JPH0615620Y2 - パチンコ機の変動入賞装置 - Google Patents

パチンコ機の変動入賞装置

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JPH0615620Y2
JPH0615620Y2 JP1988144047U JP14404788U JPH0615620Y2 JP H0615620 Y2 JPH0615620 Y2 JP H0615620Y2 JP 1988144047 U JP1988144047 U JP 1988144047U JP 14404788 U JP14404788 U JP 14404788U JP H0615620 Y2 JPH0615620 Y2 JP H0615620Y2
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、遊技者に不利な第1状態と遊技者に有利な第
2状態とに変換可能な球受部材を有するパチンコ機の変
動入賞装置に関するものである。
〈従来の技術〉 遊技者に不利な第1状態と遊技者に有利な第2状態とに
変換可能な球受部材を有するパチンコ機の変動入賞装置
は、従来から種々提案されている。従来の変動入賞装置
は、支軸により支承した左右一対の板状球受部材をほぼ
垂直に停止させて球を受け入れない第1状態とし、両球
受部材を逆ハ字状に開いて球を受け入れ易い第2状態に
変換している。そして、球受部材が第2状態に変換して
受け止めた球は、球受部材が第1状態に変換することに
より、或いは球受部材上を転動することにより、凹室内
の棚板上等に流下し、その後凹室内を流下して一般入賞
口又は特別入賞口に入賞する。
また、球受部材が受け入れた球を凹室内に設けた球貯留
部に一時的に貯留するようにしたもの(所謂貯留式変動
入賞装置)も、本出願人により提案されている(例え
ば、実開昭61−63278号公報等)。この貯留式変
動入賞装置は、変動入賞装置内に受け入れた球を一旦球
貯留部に貯留しておき、所定のタイミングでこれらの貯
留球を一括して開放することにより、変動入賞装置内の
特別入賞口に何れかの貯留球が入賞する確率を高め、遊
技者が一層有利な特典を比較的容易に受けられると共
に、短時間に多くの入賞球を発生させることで多量の賞
球排出動作を集中的に行い、入賞に対する喜びを印象付
けて、遊技上の興趣を高めようとするものである。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記した従来の貯留式変動入賞装置にお
いては、単に、変動入賞装置内に受け入れた入賞打球を
複数貯留して一斉に開放することにより、この貯留球の
何れかが一層有利な特典を遊技者に付与する特別入賞口
に流入する確率を増大させるものに過ぎず、必ずしもパ
チンコ遊技の興趣を高めるものではなかった。
これは、変動入賞装置の球受部材が第1状態から第2状
態に変換した際に、遊技者は、まず、この球受部材が遊
技盤面を流下してくる打球を受け止めるか否か(変動入
賞装置内に受け入れられるか否か)に最大の関心を払
い、また、球受部材に打球が受けとめられることを期待
しているものなのである。その反面、遊技盤面に存在す
る複数の打球の流下状態にも気を使って遊技を行ってい
るために、この変動入賞装置の球受部材が打球を受け止
めて入賞したか否かを視覚的に判断し難いことが多々発
生し、たとえ球受部材によって受け止められた打球が変
動入賞装置内に入賞していても、リアルタイムに打球が
入賞した実感や喜びが伴わなくなってしまうために、パ
チンコ遊技の興趣を低減させていたのである。
しかも、球受部材に受け止められた打球が入賞したか否
かを把握していない場合には、一方的に思いのほか獲得
賞球数が少ないと思いがちになり易く、当該パチンコ機
に対する不信感を遊技者が抱いてしまう。
本考案は上記のような事情に鑑みてなされたもので、遊
技中における全ての遊技者に対して、最大の関心事であ
る球受部材が打球を受け止めて入賞したか否かを、入賞
