JP2660918B2 - 遊技機の変動入賞装置 - Google Patents

遊技機の変動入賞装置

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JP2660918B2
JP2660918B2 JP63044257A JP4425788A JP2660918B2 JP 2660918 B2 JP2660918 B2 JP 2660918B2 JP 63044257 A JP63044257 A JP 63044257A JP 4425788 A JP4425788 A JP 4425788A JP 2660918 B2 JP2660918 B2 JP 2660918B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者に
とって有利な第2状態とに変換可能な可動受部材と、上
記可動受部材が受入れた球が流入可能に構成されると共
に、球の入賞に基づき特別遊技を起生する特別入賞口と
所定利益を付与する一般入賞口とを有する凹室と、を備
えた遊技機の変動入賞装置に関するものである。
〈従来の技術〉 従来の遊技機には、遊技者にとって不利な第1状態か
ら遊技者にとって有利な第2状態に変換可能な可動受部
材を備えた変動入賞装置を設けたものが広く用いられて
いる。そして、このような遊技機においては、遊技盤上
の遊技領域に設けられた特定入賞口へ遊技球が入賞する
ことに基づいて、変動入賞装置の可動受部材を一時的に
第2状態に変換させ、変動入賞装置の凹室内に設けられ
た特別入賞口へ遊技球が入賞することにより変動入賞装
置を所定時間に亘って可動受部材を第2状態に繰り返し
変換することが可能な特別遊技状態を起生させるものが
ある。
斯かる遊技機においては、特別遊技の開始に伴って、
多大な遊技利益を獲得できる可能性が生じることによ
り、遊技者に与える遊技上の興趣を高めるものとなって
いる。
なお、変動入賞装置内には、通常の遊技状態よりも遊
技者が受ける遊技利益が増大する特別遊技状態を発生さ
せるための要件となる特別入賞口の他に一般入賞口が設
けられており、変動入賞装置内に受入れられた球は、当
該変動入賞装置内における流下状態に応じて、一般入賞
口か特別入賞口の何れかに入賞するのである。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記した従来の変動入賞装置において
は、特別入賞口への球入賞が特別遊技の権利発生要件で
あるために、変動入賞装置における特別入賞口への入賞
確率を比較的高く設定してしまうと、特別遊技が頻繁に
行われることとなり、遊技店側の受ける損失が大きすぎ
て経営上の不均衡が生じてしまう。
逆に、変動入賞装置の特別入賞口への入賞確率を比較
的低く設定してしまうと、特別遊技の発生が極めて希に
なり、遊技者が期待する特別遊技が殆ど行われないこと
から、遊技者は斯かる変動入賞装置を備える遊技機での
遊技を避けることが予測されるので、斯かる遊技機で遊
技を行った遊技者の受ける損失が大きい点に加えて、遊
技者が遊技を避けた遊技機の稼働率は当然に低下するの
で、遊技店全体としての営業上の収支も低下してしまう
場合もある。
このようなことから、変動入賞装置の特別入賞口への
入賞確率は、遊技店にとっても遊技者にとっても適正な
値であることが望ましいが、従来の変動入賞装置は、単
に物理的な構造で特別入賞口と一般入賞口との入賞確率
を調整するものでしかなく、必ずしも上述したような要
請に沿うものではなかった。
すなわち、従来の変動入賞装置は、特別入賞口へ至る
間の流路上に突起状の障害部を形成したり、特別入賞口
よりも一般入賞口の数を増やす等して、特別入賞口より
も一般入賞口への入賞確率が高くなるように設定されて
いるに過ぎず、変動入賞装置の凹室内構造自体によって
特別入賞口への入賞確率が決定されてしまうのである。
上述した如く、従来の遊技機においては、変動入賞装
置内における特別入賞口への入賞確率の設定変更は事実
上不可能であるために、各遊技機における入賞率等を若
干変動させて営業を行うことが慣例化しているパチンコ
店においては、変動入賞装置への入賞率を若干高くした
り低くしたりする釘調整を施す等して、特別遊技状態が
発生する確率を調整しなければならないが、釘調整には
熟練した高度な技術が要求されると共に、微妙な調整不
良あるいは固有の入賞スランプ発生等が入賞率に大きく
関わってくることから、必ずしも意図通りの釘調整を施
せるとは限らないので、遊技店と遊技者との利益バラン
スを常時適正に保持することは容易でない。
このため、例えば釘調整が不適正であることに起因し
て特別遊技状態の発生率が極めて低い遊技機となってし
まった場合、斯かる遊技機で遊技する遊技者は遊技本来
の興趣を得られず、このような遊技機は客付きが悪いこ
とから、遊技店における遊技機の稼働率も低下してしま
い、結果的に遊技者にとっても遊技店にとっても不利益
をもたらすような場合がある。無論、特別遊技状態の発
生率が高すぎた場合には遊技店の不利益が大きくなり、
