JP3790732B2 - 避難梯子装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として二階建て又は三階建ての一般住宅家屋やマンション、小規模ビル等の比較的背の低い建物の外壁高所に設置され、火災等の緊急避難時に建物の高所から地上へ避難する際に使用する避難梯子装置に係り、特に、建物の窓近傍の外壁面や屋上の外壁面、ベランダの外壁面、ベランダの手摺り等に固定した開閉可能な格納箱内に伸縮式の避難用梯子を収納して成る壁面設置型の避難梯子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、二階建て又は三階建ての一般住宅家屋やマンション等の比較的背の低い建物には、火災等の緊急避難時に建物の高所から地上へ避難することができる各種構造の避難器具が設置されている。
【0003】
従来、この種の避難器具としては、例えば図示していないが、対向状に配置された左右のワイヤロープや繊維ロープ等に複数本の横桟を一定間隔毎に取り付け、各横桟に後方へ突出する突子を取り付けたロープ式の避難用梯子が知られている。この避難用梯子は、伸長垂下状態になったときに各突子が建物の外壁面に当接して避難時に於ける避難用梯子の前後方向及び左右方向への揺動を防止するようになっているため、避難者が安全且つ円滑に避難できるようになっている。
【0004】
ところで、前記避難用梯子は、不使用時には室内やベランダ等に設置した格納箱内等に収納されているため、火災等の緊急避難時に避難者が避難用梯子を収納場所から取り出し、これを使用する場所まで持ち運んでセットしなければならなかった。特に、老人や子供では、避難用梯子を所定の位置まで持ち運んでセットするまでにかなりの時間がかかったり、或いはセットの仕方が判らなかったりする虞があった。その結果、この避難用梯子では、素早い避難を行えず、取扱性等に劣ると云う問題があった。
又、建物の構造や避難用梯子をセットする場所によっては、建物の外壁面を利用することができず、伸長垂下状態になった避難用梯子の突子が建物の外壁面に当接しないことがある。この場合、避難用梯子は、伸長垂下状態になったときに宙吊りの状態になるため、避難者が避難用梯子を伝って降下する際に避難用梯子が前後方向や左右方向へ大きく揺動し、避難者が安全且つ円滑に避難できないと云う難点があった。
【0005】
そこで、本願発明者等は、これらの問題を解決するため、持ち運びが不要で簡単に操作でき、然も、迅速に避難することができる壁面設置型の避難梯子装置を開発した。
即ち、この避難梯子装置は、図12乃至図14に示す如く、建物の窓近くの外壁面Wや屋上の外壁面W、ベランダの外壁面W、ベランダの手摺り等に設置されており、建物の外壁面Wに固定された開閉可能な格納箱30と、格納箱30内に収納された伸縮式の避難用梯子31とから構成されている。
【0006】
具体的には、格納箱30は、図12乃至図14に示す如く、後壁30aと、後壁30aの側縁部に蝶番30dを介して水平回動自在に取り付けられ、後壁30aの前面側に取り付けられた避難用梯子31を覆う後面が開放された箱状のカバー体30bと、後壁30aとカバー体30bとの間に設けられ、カバー体30bを閉じた状態に保持するパッチン錠30c等から構成されている。この格納箱30は、複数本のアンカーボルト32a及び袋ナット32b等から成る吊り下げ金具32により建物の窓近傍の外壁面Wに固定されており、カバー体30bが前後方向へ開閉可能となっている。
【0007】
一方、避難用梯子31は、図12及び図13に示す如く、横断面が同一の形状及び大きさに形成された複数枚の縦長板状の柱材33aを前後方向へ重ね合わせて長手方向へ摺動自在とした左右の伸縮柱体33と、左右の伸縮柱体33間に長手方向に沿って一定間隔毎に配設され、両端部が対向する左右の柱材33aの上端部に夫々取り付けられた複数本の横桟34と、左右の伸縮柱体33の各柱材33aを長手方向へ伸縮自在に連結すると共に、伸長状態になった伸縮柱体33の各柱材33aが長手方向へ抜けるのを防止するガイド孔(図示省略)及びボルト・ナットから成る連結機構35等から構成されている。この避難用梯子31は、格納箱30の後壁30aの前面に略鉛直姿勢で取り付けられており、不使用時には短縮状態で格納箱内に収納されていると共に、使用時には自重により伸長垂下状態になるようになっている。