打球に対する一時的な流入待機状態を左右に対向する球
受部材の各々に設けた球貯留部により現出させることで
視覚的に判断し易くし、遊技者に不信感を抱かせること
なく、打球の入賞に対する実感および喜びを倍加して遊
技者に与えようとするものである。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するために、本考案に係るパチンコ機の
変動入賞装置は、受け入れた球が入賞すると通常の特典
を遊技者に付与する一般入賞口(16)と、受け入れた
球が入賞すると上記一般入賞口の特典より有利な特典を
遊技者に付与する特別入賞口(15)とを備えるととも
に、上記一般入賞口及び特別入賞口の上位左右に設けら
れて遊技者に不利な第1状態と遊技者に有利な第2状態
とに変換可能な左右に対向する球受部材(13)を備え
たパチンコ機の変動入賞装置において、上記対向する左
右の球受部材(13)には、第2状態に変換した当該球
受部材が受け入れた球を一時的に貯留可能な球貯留部
(25)を各々形成して、上記球受部材が第1状態に復
帰する際に、この各球受部材の球貯留部に貯留する球を
上記一般入賞口及び特別入賞口の方向に向けて流下させ
るようにした。
〈作用〉 球受部材が遊技者に有利な第2状態に変換した際には、
内部に受け入れる球を球貯留部によって貯留可能な状態
となる。そして、球受部材が第1状態に復帰する際に、
各球受部材の球貯留部に貯留する球を一般入賞口及び特
別入賞口の方向に向けて流下させるので上記いずれかの
入賞口に入賞することになる。したがって、球受部材の
貯留部内の球が容易に視認可能であるばかりでなく、流
下した球がどの入賞口に入賞したのかも容易に視認可能
である。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。
パチンコ機の遊技盤1の表面には、第1図に示すように
ガイドレール2で囲んだ遊技部3を形成し、該遊技部3
内のほぼ中央に本考案に係る変動入賞装置4を配設し、
該変動入賞装置4の下方に第1始動口5,5と第2始動
口6を配置し、第1始動口5に入った球が流下する流路
には第1始動検出器7を、第2始動口6に入った球が流
下する流路には第2始動検出器8を臨ませてある。
変動入賞装置4は、遊技盤1の表面に取付ける取付基板
9に開口部10を開設し、該取付基板9の表側の上端部
分に天入賞口11を形成するとともに開口部10の上縁
に横長な庇状の鎧部12を突設し、開口部10の左右側
縁には一対の球受部材13,13を夫々支軸14により
回動可能に支承し、取付基板9の下部には特別入賞口1
5と一般入賞口16,16を形成した球受枠17を突設
してある。
また、取付基板9の裏側にはケース18を設けることに
より開口部10に連通する凹室19を形成し、該凹室1
9の内部には奥に向って僅かに下り傾斜して傾斜上端が
開口部10から僅かに突出する棚板20を設けて上凹室
19aと下凹室19bとに区画し、下凹室19bの底部
21には流下方向変更部材22を設け、該底部21の傾
斜下端を特別入賞口15及び一般入賞口16に臨ませ、
ケース18の背面には球受部材13を駆動する電気的駆
動源としてソレノイド23を取付ける。
第4図から第8図に示す球受部材13は、板状の球受入
部24と、該球受入部24により受け止めた球を一時的
に貯留する球貯留部25とからなり、長さの途中に穿設
した嵌合孔内に支軸14を固定してある。球受入部24
は、一端から嵌合孔の近傍を通過するまでの球導入面2
6をほぼ平らに形成し、該球導入面26の端から段差2
7を付けて球案内面28を形成してなる。
一方、球貯留部25は、球受入部24の後側縁に板部2
9を設けて該板部29に開設した入口30を上記球受入
部24の球導入面26に連通させ、板部29の裏側には
側面に出口31を開設した底面32が円弧状のポケット
部分33を形成してなる。そして、球受部材13を支承
する支軸14の後端にはクランク部材34を固定し、該
クランク部材34のピン35を、ソレノイド23のプラ
ンジャに取付けた作動部材36の横長孔37内に遊嵌す
