つて、救出者は、避難器具を伝つて建物の各階に進入
することができ、消化作業や建物内に閉じ込められてい
る人員の救出を行える。又、建物内の人員も避難器具を
伝つて自力で地上に避難することができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図乃至第4図は本考案の実施例に係る避難器具装置
であつて、当該避難器具装置は、格納箱1、避難器具2
及び操作機構3等から構成されている。
前記格納箱1は、少なくとも前面及び下面が開放可能に
構成されて居り、建物の外壁4高所に固定されている。
即ち、前記格納箱1は、後壁5a、後部側壁5b及び後部上
壁5cから成る本体5と、後部側壁5bに蝶番6により回動
自在に枢着され、本体5の前面開口部を覆う前壁7a、前
部側壁7b及び前部上壁7cから成る覆体7と、前壁7a下端
に蝶番8により回動自在に枢着され、本体5及び覆体7
の下面開口部を覆う底壁9等から構成されている。尚、
前部側壁7bの下端には、底壁9を吸着してこれを閉状態
に保持する永久磁石10が固着されている。この永久磁石
10の吸着力は、閉状態の底壁9に下向きの荷重が掛つた
ときに該底壁9が自動的に下方へ回動するように設定さ
れている。又、後部側壁5bと前部側壁7bとの間には、覆
体7を前方へ回動すべく附勢するコイルスプリング11が
介装されている。更に、前部側壁7bの外面には、後述す
る作動アーム28に係合して覆体7を閉状態に保持する係
止鉤12が回動自在に枢着されている。
そして、前記格納箱1は、第5図に示す如く、建物の外
壁4高所で且つ窓の上方位置に固定されて居り、本実施
例では、外壁4の上端部にチヤンネル材13を押えボルト
14で固定すると共に、該チヤンネル材13に取り付け板15
を固着し、該取り付け板15に本体5を取り付けることに
より、外壁4高所に固定される。
前記避難器具2は、伸縮自在に構成されて居り、不使用
時には短縮状態で格納箱1に収納されると共に、使用時
には伸長垂下状態になるように為されている。
即ち、避難器具2は、折り畳み自在な左右の縦材16と、
縦材16の長手方向に適当間隔毎に設けられ、左右の縦材
16を連結する横材17と、各横材17の後面に設けた突子18
とから構成されて居り、縦材16を折り畳んだり或は伸す
ことにより伸縮自在となる。
具体的には縦材16は、複数の縦材片16aの端部同志を枢
結19して折り畳み自在に構成されている。又、横材17
は、縦材16の枢結19点の一つ置き位置に於いてその両端
部が枢着されている。更に、突子18は、平面略U字形状
を呈し、その両端部が縦材16と横材17の枢結19点に枢着
されている。
そして、前記避難器具2は、その上端部20が格納箱1の
後壁5a上端部に固着した掛け金具21に鎖22及び連環23を
介して取り付けられている。
尚、避難器具2は、格納箱1に収納されているときには
保持具24により短縮状態で保持されている。この保持具
24は、各横材17が挿入される略U字状の保持杆24aと、
保持杆24aの両端部に挿通係止される係止板24bとから成
り、保持杆24aは若干量外方へ拡張しようとする弾性力
を備えている。この弾性力により、係止板24bは、これ
を保持杆24a端部に挿通したときに該端部に係止される
ことになる。従つて、避難器具2は、その各横材17を保
持杆24aに挿入し、保持杆24a端部に係止板24bを挿通係
止することにより短縮状態で保持され、係止板24bを保
持杆24aから抜くと、保持状態が解除され、自重により
伸長降下することになる。
又、避難器具2は、これが伸長降下するときにその突子
18が建物の外壁4に衝突しないように適宜の附勢手段に
より格納箱1後壁5aから一定距離だけ離間するように為
されている。本実施例では、この附勢手段には板バネ25
が使用されて居り、その一端部を避難器具2の上端部20
に固定し、その他端部を後壁5aに摺動自在に当接するこ
とにより避難器具2を後壁5aから一定距離だけ離間させ
ることができる。この板バネ25の弾性力は、避難器具2
に避難者の荷重が掛つたときに撓んでその突子18が外壁
4に当接するように設定されている。従つて、避難器具
2は、伸長するときにはその突子18が外壁5aに衝突して
避難器具2や外壁4が破損したりすると云うことがな
く、然も、避難器具2に避難者の荷重が掛つたときには
その突子18が外壁4に当接し、避難器具2の前後方向の
揺動や撓み等が防止されることになる。
一方、前記操作機構3は、建物近傍の地上で操作でき、
短縮状態の避難器具2を伸長降下させるものである。
即ち、操作機構3は、第2図に示す如く、格納箱1の後
部側壁5bの切欠26に挿通され、後壁5aに上下方向へ揺動
自在に枢着27された作動アーム28と、作動アーム28の先
端部と係止板24bとを連結する紐29と、地上近傍の建物
外壁4に設けられ、上下方向へ揺動自在な操作レバー30
aを備えた操作部30と、作動アーム28の基端部と操作レ
バー30aとを連結するワイヤロープ31等から構成されて
居り、操作レバー30aを下方向へ回動すると、ワイヤロ
ープ31により作動アーム28が矢印方向へ回動して係止板
24bを保持杆24aから引き抜き、避難器具2の保持状態が
解除される。又、作動アーム28が矢印方向へ回動する
と、該作動アーム28と係止鉤12の係合も解除され、覆体
7はコイルスプリング11の附勢力により自動的に外方へ
開くことになる。この覆体7の開放は、避難器具2の保
持状態が解除されてから行われる。
尚、第1図及び第2図に於いて、32はチヤンネル材13に
固着したガイドパイプ、33はチヤンネル材13に固着した
持ち手である。
次に、前記避難器具装置の作用について説明する。
常時は、避難器具2が折り畳まれた状態で格納箱1に収
