JPH0733805Y2 - 上部隠蔽式の防煙用遮蔽材の垂下装置 - Google Patents
上部隠蔽式の防煙用遮蔽材の垂下装置Info
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- JPH0733805Y2 JPH0733805Y2 JP1989007585U JP758589U JPH0733805Y2 JP H0733805 Y2 JPH0733805 Y2 JP H0733805Y2 JP 1989007585 U JP1989007585 U JP 1989007585U JP 758589 U JP758589 U JP 758589U JP H0733805 Y2 JPH0733805 Y2 JP H0733805Y2
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- Japan
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- storage case
- curtain
- guide
- hanging
- shielding material
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、部屋の開口部や通路等の上部、例えば天井や
マグサ部内に隠蔽される防煙用遮蔽材の垂下装置に関す
る。
マグサ部内に隠蔽される防煙用遮蔽材の垂下装置に関す
る。
[従来の技術] この種の装置としては、実公昭62−26113号公報に記載
のものが知られている。同公報記載の装置は、「上方よ
り両側のガイドレールに沿って遮蔽板を降下させて防煙
を行うようにした装置において、一対のガイドレールの
上端部を上部ケースの下端開口部の両側にそれぞれ回動
自在に枢着し、遮蔽板を上部ケースに収納した状態で
は、ガイドレールを開口部のマグサ部に水平状態で収納
して、上部ケースに設けたラッチ装置によって支持する
と共に、遮蔽板の降下時には、ラッチ装置より離脱させ
てガイドレールを垂下状態に保持し、さらに水平状態に
おけるガイドレールの下端面に適宜厚さの弾性密閉部材
を固着した」構造のものである。
のものが知られている。同公報記載の装置は、「上方よ
り両側のガイドレールに沿って遮蔽板を降下させて防煙
を行うようにした装置において、一対のガイドレールの
上端部を上部ケースの下端開口部の両側にそれぞれ回動
自在に枢着し、遮蔽板を上部ケースに収納した状態で
は、ガイドレールを開口部のマグサ部に水平状態で収納
して、上部ケースに設けたラッチ装置によって支持する
と共に、遮蔽板の降下時には、ラッチ装置より離脱させ
てガイドレールを垂下状態に保持し、さらに水平状態に
おけるガイドレールの下端面に適宜厚さの弾性密閉部材
を固着した」構造のものである。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記従来装置においては、ガイドレールが、
上端を支点にして部屋の内側に倒れる形式になってお
り、しかもラッチ装置より離脱することで自重等の作用
によって回動垂下するようになっている。
上端を支点にして部屋の内側に倒れる形式になってお
り、しかもラッチ装置より離脱することで自重等の作用
によって回動垂下するようになっている。
したがって、往来する人の上にガイドレールが落下する
おそれがあって危険であると共に、ラッチ装置等、ガイ
ドレールの回動動作を助ける機構が必要であった。
おそれがあって危険であると共に、ラッチ装置等、ガイ
ドレールの回動動作を助ける機構が必要であった。
本考案は、上記事情に鑑み、安全であり、しかも余分な
機構の不必要な遮蔽材の垂下装置を提供することを目的
とする。
機構の不必要な遮蔽材の垂下装置を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の遮蔽材の垂下装置は、部屋の開口部や通路等の
上部に設けられた収納ケースから遮蔽材を引き出して降
下させ、遮蔽材を垂下状態で保持する装置において、 上記収納ケースと上記遮蔽材との左右の両端部間には、
一対のガイド枠がそれぞれ配置されており、 上記一対のガイド枠の各一端が上記収納ケースの両端側
にそれぞれ回動可能に、かつ水平方向へ移動可能に連結
され、 上記一対のガイド枠の各他端が上記遮蔽材の左右の下端
にそれぞれ回動可能に連結されてなるものである。
上部に設けられた収納ケースから遮蔽材を引き出して降
下させ、遮蔽材を垂下状態で保持する装置において、 上記収納ケースと上記遮蔽材との左右の両端部間には、