又、避難用梯子31の上端部には、避難用梯子31の伸長降下速度を緩和すると共に、伸長状態の避難用梯子31を短縮状態にする緩降・収納装置36が設けられている。
【0008】
而して、前記避難梯子装置によれば、火災等の緊急避難時に格納箱30のパッチン錠30cを外してカバー体30bを開け、階下の安全を確認してから緩降・収納装置36の操作レバー36aを押して避難用梯子31の短縮保持状態を解除すると、避難用梯子31が自重により伸長降下して建物の外壁面Wに沿って伸長垂下状態となる。
避難用梯子31が建物の外壁面Wに沿って完全に伸長垂下状態になったら、避難者は避難用梯子31の横桟34に手足を掛け、横桟34を握りながら避難用梯子31を伝って高所から地上へ避難する。
【0009】
この避難梯子装置は、予め建物の外壁面Wに設置された定置式であり、然も、格納箱30を開放して緩降・収納装置36の操作レバー36aを押すだけで避難用梯子31が伸長する構造となっているため、持ち運びが不要で操作も簡単であり、避難者が迅速に避難することができる等の利点がある。
又、避難用梯子31は、使用時に一対の伸縮柱体33が伸長垂下状態になって建物の壁面に代わる支持部材となるため、伸縮柱体33によって伸長時に於ける避難用梯子31の前後左右方向の撓みや揺動が防止されて剛体化し、避難者が避難用梯子31を伝って安全且つ円滑に避難することができる等の利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、上述した避難梯子装置に於いては、避難用梯子31を収納する格納箱30のカバー体30bが箱状に形成され、後壁30aの側縁部に水平方向へ回動自在に取り付けられているため、カバー体30bを開けたときにカバー体30bの角部が建物の外壁面Wに衝突し、カバー体30bがあまり開かない構造となっている(図14参照)。即ち、従来の避難梯子装置に於いては、カバー体30bを開けたときにカバー体30bが建物の外壁面Wに対して略垂直姿勢の状態となるため、伸長垂下状態になった避難用梯子31の上端部周囲が完全に開放された状態にならない。その結果、避難者が室内から避難用梯子31に乗り移る際や避難者が避難用梯子31を伝って降下する際にカバー体30bが邪魔になったり、或いはカバー体30bにより視界が遮られたりすることがあり、避難者が避難を円滑且つスムースに行えないと云う問題があった。
特に、強風の際にはカバー体30bが風にあおられて閉じる方向へ回動することもあり、この場合には避難経路の一部が塞がれた格好になるため、前記問題がより助長されることになる。
【0011】
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は開放された格納箱が避難経路を塞ぐことがなく、伸長垂下状態になった避難用梯子の上端部周囲が完全に開放された状態になり、避難者が避難を円滑且つスムースに行えるようにした避難梯子装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明の請求項1の発明は、建物の外壁面に固定された開閉可能な格納箱と、格納箱内に収納され、使用時に建物の外壁面に沿って伸長垂下状態になる避難用梯子とを備えた壁面設置型の避難梯子装置であって、前記格納箱は、建物の外壁面に固定され、避難用梯子が収納される開口として少なくとも前面が開放された展開可能な箱状の本体と、本体に着脱自在に取り付けられ、前記本体の開口を開閉可能に覆う蓋体とから成り、蓋体を本体から取り外したときには箱状の本体が建物の外壁面に沿って展開されるように構成されていることに特徴がある。
【0013】