る。
ソレノイド23が消磁した状態においては、付勢部材の
付勢により、例えばソレノイド23の復帰スプリング3
8の付勢により球受部材13は、第2図及び第4図に示
すように、ほぼ垂直方向に位置する第1状態で停止す
る。球受部材13が第1状態で停止すると、第2図に示
すように、球受部材13,13の上端が鎧部12の端部
の内側に位置するので、遊技部3内を流下してきた球を
受け入れない、即ち遊技者にとって不利な状態となる。
一方、ソレノイド23が励磁すると、作動部材36が各
ピン35を上昇してクランク部材34を回動するので、
この回動により左右の球受部材13,13が上端をそれ
ぞれ外側に倒す方向に回動し、第3図に示すように、各
球受部材13の球案内面28の先端が棚板20の下面に
当接して、逆ハ字状に大きく開いた第2状態に変換す
る。球受部材13,13が第2状態に変換すると、鎧部
12の端部と各球受部材13の上端との間に生じた入賞
領域に流下してきた球を受け入れて入賞させ易い状態、
即ち遊技者にとって有利な状態となる。
また、球受部材13,13が第2状態に変換すると、各
球貯留部25の円弧状底面32が第6図に示すように下
方に位置するとともに、出口31が側方(棚板20側)
を向くので、球をポケット部分33に貯留可能な状態と
なる。球受部材13,13が第2状態のときに遊技部3
内を流下してきた球が鎧部12の端部と球受部材13の
傾斜上端との間の入賞領域を通過すると、この球は、球
受部材13の球受入部24上に落下し、該球受入部24
の上面の下り傾斜により転動しながら段差27を通過し
て球導入面26上に到達する。
球受部材13が第2状態に変換した状態では、球導入面
26の先端が棚板20の下面に当接して段差が生じてお
り、また、球導入面26の上面が凹室19側に向って僅
かに下り傾斜しているので、球受入部24から勢いよく
転動してきた球は棚板20との段差を飛び越えて棚板2
0上に流下するが、多くの場合は段差を飛び越えずに当
該段差に沿って球導入面26上を幅方向に転動し、入口
30を通って球貯留部25の内部に入ってポケット部分
33の円弧状底面32上で貯留される。このポケット部
分33は、球を複数貯留し得る容積を有しているので、
球受部材13が次々に球を受け入れると、これら複数の
球を貯留することができる。
球貯留部25に入らずに棚板20上に流下した球の殆ど
は、棚板20の下り傾斜により上凹室19aの奥に向っ
て転動していき、棚板20の傾斜下端に形成した連通流
路(図示せず)を通って下凹室19b内に落下する。な
お、本実施例では、第3図に示すように、球受部材1
3,13が第2状態に変換すると、各球貯留部25の出
口31の上半部分が棚板20よりも上方に開口している
ので、一方の球受部材13が受け入れた球が一旦棚板2
0上を通って他方の球受部材13の出口31から該球貯
留部25に入る場合もある。
上記の様にして球貯留部25の内部に球を貯留した状態
でソレノイド23が消磁すると、ソレノイド23の復帰
スプリング38の付勢力により球受部材13,13が戻
り回動して第2状態から第1状態に復帰する。各球受部
材13が戻り回動すると球貯留部25も球受部材13と
共に戻り回動するので、第7図に示すように、出口31
が戻り回動に伴って下方に向くとともに円弧状底面32
上の球が出口31側に転動し、球受部材13が充分に戻
り回動すると、第8図に示すように、球貯留部25内の
球が出口31から流下する。球貯留部25から流下した
球は、下凹室19bの底部21の傾斜下端近傍に落下
し、特別入賞口15又は一般入賞口16に入賞する。な
お、球貯留部25の底面の形状及び出口31の位置等を
適宜に設定することにより、球貯留部25内から流下す
る球が特別入賞口15に入り易い方向に流下するように
構成してもよい。
凹室19の底面に設ける流下方向変更部材22は、円盤
上に略角形の部材を設けたもので、ケース18の外部下
方に取付けたモータの駆動により常時回転している。し
たがって、棚板20上を転動して上凹室19aから下凹
室19bに落下した球は、底部21上を流下する途中で