一対のガイド枠がそれぞれ配置されており、 上記一対のガイド枠の各一端が上記収納ケースの両端側
にそれぞれ回動可能に、かつ水平方向へ移動可能に連結
され、 上記一対のガイド枠の各他端が上記遮蔽材の左右の下端
にそれぞれ回動可能に連結されてなるものである。
この場合、上記遮蔽材として垂幕を用い、該垂幕の下端
に、垂幕が収納ケース内に収納された際上記収納ケース
の開口部を目隠しする重量部材を設け、この重量部材の
左右両端に上記一対のガイド枠の各他端を回動自在に連
結してもよい。
に、垂幕が収納ケース内に収納された際上記収納ケース
の開口部を目隠しする重量部材を設け、この重量部材の
左右両端に上記一対のガイド枠の各他端を回動自在に連
結してもよい。
[作用] 収納ケースに収納された遮蔽材が引き出されて降下する
とき、上記一対のガイド枠は、遮蔽材に連結された各他
端が遮蔽材の降下に伴って下方へ移動する。各他端の下
方への移動により、一対の遮蔽材の各一端が収納ケース
の中央側から左右の両端側へそれぞれ移動する。
とき、上記一対のガイド枠は、遮蔽材に連結された各他
端が遮蔽材の降下に伴って下方へ移動する。各他端の下
方への移動により、一対の遮蔽材の各一端が収納ケース
の中央側から左右の両端側へそれぞれ移動する。
逆に、遮蔽材が上昇して収納ケースに収納されるとき、
上記一対のガイド枠は、遮蔽材に連結された各他端が遮
蔽材の上昇に伴って上方へ移動する。各他端の下方への
移動により、一対の遮蔽材の各一端が収納ケースの左右
の両端側から中央側へそれぞれ移動する。
上記一対のガイド枠は、遮蔽材に連結された各他端が遮
蔽材の上昇に伴って上方へ移動する。各他端の下方への
移動により、一対の遮蔽材の各一端が収納ケースの左右
の両端側から中央側へそれぞれ移動する。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。
る。
この実施例は、遮蔽材として垂幕Mを用いた場合の例で
あり、遮蔽する空間の幅に応じて1幕式、2幕式、多幕
式に設備することができる。2幕式以上の場合は、本実
施例の装置を単に直線状に並べて配備すればよい。第1
図は1幕式の場合、第2図は2幕式の場合をそれぞれ例
示している。
あり、遮蔽する空間の幅に応じて1幕式、2幕式、多幕
式に設備することができる。2幕式以上の場合は、本実
施例の装置を単に直線状に並べて配備すればよい。第1
図は1幕式の場合、第2図は2幕式の場合をそれぞれ例
示している。
第1図〜第5図において符号1で示す部分は、側壁面
2、床面3、及び天壁面4によって区画された部屋の開
口部であり、その開口部1の上部マグサ部5内には、第
6図に示すような収納ケース10(第1図においては図示
略)が設置されている。1幕式の場合は、収納ケース10
は開口部1の全幅に亙って設けられている。また、2幕
式の場合は、2つの収納ケース10を合わせた長さが開口
部1の全幅に合致するように、各収納ケース10が設けら
れている。
2、床面3、及び天壁面4によって区画された部屋の開
口部であり、その開口部1の上部マグサ部5内には、第
6図に示すような収納ケース10(第1図においては図示
略)が設置されている。1幕式の場合は、収納ケース10
は開口部1の全幅に亙って設けられている。また、2幕
式の場合は、2つの収納ケース10を合わせた長さが開口
部1の全幅に合致するように、各収納ケース10が設けら
れている。
以下、全体の概要は第1図〜第5図を参照し、詳細は第
6図〜第9図を参照しながら説明する。
6図〜第9図を参照しながら説明する。
収納ケース10は、第2図、第6図に示すように、天壁面
4から吊り部材6、7によって吊り下げ支持されてい
る。収納ケース10は横長のもので、第6図、第7図に示
すように、内部が上部空間10Aと下部空間10Bとに区分さ
れ、上部空間10Aには、垂幕昇降機構の巻取りドラム11
が収容されている。この巻取りドラム11には、不燃材料
で作られた垂幕Mが巻かれており、収納ケース10の端部
に配備した駆動機構12(第2図参照)によって巻取りド
ラム11を回転させることにより、垂幕Mを自由に上げ下
げできるようになっている。
4から吊り部材6、7によって吊り下げ支持されてい
る。収納ケース10は横長のもので、第6図、第7図に示
すように、内部が上部空間10Aと下部空間10Bとに区分さ
れ、上部空間10Aには、垂幕昇降機構の巻取りドラム11
が収容されている。この巻取りドラム11には、不燃材料
で作られた垂幕Mが巻かれており、収納ケース10の端部