本発明の請求項2の発明は、箱状の本体が、建物の外壁面に固定された後壁と、後壁の両側縁部に水平回動自在に連結された左右の側壁と、左右の側壁若しくは一方の側壁の下端縁部に上下回動自在に連結された底壁とにより開口として前面及び上面が開放された箱状に形成され、又、蓋体が、本体の左右の側壁に上下方向へスライド自在且つ着脱自在に係止され、前記本体の前面側開口を開閉可能に覆う前壁と、前壁の上端縁部に連設され、前記本体の上面側開口を開閉可能に覆う天井壁とにより側面形状略逆L字形に形成されており、前記本体は、蓋体が本体に取り付けられているときには左右の側壁及び底壁が後壁に対して垂直姿勢となる閉鎖位置を取り、又、蓋体が本体から取り外されたときには左右の側壁及び底壁が建物の外壁面に沿う姿勢となる開放位置を取るように構成されていることに特徴がある。
【0014】
本発明の請求項3の発明は、本体の後壁と左右の側壁との間に、左右の側壁を建物の外壁面に沿うように附勢保持する附勢手段を夫々設けたことに特徴がある。
【0015】
本発明の請求項4の発明は、格納箱に、本体からの蓋体の取り外し及び本体への蓋体の取り付けに連動して底壁を開閉する開閉機構を設け、前記開閉機構は、蓋体が本体に取り付けられて本体の開口を覆っているときには底壁を閉じた状態に保持し、蓋体が本体から取り外されたときには底壁を自重により開放し、蓋体が本体に取り付けられる際には開いている底壁を閉じる方向へ回動させるように構成されていることに特徴がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る避難梯子装置を示し、当該避難梯子装置は、二階建て又は三階建ての一般住宅家屋やマンション等の比較的背の低い建物の外壁高所に設置されており、建物の窓近傍の外壁面Wや屋上の外壁面W、ベランダの外壁面W、ベランダの手摺り等に固定された格納箱1と、格納箱1内に短縮状態で収納されて使用時に建物の外壁面Wに沿って伸長垂下状態となる伸縮式の避難用梯子2とから構成されている。この実施の形態に於いては、避難梯子装置は、建物の窓の下側の外壁面Wに設置されている。
【0017】
前記格納箱1は、図1及び図2に示す如く、建物の外壁面Wに固定され、避難用梯子2が収納される開口として前面及び上面が開放されたステンレス鋼板製の展開可能な箱状の本体3と、本体3に着脱自在に取り付けられ、前記本体3の前面側開口及び上面側開口を開閉可能に覆うステンレス鋼板製の蓋体4とから成り、蓋体4を本体3から取り外したときに箱状の本体3が建物の外壁面Wに沿って展開されるように構成されている。
【0018】
具体的には、本体3は、図3乃至図7に示す如く、建物の外壁面Wに固定される矩形状の後壁3aと、後壁3aの両側縁部にスプリング蝶番5を介して水平回動自在に連結された左右の側壁3bと、左右の側壁3bの下端縁部に夫々平蝶番6を介して上下回動自在に連結された左右の底壁3cとから成り、蓋体4が本体3に取り付けられているときには左右の側壁3b及び底壁3cが後壁3aに対して垂直姿勢となる閉鎖位置(本体3が箱状になっている状態)を取り、又、蓋体4が本体3から取り外されたときには左右の側壁3b及び底壁3cが建物の外壁面Wに沿う姿勢となる開放位置(本体3が展開された状態)を取るように構成されている。
又、本体3の後壁3aと左右の側壁3bとの間には、左右の側壁3bを建物の外壁面Wに沿うように附勢保持する附勢手段5が夫々設けられている。この実施の形態に於いては、附勢手段5は、後壁3aと左右の側壁3bとを水平回動自在に連結するスプリング蝶番5から成る。前記スプリング蝶番5は、後壁3aに対して垂直姿勢にある左右の側壁3bを建物の外壁面Wに沿うように附勢保持するコイルスプリング5aを備えており、従来公知のものと同様構造に構成されている。
更に、左右の側壁3bの前側縁部の鉛直部分には、蓋体4が上下方向へスライド自在且つ着脱自在に係止される横断面形状がL字状のガイド片3dが折り曲げ形成され、又、左右の側壁3bの前側縁部の傾斜部分及び左右の側壁3bの上端縁部には、蓋体4を本体3に取り付けたときに蓋体4に密着して本体3内への雨水や埃等の進入を防止する帯状のシール片3eが外方へ垂直に折り曲げ形成されている。