回転している流下方向変更部材22に当ると、流下方向
を変更して流下し、特別入賞口15又は一般入賞口16
に入賞する。また、球貯留部25の出口31から流下し
た球も流下方向変更部材22に当接すると、流下方向を
変更して流下し、特別入賞口15又は一般入賞口16に
入賞する。この様に、流下方向変更部材22は、球の流
下方向を意外な方向に変更することにより遊技の興趣を
高める。なお、第3図に示すように、凹室19の底部2
1上に流下方向案内部材39を突設することにより、特
別入賞口15に入賞する確率を高めるように構成しても
よい。
次に、上記した変動入賞装置4を備えたパチンコ機にお
ける遊技について説明する。なお、説明の都合上、変動
入賞装置4の球受部材13,13は、ソレノイド23が
消磁して球を受け入れない第1状態で停止しているもの
とする。
この状態で遊技部3内を流下する球が第1始動口5に入
ると、第1始動検出器7がこの球を検出してマイクロコ
ンピュータ等からなる電気的制御装置(図示せず)に信
号を送る。電気的制御装置は、第1始動検出器7からの
信号を受けると、所定のウエイト時間(例えば、0.8
秒間)が経過した後にソレノイド23を所定時間(例え
ば、0.3秒間)だけ励磁する。したがって、球が第1
始動口5に入った場合には、球受部材13が1回だけ第
1状態から第2状態に変換する。
また、球が第2始動口6に入ると、第2始動検出器8が
この球を検出して電気的制御装置に信号を送る。電気的
制御装置は第2始動検出器8からの信号を受けると、所
定のウエイト時間(例えば、0.8秒間)が経過した後
にソレノイド23を所定時間(例えば、0.8秒間)宛
2回だけ励磁する。したがって、球が第2始動口6に入
った場合には、球受部材13,13が2回だけ第1状態
から第2状態に変換する。
この様にして、変動入賞装置4の球受部材13,13が
球を受け入れない第1状態から球を受け入れ易い第2状
態に変換し、この時タイミングよく遊技部3内を流下し
てきた球が球受部材13の球受入部24上に落下する
と、この球は球受入部24の導入面26の傾斜により転
動しながら球案内面28に到達し、棚板20との段差2
7を跳び越えて棚板20上に流下するか、又は、当該段
差27に沿って球案内面28上を幅方向に転動して入口
30から球貯留部25の内部に入る。
そして、棚板20上に流下した球は、棚板20上を転動
して落下してポケット部分33の円弧状底面32上で貯
留される。このポケット部分33は、球を複数貯留し得
る容積を有しているので、球受部材13が次々に球を受
け入れると、これら複数の球を貯留することができる。
なお、球貯留部25に入らずに棚板20上に流下した球
は、棚板20の下り傾斜により上凹室19aの奥に向っ
て転動していき、棚板20の傾斜下端に形成した連通流
路を通って下凹室19b内に落下して底部21を流下し
て特別入賞口15又は一般入賞口16に入賞する。
また、所定時間が経過してソレノイド23が消磁する
と、球受部材13が第2状態から第1状態に復帰するの
で、球貯留部25内に貯留されていた球が出口31から
流下して下凹室19b内に落下し、特別入賞口15又は
一般入賞口16に入賞する。
球が一般入賞口16に入った場合、この球は遊技盤1の
裏側に流下して入賞球となるが、遊技状態に変化はな
い。一方、球が運良く特別入賞口15に入ると、該特別
入賞口15から延設した流路に設けた特別入賞検出器4
0がこの球を検出して電気的制御装置(図示省略)に特
別遊技の権利が発生した旨の信号を送る。なお、特別入
賞口15に入った球は、遊技盤1の裏側に流下して入賞
球となる。
電気的制御装置が特別入賞検出器40からの信号を受け
ると、特別遊技が開始される。なお、特別遊技を開始さ
せるか否かを決定する上記した一連の遊技を補助遊技と
呼ぶ。
本実施例における特別遊技は、変動入賞装置4の球受部
材13,13が所定時間宛所定回数(例えば、0.8秒
間宛18回)だけ第1状態から第2状態に変換すること
を1サイクルとし、このサイクル中に、或はサイクルが