に配備した駆動機構12(第2図参照)によって巻取りド
ラム11を回転させることにより、垂幕Mを自由に上げ下
げできるようになっている。
垂幕Mの引き出し端は、第6図、第7図に示すように、
上部空間10Aと下部空間10Bを仕切る仕切板10Cのスリッ
ト13を通して下方に導出されており、その下端には、垂
幕Mの略全幅に亙る長さを有する断面逆T字状の座板14
が取り付けられている。この座板14は、垂幕Mを下方に
引っ張る重りの役目と、収納ケース10の下端の開口部15
を目隠しする役目を担うもので、底板部14Aが開口部15
に合致する幅に設定されている。また、垂直部14Bが上
方に延びており、この垂直部14Bに、垂幕Mの下端縁が
重ねられて固定されている。
上部空間10Aと下部空間10Bを仕切る仕切板10Cのスリッ
ト13を通して下方に導出されており、その下端には、垂
幕Mの略全幅に亙る長さを有する断面逆T字状の座板14
が取り付けられている。この座板14は、垂幕Mを下方に
引っ張る重りの役目と、収納ケース10の下端の開口部15
を目隠しする役目を担うもので、底板部14Aが開口部15
に合致する幅に設定されている。また、垂直部14Bが上
方に延びており、この垂直部14Bに、垂幕Mの下端縁が
重ねられて固定されている。
また、収納ケース10の下部空間1Bを構成する両側壁10
D、10Dの内面には、それぞれ溝で構成した案内レール1
6、16が設けられている。各側壁10Dの案内レール16は対
称形状に形成されており、第1図に示すように、収納ケ
ース10の長さ方向の両端側にそれぞれ、垂幕Mの幅方向
に延びるように水平に設けられている。各案内レール16
は、第1図、第8図に示すように、収納ケース10の端部
側の部分が下方になだらかに湾曲して行き止まりになっ
ている。
D、10Dの内面には、それぞれ溝で構成した案内レール1
6、16が設けられている。各側壁10Dの案内レール16は対
称形状に形成されており、第1図に示すように、収納ケ
ース10の長さ方向の両端側にそれぞれ、垂幕Mの幅方向
に延びるように水平に設けられている。各案内レール16
は、第1図、第8図に示すように、収納ケース10の端部
側の部分が下方になだらかに湾曲して行き止まりになっ
ている。
一方、本垂下装置には、垂下状態において垂幕Mの左右
両側縁部分に位置するガイド枠17が備えられている。ガ
イド枠17は、垂幕Mの降下動作を案内しかつ垂下状態の
垂幕Mの煽りを防止するためのもので、垂幕Mの表側及
び裏側に、垂幕Mを挟むように配置されている。また、
ガイド枠17は、垂幕Mの表裏に配置されたもの同士が組
になっており、さらにその組が収納ケース10の左右両端
側に対称的に設けられている。
両側縁部分に位置するガイド枠17が備えられている。ガ
イド枠17は、垂幕Mの降下動作を案内しかつ垂下状態の
垂幕Mの煽りを防止するためのもので、垂幕Mの表側及
び裏側に、垂幕Mを挟むように配置されている。また、
ガイド枠17は、垂幕Mの表裏に配置されたもの同士が組
になっており、さらにその組が収納ケース10の左右両端
側に対称的に設けられている。
これらガイド枠17の各一端(垂下時の下端)は、ピン18
によって、上述の座板14の垂直部の左右端(垂幕Mの幅
方向における両端)にそれぞれ回動自在に連結されてい
る。また、各ガイド枠17の他端(垂下時の上端)には、
ガイド車19が取り付けられており、このガイド車19が上
記案内レール16に抜け落ちないように係合されている。
そして、これによりガイド枠17の他端が、案内レール16
に対してスライド自在かつ回動自在に支持されている。
によって、上述の座板14の垂直部の左右端(垂幕Mの幅
方向における両端)にそれぞれ回動自在に連結されてい
る。また、各ガイド枠17の他端(垂下時の上端)には、
ガイド車19が取り付けられており、このガイド車19が上
記案内レール16に抜け落ちないように係合されている。
そして、これによりガイド枠17の他端が、案内レール16
に対してスライド自在かつ回動自在に支持されている。
この場合のピン18とガイド車19との位置関係は、第9図
に示すように、ガイド枠17が垂下状態にあるときに、ガ
イド車19よりピン18の方が外方に位置するように設定さ
れている。これは、ピン18の位置に上向きの力が作用し
た場合、ガイド車19の回りに図中(イ)で示す方向の回
転モーメントを生じさせ、それによりガイド枠17の戻り
動作を円滑にさせるためである。
に示すように、ガイド枠17が垂下状態にあるときに、ガ
イド車19よりピン18の方が外方に位置するように設定さ