尚、左右の底壁3cの長さは、左右の底壁3cが後壁3a及び左右の側壁3bに対して垂直姿勢となったとき(底壁3cが閉じたとき)に少しだけ重なり合うように設定されている。
【0019】
一方、蓋体4は、図3乃至図5に示す如く、左右の側壁3bに形成したガイド片3dに上下方向へスライド自在且つ着脱自在に係止され、本体3の前面側開口を開閉可能に覆う略くの字状に折り曲げ形成された前壁4aと、前壁4aの上端縁部に連設され、本体3の上面側開口を開閉可能に覆う天井壁4bと、天井壁4bの上面に固定した取っ手4cとから成り、側面形状が略逆L字形に形成されている。
更に、前壁4aの両側縁部の鉛直部分には、本体3のガイド片3dに上下方向へスライド自在且つ着脱自在に係止される横断面形状がL字状の係止片4dが折り曲げ形成され、又、前壁4aの両側縁部の傾斜部分及び天井壁4bの外周縁部には、蓋体4を本体3に取り付けたときに本体3の左右の側壁3bの上端縁部及び後壁3aの上端縁部を覆って本体3内への雨水や埃等の進入を防止する帯状の折り曲げ片4eが本体3側へ垂直に折り曲げ形成されている。
【0020】
そして、格納箱1には、図3に示す如く、本体3からの蓋体4の取り外し及び本体3への蓋体4の取り付けに連動して底壁3cを開閉する開閉機構7が設けられている。この開閉機構7は、蓋体4が本体3に取り付けられて本体3の前面側開口及び上面側開口を完全に覆っているときには底壁3cを閉じた状態に保持し、又、蓋体4が本体3から取り外されたときには底壁3cを自重により開放し、更に、蓋体4が本体3に取り付けられる際には開いている底壁3cを閉じる方向へ回動させるように構成されている。
【0021】
具体的には、開閉機構7は、図8乃至図10に示す如く、左右の側壁3bのガイド片3d近傍に形成したガイド穴3fに夫々挿通され、一端部が底壁3cの先端部側に連結された適宜長さの左右のワイヤロープ7aと、各ワイヤロープ7aの他端部に夫々連結され、左右の側壁3bに形成したガイド片3d内に上下方向へ摺動自在に収納された球状のワイヤ重し7bと、蓋体4に形成した係止片4dの内方に設けられ、蓋体4の係止片4dを側壁3bのガイド片3dに係止させたときにワイヤ重し7bに係止されてワイヤ重し7bを押し下げるワイヤ重し押し7cと、左右の側壁3bの内面で且つガイド穴3fの近傍に夫々設けられ、ワイヤロープ7aがガイド穴3f内を円滑且つスムースに移動できるようにワイヤロープ7aを案内する円柱状のガイド体7d(丸鋼)とから成り、蓋体4に設けたワイヤ重し押し7cでワイヤ重し7bの位置を変えることによって左右の底壁3cが開閉されるようになっている。
【0022】
而して、前記開閉機構7によれば、蓋体4が本体3に取り付けられているとき(蓋体4の係止片4dが本体3のガイド片3dに係止されて蓋体4により本体3の前面側開口及び上面側開口が完全に閉じられているとき)には、蓋体4に設けたワイヤ重し押し7cによりワイヤ重し7bが完全に押し下げられた状態になっており、これに伴ってワイヤロープ7aが底壁3cを閉じる方向へ引っ張られて左右の底壁3cが閉じた状態に保持され、又、蓋体4を上方へ持ち上げて本体3から取り外すと、ワイヤ重し7bの押圧状態及びワイヤロープ7aの引っ張り状態が解除されると共に、これに伴って左右の底壁3cが自重により下方向へ回動して開放され、更に、本体3の左右の側壁3bをスプリング蝶番5のコイルスプリング5aの附勢力に抗して後壁3aに対して垂直姿勢に保持し、この状態で蓋体4の係止片4dの下端部側を本体3のガイド片3dの上端部側に係止させ、蓋体4を本体3に対して押し下げて本体3へ取り付けて行くと、ワイヤ重し7bがワイヤ重し押し7cにより押し下げられ、これに伴ってワイヤロープ7aが底壁3cを閉じる方向へ引っ張られて開いている左右の底壁3cが閉じる方向へ回動されるようになっている。
尚、ガイド穴3fの位置、ワイヤロープ7aの長さ、ワイヤ重し押し7cの取り付け位置等は、蓋体4が本体3の前面側開口及び上面側開口を完全に閉塞しているときには左右の底壁3cが閉じた状態に保持され、蓋体4が本体3に対して上方へ一定量以上(例えば40cm以上)持ち上げられたらワイヤ重し7bとワイヤ重し押し7cとの係止が外れるように夫々設定されている。