営業が成り立たなくなる。
また、凹室内に流入した球が特別入賞口へ入賞する確
率を強制的に高めるべく、特別入賞口の球受入口を拡開
させることも考えられるが、このような場合も、予め設
定された遊技機の動作制御に基づいて特別入賞口の拡開
動作が実行されることから、遊技者の遊技技量の介在す
る余地が無く、必ずしも遊技者の興趣を高めるような遊
技内容とすることができない。
一方、変動入賞装置の凹室内における特別入賞口への
入賞確率を、完全に遊技技量にのみ依存するような構成
とした場合、遊技本来の興趣を高めるべく設定された特
別遊技で大きな遊技利益を獲得できるのが、極く一部の
限られた遊技熟練者のみに限定されてしまう可能性もあ
ることから、遊技技量の違いに基づく獲得遊技利益の著
しい不均衡が生ずることも想定でき、斯かる遊技利益の
不均衡は望ましものではない。
そこで、本発明は、所定条件下においてのみ、遊技技
量の発揮によって変動入賞装置内における特別入賞口へ
の入賞確率を高めることを可能とし、特別遊技の発生や
遊技進行を遊技者に有利ならしめ、以て遊技者に与える
遊技上の興趣を高めると共に、この所定条件下における
熟練遊技者と他の標準的な遊技者との獲得遊技利益の格
差が著しく大きくなるような不均衡が生ずることを効果
的に防ぎ得る遊技機の変動入賞装置の提供を目的とす
る。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するために、本発明に係る遊技機の変
動入賞装置(4)は、遊技者にとって不利な第1状態と
遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な可動受部
材(14)と、上記可動受部材が受入れた球が流入可能に
構成されると共に、球の入賞に基づき特別遊技を起生す
る特別入賞口(18)と所定利益を付与する一般入賞口
(19)とを有する凹室(20)と、上記特別入賞口の上流
側に設けられ、所定数の球を貯留可能な貯留部を有し、
該貯留部に貯留された球が流下することを阻止する球流
下阻止状態と、該貯留部に貯留された球が流下すること
を許容する球流下許容状態とに変換可能な球貯留手段
(例えば、回転体43,流下阻止壁58,流下規制部材60等)
と、を備え、上記球貯留手段の貯留部は、所定個数の球
を環状に貯留可能な回転体(例えば、環状に窪部51…を
形成した回転体43)を有するものとし、球貯留手段が球
流下阻止状態にあることを条件に、貯留部の球貯留状態
および回転体の回転状態に応じて、特別入賞口への入賞
率を向上させる案内路が出現する(例えば、隣接する窪
部51,51の間に形成された球支持条52が特別入賞口18へ
向く)ようにした。
〈作用〉 変動入賞装置の凹室内に流入した球の一部は、特別入
賞口の上流側に設けた球貯留手段の貯留部に一旦貯留さ
せ、球貯留手段が球流下許容状態にあるときは、貯留部
から更に流下して行き、一般入賞口か特別入賞口の何れ
かに入賞する。
また、球貯留手段が球流下阻止状態にあるときは、球
貯留手段に至った球の一部は、貯留部の回転体に貯留さ
れた状態に保持され、貯留部の回転体における球の貯留
個数や貯留位置および回転体の回転状態が変化して行
く。
そして、貯留部の球貯留状態および回転体の回転状態
に応じて、特別入賞口への入賞率を向上させる案内路が
出現することとなるので、この案内路が出現している際
に凹室内へ球が流入した球が球貯留手段へ流下してくる
と、球貯留手段の下流側に位置する特別入賞口への入賞
が容易となる。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。
遊技機の遊技盤1の表面には、第1図に示すように、
ガイドレール2で囲んだ遊技部3を形成し、該遊技部3
内のほぼ中央に変動入賞装置4を、該変動入賞装置4の
左右に入賞具5,5を配設し、変動入賞装置4の下方には
第1特定入賞口6と第2特定入賞口7,7とを配設し、第
1特定入賞口6に入った球が流下する流路に第1特定入
賞検出器8を、第2特定入賞口7に入った球が流下する
流路に第2特定入賞検出器9を各々臨設してある。
変動入賞装置4は、遊技盤1の表面に取付ける取付基
板10に開口部11を開設し、該開口部11の上方の取付基板
10表面に横長な鎧部12を突設するとともに、鎧部12の上
面に天入賞口13を形成し、開口部11の左右上部には直立
状に起立して流下してきた球を開口部11内に流入するこ
とを阻止する閉状態(遊技者にとって不利な第1状態)
と上端を夫々外側に倒して流下してきた球を受け止める
開状態(遊技者にとって有利な第2状態)とに変換可能
な一対の可動球受部材14,14を支軸15,15により回動可能
に軸着し、該可動球受部材14の下方の開口部11左右には
流下してきた球が開口部11内に流入することを阻止する
阻止壁16,16を縦方向に形成し、両阻止壁16,16の下端間
に位置する開口部11の下縁部分には下球受枠17を突設し
て中央の特別入賞口18と左右の一般入賞口19,19とを形
成し、取付基板10の裏側には内部が開口部11に連通する