終了してから所定有効時間内に球が特別入賞口15に入
ることを継続条件としてサイクルの更新(所謂継続)を
行い、特別入賞口15に球が入らなかった場合には残り
サイクル数に拘らず当該サイクルを以って特別遊技が終
了する様に設定してある。
なお、サイクルの更新は所定の回数(例えば、8サイク
ル)まで更新可能であって、それ以降に特別入賞口15
に球が入っても当該特別遊技は終了する様に設定してあ
る。さらに、1サイクル中における入賞球数が所定数、
本実施例では10個の入賞球が発生するまでに特別入賞
口15に球が入らなかった場合にも当該サイクルを以っ
て特別遊技が終了する様に設定してある。
1サイクル目の特別遊技が開始されてソレノイド23が
0.8秒間励磁すると、変動入賞装置4の球受部材1
3,13がほぼ直立して球を受け入れない第1状態から
逆ハ字状に大きく開いて球を受け入れ易い第2状態に
0.8秒間変換する。この第2状態に変換したときにタ
イミングよく球が球受部材13上に流下すると、前記し
た様に、この球は球貯留部25の内部に貯留されたり、
或はそのまま凹室19内を流下する。また、0.8秒間
という短い時間であっても球受部材13上に複数の球が
流下することもあり、この場合には球貯留部25内に複
数の球が貯留されたりする。
そして、所定時間の0.8秒間が経過してソレノイド2
3が所定時間(例えば、0.5秒間)消磁すると、この
間球受部材13,13が第1状態に復帰するので、球貯
留部25の内部に貯留されていた球は出口31から流下
して凹室19内に落下し、特別入賞口15又は一般入賞
口16に入賞する。
上記した所定の消磁時間が経過すると、ソレノイド23
が再度励磁するので、球受部材13が第1状態から第2
状態に変換し、遊技部3内を流下してくる球を受け入れ
る。
この様にして、球受部材13が第1状態と第2状態とに
変換しながら球を受け入れ、この球が一般入賞口16に
入賞すると、入賞口及び特別入賞口15から延設した流
路の途中に設けてある球計数用検出器41がこの球を検
出して電気的制御装置に信号を送る。電気的制御装置
は、球計数用検出器41からの信号を受けると、当該サ
イクルにおける入賞球数を計数し、特別入賞検出器40
からの信号が入る前に所定個数(本実施例では10個)
に達すると、当該特別遊技をその時点で終了する。な
お、一般入賞口16に球が入っても、所定数(例えば、
13個)の賞球が排出されるなどの一般的な特典が与え
られるだけで、遊技状態に変化はない。
一方、入賞球数が上記した所定入賞球に達する前であっ
て球受部材13が所定回数(18回)変換する前に球が
特別入賞口15に入ると、特別入賞検出器40がこの球
を検出して電気的制御装置に信号を送る。電気的制御装
置は、特別入賞検出器40からの信号を受けると、その
時点で或は当該サイクルが終了してから次のサイクルに
更新する。
上記の様にして、球が特別入賞口15に入る度にサイク
ルを更新して特別遊技を継続し、所定のサイクルまで継
続すると、その後球が特別入賞口15に入賞してもサイ
クルの更新は行われず、当該サイクルにおける球受部材
13の所定回数の変換動作が終了した時点で特別遊技が
終了する。
なお、上記実施例においては、補助遊技で変動入賞装置
4内の特別入賞口15に球が入賞することを条件として
特別遊技が開始される遊技内容の所謂第2種のパチンコ
機について説明したが、第1状態と第2状態とに変換可
能な変動入賞装置を用いたパチンコ機であれば、如何な
る遊技内容のものにでも用いることができる。
以上説明したように、本考案に係るパチンコ機の変動入
賞装置4によれば、球受部材13,13の第1状態から
第2状態への変換動作と連動させて、変動入賞装置4内
もしくは変動入賞装置4の取付基板9側に、例えば球受
部材13,13と一体的に形成した球貯留部25,25
を球貯留の可能な状態にすると共に、球受部材13,1
3の第2状態から第1状態への変換動作と連動させて、
球貯留部25,25内に貯留された貯留球を内部に流下
させるものとしたので、変動入賞装置4が第1状態に復