又、左右の側壁3bに形成したガイド穴3fの位置や左右のワイヤロープ7aの長さ等は、左右の底壁3cが閉じる際にタイミングが若干ずれるように設定されている。これによって、左右の側壁3bは、重なり合うようにして閉じることになる。
【0023】
そして、前記格納箱1は、図1に示す如く、建物の窓近傍の外壁面W(窓の下の外壁面W)に吊り下げ金具8により取り付け固定されている。この吊り下げ金具8は、当て板8a、アンカーボルト8b及び袋ナット8cから成り、建物の内壁面に当て板8aを、又、格納箱1の本体3の背面側を建物の外壁面Wに夫々押し当て、アンカーボルト8bを格納箱1の本体3の後壁3a、建物の外壁及び当て板8aを貫通させ、アンカーボルト8bの先端部に袋ナット8cを螺着することによって、格納箱1を建物の外壁面Wに取り付け固定することができる。
【0024】
尚、図1及び図3に於いて、9は一方の側壁3bの内面に設けられ、緩降・収納装置25のハンドル(図示省略)を収納するためのハンドル収納ボックス、10は後壁3aの背面側に設けられた補強用のC型チャンネル材、11は後壁3aの前面側に設けられ、避難用梯子2を本体3内に若干傾斜する姿勢で取り付けるためのC型チャンネル材、12は建物の窓近傍の内壁面に設けられ、避難用梯子2への乗り移りを容易に行えるようにした収納式のステップである。
【0025】
前記避難用梯子2は、左右の伸縮柱体13、複数本の横桟14及び連結機構15等から構成されており、不使用時には格納箱1内に短縮状態で収納され、使用時には展開された格納箱1内から自重により伸長垂下状態になるように構成されている。この実施の形態に於いては、避難用梯子2には実用新案登録第3069071号公報に開示された避難用梯子2が使用されている。
【0026】
即ち、避難用梯子2は、図5乃至図7に示す如く、横断面が同一の形状及び大きさに形成された複数枚の縦長板状の柱材16を前後方向へ重ね合わせて長手方向へ摺動自在とした左右対称状の一対の伸縮柱体13と、左右の伸縮柱体13間に長手方向に沿って一定間隔毎に配設され、両端部が対向する左右の柱材16の上端部に夫々取り付けられた複数本の横桟14と、左右の伸縮柱体13の各柱材16を長手方向へ伸縮自在に連結すると共に、伸長状態になった伸縮柱体13の各柱材16が長手方向へ抜けるのを防止する連結機構15等から構成されている。
【0027】
具体的には、左右の伸縮柱体13を形成する各柱材16は、図6及び図11に示す如く、横桟14が取り付けられる鉛直姿勢の縦長板状の前側耳部16aと、前側耳部16aの一側端に後方へ傾斜する姿勢で連設された鉛直姿勢の縦長板状の傾斜部16bと、傾斜部16bの後端に連設され、前側耳部16aに平行な鉛直姿勢の縦長板状の後側耳部16cとを備えた一定長さのアルミ合金製の押出し型材により形成されており、各柱材16を前後方向へ重ね合わせたときに前側耳部16a同士、傾斜部16b同士及び後側耳部16c同士が夫々重ね合わされると共に、各前側耳部16aの端面及び各後側耳部16cの端面が夫々面一になるように構成されている。
【0028】
各横桟14は、アルミ合金製の角パイプを同一の長さに切断加工することにより形成されており、各横桟14の上面には、滑り止め用の複数本の溝が横桟14の長手方向に沿って形成されていると共に、各横桟14の両端部には、横桟14内へのごみの進入等を防止するプラスチック製のキャップ17が嵌着されている。これらの横桟14は、左右の伸縮柱体13間に伸縮柱体13の長手方向に沿って一定間隔毎に配設されており、一番後側に位置する柱材16(最上段の柱材16)を除くその他の各柱材16の前側耳部16aの上端部前面と、一番前側に位置する柱材16(最下段の柱材16)の前側耳部16aの下端部前面とにボルト18及びナット19により夫々取り付けられている。
【0029】