れている。これは、ピン18の位置に上向きの力が作用し
た場合、ガイド車19の回りに図中(イ)で示す方向の回
転モーメントを生じさせ、それによりガイド枠17の戻り
動作を円滑にさせるためである。
また、各ガイド枠17の、水平な収納状態のときに上にな
る面(垂下状態のときの外面)には、隙間を塞ぐための
ゴム20が設けられている。このゴム20は、第1図に二点
鎖線で示すように、側壁2に沿ってガイド枠17を垂直に
降ろしたとき、側壁2に密着して側壁2とガイド枠17と
の間の隙間を塞ぐためのものである。なお、2幕式の場
合は、第9図に示すように、このゴム20が互いに密着し
て、隣り合うガイド枠17、17同士の間の隙間を塞ぐ。
る面(垂下状態のときの外面)には、隙間を塞ぐための
ゴム20が設けられている。このゴム20は、第1図に二点
鎖線で示すように、側壁2に沿ってガイド枠17を垂直に
降ろしたとき、側壁2に密着して側壁2とガイド枠17と
の間の隙間を塞ぐためのものである。なお、2幕式の場
合は、第9図に示すように、このゴム20が互いに密着し
て、隣り合うガイド枠17、17同士の間の隙間を塞ぐ。
次に上記のように構成された防煙用垂幕の垂下装置の作
用を説明する。
用を説明する。
通常時、第2図、第3図、第6図、第8図に示すよう
に、垂幕Mは収納ケース10の内部に収納されている。こ
のとき、ガイド枠17の一端側は座板14とともに上方位置
にあり、ガイド枠17の他端側のガイド車19は案内レール
16の内方端にある。そして、ガイド枠17はほぼ水平な姿
勢で収納ケース10内に収まっている。また、座板14は、
収納ケース10の下端開口部15を目隠しし、垂幕Mは勿
論、ガイド枠17も完全に収納ケース10内に隠蔽される。
に、垂幕Mは収納ケース10の内部に収納されている。こ
のとき、ガイド枠17の一端側は座板14とともに上方位置
にあり、ガイド枠17の他端側のガイド車19は案内レール
16の内方端にある。そして、ガイド枠17はほぼ水平な姿
勢で収納ケース10内に収まっている。また、座板14は、
収納ケース10の下端開口部15を目隠しし、垂幕Mは勿
論、ガイド枠17も完全に収納ケース10内に隠蔽される。
この状態から非常時、自動または手動により垂幕駆動機
構12を動作させ巻取りドラム11を下降方向に回転させる
と、座板14の重量に引かれて垂幕Mが徐々に降下する。
また、座板14の降下に伴いガイド枠17の一端のピン18部
が下降する。そして、それに応じてガイド枠17の他端の
ガイド車19が案内レール16に沿って外方に水平移動し、
ガイド枠17は第1図に二点鎖線で示すように、全体とし
て天井と壁の隅に沿うようにして垂下状態に移動する。
そして、最終的には、ガイド車19が第9図に示すように
案内レール16の湾曲部の行き止まり部分まで転がり、ガ
イド枠17が垂直になり、垂幕Mが所定長さ(50〜80セン
チメートル)垂れ下がったところで止まる。第4図、第
5図、第7図、第9図はその垂下状態を示す。
構12を動作させ巻取りドラム11を下降方向に回転させる
と、座板14の重量に引かれて垂幕Mが徐々に降下する。
また、座板14の降下に伴いガイド枠17の一端のピン18部
が下降する。そして、それに応じてガイド枠17の他端の
ガイド車19が案内レール16に沿って外方に水平移動し、
ガイド枠17は第1図に二点鎖線で示すように、全体とし
て天井と壁の隅に沿うようにして垂下状態に移動する。
そして、最終的には、ガイド車19が第9図に示すように
案内レール16の湾曲部の行き止まり部分まで転がり、ガ
イド枠17が垂直になり、垂幕Mが所定長さ(50〜80セン
チメートル)垂れ下がったところで止まる。第4図、第
5図、第7図、第9図はその垂下状態を示す。
上の動作の際、ガイド枠17は、垂幕Mの降下と同じ安全
な速度で垂下位置に至る。またこの動作の途中、垂幕M
はガイド枠17に案内されて安定的に降下する。そして、
垂下状態にされた垂幕Mは、ガイド枠17によってその両
側縁が規制され、煽りが防止された状態で保持され、こ
れにより防煙の役目を果たす。なお、この垂下状態のと
き、ガイド車19が案内レール16の外方端の行き止まり部
分に落ち込んでいるので、ガイド枠17は横に振れること
なく安定した状態に保持される。また、この状態におい
ては、ガイド枠17の側面のゴム20が側壁2に密着した
り、お互い同士相互に密着したりして、垂幕Mの側方に
生じる隙間を塞ぐ。
な速度で垂下位置に至る。またこの動作の途中、垂幕M
はガイド枠17に案内されて安定的に降下する。そして、
垂下状態にされた垂幕Mは、ガイド枠17によってその両