凹室20を形成し、該凹室20の後部に電気的駆動源として
ソレノイドやモータを取付けてある。
上記した可動球受部材14は、略く字状に成形した板状
であって、軸着基端から長さの途中までの長尺な彎曲面
状の第1球案内面21と、該第1球案内面21の端から可動
球受部材14の先端部分までの短尺な第2球案内面22とを
形成してあり、第1球案内面21と第2球案内面22とは鈍
角に接合している。
そして、可動球受部材14を支承する支軸15は、取付基
板10から凹室20の側面に形成した軸受23内を貫通して後
端が凹室20の後部に突出し、この突出した後端にピニオ
ンギア24と扇状の回動範囲規制部25を取付け、該ピニオ
ンギア24を凹室20の後部に縦方向に配置したラックギア
26に噛合してある。このラックギア26は、L字状に屈曲
した下部が第1ソレノイド27のプランジャに接続する。
また、凹室20の側面に形成したガイド溝28内には前後
方向に長尺なストッパ杆29を前後方向に移動可能に設け
て該ストッパ杆29の後端を支軸15の後端下方に出没可能
とし、ストッパ杆29の長さの途中に突設したピンに上端
を接続した駆動レバー30の下端を回動軸31に固定し、該
回動軸31の長さの途中から突出する突出片32を、第2ソ
レノイド33のプランジャに取付けた昇降部材34の突起35
に上方から臨ませてある。なお、ストッパ杆29は、駆動
レバー30に接続したスプリング36の付勢され、常には後
端を支軸15の後端下方に突出させた状態で停止してい
る。
したがって、第1ソレノイド27と第2ソレノイド33が
消磁した状態においては第1ソレノイド27の復帰スプリ
ングや別設したスプリング等の付勢により可動球受部材
14が、第5図実線で示すように、上端を鎧部12の内側に
位置させる閉状態(遊技者にとって不利な第1状態)に
起立して停止する。このため、この第1状態においては
可動球受部材14が遊技部3内を流下する球を受け止めて
凹室20内に流入させることはない。
第2ソレノイド33が消磁した状態で第1ソレノイド27
が励磁すと、第7図に示すように、ラックギア26が上昇
してピニオンギア24を回動するので、回動範囲規制部25
がストッパ杆29の後端に当接するまで支軸15が回動し、
可動球受部材14が第5図一点鎖線で示すように、第2球
案内面22が開口部11側に下り傾斜する半開状態(補助第
2状態)に変換する。したがって、可動球受部材14がこ
の第2状態に変換すると、鎧部12の端部と可動球受部材
14の先端との間を通過して第1球案内面21に流下した球
や第2球案内面22に流下した球などを凹室20内に流入さ
せて入賞させることができる。そして、第1ソレノイド
27が消磁すると、第1ソレノイド27の復帰スプリング等
の付勢により支軸15が戻り回動するので、可動球受部材
14は第1状態に復帰する。
次に、第1ソレノイド27と第2ソレノイド33が励磁し
た場合を説明する。
第2ソレノイド33が励磁すると、昇降部材34が上昇し
て駆動レバー30を回動するので、ストッパ杆29が後退し
て後端が回動範囲規制部25の回動範囲から外れ、第1ソ
レノイド27が励磁すると、ラックギア26が第1ソレノイ
ド27のストローク分だけ十分に上昇してピニオンギア24
を回動するので、支軸15が十分に回動し、可動球受部材
14が第5図二点鎖線で示すように、鎧部12との間隔を大
きく開いた全開状態(遊技者にとって有利な第2状態)
に変換する。
この様にして可動球受部材14が第2状態に変換する
と、大きく開いた鎧部12との間を通過して球が凹室20内
に流入して入賞し易くなるとともに、第2球案内面22が
外側に下り傾斜するので、この第2球案内面22上を流下
した球が入賞具5に入賞し易くなる。そして、第1ソレ
ノイド27と第2ソレノイド33が消磁すると、可動球受部
材14が復帰スプリング等の付勢により第1状態に復帰
し、またストッパ杆29がスプリング36の付勢により後退
して後端を支軸15の後端下方に突出させた状態に復帰す
る。
また、前記した凹室20内には先端部分が開口部11から
突出して可動球受部材14の軸着基端間に位置し、上面が
凹室20の奥に向って僅かに下り傾斜した流下棚37を設け
て凹室20内を上室20aと下室20bとに区画し、流下棚37の
奥の左右には転動する球を幅方向のほぼ中央に集める段
状の球集合部38,38を形成し、該球集合部38により球が
集まる流下棚37の後端のほぼ中央にはロボットを模した
装飾体の頭部39を上下動可能に設け、該頭部39の左右に
は装飾体の腕部40,40を頭部39と一体的に上下動可能に
設け、流下棚37の後端中央から下方には装飾体の胴や足
に相当する部分を配設し、この胴体部分に上室20aと下
室20bとを連通する流下路41を形成し、該流下路41の途
中に計数用球検出器42を臨ませ、流下路41の出口が臨む
下室20bの底部には流下路41から落下した球を貯留可能
な回転体43を回転可能に設けてある。なお、流下路41の
出口の下方には上面が特別入賞口18側に向けて僅かに下
り傾斜する流下方向変換部材44を突設する。