帰するまで受け入れた球を一時的な流入待機状態として
現出させることができる。
したがって、遊技者に不利な第1状態に変換した際に、
流下待機状態にあった貯留球が内部に流下することとな
るので、遊技者は比較的余裕をもって変動入賞装置4を
見ることができ、変動入賞装置4の球受部材13,13
が打球を受け止めて入賞したか否かを視覚的に判断し易
くなる。よって、球受部材13,13が受け止めること
に基づく変動入賞装置4への入賞球の有無や入賞球の数
量を遊技者自身が確認できるので、当該パチンコ機に対
して遊技者が不信感を抱くこともない。
また、この球貯留部25,25に一旦貯留した複数の球
を一括して流下させる場合には、特別入賞口15への入
賞確率を高めると共に、集中的に入賞球を発生させるこ
とで入賞に対する実感および喜びを印象付けて、遊技上
の興趣を高めることの可能な貯留機能を有する変動入賞
装置4とすることができる。
なお、上記実施例においては球受部材13,13と一体
的に球貯留部25,25を形成することで、球受部材1
3,13の変換駆動力を球貯留部25,25の変換駆動
力として用いるものとしたが、球貯留部25,25には
別途に駆動源を設けるような構成としても良い。斯くす
る場合であっても、球貯留部材25,25の変換動作は
球受部材13,13の変換動作と連動させればよいの
で、例えば球受部材13,13の駆動源たるソレノイド
23への駆動指令信号と等価な駆動指令信号で球貯留部
材25,25の駆動源を作動させることにより、球受部
材13,13と球貯留部25,25とを連動させて変換
することが可能となる。
また、本実施例に示した変動入賞装置4の球貯留部2
5,25は、球受部材13,13と一体的に形成するも
のとし、球受部材13,13が第2状態に変換された際
に、球貯留部25,25の入口30,30から受け入れ
た球を貯留すると共に、球受部材13,13が第1状態
に変換された際に、球貯留部25に貯留されていた貯留
球を下方に変移した出口31,31より流下させる構成
を採ったが、球受部材13,13の構成はこれに限定さ
れるものではない。例えば、球受部材13,13が第1
状態と第2状態とに変換することに伴って変移する一対
の球貯留部材等を設け、球受部材13,13の第2状態
変換時にこれらの球貯留部材が協働することによって球
貯留部を形成するようにしても良い。或いは、変動入賞
装置内に固定的に設けた固定部材と上記球貯留部材とが
協働することによって球貯留部を構成するようにしても
良い。
さらに、本実施例の如く変動入賞装置4を所謂第2種の
パチンコ機に用いた場合には、特別遊技へ至る前の補助
遊技においても、変動入賞装置4の球受部材13,13
が第2状態に変換された際に球貯留機能を発揮すること
が可能となるので、特別遊技に比して比較的頻繁に行わ
れる補助遊技で変動入賞装置の貯留機能による恩恵を遊
技者に与えることができる。従って、遊技の技量に関係
なく、すべての遊技者が変動入賞装置4の球貯留機能の
恩恵を受けることで、遊技上の興趣が高まり、遊技者の
遊技意欲を増大させることができる。
次に、変動入賞装置4の第2の実施例について説明す
る。
変動入賞装置4は、遊技盤1の表面に取付ける取付基板
9に開口部10を開設し、該取付基板9の表側の上端部
分に天入賞口11を有する横長な鎧部12を突設し、開
口部10の左右側縁には一対の球受部材13,13を夫
々支軸14により回動可能に支承し、取付基板9の下部
には特別入賞口15と一般入賞口16,16を形成した
球受枠17を突設し、該球受枠17の前面には装飾板4
2を取付けてある。また、取付基板9の裏側にはケース
18を設けることにより開口部10に連通する凹室19
を形成し、該凹室19の内部には上記球受部材13を駆
動する駆動部材43を設け、ケース18の背面には駆動
部材43を介して球受部材13を作動する電気的駆動源
としてソレノイド23′を取付ける。
第9図から第12図に示す球受部材13は、長さの途中
を滑らかに屈曲した断面略L字状であって、屈曲部分よ