連結機構15は、図6及び図11に示す如く、各柱材16(一番前側に位置する柱材16を除く)の前側耳部16aに形成されたガイド孔15aと、各横桟14(最下段の横桟14を除く)の両端部及び各柱材16(一番後側に位置する柱材16を除く)の前側耳部16aに前面側から挿通支持され、先端部が前後に隣接する柱材16の後側の柱材16のガイド孔15aに遊嵌状態で挿通された複数本のボルト15bと、各ボルト15bの先端部に螺着され、ボルト15bを抜け止めすると共に柱材16のガイド孔15aに沿って摺動自在な複数個の丸ナット15cとから構成されている。
【0030】
尚、図6及び図11に於いて、20は各伸縮柱体13の最上段の柱材16の上端部に取り付けられた支持ケース、21は最上段の柱材16及び支持ケース20に取り付けられた梯子吊り下げ金具、22は対向する各柱材16の後側耳部16cの下端部に固定された細長い帯状の金属板により形成された補強片、23は各柱材16(一番後側に位置する柱材16を除く)の後側耳部16cの上端部に取り付けられ、直ぐ後側に位置する柱材16の後側耳部16cに摺動自在に係止される係止片である。
【0031】
そして、前記避難用梯子2には、避難用梯子2の伸長降下速度を緩和すると共に、伸長状態の避難用梯子2を短縮状態にする緩降・収納装置25が設けられており、この緩降・収納装置25には、従来公知のものが使用されている。この実施の形態に於いては、緩降・収納装置25には、実公平4−20456号公報の第1図乃至第4図に開示された緩降装置や実公昭60−11280号公報の第7図及び第8図に開示された緩降装置、実公平6−16159号公報の第4図及び第5図に開示された緩降装置が使用されている。
この緩降・収納装置25によれば、避難用梯子2が短縮状態のときに緩降・収納装置25の操作レバー25aを押すと、避難用梯子2の短縮保持状態が解除されて避難用梯子2が自重により伸長降下すると共に、そのときの伸長降下速度が緩和されるようになっている。又、緩降・収納装置25の回転軸25bにハンドル(図示省略)を嵌合し、ハンドルにより回転軸25b及びリール(図示省略)を回すと、リールにワイヤロープ25cが巻き取られ、これに伴って避難用梯子2が順次短縮して行くようになっている。
【0032】
又、避難用梯子2は、格納箱1の後壁3aの前面側に吊り下げ金具8のアンカーボルト8b等により略鉛直姿勢で固定されている。このとき、避難用梯子2は、格納箱1の後壁3aに設けたC型チャンネル材11により若干傾斜する姿勢で後壁3aに取り付けられており、避難用梯子2が伸長垂下状態になったときにこれに若干の傾斜角度を与え、避難者が降下し易いように工夫されている。
【0033】
次に、火災等の緊急避難時に前記避難梯子装置を用いて避難する場合について説明する。
先ず、避難者は、火災等の緊急避難時に避難梯子装置が設置されている窓の近くまで行き、格納箱1の蓋体4の取っ手4cをしっかり握り、蓋体4を真上に持ち上げて室内に取り込む。蓋体4を本体3に対して一定量持ち上げると、開閉機構7により閉鎖位置に保持されていた左右の底壁3cが自重により閉鎖位置から開放位置へ開放される(図4参照)。又、蓋体4が本体3から外れた時点で左右の側壁3bがスプリング蝶番5(附勢手段)により閉鎖位置から開放位置へ水平回動する(図5参照)。これによって、本体3は、同一平面状に展開された状態となり、建物の外壁面Wに沿う姿勢となる。
【0034】
次に、避難者は、階下に人がいないことを確認してから、緩降・収納装置25の操作レバー25aを押す。そうすると、避難用梯子2の短縮保持状態が解除され、避難用梯子2が自重により伸長降下して略伸長垂下状態となる(図6及び図7参照)。このとき、避難用梯子2は、緩降・収納装置25よりその伸長降下速度が緩和されるため、伸長降下時に衝撃荷重を受けると云うことがなく、良好且つ円滑に伸長することになる。
【0035】
避難用梯子2が建物の外壁面Wに沿って完全に伸長垂下状態になったら、避難者は避難用梯子2の横桟14に手足を掛け、横桟14を握りながら避難用梯子2を伝って高所から地上へ避難する。