上記したロボットの頭部39と腕部40は、第8図に示す
ように、各後端部分を軸45により支持されている。そし
て、該軸45のほぼ中央に突設した突出受片46を駆動揺動
部材47の先端部分48の下方に位置させ、駆動揺動部材47
の後端49は、前記した第2ソレノイド33の昇降部材34の
上方に位置させてある。したがって、第2ソレノイド33
が消磁した状態においては、昇降部材34が下降して停止
するので、頭部39と腕部40,40は自重により下降して停
止する。
この状態では、流下棚37の後端部分とロボットの上顎
39′との間隔が球の径よりも小さいので、可動球受部材
14が受け入れた球はロボットの上顎39′により流下を阻
止され、流下棚37の傾斜下端部分に溜まる。そして、第
2ソレノイド33が励磁すると、昇降部材34が駆動揺動部
材47を後端が上昇する方向に揺動するので、駆動揺動部
材47の先端部分48が突出受片46を下降し、この突出受片
46の下降により軸45が回動してロボットの頭部39と腕部
40が上昇する。
この様に、第2ソレノイド33が励磁するとロボットの
頭部39が上昇するので、流下棚37の後端部分と上顎39′
との間隔が拡大され、流下棚37上の溜まっていた球が流
下路41内を通って下室20b内に流下する。即ち、頭部39
の上顎39′は、流下路41の入口の上流で流路遮断部材と
して機能する。なお、流下路41内を球が流下すると、計
数用球検出器42が球を1個宛検出して電気的制御装置50
に信号を送る。
凹室20の底部に設ける回転体43は、凹室20の上室20a
から流下路41を通って下室20b内に流下した球を一時的
に貯留しておくもので、図面に示す実施例は上面が外方
に向かって僅かに下り傾斜した円盤状であり、外周部分
には底面が外方に向って僅かに下り傾斜して内部に球を
1個宛貯留可能な貯留部として窪部51…を複数個環状に
配置し、隣り合う窪部51と窪部51との間には上面部分か
ら放射状に延設した球支持条52を形成し、下面にはギア
53を形成してある。なお、窪部51は、球の径よりも浅
く、球を1個収納すると、球の上半が回転体43の上面か
ら突出する大きさに形成されている。
この回転体43を凹室20の底部に取付けるには、第9図
に示すように、流下方向変換部材44の下方に位置する部
分を高く、取付基板10の開口部11側に位置する部分を僅
かに低くした状態で底面の回転軸54を凹室20の底部の軸
受55に貫通して回転自在に軸着し、ギア53を減速器付モ
ータ56の出力軸に取付けたギア57に噛合する。したがっ
て、モータ56が作動すると、回転体43は時計方向に低速
回転する。
この様な回転体43を取付ける底部の下流側には、上端
が回転体43の球支持条52よりも低いが窪部51の底面より
も高く、窪部51内に入った球が流出することを阻止する
円弧状の流下阻止壁58を特別入賞口18と左側の一般入賞
口19の幅内に亘って立設し、この流下阻止壁58を形成し
ない右側の一般入賞口19の上流側の流出部59には昇降す
ることにより窪部51内の球の流出を許容したり阻止する
流下規制部材60を設ける。
図面に示す流下規制部材60は、回転体43の曲率に対応
した円弧状の流下規制部60′を先端に有し、後端には第
3ソレノイド61のプランジャに係止する係止部62を形成
した棒状の部材であり、長さの途中を軸63により凹室20
の底部の側部に軸着してなる。
この流下規制部材60は、第3ソレノイド61が消磁した
状態においては、第13図に示すように、第3ソレノイド
61の復帰スプリング等の付勢により先端の流下規制部6
0′を回転体43の窪部51の底面よりも低い位置に下降し
て停止し、流出部59を開放する。したがって、流下路41
の出口から流出した球が窪部51内に入って回転体43の回
転に伴って凹室20内を回動した場合、この球が流出部59
まで回動すると、窪部51から流出して右側の一般入賞口
19に入賞する。
そして、第3ソレノイド61が励磁すると、第14図に示
すように、流下規制部材60が揺動して先端の流下規制部
60′を上昇して回転体43の窪部51の底面よりも僅か上方
に停止し、流出部59を塞ぐ。したがって、回転体43の窪
部51内に入った球は、流出部59まで回動してきても窪部
51から流出することなくそのまま凹室20内を回転体43と
共に回動する。
すなわち、本実施例においては、上記回転体43,流下
阻止壁58,流下規制部材60等から球貯留手段を構成する
ものとしてある。なお、特別入賞口18の上流側に設けら
れた回転体43は、その周縁部が流下阻止壁58もしくは下
降状態の流下規制部60′内面に近接するものとしてある
ので、凹室20内に流入した球を円環状に配された窪部51
…に貯留可能となって、貯留部として機能する。また、
上記流下規制部材60の流下規制部60′が上昇することに
よって、回転体43に貯留された球が流下することを阻止
する球流下阻止状態となり、流下規制部60′が下降する
ことによって、球が流下することを許容する球流下許容
状態となる。
この様にして、流下規制部材60の流下規制部60′によ