りも上方部分を球受入部24とし、屈曲部分の前面に板
材44を設けることにより屈曲部分の内側部分を球貯留
部25としている。なお、この球受部材13は、支軸1
4より下方の先端部分が下降するように自重或はスプリ
ング等の付勢手段により付勢してある。
球受部材13,13を駆動する駆動部材43は、ケース
18の背面に開設した貫通孔を貫通して凹室19内に延
在し、ケース18の背面近傍部分において軸45により
揺動自在に支承されており、ケース18の後部に突出し
た後端をソレノイド23′のプランジャに接続し、凹室
19の前面開口部10から僅かに突出した先端部分に形
成した横長で上面がほぼ平らな揚送部46を左右の球受
部材13,13の下方端部に下から臨ませてある。なお
駆動部材43の先端には装飾効果を高めるため装飾板4
7を取付けてある。
ソレノイド23′が消磁した状態においては、駆動部材
43の後端がソレノイド23′の復帰スプリング38′
及びバネ48の付勢により上昇して先端の揚送部46が
下降した状態で停止する。したがって、この状態では左
右の球受部材13,13は、第9図に示すように、自重
による付勢によって下端部分を揚送部46上に載せるま
で充分に下降し、上端の各球受入部24を鎧部12の端
部の内側に位置させて、遊技部3内を流下してくる球を
受け入れない第1状態で停止する。
この状態でソレノイド23′が励磁すると、プランジャ
が駆動部材43の後端を引き下げて先端の揚送部46を
上昇する方向に駆動部材43を揺動する。揚送部46が
上昇すると、該揚送部46上に載った各球受部材13の
下端部分が上昇し、左右の球受部材13,13は、夫々
支軸14を中心にして上端を外側に傾倒するとともに下
端部分を上昇する方向に回動する。揚送部46が充分に
上昇すると、第10図に示すように、左右の球受部材1
3,13は、上端の各球受入部24を鎧部12の端部か
ら大きく側方に突出して、該鎧部12の端部との間に生
じた入賞領域を通過した球を受け入れ易い第2状態に変
換する。
この第2状態で遊技部3内を流下してきた球が上記入賞
領域を通過すると、この球は球受部材13の球受入部2
4に落下し、該球受入部24の上面の下り傾斜により球
貯留部25内に向って流下する。第2状態における球受
部材13は、第12図に示すように、揚送部46上に載
った下端部分が球貯留部25よりも高く位置しており、
この部分から球貯留部25に向って下り傾斜している。
したがって、球受入部24から流下してきた球の殆どは
球貯留部25で停止し、貯留される。なお、球受入部2
4から勢いよく流下した球は球貯留部25を通過してし
まい、凹室19内の底部21上に落下して特別入賞口1
5又は一般入賞口16に入賞する。
また、球貯留部25に多数の球が既に貯留されている状
態で更に球受入部24から球が流下してきた場合も先に
球貯留部25内に貯留されていた球が押し出されて特別
入賞口15又は一般入賞口16に入賞したり、球受入部
24から流下してきた球が球貯留部25内の球に当って
から凹室19内に弾かれて特別入賞口15又は一般入賞
口16に入賞したりする。
球貯留部25内に球を貯留した場合、駆動部材43の揚
送部46が球受部材13の端部を支えているので、球受
部材13が貯留中の球の重みにより戻り回動することは
ない。
球貯留部25内に球を貯留した状態でソレノイド23′
が消磁すると、駆動部材43の揚送部46が下降可能な
状態になるので、球受部材13が貯留球の自重により戻
り回動する。球受部材13,13が戻り回動すると、球
貯留部25の下端部分が下降して球貯留部25よりも低
くなるので、球貯留部25内の球が出口31である球受
部材13の下端部乃至球貯留部25の後側縁から流下し
て特別入賞口15又は一般入賞口16に直接又は凹室1
9を介してから入賞する。
なお、上記した変動入賞装置4の第2の実施例を備えた
パチンコ機における遊技は、前記した第1実施例と同様
であるため、遊技に関する説明は省略する。
上記した第2の実施例に係る変動入賞装置4の如く、球
受部材13,13自体に球貯留部25,25を設ける構