このとき、格納箱1の本体3が展開されて建物の外壁面Wに沿う姿勢となっているため、避難者が室内から避難用梯子2に乗り移る際や避難者が避難用梯子2を伝って降下する際に格納箱1が邪魔になったり、或いは格納箱1により視界が遮られたりすると云うことがなく、避難者が避難を円滑且つスムースに行えることになる。
又、避難梯子装置が避難経路である窓の近傍等に予め設置されているため、火災等の避難時に避難者が避難梯子装置を持ち運んでセットしたりする必要がなく、迅速に避難することができる。
【0036】
尚、上記実施の形態に於いては、避難梯子装置を建物の窓近傍の外壁面Wに設置するようにしたが、他の実施の形態に於いては、避難梯子装置を建物の屋上の外壁面Wやベランダの外壁面W、ベランダの手摺り等に設置するようにしても良い。
【0037】
上記実施の形態に於いては、左右の側壁3bの下端部に底壁3cを夫々上下回動自在に連結し、左右の底壁3cで格納箱1の下面側開口を開閉するようにしたが、他の実施の形態に於いては、左右の側壁3bの何れか一方の側壁3bの下端部に底壁3cを上下回動自在に連結し、一枚の底壁3cで格納箱1の下面側開口を開閉するようにしても良い。この場合には、開閉機構7の一方のワイヤロープ7a等を省略することができる。
【0038】
上記実施の形態に於いては、左右の側壁3bを建物の外壁面Wに沿うように附勢保持する附勢手段5にスプリング蝶番5を使用するようにしたが、他の実施の形態に於いては、左右の側壁3bを平蝶番6を介して後壁3aに水平回動自在に連結し、後壁3aと左右の側壁3bとの間に別のコイルスプリング(図示省略)を介設して左右の側壁3bを開放位置へ附勢保持するようにしても良い。
【0039】
上記実施の形態に於いては、避難用梯子2には実用新案登録第3069071号公報に開示された避難用梯子2を使用するようにしたが、格納箱1内に収納する避難用梯子2は上記のものに限定されるものではなく、例えば特許2001−262796に開示された構造の避難用梯子2を格納箱1内に収納するようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】
上述の通り、本発明の避難梯子装置は、避難用梯子を収納する格納箱が、開口として少なくとも前面が開放された展開可能な箱状の本体と、本体に着脱自在に取り付けられて前記本体の開口を開閉可能に覆う蓋体とから成り、蓋体を本体から取り外したときに箱状の本体が建物の外壁面に沿う姿勢で展開されるように構成されているため、火災等の緊急避難時に開放された格納箱が避難経路を塞ぐと云うことがなく、伸長垂下状態になった避難用梯子の上端部周囲が完全に開放された状態になる。その結果、避難者が室内から避難用梯子に乗り移る際や避難者が避難用梯子を伝って降下する際に格納箱が邪魔になったり、或いは格納箱により視界が遮られたりすると云うことがなく、避難者が避難を円滑且つスムースに行えることになる。
本発明の避難梯子装置は、本体の後壁と左右の側壁との間に左右の側壁を建物の外壁面に沿うように附勢保持する附勢手段を設け、又、格納箱に蓋体の取り外し及び取り付けに連動して底壁を開閉する開閉機構を設けているため、火災等の避難時に避難者が蓋体を持ち上げて本体から取り外すだけで本体が自動的に展開されて建物の外壁面に沿う姿勢となり、取扱性や操作性に優れたものとなる。然も、左右の側壁が附勢手段により建物の外壁面に沿うように附勢保持されているため、本体が展開状態にあるときに強風が吹いても、左右の側壁が風にあおられて閉じる方向へ回動したりすると云うことがなく、本体は展開された状態で確実且つ良好に保持されることになり、避難者が避難する際に邪魔になると云うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る避難梯子装置を建物の窓近傍の外壁面に設置した状態の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る避難梯子装置を示し、(A)は避難梯子装置の正面図、(B)は避難梯子装置の側面図である。
【図3】避難梯子装置の格納箱の斜視図である。