り流下が阻止されると、流下路41の出口から流出した球
が回転体43の上面を転動して空いた窪部51内に入って溜
まり易く、全ての窪部51内に球が入ったり、或は隣り合
う窪部51に球が入ると、窪部51内の球の上半が回転体43
の上面から突出しているので、両窪部51,51の間に位置
する球支持条52上に球が通り易い状態になる。
この状態で、第15図に示すように、当該球支持条52が
特別入賞口18の上流に到来すると、流下路41の出口から
流出した球が流下方向変換部材44により流下方向を特別
入賞口18に向けて流下してくるので、この球は、2つの
球の上半が流下案内として機能するので、球支持条52上
を流下し、その殆どは特別入賞口18に入賞する。即ち、
隣り合う一対の窪部51,51内に球が入ると、両側の球が
流下案内として機能するので、特別入賞口18への入賞確
率が高まり、この対が増えると該入賞率が更に高まる。
なお、球が入った窪部51,51の間に位置する球支持条5
2が特別入賞口18の上流から外れて左右いずれかの一般
入賞口19の上流側に位置したときに球が当該球支持条52
上を流下すると、この球は一般入賞口19に入賞する。
そして、第3ソレノイド61が消磁すると、流下規制部
材60が戻り揺動して流下規制部60′が流出部59を開放す
るので、球を貯留した窪部51が流出部59まで回動してく
ると、この球が窪部51から流出して右側の一般入賞口19
に入賞する。
なお、一般入賞口19に球が入ると、この球は一般入賞
口19から延設した流下路41を通って遊技盤1の裏面の入
賞球集合樋(図示せず)内に入って入賞球となり、特別
入賞口18に球が入ると、この球は特別入賞口18から延設
した流下路の途中で特別入賞検出器64に作用した後に入
賞球集合樋内に入って入賞球となる。特別入賞検出器64
が球を検出すると、電気的制御装置50に特別入賞口18へ
の入賞信号を送る。
以上説明したように、本発明に係る遊技機の変動入賞
装置4によれば、流下規制部材60の流下規制部60′が下
降した球流下許容状態にあるときは、変動入賞装置4の
凹室20内に流入した球の一部は、特別入賞口18の上流側
に設けた回転体43の窪部51…に一旦貯留され、この窪部
51…から更に流下して行き、一般入賞口19に入賞するこ
ととなるが、流下規制部材60の流下規制部60′が上昇し
た球流下阻止状態にあるときは、窪部51…に貯留された
状態が保持され、この回転体43の隣接する窪部51,51に
球が貯留され、尚且つ回転体43が回転する過程で、球が
貯留された隣接する窪部51,51の間の球支持条52が特別
入賞口18へ向う状態になると、特別入賞口18への球流入
が容易な案内路が出現するのである。
すなわち、流下規制部材60の流下規制部60′が上昇し
た球流下阻止状態においては、変動入賞装置4内におけ
る特別入賞口18への入賞率を遊技者の遊技技量の発揮
(例えば、互いに隣接する窪部51…へ球を効率よく貯留
させること)によって変化させることが可能になるの
で、熟練した遊技者に対しても十分な遊技上の興趣を与
えることができる。
しかも、流下規制部材60の流下規制部60′が上昇して
球流下阻止状態になった場合には、比較的遊技に熟練し
ていない遊技者であっても、回転体43の窪部51…への球
貯留状態や回転体43の回転状態に応じて、特別入賞口へ
の入賞率を向上させる案内路が形成される可能性が生ず
ることから、流下規制部材60の流下規制部60′が球流下
許容状態にある通常の凹室20内で特別入賞口18へ入賞す
る確率に比して、特別入賞口18への入賞確率を高めるこ
とができる。従って、従来の変動入賞装置と比較して、
特別遊技の発生や特別遊技の遊技進行において遊技者に
与える遊技上の興趣を効果的に高めることが可能になる
と共に、一部の熟練遊技者のみが著しく大きな遊技利益
を獲得するような不均衡が生ずることをも効果的に防止
できる。
次に、上記した構成からなる変動入賞装置4を備えた
遊技機における遊技の一例(特に、特別遊技の発生条件
および特別遊技の進行条件等)について説明する。
なお、変動入賞装置4の可動球受部材14は第1ソレノ
イド27が消磁しているので、球を受け入れない第1状態
で停止し、ストッパ杆29は第2ソレノイド33が消磁して
いるので、後端を支軸15の下方に突出した状態で停止
し、流下規制部材60は第3ソレノイド61が消磁している
ので、先端の流下規制部60′を流出部59よりも低い位置
に下降して停止して流出部59を開放し、回転体43はモー
タ56の作動により毎分20回の速度で時計方向に回転して
いるものとする。
この状態で遊技部3内を流下する球が第2特定入賞口
7に入ると、第2特定入賞検出器9がこの球を検出して
電気的制御装置50に信号を送る。この信号を受信した電
気的制御装置50は、第1ソレノイド27を所定の励磁態
様、例えば0.8秒間のウエイトタイム経過後0.4秒間の1
回だけ励磁し、第2ソレノイド33を所定の励磁態様、例
えば0.6秒間励磁した後0.8秒間だけ消磁し、その後1.8
秒間励磁し、第3ソレノイド61を所定の励磁態様、例え