側縁が規制され、煽りが防止された状態で保持され、こ
れにより防煙の役目を果たす。なお、この垂下状態のと
き、ガイド車19が案内レール16の外方端の行き止まり部
分に落ち込んでいるので、ガイド枠17は横に振れること
なく安定した状態に保持される。また、この状態におい
ては、ガイド枠17の側面のゴム20が側壁2に密着した
り、お互い同士相互に密着したりして、垂幕Mの側方に
生じる隙間を塞ぐ。
また、非常事態が解除され、垂幕Mを再び天井部に収納
する場合は、駆動機構12を逆に動作させて巻取りドラム
11を上昇方向に回転させる。すると、垂幕Mが徐々に上
昇し、座板14の上昇に伴いガイド枠17の一端のピン18部
が上昇する。そして、それに応じてガイド枠17の他端の
ガイド車19が案内レール16に沿って内方に水平移動し、
ガイド枠17は第1図に二点鎖線で示すように、全体とし
て天井と壁の隅に沿うようにして水平状態に移動する。
する場合は、駆動機構12を逆に動作させて巻取りドラム
11を上昇方向に回転させる。すると、垂幕Mが徐々に上
昇し、座板14の上昇に伴いガイド枠17の一端のピン18部
が上昇する。そして、それに応じてガイド枠17の他端の
ガイド車19が案内レール16に沿って内方に水平移動し、
ガイド枠17は第1図に二点鎖線で示すように、全体とし
て天井と壁の隅に沿うようにして水平状態に移動する。
この際、前述したように、ピン18の方がガイド車18より
も外方位置にあるので、ピン18に上向きの力が作用した
場合、ガイド車18の回りにガイド枠17を収納位置に戻す
方向の回転モーメントが働き、ガイド車18はスムーズに
水平位置方向に戻る。そして、ガイド枠17が水平にな
り、また座板14も持ち上がって第6図に示すような元の
収納状態になる。
も外方位置にあるので、ピン18に上向きの力が作用した
場合、ガイド車18の回りにガイド枠17を収納位置に戻す
方向の回転モーメントが働き、ガイド車18はスムーズに
水平位置方向に戻る。そして、ガイド枠17が水平にな
り、また座板14も持ち上がって第6図に示すような元の
収納状態になる。
このように、上記装置によれば、ガイド枠17が天井や壁
に沿ってしかも垂幕Mの降下に伴って、垂下位置まで移
動するので、ガイド枠17が往来する人の上に急に倒れる
ようなことがなく安全である。また、垂幕Mの昇降に連
動してガイド枠17が移動するので、ガイド枠17の移動の
ための特別な機構が不要であり駆動系が簡略になる。
に沿ってしかも垂幕Mの降下に伴って、垂下位置まで移
動するので、ガイド枠17が往来する人の上に急に倒れる
ようなことがなく安全である。また、垂幕Mの昇降に連
動してガイド枠17が移動するので、ガイド枠17の移動の
ための特別な機構が不要であり駆動系が簡略になる。
なお、上記実施例においては、遮蔽材として垂幕を用い
た場合を示したが、本考案は剛性の遮蔽板を用いること
もできる。
た場合を示したが、本考案は剛性の遮蔽板を用いること
もできる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の垂下装置においては、遮
蔽材が降下するとき、ガイド枠の一端は収納ケースの中
央側から端部側へ移動し、ガイド枠の他端は遮蔽材の降
下に伴って降下する。この結果、ガイド枠全体は、天井
および側壁にほぼ沿うようにして移動する。したがっ
て、ガイド枠が、往来する人の上に急に倒れるようなこ
とがなく安全である。また、ガイド枠が遮蔽材の昇降動
作に追従して移動するようになっているので、従来例に
おけるラッチ装置等のガイド枠の移動を助ける機構が不
要であり、その分設備が簡略になる。
蔽材が降下するとき、ガイド枠の一端は収納ケースの中
央側から端部側へ移動し、ガイド枠の他端は遮蔽材の降
下に伴って降下する。この結果、ガイド枠全体は、天井
および側壁にほぼ沿うようにして移動する。したがっ
て、ガイド枠が、往来する人の上に急に倒れるようなこ
とがなく安全である。また、ガイド枠が遮蔽材の昇降動
作に追従して移動するようになっているので、従来例に
おけるラッチ装置等のガイド枠の移動を助ける機構が不
要であり、その分設備が簡略になる。
図面は本考案の一実施例の説明図であり、第1図は1幕
式の場合の正面図、第2図は2幕式にした場合の正面図
であり垂幕を収納した状態を示す図、第3図は同状態の
側面図、第4図は垂幕を垂下ろした状態を示す正面図、
第5図は同状態の側面図である。 また、第6図〜第9図は同実施例の装置の要部を拡大し
て示す図であり、第6図は垂幕を収納した状態の側断面
面図、第7図は垂幕を下ろした状態の側面図、第8図は