【図4】避難梯子装置の格納箱の蓋体を少し持ち上げた状態を示し、(A)は避難梯子装置の正面図、(B)は避難梯子装置の側面図である。
【図5】格納箱の蓋体を本体から取り外し、本体が展開した状態の避難梯子装置の正面図である。
【図6】格納箱の本体が展開し、避難用梯子が伸長した状態の正面図である。
【図7】格納箱の本体が展開し、避難用梯子が伸長した状態の側面図である。
【図8】格納箱の開閉機構部分を示す部分正面図である。
【図9】格納箱の開閉機構部分を示す横断面図である。
【図10】格納箱の開閉機構部分を示し、底壁が開放された状態の部分正面図である。
【図11】避難用梯子の拡大横断面図である。
【図12】従来の避難梯子装置を建物の窓近傍の外壁面に設置した状態の縦断面図である。
【図13】従来の避難梯子装置を示し、(A)は避難梯子装置の正面図、(B)は避難梯子装置の左側面図、(C)は避難梯子装置の右側面図である。
【図14】従来の避難梯子装置の格納箱が開いた状態の平面図である。
【符号の説明】
1は格納箱、2は避難用梯子、3は本体、3aは後壁、3bは側壁、3cは底壁、4は蓋体、4aは前壁、4bは天井壁、5はスプリング蝶番(附勢手段)、7は開閉機構、Wは建物の外壁面。
Claims (4)
- 建物の外壁面(W)に固定された開閉可能な格納箱(1)と、格納箱(1)内に収納され、使用時に建物の外壁面(W)に沿って伸長垂下状態になる避難用梯子(2)とを備えた壁面設置型の避難梯子装置であって、前記格納箱(1)は、建物の外壁面(W)に固定され、避難用梯子(2)が収納される開口として少なくとも前面が開放された展開可能な箱状の本体(3)と、本体(3)に着脱自在に取り付けられ、前記本体(3)の開口を開閉可能に覆う蓋体(4)とから成り、蓋体(4)を本体(3)から取り外したときに箱状の本体(3)が建物の外壁面(W)に沿って展開されるように構成されていることを特徴とする避難梯子装置。
- 箱状の本体(3)は、建物の外壁面(W)に固定された後壁(3a)と、後壁(3a)の両側縁部に水平回動自在に連結された左右の側壁(3b)と、左右の側壁(3b)若しくは一方の側壁(3b)の下端縁部に上下回動自在に連結された底壁(3c)とにより開口として前面及び上面が開放された箱状に形成され、又、蓋体(4)は、本体(3)の左右の側壁(3b)に上下方向へスライド自在且つ着脱自在に係止され、前記本体(3)の前面側開口を開閉可能に覆う前壁(4a)と、前壁(4a)の上端縁部に連設され、前記本体(3)の上面側開口を開閉可能に覆う天井壁(4b)とにより側面形状略逆L字形に形成されており、前記本体(3)は、蓋体(4)が本体(3)に取り付けられているときには左右の側壁(3b)及び底壁(3c)が後壁(3a)に対して垂直姿勢となる閉鎖位置を取り、又、蓋体(4)が本体(3)から取り外されたときには左右の側壁(3b)及び底壁(3c)が建物の外壁面(W)に沿う姿勢となる開放位置を取るように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の避難梯子装置。
- 本体(3)の後壁(3a)と左右の側壁(3b)との間に、左右の側壁(3b)を建物の外壁面(W)に沿うように附勢保持する附勢手段(5)を夫々設けたことを特徴とする請求項2に記載の避難梯子装置。
- 格納箱(1)に、蓋体(4)の取り外し及び取り付けに連動して底壁(3c)を開閉する開閉機構(7)を設け、前記開閉機構(7)は、蓋体(4)が本体(3)に取り付けられて本体(3)の開口を覆っているときには底壁(3c)を閉じた状態に保持し、蓋体(4)が本体(3)から取り外されたときには底壁(3c)を自重により開放し、蓋体(4)が本体(3)に取り付けられる際には開いている底壁(3c)を閉じる方向へ回動させるように構成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の避難梯子装置。
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