ば0.8秒間のウエイトタイムの後、2.4秒間だけ励磁す
る。
したがって、球が第2特定入賞口7に入賞すると、変
動入賞装置4のロボットの頭部39を上昇して口を1回開
いた後に可動球受部材14が0.4秒間の1回だけ球を受け
入れない第1状態から球を受け入れ得る半開の補助第2
状態に変換し、流下規制部材60は可動球受部材14が補助
第2状態に変換すると同時に揺動して流出部59を塞ぐ。
この様にして変動入賞装置4の可動球受部材14が第1
状態から補助第2状態に変換したときに遊技部3内を流
下してきた球が可動球受部材14の第1球案内面21又は第
2球案内面22に流下すると、この球は、取付基板10の開
口部11から凹室2の上室20a内に入って流下棚37上を転
動し、ロボットの口が再度開いたときに流下路41を通っ
て下室20b内に入り、流下方向変換部材44の作用により
特別入賞口18側に流下方向を変換して回転体43の上面上
に落下する。
回転体43の上に落下した球は、上面を転動して空いて
いる窪部51内に入ったり、或は弾んで特別入賞口18又は
一般入賞口19に入る。なお、回転体43の傾斜下端側には
流下阻止壁58が起立するとともに、流出部59には流下規
制部60′が上昇しているので、一旦回転体43の窪部51内
に入った球が直ちに特別入賞口18又は一般入賞口19に入
賞する確率は極めて低く、窪部51内に収納される確率の
遥かに方が高い。窪部51内に収納された球は、回転体43
の回転に伴って凹室20内で回転し、流下規制部60′が所
定時間後に下降して流出部59が開放されてから、前記し
た様に窪部51から流出して右側の一般入賞口19に入賞す
る。
一方、遊技部3内を流下する球が第1特定入賞口6に
入ると、第1特定入賞検出器8がこの球を検出して電気
的制御装置50に信号を送る。この信号を受信した電気的
制御装置50は、第1ソレノイド27を所定の励磁態様、例
えば0.8秒間のウエイトタイム経過後0.7秒間励磁し、そ
の後0.7秒間消磁してから再度0.7秒間励磁し、第2ソレ
ノイド33を所定の励磁態様、例えば0.6秒間のウエイト
タイム経過後1.1秒間励磁し、その後0.3秒間消磁してか
ら再度2.9秒間励磁し、第3ソレノイド61を所定の励磁
態様、例えば0.8秒間のウエイトタイムの後、4.1秒間だ
け励磁する。
したがって、球が第1特定入賞口6に入賞すると、変
動入賞装置4のロボットが口を開いてから直ぐに可動球
受部材14が球を受け入れない第1状態から球を受け入れ
易い大開きの第2状態に合計2回変換し、流下規制部6
0′は可動球受部材14が第1状態から第2状態に変換す
ると同時に上昇して流出部59を塞ぐ。
この様にして変動入賞装置4の可動球受部材14が第1
状態から第2状態に変換したときに遊技部3内を流下し
てきた球が可動球受部材14の第2球案内面22に流下する
と、この球の殆どは、可動球受部材14の先端側に転動
し、変動入賞装置4の左右側方に配設してある入賞具5,
5に入賞する。
なお、この入賞具5は、変動入賞装置4の直ぐ横に配
置するものに限らず、当該入賞具5に入賞する球が流下
する球流路の入口を、第2状態に変換した可動球受部材
14の先端近傍に開口させて、可動球受部材14が第2状態
に変換したときに、第2球案内面22に流下したた球が上
記球流路の入口から入賞具5に高い確率で入賞するよう
に構成してもよい。
また、可動球受部材14の第1球案内面21に流下したり
直接流下棚37の先端部分に球が流下すると、このような
球は、取付基板10の開口部11から凹室20の上室20a内に
入って流下棚37上を転動し、ロボットの口が開いたとき
に流下路41を通って下室20b内に入り、流下方向変換部
材44の作用により流下方向を特別入賞口18側に変換して
回転体43の上面上に落下する。
回転体43の上に落下した球のいくつかは、上面を転動
して空いている窪部51内に入る。窪部51内に収納された
球は、回転体43の回転に伴って凹室20内で回転し、最終
的には流下規制部60′が所定時間後に下降して流出部59
が開放されてから窪部51から流出して右側の一般入賞口
19に入賞するが、隣り合う窪部51内に球が入った場合に
は、前記した様に、この2つの球が案内として機能する
ので、回転体43の上面に落下した球が上記2つの球に案
内されて特別入賞口18に入る確率が増加する。
球が一般入賞口19に入った場合には遊技状態に変化は
生じないが、特別入賞口18に球が入ると、該特別入賞口
18の特別入賞検出器64がこの球を検出して電気的制御装
置50に特別遊技の権利が発生した旨の信号を送る。な
お、特別入賞口18に入った球は遊技盤1の裏側に流出し
て入賞球となる。
また、本実施例では、特別入賞口18に入った球を検出
する特別入賞検出器64の上流側に計数用球検出器42を配
設してあり、この計数用球検出器42が球を検出した後で
なければ特別入賞検出器64が球を検出する道理がないの
で、計数用球検出器42が球を検出することなく特別入賞
検出器64が信号を送出した場合には特別遊技の権利を発