造としても、上記第1の実施例で説明したと同様の効果
を得ることができるのである。
なお、上記2つの実施例に示した球貯留部25は具体例
に過ぎず、球受部材13,13が遊技者にとって有利な
第2状態のときに球受部材13,13が受け入れた球を
貯留可能であって、球受部材13,13が遊技者にとっ
て不利な第1状態に変換したときに貯留していた球を流
下させることができるものであればどのような構成でも
よく、球貯留部の形状、大きさ、貯留する球の数量、位
置等は特に限定されない。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案に係るパチンコ機の変動入
賞装置によれば、対向する左右の球受部材には、第2状
態に変換した当該球受部材が受け入れた球を一時的に貯
留可能な球貯留部を各々形成して、上記球受部材が第1
状態に復帰する際に、この各球受部材の球貯留部に貯留
する球を一般入賞口及び特別入賞口の方向に向けて流下
させるようにしたので、遊技者が遊技盤面を流下する複
数の打球の行方に注意が集中する遊技状態であっても、
各々の球受部材が受け止めた球を各球貯留部において比
較的余裕をもって視認することができる。そして、第2
状態において各球受部材の球貯留部に球が貯留している
場合に、各球受部材が第1状態に復帰すると、球貯留部
内の球が一般入賞口及び特別入賞口の方向に流下し、い
ずれかの入賞口に入って入賞するので遊技者にとって極
めて視認しやすくなり、遊技者に対して打球が特別入賞
口へ入賞したか否かの不信感を防止できるとともに、打
球の特別入賞口への入賞に対する実感および喜びを倍加
して遊技者に与えることが可能となる。また、各球受部
材の球貯留部内の球が複数の場合、球受部材が第1状態
に復帰する際に複数の球が一斉に一般入賞口及び特別入
賞口の方向に流下するので、各球が衝接することにより
特別入賞口に入る可能性があり、遊技者にとって有利な
特典を受けられる期待感や欲望感を味わうことができ、
従来にない変化に富んで興趣にあふれるパチンコ機の変
動入賞装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は遊技盤の
正面図、第2図は変動入賞装置の第1状態における斜視
図、第3図は変動入賞装置の第2状態における斜視図、
第4図は球受部材の第1状態における斜視図、第5図は
球受部材の第2状態における斜視図、第6図は球受部材
の断面図、第7図及び第8図は第1状態から第2状態に
戻り回動している途中における球受部材の正面図、第9
図は変動入賞装置の他の実施例の第1状態における斜視
図、第10図は第9図に示す変動入賞装置の第2状態に
おける斜視図、第11図は球受部材の他の実施例の第1
状態における斜視図、第12図は第11図に示す球受部
材の第2状態における斜視図である。 図中、4は変動入賞装置、13は球受部材、15は特別
入賞口、16は一般入賞口、25は球貯留部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】受け入れた球が入賞すると通常の特典を遊
    技者に付与する一般入賞口と、受け入れた球が入賞する
    と上記一般入賞口の特典より有利な特典を遊技者に付与
    する特別入賞口とを備えるとともに、上記一般入賞口及
    び特別入賞口の上位左右に設けられて遊技者に不利な第
    1状態と遊技者に有利な第2状態とに変換可能な左右に
    対向する球受部材を備えたパチンコ機の変動入賞装置に
    おいて、 上記対向する左右の球受部材には、第2状態に変換した
    当該球受部材が受け入れた球を一時的に貯留可能な球貯
    留部を各々形成して、上記球受部材が第1状態に復帰す
    る際に、この各球受部材の球貯留部に貯留する球を上記
    一般入賞口及び特別入賞口の方向に向けて流下させるよ
    うにしたことを特徴とするパチンコ機の変動入賞装置。
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