垂幕同士の合わせ部分の垂幕収納状態の正面図、第9図
は同部分の垂幕垂下状態の正面図である。 M……垂幕、10……収納ケース、14……座板(重量部
材)、16……案内レール、17……ガイド枠、18……ピ
ン、19……ガイド車。
式の場合の正面図、第2図は2幕式にした場合の正面図
であり垂幕を収納した状態を示す図、第3図は同状態の
側面図、第4図は垂幕を垂下ろした状態を示す正面図、
第5図は同状態の側面図である。 また、第6図〜第9図は同実施例の装置の要部を拡大し
て示す図であり、第6図は垂幕を収納した状態の側断面
面図、第7図は垂幕を下ろした状態の側面図、第8図は
垂幕同士の合わせ部分の垂幕収納状態の正面図、第9図
は同部分の垂幕垂下状態の正面図である。 M……垂幕、10……収納ケース、14……座板(重量部
材)、16……案内レール、17……ガイド枠、18……ピ
ン、19……ガイド車。
Claims (2)
- 【請求項1】部屋の開口部や通路等の上部に設けられた
収納ケースから遮蔽材を引き出して降下させ、遮蔽材を
垂下状態で保持する装置において、 上記収納ケースと上記遮蔽材との左右の両端部間には、
一対のガイド枠がそれぞれ配置されており、 上記一対のガイド枠の各一端が上記収納ケースの両端側
にそれぞれ回動可能に、かつ水平方向へ移動可能に連結
され、 上記一対のガイド枠の各他端が上記遮蔽材の左右の下端
にそれぞれ回動可能に連結されていることを特徴とする
上部隠蔽式の防煙用遮蔽材の垂下装置。 - 【請求項2】上記遮蔽材として垂幕が用いられ、該垂幕
の下端には、垂幕が収納ケース内に収納された際上記収
納ケースの開口部を目隠しする重量部材が設けられ、こ
の重量部材の左右両端に上記一対のガイド枠の各他端が
回動自在に連結されていることを特徴とする請求項1記
載の上部隠蔽式の防煙用遮蔽材の垂下装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989007585U JPH0733805Y2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 上部隠蔽式の防煙用遮蔽材の垂下装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989007585U JPH0733805Y2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 上部隠蔽式の防煙用遮蔽材の垂下装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0298958U JPH0298958U (ja) | 1990-08-07 |
JPH0733805Y2 true JPH0733805Y2 (ja) | 1995-08-02 |
Family
ID=31212717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989007585U Expired - Lifetime JPH0733805Y2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 上部隠蔽式の防煙用遮蔽材の垂下装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733805Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5653486Y2 (ja) * | 1977-06-17 | 1981-12-12 | ||
JPS6071235U (ja) * | 1983-10-24 | 1985-05-20 | 三和シヤツター工業株式会社 | 可動式スクリーンの座板装置 |
JPS60106646U (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-20 | 三和シヤツタ−工業株式会社 | 防煙スクリ−ンのガイドレ−ル装置 |
JPS61196759U (ja) * | 1985-05-29 | 1986-12-08 |
-
1989
- 1989-01-27 JP JP1989007585U patent/JPH0733805Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0298958U (ja) | 1990-08-07 |
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