生させないように電気的制御装置50を構成してあり、こ
れにより不正行為を未然に防止する。電気的制御装置50
が特別入賞検出器64から信号を受けると、特別遊技が開
始される。
本実施例における特別遊技は、先ず、変動入賞装置4
の第2ソレノイド33が0.5秒間励磁して0.5秒消磁するこ
とを3回繰り返してロボットが極く短い時間間隔で3回
口を開閉し、これにより遊技者に特別遊技が開始された
ことを可視表示し、その後、1.5秒間励磁し0.3秒間消磁
してから、1.2秒間の励磁と0.3秒間の消磁を繰り返して
ロボットの口を間欠的に開閉する。また、変動入賞装置
4の可動球受部材14は、第1ソレノイド27が3.5秒間の
ウエイトタイムの後、0.8秒間の励磁と0.7秒間の消磁を
繰り返し、しかも第1ソレノイド27が励磁するときには
第2ソレノイド33も励磁するので、球を受け入れない第
1状態から大きく開いて球を受け入れ易い第2状態に変
換することを繰り返す。
また、第3ソレノイド61が4.3秒間のウエイトタイム
の後に励磁し続けるので、流下規制部材60が揺動して先
端の流下規制部60′を上昇して流出部59を塞ぐ。
上記した可動球受部材14は、第1状態から第2状態に
18回変換することを1サイクルとし、このサイクル中
に、或はサイクルが終了してから球が特別入賞口18に入
ることを条件としてサイクルの更新を行い、特別入賞口
18に球が入らなかった場合には残りサイクル数に拘らず
当該サイクルを以って特別遊技を終了するように電気的
制御装置50により制御される。
また、サイクルの更新は所定の回数(例えば、8サイ
クル)まで更新可能であり、それ以降に特別入賞口18に
球が入っても当該特別遊技は終了するように電気的制御
装置50が制御している。なお、特別遊技中のサイクル数
は、変動入賞装置4のサイクル数表示器66により可視表
示され、またあるサイクル中における変動入賞装置4へ
の入賞球数は変動入賞装置4の入賞球数表示器65に可視
表示され、この表示数が所定の値(例えば、10個)に到
達した場合には、可動球受部材14の残り開閉回数に拘ら
ず、その時点で当該サイクルを終了するように電気的制
御装置50が制御している。
上記の様な特別遊技が開始されて変動入賞装置4の可
動球受部材14が開閉動作を開始すると、可動球受部材14
により受け止められた球が凹室20内の上室20aに次々に
導入され、これらの球はロボットが口を開いたときに流
下路41を通って下室20b内に入って回転体43の上面に落
下する。なお、球が流下路41を通って凹室20の上室20a
から下室20b内に流下する途中で計数用球検出器42が球
が1個宛検出するので、入賞球数が前記入賞球数表示器
65に表示される。
回転体43の上に落下した球の殆どは、上面を転動して
空いている窪部51内に次々と入る。窪部51内に収納され
た球は、回転体43の回転に伴って凹室20内で回転し、隣
り合う窪部51内に球が入ってこれらの球の間に位置する
球支持条52が特別入賞口18の上流に到来した場合には、
第15図に示すように、この2つの球が案内として機能す
るので、回転体43の上面に落下した球が上記2つの球に
案内されて球支持条52上を流下して特別入賞口18に入る
確率が増加する。
そして、特別遊技中においては可動球受部材14が繰り
返し開閉するので、回転体43の隣り合う窪部51内には次
々と球が収納され、最終的には全ての窪部51内に球が入
る。したがって、この様な状態になると特別入賞口18に
球が入る確率が著しく増加する。
また、球が入った窪部51の間に位置する球支持条52が
左側、又は右側の一般入賞口19の上流に到来した場合に
は、上記2つの球が案内として機能するので、回転体43
の上に落下してきた球が上記球支持条52上を流下して左
側、又は右側の一般入賞口19に入賞する。したがって、
特別遊技が開始されて回転体43の窪部51内に球が次々に
収納されると、回転体43の上に落下してきた球が直ちに
一般入賞口19に入賞することにもなる。
一方、隣り合う窪部51,51内に収納された球の案内に
より特別入賞口18に球が入ると、特別入賞検出器64がこ
の球を検出して電気的制御装置50に信号を送るので、電
気的制御装置50は、特別入賞検出器64からの信号を受信
すると、当該サイクルをその時点で終了し、或は当該サ
イクルの終了条件が成立してから、次のサイクルに更新
する。
この様にして当該サイクルが終了して次のサイクルに
更新されると、第2ソレノイド33が極く短時間間隔で励
磁と消磁を繰り返すので、ロボットの口が極く短時間間
隔で開閉して遊技者にサイクルの更新が怒われたことを
可視表示する。また、サイクルの更新が行われると第3
ソレノイド61が一旦消磁した後に再度励磁するので、流
下規制部60が戻り揺動した後に再度揺動して流出部59を
塞ぐこととなり、この流出部59が開放されたときに回転
体43の窪部51内に収納されていた球が窪部51から流出し
て右側の一般入賞口19に入賞する。
なお、本発明における特別遊技の遊技態様は上記実施
例に限らず、どの様に設定してもよく、例えば可動球受