納されている。
而して、火災が発生した場合、地上に居る救出者や既に
避難した者が地上から操作部30の操作レバー30aを回動
すると、ワイヤロープ31、作動アーム28及び紐29を介し
て係止板24bが保持杆24aから引き抜かれ、避難器具2の
保持状態が解除される。このとき、作動アーム28と係止
鉤12の係合も解除される。
避難器具2の保持状態が解除されると、避難器具2は自
重により建物外壁4に沿つて伸長降下し、垂下状態にな
る。尚、避難器具2は、伸長降下するときに底壁9に当
接してこれを自動的に下方へ回動させ、格納箱1の下方
を開放状態にする。又、避難器具2は、板バネ25により
外壁4から離間した状態で伸長する為、伸長時に外壁4
に衝突して破損したりすることもない。更に、覆体7
は、底壁9が開いた後、コイルスプリング11の附勢力に
より外方へ開かれる。
避難器具2が伸長垂下状態になると、救出者等は避難器
具2を伝つて各階に進入し、消化作業や建物内に閉じ込
められている人員の救出を行う。又、建物内の人員も避
難器具2を伝つて自力で地上に避難することができる。
尚、前記格納箱1の構造及び形状等は、上記実施例のも
のに限定されるものではなく、前面及び下面が開放可能
に構成されて居れば、如何なる構造及び形状のものであ
つても良い。
更に、操作機構3の構造及び形状等も、上記実施例のも
のに限定されるものではなく、建物近傍の地上で操作で
き、且つ短縮状態の避難器具2を伸長降下させることが
できれば、如何なる構造及び形状のものであつても良
い。
(考案の効果) 上述の通り、本考案の避難器具装置は、建物の外壁高所
に固定した格納箱に伸縮自在な避難器具を収納し、建物
近傍の地上から操作機構を操作することにより前記避難
器具を伸長降下できる構成とした為、この避難器具装置
を使用すれば、梯子自動車が進入できない場所でも、救
出者は外部から建物の各階に進入でき、建物内の人員の
救出等を確実且つ迅速に行える。
又、本考案の避難器具装置は、安全な地上から操作でき
るので、建物内で操作しなければならない従来の避難器
具装置に比較して確実に使用することができる。その結
果、避難者は、逃げ遅れることなく安全且つ確実に避難
することができる。
更に、避難器具装置の避難器具は、これに設けた附勢手
段によって建物外壁から離間した状態で伸長降下する
為、伸長時に外壁へ衝突して破損したり、或いは外壁を
破損させると云うこともない。
加えて、避難器具装置の避難器具は、これに救出者等の
荷重が掛ったときに外壁へ当接する突子を備えている
為、伸長時に於ける前後方向の撓みや揺動等が防止され
る。その結果、救助者等は安全且つ円滑に避難器具を昇
り降りすることができる。然も、突子によって、横材が
外壁から一定距離離間する為、救出者等は避難器具に手
足を掛け易くなり、より一層円滑に避難器具を昇り降り
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る避難器具装置の側面図、
第2図は第1図のII−II線拡大断面図、第3図は第2図
のIII−III線断面図、第4図は第2図のIV−IV線断面
図、第5図は避難器具装置の建物への取り付け状態を示
す概略正面図である。 1は格納箱、2は避難器具、3は操作機構、4は建物の
外壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の外壁(4)高所に固定され、少なく
    とも前面及び下面が開放可能な格納箱(1)と、格納箱
    (1)内に取り付けられ、不使用時には短縮状態で格納
    箱(1)内に収納されると共に、使用時には外壁(4)
    に沿って伸長垂下状態になる伸縮自在な避難器具(2)
    と、地上付近の建物外壁(4)に設けられ、建物近傍の
    地上から操作できて短縮状態の避難器具(2)を伸長降
    下させる操作機構(3)とを具備して成り、前記避難器
    具(2)を、上端部(20)が格納箱(1)内に取り付け
    られた折り畳み自在な左右の縦材(16)と、縦材(16)
    の長手方向に適当間隔毎に設けられ、左右の縦材(16)
    を連結する横材(17)と、各横材(17)に設けられ、建
    物外壁(4)に当接可能な突子(18)とから構成し、
    又、前記避難器具(2)に、これを外壁(4)から離間
    させた状態で伸長降下させると共に、避難器具(2)に
    荷重が掛ったときにはその突子(18)が外壁(4)に当
    接できる附勢手段を設けたことを特徴とする避難器具装
    置。
JP1986176922U 1986-11-18 1986-11-18 避難器具装置 Expired - Lifetime JPH0725964Y2 (ja)

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JPS6384250U JPS6384250U (ja) 1988-06-02
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ID=31117634

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5435040U (ja) * 1977-08-13 1979-03-07
JPS5929265A (ja) * 1982-08-12 1984-02-16 Canon Inc 像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS6384250U (ja) 1988-06-02

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