部材14が開く時間や回数を適宜に変更することができる
し、流下規制部材60により流出部59を塞ぐタイミングや
時間等も適宜に設定することができる。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明に係る遊技機の変動入賞装
置によれば、球貯留手段が球流下許容状態にあるとき
は、変動入賞装置の凹室内に流入した球の一部は、特別
入賞口の上流側に設けた球貯留手段の貯留部における回
転体に一旦貯留され、貯留部から更に流下して行き、一
般入賞口か特別入賞口の何れかに入賞することとなる
が、球貯留手段が球流下阻止状態にあるとき、球貯留手
段に至った球の一部は、貯留部の回転体に貯留された状
態に保持され、貯留部の回転体における球の貯留個数や
貯留位置および回転体の回転状態が変化して行く。そし
て、貯留部の球貯留状態および回転体の回転状態に応じ
て、特別入賞口への入賞率を向上させる案内路が出現す
ることとなるので、この案内路が出現している際に凹室
内へ球が流入した球が球貯留手段へ流下してくると、球
貯留手段の下流側に位置する特別入賞口への入賞が容易
となる。
すなわち、球貯留手段が球流下阻止状態にあるという
条件下においては、貯留部の回転体における球貯留状態
が、案内路を出現させるための要件の一つとなるので、
遊技者の遊技技量の発揮(変動入賞装置への打球入賞数
や入賞タイミング等に積極的に関与すること)によっ
て、変動入賞装置内における特別入賞口への入賞率を変
化させることが可能となり、熟練した遊技者に対しても
十分な遊技上の興趣を与えることができる。
しかも、球貯留手段が球流下阻止状態になった場合に
は、比較的遊技に熟練していない遊技者であっても、貯
留部の回転体への球貯留状態や回転体の回転状態に応じ
て案内路が形成される可能性が生ずることから、通常の
凹室内で特別入賞口へ入賞する確率に比して、特別入賞
口への入賞確率を高めることができる。従って、従来の
変動入賞装置と比較して、特別遊技の発生や特別遊技の
遊技進行において遊技者に与える遊技上の興趣を効果的
に高めることが可能になると共に、一部の熟練遊技者の
みが著しく大きな遊技利益を獲得するような不均衡が生
ずることをも効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
に係る変動入賞装置を備える遊技盤の正面図、第2図は
変動入賞装置の正面図、第3図は変動入賞装置の斜視
図、第4図は変動入賞装置の分解斜視図、第5図は可動
球受部材の状態を示す正面図、第6図は可動球受部材を
駆動する機構の側面図、第7図は第6図に示す機構の正
面図、第8図は凹室内に設けたロボットの頭部と腕部を
駆動する機構の斜視図、第9図は変動入賞装置の要部の
断面図、第10図はロボットの頭部を上昇して上室内の球
を流下路を通して下室内に流下する状態の側面図、第11
図は頭部を下降して球の流下を阻止した状態におけるロ
ボットの正面図、第12図は頭部を上昇して球の流下を許
容する状態におけるロボットの正面図、第13図は流下規
制部が流出部を開放した状態における回転体の斜視図、
第14図は流下規制部が上昇して流出部を塞いだ状態にお
ける回転体の斜視図、第15図は隣り合う窪部内に球が溜
まりその間に位置する球支持条が特別入賞口の上流に到
来してきて球を特別入賞口に入り易くした状態における
回転体の正面上方からの斜視図、第16図は球が第1特定
入賞口または第2特定入賞口に入った場合のタイミング
チャート図、第17図は特別遊技におけるタイミングチャ
ート図、第18図は電気的制御装置のブロック配線図であ
る。 図中、4は変動入賞装置、14は可動受部材、18は特別入
賞口、19は一般入賞口、20は凹室、43は回転体、51は窪
部、52は球支持条、58は流下阻止壁、60は流下規制部材
である

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者にとって不利な第1状態と遊技者に
    とって有利な第2状態とに変換可能な可動受部材と、 上記可動受部材が受入れた球が流入可能に構成されると
    共に、球の入賞に基づき特別遊技を起生する特別入賞口
    と所定利益を付与する一般入賞口とを有する凹室と、 上記特別入賞口の上流側に設けられ、所定数の球を貯留
    可能な貯留部を有し、該貯留部に貯留された球が流下す
    ることを阻止する球流下阻止状態と、該貯留部に貯留さ
    れた球が流下することを許容する球流下許容状態とに変
    換可能な球貯留手段と、 を備え、 上記球貯留手段の貯留部は、所定個数の球を環状に貯留
    可能な回転体を有するものとし、球貯留手段が球流下阻
    止状態にあることを条件に、貯留部の球貯留状態および
    回転体の回転状態に応じて、特別入賞口への入賞率を向
    上させる案内路が出現するようにしたことを特徴とする
    遊技機の変動入賞装置。
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